JR九州の車両で座席撤去が相次いでいます。
同社の車両の一部座席撤去は2021年から始まりました。対象車両は813系近郊型電車。長崎本線・鹿児島本線・日豊本線など九州内電化各線に広く投入された転換クロスシート車。保有数は最大勢力の汎用車両です。JR西日本の223系、JR東海の313系に相当しますね。
今回の座席撤去は1編成で計48席、1車両あたり16席を目安にしているとのこと。813系ではもともと1両40~50座席の仕様となっており、多いケースでは1車両で「4割削減」にもなるといいます。
撤去理由は、「特に通勤、通学時間帯で、乗降ドア付近の混雑緩和とスムーズな乗降が目的」とJR九州は説明。一方、新型コロナに伴い旅客収入は大幅減収。座席撤去は1車両あたりの「乗車可能な人数」が2割程度増える効果があることから、輸送能力を一定程度維持しながら、保有車両を減らすことも期待できるといいます。
しかし、一般利用者には必ずしも納得のいく話ではないでしょう。「遠距離通勤で1時間以上立ちっぱなし」「高齢者や妊婦などが座れていない」などの苦情も相次いでいます。
完全な座席撤去ではなく、一部ロングシート化とはいかなかったのでしょうか。
JR九州の座席撤去に困惑
・・・1車両で最大4割「通勤1時間以上、立ちっぱなしに」(西日本新聞)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/891052/