近鉄の少数派形式の一つ、8800系。
900系・8000系以来続いた最後の奈良線用丸屋根大型通勤車で、1980年に4連×2本のみ製造。
1980年前後は、近鉄通勤車における歴史のターニングポイントでした。
南大阪線ラビットカー6800系に始まる大型丸屋根車(4ドア20m車)は、奈良線用8800系がラストで、その後は角張ったスタイルの1400系・8810系・6600系などにモデルチェンジ。この過渡期、1979年に近鉄唯一のステンレス車3000系を4両1編成のみ試作。3000系は京都市営地下鉄烏丸線との相互乗り入れを前提にしたものですが、量産にはならず、その任務は3200系が担うことに(3000系は2012年廃車)。3000系の角張ったスタイルは、以後の近鉄通勤車の新スタイルに通じるものでした。
コメント
コメント一覧 (10)
登場時にあった種別表示器を見やすくするため。
あの時代の近鉄車両は試行錯誤が続いていましたね。
3000系も8800系も少数派で。
8800系と8810系は車番は近いものの全く違う車両です。
8810系ファミリーとして1200・1400・2050・6600・9000・9200系も登場しています。
これらの車両は登場時、側面に3000系や8800系と同じ種類電光表示が導入されました。
南大阪線に投入された6600系はわずか2編成8両にとどまりました。
1985年度に6600系第2次車を投入予定でしたが既に大阪線1420系(当初は1250系)が投入されていた事情もありVVVFに変更のうえ6400系を投入となりました
(6400系登場と同時に登場した京都市営地下鉄烏丸線乗り入れ用3200系とともに近鉄通勤車のカラーリングを変更)。
京都線普通に投入された9200系は1991年の4両化時、サ9310(当初はサ9350)のみ行き先幕という変わった編成になったようでした。
8800系の車体断面は8600系と微妙に異なるみたいですね。電光の種別表示器は懐かしいですね。
実は8800系と同時期に、8000系の最終増備車も製造されたんですよね。
8810系はいっそのこと9000系とすればよかったですね(笑)
8810系スタイルの顔は小田急9000形に準じていますね。関西私鉄では他に阪神8000系、南海9000系、そして阪急8000系にも、小田急9000形に準じた顔が採用されています。同世代の京阪6000系は、非貫通・左右非対称な顔となって、他とは一線を画する斬新的なスタイルでした。
8810系の2連版に9000系、3連版に9200系が製造されました。しかし、3両編成運用の減少に伴い、9200系は結局4連になりましたね。
南大阪線の6400系からは、奈良線用と同様に裾を絞った広幅車体となり、大阪線・名古屋線のVVVF通勤車も同様のスタイルで、奈良線用の通勤車は大阪・名古屋線と共通化(形式番号も1000番台に)されました。
1989年に登場した近鉄の奈良線・大阪線・名古屋線共通仕様通勤車といえば
2両編成で各路線に投入の1230系列、
2両編成で大阪線・名古屋線仕様の1430系列、
4~6両編成で奈良線仕様の1020系、
4両編成で大阪線・名古屋線仕様の1620系
がありますね。
小田急9000形は1972年3月に登場、営団(現在の東京メトロ)千代田線乗り入れ用として登場しました。
7000形(1980~2018)や8000形(1983~。現在最古参)より先に登場したのに9000形なのは、
千代田線が地下鉄9号線だからです。
1978年に千代田線乗り入れを実現したが、1989年に千代田線乗り入れは1000形(この前年登場)へ譲り新宿発着に運用されました
(現在、小田急の千代田線乗り入れ車は新4000形へ統一されている)。
2006年に9000形は全廃。
小田急9000形が登場とほぼ同時に同じ新宿をターミナルとする京王は相模原線(当時は京王よみうりランドが終点でした)延長や都営地下鉄10号線乗り入れに対応して京王初の20m4ドア車として6000系が登場し、
こちらは大量に製造されましたが前面デザインは四角い形となっています。
京王6000系は1991年まで製造されたものの調布駅地下化直前の2011年に全廃しましたが、
6000系の前面デザインでステンレス仕様として1984年に登場した京王線7000系は今や京王最古参(といっても前面に丸みがある京王線8000系や井の頭線1000系が登場後の1996年まで製造された)で京王線系統を走っています
(8000系とともに都営地下鉄新宿線乗り入れ運用はない。京王の都営新宿線対応車は新5000系と9000・9030系のみ)。
界磁位相制御の利点は直巻モーターを使用出来る為在来車の回生ブレーキ化を低コストで出来る事でしたね。
近鉄は8000系や1000系などを回生化するのに界磁位相制御、新車は界磁チョッパと使い分けてましたな。
京阪は6000系などに界磁位相制御を採用しましたけどこれは昇圧に対応出来るからだとか。
界磁位相制御に良く似た制御方式に、国鉄が開発した界磁添加励磁チョッパが有りましたね。
国鉄だと205系、211系、JRだと221系や311系などが採用してますけど、205系が採用した時点で近鉄1250系や大阪市20系などインバーターの試作車が登場してますし、211系が登場した時点で近鉄3200系や東急9000系など第1世代のインバーター車が登場していた為中途半端になりましたね。
1230系列と1430系列、1020系列と1620系列は外観・内装スタイルは全く同じですが、奈良線用と大阪線用ではモーター音が異なります。1020・1230系の制御装置は日立製、1430・1620系は三菱製となっており、わざわざ形式区別しているようです。
チョッパー車といえば、1980年代前半に流行りましたね。走行中に「ピー」と音が鳴るやつですね。近鉄3000系・8810系、国鉄201系、大阪市交10系などで採用されましたが、VVVF車の台頭で、続きませんでしたね。
当初は東西線(当時は中野~東陽町。翌年3月に東陽町~西船橋が延長され全通)に投入されました。
量産位は1971~1990年に369両が製造され、1974年に有楽町線7000系、1981年に半蔵門線8000系がそれぞれ登場しましたが、
民営化後の2008年から廃車が始まり2018年に運行を終了しました。
電機子チョッパ制御の量産化第1号は1970年に登場した阪神7000系(後の2000系。2009年全廃)でした。
電機子チョッパ制御は
1973年に旧大阪市営地下鉄谷町線旧20系(後に御堂筋線へ転属し10系試作車)、
1974年に阪急神戸線2200系(現在の6150F)、
1975年に南海高野線旧8000系(現在の6231F)と泉北高速鉄道3000系(2014年から一部編成を親会社となった南海が購入)と神戸市営地下鉄1000形(開業は1977年3月)
と70年代は電機子チョッパ制御ブームでした。
1976年に名古屋市営地下鉄3000形(前述の神戸市営の5日後に開業した鶴舞線用)と都営地下鉄5200形(1号線(→浅草線)用に1編成製造。1999年全廃)、
1978年に都営地下鉄新宿線10000形(1971年登場の試作車は6号線(→三田線)から転入されたが2002年に廃車)、
1979年に近鉄京都線旧3000系と旧大阪市営地下鉄御堂筋線10系量産車と旧国鉄201系試作車、
1981年に京都市営地下鉄10系と福岡市営地下鉄1000系と旧国鉄201系量産車、
1982年に旧国鉄203系
が登場した影響か電機子チョッパは地下鉄か試作車のイメージがあります。
有楽町線&副都心線7000系は180両(8両15編成と10両6編成)が現存、
半蔵門線8000系は190両(19編成)全てが現存
しています。
東京メトロ7000系は2013年の東急東横線乗り入れ以降以降、運用範囲は東武東上線川越市or西武池袋線飯能から有楽町線新木場or副都心線~東急東横線経由横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街までとかなり広いです。
だが、東京メトロは有楽町線&副都心線に17000系、半蔵門線に18000系の投入を表明したため、
7000系は登場50年目の2023年に全廃が決定しています。
半蔵門線8000系は1994年まで製造されましたが、
電機子チョッパ制御といえばは京都市営地下鉄10系が1997年製造の最終編成ですら電機子チョッパだったのはびっくりします。