近鉄百貨店グループは、近畿・東海2府4県をカバーする近鉄沿線はもちろんのこと、近鉄沿線から少し離れた枚方・和歌山、さらに東京都内および山口県など、太平洋ベルトの広範囲にまたがって店舗網を展開していた。しかし、近年、長引く景気低迷および大阪百貨店「2011年問題」の影響を受け、遠隔地の店舗を軒並み閉店、阿倍野本店の大改装(→あべのパスカル)に投資資金を回す。旧・丸物系列の京都・岐阜・枚方店は全て閉店、京都府内にあった近鉄百貨店(西京都店、桃山店)も完全撤退した。

そんな動きの中にあって、なぜか滋賀県内に近鉄百貨店が一つ残っている。それは草津店。
草津店の開業は実はそれほど古くはなく、バブル崩壊後の1998年ごろ、中部近鉄百貨店の分店としてオープンする。中部近鉄百貨店は愛知・三重の近鉄沿線に店舗(名古屋、四日市)を有していたが、会社再編により本家の近鉄百貨店直属となる。

岐阜にも近鉄百貨店があったが、旧・丸物ゆえ中部近鉄ではなく京都近鉄百貨店の支店だった(岐阜店閉店後、京都近鉄は本家の近鉄百貨店支店となる)。

さて、滋賀県にはもちろんのこと近鉄電車は通っていない。
しかし、もう一つの「近鉄」がある。それは近江鉄道。
近江鉄道は西武グループであり、鉄道のほかバス事業も運営している。草津駅前にも近江鉄道バスが乗り入れている。もちろん、近鉄百貨店草津店と近江鉄道とは無関係だ。

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近江鉄道バス 「ライオンズカラー」と呼ばれている

もう一つの「近鉄」系百貨店なら、大津市にある。それは言わずもがな、西武大津。
セブン&アイグループでは西武百貨店の大量閉店を発表しており、関西でもかなり閉店に追い込まれ大津・高槻・八尾の3店舗が残るのみとなり、西武八尾は来年閉店予定、高槻店はH2O(阪急阪神百貨店グループ)に譲渡される予定だ。残る大津店はどうなるのか??

なお、滋賀県内の百貨店は、西武大津と近鉄百貨店草津店の2つだけだ。