大阪市内と三重県伊賀市を結ぶ高速バス<忍者ライナー>。
大阪・伊賀市(伊賀上野)間は西名阪+名阪国道で直結しているが、鉄道利用だと意外に不便だ。
鉄道では近鉄大阪線+伊賀鉄道(伊賀線)、またはJR関西本線(大和路快速+気動車:加茂乗り換え)が最短経路だが、途中で乗り換える必要がある。伊賀鉄道線は元・近鉄伊賀線だが、同じ近鉄線にもかかわらず大阪線と伊賀線は軌間が異なるため直通運転は不可能だ。関西本線利用の場合、伊賀上野駅は旧・上野市街地と離れているため、ここから伊賀鉄道線に乗り換えなければならない。伊賀鉄道線の軌間はJRと同じなので、関西本線と伊賀鉄道線の直通運転も考えられるが・・・。
上のような事情から大阪と伊賀上野を直通する高速バス設定の要望が望まれ、2005年に近鉄バス(布施営業所)との共同運行で新設される。運行経路は、
新大阪駅北口~大阪駅前(地下鉄東梅田)~<西名阪、名阪国道>~桑町~銀座4丁目~上野市駅~三交上野車庫
で、大阪キタと直結。名阪国道区間上では針インター・国道山添・国道大内の3停留所がある。名阪国道(天理~関)は自動車専用道だが国道25号線バイパスと位置づけられ、一般道の扱いだ(無料)。同じ区間を並行する旧道は「非名阪」と呼ばれ、2桁国道を名乗りながら実態は「酷道」そのもの。
実は1960~70年代にも大阪・伊賀間の路線バス(近鉄バス)が運行されていた。その馴れの果てとして、大阪阿部野橋駅~天理駅間の路線となって、毎月26日のみの運行で1980年代末まで残る(その後、阿部野橋~志紀車庫前に短縮され、やがて跡形もなく消滅)。私も阿部野橋で天理行きバスを見たような記憶がある。末期は一般路線用中型車(日野レインボー)が西名阪をかっ飛ばしていたという。
天理~上野市間は最近まで三重交通と奈良交通が名阪国道経由で運行していたが、末期は三重交通単独で土曜・休日のみの運転、昨年9月末に廃止される。
伊賀大阪高速線のほうは最盛期は6往復設定されていたが、2014年2月末に近鉄バスが撤退、現在(2017年8月1日ダイヤ改正)では平日2往復、土休日4往復の運行となっている。
やはり利用状況はさほど多くはなさそうだ。そもそも伊賀地域の観光地としての集客力は今一つ及ばず、大阪・奈良方面から伊勢志摩および名古屋への通過地点としか認知されていないように思われる。これでは関西本線の電化も望み薄だろう。
コメント
コメント一覧 (2)
(名高5号線~E23東名阪道~R25名阪国道経由)。
名古屋高速は1979年に名古屋都心と知多半島を結ぶ3号線の高辻~大高から開業し2016年に全通、
C1都心環状線を軸に1~6・11・16号線の9路線あります。
名鉄バスセンターは名古屋駅表口にあり近鉄パッセ(近鉄名古屋駅ビル。東海地区を代表するファッションビル)の南隣で名鉄百貨店メンズ館の3階にあります。
伊賀は三重県とはいえ淀川水系で明らかに関西文化圏であり、伊賀市の市長は旧上野市出身で⑧カンテレのアナウンサーだった岡本氏ですが、
高速バスに関しては名古屋便の方が利用されています。
R25旧道は何度か走ったことがありますが、2桁国道で唯一の酷道とあってか2桁国道の癖に400番台国道色が漂います。
R25・R422重複区間も明らかにR25がR422へ間借りしている感じが
(国道番号は17倍近くも差があるのだが)
中瀬IC以東は上記の三重交通名古屋上野線と同じ経路です。
名鉄バスセンター発着バスは名古屋市中村区名駅~名駅南にてバスセンター専用道路を走りますが、25km/h制限標識があり珍しいです。
高速バスだけでなく名鉄バスや三重交通の一般路線バスも走っています。
名鉄バスの一般路線バスだと
愛知r68(太閤通・津島街道)をあま市・愛西市・津島市方面へ走る系統
(名鉄津島線と近鉄名古屋線の間の鉄道空白地帯を埋める)、
愛知r60(広小路通・東山通・グリーンロード)を栄・千種・星ヶ丘経由で長久手市へ走る系統
(千種区・名東区域は地下鉄東山線とルートが被る)、
出来町通(愛知r215~R363)を瀬戸市へ走る系統
(名鉄瀬戸電とリニモに挟まれた鉄道空白地帯を埋める。r215は起点が豊田市にあり、R363は終点付近の名東区域ではr215と重複している。個人的にR363をR22まで延長して欲しいが)
等があります