大阪府の最北端といえば、能勢町の天王峠であることはよく知られている。国道173号線(篠山街道)がカーブを描きながら能勢町と篠山市(兵庫県)の府県境を来たり戻ったりで、峠付近の見晴らしが最高だ。

最西端と最南端は一致していて、大阪湾(紀淡海峡)と和歌山県境に面している岬町で、これも地図を見ればすぐわかるだろう。

さて、大阪府の最東端は?
それは私もあまり気づかなかったが、実は枚方市の尊延寺、京田辺市との府県境にあたる。ちょうどこの付近を国道307号線が通っている。
京田辺市に入ってすぐのところに、河内峠という峠がある(京阪バス「河内峠」バス停もある)が、能勢の天王峠ほどではなく小高い丘陵地帯のようなところで、京田辺市街地もすぐそこだ。付近は工場およびゴミ焼却場があってゴチャゴチャしている。
近鉄新田辺と穂谷を結ぶバスが毎時1本程度通っているが、穂谷に関西外大キャンパスが立地するため登下校時間帯は学生たちで混雑し、直通便も増発される。

ちなみに、能勢・天王峠を越えるバスは、かつて国鉄バスが能勢町と篠山市街地を結んでいたそうだが、JR発足直前に廃止されたようだ。その後も天王集落まで阪急デマントバスが運行されていたが、今はバスが来なくなった。