一般国道については、一般的に1・2桁の若い番号ほど国土を支える主幹交通路として重要視され整備状況が良く、3桁国道特に300・400番台へ進むほど片側1車線の狭隘区間やまるであぜ道や林道だったりさらには分断区間まであるという、俗に言う「酷道」が多くなる傾向があります。

しかし、都道府県道についてはこのことが必ずしも当てはまらないようです。

例えば、大阪府道では番号が1桁・2桁の道路は意外に整備状況の悪い、「腐道」と言われるものも意外に多いもの。次に挙げる府道が該当します。

1号<茨木摂津線>
4号<茨木能勢線>
7号<枚方大和郡山線>
15号<八尾茨木線>
17号<枚方高槻線>
67号<西京高槻線>

トップの1号<茨木摂津線>は万博記念公園内を取り囲む立派な環状道路から彩都まではさすがに整備状況は良いが、この先茨木市の山中に入って車作(r46との交点)までは狭隘な山道に変わります。4号<茨木能勢線>は大阪府道としては意外にかなり長いほうに入り、能勢町内の一部で未舗装区間が残っています。

7号<枚方大和郡山線>は交野市倉治~奈良県境までの峠越え区間で「かいかけの道」と呼ばれて急勾配の狭隘路が続き大型車走行困難。奈良県側は概ね整備状況は良好ですが、府県境(ホウジ峠)付近のホウジ地区では二輪車通行禁止区間もあり、枚方方面へは国道307号線(枚方市尊延寺)へ迂回するのが一般的となっています。<枚方大和郡山線>は平安時代からの古道であり、北河内から大和・紀伊への抜け道として、熊野参詣や大和郡山から淀川水系への陸運に利用されたようです。

15号<八尾茨木線>は茨木市~寝屋川市間は片側2車線の幹線道路で有料の鳥飼仁和寺大橋も含まれるが、門真市以南のルートはかなり複雑でわかりづらく、狭い生活道路や一方通行区間も多く、八尾市の起点は旧国道170号線との交点という、見事なカオスです。終点は茨木市西河原交差点で国道171号線と接続、そのまま直進すると46号<茨木亀岡線>に傾れこみます。

17号<枚方高槻線>は枚方市牧野~高槻市前島間が淀川でぶった切られる分断府道。かつては「前島の渡し」という渡り舟もあったそうですが。枚方市内区間は杉(国道307号との交点)から長尾台、長尾、招提、牧野を結ぶというややわかりにくいルート、さらに長尾地区は狭い生活道路の雰囲気でミスコースしてしまいそうです。府道17号線を通るバス路線として、京阪バス【25】【66】【75】号経路(杉~長尾)、同【38】号経路(国道招提~牧野)、高槻市営バス前島線などが挙げられます。