少し意外と思われるかもしれないが、三重交通のバスは和歌山県に乗り入れている。
三重交通の乗り入れる和歌山県内の地域は、主に三重県境にあたる新宮市内であり、
かつては新宮市内に営業所・車庫を保有し、和歌山ナンバーの三重交通バスも存在した。
現在、新宮・熊野・尾鷲方面路線は熊野市の南紀営業所が管轄している。
和歌山県に乗り入れる三重交通の路線系統といえば、東京高速バス(大宮・東京-勝浦線)と名古屋南紀高速バス(名古屋-新宮駅前)、そして一般路線の熊野新宮線【13】系統がある。
かつては南海グループの熊野交通バスも新宮駅前-鬼ヶ城系統を運行し、三重県熊野市まで足を伸ばしていた。
新宮-熊野市間は三重県最南端の地域にあたるが、市外局番は和歌山県扱いの073xであり、関西電力の管内で、関西の影響はかなり大きいようだ。ただしJR東海のエリアである(逆に、西部の伊賀地方は関西圏の一部で、JR西日本エリアであるにもかかわらず、市外局番は059x、中部電力の管内)。
ちなみに、かつて新宮駅から熊野市を経て国道169号下北山方面への奈良交通バスも運行されていて、新宮市内に奈良交通の営業所も設置されていた(したがって和歌山ナンバーの奈良交通バスも存在)。日本一の長距離路線バスで知られる八木新宮線(168号十津川経由)は現在も運行されており、ちょうど今、旧型のブルーリボン専用車(1992年式)引退を前に、ファンたちで賑わっている。
コメント
コメント一覧 (1)
内陸県の奈良交通が太平洋沿いを走っていたのも。
紀伊半島の大動脈といえば和歌山市から太平洋沿いを走る国道42号、
全国で8番目に長い国道だったりします。
1993年に起点が三重県津市から静岡県浜松市へ変更され
(国道23号・167号・259号に重複し愛知県田原市から愛知/静岡県道2号を昇格編入)、
静岡県で国道1号に次いで2番目に番号が若い国道になってしまいました。
国道42号の三重・和歌山県境の熊野大橋は和歌山県側が対面通行なため人口規模の割に渋滞します。
しかし、最も海から近い道路橋に加えて熊野川を渡る道路橋は上流20kmの三重/和歌山県道780号までありません。
三重県側は紀宝バイパスが開通し旧道は三重県道35号・740号に降格しましたが。