京都市と小浜(若狭地方)を結ぶバスは、ありそうで最近までなかった。

京都と小浜は古来から文化・経済面でのつながりが深く、両都市間を最短で結ぶ道路は国道162号線(高雄・京北・美山経由、周山街道)と国道367号線(大原・朽木経由、鯖街道)の2本がある。かなり昔、国鉄バスが162号線経由で運転されていた(→現在の西日本JRバス京都京北線)。一方、出町柳駅前と朽木(高島市)を国道367号線で結ぶ長距離バス(京都バス)が冬季を除く土曜・休日のみに運行されている。

京都・小浜間を結ぶ列車は、現在は運転されていないが、山陰本線園部-綾部間電化(1996年)までは、気動車急行「丹後」が小浜線に乗り入れていた(ただし、小浜線内は敦賀発の片道1本のみ「わかさ」→西舞鶴で宮津線からの「丹後」と連結、他は普通列車)。舞鶴線・小浜線電化後、特急「まいづる」が小浜まで臨時延長していた時期もあったが、取り止めとなっている。

現行の京都・小浜間高速バスは、京都交通(日本交通グループ)と西日本JRバスの共同で運行されている。走行経路は、京都縦貫道~舞鶴若狭道であり、西舞鶴・東舞鶴駅にも立ち寄り、かつての急行「丹後」と同様のルートだ。

大阪と小浜を結ぶ高速バスは、2003年から近鉄バス・福井鉄道バスの共同で運行されてきたが、2016年より大幅に減便され福井鉄道単独での運行となっている。