かつての鹿児島本線の名門列車、特急【有明】。
特急【有明】は1967年に登場。1970年鹿児島本線全線電化後は485系で運転されるようになり、山陽新幹線博多開通(1975年)以降、新幹線との連絡を考慮したダイヤで大増発が行われ、鹿児島本線を代表する優等列車として定着しました。1982年11月までに鹿児島本線の電車急行を【有明】に格上げし、最盛期には1日30往復を超える大世帯となりました。JR九州発足から1年後、783系(ハイパーサルーン)が投入され、早速JR九州の看板列車としててこ入れが行われます。
1992年7月ダイヤ改正で大きな転機が訪れます。【有明】のうち西鹿児島(現・鹿児島中央)発着列車を【つばめ】、熊本以北のみの列車を【有明】として系統分離が行われました。【つばめ】と一部の【有明】には787系が投入され、ビュッフェも連結するなど、九州新幹線全線開通までの花形列車として君臨。1994年ごろまでには、485系が【有明】から撤退し、【にちりん】【みどり】などに転用。
2011年九州新幹線全線開通後、【つばめ】は廃止、【有明】も大幅に減便。以降、ダイヤ改正ごとに【有明】は減便が続きます。2018年3月以降、平日片道1本のみ、運転区間も大牟田→博多のみの短距離となり、通勤特急の様相が濃厚に。かつての名門ロングラン特急が、ここまで凋落するとは信じられません。
なお、【有明】は国鉄末期~JR初期の頃、485系の3両編成という「ミニ特急」もありました。
コメント
コメント一覧 (6)
485系鹿児島特急の第1号はなはでおました。
485系当初の編成はグリーン車2両、食堂車込みの11連でおましたが、これは山陽新幹線開業前の山陽九州特急の編成をそのまま転用したからでんな。
当時の有明は鹿児島運転所所属で全てがAU12クーラーで統一されてたさうで見事な編成美ですが、要は古い485系だらけだったワケでんな。
モハ481,480の全ユニットが有明に転用さてれましたから・・。
有明で忘れられんのはビデオカーでせうね。
クハ481-33・35・37・39にヴィデオデッキなどを設置、ヴィデオ鑑賞をしながら楽しい旅を・・と目論んだワケですが、この種のサーヴィスは定着した試しが無くわずか6年で終わりましたが・・。
肥薩おれんじ鉄道区間を含め大半でR3と並走しています
(久留米市~熊本市北区はR3が八女市や山鹿市を経由するのに対して、鹿児島本線は大牟田市経由でR209→R208と並走)。
日本第4の鉄道幹線は東北本線(宇都宮線、いわて銀河鉄道、青い森鉄道を含む)です。
鹿児島本線と東北本線は共通点がかなりあります。
九州・東北のメインルート、
1968~70年に全線電化、
1970年代後半~80年代前半は特急街道と呼ばれた、
国鉄特急列車のネーミングは甲信地方の駅名と同じだった
(有明駅は大糸線にあり、中央東線に初狩駅がある。ともにあずさは通過)、
2010年度後半に並走する新幹線が全通
(東北が3か月先行開業。さらに2011年3月改正(東北は1週間早かったが6日後に大震災で2か月近く運休が続いた)で新型種別登場)、
並走する1桁国道とともにわずかな区間だけ無縁なイメージの県を走る
(その県はともに魅力度ランキングで毎年最下位争いの常連かつ県内に鹿シマ市や原発がある)。
鹿児島本線や東北本線とほぼ並走する高速自動車国道は終点側はかなり異なるルートを走りかつ
「陸の孤島、テレビ電波の孤島」と呼ばれる裏側の県をわずかに走りかつ終点口では裏大動脈と並走する共通点もあります。
E3九州道の熊本県八代市以南は
人吉市、宮崎県えびの市、鹿児島県霧島市を経由する肥薩線~日豊本線沿いで、
下道で例えたらR219→R221→R268→鹿児島r55→R504→R223(R504・宮崎/鹿児島r1重複)→R10。
R3沿いの高速道路はE3A南九州道(国道3号バイパス扱い。全通していない)が走る。
E4東北道の岩手県滝沢市以北は
秋田県鹿角市、青森県平川市、黒石市を経由する花輪線~奥羽本線沿い
(大館市や青森県津軽地方の有力都市の弘前市は通らない)、
下道で例えたらR282→R7。
R4沿いの高速道路はE4A東北自動車道八戸線(八戸道、青森r8第二みちのく有料道路、青森r257みちのく有料道路、青森道。全通していない)が走るが、
R4は青森県南部地方の有力都市の八戸市を経由していない
(八戸市は二桁国道最長のR45(仙台市青葉区~青森市)が通る)。
【有明】といえば、583系も忘れてはなりませんね。
九州内で完結する【有明】で11連は、さすがにオーバースペックの感がありますな。その後、国鉄末期に短編成化&大増発が行われるが、まさかの3両編成も登場することになるとは・・・。
>鹿児島本線と東北本線は共通点がかなりあります。
交流電化であることも共通点ですね。ただし、東北本線に415系が運行されたことはありません。その点では、むしろ鹿児島本線と常磐線のほうが似ているように見えます。
「有明駅は大糸線にあり、中央東線に初狩駅がある。ともにあずさは通過」は気づきませんでした。
鹿児島本線と常磐線の共通点もかなりありますね。
大半の区間で3の倍数の1桁国道と並走
(山陰本線も)。
1971年から平成初期まで415系が投入され続けた。
戦前は東海道・山陽本線にしかなかった特急が戦後早い時期に設定された
(東北特急の名門「はつかり」は1968年9月30日まで常磐線経由だった。翌日のヨンサントオ改正で583系化とともに宇都宮・郡山経由へ変更)。
1972~75年に485系の運行が始まった。
「せんだい」(仙台、川内)行電車が走る。
鹿児島県に薩摩川内市があるが、
常磐線沿線の福島県浜通り地方に川内村(かわうちむら)という自治体があり(常磐線は通らない)、
仙台市青葉区にも川内(かわうち)という地名があります
(仙台市営地下鉄東西線の川内駅)。
常磐線は1968年10月1日から1969年9月30日まで特急が走らなくなっていましたが、
長崎本線・佐世保線も1975年3月10日から1976年7月14日まで特急が走らなくなっていました。