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近鉄のリゾート特急車「伊勢志摩ライナー」23000系。

1994年志摩スペイン村開業(三重県志摩市)に合わせて製造され、大阪・名古屋・京都~伊勢志摩系統の一部の特急列車を中心に活躍しています。

1988年バブル絶頂期の時に、名阪ノンストップ特急に「アーバンライナー」21000系を投入。当時として斬新な流線型の車体デザインと、颯爽たる白主体の塗装が施され、近鉄特急のイメージを刷新しました。

伊勢志摩系統の特急には、2階建ての「ビスタカー」30000系などが使用されてきましたが、1978年間の登場から10年以上経過しており、また汎用特急車(12000系シリーズ)のマイナーチェンジという印象も強く、アーバンライナーに続く新型車両の投入が望まれていました。1994年の志摩スペイン村開業に合わせ、満を持して「伊勢志摩ライナー」23000系が登場。ビジネス色の濃いアーバンライナーに対して、伊勢志摩ライナーは、アーバンライナーの車体デザインや走行性能を基本的に継承するも、観光・リゾート列車らしく、塗装デザインは伊勢志摩の太陽をイメージし、明るい黄色を配する、というものになりました。「デラックス車両」も設定され、ゆったり落ち着いた車内空間となっています(JRでいえばグリーン車で、特別車両料金が必要)。バブル経済崩壊後の登場ではあるが、バブル期の余韻を感じられる豪華さは十分ですね。

伊勢志摩ライナーの登場は、JR西日本の【くろしお】用283系<オーシャンアロー>にも影響を与えており、両者はよく似ていますね。

登場から20年以上経過し、リニュアル工事が行われました。リニュアル後、「赤の伊勢志摩ライナー」も登場しています。

伊勢志摩ライナーは、間合いで京奈・阪奈特急にも入ります。