「モトトレイン」とは、 オートバイを積み込める列車のこと。

かつて、国鉄時代末期~平成初期の間、本州・北海道間でモトトレインが運行されていました。運行ルートに、

上野~青森(急行【八甲田】に連結)
大阪~青森~函館(特急【日本海】に連結)

などがあったようです。運用初年は1986年で、毎年夏季のみの運行。荷物列車廃止で余剰となったマニ50をバイク運搬専用客車に改造し、寝台列車の最後尾に連結するというものでした。1988年青函トンネル開通前は、青森~函館間は青函連絡船で航送という形だったが、以降は函館まで直接乗り入れることに。1998年ごろに運用終了となった模様です。

バイクを列車で運んでもらう間、酒飲んで寝台車で一夜明かすことができるのも、モトトレインの魅力だったでしょう。

青函トンネルに新幹線が通るようになって、在来線の旅客列車が事実上通行不可となりました。さらに新幹線の札幌延伸後、新幹線増発&スピードアップのために青函トンネル経由の貨物列車を大幅削減しようという動きもあり、高速輸送の可能な鉄道貨物がなくなることで北海道の農業・産業に大打撃を与えかねないとして、怒りと不安の声が渦巻いているようです。