高槻市内の「沢良木町」バス停。
国道170号(大阪外環状線)道なりにあり、京阪バス(枚方高槻線)と高槻市営バスの共同使用だ(ただしバス停柱は各社局単独)。もともと、京阪バスのほうは「学校前」だったが、2015年3月より名称変更される。私立高槻中学・高校前なので、京阪バスは「学校前」だったわけだが、単純に「学校前」では、どこの学校のことかと思うので少し不親切だろう。高槻中学・高等学校は、大阪医科薬科大学の付属校として、昭和15年10月現在地の沢良木町に創立された名門校だ。そういえば、昔、京阪バス車内放送で、「京大進学○○塾前」とのCMをやっていた記憶がある。

隣の茨木市にも似たような地名があり、大阪モノレールの駅名にもなっている。漢字は「沢良宜」で一文字だけ異なるが、読み方は同じ「さわらぎ」だ。「沢良宜」は「佐和良義神社」に由来しているようだ。神社の案内板によると「サワラ」は金属器を示し、「ギ」はムラを表す(http://tokk.hankyu-ad.jp/sanpo/110101.pdf)。ここ「沢良宜」の地は銅鐸の一大生産地で、弥生時代の文化がいっぱい埋もれているようだ。

高槻の「沢良木町」については、詳しいことはよくわからないが、おそらく茨木の「沢良宜」と似たような歴史的由緒があるのだろう。

高槻市を含む衆議院大阪10区地域は、大阪府内でも独特の政治的風土を有している。ちょうど大阪・京都の中間地点にあたり、京都の文化・経済的影響も強い。市章も大阪市と京都市のものを合成したものだ。大阪府下全域で維新の制圧状態にある中、この地域は社民党の女性T氏が強く、大阪府会議員でも共産党が議席を持つ数少ない地域だ。