私の小学校の修学旅行は伊勢志摩でした。

主な交通手段は近鉄特急。京阪沿線からなので、丹波橋で近鉄に乗り換え、特急|賢島行きに乗車するため、京都駅までUターンしました(当時、特急は丹波橋に止まらなかった)。京都駅からおよそ2時間、伊勢市駅で下車、伊勢神宮外宮へ参拝。本来、伊勢神宮参拝の巡路は外宮→内宮の順とされています。ただ、内宮へは相当距離がある(宇治山田駅からバス)ためか、行程には含まれませんでした。

伊勢市駅へ戻り、ここから国鉄参宮線に乗って二見浦へ。複線電化で大阪・名古屋・京都各方面から特急が頻繁に行き交う近鉄の賑やかさとは対照的に、参宮線は単線非電化のローカル線で優等列車は京都から草津線経由の急行<志摩>ぐらいしかなく、閑散としていました。急行<志摩>は京都駅を朝9時20分ごろ発って3時間程度で伊勢市に到着するので近鉄特急よりも1時間余計にかかるが(実は京都からの賢島行き特急も発車時間は大体同じだったと思う)、時間的には<志摩>を利用しても良かったのではと思ったりもします。

二見浦で降りて、海辺へ出て夫婦岩などを見物したあと、砂浜で潮干狩りを楽しみ、近くの旅館に宿泊します。二見浦は日本初の海水浴場として有名、大正天皇もここで泳いだと言われています。夜には旅館近くの通りへお土産を買出しに行きました。なお、名物の赤福は消費期限の都合上、学校で事前に予約注文を受け付け、翌日の帰りに鳥羽駅あたりで受け取ったように記憶しています。

翌朝、二見浦から鳥羽まで参宮線に乗車。キハ58が先頭の普通列車(キハ35などと混結だったと思う)、鳥羽まで2駅の短時間ながらキハ58系を楽しみました。松下-鳥羽間では車窓左手に海が見えて最高の景色です。近鉄鳥羽線が右側から寄り添いアンダークロスすると終点・鳥羽に到着。近鉄鳥羽線はトンネルの連続する山側を走っています。鳥羽・志摩線ローカル用の680系という古風なスタイルながら冷房付き・クロスシートという個性的な車両もいました(元・京都線特急車だった、数年後に惜しまれて廃車)。

鳥羽では鳥羽湾に浮かぶミキモト真珠島などを見学しました。ミキモト真珠島はもともと無人島だった「相島」だったところ。相島は明治期の実業家・御木本幸吉が世界ではじめて真珠養殖に成功した舞台として知られるようになります。幸吉は御木本真珠店を創業して外国人客の人気を集め、海外にも店舗網を広げます。「ミキモト真珠島」は相島に見学用養殖施設を設置することで観光客に開放することにより生まれたものです。

帰りは鳥羽から近鉄の修学旅行専用列車(特急車で運行)で丹波橋まで直行。途中、新田辺にも停車したような記憶があり、主に京都線および京阪沿線の小学校を対象に仕立てたもののようでした。

この小学校の修学旅行は翌年からバスに切り替わり、その数年後には広島に行き先変更となりました。