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京都駅から清水寺へのルートといえば、市バス【206】系統(東山七条経由、五条坂下車)などが距離的には最短で定番ルートでしょう。

ただ観光シーズンの東山通の渋滞は凄まじく、バスは大混雑で遅延も当たり前、快適とは言いがたいです。近年ではJR奈良線+(東福寺乗り換え)+京阪(清水五条下車)という鉄道利用も奨励されているようですが、やや遠回りで東福寺での乗り換えが面倒な上、清水五条から徒歩なので、所要時間がかかってしまいますね。

しかし、清水寺への穴場的なバス路線があります。

八条口(ホテル京阪前)から京阪バス【311】【312】号経路を使います。

西本願寺・堀川五条から五条通(国道1号線)を東に進んで山科方面へ向かう路線系統で、昨年新設されました。例によって遠回りの印象があるのか利用状況は芳しくないようで、存在意義が疑問視されていますが、実は京都駅から清水寺へ行くときに利用価値があります。八条口の場所はやや不便な場所ですが、市バスやJRに比べて空いているので、その分快適ですね。本数は毎時1本で少ないので注意。


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ブルーリボンシティや中型10.5m車の去就が注目されているが、ブルーリボンⅡ・ワンステップ車(Wタイプ)も引退の時期が迫ってきています。

京阪バスでのブルーリボンⅡ・Wタイプ車は数自体多くなく、配置営業所も限られます。まず、2005~06年にかけて社番W-3854~3860、W-3862~3865、W-3869(形式:PJ-KV234N1)の12台が枚方営業所のみに配置され、本格的な大型ノンステップ車(Nタイプ)(ブルーリボンⅡ、エルガⅡ)導入前の過渡的なものでした。その後、路線再編移管の関係でW-3858~3860・3862は京田辺営業所に転属。

画像の車両は枚方所属W-3856です。土休日は車庫で寝ていることが多いようです。

なお2008~09年に、男山・山科営業所にPDG-KV234N2のWタイプ車が納入されました。
 


阪急バス千里中央~阪大本部前(吹田キャンパス)系統について。 

千里中央発着路線としては地味な印象を受ける路線系統ですが、意外に系統数・経路が多く複雑です。

最も本数の多い系統は【164】【171】【72】(千里営業所管轄)。【164】【171】系統は、千里中央を発車すると、阪大東口までノンストップです(中央環状線経由)。阪大東口・阪大医学部病院前・阪大医学部前・阪大本部前の順に停車します。【171】系統は阪大本部前からさらに続き、阪大歯学部病院前・金蘭会学園前・藤白台四丁目を経て北千里まで行きます(片道運行のみ)。

【72】系統【171】と逆方向のみの運行ですが、千里中央発着の循環路線(時計周り)となっています。すなわち、

【72】千里中央→北町二丁目→青山台四丁目→北千里→藤白台四丁目→金蘭会学園前→阪大歯学部病院前→阪大本部前→阪大東口→(ノンストップ)→千里中央

上記3系統とは別の系統も運行されています。【101】【102】【103】【105】系統(千里中央~阪大本部前~茨木美穂ヶ丘)(茨木営業所管轄)で、基本的に【164】系統と同様、中央環状線経由ですが、万博記念公園内を周回し、記念公園西口・阪大南口などにも停車。運行本数は多くないので注意。土休日は【102】系統が毎時1本のダイヤです(1便のみ【105】系統・茨木営業所前行き)。

阪大病院・本部前には阪急・JR茨木から近鉄バスも乗り入れています。


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平成初期(1桁、1990年代前半)の頃の伊勢市・宇治山田駅前について、思いつくままに書いてみました。

あの頃、時々近鉄またはJR参宮線に乗って伊勢市を訪れることがありました。 

JR・近鉄との共同駅・伊勢市駅構内には、JRの伊勢車両区があり、紀勢本線・参宮線・名松線用の気動車(キハ11・キハ40系・キハ58系)が配置されていました。快速【みえ】はキハ58系からキハ75系への置き換え過渡期でした。

近鉄のほうは、汎用特急車の新型22000系(AEC)が登場。また、志摩スペイン村開業(1994年)に合わせ、志摩線の複線化とリゾート風デザインの特急車・伊勢志摩ライナー23000系が華々しくデビューした時期でもあります。伊勢志摩ローカルで活躍していたユニークな680系(元・京都線特急車)は一度乗ってみたい車両だったが、既に引退済みでした。普通列車は鳥羽線・志摩線を含め、4ドアロングシートの標準通勤車ばかりになっていました。

伊勢市駅前にはジャスコや三交百貨店がありました。三交百貨店は松阪駅前に本店があったが、いずれも閉店してしまいました。典型的な中心市街地の衰退パターンですね。

伊勢市駅は伊勢神宮外宮への最寄り駅。正式の参拝順路としては外宮→内宮のようで、小学校の修学旅行のとき、外宮だけを巡回しました。内宮へは隣の近鉄宇治山田駅からバス、または五十鈴川駅下車が便利です。伊勢市駅前と宇治山田駅の間の距離は1km圏内で、徒歩移動も十分可能です。近鉄独自のターミナル・宇治山田駅前のほうが賑やかですね。

三重交通のバスといえば基本的にいすゞ車で、なぜか富士重ボディ(3E・5Eほか)も多かったです。他に日野ブルーリボンのトップドア車や三菱エアロスターMなどの個性派も少数ながらいましたね。

伊勢志摩を訪れたときに味わいたいB級グルメといえば、伊勢うどん、手こね寿司、赤福ですね(^-^) そして、松阪牛が自慢の松阪駅弁もぜひ。


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河原でアウトドア楽しそうですね(^-^)


京阪バス山手線【30】【31】号経路などについて。

樟葉駅と松井山手・新田辺を山手幹線経由で短絡する路線系統です。主な停留所は、

樟葉駅~あさひ~公園前~くすの木小学校~松里~摂南大学北口~御幸南~本郷~きんめい公園~山手西~松井山手駅~大住ヶ丘~畠~茶屋前~稲葉~JR京田辺~近鉄新田辺

本路線系統は、山手幹線八幡市内区間の一部(男山竹園~洞ヶ峠間)開通(2003年)に合わせて新設されました。当初京阪宇治交通の路線だったが、2006年京阪バスとの合併以降、京阪バス男山・京田辺営業所が管轄しています。新設当時、特急の樟葉停車、くずはモールのリニュアル開業などを控え、樟葉への求心力が高まりつつあったように思います。

山手幹線の延長開通に伴い、八幡市~京田辺市・精華町方面へのアクセスが大幅改善されたと思いきや、八幡市きんめい台北(「きんめい公園」バス停付近)にコストコ・ソフィアモールの開業後、土休日を中心に渋滞が常態化してしまっています。山手幹線を走るバスの運行にも支障をきたし、1時間以上の遅延もざらに。

渋滞対策なども兼ね、ここ数年当路線系統は運転区間の短縮が相次いでいます。2017年ダイヤ改正で【31】(樟葉駅~近鉄新田辺)は大幅減便され、【30】(樟葉駅~松井山手駅)に短縮。樟葉駅~新田辺直通は、それまで【31】【67D】号経路の交互運行だったが、基本的に【67D】(水珀経由)に一本化されます。

そして、土休日昼間の「新田辺行き」も山手幹線コストコ付近の渋滞を回避するため、2019年12月より【67D】から【67B】に経路変更されました(樟葉駅行きは従来通り【67D】として運転)。【67B】号経路はもともと平日1往復のみのレア系統(京都八幡高校南学舎への通学用)だったが、片道運行ながら昼間時間帯の増便は驚きでした。

コストコ付近の渋滞は一向に改善されず、2021年春のダイヤ改正では、土休日昼間の【30】号経路が【30A】(樟葉駅~摂南大学北口)【30B】(摂南大学薬用植物園~松井山手駅)に系統分割される始末。

新名神高槻~八幡京田辺間(および側道バイパス)の開通(2024年予定)に合わせ、山手幹線の渋滞緩和を期待したいところですね。この機会に家具団地・北山地区を含めたバス路線の大幅再編がありそうです。


京都府舞鶴市と福井県高浜町を結ぶ路線バス、京都交通高浜線。

東舞鶴駅前と若狭高浜駅を国道27号線経由で結び、JR小浜線と並行しています。主な停留所は、

東舞鶴駅前~駅前通三条~市場~松尾寺駅前~松尾寺口~青郷~中津海~高浜~高浜駅前

1日5往復(土・休日4往復)の運転です。

高浜線は旧・京都交通から続く由緒ある路線です。鉄道と並行しているにもかかわらず、今も残っているのは奇跡的です。

かつて、京都祇園から高浜までの長距離バスもあったようです。舞鶴若狭道も開通しておらず、京阪神から若狭湾への海水浴客でごった返していたことでしょう。京都駅から舞鶴線を経て小浜線に乗り入れる急行列車も需要は旺盛だったようですね。


 


松原市に大型商業複合施設「セブンパーク天美」がオープンしました。

これに合わせ、近鉄バスでは「セブンパーク天美線」を2021年11月11日より運行開始。近鉄河内天美駅前~セブンパーク天美間を運行します。途中の停留所はありません。運賃は大人・子どもともに100円。毎時3本の運行ダイヤです。

「セブンパーク天美」は大阪初上陸のセブンパークとのことで、注目の約200店舗が集結。大阪初の新業態、大型鮮魚専門店「魚河岸 中興商店、中興食堂」などが注目のようです。

https://www.kintetsu-bus.co.jp/topics/detail.php?pkId=429







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この色の電車もいよいよ新車に置き換えられるそうですね。

「末期色」と揶揄されているが、黄色は幸せを呼ぶ色ですよ(^-^)
 


かつて磐越東線には気動車急行【いわき】が走っていました。 【いわき】は水戸ー福島・仙台間を磐越東線で運転、福島-仙台間は普通列車として運転されました。東北本線内(郡山ー福島ー仙台)では【いなわしろ】【あがの】などと併結される多層立て列車でした。

さて、実は臨時で水戸から新潟直通の【いわき】が運転されたことがあります。郡山から磐越西線(会津若松・喜多方経由)を走り、浜通りから会津まで福島県を東西に横断する列車でした。磐越西線内では【いなわしろ】【あがの】と併結運転。1970~1975年の間だったようです。水戸(茨城県)と新潟は地理的に遠く離れていると思いきや、磐越東・西線経由で意外に近い関係で結ばれているんですね。

該当車両の所属区は水戸または新潟。新潟区の気動車急行(キハ58系)は上野・糸魚川・長野・名古屋・秋田・郡山・仙台そして水戸までの広範囲をカバーしていたことになり、改めて驚くばかりです。一方、水戸所属の気動車は新潟ー仙台を磐越東線で結ぶ【あがの】の運用にも入っていたそうで、これまたなかなか興味深い広域運用です。

磐越東線の急行列車は1982年11月15日ダイヤ改正で廃止されました。

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