P9090035

近鉄の少数派形式の一つ、8800系。
900系・8000系以来続いた最後の奈良線用丸屋根大型通勤車で、1980年に4連×2本のみ製造。

1980年前後は、近鉄通勤車における歴史のターニングポイントでした。
南大阪線ラビットカー6800系に始まる大型丸屋根車(4ドア20m車)は、奈良線用8800系がラストで、その後は角張ったスタイルの1400系・8810系・6600系などにモデルチェンジ。この過渡期、1979年に近鉄唯一のステンレス車3000系を4両1編成のみ試作。3000系は京都市営地下鉄烏丸線との相互乗り入れを前提にしたものですが、量産にはならず、その任務は3200系が担うことに(3000系は2012年廃車)。3000系の角張ったスタイルは、以後の近鉄通勤車の新スタイルに通じるものでした。