京都京阪バス【26】【26B】号経路。

宇治市南西部の近鉄大久保から久御山町の久御山団地・久御山工業団地を経て「まちの駅イオン久御山」を結ぶ路線です。

主な停留所は、

近鉄大久保~緑ヶ原口~緑ヶ原~栄町~久御山団地~佐古~久御山工業団地~新タマキ~まちの駅イオン久御山

で、【25】号経路(近鉄大久保~中書島)を補完する区間便です。

運行本数は1日2~3本で希少価値があります(近鉄大久保発 平日8:04、8:22、22:10、土休日21:07、22:09)。

【26】号経路はもともと近鉄大久保と久御山団地を緑ヶ原・栄町経由で結ぶ旧・京阪宇治交通の路線系統として1988年11月新設。京阪バス【4】号経路(近鉄大久保~日産車体前~久御山団地)も同時に新設されました(→京阪シティバス→京都京阪バス【22C】号経路)。近鉄京都線大久保駅高架化工事完成に伴う周辺道路整備に対応したものと思われます。

その後、平成に入ってイオン久御山(旧・ジャスコ久御山)開業および第二京阪(国道1号バイパス)開通に合わせ、【26】号経路をイオン久御山経由中書島へ延長する形で【25】号経路を新設(2004年)。現在、緑ヶ原・栄町地区へは【25】号経路が基幹路線を担っています。

久御山町(久世郡)は宇治川・木津川に挟まれ、その昔巨椋池という巨大な沼地の広がる地形でした(「一口」(いもあらい)というユニークな地名には湿地だった歴史が刻まれている。かつて京阪バス樟葉中書島線に「東一口」というバス停もあった)。

現在、干拓された巨椋池の跡地に農地や工場が広がり、京都南部近郊の産業都市として発展。また京都・大阪・奈良3都市の間にある位置関係により、国道1号線・24号線(~京奈和道)・第二京阪・京滋バイパス・京都縦貫道の交わる要所として道路交通は賑やかです。反面、鉄道はほぼ通っていないため(京阪本線が淀付近で少し掠る程度)、淀・大久保・中書島からのバスが地域住民および工場関係者の大切な交通手段となっています。