カテゴリ:京阪バスグループ > 京阪バス【枚方市北部・東部(出屋敷・招提・長尾・穂谷)】


運送業界2024年問題が間近に迫る中、京阪バス2024年4月1日ダイヤ改正内容が公表されました。全営業所が対象です。高槻営業所管内を除く多くの路線系統で減便が目立ちます。

枚方・男山・京田辺営業所管内では、まず次の路線が廃止されます。

【廃止路線】
(枚方営業所)
【深夜20】枚方市駅北口~長尾駅
【23】藤阪ハイツ~長尾駅(循環系統を含め全便)

(男山営業所)
【19A】樟葉駅→松里→水柏南山→樟葉駅(年1回のみ運行)
【41】樟葉駅~石清水八幡宮駅(中の池公園、男山車庫経由)

(京田辺営業所)
【61】近鉄新田辺~美禅~草内
【61A】近鉄新田辺~美禅
【89A】松井山手駅~長尾駅~天王~近鉄新田辺


次の路線系統が運行区間短縮されます。

【運行区間短縮】
(京田辺営業所)
【75】【89】【89B】【89C】(松井山手駅~長尾駅~穂谷・近鉄新田辺)

長尾駅~松井山手間のバスは廃止されます(同区間のバスは1992年、出屋敷線の枚方市駅北口~松井山手駅系統を新設。2018年に同系統を廃止し松井山手駅~穂谷~新田辺系統に代替)。

このほか、男山営業所樟葉男山循環【5】号経路のフリー乗車取扱が廃止されます。

【フリー乗車廃止】
(男山営業所)
【5】号経路(循環) 金振東→106棟前間でのフリー乗車廃止


* * * *

枚方営業所管内の主力路線である出屋敷線(枚方市駅北口発着)では、昼間運行時間帯は

【18】(枚方市駅~藤阪ハイツ)
【39】(枚方市駅~田ノ口団地~樟葉駅)

がそれぞれ15分→17~25分間隔に減便されます。一方、枚方市駅~長尾駅方面系統(【20】【25】【27】【29】)は10~18分間隔での運行となり、むしろ増強の印象さえあります。

枚方市駅南口発着の枚方尊延寺線では、昼間時間帯の

枚方市駅~長尾駅(【63】【64】)
枚方市駅~大阪国際大学(【65】)

が各毎時1本に減便されます。同時間帯の枚方市駅発着(津田・長尾・穂谷方面行き、【61】星ヶ丘医療センター線を除く)総本数は毎時6本から4本に減便されることになり、均等15分間隔となりそうです。枚方市駅~長尾駅間の行き来は、今後北口発着の出屋敷線利用がますますデフォルトとなるでしょう。

全体的に減便縮小の色合いが濃厚ですが、枚方営業所新車庫が工事中で、2024年中に移転の予定です。枚方市駅再開発に伴うバス広場再整備完了と合わせ、どのように路線体系が変わるのか楽しみでもあります。

以下、公式ホームページ掲載の改正内容ファイルリンクです。

枚方営業所(釈尊寺団地線含む)
https://www.keihanbus.jp//pdf/unyb/dia/20240401/local_20240401_katano_hirakata.pdf

男山・京田辺営業所
https://www.keihanbus.jp//pdf/unyb/dia/20240401/local_20240401_otokoyama_kyotanabe.pdf

 


DSC_0021a

かつて運行されていた京阪バス枚方尊延寺線【66】号経路(枚方市駅南口~長尾駅、大阪国際大学・長尾台住宅経由)。2014年4月~2018年3月までの4年間だけの短命路線でした。当路線が新設された経緯は以下の通りです。

当時、枚方市最東端・穂谷に関西外大キャンパス(穂谷外大)がありました。穂谷(→学研都市)キャンパスは1984年開校。以降、京阪バスは枚方市駅・津田駅・新田辺から穂谷外大直行バスを運行、合わせて尊延寺・穂谷方面路線の増強を重ねてきました。さらに京都方面から直Q乗り継ぎで穂谷外大へのアクセスを可能にすべく、2014年4月に松井山手駅~穂谷系統(【82】【83】号経路)を新設。これがのちの【89】シリーズ(松井山手駅~長尾駅~穂谷口~新田辺)の原型となるわけですが、【82】【83】は大阪国際大学・長尾駅を通らず、国道1号(第二京阪)バイパスで短絡していました。松井山手系統新設と引き換えに、【75】は減便。これを補うために、【65】号経路(枚方市駅南口~大阪国際大学)を長尾駅まで延長する形で、【66】が新設されました。

【66】は枚方営業所、【82】【83】は京田辺営業所の担当でした。当時、【66】号経路は無駄に遠回りしているだけで少々わかりづらい、と思っていました。一度だけ長尾駅から乗り通したことあるが、昼間ということもあってか、大阪国際大学あたりまではほぼ空気輸送だったと思います。

上記【66】【82】【83】はいずれも2018年3月までの短命に終わりました。関西外大穂谷キャンパスの移転に伴い、尊延寺・穂谷地区の路線は大幅に見直されました。長尾駅~長尾台住宅~大阪国際大学方面は、新設【89】シリーズ(89・89A~C)と、出屋敷線【25】号経路(枚方市駅北口~長尾駅~大阪国際大学)にほぼ統一。

長尾台・大阪国際大学関係の今後ですが、枚方営業所移転&枚方市駅北口リニューアル工事完成の来年あたりに路線再編があるでしょう。私個人的に【89】と【25】をなるべく等間隔の運行にしてほしいと思います。昨今の情勢からして出屋敷線も大幅見直しの可能性がありそうで、【25】を廃止し代わりに【66】復活ということもありうるかもしれません。

keihanbus-hirakata-66-2




大阪国際大学枚方キャンパス(枚方市杉1丁目)2022年の状況です。

枚方キャンパスは2016年、守口キャンパスと統合され閉鎖。その後も建物は残っていますが、当然ながら敷地に立ち入ることはできず、草ぼうぼうの廃墟と化しつつあります。

DSCN9588

「大阪国際大学」バス停も、そのままの名前で残っています(閉鎖後の枚方キャンパスに暫定的に一部付帯施設を残している関係のようです)。枚方市駅や京都駅八条口からのバスの終点でもあるが、行き先が廃校の学校名というのもどうなんでしょうか?

DSCN9589
 


京阪バス招提線【85】号経路・<摂南大学枚方キャンパス~京阪牧野駅前>。

【85】号経路は【38】号経路(枚方市駅北口~京阪牧野駅前~摂南大学枚方キャンパス)を京阪牧野駅前折り返しに短縮した路線系統。枚方営業所管轄、平日朝のみ運行のレア系統です。したがって、招提線【85】号経路の行き先表示を見ることは、沿線住民でないと難しいかもしれません。京阪バス全体で【85】号経路という系統番号自体希少価値が高く、枚方管轄の招提線と、山科管轄の(四条烏丸→祇園→大宅)の2つしかありません。

さて、昨日9月17日の夕方~夜、第2回水都くらわんか花火大会が淀川河川公園枚方地区・大塚地区で開催されました。これに伴い、枚方市駅北口発着路線全て、同日夕方以降の駅前乗り入れを休止し、運行区間を短縮。出屋敷線は関西大学中宮キャンパス折り返し、高槻・茨木線は竹ノ内町または北大塚折り返し、出口線は運休。そして、招提線【38】号経路は、【85】号経路として京阪牧野駅前折り返しの運行でした。

したがって、普段見る機会の少ない【85】号経路を、1日限りとはいえ夕方以降の時間帯見られることになりました。

最近の招提線の車両運用ですが、大型車LV290が連日【38】号経路に入るようになったと報告されています。経年の進む中型車(9m車、10.5m車)の一部を置き換えた模様です。それでも、最古参のN-1101が2023年9月現在もなお現役のようです。先月、N-1101の【38】号経路に乗車しました。


京阪バス枚方営業所の移転工事が進行中で、来年に新車庫へ移転する見込みです。移転に伴い、近隣(枚方市北部・東部、八幡市、京田辺市エリア)の営業所再編の可能性も取りざたされています。 男山営業所はこれ以上拡張余地がないことから、廃止可能性の観測もあり、この場合枚方・京田辺の2営業所に集約されることになるでしょう。

仮に男山営業所が廃止となった場合、(新)枚方営業所の管轄エリアと運用数は大幅増となるでしょう。その場合、枚方営業所管内南部エリアの「枚方尊延寺線」と「釈尊寺団地線」の担当がどうなるのが、一つ気になるところ。

私個人的に、次の3つのケースが考えられると思います。

1)現行通り(枚方尊延寺線は【89】【89A】~【89C】を除いて枚方、釈尊寺団地線は枚方担当)
2)枚方尊延寺線は枚方・京田辺で分担、釈尊寺団地線は交野担当に復帰
3)枚方尊延寺線は一部を除いて京田辺へほぼ全面的移管、釈尊寺団地線は交野担当に復帰


2)3)の場合を考察してみたいと思います。

2)枚方尊延寺線のうち、枚方市駅(南口)発着は基本的に枚方担当としつつ、枚方市駅~穂谷方面系統(【70】【72】【78】)一部は京田辺も担当。場合によっては他系統(【63】【64】【65】)の一部便も京田辺が担当。問題は枚方市駅から京田辺営業所への回送距離でしょう(逆に枚方車庫から穂谷・天王への長距離回送が実際に設定されているが)。

3)枚方尊延寺線のうち、枚方市駅~星ヶ丘医療センター系統(【61】)のみ枚方、他は京田辺の担当に。ただし、津田駅~穂谷(【76】)は交野に移管される可能性も考えられます。過去に京阪交野市駅~津田駅~穂谷系統が運行(交野担当)されていた時期があります。交野移管となる場合、せっかくなので、交野車庫への回送目的で河内磐船駅~交野警察署前~津田駅~穂谷の新設もありかもしれません。

2)3)の場合、京田辺車庫への回送目的を兼ねて、枚方市駅~河内峠直通系統の新設を望みたいところ。京田辺市との境界にある枚方市東部公園&スタジアム(馬廻下車)へのアクセスを確保する意味合いも併せ持つことになります(性格的には出屋敷線の総合スポーツセンター発着、【15】【96】号経路と同じ)。京田辺担当になった場合の乗務員乗り継ぎ停留所は、長尾駅・津田駅・大阪国際大学・穂谷が最適でしょう。

釈尊寺団地線(【10】)が交野復帰となる場合、同じ枚方市駅南口発着の香里団地方面他系統(【1】【8】【9A】)とダイヤサイクルが異なるのが問題。そこは、適当な時間帯に車両の入れ替えで対応することになるでしょう。せっかくなので、交野車庫への回送と兼ねて、再開発進行中の星田駅まで延伸してほしいところですね(同様に【21A】の星田駅延伸もやはり望まれるところでしょう)。



枚方つーしんさん記事にもあるように、京阪バス枚方営業所が移転するすることが明らかになりました。
https://www.hira2.jp/town/keihanbus-20230227.html

場所は山田池公園ちかくの京阪電鉄スポーツセンターの跡地で、出屋敷線の走る道路沿いにあります。来年春に竣工する見込みです。

枚方営業所移転後、枚方市東部・北部および八幡市・京田辺市エリアの路線再編および担当移管が予想されます。

まず、枚方市駅北口バス広場の拡充と高架下道路のバス専用路化が来年に予定されています。これに伴い、出屋敷線東行きの枚方市駅周辺の運行経路が西行きと同一経路に変わり、所要時間の短縮が見込まれます。

数年後には、新名神八幡京田辺~高槻間開通に合わせ、枚方市家具団地・北山地区の道路改良が見込まれます。これに対応して、周辺のバス路線が大きく変わる可能性も考えられます。新名神とは少し離れた場所に、「牧野高槻線」として淀川に新しい橋も架けられ、樟葉・牧野~高槻を結ぶバス路線新設も期待されるところでしょう。

枚方営業所の移転は、これら近未来の情勢を見越しての計画とも言えそうです。

* * * *

さっそくですが、枚方営業所の移転に伴い、拡張困難な男山営業所を廃止という予想もあります。私個人的に男山営業所の廃止は考えにくいのですが、仮に男山廃止→枚方・京田辺営業所に分散となった場合、路線管轄がどのようになりそうなのか、自分なりに考えてみました。

1)八幡田辺線・京田辺市内線 → 京都京阪バス(八幡営業所)に移管?
2)山手線(【31】【67B】【67D】) → 京田辺単独管轄
3)樟葉長尾線(樟葉駅~藤阪ハイツ・長尾駅方面) → 枚方に復帰(男山【90】号経路を含む)
4)男山営業所 他の路線 → 枚方営業所に移管
5)枚方尊延寺線(枚方市駅南口~津田・長尾・穂谷方面)の一部または全て
  → 京田辺に移管?
6)釈尊寺団地線 → 交野に復帰?(交野営業所は拡張の余裕があるのだろうか?)
7)直Q → 京田辺と枚方が分担?


この場合、各営業所担当路線は以下のようになる可能性が考えられます。

【枚方営業所】
a)出屋敷線(枚方市駅北口~関西外大・長尾・藤阪ハイツ・樟葉駅方面)
b)招提線(枚方市駅北口~牧野~北山方面、樟葉駅~牧野方面)
c)樟葉長尾線(樟葉駅~藤阪ハイツ・長尾方面)
d)樟葉駅~北山・家具団地方面
e)樟葉駅~男山団地・京阪橋本
f)樟葉駅~石清水八幡宮駅
g)石清水八幡宮駅~西戸津
h)山手線(樟葉駅~摂南大学北口~松井山手駅ほか)?
i)直Q(一部)
j)石清水八幡宮駅~山崎(臨時)
k)樟葉駅~高槻?(高槻営業所の可能性も)

【京田辺営業所】
a)山手線(樟葉駅~松井山手駅~新田辺)
b)枚方尊延寺線(枚方市駅南口~津田・長尾・穂谷方面、松井山手~長尾駅~新田辺)
c)直Q

【京都京阪バス八幡営業所】
a)八幡田辺線(石清水八幡宮駅~岩田・新田辺方面)
b)京田辺市内線



12月17日(土)に実施されたダイヤ改正後の京阪バス枚方営業所管内路線図(車内)を見ると、枚方カントリーなどが消え、左半分はスカスカの状態でした。

このダイヤ改正で、樟葉長尾線の枚方担当は【22】号経路(ぽえむ南橋~長尾駅)のみになったようです。わずかに残っていた枚方担当の【92】【93】【94】【97】も、減便と合わせ全便京田辺営業所担当に変更された模様です。これに伴い、樟葉駅発着系統の枚方管轄路線は、出屋敷線【39】【88】【96】号経路のみとなりました。

そして、正月3が日のみ運行の八幡山崎線は、男山営業所担当になっています(運賃表から確認)。

なお、今回の改正で復活した【76】号経路(津田駅~穂谷)は、枚方営業所の担当です(以前、京田辺営業所が大半の便を受け持っていた時期がある)。

* * * *

近い将来、京阪バス大阪地区営業所の再編がありそうな予感がします。来春までに門真市内線【7】【7A】が廃止される予定で、このタイミングで門真営業所の閉鎖がありそうな感じもしています。

仮に門真営業所が廃止されるとなれば、運転試験場関係(【3】【5】)および門真団地系統(【1】【2】ほか)は最寄の寝屋川営業所に移管、寝屋川茨木線(【12】)は土休日を含め全便高槻営業所に移管が考えられます。この場合、高槻に初めて中型車が転属する可能性もあります(→出口線【16】との共通運用が考えられる)。

問題は四條畷市内路線(大和田四條畷線、イオンモール四條畷関係)と四條畷市コミュニティバス。地理的に交野営業所が一番近いことから、交野への移管が自然でしょう。

ただ、その場合、交野営業所の主力路線である香里団地・津田香里線・寝屋川北部・寝屋川団地線はどうなるのでしょうか? 少なくとも、枚方市駅(南口)発着系統(【1】~【6】【8】【9A】【ろ】ほか)の枚方営業所への全面移管はありえそうな感じもします。今回の樟葉長尾線からのほぼ完全撤退は、そのシグナルと言えるかもしれません。

* * * *

以前から気になるのですが、車内掲示の枚方営業所管内路線図は、なぜか通常の地図の方角と違って、一般利用客には少しわかりづらいようにも感じます(最も南西に位置する枚方市駅が、路線図の右下にある)。


枚方営業所管内のダイヤ改正についてまとめました。

全体的な印象として、枚方市駅発着の多くの路線系統で朝・夜の減便が目立ちます(詳細は公式リリーフをご覧ください)。特に、長尾駅発枚方市駅南口行き(【64】号経路)の終発が1~2時間繰り上がっていることや、招提線【38】号経路の平日11時帯での減便が気になりました。 

その中で、【76】(津田駅~穂谷)が新設されます(新設というよりは復活)。平日の一部時間帯に運行されます。【72】(枚方市駅~津田駅~穂谷)の一部便を、【62】(枚方市駅~津田駅)、【70】(枚方市駅~穂谷)、【76】(津田駅~穂谷)に置き換えるとのことです。【76】号経路の担当営業所が気になるところだが、枚方営業所担当の可能性が濃厚でしょう。

2022年12月17日(土)ダイヤ改正等について(枚方営業所)
https://www.keihanbus.jp/pdf/unyb/dia/20221217/local_20221217_hirakata.pdf


京阪バスダイヤ改正(2022年12月17日)男山・京田辺営業所管内について、まとめました。

【【5】号経路(くずは男山循環)の運行経路短縮など】
樟葉駅→金振東→面取町→樟葉駅に経路変更
○40分間隔→60分間隔に減便
○「318棟前」「315棟前」「311棟前」「306棟前」「C21棟前」「C13棟前」「男山中央センター商店街前」「B43棟前」「男山商店街東」「男山商店街西」バス停を廃止

【(招提線)【84】号経路の運行経路短縮、【87】号経路の減便】
○【84】号経路の京阪牧野駅経由廃止
→(樟葉駅→船橋住宅→北片鉾→樟葉駅)に変更
○【87】号経路の運行間隔を40分間隔→60分間隔に減便

【(八幡市内)【33】号経路の土休日運休と【78B】号経路運行】
○【33】号経路(石清水八幡宮駅~西戸津・戸津)の土休日運休
【78B】号経路(石清水八幡宮駅~走上り~男山車庫)を土休日運行(1日4往復)

このほか、樟葉駅発着系統の平日朝夜時間帯の一部減便、近鉄新田辺発着【61A】【69】号経路の減便(終発時刻繰上げ)が実施されます。

男山営業所管内の小型車運用路線の短縮・減便が特に目立ち、車両の転属などが発生する可能性があります。


2022年12月17日(土)ダイヤ改正等について(男山・京田辺営業所)
https://www.keihanbus.jp/pdf/unyb/dia/20221217/local_20221217_otokoyamakyotanabe.pdf



京阪バス・W-3840が、先日京田辺から枚方営業所に転属しました。新登録番号は「大阪200か5195」。

W-3840は京阪バスで残り少なくなったブルーリボンシティの1台。同僚仲間の大半は既に引退、グループ内の京阪京都交通などに移籍しています。 

W-3840の経歴は非常に複雑で、2004年枚方営業所に納車。その後、2006年秋、交野営業所へ転じ、2013年ごろに高槻に転属。高槻営業所には生え抜きのW-3842・3843、そして幕車W-3811も加わって4台のブルーリボンシティが揃います。しかし、一般路線で営業運用に入ることは稀、ほぼ特定輸送(スクールバス)専属として過ごします。

数年後、校舎移転でスクールバス輸送もなくなり、ブルーリボンシティ4台は除籍または枚方・男山・京田辺に転出。W-3840は京田辺に転属しました。

京田辺営業所でのブルーリボンシティは、W-3831?に続いて2例目です。W-3831は交野からの転入だったが、長く続かず枚方に転属。今度のW-3840は京田辺で板についてきたと思いきや、結局枚方へ転属ですね。およそ16年ぶりの里帰りを果たしたことになります。


京阪バス・枚方市駅発着の整理券対応路線について、リストを作ってみました。 2022年10月現在、以下の路線が該当します。

【北口発着】
(枚方高槻線)
【1】【1A】 枚方市駅~JR高槻
【1C】 枚方市駅~阪急・JR高槻~竹の内町
【2】 枚方市駅~阪急高槻

(枚方茨木線)
【3】【7】 枚方市駅~JR茨木
【8】【9】 枚方市駅~南茨木駅

(出屋敷線)
【27】【29】 枚方市駅~摂南大学枚方キャンパス(長尾駅経由)
【39】 枚方市駅~樟葉駅

(招提線)
【38】 枚方市駅~摂南大学枚方キャンパス(牧野駅経由)

【南口発着】
(枚方尊延寺線)
【70】【72】 枚方市駅~穂谷
【78】 枚方市駅~天王(穂谷経由)


以上の路線系統について、枚方市駅から終点までの運賃は、【78】号経路のみ3区間290円、他は2区間260円です(小児運賃はそれぞれ150円、130円)。担当営業所は、枚方高槻線・茨木線は高槻営業所、他は枚方営業所。

高槻・茨木行きは、高槻・茨木市内において高槻市営または近鉄・阪急バスとの競合区間に入るため、整理券番号が「2」まで増えます。

かつて、以下の該当路線も存在しました。

【1】(早バス) 長尾口→出屋敷→枚方市駅(北口)→阪急・JR高槻
【2】 阪急高槻~枚方市駅(南口)~香里団地(藤田川、新香里)
【12】 枚方市駅(南口)~新田辺(穂谷・天王経由)
【26】 枚方市駅(北口)~家具団地(北山地区) (国道田ノ口から枚方バイパス経由)
【26】 枚方市駅(北口)~松井山手駅(長尾駅経由)
【37】 枚方市駅(北口)~企業団地(牧野駅、大谷橋経由)
【38】 枚方市駅(北口)~枚方車庫(牧野駅経由)
【43】【43A】 枚方市駅(南口)~星田駅 または 四条畷駅


面白いのは、枚方市駅を通り越す【1】【2】号経路。【2】は高槻営業所の担当で、香里団地まで直通。運賃は確か2区だったと思うが、香里団地を循環して高槻に戻る営業運用のため、整理券番号は5コマほど使っていたと記憶。2004年に廃止されました。

その10年後に、長尾口始発の高槻行き「早バス」【1】号経路が登場。早朝運行ということで運賃は通常の倍額、起点から終点までの運賃は3区間(290円×2=580円)で、大阪地区有数の多区間運賃系統でした。JR高槻に到着後、【1A】枚方市駅行きとして折り返す運用でした。数年後、長尾口始発から国道田ノ口始発に短縮され、2021年に廃止。枚方営業所の担当でした。

2019年以前は、枚方市北部の樟葉・家具団地地区において、旧・京阪宇治交通の特区運賃が適用されたままゆえ、出屋敷・招提線の一部系統でも整理券番号「2」まで発行されていた時期があります。松井山手行き【26】号経路についても同様(ただし八幡・京田辺市区間は対キロ運賃だった)。

星田線【43】【43A】号経路は交野営業所の担当でした。もともと交野営業所の枚方市駅発着系統は少なく、当路線は同営業所唯一の整理券路線でした(2022年4月以降、香里団地営業所の廃止に伴い、香里団地方面の大半は交野営業所の担当)。


京阪バス【22】号経路<ぽえむ南橋~長尾駅> について調べてみました。

本路線系統は樟葉長尾線【92】【93】【94】号経路(樟葉駅~長尾駅方面)の区間便であり、平日の早朝・深夜のみの運行です。長尾駅行きは早朝の3本、ぽえむ南橋行きは夜1本。設定目的は長尾駅から枚方営業所への入出庫を兼ねてのもので、以前は国道招提~長尾駅間の営業運行だったのを少し短縮し、現在の形に。

この路線系統の面白いところは、全便枚方営業所の担当であること。樟葉長尾線(【92】~【95】および【97】号経路)の大半の便が京田辺営業所担当である中、レアな存在となっています。特に夜の「ぽえむ南橋行き」は、枚方尊延寺線【64】号経路(枚方市駅→長尾駅)から化けるもののようです(バスナビより確認)。

(2022.9.29追記)
早朝の東行きのうち1本は、長尾駅から枚方カントリー口へ回送し、【92】または【93】で樟葉駅まで1往復半の運用をこなすことも、バスナビで確認しました。その後の入庫後の運用も気になりますね。

* * * *

枚方営業所一般路線の運用は、現在基本的に次の4グループに大別することができます。

1)出屋敷線(枚方市駅北口~北片鉾・藤阪ハイツ・長尾・樟葉方面)
2)枚方尊延寺線(枚方市駅南口~津田・長尾・穂谷方面)
3)招提線(枚方市駅北口~牧野~北山方面)
4)釈尊寺団地線(枚方市駅南口~釈尊寺団地)

運用車両は1)2)4)は基本的に大型車運用で共通化され、3)のみ中型車または中型長尺が使用されます(ごく稀に中型長尺が出屋敷線他の運用に入ることはあるかもしれません)。なお、平日ダイヤ樟葉駅発最終便の出屋敷線【88】号経路は、3)と共通運用です(【38】北行きを終えた後、樟葉駅まで回送)。

このほか、関西外大(中宮・御殿山キャンパス)や大阪工大・摂南大学枚方キャンパスへの直通便もあります(学休期は運休)。

朝・夜の時間帯には、上記【22】号経路などのように、間合い的に樟葉長尾線(樟葉駅~藤阪ハイツ・長尾方面)に入る運用もあります。

私個人的に気になっているのは、釈尊寺団地線と他系統との運用のつながり。枚方市駅では原則的に単純な折り返しあるいは入出庫(回送)になっているようですが、入出庫を挟んで枚方尊延寺線(あるいはその逆)の運用に入る例は存在するようです。

かつて、八幡地区や樟葉中書島線・京都南部線・淀宇治線ほか広範囲の運用を担っていた時代に比べて、京都府への越境路線も大幅に減ってしまい趣味的にあまり面白くないかもしれないが、現在も枚方市内の大半の地域をカバーしていることには変わりなく、意外に面白い運用例は存在するものですね。


京阪樟葉駅(大阪府枚方市)とJR京田辺・近鉄新田辺(京都府京田辺市)の間には、京阪バス【31】【67B】【67D】号経路が運行されています。ただ、土休日を中心に八幡市・山手幹線沿いのコストコ前の渋滞が深刻で、数時間の遅延すら珍しくないようです。この渋滞を回避すべく、土休日の日中を中心に、片道(東行き)のみコストコ前を回避した【67B】号経路が運行され、また公園前~摂南大学北口経由(【30】【31】号経路ほか)については途中の摂南大学付近で系統分割される始末。

松井山手(山手幹線)を外した別の乗り継ぎルートも挙げてみました。

(ルート1)
樟葉駅      → 石清水八幡宮駅 (【32】【41】号経路)
石清水八幡宮駅  → 近鉄新田辺   (【74】【74A】【74B】【75C】号経路)

(ルート2)
樟葉駅      → 長尾駅     (【90】【93】号経路ほか)
長尾駅      → 近鉄新田辺   (【89】号経路ほか)


(ルート1)は、松花堂庭園・石清水八幡宮・流れ橋などの観光がてらに利用できます。石清水八幡宮駅でのバス待ち時間に、門前名物の『走井餅老舗』に入って、和風スイートで一服するのも良いでしょう。

(ルート2)は長尾駅乗り継ぎですが、長尾駅~新田辺系統(大阪国際大学・穂谷口経由)の一部便には穂谷または天王立ち寄りもあって、なかなか乗りごたえがあります。

(ルート2)の変形版として、3本乗り継ぎとなるが以下も可能です。

(ルート2a)
樟葉駅       → 北山中央   (【2】【大2】号経路ほか)
北山中央      → 長尾駅    (【27】【29】号経路ほか)
長尾駅       → 近鉄新田辺  (【89】号経路ほか)


いずれのルートも、京阪バス「1Dayチケット」(650円)の利用が可能です。

kuzuha-kyotanabe

【参考記事】
八幡コストコ周辺の渋滞 見たまま
 
http://katanogawara.blog.jp/archives/40015062.html


枚方市駅~樟葉間のバス乗り継ぎルートを改めて考えてみました。

枚方市~樟葉は京阪電車の特急で隣の駅であり、電車のほうが早い(所要時間4~5分)ことは言うまでもありません。

一方、枚方市駅~樟葉駅間には京阪バス【39】号経路が走っています。【39】号経路は、途中関西外大中宮キャンパス・田ノ口団地・招提口を経由、所要時間はおよそ31分です。基本的に毎時4本の運行で便利です。私も「1Dayチケット」でよくこの路線に乗車します。くずはモールへ出かけるとき、枚方市~樟葉は京阪特急に乗るほうが早いが、所要時間はかかるものの「1Dayチケット」でバスを乗り継ぐほうが、金額的にお得な場合も少なくないと思います(例えば、香里団地や高槻方面からバスに乗る場合、「1Dayチケット」利用で枚方市駅~樟葉間もバスのほうがお得)。

ここで、枚方市駅~樟葉間の別の乗り継ぎルートを挙げてみたいと思います。

(ルート1)
枚方市駅北口      → 北片鉾   (【12】号経路)
北片鉾         → 樟葉駅   (【84】号経路)

(ルート2)
枚方市駅北口      → 京阪牧野駅前 (【38】号経路)
京阪牧野駅前      → 樟葉駅    (【84】号経路)

(ルート3)
枚方市駅北口      → 藤阪ハイツ (【18】号経路)
藤阪ハイツ       → 樟葉駅   (【90】【95】【97】号経路)

(ルート4)
枚方市駅南口      → 長尾駅   (【63】【64】号経路)
長尾駅         → 樟葉駅   (【90】【93】号経路)

(ルート5)
枚方市駅北口      → ポエムノール北山、家具団地ほか  
                    (【38】号経路)
ポエムノール北山、家具団地ほか        
            → 樟葉駅   (【2】号経路ほか)



(ルート1)(ルート2)の場合、【84】号経路(樟葉駅→なみき→船橋住宅→北片鉾→京阪牧野駅前→船橋住宅→なみき→樟葉駅)乗り継ぎが少々難しいが、発車時刻は、

(樟葉駅) 9~16時 毎時26分発
(北片鉾) 9~16時 毎時40分発
(京阪牧野駅前)9~16時 毎時47分発


と覚えたら便利でしょう。(ルート1)では枚方市立中央図書館に寄れる自由度もあります。

やや遠回りになるが、(ルート3)~(ルート5)も可能です。長尾駅経由の場合、枚方市駅北口発着系統(【20】【25】【27】【29】)ももちろん可能だが、南口発着(津田西町経由)のほうが空いているのでおススメです。


久しぶりに枚方市北部・東部エリアのバス路線再編私案を書いてみました。

以前にも同じ内容のことを書いたものと思いますが、樟葉長尾線を中心に見直しの余地はありそうです。

【樟葉長尾線(樟葉駅~藤阪ハイツ・長尾駅方面)など】
(現行:昼間帯)
【93】(樟葉駅~中の池公園~国道招提~長尾駅~枚方カントリー) 2本/h
【95】(樟葉駅~中の池公園~国道招提~藤阪ハイツ) 1本/h
【97】(樟葉駅~なみき~国道招提~藤阪ハイツ) 1本/h(2本/hの時間帯あり)
【90】(樟葉駅~高野道~家具町2丁目南~長尾駅~藤阪ハイツ) 1本/h


(変更私案:昼間帯)
【93】(樟葉駅~中の池公園~国道招提~長尾駅~枚方カントリー) 2本/h
【97】(樟葉駅~なみき~国道招提~藤阪ハイツ) 1本/h
【90】(樟葉駅~高野道~家具町2丁目南~長尾駅) 1本/h
(新設)【91】(樟葉駅~高野道~ポエムノール北山~ぽえむ南橋~藤阪ハイツ) 1本/h
(新設)【35】(長尾駅~藤阪ハイツ~国道招提~招提口~阪住宅前~北片鉾) 1本/h
(経路変更)【15】(樟葉駅~くすの木小学校~枚方ハイツ)
        → (樟葉駅~くすの木小学校~企業団地中央~枚方ハイツ)


現実的に、樟葉長尾線と北山線(樟葉駅~家具団地・ポエムノール北山方面)の経路変更・統合は考えられそうです。これにより、運用数を減らすとともに、担当営業所を見直す。【93】【95】【97】号経路は現在、京田辺営業所が主担当ですが、京田辺車庫から藤阪ハイツまでの長距離回送も設定されているようで、最寄の男山または枚方営業所に持ち替える。新設【91】号経路(仮称)は北山線をポエムノール北山から藤阪ハイツまで南伸させるもので(あるいは【95】の経路変更)、他の北山線と同様、男山担当が最適でしょう。【93】【95】【97】は枚方営業所主担当に復帰させる。枚方カントリー方面の利用状況如何では、【93】を毎時1本に減らし、長尾駅折り返しの【94】に代替するのも止む無しでしょう。

そして【90】号経路(男山担当)は長尾駅折り返しにする(樟葉駅~藤阪ハイツ直通は上記【91】に代替すればよい)。長尾駅~藤阪ハイツ間については、JR長尾駅から枚方市立中央図書館(北片鉾)へのアクセスを確保する目的も兼ねて、藤阪ハイツ・国道招提経由の上記【35】号経路(仮称)があってもよいのでは、思いました。問題は阪住宅前~北片鉾間の車両重量規制。小型車運用が必要なら、必然的に?男山担当でしょう※1)。

keihanbus-kuzuha-nagao
樟葉駅~ポエムノール北山~藤阪ハイツ
長尾駅~藤阪ハイツ~国道招提~北片鉾

* * * *

【枚方尊延寺線】
【65】(枚方市駅南口~大阪国際大学) → 津田サイエンス経由に
(新設)【82】(枚方市駅南口~津田駅~穂谷~河内峠)(土休日のみ、1本/2h)
(新設)【60】(枚方市駅南口~中宮~中宮山戸町~関西外大中宮キャンパス)


枚方市・京田辺市の府県境手前の東部公園・スタジアム(最寄バス停・馬廻)への行楽・レジャー客を見込んで、土・休日ダイヤだけでも、枚方市駅・津田駅から馬廻への直通バスがあってもよいと思いました。現行【72】号経路の一部便を、穂谷からもう少し先へ延長させるもの。河内峠は京田辺市に入って一つ目の停留所ですが、京田辺車庫への入出庫を兼ねてのもの。すなわち、枚方市駅発着の枚方尊延寺線を一部京田辺営業所が持つ(代わりに樟葉長尾線を枚方営業所主担当とする)。

津田サイエンス地区は、現在河内磐船駅・津田駅東口発着系統のみ(交野営業所担当)ですが、利用状況は芳しくないようで、特に土休日は全便運休という始末。しかし、枚方市駅からの直通はあってもよさそうで、例えば【65】号経路の一部経路変更で津田サイエンス地区へ乗り入れることはできないものでしょうか?

枚方市駅南口から宮之阪・中宮経由関西外大行きのバスも望みたいところ。かつて【100円バス】が走っていたエリア(中宮山戸町・中宮西之町)でもあるが、住宅街にもかかわらずバスが来なくなったのは残念です。しかし、関西外大と結ぶようにすれば、学生利用は見込めるでしょう(その多くは定期客でしょう)。

keihanbus-nakamiya-gaidai
枚方市駅南口~宮之阪~中宮~関西外大中宮キャンパス

* * * *

樟葉長尾線の男山移管と引き換えに、八幡田辺線【74A】【74B】を京田辺担当に戻せばよいでしょう。男山営業所の運用自体、淀長岡京線・山崎線が京都京阪バスに移管され、少しは運用の余裕が生まれたはずですが・・・。


※1)あるいは津田サイエンス線を京田辺へ再移管させ、長尾駅~北片鉾系統を京田辺小型車運用にする。



P2130005a

仮に京阪バス香里団地営業所が枚方・交野の両営業所へ移管するとなれば、それぞれの管轄路線はどうなるのか、とても気になります。

私個人的に、次の分担が現実的であるように思います。

【香里団地線】(1・1A・2・3・4・5・6・8)
枚方営業所(1号経路の一部、交野営業所持ちもあり)

【津田香里線・釈尊寺団地線・星田線】(9A・10・43A)
交野営業所

【東中振線・山之上線】(い・ろ・13)
交野営業所 または 枚方営業所


釈尊寺団地線(10)・星田線(43A)は全便交野営業所管轄です。交野営業所開設は1978年と比較的新しく、同営業所設置前、星田線(枚方市駅~四條畷)は枚方営業所、釈尊寺団地線は香里団地営業所の担当でした(釈尊寺団地線の開通は1977年。したがって設定当初1年間だけ香里団地が担当)。仮に香里団地営業所が閉鎖となれば、ある意味、交野営業所開設以前の運用体制に戻ると言えるかもしれません。ちなみに、寝屋川団地線(21)や田原線(18)なども、枚方営業所が広域担当していました。

交野管内については、京阪交野市駅の空洞化や津田サイエンス・南星台地区の大幅減便が気になるところ。かつて香里園~津田駅系統(9)の通っていた住吉神社や交野農協前も、今や【19】(交野市駅~河内磐船駅)が2時間に1本しか来なくなりました。一方、星田駅前の再開発に伴う活性化が期待され、直Qの乗り入れも望まれるところでしょう。今一つつかみどころのない【15】(香里園~交野市駅~星田駅)や【21A】(寝屋川市駅~寝屋川団地~高田1丁目)も、星田駅前再開発を見越しての布石と言えるかもしれません。

イオンモール四條畷系統(30・35号経路)は、全面的に門真営業所に移管ということも考えられそうです(四條畷電通大発着系統30Aは全便門真担当)。

枚方営業所が香里団地エリアを全面的に受け持つとなれば、同じ枚方市駅南口発着の枚方尊延寺線(津田・長尾・穂谷方面)との共通運用も設定されるかもしれません。この場合、尊延寺線は穂谷発着系統を中心に、再び京田辺営業所との分担になることも、私個人的に期待しています。あるいは、尊延寺線を全面的に京田辺移管するとか? 

津田サイエンス関連では、枚方市駅からの乗り入れが欲しいところ。【65】(枚方市駅~大阪国際大学)あたりを津田サイエンス経由にできないものでしょうか?


PC280017

京阪バスで残り少なくなったブルーリボンシティ。

2021年12月~2022年1月上旬現在、枚方営業所にW-3842・3847・3850・3851が残っているようです。上の画像は、2021年12月に枚方市駅南口で目撃したW-3842。

W-3842は高槻営業所生え抜き。納車から数年間は枚方高槻線での運用が多かったが、高槻管内の一般路線では使いづらかったみたいで、その後ほぼ特定輸送(スクールバス)専用に。しかし、特定輸送もなくなって用途を失い、1年ほど前、枚方営業所に転属しました。


京阪バス枚方営業所管内の出屋敷線【26】号経路は現在設定されていません。過去に存在した3つの【26】号経路を紹介したいと思います。

1)枚方市駅北口~家具団地(須山町・枚方バイパス・峠経由)

2)枚方市駅北口~摂南大学薬学部(須山町・枚方バイパス・国道招提・家具団地経由)

3)枚方市駅北口~松井山手駅(須山町・長尾駅経由)


1)2)は枚方市駅から須山町・国道田ノ口を経て、枚方バイパス(国道1号線)を一気に北上し家具団地・北山地区を結ぶユニークな路線系統でした(国道田ノ口~家具町1丁目間ノンストップ)。もともと長尾高校(枚方市長尾家具町5丁目)通学生向けに設定された路線のようです。長尾高校は枚方市2番目の府立高校(1973年開校)であり、開校当初京阪沿線や枚方市内各地からの通学生が長尾高校などに集中したものと推測されます。

1994年7月枚方市北部地区路線再編に伴い、【26】号経路のルートは1)から2)に変更され、ぽえむ南橋・ポエムノール北山・家具団地を回って摂南大学薬学部(→枚方キャンパス)まで延長。長尾家具町に隣接する北山地区の住宅地(ポエムノール北山)開発とともに、同地区に大阪工大・摂南大の新キャンパスが開校します。

ルート2)の【26】号経路は、2002年3月枚方営業所管内路線大再編時に廃止。

ルート3)の【26】号経路は旧【21】号経路でした。【21】号経路はもともと枚方市駅北口~長尾駅間を結ぶ路線だったが、1992年9月より府県境を越えて松井山手駅(京都府京田辺市)まで延伸。長尾駅~松井山手駅間は開設当初、無停車だったが、京阪東ローズタウン・きんめい台の街開きに合わせ、山手幹線路上に停留所が3ヶ所新設されました。2002年3月路線大再編に合わせ枚方営業所管内系統番号も全面改変が施され、当【21】号経路のうち松井山手発着便は【26】号経路に変更されました。

【26】号経路は松井山手駅に乗り入れる唯一の枚方営業所管轄路線だったが、2018年3月改正で廃止。長尾駅~松井山手駅間は枚方尊延寺線【89】号経路(松井山手駅~長尾駅~大阪国際大学~穂谷口~新田辺)に代替されました。


DSC_0072

ブルーリボンシティや中型10.5m車の去就が注目されているが、ブルーリボンⅡ・ワンステップ車(Wタイプ)も引退の時期が迫ってきています。

京阪バスでのブルーリボンⅡ・Wタイプ車は数自体多くなく、配置営業所も限られます。まず、2005~06年にかけて社番W-3854~3860、W-3862~3865、W-3869(形式:PJ-KV234N1)の12台が枚方営業所のみに配置され、本格的な大型ノンステップ車(Nタイプ)(ブルーリボンⅡ、エルガⅡ)導入前の過渡的なものでした。その後、路線再編移管の関係でW-3858~3860・3862は京田辺営業所に転属。

画像の車両は枚方所属W-3856です。土休日は車庫で寝ていることが多いようです。

なお2008~09年に、男山・山科営業所にPDG-KV234N2のWタイプ車が納入されました。
 


2021年9月25日ダイヤ改正にて、京阪バス枚方営業所管内で「深夜バス」が新たに増設されました。同管内での改正後の深夜バスは、

【18】枚方市駅 23:47→藤阪ハイツ
【19】枚方市駅 23:36→長尾口
【20】枚方市駅 24:05→長尾駅
【20】長尾駅 23:33→枚方市駅
【70】枚方市駅 23:36→穂谷


の4系統5便(いずれも平日)。

新型コロナ感染拡大等の影響により、各地で深夜時間帯の減便が目立ち、また23時30分以降始発の便を運賃倍額の「深夜バス」として運行する例が増えています。

今度のダイヤ改定では、枚方尊延寺線【70】号経路、および長尾駅発枚方市駅行き【20】号経路の最終便が新たに「深夜バス」化されました。


N-3143

京阪バス枚方営業所に残るレインボー10.5m車PK-HR・N-3143。同営業所には相棒のN-3144がいます。

PK代の一つ前・KL-HRもまだ1台(N-3141)だけ、枚方営業所に残っています。それがなぜか稼働率も高いようです。

これら3台とも、主に招提線【38】号経路で運用中です。

いずれも近いうちに代替されそうですが、後任がどんな車両なのか気になるところ。エアロミディPA-MK10.5m車を交野営業所から転属させるのか、直接新車を入れるのか、・・・。


京阪バス出屋敷線【12】【13】号経路。枚方市駅と市立中央図書館方面を結ぶ重要な路線です。運行経路は、

【12】枚方市駅北口~禁野口~市立ひらかた病院前~関西外大中宮キャンパス~須山町~片鉾・中央図書館~北片鉾

【13】枚方市駅北口~禁野口~市立ひらかた病院前~関西外大中宮キャンパス~須山町~片鉾・中央図書館~小倉町

です。 

枚方市片鉾にはかつて関西外大のキャンパスがあり、もとは【23】(枚方市駅~外大前)でした。また、外大前~小倉町間の路線が延伸開通したのは1998年ごろ。

現在の同市内・中宮に外大キャンパス移転に合わせ、外大図書館棟は枚方市に寄贈され、枚方市立中央図書館に生まれ変わりました。大阪府北河内地区最大の図書館であり、府下有数の規模を誇ります。そのため、中央図書館へのバス路線充実がもっと望まれるところですが、残念ながらバスの利用状況は決して多いとは言えません。

【12】【13】号経路の運行ダイヤは、15分間隔の運行を基本としており、【13】号経路(小倉町行き)1日4本のほかは【12】号経路として運行されます。2021年3月ダイヤ改正前までは【13】号経路も昼間時間帯毎時1本だったが、2時間あたり1本に半減しました。減便の分は【12】号経路(北片鉾行き)に建て替えることもなく、純粋に間引き。そのため、枚方市駅~中央図書館方面のバスは30分空く時間帯もあるので注意。

北片鉾からは樟葉駅行き(【87】号経路)が毎時1本発着します。樟葉駅や牧野駅から中央図書館へのアクセス改善を図り、樟葉牧野循環線を北片鉾経由に一部経路変更する形で2018年運行開始しました。小型車で運用されています。私個人的に【87】号経路の小倉町延伸を望みたいところですが・・・。


京田辺営業所の車両は2018年4月1日ダイヤ改正まで、枚方市駅南口に乗り入れていました。

京田辺車が枚方市駅運用に初めて就いたのは2009年11月(直Q京都号運行開始と同日)。枚方営業所管轄の枚方尊延寺線の一部系統、および津田サイエンス線を京田辺に移管しました。枚方尊延寺線は東部の長尾駅・津田駅~穂谷および穂谷~新田辺系統を中心に、枚方市駅発着運用(【63】【64】【70】【71】【72】【78】号経路および【穂谷外大直通】)の一部も京田辺担当に変わりました(翌年9月、樟葉長尾線も基本的に京田辺担当に移管)。

しかし、2018年3月関西外大穂谷キャンパス閉校に伴い、枚方尊延寺線の系統再編および減便が実施され、京田辺車の枚方市駅運用は消滅(枚方尊延寺線は、松井山手~長尾駅~新田辺系統のみ京田辺、他は枚方営業所と分担)。合わせて津田サイエンス線は全便交野営業所に移管されました。

DSC_0008
J-BUSワンステップ車 W-3859
枚方営業所から転属 現在このタイプの車両はあまり見かけなくなった

DSC_0015
ブルーリボンシティW-3831
2014年交野営業所から転属するが、2年ほどで枚方に転属
現在、京田辺営業所にはブルーリボンティW-3840が配置

P1070100
N-6264 夕方の【78】天王行きの発車を待つ

 P7260005
N-3875 15時台の【78】天王行き仕度中
前のHRロング(香里団地所属)も過去のものに

DSCF0009
京田辺オンリーワンの幕車 W-3787
【71】穂谷外大経由穂谷行きの発車待ち
背後の枚方近鉄は2012年閉店


京阪バス枚方営業所管内の短距離路線の一つ、出屋敷線【11】号経路。

枚方市駅と小松団地を結ぶ路線で、主な停留所は

枚方市駅(北口)~禁野口~市立ひらかた病院前~中宮住宅前~中宮北口~外大西門~小松団地

出屋敷線の一つの支線(枝)系統であり、もともと小松製作所大阪工場への通勤客・関係者向けの路線系統としての役割を持っていました。

現ダイヤでは毎時1本運行されているが、運行距離が短い(2.7km、所要時間9分)ことや枚方市駅~中宮住宅前間は総本数が多いゆえか、【11】号経路自体の利用客は他系統に比べ少ないです。

2021年3月13日ダイヤ改定で2時間毎に減便される予定です。 同改定では【13】号<枚方市駅~片鉾・中央図書館~小倉町>と交互運行(すなわち【13】号経路も2時間毎)のダイヤに変更されます。


京阪バス京田辺所属のブルーリボンシティ・W-3840が今週、関西外大中宮キャンパスのシャトル運用に入ったと、Twitterで報告されています。

京田辺営業所は2018年4月まで枚方尊延寺線関連で枚方市駅(南口)までの運用も持っていたが、関西外大穂谷(学研都市)キャンパス閉校に伴い、廃止されました。 今回、外大中宮キャンパスシャトルとして枚方市駅北口に京田辺車が姿を現したことは地味に驚きです。



京阪バス津田サイエンス線。

枚方市津田山手・くにみ坂・サイエンスヒルズへのバス路線が開通したのは2005年でした。住宅地開発が進み地域の人口増加が見込めることから、津田駅東口を拠点に、循環路線が小型車で運用開始。津田山手には天然温泉スパバレイ枚方南もオープンし、人気スポットとなります。運行開始当初、枚方営業所の担当だったが、2009年京田辺営業所に移管されました。

その後、第二京阪学研枚方東-門真間開通および周辺道路の整備に伴い、また津田サイエンスにおける府立北大阪技術専門校の開校に合わせ、津田サイエンス線に梃入れが行われます。

2013年春、交野市の河内磐船駅を起点に津田サイエンス地区への路線を拡充(その下準備として2012年6月、交野警察署開署に合わせ交野市青山地区への乗り入れ開始。【9C】香里園~交野市駅~倉治~交野警察署前~河内磐船駅系統を新設)。京田辺に加え交野営業所の大型車も充当されるようになります(該当系統は【4】【4A】【5】号経路)。なお、津田駅東口経由の便については小型車の限定運用であり、土休日は全て小型車での運用でした(土休日ダイヤは全便京田辺管轄)。

従来交野営業所の担当だった【17A】号経路(津田駅~交野市駅~河内磐船駅)のうち、平日朝1便の河内磐船行きのみ京田辺の担当に変更され、津田サイエンス線の回送を兼ねていました。

このダイヤ改正と同時に、津田駅・河内磐船駅を中心エリアとする「津田・磐船地区」定期が新設され、津田サイエンスも範囲に含まれています。

2013~14年が津田サイエンス線の「最盛期」だったと言えるでしょう。

転機は2014年9月。京田辺営業所の津田サイエンス線での大型車運用は撤退、以降小型車のみに(京田辺・交野両管内において部分的に路線ダイヤ変更が実施され、津田サイエンス線のほか、淀長岡京線の時刻変更、および香里団地線【13】号経路の新設などを実施。京田辺担当の【17A】号経路は交野に復帰)。京田辺の小型車は2014年当時、津田サイエンス線や松井山手・東ローズ線に加え、京阪シティバス(廃止)から復帰して迎えた淀山崎線・京都南部線などの運用も持ち、遠く淀・大山崎・京都駅八条口まで足を伸ばし、緑色の京阪宇治交通引継車(U-1151)も所属していました。

津田サイエンス線は以降、年々減便を重ねるようになり、特に土休日は2時間以上バスが来ない時間帯も発生。

そして2018年春、関西外大穂谷キャンパス閉校に伴う路線再編などに合わせ、津田サイエンス線は小型車運用を含め全便交野営業所に移管されました。寝屋川音羽町線(「タウンくる」)も同時に寝屋川営業所から交野に移管され、津田サイエンス線と共通の小型車運用に。バス空白地帯の枚方市春日地区へ試験的に【11】号(京阪交野市駅~津田駅)も新設され、サイエンス線の回送も兼ねて小型車で運用されるが、利用状況は芳しくなく1年余りで廃止に。

2020年10月ダイヤ改定では、津田サイエンス線は土休日運休になりました。東中振線・山之上線(香里団地営業所管轄)まで交野営業所に移管され、津田サイエンス線・寝屋川音羽町線と共通で使用されています。

私個人的に、枚方市駅~大阪国際大学・穂谷方面行き系統を津田山手地区に乗り入れることはできないものかと思っています。


P6280006

京阪バス枚方営業所に所属する中型10.5m車(長尺車)。

2002年夏、先陣を切って枚方営業所に日野HR10.5m車が配置されました。枚方(営)の10.5m車は日野HRのほうが多いが、三菱MKも1~2台配置され、ともにノンステップ化促進への立役者として重宝されました。

中型長尺は、主に利用客の少ない招提線【38】号経路や樟葉長尾線、また樟葉八幡線(【32】号経路)などで運用されてきましたが、2003~05年の一時期、大型車と同じ扱いで出屋敷線や枚方尊延寺線の運用に入る姿も時々見られました。

その後、ブルーリボンII・ノンステップ車が大量導入されることにより、中型長尺車は脇に追いやられ、どの営業所でも収容力や走行馬力の観点から使いづらく中途半端な存在と化しているようですね。また、八幡地区の男山営業所への移管、樟葉長尾線の京田辺営業所移管に伴う転出もあり、枚方の中型長尺は数台残るのみとなり、招提線【38】号経路や出屋敷線【23】号経路など限られた路線で地味に働き続けることに。

中型長尺も導入から10数年経過し代替の時期を迎えるが、同タイプの後継車種が製造中止になっているそうで、既に大型LV290またはKV290などに置き換えられつつあります。このほど、最後まで残ったKK-HRの1台(N-3140)が洛南からのN-3902(ブルーリボンII)転属で引退。枚方に残る中型長尺はN-1101・3141・3143・3144のみとなりました。

ここで気になること。本来なら大型新車の招提線【38】号経路運用があってもよいはずですが、なかなか大型車が入る気配もなく、残る中型長尺(前述)と中型車9m車(エアロミディ)で回しているようです。もともと利用客の少ない路線なので中型車でも何とか賄えるという判断でしょう。しばらくは残った中型長尺の転属で回すものと見られます。近いうちに、交野営業所から中型長尺最終期のPA-MKが転属してくるかもしれません(既にN-1110が京田辺へ転属)。



「ムカつく行き先」ブームに便乗して、京阪バス出屋敷線【19】号経路をレポートしてみました。

【19】号経路は枚方市駅~長尾口間を関西外大・出屋敷・既製服団地経由で結んでいます。長尾口からあと一つでJR長尾駅(【20】【25】【27】【29】号経路)なのに、なぜか長尾口折り返しの便が設定されているんですね。

この【19】号経路は以前、もう少し手前の「既製服団地」(枚方市長尾谷町1丁目)で折り返しでした。それが長尾口まで延長される形ですが、なぜ長尾駅まで行かないんだ、と思う方もいることでしょう。

私個人的に、改築前の長尾駅バス広場が狭くて余裕がないためではないか、と思っていました。もともと長尾駅から発着するバスの本数は少なかったが、周辺地域の開発に応じて松井山手や北山・家具団地・摂南大学方面への路線が相次いで新設され、発着本数も増加、バスループの拡大が望まれるところでした。現バス広場は2014年より供用開始となるが、今もなお長尾口折り返し(【19】号経路)は残っていますね。 

単に長尾駅前のスペースの問題だけではなさそうです。ただでさえ、長尾駅前横の道路(府道736号線)は渋滞が常態化しており、さらに「長尾口」交差点から東(杉・穂谷方面)へ分岐する府道17号線はすぐ手前にJRの踏切も控え、バスの走行に苦労するところでしょう。

長尾口折り返しの便は、その後回送車に変わって府道736号線を藤阪方面へ南下し、JR藤阪駅前の交差点を右折で西へ向かい、枚方車庫に入庫するそうです。

なお、【19】号経路には「深夜バス」もあります。


先週末、枚方市駅北口にてブルーリボンシティが集結していました。

関西外大シャトルバスの運用に総動員中でした。交野から転属したW-3847も稼動していました。

ブルーリボンシティが複数台並ぶ光景も、そう見れるものではありませんね。

PB140006a
この秋、交野から転属したW-3847

PB140009
ブルシチ2台とブルーリボンII・Wタイプ車の並びも
なかなかお目にかかれるものではない

PB140012
W-3850


P9060013

京阪バス、エアロミディ10.5m車・N-1101が2020年9月現在、枚方営業所に健在です。
N-1101は高槻営業所生え抜きだったが、ここ2・3年の間、枚方営業所に転属。
招提線【38】号経路を中心に運用されているが、置き換えられるのも時間の問題でしょう。

枚方の中型10.5m車にはN-1101のほか、レインボーN-3140・3141・3143が残っているが、代替車が気になるところです。

ちなみに、高槻のエアロミディ10.5m車は、この夏新車LV290(N-6323、6327~6329)に置き換えられました。
 


京阪バス枚方尊延寺線【61】号経路。

枚方市駅南口と星ヶ丘医療センター(旧・星ヶ丘病院=星ヶ丘厚生年金病院)を結ぶ短距離(2.1km)の路線です。 枚方市駅~中宮間は津田・長尾・穂谷方面行き系統と同じルート・停留所を辿って、大阪精神医療センター前の交差点(「宮之阪3丁目東」)で分かれて南へ入ります。谷間に下り、国道1号(枚方バイパス)の下を潜り抜けたところで左折、医療センター内のアプローチ坂道を上り、病院玄関前(終点)に到着。医療センターには枚方バイパスから直接入れるようになっています。

運行ダイヤは平日40分間隔、土休日60分間隔。枚方市駅では南4番のりばからの発車で、他の津田・長尾・穂谷方面行きとはのりばが異なります。

【61】号経路は旧・【13】号経路でした。2001年ごろまでは、もう一歩さらに南へ進み、「星ヶ丘」バス停(枚方市星丘4丁目)まで運行されていました。京阪交野線「星ヶ丘」駅から東へ500mほど離れた場所にあります。

旧・「星ヶ丘」バス停から先、桜丘町・村野高見台の住宅地内へのバス乗り入れも望まれるところですが、狭くて見通しの悪い一方通行路を抱えることもあり、仮に実現するとなれば小型車または中型車が使用されるでしょう。そもそも【61】号経路の現状の利用状況からは、中型車でも十分賄えるように思われます。

星ヶ丘医療センターには2018年3月まで枚方100円バス(京阪バス運行)も乗り入れていました。100円バスは枚方市駅南口を起点に田宮・星ヶ丘病院・中宮山戸町・関西外大・禁野口を循環する運行形態でした。


京阪バス・枚方100円バスが走っていた頃(2002~2018年)の画像をアップしました。 

DSCF0027a
先日引退したブルーリボンシティW-3839 ラッピング時代
(官公庁団地にて)

20090128474a
珍しくエアロミディ10.5m車(N-1086)が入っていた日
この車両はのちに京田辺へ転属

DSC_0020
100円バスは枚方市駅南口4番のりばから発車
関西外大学研都市キャンパス行きも廃止



PA140006a

P1270044

京阪バス招提線【84】号経路・<樟葉駅~北片鉾~京阪牧野駅前>

運行経路は、

樟葉駅→くずはモール→なみき→船橋住宅→牧野小学校→第三中学校前→宇山東町→牧野本町→北片鉾(中央図書館前)→牧野本町→京阪牧野駅前→宇山東町→第三中学校前→牧野小学校→船橋住宅→なみき→くずはモール→樟葉駅

の「半循環」タイプ系統。

もともと、樟葉駅~船橋・牧野地区循環として運行されてきたが、樟葉駅と枚方市立中央図書館(北片鉾)へのアクセスを図り、2018年4月より牧野本町~北片鉾間への乗り入れを開始。北片鉾バス停で枚方市駅行き【12】号経路に乗継可能です。

招提線は従来枚方営業所が担当してきたが、2018年4月より樟葉・牧野循環系統【84】【87】号経路は男山営業所に移管。小型車(主にポンチョF-3041ほか、緑のエアロミディU-1149も時々入る)で運用されています。運行ダイヤは樟葉駅発9~16時台に毎時1本。

2018年の北片鉾乗り入れ開始当初、枚方から転属の幕車リエッセ(E-3099)が運用されるが、半年ほどで引退しました。


1980年代後半の枚方市東部(津田・藤阪・長尾・尊延寺・穂谷方面)のバスについて、思いつくままに書いてみることにしました。

開発が遅れ、のどかな農村・里山風景の残る枚方市東部地区(概ね郵便番号573-01地域 あるいは交野警察署管轄地域)。ここにも、大学の新設や新興住宅地開発の波が押し寄せます。東部地区の基幹鉄道である国鉄片町線(→JR学研都市線)は、1989年長尾-木津間電化開業&松井山手駅(京田辺市)と合わせ、快速電車大増発が実施され、ローカル線から都市鉄道に脱皮。松井山手駅は京阪電鉄の全額負担で設置され、京阪東ローズタウンなどの開発が始まります。

これに合わせ、枚方市東部地区のバス路線も大きく変わりました。

まず、関西外大穂谷キャンパス開校(1984年)に合わせ、枚方市駅(南口)・津田駅と新田辺から外大行きのバスを新設。枚方市駅~新田辺間のロングラン系統は1970年代ごろより3往復設定されていたが、1992年ダイヤ改正で穂谷で系統分割と引き換えに、穂谷~新田辺間のバスは毎時1本に増便されます。狭かった津田駅前バスのりばも、1990年ごろまでにバスループが整備されます(整備前は舗装すらされておらず、スイッチバック方式で出入りだったと記憶)。

杉地区には1988年、大阪国際大学枚方キャンパスが開校(杉中学校の近く)。先立って、長尾台へのバス乗り入れを開始、1986年出屋敷線の枚方市駅北口~長尾台住宅系統(【25】号経路)が新設されました。国際大開校に合わせ、大阪国際大学まで延伸されます。また、枚方市駅南口から、池之宮・杉山手経由の大阪国際大学行き【15】号経路(現【65】号)も新設。大阪国際大学には、第二京阪開通後(2009年)、直Q京都号も乗り入れるようになり、京都駅八条口まで一直線です。

長尾駅北東・長尾東町地区へのバス乗り入れも開始。樟葉長尾線【31】号経路を長尾駅から枚方カントリー(杉北町)まで延伸(現【93】号経路)します。枚方カントリー入口付近では、実は京都府(京田辺市、八幡市飛地)に越境しており、現在第二京阪も開通しています。枚方カントリー入口~クラブハウス(「枚方カントリー」バス停)のアプローチ道路には桜並木が連なり、花見のスポットです(今年はコロナ災禍の影響で閉鎖)。

松井山手地区では京阪東ローズタウン街開きも始まり、1992年出屋敷線【21】号経路(枚方市駅~長尾駅)を松井山手駅まで延伸(→【26】号経路)。枚方市駅~松井山手系統は2018年廃止、松井山手~長尾駅~大阪国際大学~穂谷口~新田辺系統(【89】号経路ほか)に代替されました。

1986年ごろまで、毎年夏休みには王仁公園プールへの利便を図り、枚方市駅北口~藤阪間の臨時バスを運行していました。「藤阪」バス停へは、枚方市駅南口から【11】号・長尾駅行き(現【63】【64】号)でアクセス可能ですが、臨時便は須山町・出屋敷・既製服団地を回って、長尾口から【11】号経路・枚方市駅行きと同じルートでr736を南下するという、面白い路線でした。これは循環【20】号経路<枚方市駅北口~長尾駅~枚方市駅南口>の実質区間便であったりします。北口のりばからは【22】号・藤阪ハイツ行き(現【18】号)が発着しており、臨時便の「藤阪」行きと乗り間違いが起きやすかったのかもしれませんね。

* * * *

王仁公園プールといえば、中学・高校時代だった当時の私自身の痛いエピソードを思い出しました。今から思えば、中学・高校時代にもう少し水泳の練習をしておけば良かった、と後悔。もともと泳ぐことは苦手で小2までは水に入ることすら怖がっていたが、小3から少しずつ泳げるようになり小学校卒業までには25~50mは何とか行くようになりました。

しかし、中学以来、泳ぐ機会が減ったこともあって、伸び悩むことに。夏休みに学校のプール開放を利用することもあったが、中学では小学校のときのようにあまり行かなくなりましたね(腹痛を訴えて早く帰ろうとしたが、仮病と見られたのか、監督員に止められた)。実際、中学校のプールではあまり会いたくない友達もいたし、それなら王仁公園へ逃げる手があった。そうそう、夏休みには週1~2のペースで王仁公園へ通って泳ぐ練習をやっても良かった。学校のプールとはちがって、飽きたり疲れたらいつでも退場できるんだし。でも、学校のプールは無料で入れるし、途中退場できない厳しさはあるが、それだけしっかり練習しなさいということと捉えて、真剣にやるのも悪くないでしょう。

高1の夏休み前の「試験休み」に、体育(水泳)の補習を受けさせられることになったが、他の科目の講習を申し込んでて楽しみにしていたのに、予定が重なったためキャンセルという、笑うに笑えぬ話に。もし、中学時代に王仁公園へでも通って、もう少し真剣に練習していたら、水泳力はそこそこ維持できたため、こんなことにならなくて済んだかも、と今頃になって反省。あるいは、今の私だったら、補習の通告を渡されたその時点で、嫌がらずに「今まで練習をサボってた自分が悪かった、反省します」という姿勢を見せ、(目前の補習を含め)今後体育の授業にもう少し誠意を込めて参加するよう気持ちを替える、という大人の対応をしたいところ。10代当時の私にそれができなかったことを、恥じているところです。

王仁公園までの交通手段としては、バス乗り継ぎ、鉄道(京阪交野線+片町線で藤阪駅下車)、自転車の可能な選択肢があるが、鉄道だと河内森~河内磐船間を歩く必要があって乗り換えが面倒ということもあり、やはりバス乗り継ぎが一番面白いところでしょうか・・・。

高1の夏休みといえば、自転車で遠征することにもこだわるが、雨の多い天候不順でままならず欲求不満続きだったけど、それなら水泳の補習を食らった事実を客観的に反省し、自転車でやはり近場の王仁公園へ泳ぎに行くもありだった。しかし、それよりも、やはり当時の面白いバス路線にいろいろ乗っておいたほうが良かった、と後悔しています。


P2230042

京阪バス「宗谷」(そうや)バス停。

「宗谷」(そうや)といえば、北海道の宗谷岬などをまず連想されることでしょう。

「宗谷」の語源は、アイヌ語の「ソー・ヤ(so-ya)」(磯岩の岸)※1)。

同じ「宗谷」という町名は、大阪府枚方市に存在します。読みも同じ「そうや」ですが、北海道の「宗谷」との関連性はよくわかりません。

枚方市宗谷は、京都府京田辺市との境界に近く、大阪府のほぼ最東端にあたります。ちなみに大阪府最東端のバス停は、同じく京阪バス「馬廻」で、京田辺市との境界もすぐの地点です。「宗谷」は主要地方道r71【枚方山城線】、「馬廻」は国道307号線にそれぞれ設置されており、両地点間は和幸カントリークラブと枚方市東部公園を挟みます。

「宗谷」バス停ですが、発着本数は非常に少なく、天王発着系統が数本のみ(【78】<枚方市駅~天王>、【89A】【89B】<松井山手駅~天王~近鉄新田辺>)。天王は京田辺市の隠れ里であり、宗谷の隣のバス停ですが、この間の距離は長く、2km以上離れています。なお、【89】【89C】号経路は、「宗谷」と「馬廻」を通ります。




※1)『アイヌ語地名を歩く ―山田秀三の地名研究からー』
http://ainu-center.hm.pref.hokkaido.lg.jp/HacrcHpImage/06/pdf/09_02_01_H24shari.pdf


(2020.3.15追記)
バス停の「宗谷」は「そうだに」と読むそうです。地名の読み方は、そのまま「そうや」ですが。


DSCN7469a

DSCN7470a

元旦の午後、エアロミディ・ロングのN-1089を枚方市駅南口で見かけました。

N-1089といえば、高槻(営)から枚方(営)に転入、招提線【38】号経路を中心とする運用に入っているはずだが、なぜか南口に。最近、休日の枚方市駅南口であまり見かけない車種だけに、軽く驚きを感じました(平日だと交野・香里団地所属のエアロミディ・ロングを少なからず見かけるが、以前に比べて減っている)。もしかしたら、尊延寺線の運用に入るのかと期待してみたが、北口ロータリーへ回送。おそらく、【38】号経路の運用に就いたものと思われます。

招提線運用に入る車両も、ごくたまに南口で待機することがあるようです。ラポールの待機場から、余裕のある南口へ回送して時間調整ののち、北口5番のりばに付けるという動きと思われます。


京阪バス枚方営業所管内の数少ない長距離路線を一つ紹介したいと思います。

枚方尊延寺線【78】号経路<枚方市駅~天王>

枚方市街地から津田駅を経て、枚方市東部の尊延寺・穂谷地区、さらに京田辺市天王集落を結ぶ路線です。

運行経路・主な停留所は、

枚方市駅南口~官公庁団地~池之宮~四辻~津田西町~津田駅~津田西町~津田中学校前~津田病院前~杉~尊延寺~穂谷口~穂谷~穂谷口~三陽台(和幸カントリー前)~宗谷~天王

【72】号<枚方市駅~津田駅~穂谷>を天王まで延長する形の補完的系統です。走行区域は、宗谷~天王間のみ京都府京田辺市、他は大阪府枚方市で、枚方営業所管内路線で他府県に乗り入れる数少ない路線でもあります。

運行ダイヤは、

【平日】
枚方市駅 15:21、17:20、19:49発
天王   6:50、7:27、10:45発

【土曜】
枚方市駅 15:21、17:21、19:21発
天王   7:29、10:44発

【休日】
枚方市駅 15:21、17:21発
天王   7:56、10:45発


天王発は午前、枚方市駅発は午後~夕方の時間帯に偏っており、特に天王からの乗車は地元住民以外は難しいでしょう。枚方市駅発の便は天王到着後回送車に、反対に天王始発の便は回送で送り込まれます。天王での折り返しは、1時間以上待って【89】号ほか穂谷口経由松井山手行きに乗車するか、もしくは穂谷口まで徒歩で戻るしかありません(新田辺行きもあるが、午前2本のみで、【78】からの乗り継ぎには使えない)。あるいは、水取まで1.5kmほど歩いて、奈良交通三山木駅行きに乗ることも可能です(「水取」の三山木駅行き発車時刻は、8:16、10:20、12:15、14:55、16:02、17:17)。

枚方市駅~天王間全線において、「1Dayチケット」が利用可能です(旧タイプの磁気カード式のときは、宗谷-天王間は範囲外だった)。全区間通しての運賃は290円。



DSCN6957

DSCN6958

京田辺市水取(みずとり)にて。

水取~普賢寺界隈は、市内南西部に位置。京都・大阪・奈良3府県の境界に近く、生駒山系東麓の開けた集落で、水田や畑が広がります。三山木駅前とは市内南部のメインストリート、京都r65【生駒井手線】で東西に直結。また、枚方市(尊延寺)から伸びるr71【枚方山城線】との交点でもあります。周辺には、同志社大学のキャンパス(京田辺、多々羅)や山城田辺自動車学校、宇治茶の「舞妓の茶 本舗」などが立地しています。京田辺は日本有数の玉露の産地として知られます。

水取へのバスは三山木駅(近鉄・JR共同)から奈良交通【90】【91】系統が発着(京都営業所担当)。【91】系統は、水取からさらに山の中へ分け入り、打田を経て高船まで行きます。1日6往復の運行です(内2往復は高船発着)。

「水取」バス停は、普賢寺幼稚園・小学校前に設置。

水取から西へ徒歩で、京阪バス「天王」バス停まで移動することも可能です。天王からは本数は少ないものの枚方市駅・近鉄新田辺・松井山手行きが発着しています。天王を発車すると、府境を跨いだところでr71に合流するルートです(したがって、新田辺・松井山手行きも、一旦大阪府を通る)。天王~水取を徒歩連絡で、バス乗り継ぎの旅をするのも面白いでしょう。ハイキングコースにも良さそうです。

水取のバス時刻表(三山木駅行き)は、

8:16 10:20 12:15 14:58 16:02 17:17

です。


京阪バス直Q京都号のレアな路線系統を一つ紹介したいと思います。

田ノ口(枚方市)発着の便です。

この便の特徴は、JR長尾駅に乗り入れる数少ない便でもあり、運行経路は、

田ノ口~田ノ口中央~ 出屋敷~既製服団地~長尾駅~松井山手駅~京都駅八条口

で、田ノ口~長尾駅間は一般路線バスの停留所全てに停車します。

ダイヤは

(平日)
田ノ口発    5:50、6:57、10:16、16:01、16:49
京都駅八条口発 8:05、11:20、12:50、20:15、22:10


(土休日)
田ノ口発    6:00、16:01
京都駅八条口発 13:10、22:30


長尾駅からの直Q京都号がもっとあってもよさそうですが、現在のところ田ノ口発着便のみとなっています。また、田ノ口発着にするのなら、枚方市駅まで乗り入れても良さそうな感じはするが、枚方車庫への入出庫という意味合いが強いように見えます(田ノ口発着便は枚方営業所担当)。なお、田ノ口~松井山手間のみの乗降は可能です。

枚方営業所担当便の直Qは、このほか、

ホテルUSJ~藤田川~枚方市駅(南口)~枚方車庫~高速京田辺~京都駅八条口
ホテルUSJ~高速京田辺~京都駅八条口~四条大宮(交野・河内磐船経由なし)

などがあります。


京阪バス・関西医大附属病院(旧・関西医大枚方病院)バス停です。

香里団地【1】号経路・京阪香里園行き(枚方市駅南口経由)が毎時1本発車します。
逆方向の関西医大附属病院行きは、アルファベット付き系統番号の【1A】号経路として運行されます。【1A】号経路は、枚方市駅では南口5番のりばでの乗降扱いをしたのち、北口ロータリーを通り抜けてゆきます。

関西医大枚方病院バス停新設当初(2006年)、ここから枚方営業所管内(枚方尊延寺線、出屋敷線)の穂谷・松井山手・くずは方面行きも乗り入れていましたが、2010年9月以降、香里団地【1】【1A】号経路が発着するのみとなっています。


P1130029

P1130027

 


長尾駅発着のレア路線系統【21】【22】号経路。

これら2系統は昼間時間帯は見ることができません。運行経路は、

【21】長尾駅~既製服団地~出屋敷~田ノ口
【22】長尾駅~既製服団地~招提大谷~国道招提


であり、出屋敷線・樟葉長尾線の区間便です。枚方車庫への入出庫系統であり、全便枚方営業所の担当です。長尾駅からは、【22】号経路(国道招提ゆき)は平日は22時台1本、【21】号経路(田ノ口ゆき)は土休日の夜3本の運行です。

参考までに、長尾駅発着の系統番号は次のようになります。

(出屋敷線・枚方市駅方面)        20、21、25、27、29
(樟葉長尾線・樟葉駅方面、招提大谷経由) 22、92、93、94
(藤阪ハイツ方面)            23、90

(枚方尊延寺線・枚方市駅方面)      63、64
(大阪国際大学・穂谷・新田辺方面)    25、75、89(89A~C)

(出屋敷線・北山方面)          27、28、29、37
(高野道経由樟葉駅方面)         90
(枚方カントリー方面)          92、93
(松井山手方面)             75、89(89A~C)

出屋敷線は20・30番台、枚方尊延寺線は60~80番台、樟葉長尾線は90番台が基本となっています。樟葉長尾線の国道招提行きのみ、例外的に【22】が割り当てられています。高野道・家具町1丁目経由の【90】号経路も樟葉長尾線となっているが、他の92~94とは経路が異なり、男山営業所の担当でユニークな存在です(樟葉長尾線・国道招提経由の大半の便は京田辺営業所担当)。


枚方市駅北口に続き、南口発着の系統番号についても考察したいと思います。

南口からのバスの発着本数は北口に比べて少なく、路線系統の数も多くはありません。南口からの路線系統は、大きく

香里団地方面
津田・長尾・穂谷方面(枚方尊延寺線)

の2つに分けることができます。

割り当てられている系統番号として、

【香里団地方面】   1~6、8~10、43、ろ  (南2・3番のりば)
【枚方尊延寺線ほか】 16、61~65、70、72、78 (南1・4番のりば)

が挙げられます。

香里団地(枚方公園駅、香里園、釈尊寺団地ほか)方面の路線は、主に香里団地営業所管轄ですが、【10】釈尊寺団地行きと【43】【43A】交野車庫・星田駅行きは交野営業所管轄となっています(【1】【9A】の一部便に交野営業所担当もある)。40番台の数は交野営業所管内の星田線を表しており、枚方市駅においては異色の路線系統です(かつては四条畷までの長距離路線だったが)。【43】【43A】の本数は少なく、土曜・休日は運休です。もう一つ面白いのは山之上線の【ろ】系統・枚方公園駅行き。系統番号がひらがな「い・ろ・は」の「ろ」であるところが特徴ですね。専用の小型車で運用されます(香里団地営業所管轄)。

津田・長尾・穂谷方面(枚方尊延寺線)は枚方営業所管轄で、一時期京田辺営業所も乗り入れていました。2002年以前は11~15まで(そして20)の番号が割り当てられていたが、枚方営業所管内(主に出屋敷線・招提線・樟葉長尾線)の白紙ダイヤ改正に合わせ、尊延寺線を含めて系統番号が変更となりました。2018年3月までは、【66】長尾駅行き(大阪国際大学経由)、【71】穂谷行き(関西外大学研都市C経由)などもあったが廃止。

【16】号経路は、高槻営業所担当の出口線で、伊加賀小学校発の南口経由、官公庁団地からイズミヤ(枚方店)前・禁野口を回って枚方市駅北口行きのユニークな路線系統で、平日1本のみの運行です。南口4番のりばからの発車です(【61】星ヶ丘医療センター行きと同じのりば)。


京阪バス枚方市駅北口発着の路線は、

高槻・茨木方面、
出口線、
出屋敷線(関西外大・藤阪ハイツ・長尾駅・樟葉駅ほか)、
招提線(牧野・招提方面)

と、大きく4つに分けることができます。

割り当てられている系統番号(番号の下にアルファベット付きのものもある)は、

【高槻線、茨木線】               1~3、7~9
【出口線】                   16
【出屋敷線】(小松団地、北片鉾方面)      11~13
【出屋敷線】(国道田ノ口、総合スポーツC方面)  14~15
【出屋敷線】(藤阪ハイツ、長尾駅方面)     18~20、25、27、29
【出屋敷線】(養父が丘、樟葉駅方面)      39~40
【招提線】                   38

となっています。空き番号は

4、5、6、10、17、21~24、26、28、30~37、41~

で、20以下の番号は大部分が埋まっている一方、30番台はなぜか飛んで空き番が多くなっています。

私個人的に、今後枚方高槻線・茨木線の新路線を設定する場合、どんな番号を割り当てるのかが気になるところです。高槻営業所管内では、1~9まで全て使われており(4・5・6は茨木・高槻市内の区間系統)、出口線のみ例外的に16が割り当てられているが、10・20番台の大半は枚方営業所管内の出屋敷線で使用済みなので、30・40番台以降を使うしかないでしょう(「枚方市駅北口」発着系統としては10・17も空いているが、前後の数は出屋敷線が使用している)。出口線の「16」は、かつて同じ方向の路線として存在していた寝屋川市駅行きの【16】号経路に由来するものとされています。

2018年3月まで【26】松井山手行き(長尾駅経由)もあったが、廃止されました。21~23および28・37は、枚方市駅に乗り入れない長尾駅発着の区間系統に割り当てられています。

このほか、香里団地営業所の【1A】関西医大附属病院行きも北口ロータリーを通過します。高槻線にも【1A】号経路(阪急高槻・市役所前経由JR高槻行き)はあるが、関西医大行きは南口5番のりばからの発車なので、誤乗の心配はさほど問題ではないでしょう。

【1A】といえば、あと枚方営業所担当の「早バス」<田ノ口→枚方市駅→阪急・JR高槻>もあるが、路線名は「枚方高槻線」。高槻で【1A】枚方市駅行きとして折り返します。


P5190021

枚方市杉4丁目・長尾台3丁目にある「大阪国際大学」バス停。

長尾と杉・尊延寺方面を長尾台住宅・杉山手経由で短絡する府道17号沿いに面しています。この付近には、国際大学のほか、杉中学校、菅原東小学校もあり、学校が密集しています(ただし、大阪国際大学枚方キャンパスは、守口キャンパスに移転する予定)。また、枚方公済病院にも近く、漢字博士で知られる王仁博士の墓(伝王仁墓)もあります(「長尾台住宅」バス停のほうが近い)。

もともと、この府道を通るバスが開通したのは比較的遅く、1986年に初めて出屋敷線【25】号経路・<枚方市駅北口-長尾台住宅>を新設。その後、大阪国際大学枚方キャンパス開校に合わせ、大阪国際大学まで延長しました。同時に、枚方尊延寺線【15】号(→【65】号)・<枚方市駅南口~大阪国際大学>も開通。そして、1999年には、長尾駅と穂谷を大阪国際大学経由で結ぶ【41】号経路(→【75】号)を新設。

現在、大阪国際大学バス停には、

【25】枚方市駅行き(長尾駅・出屋敷経由)
【65】枚方市駅行き(津田西町経由)
【75】【89】【89A】【89B】【89C】松井山手駅行き(長尾駅経由)
【75】【89】【89A】【89B】【89C】穂谷・近鉄新田辺行き
【直Q】京都駅八条口行き

が発着しています。大阪国際大学・終点となるバスは、バスロータリーで折り返します。穂谷・新田辺行きのバスもロータリー内に乗り入れています。(新田辺・穂谷から)松井山手駅行きのりばのみ、府道上に設置されており、ロータリーとは向かい側です。したがって、長尾駅方面行きのバスは、始発の【25】とほか(新田辺・穂谷発)では、のりばが府道を挟んで少し離れており、少々わかりにくい気もします。新田辺からのバスもロータリー内で乗降扱いをできないものでしょうか?

それと、直Q京都号の国際大学折り返しは、今一つ中途半端なように思います。おそらく第二京阪の入口に近く、京田辺営業所への回送も兼ねているのだとは思いますが、津田くにみ坂・津田駅などへの乗り入れが望まれるところでしょう。


京阪バス交野営業所【14】号経路(津田香里線)。

運行経路は、

京阪香里園~東香里~高田~京阪交野市駅~幾野4丁目~西倉治~倉治~津田駅

で 、かつての【9C】号経路と全く同じルートとなっています。

【9C】号経路は、もともと現【14】号経路そのものだったが(2008年新設)、2012年6月末のダイヤ改正で、

京阪香里園~京阪交野市駅~幾野4丁目~西倉治~交野警察署前~河内磐船駅

に変更。京阪香里園~津田駅系統は、

【9】 京阪香里園~京阪交野市駅~住吉神社前~大仏町~倉治~津田駅

に一本化されました。

2018年2月ダイヤ改正で、上記【9】号経路と新【9C】号経路は廃止、旧【9C】号経路をそのまま復活する形で、当該【14】号経路が登場しました。交野市駅~住吉神社前方面の路線系統については、

【19】京阪交野市駅~住吉神社前~大仏町~交野警察署前~河内磐船駅

に再編され、住吉神社前付近の狭隘路対応も兼ねて、中型車での運用となっています。


【14】号経路に話を戻しましょう。【14】号経路について、一つ面白いことに気づきました。それは、西倉治~倉治~津田駅間には、かつて同じ【14】号経路<枚方市駅~四辻~村野浄水場~津田駅循環>(枚方尊延寺線)が通っていたこと。旧【14】号経路は枚方営業所の担当。1999年に廃止されました。その名残なのか、西倉治~倉治~津田駅間は交野市内でありながら、「出屋敷招提地区定期」の範囲に含まれています。

西倉治~津田駅間には、交野南部線【17A】号経路<津田駅~京阪交野市駅~河内磐船駅>(廃止)のルートでもあり、片道1便のみ京田辺営業所が担当していた時期もあります(津田サイエンス線への送り込みが目的)。2018年4月ダイヤ改正では、枚方市駅・津田駅および津田サイエンス線の京田辺営業所乗り入れが廃止されました(津田サイエンス線は全便交野営業所に移管、枚方尊延寺線の枚方市駅・津田駅関係便は枚方営業所担当に統一)。


4月1日ダイヤ改正後の京阪バスについて、京都市中心部で新規路線が設定される一方、本数が減便となっている路線系統も少なからず存在します。

樟葉駅発着路線について、

○【8】<中ノ山循環>の昼間時間帯運転なし
○【15】<樟葉駅~枚方ハイツ> 20分間隔→30分間隔

などが確認されます。【8】号については、同じ地区(くすのき小学校、京都八幡高校)を通る男山東循環【20】【21】号経路に代替することにより、昼間時間帯は間引いたものと見られます。

樟葉駅を深夜24時台に発車する便(【40】男山車庫行き、【2】ポエムノール北山行き)は、京阪バス他地区と同様の「深夜バス」となりました。「深夜バス」の運用車両は通常の一般路線車ですが、運賃は倍額です。

同日実施された樟葉・八幡・京田辺地区運賃改定に伴い、整理券発行系統から均一区間系統に変更となったものも存在します。

【32】【41】 樟葉駅~京阪八幡
【95】【97】 樟葉駅~藤阪ハイツ
【90】    樟葉駅~長尾駅~藤阪ハイツ
【94】    樟葉駅~長尾駅
【84】【87】 船橋・牧野循環



昨年4月の枚方・男山・京田辺営業所管内ダイヤ改正から1年経過しました。 関西外大穂谷キャンパス閉鎖に対応した路線再編・適正化が中心で、縮小・減量ダイヤという印象が強かったように思います。

私個人的に、樟葉長尾線・北山線を中心として見直しの余地があると感じます。

○樟葉長尾線(【93】【95】【97】号経路ほか)について、

【91】樟葉駅~高野道~家具町1丁目~ポエムノール北山~ぽえむ南橋~招提大谷~藤阪ハイツ(毎時2本)
【82】樟葉駅~なみき~関西記念病院~国道招提~ぽえむ南橋~長尾中学校~長尾駅~枚方カントリー(毎時1本)
【94】樟葉駅~中の池公園~国道招提~ぽえむ南橋~招提大谷~既製服団地~長尾駅(毎時2本)


に再編(【92】【93】号経路廃止)

○樟葉駅~高野道~家具団地方面について、昼間時間帯は

【2】樟葉駅~家具町1丁目~家具団地~ポエムノール北山(毎時2本)
【2A】樟葉駅~枚方ハイツ~家具町1丁目~家具団地~北山中央~ポエムノール北山(毎時1本)
【90】樟葉駅~枚方ハイツ~家具町1丁目~家具町2丁目南~長尾駅~藤阪ハイツ(毎時1本)
【91】樟葉駅~家具町1丁目~大阪工大~ポエムノール北山~ぽえむ南橋~藤阪ハイツ(毎時2本)


とする

○出屋敷線【20】号経路<枚方市駅~長尾駅>のうち、毎時1本を枚方カントリーへ延長

○枚方尊延寺線について、

【65】<枚方市駅~大阪国際大学>を津田くにみ坂・津田山手経由に

○招提線【38】号経路<枚方市駅~京阪牧野駅前~摂南大学枚方キャンパス>の30分ヘッド時間帯を拡大、また毎時1本を車谷公園・本郷経由松井山手駅へ延長(【63】号<新田辺→ポエムノール北山>廃止)

○<長尾駅~藤阪駅~枚方車庫~甲斐田東町~北片鉾>系統を新設


運用担当については、

【91】号・<樟葉駅~ポエムノール北山~藤阪ハイツ>  男山営業所
【82】号・<樟葉駅~なみき~長尾駅~枚方カントリー> 京田辺営業所
【94】号・<樟葉駅~長尾駅>、
【95】号・<樟葉駅~藤阪ハイツ>           枚方営業所
招提線【38】号ほか                  枚方営業所
【30】号・<樟葉駅~松井山手駅>           
【67D】号・<樟葉駅~松井山手駅~新田辺>      京田辺営業所

が適正だろうと思います。


京阪バス樟葉・八幡・京田辺地区の運賃改定が発表されました。

https://www.keihanbus.jp/news/sysimg/00453/link_iwQ6s.pdf

実施日は2019年4月1日の予定です。

該当エリアは旧・京阪宇治交通の営業区域であり、現在主に男山・京田辺の2営業所が管轄しています。このエリアの運賃は、初乗り運賃は京阪バス他地域よりも安い反面、長距離区間では対キロ区間制運賃のため高額となり、利用客減少に悩まされています。これを改善し新たな需要喚起を図るため、基本的に大阪地区と共通の区間制運賃に改め、長距離区間を中心に運賃を値下げを行うというものです。

主な区間の運賃は、 

樟葉・男山地区(均一)  220円 → 230円(1区)
八幡地区         200円 → 230円(1区)
樟葉駅~松井山手駅    300円 → 260円(2区)
中央センター~松井山手駅 240円 → 230円(2区)
樟葉駅~近鉄新田辺    430円 → 280円(3区)
京阪八幡~近鉄新田辺   430円 → 280円(3区)
近鉄新田辺→畠、茶屋前  160円 → 200円(特区、2021年より1区230円)
松井山手駅~摂南大学北口 170円 → 200円(特区、2021年より1区230円)

のように変わります。

樟葉・男山地区均一区間は、もともと京阪バス大阪地区(1区)の運賃と同じだったが、1997年消費増税5%に合わせた運賃改定の時に、京阪宇治交通営業区間で運賃を据え置いたため、運賃の相違が生じ、京阪バスへの合併後も変わっていません。そのため、樟葉駅発着の当時の京阪バス(枚方営業所管轄)では、従来均一運賃だった路線系統も含め、全系統整理券発行となりました。今度の改定では樟葉・男山特区が22年ぶりに解消されることになります。

枚方尊延寺線・穂谷付近の運賃も、旧・京阪宇治交通に合わせ(穂谷へは宇治交は乗り入れていなかったが)対キロ区間制となっていたが、こちらも特区(200円)→1区(230円)に変わるものと思われます。


京阪バス枚方営業所管内のマイナーな路線系統を一つレポートしてみたいと思います。

【23】号経路・<藤阪ハイツ~長尾駅>。

運行経路は、

藤阪ハイツ~長尾谷町~招提大谷~ぽえむ南橋~長尾中学校~長尾駅~長尾口~既製服団地~長尾谷町~藤阪ハイツ

の循環運行となっています。

新設されたのは2006年4月1日。京阪宇治交通(男山・京田辺)が京阪バスに合併した当日でした。藤阪ハイツから長尾駅への路線が初めて設定され、当初は、

藤阪ハイツ→既製服団地→長尾駅→ぽえむ南橋→藤阪ハイツ

の「左回り」がほぼ終日毎時2本の運行だったかと思います。

1年半後の2007年11月ダイヤ改正で、【90】号経路・<樟葉駅~高野道~家具町2丁目南~長尾駅~藤阪ハイツ>が男山営業所担当で新設され(昼間時間帯のみ毎時1本)、【23】号経路は朝夕のみの運転となりました。朝の時間帯は「左回り」、夕方は「右回り」の運行体制となっています。

運用車両は大型車が多いが、利用状況は多くなく、時に中型車・中型長尺が入ることもあります。

藤阪ハイツは以前は枚方営業所のみだったのが、現在男山・京田辺営業所の車両も乗り入れています。運用担当は、

枚方営業所 【18】【23】(【95】【97】の一部便) (出屋敷線、樟葉長尾線)
男山営業所 【90】(樟葉長尾線・高野道経由)
京田辺営業所 【95】【97】(樟葉長尾線・国道招提経由)

に分かれています。


【中宮】 → 中宮西之町

【氷室台】 → 氷室台南口

【藤阪】 → 王仁公園

【田ノ口】 → 田口3丁目

【長尾元町】 → 長尾元町1丁目

【西長尾】 → 長尾西町

【御殿山】 → 京阪御殿山

【牧野】 → 牧野阪

【関西医大前】 → 牧野本町

【招提】 → 招提中町

【しで原】 → 男山竹園

【長谷】 → 男山香呂

【中くずは】 → 楠葉野田

【北くずは】 → 北楠葉町

【おさ田】 → 八幡警察署前

【河原】 → 内里河原

【八小路】 → 大住八河原

【大住】 → 大住東村

【館】 → 大住車塚古墳

【長尾谷】 → 一休ヶ丘西


↑このページのトップヘ