大阪市内と兵庫県三田市を結ぶ短距離高速バスが地味に好評のようです。神姫バスによる運行ですが、2021年4月1日ダイヤ改正で大幅増便(平日34往復、土休日32往復)と合わせ、阪神バスも2往復が新たに加わります。

運行経路・主な停留所について、便によって経由地・行き先が異なり複雑ですが、主に以下の5ルートが設定されています。

1)新大阪駅北口~大阪梅田(ハービス大阪)~イオンモール神戸北~関西学院大学
2)新大阪駅北口~大阪梅田(ハービス大阪)~イオンモール神戸北~神戸三田アウトレット
3)新大阪駅北口~大阪梅田(ハービス大阪)~弥生が丘5丁目~ゆりの木台4丁目(~関西学院大学)
4)新大阪駅北口~千里ニュータウン~関西学院大学(一部便千里ニュータウン始発あり)
5)新大阪駅北口~千里ニュータウン~~弥生が丘5丁目~ゆりの木台4丁目(~関西学院大学)


大阪~三田間といえば、JR宝塚線(福知山線)の電車が便利と思われるが、鉄道と離れた北神エリア(イオンモール、神戸三田アウトレット)や関西学院大学キャンパスなどと直結しているのがポイントでしょう。京阪バス直Q京都号のような感じでしょう。運賃は710~960円。

今度の改正で経路1)~3)の一部便について、大阪伊丹空港乗り入れも新設されます。

新型コロナ災禍に伴い全国的に鉄道・バスの減便のニュースが続く中、大阪三田高速線は数少ない大増便案件ということで注目材料だと思いました。神姫バスでは、同日の全エリアにまたがる改正で姫路市内~三宮・神戸空港線ほか複数の新路線が設定され、かなり攻めの展開に打って出たように見えます(もちろん減便・休止の路線も多いですが)。

一つ気になるのは「新大阪駅北口」のりば。新大阪駅前には高速バスのりばが複数箇所あり、慣れないとわかり辛いです。大阪三田線の発着する「新大阪駅北口」は、北西角のニッセイ新大阪ビル前にあります(ここから三重方面への近鉄バス・三重交通も発着)。

参考までに、本年年明けより運行中の大阪空港交通宝塚大阪ライナーは、3月31日をもって運行休止となります。着席通勤の需要を見込んで運行したものの、片道1,000円という割高な運賃設定(類似ルートの大阪三田線よりも高い)ゆえに利用客が少なかったようです。

2021年春 ダイヤ改正について(神姫バス)
https://www.shinkibus.co.jp/sysfiles/wtn/1293/dia210401_6.pdf

高速 三田~大阪線 時刻表(神姫バス)
https://www.shinkibus.co.jp/sysfiles/wtn/1292/sandaosaka210401_2.pdf