大阪南部のバス路線について一つレポートを試みる。
今回は堺市と松原市方面を結ぶ南海バス布忍線と近鉄バス堺線について。
まず、南海バス布忍線(【23】【24】【25】【28】系統)の運行経路は、
堺駅前~宿院~安井町~一条通~堺東駅前~阪和堺市駅前~蔵前西~蔵前町~南花田町~布忍駅筋~高見の里駅前~河内松原駅前
で、堺市北部を府道12号線<堺大和高田線>経由で東西に結んでいる。「堺駅前」で南海本線、「宿院」で阪堺電車、「堺東駅前」で南海高野線、「阪和堺市駅前」でJR阪和線、そして「布忍駅筋」「高見の里駅前」「河内松原駅前」で近鉄南大阪線にそれぞれ接続する。蔵前西~蔵前町間で交差する府道28号線<大阪高石線、通称:ときはま線>の地下には地下鉄御堂筋線も通っているが、御堂筋線の駅には乗り入れていない。
御堂筋線の北花田駅と河内松原駅を結ぶ北花田線【29】系統もあり、運行経路は、
地下鉄北花田駅前~蔵前町~南花田町~布忍駅筋~高見の里駅前~河内松原駅前
で、事実上布忍線の一系統となっている。
運行ダイヤは布忍線は概ね20分毎、北花田線【29】系統は1時間毎である。
布忍線・北花田線とも堺営業所が担当している。
かつては近鉄バス堺線が柏原市の近鉄大阪線河内国分駅前から堺東駅前までロングランで乗り入れていた。堺東駅前~河内松原駅前間は南海バス布忍線と同経路だがノンストップだった。廃止時期は1990年代。運行経路は、
堺東駅前~(ノンストップ)~布忍~河内松原駅前~藤井寺駅~土師ノ里~国分駅前
で、河内松原駅以東は近鉄南大阪線と並行する。近鉄大阪線と同南大阪線のほか、南海高野線とも結ぶ路線系統(阪和堺市駅前乗り入れ無し)だが、近鉄バスが堺東駅前まで乗り入れていたとは少し信じがたい。
コメント
コメント一覧 (2)
衆院小選挙区数が2しかない7県
(山梨・福井・鳥取・島根・徳島・高知・佐賀)
は7県全て堺市より人口が少ないです。
堺市は南海グループの牙城であり、堺市を走る鉄道は御堂筋線を除き全て南海グループと関わっています。
阪堺は南海グループ(1980年に南海から分社)、
泉北高速鉄道は南海の完全子会社になりましたし、
阪和線は1940~44年は南海山手線だったうえ、三国ヶ丘駅は今も南海が管理しています。
三国ヶ丘はJRは快速系が全て停車に対して南海は準急・各停のみ停車ですが。
堺市はバスに関しても堺区に大阪市バス(府道29号を走っていた市電三宝線の名残)、美原区東部に近鉄バスを除きほぼ全て南海グループです。
近鉄バス堺線が堺市域は廃止までクローズドアだったのは南海バスとの調整だったようですね。
近鉄バス京都奈良線・奈良交通京都線も京都市内(京都駅~桃陵団地前)は廃止までクローズドアでしたが。
堺市は20政令指定都市で最もJRの存在感が薄いうえ
(阪和線が阪和電鉄だったうえ堺市街を通らないため)、
国道も政令指定都市で最少の3本(うち2本は300番台)です。
堺市街に近鉄バスは走らなくなりましたが、
2005年に合併した美原区は国道309号
(北余部交差点以南は旧道の府道35号堺富田林線)
沿いだと近鉄バスが走っていて堺市らしくないです。
美原町は南河内郡だったから堺市でも他区とは成り立ちが異なり、
堺市で唯一○丁目があります(他区は全て○丁)。
さいたま市でいう岩槻区(旧・岩槻市)のような感じです。
堺市美原区(旧・南河内郡美原町)は確かに堺市の他区とは町の雰囲気も異なるようですね。
近鉄バスは一応東区の北野田まで乗り入れています。
近鉄バスの「クローズドア」ですが、京都市内については末期は解除されたみたいです。