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このほど、京阪5000系5557Fが寝屋川車庫で「休車」となっていると、Twitterやブログで話題になっている。明日からの平日ダイヤでは5ドアで運用されていた朝の普通・三条行きなどが3ドア車に変更されるという(駅時刻表にその注意書きが貼られている)。これは5000系の一部引退を前提にした運用変更だと見られている。

実は今日、特急・淀屋橋行きに乗って寝屋川車庫前を通りがかったときに、5557Fに「休車」札が掛かっているのを確認してきた(5000系45周年副標識は掲げられたまま!)。

5557Fといえば、1980年製造の5000系最終増備車であってまだ若い。それだけに、今回の「休車」ニュースはサプライズと受け止められている。

しかし、将来のホームドア化等を前提とするなら、5000系引退は別に不思議ではないだろう。首都圏でも多扉車が撤退する中、京阪の5ドア車が未だ1両の廃車もなく現役で活躍しているのは奇跡的でさえある。というか、京阪5000が元祖・多扉車なんだけど・・・ 

5000系が登場した当時(1970年ごろ)、京阪沿線の人口が急増して混雑が激しかったようだが、1500V化が遅れていた京阪では7両以下の編成で運用をせざるを得ず、ラッシュ時間帯の乗降をスムーズにして列車遅延を防ぐことを目的に5ドア車5000系が投入された。長引く不況で利用客減の続く現在もなお、朝のラッシュ時間帯には5000系がフル回転している。しかし、今では5ドア車が特別必要でなくなってきているようで、まして5000系の代替となる5ドア車の新造など考えられず、今回運用を減らすことになったのだろう。

ハードディスクから5557Fの写真を探し出してみたが、今すぐには見つからないので、代わりにゾロ目・5555号の旧カラーの写真をアップする。

(2016.7.1追記)
5557Fに「廃車」ステッカーが貼られたようです。いよいよ5000系から廃車が発生しましたね。一説によると、座席昇降機構の不具合、もしくは部品取りが目的と言われています。また、5557Fはマイコンによる冷暖房制御機構が鉄道車両で初めて取り入れられたゆえ試作的要素が強い、最終編成から廃車するほうが残りの編成も番号順に揃って運用管理しやすい、といった説にも納得できます。