京都府北部の丹後半島を拠点とする丹海バスの写真を見て、ふと思った。

丹海バスの「京都ナンバー」を見るや、やはり丹後半島が京都府であることに違和感を覚える。

「京都府が日本海に面している」ことを知らない人も多いのは納得。
そもそも綾部・福知山・舞鶴以北の丹後半島地域は、あまり「京都」という実感がないだろう。
「海の京都」という言葉も秘かに流行っているが、やはり違和感は拭えない。

位置関係からして、どちらかといえば兵庫県だと思われやすいところだが、兵庫県にしてもやはり違和感はある。むしろ、但馬と一体化して独立した一つの県を作ったほうがよいかと思う。

北西から南東に細長く伸びる京都府だが、「京都府」を実感できるのは、せいぜい美山町(南丹市)および京丹波町あたりより南側の地域ではないだろうかと思う。

丹後半島よりは、むしろ東側の福井県若狭地方のほうが、物理的にも歴史的に京都との親近感が強い。位置的にも京都市の真北にあたり、古来から複数の「鯖街道」によって若狭小浜と京都が結ばれ、交流は盛んだった。

ただし、京都と小浜を結ぶ列車は現在運転されていない。
京都と丹後半島を結ぶ列車は、同じ県内ということもあって、「タンゴエクスプローラー」などが1日数本運転されているが、府県境を越えるとやはり難しいのかな。せっかく小浜線も電化されているので、特急「まいづる」を小浜まで延長することは現実的可能性として考えられるんだが(一時期、臨時で延長運転が行われたこともあるが、やめてしまった)。非電化時代は急行「丹後」が小浜線内普通列車、あるいは「わかさ」として敦賀まで乗り入れていた。