京阪7200系は1995年に登場。8両編成2本(7201F、7202F)と7両編成1本(7203F)が製造され、その後も老朽化の進む1900・2600系の置き換えを目的で増備されるものかと思いきや、1995年の23両にとどまる(その後、朝ラッシュ時の特急枚方市停車に対応して9000系セミクロスシート車、支線ワンマン運用向けの10000系などが投入されるも、いずれの形式も少ない両数に終わる)。
7200系の8両編成(7201F・7202F)は、中間車3両を抜いた5両での運用も可能で、実際1998~99年の臨時「宇治快速」や、2013年までの毎年8月に開催される宇治川花火大会時の宇治線増発用などで5連で運用された経験がある。また、2002年と2006年春にも一時的に5連化されて交野線・宇治線の運用に就いたことがある。
しかし、2015年春に7201Fが7連化された。
2003年秋ダイヤ改正以降、特急の枚方市・樟葉停車により、京都口の列車種別は特急と準急(萱島以東各駅停車)または普通の2本立て体制が確立、一般車は7両編成の運用が大幅に増える。というのも、中書島以北の急行通過駅のホームは8両対応ではないため(8両対応にするための工事も困難なようだ)、どうしても7両編成で運用せざるを得なくなる。従前、急行および大阪口準急(淀以西折り返し)の主役だった一般車8両編成(6000、7200、9000系など)は余剰気味となってしまう。さらに、2016年3月ダイヤ改正では特急以外の下位種別は7両編成の運用が大幅に増え、昼間の一般車8連口は大阪口普通(萱島・枚方市折り返し)の一部運用に就くだけとなっている。
加えて、5両編成の運用も、交野線・宇治線のワンマン化完了(終日4両運転)に伴い消滅したため、7200系の5連化対応のための機器も不要となる。
さらに、6000・7200・9000系など新しい形式は8連口に優先的に投入されてきたため、7両編成は2200・2600・1000系など古い車両が全体的に多く、老朽車両の置き換えも差し迫りつつある。既に13000系の7連口2本が2014年に投入されているが、それだけではとても間に合わず、余剰となった一般8連口を有効活用すべく、7200系7201Fと9000系9001・9002Fの3本が2015年春に7連化改造を受けた。