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宝塚(阪急、JR)には阪急バスのほか、阪神バスも乗り入れています。 
阪急バスは五月台・西宮名塩・山口・有馬方面の宝塚・西宮市の山間部路線が中心なのに対して、阪神バスは尼崎・甲子園など阪神沿線と結ぶ、平野部の都市間路線主体という住み分けがなされています。阪神電車の乗り入れていない宝塚で阪神バスとは意外ですが、これには歴史的経緯が絡んでいます。今回紹介する尼崎-宝塚系統は、その重要な歴史的意味が含まれる一つの路線系統です。

尼崎宝塚線は阪神尼崎(南口)からの発車です。北口のりばからは、阪神バス尼崎市内線(旧・尼崎市営バス)と阪急バス尼崎線(伊丹・川西方面)が発着しています。阪神尼崎を出発すると、阪神電車の下を潜り、「玉江橋」交差点で左折、国道2号線に入ったところに「阪神尼崎駅北」バス停。そのまま西(神戸方面)へ進路を取り、「大庄北5丁目東」交差点前後に「尼崎浜田車庫前」。文字通り阪神バスの営業所前で、乗務員交代が行われます。もう少し西へ進んで、「西大島」交差点で県道42号(尼崎宝塚線)に右折、北方向に進路を転じます。

r42は、阪神電鉄系列の宝塚尼崎電鉄が建設していた尼崎-宝塚の鉄道に由来するもの。すなわち、鉄道の路盤は完成するものの、尼崎市内乗り入れ問題で鉄道乗り入れは挫折。代わりにバス専用道として利用されるが、戦時中に兵庫県に買収され、県道となったのが経緯です。似たような鉄道未成線として阪急伊丹線(塚口-伊丹)延長があり、こちらも宝塚までの延伸を計画していたが、やはり頓挫に終わりました。

バスは「武庫之荘駅西口」(阪急神戸線乗り換え)などを経て「時友」を過ぎると、伊丹市に入り、運賃が変わります(「時友」までは尼崎特区区間)。伊丹市内には兵庫県下の非政令都市で唯一となった公営の伊丹市営バスが縦横に路線を張り巡らしており、阪神バス宝塚線も伊丹市営と競合します。

やがて宝塚市に入り、中国道宝塚ICを過ぎたところでR176バイパスに合流、「歌劇場前」バス停に着くと宝塚に来たと実感されます。手塚治虫記念館・宝塚音楽学校へは「歌劇場前」バス停下車が便利です。宝塚ファミリーランド跡を通りがかり、阪急宝塚線をアンダークロスすると、終点・宝塚に到着。

尼崎-宝塚間の運賃は220円で安いです。阪神バスは基本的に均一220円の運賃となっています(尼崎・神戸・大阪特区は210円)。