かなり昔の奈良交通バス路線についてレポートを書いてみることにしました。
今回は山田川駅~上野系統について。
近鉄京都線山田川駅と伊賀線(→伊賀鉄道)上野市(現・伊賀市)を結ぶ路線であるが、奈良県には乗り入れていなくて京都府と三重県を跨ぐユニークな路線系統だったようです。走行経路は国道163号線をひたすら走るというもので(木津~加茂間は対岸の府道47号経由の便もあった)、国鉄関西本線とほぼ完全に並行しており、月ヶ瀬口駅で折り返す区間便もあったそうです。終点の上野市駅前のバス停は、三重交通は「上野市駅」なのに対して奈良交通は単純に「上野」。山田川上野系統廃止後も、天理~上野市(名阪国道)系統が三重交通と共同運行の形で存続していたが、やがて奈良交通の伊賀市乗り入れは廃止、2016年秋まで三重交通が天理まで乗り入れるもやはり廃止されました。
参考記事
http://too.road.jp/bus/oldies.html
コメント
コメント一覧 (4)
三重交通には月ヶ瀬口~月ヶ瀬を府道753号経由で結ぶ三重県を通らない府県境を越す路線があったような。
奈良交通が奈良県と関係しない県境を越えたのは他に国道42号の三重・和歌山県境があり内陸県のバス会社が太平洋沿いの国道42号を走っていました。
国道42号を走っていた奈良交通は上北山村河合~新宮駅を結ぶ系統で3県跨ぎでした。
元は国道169号を縦断(1974年の国道改正で169号は熊野市以南が北山村経由へ変更されたが)した北山特急で現存する十津川特急(大和八木~新宮。国道168号経由)と同様に1984年以前は奈良大仏前~新宮を結んでいました。
国道24号(奈良市~大和郡山市は旧道の県道754号)の渋滞が激しくなり国体開催年の1984年に奈良大仏前~大和八木を廃止されたようです。
国体ネタが出ましたが、
三重県は2021年に再び国体が
(前年は鹿児島県、翌年は栃木県)、
奈良県は2030年に再び国体が
(前年は島根県、翌年は山梨県)
開催予定されています。
国道24号京奈和道は2030年奈良国体に合わせて全通を目指すようです
何気に大阪と伊賀上野を結ぶ最短ルートです。
鉄道は遠回りしていますね。
北河内から国道163号を通るルートで山田川・木津に向かうバス路線があったら、と思ったこともありましたね。
山田川~月ヶ瀬口系統はわりと近年まで残っていたようですね。
三重交通の月ヶ瀬口駅~月ヶ瀬系統は確か梅のシーズンのみの臨時バスだったかと思いますが、京都府内に乗り入れる異色の存在ですね。
奈良交通は確か新宮にも営業所を持ち、和歌山ナンバーのバスもありましたね。
さらに一時期、離れ孤島的にくじらで有名な和歌山県太地町にも路線を持っていました(昔は確か南紀開発というバス事業者で近鉄グループだったようです)。現在は太地町営じゅんかんバスが運営しています。
大阪府北部住民にとって三重県は遠いところというイメージがあるが、北河内はR163経由で伊賀上野まで50~60kmほど、三重県は意外に近いです。もっとも伊賀地方は三重県でありながら事実上の関西圏で、奈良県もしくは滋賀県に入っていても不思議ではありません。
北河内からR163を通って木津方面へ向かうバスといえば、これに近いものとして近鉄バス高山線がありましたね。