大阪市営地下鉄8路線のレール・電気方式は、以下の3つに分類されます。

(A)広軌・第三軌条方式750V
御堂筋線、谷町線、四つ橋線、中央線、千日前線

(B)広軌・架線方式1500V
堺筋線

(C)広期間・架線方式1500V(リニアモーター方式)
長堀鶴見緑地線、今里筋線

大阪市営地下鉄各線どうしの線路のつながりについて時に興味を感じるが、実は上のグループ(A)と(B)に該当する全ての路線は、何らかの形でつながっています。

(A)の第三軌条式路線について、かつて<御堂筋線、四つ橋線>と<谷町線、中央線、千日前線>のグループに分かれていました。車両検修もこれら2つのグループに分かれ、前者は緑木町工場、後者は森之宮工場がそれぞれ担当していました。しかし、森之宮工場施設の老朽化に伴い緑木町に統合することになり、2015年に中央線と四つ橋線の本町連絡線が開通しました。この結果、四つ橋線には御堂筋線だけでなく谷町線・中央線・千日前線用の回送車両も通過するようになりました。

(B)グループの堺筋線は阪急千里線・京都線との相互乗り入れを前提に架線方式で開通、(A)グループのどの路線とも(直接は)線路がつながっていません。

(C)グループは1990年以降に開通した路線で、(A)(B)グループとは線路がつながっていません。


さて、(A)グループと(B)グループは直接線路はつながっていないが、実は間接的につながっているのです。
どのようにつながっているのかといえば、

中央線~近鉄けいはんな線~(東生駒車庫)~近鉄奈良線~阪神なんば線~阪神本線~神戸高速鉄道~阪急神戸線~阪急京都線~阪急千里線~堺筋線

というルートです。

中央線~近鉄けいはんな線は第三軌条、近鉄奈良線ほかは架線方式ゆえ、両者間の直通運転は不可能ですが、東生駒車庫で線路がつながっています。けいはんな線用7000・7020系の定期検修を受けるために大阪線五位堂工場まで搬送することが理由です。

近鉄と阪神が相互乗り入れしており、阪神が神戸高速を介して山陽・阪急・能勢電そして堺筋線と線路がつながっていることは今更改めて述べるまでもないでしょう。ただ、最近、阪急車を能勢電譲渡用に阪神尼崎工場で改造工事を受けるため、阪神本線を自走回送する例もあり、尼崎車庫内で阪急と近鉄の顔が並ぶ光景に期待してみたくなります。

なお、阪急京都線用の車両は堺筋線に合わせて車体幅が広いため、神戸線・宝塚線などを走行することは不可能となっています。逆に神宝線用車両は京都線に乗り入れることも可能で、正雀工場への回送・試運転で京都線を走行することも日常茶飯事、また行楽シーズンには神戸・宝塚方面から嵐山への臨時列車が運転されます。