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信州のローカル線・JR東日本小海線で活躍した国鉄型気動車についてレポートを書いてみようと思いました。

小海線は山梨県の中央本線小淵沢駅と長野県の信越本線(しなの鉄道)小諸を結ぶローカル線。八ヶ岳東麓の野辺山高原から千曲川上流に沿って佐久盆地に下ります。野辺山駅はJR線最高の駅(標高1345m)として知られます。

日本最高峰の高原地帯を通る路線ゆえ、国鉄時代は2エンジン車のキハ52・55・57・58形(中込機関区→小海線営業所、長コメ)が使用されていました。キハ57形は信越本線横軽(碓氷峠)のアプト区間対応に作られた急行型気動車(台車以外はキハ58形と共通仕様)ですが、信越本線電化で余剰となり、名古屋・小海線および四国に散らばり、国鉄末期までに大半が廃車、2両のみがJR四国に継承されるも、1991年までに全廃。小海線の国鉄型気動車は1992年に新型キハ110系に置き換えられました。

国鉄末期の小海線の気動車について、私個人的に興味があるのは、国鉄末期に近畿地方の亀山機関区(天カメ)から非冷房車のキハ58形(キハ58 643、651、1040)が転入したこと。ほかに、米子から非冷房の同じくキハ58形(641号)、岡山・西鳥取から冷房車(キハ58 204、308、427、503、675、677号)も転入、キハ55・57形などを置き換えましたが、小海線には冷房電源装置付きのキハ28形やキハ65形が配置されていないゆえ、非冷房で列車運用せざるを得ませんでした。

1991年夏、「青春18きっぷ」で小海線の旅をしました。前夜、急行<ちくま>で車中泊、小諸から香味線に乗りました。例によってキハ58形でしたが、非冷房でしかも観光シーズンとあって混雑、暑苦しかった思い出があります。キハ52の姿を拝むこともできました。小淵沢から中央本線で甲府、乗り換えて身延線で富士、そしてひたすら東海道本線を乗り継いで大阪へ帰る行程でした。