石山駅と大津市中心部(大津駅・浜大津)を国道(1号線)経由で結ぶ「国道線」。
近江鉄道バスと京阪バスによって運行されているが、現在いずれも平日のみの運行で、特に京阪バスは西行きのみ片道2本(【11】【14】号経路)だけの免許維持と化しています。
主な停留所は、
石山駅~東レ北門前~滋賀病院前~国道膳所~マツダ前~大津市民病院~松ヶ枝街~県庁前~大津駅~浜大津
京阪バスは大津市民病院前(【11】・石山団地始発)または大津駅(【14】)までの運行で、市民病院への通院客に配慮したものと言えます。近江鉄道は平日毎時概ね1本です。大津市民病院前にはかつて京阪バス大津営業所がありました(1993年、現在地の石山寺4丁目に移転)。
大津駅前は滋賀県庁最寄駅にしては、京都市と至近距離にあるせいか寂れている印象を受けます(滋賀県内鉄道駅の最大乗降客数はJR南草津駅。「近江商人」で知られる滋賀県の商業の中心地は彦根・湖東地区だろう)。同じ大津市内でもむしろ石山駅や瀬田駅のほうが賑わっているように思います。「浜大津」は京阪「びわ湖浜大津」駅への改称に合わせ、京阪バスの停留所名も「びわ湖浜大津」に変更されましたが、国道経由での浜大津乗り入れは近江鉄道のみです。浜大津もせっかく琵琶湖汽船の発着するターミナルなのに、残念ながらあまり活気が感じられません。
国道線と同じ区間には、かつて帝産湖南交通や滋賀交通も乗り入れ、信楽・水口方面から京都駅や三条京阪までロングラン走行していました。
国道線に比べ、市街地を走る湖岸線のほうがまだ本数は多いものの、やはり一昔前ほどの本数には及びません。西武大津(「義仲寺」下車)も昨年夏、市民に惜しまれながら閉店し、市街地の空洞化が心配されます。跡地にはマンションが建つとのことですが・・・。
コメント
コメント一覧 (4)
ご指摘のように車社会の影響は大きいでしょう。京阪バスが唐崎や坂本まで運行していたのも過去の話ですね(15年前に撤退)。大津プリンスホテル行きなんかもありましたね。自動運転も残念ながらこの感じだと中止の可能性が濃厚でしょう。
車庫内に電気スタンド設置など、初期費用が莫大になる予感しかないです…。
電気バスはまず、七条~京都駅系統に導入されるらしいですね。
2050年ごろまでに全車両を電気バスに統一したいようですが、どうなるんでしょうか・・・