今回は、20年近く前の思い出も兼ねて、吹田八尾線[52]号系統<JR吹田~京阪守口市駅>についてレポートしたいと思います。

守口市と吹田を結ぶバス路線として、京阪バス[9A]号系統があります。
[9A]号系統は、京阪守口市駅より淀川(太子橋)を渡って大阪市東淀川区内の豊里・大桐地区から、阪急京都線の上新庄駅前を経てJR吹田駅前に至ります。
寝屋川営業所の管轄で、他の寝屋川・門真・守口地区の路線系統と同様、現在は中型車で運用されることが多く、以前に比べて本数も削減される中、そこそこの利用があるようです。

1997年の大阪モノレール門真市開業以前は、守口と吹田を結ぶ路線は、[9A]号系統とは別に[52]号系統も運行されていました。
[52]号系統の運行経路は、
JR吹田~岸辺~JR千里丘~摂津市役所前~(鳥飼大橋)~地下鉄大日南~地下鉄守口~京阪守口市駅
というものでした。
[52]号系統は門真営業所の管轄で、阪急バスとの共同運行でした。

この[52]号系統は、「吹田八尾線」の一系統でした。
吹田八尾線は、その名前の通り、かつて吹田と東大阪・八尾を結ぶ路線バスが国鉄・阪急・近鉄・京阪の4社共同で運行され、大阪郊外東側の衛星都市を南北に結ぶ役割を担っていました。
ただ、モータリゼーションの流れによる利用客減少の中、JR発足直前に国鉄バスは吹田八尾線から撤退。
京阪・阪急も以前はJR八尾駅まで乗り入れていたが、やはり最終的に門真・守口以北のみの運行に後退、1997年までには完全撤退することとなりました。
近鉄バスのほうは1993年の時点で<JR千里丘~八尾>直通系統がわずかに残っていたが、1996年までに全廃されました(同じ千里丘・鳥飼・茨木地区 には鳥飼営業所を拠点に近鉄バスの路線網を有する。吹田八尾線があった時は、阪奈国道線・京都奈良線も媒介して大阪・奈良・京都3府県で一つの近鉄バス路 線網を形成していたが、同路線系統廃止後、鳥飼営業所管内の路線網は近鉄バス他地区路線と切り離されることになる)。

その過程で、吹田八尾線の京阪守口市駅前乗り入れが開始となったのは、1985年のことで、ちょうど京阪百貨店本店がオープンしたときでした。
阪急バスが守口市駅に乗り入れていることは初め全然知りませんでした。

筆者は、江坂からの寄り道に、吹田八尾線[52]号系統に二度ほど乗車経験があります。
特に1990年代半ば頃の平日の夕方、
江坂→(阪急バス)→JR吹田→([52]号系統)→京阪守口市駅→([24]号系統)→清滝団地→(徒歩)→忍ヶ丘駅→([45]号系統)→京阪交野市駅
という経路で交野までバスを乗り継いでみましたが、京阪バスについては、この[52]号系統も含め、全て廃止された路線系統ばかりです(笑)
この当時、もし時間がうまく合えば、京阪大和田駅から[18]号系統で清滝・田原地区を大回りして交野へ行くこともできましたね。

現在、吹田から交野まで
吹田→([9A]号系統)→京阪守口市駅→([1]or[4]号系統)→寝屋川市駅→([22]号系統or[タウンくる])→京阪香里園→([9][9C]号系統)→京阪交野市駅
または寝屋川市駅から
→([41B][47B]号系統etc)→星田駅→([17A]号系統)→京阪交野市駅
なる経路でバス乗り継ぎが可能です。
星田駅経由の場合、平日ダイヤのみ、[43]号系統でも交野まで乗車できます。

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