大阪の地下鉄(大阪メトロ)に乗ると、時に踏切の警報音「カンカン」を耳にされることと思います。私も物心付いた頃から地下鉄に乗るときにこの音が時々耳に入り、「どうしてトンネルの中なのに踏切?」と不思議に感じたものです。
この踏切の音の正体は何なのでしょうか?
それは線路の点検などを行う作業員に電車の通過を知らせる警告音なのです。点検作業は列車が頻繁に行き交う日中にも行われています。見通しの良い区間ではヘッドライトなどで列車の接近を知ることが可能ですが、急カーブの先では見通しが悪く危険です。そのため、列車接近の警報機を設置しているとのこと。そういえば、カーブの多い御堂筋線の梅田-淀屋橋間でこの「カンカン」をよく聞きますね。
この警報機が導入されたのは1966年(昭和41年)とのこと。「踏切の音」を採用したのは、「電車が来るというイメージがすぐに浮かびやすい」という理由からのようです。
大阪の地下鉄「トンネル内で踏切の音」の謎
半世紀以上続く「独自の工夫」とは(乗りものニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/12b43ff633ba61f4b8aab6b1535c3108a52c9894
「Metro News」Vol.59 地下鉄なのに踏切の音?なぜ?(Osaka Metro公式チャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=XFKxuYWzWT0&feature=emb_title
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コメント一覧 (7)
1号線新大阪~あびこ、
3号線西梅田~玉出、
4号線大阪港~本町仮駅
のみであり、
谷町線や千日前線や堺筋線はまだ開業していませんでした。
以来55年に渡り踏切音が使用されているとは
なぜ?と思いましたが保線員の方の安全のためだったのですね。
似たようなものは神戸や京都の地下鉄にもあったように思います。
実際は踏切のなく、トンネルは暗いままだったので。
今はたまにしか利用しませんが、なんば駅御堂筋線の天王寺寄りからこの音を聞くたび列車が接近することがわかります。
利用者にもそれを知らせるために役立っていると思います。
3号線の開通は2号線よりも先なんですね。
地下のトンネル内で踏切の音を聞くと「あれっ?」と思うでしょう。私も子どもの頃は謎でしたが、かなり年を経て保線員の安全のためだと知ったと思います。
京都の地下鉄でも似たような音を聞いた記憶がありますよ。
御堂筋線のなんばー大国町間には緩いカーブがありますね。駅構内の到着案内放送の前に踏切の警報音が鳴るという光景がリアルに浮かび上がります。
大阪市は1928年に地下鉄4路線を計画しました。
2号線は3号線どころか4号線よりも後に開業しまし、計画から40年かかりました。
2号線は当初の計画ルートだと松屋町線になるところを、6号線が計画された1963年に谷町筋へ変更しました。
5号線は1948年に野田~布施で計画された阪神近鉄連絡線構想を大阪市が乗っ取り御幣島~喜連に延ばした計画、
6号線は1963年に阪急千里山線(1967年から千里線)の高麗橋延長計画を大阪市が乗っ取り天下茶屋へ伸ばした計画でした。
大阪地下鉄建設史
1号線→1933年。
2号線→1967年。
3号線→1942年。
4号線→1961年。
5号線→1969年4月。
6号線→1969年12月、
この時から
それぞれ御堂筋線、谷町線、四つ橋線、中央線、千日前線、堺筋線となりました。