1990年前後の京都駅前について、西日本JRバス(旧・国鉄バス)高雄・京北線のことを。

京都駅を起点に大宮通~西大路通を北上ののち、御室・仁和寺から山岳道路の国道162号線(周山街道)を走り、紅葉の名所・高雄(右京区)から、川端康成『古都』の舞台でも知られる北山杉の小集落(北区小野郷など)を小まめにたどり、京北町(右京区)の周山までを結ぶ路線です。京北町はもともと北桑田郡だったが、「平成の大合併」で町民の京都市編入への要望が高まり、2005年京都市右京区に合併されました。

「周山」バス停は京北町および周辺の町へのバスが発着するターミナル拠点であり、国鉄時代は鉄道と同じ「駅」として位置づけられ、その建物と機能は現在も残っています。

以前は周山からそのまま国道を北へ進んで、丹波上川とか中央分水嶺を跨いで美山町(南丹市)のかなり山奥のほう、丹波福居や鶴ヶ岡というところまで乗り入れ、「京鶴線」という路線名でした。さらに古くは、府県境(堀越峠)を越えて福井県小浜市まで達していたそうです。 このほか、周山駅から国道477号線を東に向かう京北町山国方面への支線系統などもあったが、JRバスは1995年ごろまでに本線の京都駅~周山間を残して軒並み撤退(→町営バスなどに移管)。

1990年代初期の頃、高雄・京北線の車両といえば、富士重3E+三菱ふそう(MR470、MP107・118)が多かったイメージです。国鉄バスの西日本(近畿・中国・四国・九州)では富士重+ふそうが多く、京都府内の園福線や近城線なども同様でした。近畿エリアの国鉄・JRバスには、日野(帝国)車体+いすゞという「珍車」も少数ながら生存、高雄・京北線で時々見かけることもありました。高雄・京北線には1980年代、三菱ボディ・エアサス(MAR470)の特別仕様の観光兼用車(京阪バスのBタイプなどと同様のもの)も活躍していたそうですね(元ツーマン車で、ワンマン改造されたようです)。

高雄・京北線の京都市街地の走行経路ですが、一部立命館大学(衣笠キャンパス)経由の便もあり、混雑しやすい市バス(【50】系統ほか)に比べてさほど混んでいないようです。ただ、紅葉のシーズンには高雄方面への観光客で混雑し、猫の手も借りたいほどの盛況ぶりで、各地の車両が応援で京都に結集します。

高雄には四条烏丸から市バス【8】系統も乗り入れています。【8】系統はもともと三条京阪・四条河原町から来ていたが、地下鉄東西線開通により短縮されました。なお、市バスは来年春より高雄まで全線均一運賃区間に変更され、JRバスもこれに合わせる予定です。

高雄・京北線は、1990年代前半の頃、京都駅-七条大宮間の短区間を乗車することもありました。当時、京都近鉄百貨店(旧・丸物)にもよく寄り道していましたね。京都駅ビル(伊勢丹)が開業する前でした。

それから、一度だけ確か福王子(右京区)あたりから四条大宮までこのJRバスに乗った記憶もあります。往路は三条京阪から市バス【8】系統に乗ってきたが、復路はタイミングが合わなかったためか、やって来たJRバスに乗り、四条大宮から阪急で河原町まで出たものと思います。