1980年(昭和55年)の鉄道ピクトリアルを一つ紹介。

5月号(No.375)は私個人的に興味のある話題が多く掲載されています。

それは、

草津線・桜井線・和歌山線電化
117系新快速運転開始
京都市電(廃止)のコンクール写真
阪神武庫川線寸描
京阪電車置石事故

など、関西の鉄道ファンにとっては目の離せないネタが多いです。草津線の客車列車は、それまで旧型客車使用だったところを50系に置き換えられました。京阪神の新快速は同年夏までに117系への置き換えが完了、その直後に113系快速のグリーン車連結が廃止されました。また、京阪本線守口市-寝屋川信号所間の複々線完成に合わせ、3月23日にダイヤ改正を実施、昼間の枚方市区急(区間急行)を準急に格上げ、朝夕ラッシュ時に樟葉急行運転開始が実施されました。

ほかに

北海道用特急型キハ183系運転開始
中央西線・篠ノ井線80系を115系に置き換える訓練運用
近鉄最後の丸屋根車8800系新造

などのニュースも掲載されています。

この後、1980年10月に国鉄ダイヤ改正(ゴーゴートー)が行われます。2年後の東北・上越新幹線開通前の最後のダイヤ改正、ゴーゴートーではいわゆる減量ダイヤで、列車本数そのものが減少、特に急行列車・夜行列車は大幅整理されるなど、ネガティブ色の濃いダイヤ改正と言われるが、数少ない前向きの内容として千歳空港駅開業と北海道の列車体系を従来の青函連絡重視から札幌・千歳空港中心に刷新、東海道本線・横須賀線の線路分離と合わせて横須賀線・総武快速線直通運転開始が挙げられます。