一昔前(1990年代以前)の京阪バス門真営業所といえば日野車のイメージが強いが、実は1980年代前半ごろまで意外にも三菱ふそう車がかなりの数だけ所属していたことが判明してびっくりです。その理由は、四條畷市清滝地区の生駒山系山麓の急勾配対応(守口・大和田~清滝団地系統ほか)だと思われます。すなわち、大阪地区(高槻営業所管内を除く)の主力だった日野RE系だと急勾配路線向けでないとされていたらしく、例外的措置として三菱ふそう車を充当、ということだったようです(京滋地区の主力が三菱車だった理由も同様。特に比叡山線には専用の三菱Bタイプ車が用意されていた)。

1978~83年にかけて門真に配置された三菱車は、

A-1431 大阪22あ3171
A-1432 大阪22あ3172
A-1436 大阪22あ3176
A-1437 大阪22あ3177
A-1443? 大阪22あ3223
(以上MP117M、三菱車体ブルドック)

A-1563 大阪22あ4390(→枚方)
A-1564 大阪22あ4391(→枚方)
A-1565 大阪22あ4392(→大津)
A-1571 大阪22あ4540(→高槻)
A-1572 大阪22あ4541(→高槻)
A-1573 大阪22あ4542(→山科)
A-1593 大阪22あ4787(→山科→大津)

(以上K-MP118M、呉羽車体ブルドック)

です。A-1431~1443は1978年式・小型方向幕、A-1563~は1982・83年式です。

1978年式・初期のブルドックについては最後どうなったかは知りませんが、A-1563以降の車両は1985~86年ごろ枚方・高槻・山科・大津営業所へ転出となった模様です。というのも、清滝団地関係の系統にも日野K-RC301および中型P-RJ172が進出するようになり特に問題なしとされたためだと思われます。同じ時期、交野管轄の田原線【18】号経路も日野中型車P-RJ172の独壇場となり、同系統で使用していたA-1466は大津へ転属(滋22か1170)となりました。