関西私鉄は大半が新幹線と同じレール幅=軌間(1435mm)である。日本の新幹線と同じレール幅は「標準軌」と呼ばれる。その理由は、世界で最も普及している軌間であるから。逆に、日本の国鉄・JR在来線は「狭軌」と呼ばれ、軌間は1067mmだ。

さて、同じ関西でも、大阪南部(大和川以南)の泉州・南河内地域、奈良県南部および和歌山県を通る鉄道は、私鉄も含め、狭軌の路線が大半だ。私鉄は南海と近鉄などがあるが、南海電鉄は全線狭軌、近鉄も大阪阿部野橋を拠点として南大阪・長野・吉野線など旧・大阪鉄道系の路線が通っているが、奈良・大阪・名古屋線とはちがって狭軌だ。南海と直通する泉北高速やローカル私鉄の水間鉄道も同じだ。和歌山県に至っては、私鉄も全て狭軌鉄道だ。

しかし、例外ももちろんある。
路面電車の阪堺電鉄は標準軌だ。阪堺電車はかつて南海電鉄の路線だったが、同じ路面電車の南海平野線廃止(地下鉄谷町線の八尾南延伸に代わられる)と同時に阪堺電鉄に分社化された。したがって、昔は南海電鉄も標準軌路線を有していたことになる。
中百舌鳥まで乗り入れる大阪市営地下鉄御堂筋線も標準軌だ。ただし、御堂筋線は架線方式ではなく、第三軌条である。御堂筋線と泉北高速との乗り入れ構想もあるが、軌間および電気方式が異なるので、実現可能性は薄いだろう。

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阪堺電車は標準軌


ちなみに、関西の政治風土もキタとミナミではかなり異なる。京都・滋賀および阪急・阪神・京阪沿線の「キタ」ではリベラル(共産、社民、民主)系が強いのに対し、大和川以南および奈良・和歌山の近畿南部は全体的に保守系が強い。もっとも、近年の橋下徹・大阪維新台頭で、大阪・兵庫ではリベラル系が維新に食われ、共産党の苦戦が目立つのは気になる(保守的風土の強い地方の小さい選挙では、意外に共産党がトップ当選することも珍しくないが・・・)。