東海道本線は天下の大動脈とあって全線電化も早く、東京を主な拠点として80系湘南電車や153系急行型電車(「東海型」とも呼ばれる)、181系特急【こだま】、そして113系近郊型電車など、中・長距離電車発祥の地で知られます。一方、大阪口では大阪鉄道管理局の意地で都市間連絡速達列車のポジションである新快速用として117系近郊型電車を導入。117系はその後名古屋近郊区間の輸送改善と合わせ同地区の快速用にも投入されました。

一方、分岐する支線等へ直通する関係上、一部区間で気動車の出入りも多く、現在も名古屋以西では定期の気動車列車が運行されています。

該当する列車は、

特急【ひだ】      名古屋-岐阜-高山・飛騨古川・富山、
            大阪-岐阜-高山(キハ85系)
特急【スーパーはくと】 京都-鳥取・倉吉(智頭急行経由)(HOT7000系)
特急【はまかぜ】    大阪-浜坂・鳥取(播但線経由)(キハ189系)
特急【びわこエクスプレス】 大阪→草津(キハ189系)


2015年以前は武豊線が非電化のため、大府-名古屋間には武豊線直通の普通・快速列車が気動車(キハ75系、キハ25系)で設定されていました。

国鉄時代~JR初期まで、北陸本線からの気動車普通列車が米原-彦根間の1駅だけ直通していました(北陸本線米原口では交直流セクションの関係上、一部の普通列車は気動車だった)。

福知山線との重複区間である新大阪・大阪-尼崎間でも、一部の特急・急行列車は気動車でした(国鉄時代は全て気動車または客車だった)。2004年の急行【だいせん】(キハ65「エーデル」)廃止を最後に、福知山線の優等列車はほぼ全て電車化されましたね。

大阪【ひだ】(急行【たかやま】の生まれ変わり)が現在も存続しているのは奇跡的ですが、キハ85系の後継車登場後、どうなるんでしょうか?

東海道本線最後の客車普通列車は草津線からの直通(50系+DD51)で、 JR発足後も2年間存続しました。