カテゴリ:京阪バスグループ > 京都京阪バスほか【洛南地区(淀・久御山・宇治・城陽・宇治田原)】


京都京阪バスのダイヤ改正内容が発表されました。 改正実施日は2024年4月1日。
https://kyotokeihanbus.jp/assets/uploads/2024/03/2024kyotonanbusen.pdf

例によって運送業2024年問題に対応した減便が主体的ですが、一部の路線系統・時間帯では増便が行われるようです。増便が行われるのは大久保中書島線で、他は基本的に減便色が目立ちます。特に数年前新設された松井山手イオン久御山線は昼間時間帯90分間隔に減便されます。詳細は上記リンク先の公式リリースをご覧ください。

今改正の大きな注目点は、運行会社の移管でしょう。次の路線系統が対象です。

(京都南部線)
【26】【24A】号経路 
京阪バス(洛南営業所) → 京都京阪バス

(御蔵山線、東御蔵山線)
【101・101・107・108・118・128】号経路 京都京阪バス → 京阪バス

(京都競馬場シャトル)
JR山崎~阪急大山崎駅~京都競馬場(京阪バス) → 廃止


これに伴い、淀エリアから京阪バス、六地蔵エリアから京都京阪バスがそれぞれ撤退し、竹田・京都駅八条口に新たに京都京阪バスが乗り入れることになります。淀・山崎・長岡京エリアでは京阪バス「1Dayチケット」は使えなくなるので注意。

京阪六地蔵を起点とする御蔵山線・東御蔵山線は、(京阪バス)山科営業所に移管するものと考えられます。もともと京阪宇治交通宇治営業所(廃止)管内の路線であり、その歴史的経緯から現在京都京阪バスが受け継いでいます。しかし、同社路線としては離れ孤島の場所にあって八幡営業所からの回送距離が長く、最寄の京阪バス山科営業所に移管するほうが合理的と言えるでしょう。最近、大阪地区から山科営業所に中型車(エルガミオ)が続々転入しているのも、その準備と考えられます。

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京阪バス・京都競馬場シャトルバスのうち、山崎線(JR山崎・阪急大山崎~京都競馬場)の運行が2024年2月18日をもって終了となるようです。今後、京都競馬シャトルバスは阪急西山天王山駅から利用することになります。

JR山崎・阪急大山崎発着のバスは、臨時・八幡山崎線(正月3が日のみ運行)が運行取りやめとなったばかり。続いて競馬シャトルも消えることになります。

JR山崎駅発着の定期路線には京都京阪バス【13】号経路(淀山崎線)と阪急バス【80】系統があるが、淀山崎線は平日の運行がなくなりました。淀山崎線は2021年まで京阪バス(男山営業所)による運行でした。阪急バス【80】系統も撤退する動きがあるようです。


京都京阪バスが久しぶりの三菱ふそう大型新車エアロスター(MP38)を迎えました。社番3325です。

同社における三菱ふそうの新車は、旧・京阪宇治バス時代から遡って、路線車では中型7442以来16年ぶり、貸切車9132以来14年ぶりとのことです。

近年京阪バスグループの大型路線車では、全体的にJ-BUS(LV または KV)を入れることが多いが、これまで三菱ふそうと縁の薄かった江若交通や京都バスにエアロスターの新車が入り、続いて京都京阪バスにもエアロスターが納車され、風向きが少しずつ変わってきているようであります(江若には京阪バスからら移籍エアロスターも多く入っている)。親会社の京阪バスでは、2023年分はLV290が大量に納車されたが、そろそろ久しぶりのエアロスターを期待したいところですね。



毎年正月3が日(1月1日~3日 )に運行の京阪バス八幡山崎線。2024年正月より運行がなくなります。

八幡山崎線は、JR山崎・阪急大山崎と石清水八幡宮駅を結ぶ路線。淀川対岸のJR・阪急から石清水八幡宮への初詣客に多く利用されてきました。しかし、運転士不足と運送業界2024年問題を目前に、京阪バスでも既に多くの路線廃止が確定しており、臨時路線の八幡山崎線も2023年正月の運行を最後に廃止が決まりました。

八幡山崎線は長年枚方営業所管轄で大型Bタイプ車が充当されてきました。2023年は男山営業所に移管され、中型車(エアロミディ)での運用に変わりました。結果、男山管轄の八幡山崎線は1年限りということになります。

阪急・JRから石清水八幡宮へのアクセスルートは、

JR長岡京駅・阪急西山天王山駅~(淀長岡京線【90】)~京阪淀駅
               ~(京阪)~石清水八幡宮

を利用することになります。


以前にも淀山崎線【13】号経路についての記事を投稿しました。もともと京阪バスの運行路線だったが、2021年12月より京都京阪バス(八幡営業所)に移管されました。

淀山崎線【13】号経路は、京都市南部郊外の桂川両岸を結ぶ路線の一つ。京阪電車淀駅(京都市伏見区)と阪急京都線(大山崎駅)・JR京都線(山崎駅)(大山崎町)を結んでいます。

【13】号経路の主な停留所は、

京阪淀駅~洛西浄化センター~名神大山崎~阪急大山崎駅~JR山崎

で、全長4.9kmの短距離路線です。

京阪と阪急・JRを連絡する路線にもかかわらず、もともと運行本数は非常に少なく、朝と夕方・夜の時間帯に偏っています。京都京阪バス移管前は京阪バス男山営業所が担当していました(さらに以前は、京阪バス洛南→枚方→洛南→京阪シティバス→京阪バス京田辺と、担当移管が頻繁に繰り返されている)。

当【13】号経路ですが、全国的な運転士不足や物流2024年問題に伴い、2023年11月13日より平日の運行が取りやめになります。したがって、土休日のみの運行になります。情報源は↓の記事です。

http://www.kyotokeihanbus.jp/00news/topics2023/20231006_diagram.pdf

「名神大山崎」バス停前には、阪急バス大山崎営業所が構えています。

JR山崎・阪急大山崎駅発着の定期路線バスは、ほかに阪急バス【80】系統(JR山崎~JR向日町)があるが、2時間に1本の運行で本数は少ないです。

淀山崎線と類似の路線系統として、

淀長岡京線【90】号経路(京都京阪バス、阪急バス)
京都競馬場シャトルバス(JR山崎・阪急西山天王山駅~京都競馬場)(京阪バス)
【臨時】八幡山崎線(正月3が日のみ運行)(京阪バス)


が存在します。淀長岡京線【90】号経路は2013年運行開始の新しい路線系統で、比較的安定した利用状況を維持しているようですが、もう少し増便してほしいところですね。当初、京阪バス(京田辺営業所→男山営業所)が担当の1社だったが、【13】号経路と同様、2021年12月より京都京阪バスに移管されました。


長岡京~亀岡間バス乗り継ぎ
http://katanogawara.blog.jp/archives/42573105.html
の応用編として、大阪府枚方市~京都府亀岡市のバス乗り継ぎルートを考えてみました。なかなか意外で面白そうなルートが思いついたので、紹介したいと思います。

【ルート1】(松井山手・久御山・淀・長岡京経由)
枚方市駅北口   ~ 長尾駅    (京阪バス【20】【25】【27】【29】)
(または)
枚方市駅南口   ~ 長尾駅    (京阪バス【63】【64】)
長尾駅      ~ 松井山手駅  (京阪バス【89】【89A】【89B】【89C】)
松井山手駅    ~ 京都岡本記念病院
                  (京都京阪バス【17】【17A】)
京都岡本記念病院 ~ 佐山     (徒歩)
佐山       ~ 京阪淀駅   (京都京阪バス【21】)
京阪淀駅     ~ JR長岡京駅(西口)
                  (京都京阪バス または 阪急バス【90】)
JR長岡京駅(西口) ~ 阪急東向日駅 (阪急バス【80】)
阪急東向日駅   ~ JR向日町  (徒歩)
JR向日町    ~ 国道沓掛口     (ヤサカバス【1】)
国道沓掛口    ~ JR亀岡駅南口   (京阪京都交通【1】【2】ほか)

【ルート2】(松井山手・久御山・中書島・京都駅経由)
枚方市駅北口   ~ 長尾駅    (京阪バス【20】【25】【27】【29】)
(または)
枚方市駅南口   ~ 長尾駅    (京阪バス【63】【64】)
長尾駅      ~ 松井山手駅  (京阪バス【89】【89A】【89B】【89C】)
松井山手駅    ~ まちの駅イオン久御山店前
                  (京都京阪バス【17】【17A】)
まちの駅イオン久御山店前 ~ 中書島 (京都京阪バス【25】)
中書島      ~ 京都駅前   (京都市バス【81】ほか)
京都駅      ~ JR亀岡駅南口(京阪京都交通【1】【2】ほか)

【ルート3】(茨木・豊能町経由)
枚方市駅北口   ~ 阪急茨木   (京阪バス【7】ほか)
阪急茨木市駅   ~ 切畑口    (阪急バス【81】)
切畑口      ~ 神地     (国道423号線を北へ徒歩)
神地       ~ 京都先端科学大学
           京都亀岡キャンパス (京阪京都交通【F21】【F22】【F24】)
京都先端科学大学 ~ JR亀岡駅南口   (京阪京都交通【60】ほか)


【ルート2】の松井山手・中書島・京都駅経由が、遠回りではあるが本数が比較的多いため、難易度は最も低いと思います。

【ルート3】について、国道423号線の大阪府最北端・牧まで阪急バス(池田から【126】系統)が乗り入れているが、本数が少ないので、手前の切畑口バス停から大阪・京都府境を跨いで、京阪京都交通「神地」バス停まで歩くほうが早いでしょう。

枚方~亀岡間の最短経路といえば、高槻経由の国道170号線(外環状線)+大阪・京都府道6号【枚方亀岡線】でお馴染みでしょう。その昔、高槻市営バスが亀岡駅まで乗り入れていた時代、

枚方市駅~(京阪バス)~国鉄(JR)高槻~(高槻市営バス)
                 ~原大橋~(高槻市営バス)~亀岡


という乗り継ぎも可能でした。市営バスの亀岡直通廃止とほぼ同時期(1983年ごろ)、京阪バス・樟葉中書島線が開通して、

枚方市駅~(京阪バス)~樟葉駅~(京阪バス)~中書島~京都駅~亀岡

という乗り継ぎなども可能になったが、残念ながらこれも廃止。

茨木経由では、

枚方市駅~(京阪バス)~阪急茨木~(阪急バス)~南掛~(京都交通)~亀岡市街地

というルート(大阪・京都府道46号線、安威川ルート)も、やろうと思えば可能でした(阪急バス車作線は亀岡市の「南掛(なんげ)」まで乗り入れていました。ただし廃止直前は夕方1便のみだったようです)。現在も、南掛には京阪京都交通(旧・京都交通)が乗り入れています。

参考までに、高槻経由の2023年現在可能なルートも挙げましょう。

【ルート4】(高槻経由)
枚方市駅北口   ~ JR高槻   (京阪バス【1】【1A】ほか)
JR高槻駅北   ~ 杉生     (高槻市営バス【63】)
杉生       ~ 鍬山神社前  (府道6号線を北へ徒歩5km程度)
鍬山神社前    ~ JR亀岡駅南口 (亀岡市コミュニティバス)


高槻市最北端「杉生(すぎお)」まで高槻市営バスが1日3往復乗り入れています。杉生から1kmほど北へ進むと京都府亀岡市に入ります。


京都京阪バスの面白い路線を一つ取り上げてみました。

【20】号経路・<近鉄大久保~京都岡本記念病院>。途中の停留所は、

近鉄大久保~緑ヶ原口~日産車体前~林~久御山団地口~佐山~京都岡本記念病院

京都岡本記念病院は久御山町の第二京阪(国道1号バイパス)沿いに立地。【20】号経路に限り、西行き(病院行き)は乗車のみ、東行き(近鉄大久保行き)は降車のみの乗降形式で、通院・来院客専用と化しています。昼間時間帯(9~16時帯)40分間隔をベースに、朝7~8時帯には西行きに限り4本が加わります。平日・土曜のみ運行、日祝日は運休です。

京都岡本記念病院には、ほかに【17】【17A】号経路(松井山手駅~まちの駅イオン久御山店前)が発着します。

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新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さっそくですが、正月3が日のみ運行の京阪バス八幡山崎線について。

八幡山崎線は、京阪石清水八幡宮(旧・八幡市駅)駅と阪急大山崎・JR山崎を結び、JR・阪急から石清水八幡宮への初詣アクセスを担っています。途中の停留所は、阪急大山崎のみ。御幸橋(旧・国道1号線)と天王山大橋(国道478号線)経由で走ります。天王山大橋開通前は、淀(納所)の宮前橋まで遠回りしていました。木津川・宇治川・木津川の三川を渡るバスは、八幡山崎線を除いて皆無で、貴重と言えるでしょう。

八幡山崎線は、昨年まで枚方営業所の(飛び地的)担当だったが、今年から男山営業所の担当に変わりました。 枚方担当時代は座席数の多いBタイプ車が使用されていたが、今年からどんな車両が運用されるのでしょうか?

八幡山崎線の歴史は古く、長年枚方営業所が担当。八幡市内のバスはかつて、京阪宇治交通と京阪バスがシェアを分け合い、京阪バスは枚方営業所が担当していました。京阪宇治交通と京阪バスの合併後、八幡市内路線は(京阪バス)男山・京田辺営業所の担当に統一され、枚方営業所は八幡山崎線を除いてほぼ撤退。近年の新型コロナなどに伴う減便整理の結果、八幡山崎線は最寄の男山営業所が担当することになりました。

なお、大山崎エリアには、少し前まで京阪淀から京阪バス【13】号経路が乗り入れていたが、京都京阪バスに移管されました。


京都駅~JR・京阪宇治までのバス乗り継ぎルートを調べてみました。

【ルート1】(中書島・大久保経由)
京都駅前      ~ 中書島     (京都市バス【81】ほか)
京阪中書島     ~ 近鉄大久保   (京都京阪バス【25】)
近鉄大久保     ~ JR・京阪宇治 (京都京阪バス【21】【240】【250】 ほか)

【ルート2】(六地蔵・黄檗経由)
京都駅八条口    ~ 京阪六地蔵   (京阪バス【312】)
京阪六地蔵     ~ 頼政道     (京都京阪バス【108】【118】【127】ほか)
頼政道       ~ JR黄檗駅   (徒歩)
JR黄檗駅     ~ 京阪・JR宇治 (京都京阪バス【103】【250】ほか)

【ルート3】(向島経由)
京都駅前      ~ 竹田駅東口   (京都市バス【81】【南5】ほか)
竹田駅東口     ~ 向島駅前    (近鉄バス【10】)
向島駅前      ~ 近鉄小倉    (京都京阪バス【10】ほか)
近鉄小倉      ~ JR宇治駅   (徒歩)

【ルート4】(淀経由)
京都駅前      ~ 竹田駅東口   (京都市バス【81】【南5】ほか)
竹田駅西口     ~ 京阪淀駅    (京阪バス【24】)
京阪淀駅      ~ JR・京阪宇治 (京都京阪バス【21】)

【ルート4'】
京都駅八条口    ~ 京阪淀駅    (京阪バス【26】)
京阪淀駅      ~ JR・京阪宇治 (京都京阪バス【21】)



【ルート1】の中書島・久御山・大久保経由が本数が多く、乗りやすいルートだと言えます。途中、「まちの駅・イオンモール久御山」などに寄ることも可能ですね。

【ルート2】は、京都駅八条口から京阪バス【312】号経路で京阪六地蔵まで行けるのは驚きです。ただし本数は多くないので注意。同じく京都駅八条口から【301】+(醍醐寺前)+【22】の乗り継ぎで京阪六地蔵まで行くことも可能です。

かつて、六地蔵~黄檗~京阪・JR宇治方面を結ぶバスもあったが、京阪宇治線に並行していることなどから路線が途切れてしまい、御蔵山循環+(徒歩)でJR黄檗駅へ抜けるなどの工夫が必要です。

【ルート3】の向島経由も、難易度はかなり高いでしょう。向島~JR・京阪宇治を結ぶバスもなくなり、近鉄小倉駅から徒歩(京都府道249号線を東へ)しかありません(ただ、歩いて行けないほどの距離ではありません)。向島駅前で乗り継ぐ近鉄バスと京都京阪バスの系統番号は同じ【10】ですが、正式呼称は、それぞれ「10番」「10号経路」。

【ルート4】の淀経由は、遠回りルートではあるものの、竹田~淀間のバスにうまく乗り継ぐことができれば、さほど難しくないでしょう。ただし、【21】号経路(淀~宇治)の土休日日中は40分間隔なので注意。せっかくだから、京都駅八条口から免許維持の京阪バス【26】号経路に乗ってみるのも面白いでしょう。

このほか、

京都駅~竹田駅西口~(京阪バス【6】)~六地蔵
京都駅~竹田駅東口~(京阪バス【2】)~醍醐バスターミナル~六地蔵

などのルートも可能です。


旧・京阪宇治バス(→京都京阪バス)の廃止路線を一つ紹介したいと思います。

【102】号経路・<JR黄檗~東御蔵山>。

この路線系統には地味に興味深いものがあります。それは京都府宇治市の黄檗と御蔵山地区を結ぶ唯一の路線系統であり、JR・京阪宇治~黄檗~御蔵山~六地蔵・醍醐地区を最後まで首の皮一枚でつなぐ貴重な路線でした。

運行経路・主な停留所は、

JR黄檗~病院前~木幡~木幡小学校~金草原~東宇治高校~東御蔵山中央~東御蔵山

JR黄檗~木幡間は京都府道7号線【京都宇治線】を北へ直進、JR奈良線・京阪宇治線と並行します。木幡正中交差点を左折、山麓の住宅地(平尾台、東御蔵山)を巡ります。終点・東御蔵山は京都市伏見区(日野)との境界ギリギリのところにあたります。

廃止時期は2007年以降。

かつて、府道7号を走行して京都駅と宇治方面(天ヶ瀬ダム)を結ぶ路線がありました。また、六地蔵~木幡~宇治~大久保~淀を通しての長距離系統も運行されていました。いずれも京阪宇治交通※1)の運行。しかし、府道7号線の慢性的な渋滞や、鉄道と完全並行していることから、利用客の減少で軒並み廃止。JR黄檗~木幡間はバス空白地帯となってしまいました。

ちなみに、府道沿いの宇治市菟道大垣内には京阪宇治交通※1)の宇治車庫&本社があったが、京都京阪バス八幡営業所に移転(跡地はフレンドマートなどに)。

「木幡」の読み方は、京阪とJRで異なります。JRは「こはた」、京阪は「こわた」。神戸電鉄にも同じ「木幡」駅(神戸市西区)が存在するが、読み方は「こばた」。

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※1) 京阪宇治交通→京阪宇治交サービス(1999~2003)
    →京阪宇治バス(2003~2014)→京都京阪バス(2014~)

    京阪宇治交通㈱の本社は1980年に大阪府枚方市へ移転
    京阪宇治交サービス・京阪宇治バスは京阪宇治交通の子会社、
    宇治車庫・営業所を所有
    京阪宇治交通本体(男山・田辺営業所)は京阪バス㈱に吸収合併(2006)


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長岡京での京阪バスと阪急バスの並びも見納めとなります。京阪バス(男山営業所)担当の淀長岡京線【90】号系統は、2021年12月25日より京都京阪バスに移管されます。なお、共同運行の阪急バスは引き続きそのままの担当です。


京阪バス淀発着系統のうち、以下2路線が京都京阪バスに移管される予定です。

【90】 京阪淀駅~阪急西山天王山~JR長岡京
【13】 京阪淀駅~JR山崎


実施日は2021年12月25日(土)

現在、上記2系統は京阪バス男山営業所の管轄ですが、京都京阪バス(八幡営業所)の担当に変わります。これに伴い、当路線系統で京阪バス「1Dayチケット」などは使用できなくなります。

なお、【90】号経路は阪急バスとの共同運行です(12月25日以降も同様)。

https://www.keihanbus.jp/news/sysimg/00998/link_0HaQk.pdf

12月25日以降、京阪淀駅発着の京阪バス路線は、京都南部線【24】【26】号経路(洛南営業所管轄)のみとなります。

男山営業所に小型車F-3050・3051が納車されたばかりで、淀山崎線【13】号経路にも使用されるが、移管後の動きにも注目ですね。


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宇治田原町内で旧・京阪宇治交通復刻塗装車を撮ることができました。


京都京阪バスが昭和の「京阪宇治交通」復刻カラーの運用開始、および宇治川ラインの路線を2021年10月16日(土)から復活させると発表されました。

今回復活する「京阪宇治交通カラー」は、1967~82年の新車に採用されたカラーで、1987年に消滅。 対象車両は現行の一般路線車1台(形式:いすゞQDG-LV290N1、社番7388)。

合わせて、宇治市と宇治田原町を結ぶ周遊路線バス「お茶の京都 宇治やんたんライナー」を運行再開(2021年12月12日までの土休日)。上記復刻カラー車が当路線で優先的に運用され、走行経路も宇治川ライン(天ヶ瀬ダム)経由で、昔の京阪宇治交通を懐かしめるものとなっています。運行経路・主な停留所は、

【188】号経路 JR・京阪宇治駅~黄檗公園(万福寺前)~平等院~郷之口~維中前~宇治田原郵便局前~湯屋谷(やんたん前)

運行本数は1日6便(土休日のみ)

宇治川ラインに沿って走るバスは、2005年を最後に休止。16年ぶりに「宇治やんたんライナー」で復活することになります。

復刻カラー車は平日、京都京阪バスの一般路線で運用される予定です。


旧塗装復刻バスの運行について(京都京阪バス)
http://www.kyotokeihanbus.jp/00news/topics2021/1013kyutosohukkoku.pdf

『お茶の京都 宇治やんたんライナー』運行(京都京阪バス)
http://www.kyotokeihanbus.jp/01rosen/uyt/uyt-annai2021a.pdf



京都京阪バスが2021年7月22日(木)にダイヤ改正を実施します。

目玉は大久保中書島線【25】系統の一部経路変更。 「まちの駅イオン久御山店前」~中書島間の経路を洛南道路(第二京阪側道)から国道1号線に変更するとのことです。合わせて、次の停留所が新設されます(→赤字)。

まちの駅イオン久御山店前~東いもあらい~国道大手筋~三栖公園前~三栖大黒町~西大手筋~京橋~中書島~京阪中書島

かつての京阪バス樟葉中書島線の部分的復活という形ですね。「東いもあらい」は「東一口」という漢字表記であり、樟葉中書島線の運行当時はそのまま漢字のバス停でした。

新ルートでの運行は往路・復路とも同じになるようです(現行ルートは西大手筋→京阪中書島→洛南道路の循環運行)。

同日のダイヤ改正では、イオン松井山手線のノンストップ便増便なども行われます。

http://www.kyotokeihanbus.jp/00news/topics2021/20210722dk.pdf


京都~奈良間のバス乗り継ぎルートを調査してみました。

かつて京都~奈良間にはロングランの路線バス(近鉄・奈良交通・京阪)が国道24号線経由で運行されていましたが、1998年に全廃されました。現在、京都~奈良間を一般路線バス(高速・直Qなどを除く)だけで乗り継ぐことは不可能と思われるかもしれません。それは(理論上は)一応何とかできます。

モデルルートを一つ挙げてみました。

京都駅前    → 中書島    (京都市バス【81】系統)
中書島     → まちの駅
          イオン久御山 (京都京阪バス【25】号経路)
まちの駅
イオン久御山  → 松井山手駅  (京都京阪バス【17】【17A】号経路)
松井山手駅   → 近鉄新田辺  (京阪バス【66A】【67D】号経路ほか)
新田辺駅    → 三山木駅   (奈良交通【1】【2】系統)
(徒歩)
菱田      → 祝園駅西口  (精華ぐるりんバス)
祝園駅     → 学研奈良
          登美ヶ丘駅  (奈良交通【58】【59】系統)
学研奈良
登美ヶ丘駅   → 高の原駅   (奈良交通【82】系統)
高の原駅    → 近鉄奈良駅  (奈良交通【115】系統)



鬼門は京田辺市と精華町との境界付近ですね。ここをどうするのかですが、三山木駅から精華町との境界まで徒歩でしのぎ、精華ぐるりんバスで祝園駅へ抜けます。精華ぐるいんバスの路線図・時刻表は

https://www.town.seika.kyoto.jp/material/files/group/18/zikokuhyou160401.pdf

https://www.town.seika.kyoto.jp/material/files/group/18/rosennzu.pdf

なお、祝園駅と三山木駅を結ぶ【73】系統の北行き片道1便が免許維持路線として残っています。

松井山手~近鉄新田辺間には長尾・穂谷口経由の【89】号経路などもあるが、所要時間がかかります。この路線系統に乗車する場合、「穂谷口」または「三ノ宮神社」で下車、くろんど池へ向かって歩き、「傍示」から奈良交通に乗り継ぐルート(学研北生駒駅・学園前駅など経由)も可能です。

祝園駅~近鉄奈良駅間は、土曜限定で免許維持路線の【74】(祝園駅12:20)→【25】(木津12:40)乗り継ぎもできます(但し片道南行きのみ)。


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2006~07年当時の宇治市内バス路線図です。

宇治市内のバスは京阪宇治バス(→京都京阪バス)を中心に、京阪シティバス・京阪バスの3社乗り入れていました(ほかに奈良交通もあるが、当記事では京阪バスグループに絞る)。

京阪宇治交通(男山・京田辺営業所)が京阪バスと合併して間もない頃で、京阪宇治バスが京阪宇治交通の存続会社でした。

京阪シティバスは京阪バス洛南営業所を分社化したもので、淀宇治線(【21】号経路、京阪宇治バスと共同)や久御山団地~太陽ヶ丘系統(【6】号経路)などを管轄していたが、2014年京都京阪バス発足に合わせて廃止(→当該路線は京阪バスまたは京都京阪バスに継承)。

京阪宇治バス営業所のあった「宇治車庫」バス停も過去のものになりました(→京都京阪バス八幡営業所に移転)。

当時、近鉄大久保~名木~小倉~宇治郵便局方面の路線(【35】【310】系統ほか)や、JR黄檗と御蔵山を結ぶ路線(【102】)などもあり、宇治~黄檗~御蔵山~六地蔵間のバスが首の皮一枚でつながっていることがわかります。また、京阪宇治~向島系統(【111】)もありましたね。

逆に現行の【10】号経路(向島駅前~近鉄小倉)はありませんでした。

京阪バスは六地蔵周辺(山科営業所管内)を中心に、旧・京阪宇治交通(男山営業所)から継承した【17】号経路が樟葉駅から宇治車庫までロングラン運行されていました。【17】号経路は2007年11月廃止。このほか、近鉄大久保~宮ノ谷・宇治田原系統(【50】【54A】【58】ほか)も一時的ながら京阪バス管轄(京田辺営業所)だったとは驚きです。



京都京阪バス【26】【26B】号経路。

宇治市南西部の近鉄大久保から久御山町の久御山団地・久御山工業団地を経て「まちの駅イオン久御山」を結ぶ路線です。

主な停留所は、

近鉄大久保~緑ヶ原口~緑ヶ原~栄町~久御山団地~佐古~久御山工業団地~新タマキ~まちの駅イオン久御山

で、【25】号経路(近鉄大久保~中書島)を補完する区間便です。

運行本数は1日2~3本で希少価値があります(近鉄大久保発 平日8:04、8:22、22:10、土休日21:07、22:09)。

【26】号経路はもともと近鉄大久保と久御山団地を緑ヶ原・栄町経由で結ぶ旧・京阪宇治交通の路線系統として1988年11月新設。京阪バス【4】号経路(近鉄大久保~日産車体前~久御山団地)も同時に新設されました(→京阪シティバス→京都京阪バス【22C】号経路)。近鉄京都線大久保駅高架化工事完成に伴う周辺道路整備に対応したものと思われます。

その後、平成に入ってイオン久御山(旧・ジャスコ久御山)開業および第二京阪(国道1号バイパス)開通に合わせ、【26】号経路をイオン久御山経由中書島へ延長する形で【25】号経路を新設(2004年)。現在、緑ヶ原・栄町地区へは【25】号経路が基幹路線を担っています。

久御山町(久世郡)は宇治川・木津川に挟まれ、その昔巨椋池という巨大な沼地の広がる地形でした(「一口」(いもあらい)というユニークな地名には湿地だった歴史が刻まれている。かつて京阪バス樟葉中書島線に「東一口」というバス停もあった)。

現在、干拓された巨椋池の跡地に農地や工場が広がり、京都南部近郊の産業都市として発展。また京都・大阪・奈良3都市の間にある位置関係により、国道1号線・24号線(~京奈和道)・第二京阪・京滋バイパス・京都縦貫道の交わる要所として道路交通は賑やかです。反面、鉄道はほぼ通っていないため(京阪本線が淀付近で少し掠る程度)、淀・大久保・中書島からのバスが地域住民および工場関係者の大切な交通手段となっています。


ふと気になったのですが、京都市伏見区を走る民営バス事業者はどれだけあるのでしょうか?

京阪バス、京都京阪バス、近鉄バス、奈良交通、阪急バスの5社が伏見区に乗り入れており、地味に驚きを感じました。

各事業者の走行エリアは概ね以下のようになります。

1)京阪バス・・・醍醐・六地蔵地区 / 中書島・竹田駅~醍醐地区 / 京都駅八条口~淀 / 淀~長岡京・山崎

2)京都京阪バス・・・淀~大久保~宇治 / 中書島~イオンモール久御山~大久保 / 六地蔵~御蔵山 / 向島~小倉

3)近鉄バス・・・向島NT / 向島~桃山~竹田駅

4)阪急バス・・・淀~長岡京 / 長岡京~免許試験場

5)奈良交通・・・向島~大川原


やはり伏見区を最も広範にカバーしている民営バスは京阪バスですね。山科区と一体化している東部の醍醐・六地蔵地区を中心に、区内を東西に結ぶ路線(醍醐~中書島・竹田方面)も展開。また京阪淀駅を拠点として長岡京・山崎・竹田・京都駅八条口の各方面への路線も設定されています。かつて、京都駅~奈良とか中書島~樟葉(大阪府枚方市)、淀~七条大宮~桂といった長距離路線もありました。京阪バス発祥の地は伏見区桃山にあります。

京都京阪バス(京阪バスグループ)は旧・京阪宇治交通の後継会社で、伏見区の片隅を走るというイメージがありあまり目立たないが、区内の京阪・近鉄駅(淀・中書島・六地蔵・向島)の要所を押さえ、久御山町・宇治市内への路線を運行しています(淀~大久保~宇治系統はその昔、京阪バスとの共同運行だった)。かつて京都駅~宇治・天ヶ瀬ダム直通の京阪宇治交通路線(冬季を除く休日のみ運行)もありました。

近鉄バスは宇治川に隔てられた向島に京都営業所が設置され、近鉄向島駅を拠点に向島ニュータウン内および竹田駅(国道24号線経由)の路線を細々と運行しています。かつて京都駅前から大久保・奈良への長距離路線や桃山御陵前駅~伏見桃山城間のシャトルバスもあったが、軒並み廃止。向島エリアはもともと京都市内の「陸の孤島」状態であり、京都市バスが乗り入れたことは一度もありません。

阪急バスは阪急・JR京都線沿線の長岡京市を拠点に桂川右岸エリア(旧・乙訓郡、久我・羽束師地区)をカバー。京阪バスとの共同運行で京阪淀駅にも乗り入れています。その昔、淀川右岸経由の京阪急行線が淀から京阪国道(国道1号線)を通っていた時期もあったようです。なお、京都市バス横大路営業所管轄の大半の路線は阪急バス委託であり、JR長岡京駅東口には竹田からの市バスも乗り入れています。京都地区の阪急バスは、阪急京都線が新京阪だった関係上、京阪バスからの譲渡によって基本的に成り立っています。

そして、奈良交通もわずかな片隅だけとはいえ京都市伏見区に乗り入れているのは何よりの驚きでしょう(観光バスは京都市内の主要観光地でよく見かけるものと思われるが)。向島駅~大川原(宇治市)間の短距離が月1回のみの免許維持路線で、小倉方面への京都京阪バスと経路重複ですが、大川原の国道24号線沿いに奈良交通京都営業所があり、京田辺市内路線を中心に担当しています。京都地区の奈良交通は今や同志社大学輸送に支えられていると言っても過言ではないでしょう。昔、京都駅前~奈良・大和八木というロングランも1往復だけありました。



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陶芸の里で有名な滋賀県甲賀市信楽町。 たぬきの焼き物が信楽を訪れる観光客を迎え入れます。

信楽は京都・大阪方面から距離的にさほど遠くない位置にあり、枚方市や京田辺市とは国道307号線で短絡しています(枚方市~信楽町間の距離はおよそ50km)。また近年、新名神の部分開通に伴い、京阪神各地から信楽へのアクセスが改善されました。

しかし、鉄道利用だとJR草津線・貴生川駅まで遠回りして信楽高原鉄道(旧・国鉄信楽線)に乗り換える必要があり、やや不便です(信楽線を加茂・奈良方面、あるいは国道307号に沿って西へ延伸させ学研都市線に接続させるという夢の構想もあるようだが)。それをカバーすべく、かつて琵琶湖線石山駅や関西本線加茂駅から信楽まで短絡するバスもあったが、現状はほぼ廃止に近く利用しづらいです。

ここで京田辺と信楽を国道307号線経由で結ぶ急行バスがあればどうでしょうか? 307号線の奥山田バイパス(宇治田原町)がようやく開通し、全区間にわたって走行しやすくなったはずです。また最近、宇治市から宇治田原町の奥の方(奥山田正寿院口、茶屋村)まで期間限定ながら路線バスの復活も実現しているので、大阪方面(JR学研都市線)から宇治田原・信楽方面への観光客を見込んで運行することも現実味があると思うのですが。

運行ルート・停車停留所は、

JR京田辺~近鉄新田辺~郷ノ口~維中前~奥山田正寿院口~茶屋村~下朝宮~中野~信楽案内所~栄町~信楽駅~陶芸の森

運行会社は京都京阪バスまたは京阪バス(京田辺営業所)が適任でしょう。


京阪バス男山営業所に最後まで残った京阪宇治交通引継車U-6213・U-6214(2005年式エルガ)。

昨年12月、大津よりN-3261、洛南よりN-3900が男山へ転属、U-6213・6214は京都京阪バスに移籍しました。新社番は

U-6213 → 5312
U-6214 → 5313

登録ナンバー・塗装はそのままです。これに伴い、男山営業所から宇治交引継車が姿を消した模様です。


京阪バス 車両の動き 2020.11~12
http://katanogawara.blog.jp/archives/36726898.html

(2021.1.21訂正)
本日、緑のブルーリボンシティらしき2台を樟葉駅で目撃されたとのご指摘をいただきました。男山営業所から宇治交引継車は消滅したものと早とちりしていました。ありがとうございます。ただ、残りの引退も時間の問題でしょう。


毎年正月3が日(1月1日~3日)に臨時運行される京阪バス八幡山崎線(石清水八幡宮駅-阪急大山崎・JR山崎)

淀川(桂川・宇治川・木津川)対岸を結ぶ路線系統で、正月3が日間のみJR京都線および阪急沿線から石清水八幡宮初詣への最短アクセスルートが確保されます。また京阪沿線から山崎聖天への参拝にも便利です。

かなり古くから設定されているようであり、枚方営業所が担当してきました。京阪宇治交通との合併以降も、(最寄に男山営業所があるが)Bタイプ車を使う関係上、枚方営業所の管轄です。天王山大橋(国道478号)が開通する前は、淀(納所交差点)へ迂回するルートでした(納所以西は競馬シャトル線および【13】号経路とほぼ同じルート)。

八幡山崎線の途中の停留所は「阪急大山崎」のみ。石清水八幡宮駅-阪急大山崎・JR山崎間の運賃は大人260円。以前は阪急大山崎-JR山崎間のみの短距離の利用も可能だったが、本年より不可能になったようです(徒歩可能圏内なのに、わざわざこの区間だけを乗ることも考えにくいでしょう)。途中、「新山崎橋」バス停前で阪急バス大山崎営業所の横を通るのも面白いですね。

本年の八幡山崎線は「京阪八幡」バス停が「石清水八幡宮駅」に改称後初であり(京阪「八幡市」駅は2019年10月に「石清水八幡宮」に改称)、また新型コロナ感染爆発で緊急事態宣言再発令も不可避な情勢にもかかわらず、ひとまず無事に運行されたようで何よりです。

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八幡山崎線には枚方営業所のBタイプが使用される(2019年)

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石清水八幡宮駅(旧・京阪八幡)のJR山崎行きのりば

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JR山崎駅前 石清水八幡宮初詣バスのりば

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JR山崎到着後、回送に変わるブルシチB-3833(2019年)


2020年8月29日より販売中の「もうひとつの京都 周遊パス」。4種類のチケットがあり、2021年3月31日までの販売予定ですが、売切れ次第終了となります。

その一つである「お茶の京都エリア」ですが、

京都京阪バス
京阪バス
奈良交通(和束木津線、JR加茂駅~岩船寺・浄瑠璃寺間)


が自由に乗り降り可能であり、販売額は大人1,000円で大変お得なチケットだと思いました。これに関する記事を2020年9月に投稿させていただきました。
http://katanogawara.blog.jp/archives/35904829.html

さて、一つ気になっているのは京阪バスの利用可能範囲

公式パンフレットにはそれが明確に記されていないので今一つわかりにくいですが、「お茶の京都エリア」の本来の意味と照らし合わせ、基本的に八幡市・京田辺市内路線、と解釈すればよいでしょう。そこで残る問題は大阪府枚方市の樟葉駅から利用できるのかですが、チケット販売箇所の窓口に問い合わせたところ、それは不可との回答でした。

このことを念頭に置き、「お茶の京都エリア」周遊パスを使った有意義な乗車プラン(京阪バス路線を含んだもの)を幾つか挙げてみたいと思います。


【例1】(松花堂庭園、宇治田原、太陽ヶ丘)
石清水八幡宮駅 → 大芝・松花堂前 (【32】号経路)
大芝・松花堂前 → 近鉄新田辺   (【67B】または【67D】号経路)
近鉄新田辺   → 維中前     (【62C】号経路 ほか)
維中前     → 太陽ヶ丘ゲート前(【180】号経路 ほか)
太陽ヶ丘ゲート前→ 京阪宇治    (【44】【45】【180】号経路 ほか)

【例2】(上津屋流れ橋、太陽ヶ丘)
石清水八幡宮駅 → 上津屋流れ橋  (【73】【76】号経路 ほか)
(流れ橋徒歩)
佐山      → 近鉄大久保   (【21】号経路)
近鉄大久保   → 太陽ヶ丘    (【220】号経路)
太陽ヶ丘ゲート前→ 京阪宇治    (【44】【45】【180】号経路 ほか)

【例3】(一休寺、イオンモール久御山、伏見)
石清水八幡宮駅 → 一休寺道    (【74】【74A】【74B】号経路 ほか)
一休寺     → 松井山手駅   (【66A】【66B】号経路)
松井山手駅   → まちの駅イオン久御山 (【17】【17A】号経路)
まちの駅イオン久御山 → 京阪中書島 or
             西大手筋 (【25】号経路)


京都京阪バス【25】号経路を使って伏見区まで足を伸ばし、「お茶の京都」+「酒の京都」の旅にするのも良いと思いました。イオンモール久御山や大手筋商店街など、買い物と観光を兼ねて使うのもありでしょう。

奈良交通の自由乗車範囲、特に和束町にも回りたいところですが、京阪バス・京都京阪バスと離れており、この間はJRを使うしかありません(しかも木津での乗り換えが手間)。和束町から鷲峰山登山道を歩いて宇治田原へ抜けるという手もあるが(これぞ、「お茶の京都」の旅の真骨頂かもしれません)・・・。

周遊パスの購入の際には、利用日の指定が必要です。当日利用も可能なので、利用日が定まっていない場合は、旅行当日に購入するほうが無難でしょう。


2020年12月1日より、八幡市・京田辺市および枚方市尊延寺地区の京阪バス特別初乗り運賃(200円区間)が1区230円に改定される予定です。

当該地区路線は、主に旧・京阪宇治交通グループより引き継いだ路線であり、京阪バスへの合併後も例外的に「対キロ区間制運賃」が適用されていました。対キロ区間制運賃は短距離では160~190円の低額運賃である反面、距離が伸びるほど400円~500円以上の高額となり(例:樟葉駅・八幡~新田辺間)、 他の地区に比べて割高感がありました。

この問題を是正すべく、従来の「対キロ区間制」から「特殊区間制」への運賃制定形態を変更、2019年4月に運賃改定が実施されました。短距離区間の運賃が200円以上に値上げとなる一方、長距離区間では290円を上限とするものとなっています。

今回の改定では、特別初乗り区間200円を1区230円に変更されます。


京阪バスとエリアが重複する京田辺市内の京都京阪バスおよび奈良交通も、これに合わせて運賃改定が実施されます。

京都京阪バスでは、

近鉄新田辺~山城大橋・南京都病院間 200円または210円→230円
松井山手~美濃山口間              200円→230円

に変更される予定です。


京都府八幡市・京田辺市域(一部大阪府枚方市)の特別初乗り運賃の改定について(京阪バス)
https://www.keihanbus.jp/pdf/t2020/local_20201117_yawata_ktanabe.pdf

運賃改定(八幡市域、京田辺市域)のお知らせ(京都京阪バス)
http://www.kyotokeihanbus.jp/00news/topics2020/1201-u-kaitei-a.pdf

京田辺市東部循環線・同志社線の一部運賃変更について(奈良交通)
https://www.narakotsu.co.jp/news/pdf/news_1110.pdf



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京都競馬場(京都市伏見区)が本格的な改修工事に入るため、2020年11月1日開催のレースを最後に休場となります。

工事期間は2年半。再開は2023年4月の予定で、「春の天皇賞」「菊花賞」をはじめ休止期間中のレースは、阪神競馬場など全国の競馬場で開催されるとのこと。

休場期間中、京阪電車の淀駅臨時停車や競馬シャトルバス(JR山崎・阪急西山天王山~京都競馬場)も休止となります。


京都競馬場 休止前最後の開催(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20201101/2000036723.html



京都京阪バスが宇治~宇治田原の観光地を巡る周遊バス『宇治やんたんライナー』を運行中です。

運行期間は2020年10月17日~12月13日の土曜・休日のみ、1日6便6往復。

系統番号は【188】号経路、運行経路は

京阪宇治駅~ 黄檗公園(万福寺前)~平等院~(天ヶ瀬ダム経由)~郷ノ口~維中前~宇治田原郵便局前~湯屋谷(やんたん前)

京阪宇治駅~維中前・湯屋谷間の運賃は510円です。

今回のルートは、平等院~天ヶ瀬ダムを通るのも一つのポイントでしょう。天ヶ瀬ダムにはかつて宇治川ラインなどのバスも通り、一時期ビールレストラン「ガーデンハウス天ヶ瀬」も開業しシャトルバスも設定されていたが、軒並み撤退。

運用車両には「宇治茶バス」も使用され、大型車での運用となります。


『お茶の京都 宇治やんたんライナー』運行(京都京阪バス)
http://www.kyotokeihanbus.jp/01rosen/uyt/uyt-annai.pdf
http://www.kyotokeihanbus.jp/01rosen/uyt/uytpamphlet.pdf



京都京阪バス・奥山田正寿院口バス停(宇治田原町)。

国道307号線奥山田バイパス開通(2019年)に伴い、旧道となった道路上にあります。「おにぎり」マークはしっかり残っています。

京阪宇治駅から【186】号経路(茶屋村経由維中前行き)が1日2往復運行中(日・休日のみ、2020年11月29日まで)です。

バス停標識のかわいいハートマークが目を惹きます。「宇治茶バス」の後方窓、「猪目窓」をイメージしたもののようですね。


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東行きのりば(茶屋村経由維中前行き)

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西行きのりば(京阪宇治行き)


(参考記事)
京都京阪バス【186】号経路 <京阪宇治駅~奥山田正寿院口~茶屋村>
http://katanogawara.blog.jp/archives/33606670.html



「もうひとつの京都周遊パス」
http://katanogawara.blog.jp/archives/35890140.html

の一つ、「お茶の京都エリア」について、一つ気になる点。

「お茶の京都エリア」(1,000円)の利用範囲は、パンフレットに次のように表記されています。

京都京阪バス:路線バス(城陽さんさんバス、コミュニティバスやわたを除く)
京阪バス  :路線バス(直Q京都号、京都けいはんな線、四條畷市コミュニティバス、
            京都競馬場線、京都比叡山線、高速バス、立命館大学BKC線、
            空港リムジンバス、定期観光バスを除く)
奈良交通  :和束木津線、JR加茂駅-岩船寺・浄瑠璃寺間の路線

http://www.pref.kyoto.jp/ktr/news/documents/200818_flyer_tya.pdf

京都府南部の路線バス3社(京都京阪バス・京阪バス・奈良交通)が利用可能ですが、問題は京阪バスの利用範囲。主に八幡・京田辺市方面の利用を前提としているものと思われるが、上記の表現だと、他の大阪・滋賀地区一般路線など、言い換えると京阪バスICカード式1Dayチケットの範囲が利用可能と解釈できます。

「お茶の京都エリア」は磁気カードまたは紙のようなので、ICカードのようにタッチして乗り降りというわけにはいかないでしょう。仮に門真や大津営業所管内でこの乗車券を運転手さんに呈示すると、一悶着がありそうですね(→「お茶の京都エリア」観光チケットであることから、こんなマニアックな使い方は想定されていないでしょう)。

このほか、京田辺市内の奈良交通(京都営業所管内)が利用範囲に入っていないのも何気に気になります。京田辺市の代表的な名所である一休寺は京阪バスのみであり、奈良交通のカバーする南部地域には史跡名所が少ないことが理由かもしれません。ただ、玉露の産地で知られる飯岡地区には奈良交通が走っており、「お茶の京都」と銘打っているからには、京田辺市内の奈良交通路線も加えて欲しかったと思います。

一番無難でお得な使い方としては、京阪バス「1Dayチケット」(650円)と組み合わせて、京都京阪バスエリアを回ることでしょう。


(2020.9.6追記)
購入時には利用日の指定が求められます。したがって、予定が確定していない場合は、旅行当日に購入するほうが無難でしょう。また、京阪バスの利用エリアは、案の定八幡・京田辺市内路線のみです。


城陽市内の京阪シティバス路線(城陽さんさんバス)を一つ紹介したいと思います。

【520】【525】号経路・「鴻ノ巣山運行公園近鉄寺田線」。

運行経路・主な停留所は、

近鉄寺田~文化パルク城陽~【国道24号】~保健センター前~寺田南小学校~城陽郵便局~城陽市役所~JR城陽~城陽中学校~友ヶ丘~宮ノ谷~(サンガタウン城陽)~東宮ノ谷~鴻ノ巣山公園~プラムイン城陽

で、城陽市北部地区を東西に結ぶ一つの路線系統です。近鉄寺田駅・JR城陽駅を通り、城陽市内の主要公共施設・市役所、および東部丘陵地帯のスポーツ施設・公園・宿泊施設(サンガタウン城陽、鴻ノ巣山公園、プラムイン城陽ほか)を結んでいるのが特徴ですね。

運行ダイヤは毎時2本(8~19時台、【520】【525】号・各1本)、【525】号はサンガタウン城陽経由です。平日・土・休日とも30分間隔なので比較的利用しやすいですね。このほか朝1本のみ【521】号・<JR城陽~プムイン城陽>もあります。運用車両は小型バス2ドア型(赤い車両)が充当されます。

運賃は全線150円です。

JR城陽駅で、城陽さんさんバス「プラムイン城陽長池線」(【580】号経路、緑の車両)に無料で乗り継ぐことも可能です。「赤いきつね」に対する「緑のたぬき」ですね(笑)



京阪バス【13】号経路・<京阪淀駅~JR山崎>

桂川を挟んで京阪淀(京都市伏見区)と阪急大山崎・JR山崎(大山崎町)を結ぶ路線系統です。

運行経路・主な停留所は、

京阪淀駅~ 洛西浄化センター~小畑橋~名神大山崎~新山崎橋~阪急大山崎~JR山崎

京阪淀駅(納所交差点)~洛西浄化センター間は京都r204を西へ進み、勝竜寺交差点を左折。国道171号線を高槻・神戸方へ進み、大山崎JCT(名神大山崎)、新山崎橋(阪急バス大山崎営業所前)を経て、「大山崎」交差点で右折。新幹線ガードを潜り抜け、京都r67(西国街道)を南西へ向かい、阪急大山崎駅を通って、終点・JR山崎に到着。JR山崎駅前は京都府と大阪府(島本町)との府県境に当たり、駅ホームは府県境界線と交わります。

走行距離4.9kmの短い路線ですが、阪急バスの車庫前を通り、また全経路にわたって阪急バスも走る(京阪淀駅~洛西浄化センター間:【90】系統 ※1)、阪急大山崎~JR山崎間:【80】系統、ほか)など、なかなか面白い路線と思います。

運行ダイヤは朝と夕方のみ、平日は5往復、土・休日は4往復。男山営業所の担当です。

【13】号経路はもともと京阪バス洛南営業所の担当だったが、1985~96年の枚方営業所を経て、洛南担当に復帰ののち、子会社「京阪シティバス」に移管。2014年3月シティバス解散により、京阪バス直営に復帰(京田辺→男山)。

類似の路線系統に、競馬シャトル<JR山崎~京都競馬場>があります。競馬シャトルは通常運行の【13】号経路とは異なり、「1Dayチケット」は使えないので注意。

なお、正月3が日には臨時<京阪八幡~JR山崎>も運行されます(枚方営業所のBタイプ車使用)。


※1)【90】系統・淀長岡京線は京阪バス(男山)と共同運行


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京都府宇治田原町の「猿丸神社」バス停。

猿丸神社といえば、猿丸太夫の有名な歌

奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき

でお馴染みでしょう。

猿丸神社は歌道の神・猿丸太夫を御祭神とし、多くの文人墨客がこの地を尋ねてきます。

近頃では、瘤・でき物や腫物の病気を癒す霊験があることから、”こぶ取りの神”として篤い信仰を集めているそうです。毎年13日には月次祭が催され、こぶ取り霊験を慕う人たちの参詣で賑わいます。

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猿丸神社バス停には普段バスが来ないが、13日の月次祭には宇治田原町内の臨時便・<維中前~猿丸神社>系統が運行されます(京都京阪バス)。

猿丸神社の前には府道783号線が通り、滋賀県大津市(大石)との府県境手前の位置にあります。かつて、宇治市および宇治田原と大津市の石山駅を結ぶ京阪宇治交通(→京阪宇治バス)のバスが走っていましたが、府県境付近で系統分断され、滋賀県側の小田原~大石小学校間は京阪バス大石ゾーン線(【4G】号経路)に転換。京都府側では、猿丸神社臨時バスが運行されるのみです。


京都市バス【19】系統・<京都駅前~横大路車庫>。

京都駅と横大路車庫を結ぶ路線系統としては、京都市電伏見線の流れを汲んだ【81】系統(国道24号・竹田駅東口経由)が主幹的系統となっているが、【19】系統はほぼ純粋に国道1号線(京阪国道)を直進するもので路線名は京阪国道線。これまた面白いと思いました。

運行経路・主な停留所は、

京都駅前~下京区総合庁舎前~京都駅八条口~大石橋(地下鉄九条駅)~九条車庫前~九条近鉄前(近鉄東寺駅)~東寺南門前~南区総合庁舎前~市民防災センター前~上鳥羽~城南宮~国道下鳥羽~国道大手筋~西大手筋~中書島(京阪中書島駅前)~横大路車庫前

京都駅八条口(アバンティ前)~大石橋間と、末端区間の西大手筋~中書島~横大路車庫前間は、【81】系統との重複区間です。

単純に国道1号線を走るだけのように見えるが、京都駅前周辺では八条口にも乗り入れたり、横大路車庫周辺では大手筋に入って中書島を経由するなどのきめ細かな経路設定となっています。国道1号線沿いに立地する南区総合庁舎および市民防災センター前へのアクセスとして、【19】系統が重宝されます。「九条近鉄前」は市電以来の名称ですが、「近鉄東寺」ぐらいに改称するほうがわかりやすいでしょう。

運賃について、【81】系統は案内上では均一区間系統系統(青色系統番号)扱いなのに対して、【19 】系統は調整区間(白色系統番号)。【81】系統は、中書島~横大路車庫間のみ均一区間外だが、全線運賃は均一区間と同じ(230円)ため、均一区間系統として案内されています。

一方、【19】系統では、城南宮~西大手筋間と中書島~横大路車庫間が均一区間外運賃であり、途中で一旦均一区間外にはみ出しているため、書類上・案内上ともに「調整路線」の扱いです。

横大路営業所担当(阪急バス委託)、運行ダイヤは平日・土曜は60分間隔、日曜・祝日は60~120分間隔です。あまり乗りやすい路線系統ではありません。

【19】系統と類似の路線に、京阪バス【26】号経路<京都駅八条口~京阪淀駅>があります(京都駅烏丸口には乗り入れません)。【26】号経路はかつての京阪急行線の残滓と見られ、九条近鉄前~下鳥羽(国道下鳥羽)間は市バス【19】系統と重複(国道1号線)するが、京阪バスは一部止まらないバス停が存在するので注意。大手筋交差点からは旧1号線(主要地方道【京都守口線】)に入ります。【26】号経路の本数は1日2往復(少し以前は休日の運行がなかったが、復活している)。

なお、市バスは京阪淀駅まで【20】系統がカバーしています。


京都京阪バスのレア路線系統を一つ紹介したいと思います。

【22C】号経路・<久御山団地→近鉄大久保>(日産車体前経由)です。

久御山団地と近鉄大久保を結ぶ路線系統としては、【25】【26】【26B】号経路(栄町・緑ヶ原経由)がメインルートであり、平日20分間隔、土休日40分間隔の運行ダイヤとなっています。

平日ダイヤでは、これとは異なる経路便が片道1本だけ設定されています。それが日産車体前経由の【22C】号経路です。久御山団地の発車時刻は17:22。【22C】の運行経路・停留所は、

久御山団地→久御山団地南→林→日産車体前→緑ヶ原口→近鉄大久保

です。なぜ夕方に1便だけこれが運行されているのかといえば、免許維持の意味合いが濃厚のようですね。

実は、【22C】号経路の前身は、京阪バス(→京阪シティバス)【4】号経路。もともと京阪バス洛南営業所の管轄で、大久保から国道24号線(当時)を北上して京都駅まで乗り入れるという長距離路線(大久保~京都駅間は京都奈良線【2】号経路と同じルート)。1985年12月枚方営業所移管時に京都駅直通は廃止。1996年に洛南営業所へ再移管されたのち、子会社の京阪シティバスの運用に。京阪シティバスは2014年3月31日解散と同時に、京都京阪バス(旧・京阪宇治バス)へ移管。合わせて系統番号も【22C】に変更され、現在に至ります。


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JR山崎には、阪急バス【80】系統(阪急東向日行き)と京阪バス【13】号経路(京阪淀駅行き)が発着。

京阪バス【13】号経路(男山営業所管轄)の本数は非常に少なく、朝と夕方の時間帯のみに偏っています。

ただし、京阪バスは臨時便2系統も発着します。

京都競馬開催日の競馬シャトルバスと、正月3が日のみ運行の八幡山崎線です。

上の写真は競馬シャトル運用に入るエアロスターW-1227(高槻営業所所属)です(2019年8月撮影)。競馬シャトルバスでは「1Dayチケット」の利用は不可なので注意。

せっかくなので、阪急バス【80】系統の写真も追加させていただきます。

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阪急バスと京阪バス停留所標識の組み合わせも、少し妙な感じがしますね。


京都京阪バスが2019年12月11日(水)にダイヤ改正の予定です。

今度のダイヤ改正は、運転手不足を背景に、土曜・休日ダイヤで運行本数をほぼ半減するという、衝撃的なものです。

該当する路線は

(20分→40分間隔)
【21】ほか  京阪淀駅~近鉄大久保~京阪宇治
【25】    近鉄大久保~まちの駅イオン~京阪中書島
【240】ほか JR黄檗・京阪宇治~琵琶台~立命館宇治~近鉄大久保
【58A】   近鉄大久保~宮ノ谷


(60分→120分間隔)
【103】ほか JR黄檗~京阪宇治
【44】【45】 京阪宇治~文化センター~太陽ヶ丘


などです。

このほか、

【186】京阪宇治~奥山田正寿院~茶屋村

の経路短縮も実施されます。

http://www.kyotokeihanbus.jp/00news/topics2019/1125kaitei-oshirase.html





奈良交通の免許維持路線を一つ紹介したいと思います。

【75】【76】系統・<向島駅~ 大川原>は、ある意味でかなり有名になっています。

それは、第一に第二日曜日のみ1本の運行であり、究極の免許維持路線であること。
そして、奈良交通の本来のエリアから離れたところ、京都府京都市伏見区~宇治市の路線であるため、物珍しさのネタになっていること。

なぜ、このような路線が存在するのかといえば、宇治市の大川原(国道24号線沿線)に奈良交通京都営業所が立地するためです。奈良交通京都営業所は、京都府南部の京田辺市を中心と一般路線を管轄しており、所属車両は京都ナンバー。以前は、和束木津線(西日本JRバス近城線からの転換)も受け持っていたが、平城営業所に移管されました。【75】【76】系統ももちろん京都営業所管轄です。京田辺市方面へは、大川原からR24および山城大橋経由で回送されるわけですが、かつて入出庫を兼ねて、大川原~新田辺駅間の路線もあったようです。

さて、【75】【76】系統ですが、運行経路・停留所は、

【75】 大川原→目川→向島駅
【76】 向島駅→四ツ谷池→上島南→京都文教前→目川→大川原


で、往路と復路が異なるため、違う系統番号が割り当てられています。「四ツ谷池」「上島南」「京都文教前」バス停は【76】大川原行きしか停車しないので注意。向島駅の発車時刻は12:10です。

向島駅には、向島ニュータウン内を循環する近鉄バスを中心に、京都京阪バス【10】号経路・近鉄小倉行きも乗り入れています。


京都京阪バスの長距離路線を一つ紹介したいと思います。

【186】号経路・<京阪宇治駅~奥山田正寿院口~茶屋村>

運行経路は、

京阪宇治駅~JR宇治駅~総合庁舎前~宇治市役所~宇治文化センター~太陽が丘ゲート前~白川峠~ゆうゆうの里~くつわ池~銘城台~役場南~維中前~宇治田原小学校~工業団地口~宇治田原郵便局前~奥山田正寿院口~茶屋村~宇治田原郵便局前~工業団地口~宇治田原小学校前~維中前

で、宇治田原町東部の奥(滋賀県甲賀市信楽町との境界手前)まで乗り入れます。奥山田正寿院口・茶屋村まで進んだのち、来た道(国道307号ほか)を戻って、維中前で終点となります。

土曜・休日1本の運行(京阪宇治駅10:24、奥山田正寿院口12:55発)であり、2019年3月より運行開始。特別車両「宇治茶バス」で運行されています。運賃は全区間通して660円。

かつて、宇治田原町東部の茶屋村まで京阪宇治交通のバスが乗り入れていましたが、1990年代後半に町営バスに転換。20年以上ぶりに民営バス乗り入れが復活したことになります。茶屋村付近のR307バイパスも完成し、走行しやすくなったものと思われます。

正寿院(宇治田原町奥山田)は、高野山真言宗に属する寺院であり、御本尊は十一面観世音。また、快慶の作である不動明王坐像が鎮座しています。夏には境内に2000個の風鈴が吊るされ、風物詩となっています(「風鈴まつり」が7月1日~9月18日まで行われます)。このほか、庭を見ながらのヨガや、腕輪数珠つくり、写経・写仏体験など、さまざまな催し・体験が行われています。



(その3)では、主に八幡・京田辺地区淀・洛南・長岡京地区について、検討したいと思います。

 ちょうど、木津川が大阪地区路線と京都地区路線を分け隔てるような形となっており、両岸を京阪バスのみで結ぶのは困難です(直Q京都号はあるが)。

木津川を渡るバスとして、京都京阪バス【17】【17A】号経路・<松井山手駅~イオンモール久御山>が挙げられます。また、上奈良(八幡市)と田井(京都京阪バス【21】号経路、久御山町)を徒歩で移動することも可能です。せっかくなので、上津屋の流れ橋をゆったり渡るのも面白いですな(大雨増水の影響で通行止となることも多いので注意)。松井山手・大阪国際大学・河内磐船駅・京阪交野市駅から直Q京都号に乗って京都駅までワープするのも一つの手段。一番安くつくのは、京阪電車で八幡市(石清水八幡宮)-淀間(210円)をワープすることでしょう。

淀と桂川対岸の長岡京(阪急・JR京都線)を結ぶバスとして、【90】号経路(阪急バスと共同運行)などがあります。【90】号経路の京阪バス担当便は男山営業所の管轄です。京都競馬開催時には、JR山崎・阪急西山天王山駅から競馬場(京阪淀駅前)へのシャトルバスも運行されます(競馬シャトルでは「1Dayチケット」は不可)。長岡京・大山崎から阪急またはJRで高槻・茨木・吹田へワープするもよし、大山崎・長岡京・向日地区の阪急バスを乗り継いで楽しむもよし。JRで京都駅からさらに向こうの山科・大津方面へ向かい、山科・醍醐・大津地区の京阪バスに乗るのもありです。

なお、正月3が日のみ、八幡市駅と阪急大山崎・JR山崎を結ぶ臨時バスが運行されます。枚方営業所所属のBタイプ車で運用され、京阪バス「1Dayチケット」での乗車も可能です。

新田辺から京都京阪バスで山城大橋を渡って宇治田原を回り、もう1本乗り継いで宇治へ抜けることも可能です。ただし、対キロ区間制ゆえ長距離を乗るほど運賃が高く、ハードルを感じます。あるいは近鉄電車に乗って竹田・京都駅、あるいは反対方向の奈良・大和路へ足を伸ばすのも良いでしょう。大和西大寺で大阪難波行きに乗り換え、瓢箪山駅(11月から東花園駅に変更)から近鉄バスで四条畷へ抜けるルートを回ったこともあります。今度の機会に、大和八木を回り近鉄八尾から近鉄バス萱島線に乗ってみたいと思います。


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京都競馬場前の光景です。京阪淀駅に隣接しています。

競馬開催時には、JR山崎・阪急西山天王山駅から京都競馬場までのシャトルバス(京阪バス)が運行されています。この日は場外発売時だったようで、競馬場前は閑散としていました。 シャトルバスに交野所属のブルーリボンシティ・B-3830が入っていました。


このたびの京都アニメーション放火事件(宇治市)は、日本および海外のアニメ界にとって衝撃的でした。言葉を失うばかりです。被害に遭われた皆様、ご家族や関係者の皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。また、療養中の皆様の一刻も早いご回復、そして一日も早いアニメ創作活動の復旧を心よりお祈りいたします。


さて、京都京阪バスのダイヤ改正が2019年8月4日(日)に実施される予定です。

主な内容は、

○【186】号経路・<京阪宇治~奥山田正寿院口>を「茶屋村」まで延長(復活)
 休日1往復(京阪宇治10:24発、茶屋村12:52発)
 停留所の新設:かやむら、茶屋村

○【40】【40A】号経路・<明星町3丁目~JR宇治・宇治文化センター>の運行経路について、明星町内を循環化(明星町北口~明星町東口~明星町3丁目~明星町北口)



今改正の目玉は、宇治田原町東部の「最果て」、「茶屋村」への路線復活でしょう。かつて京阪宇治交通が茶屋村(さらにごく一時期のみ信楽)まで運行していたが、1999年ごろ廃止。その後、宇治田原町コミュニティバスに代替され、今日に至ります。今度のダイヤ改正では、休日1往復ながら、宇治市街地から茶屋村へのバスが復活することになります。

http://www.kyotokeihanbus.jp/00news/topucs2019/20190804kaitei.pdf
 


田井      → 久御山田井

日産車体前   → 日産自動車大学校前

緑ヶ原口    → 宇治税務署前、大久保西、ほか

西町      → 西町公園

下町(宇治田原町) → 郷之口下町

役場南     → 宇治田原町役場口

大宮道     → 荒木

東芦原     → リハビリ病院前、梅林園前、ほか

小倉      → 宇治川病院、小倉中央、ほか

三軒家     → 槇島、京都福祉専門学校、ほか

幼稚園前(宇治市木幡) → 大谷幼稚園

御蔵山     → 御蔵山小学校

頼政道     → 平尾台1丁目

石田(京阪バス含む)  → 石田中央



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本日のダイヤ改正をもって、京阪バス京都南部線【24】【24A】【26】号経路は、洛南営業所の管轄となりました。男山の車両(写真はエアロミディW-1122)が竹田駅西口へ乗り入れるのも、見納めとなりました。淀駅発着の【13】【90】号経路は、引き続き男山営業所の担当となっています。
 


京阪バス京都地区関連で気になる動きを。

○N-6251、N-6265が京田辺から山科に転属

○男山営業所管内運賃表(4/1改定後)に淀長岡京線・京都南部線の運賃が記載されていない
 https://www.keihanbus.jp/local/pdf/fare_otokoyama_tanabe_20190401.pdf

山科営業所のLV290・Nタイプは、転属車とはいえ初めてです。特にN-6251は高槻→京田辺→山科へと渡り歩いたことになります。4月に京都市内新路線開設が予定されているので、そのための動きだと見られます。

淀長岡京線・京都南部線については、洛南営業所もしくは京都京阪バスへの移管の可能性がありそうですね。





宇治市内の京都京阪バス路線について一つレポートを書いてみました。

宇治友が丘線【240】【250】【240A】【250A】系統。

運行経路は、

近鉄大久保~JR新田駅南口~大久保小学校~寺山台~宇治友が丘~(立命館宇治高校)~植物公園~太陽が丘西ゲート~琵琶台1丁目~琵琶台口~宇治市役所~総合庁舎前~JR宇治駅~京阪宇治駅

で、このうち立命館宇治高校を経由するのは【240A】【250A】系統となっています。

近鉄大久保~JR新田駅付近のバイパスが整備されたため、JR奈良線の踏切前後での渋滞は解消されています。立命館宇治高校はかつて、三室戸(現・野球場)にあったが、2002年、現在地の植物公園の隣(広野町)に移転。近鉄大久保およびJR・京阪宇治と琵琶台や寺山台など宇治市南部の住宅街、また植物公園・太陽ヶ丘・立命館宇治高校などを直結する役割を担っており、また宇治市役所や簡易裁判所前も通ることから、旅客需要はかなり大きいと見られます。

かつて、京阪宇治駅の北東に京都京阪バス(旧・京阪宇治交通→京阪宇治バス)の宇治車庫がありましたが、八幡市の上奈良(八幡営業所)に移転しました。旧・宇治車庫跡地にはフレンドマートなどがあります。



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京都京阪バスB3076が引退しました。

B3076号は、最後の旧・京阪宇治交通塗装の富士重7Eで注目を浴びていました。1993年初頭に貸切兼用仕様で納車されて以来、およそ26年間にわたって活躍を続けてきました。
全国的に数を減らしている富士重ボディ。近畿圏で富士重が残っているのは、近江鉄道系と和歌山県内のバス事業者ぐらいの模様です。

京阪宇治交通(京阪宇治バス→京都京阪バス、京阪バス京田辺営業所時代を含む)の富士重7Eの画像をいくつかアップしてみました。


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京都京阪バスに残る旧・宇治交色(クリーム色に紫色のラインのカラーデザイン)も本年秋に引退する模様です。

この宇治交色が登場したのは1983年。
京阪宇治交通(株)の創業60周年を記念したものであり、既存の車両も順次この新しいカラーに変更され、以降2000年までに導入された車両がこのカラーとなりました。

京阪宇治交通は2006年に解散、樟葉・男山・京田辺地区は京阪バス(男山、京田辺営業所)、宇治地区は京阪宇治バス(宇治営業所)→京都京阪バス(八幡営業所)にそれぞれ継承されます(正式に言うと、京阪宇治バスは京阪宇治交通の子会社として設立。親会社の「京阪宇治交通」運行エリアが京阪バスに吸収され、京阪宇治バスが京阪宇治交通の事実上の後継会社となった)。京阪宇治交通の創業地・宇治田原方面に路線を持つ京都京阪バスが、宇治交の伝統を受け継いでいます。

京都京阪バスには年式の古い一部車両に旧・宇治交色が残っていたが、最近は京阪バスからそのままの色で移籍するものもあったりして、少々複雑になっています。一方、京阪宇治バス時代に京阪バスから移籍した古い車両たちは旧・宇治交色に塗装変更されたが、大半は既に引退したものの、日野ブルーリボン1台(社番2314)だけが本年夏まで現役でした。2314は1992年式(社番1桁目の「2」が年式を示している)で、およそ26年間にわたって活躍していたことになります。


『近鉄沿線ディープなふしぎ発見』(天野太郎)に一つ面白いことが書いてあります。

それは、

近鉄京都線の駅からなぜか京阪バスが発着するワケ

もう少し正確に言えば、京阪バスのほか、同じ系列の京都京阪バスも発着しているのですが。

近鉄京都線の駅から発着するバスは

近鉄バス・・・竹田、向島
京阪バス・・・京都、竹田、新田辺
京都京阪バス・・・向島、小倉、大久保、寺田、新田辺
奈良交通・・・新田辺、三山木、新祝園、山田川、高の原、大和西大寺

が挙げられ、新田辺以北は基本的に京阪バスグループのエリア、新田辺以南の奈良側は同じ近鉄傘下である奈良交通の縄張りとなっています。かつては近鉄バスも京都駅や桃山御陵前、大久保に乗り入れていたし、京都-奈良間を結ぶ長距離路線もあったが、向島ニュータウン関係を除き軒並み撤退。

さて、京阪グループのバスが近鉄京都線沿線の北半分をカバーしている理由ですが、それは近鉄京都線の成り立ちと密接に関わりがあります。

近鉄京都線(京都-大和西大寺)は奈良電気鉄道によって1928年開通。奈良電鉄は近鉄の前身である大阪電気軌道と京阪電鉄の合弁会社としてスタート。戦後の1950年代、奈良電の持ち株比率は奈良電・近鉄・京阪でそれぞれ3割程度。しかし、奈良電の業績は伸び悩み、1959年頃から近鉄は奈良電の経営再建に参画しようと、積極的に株の買占めを行う。近鉄に過半数の株を握られ、残りはほとんど京阪となっては、奈良電には経営権はないに等しい。そこで奈良電は近鉄・京阪のどちらかに吸収されることを迫られる。最終的に、奈良電を近鉄の傘下にする代わりに、京都-奈良間のバスも含め沿線のバス事業を京阪に譲渡する、という折衷案で落ち着いたと言います。

その結果、近鉄京都線沿線の北半分は京阪グループのバスが運営することに決まり、今日に至ります。かつて京阪バスが京都-奈良間の路線を持っていたのも、上と同じ事情によるものです。

ちなみに、奈良電と京阪は終戦直後から丹波橋-京都間と丹波橋-三条間で相互乗り入れも行われていたが、奈良電が近鉄に吸収され、京都線を含めて近鉄の架線電圧1500V化により、600Vのままだった京阪との直通運転が不可能となり、1968年に廃止されました。





【北大塚】 → 大塚中溝

【南大塚】 → 大塚南溝町、大塚西浦町

【蚊ヶ瀬】 → 小野北

【醍醐寺前】 → 醍醐寺北

【北小栗栖】 → 小栗栖牛ヶ淵

【南小栗栖】 → 小栗栖北団地

【小栗栖】 → 小栗栖森本

【東町】 → 桃山西尾

【中書島】 → 京阪中書島北口

【上鳥羽】 → 中山稲荷

【下鳥羽】 → 国道下鳥羽

【横大路】 → 横大路長畑町

【南横大路】 → 洛水中学校



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松井山手駅に京都京阪バス【17】号経路・イオン久御山行きが乗り入れるようになりました。
松井山手での緑のバスには新鮮さを覚えました。ここに乗り入れる京阪バスも、京阪宇治交通からの同じ緑色のバスはあるが、徐々に数を減らしています。


先月17日のダイヤ改正で醍醐竹田線【2】と醍醐中書島線【6】【6A】が洛南営業所管轄となりました。
これに伴う車両の転入は 、

山科→洛南 N-3900・3902・3903・3260
交野→洛南 N-3987・3988・3202
大津→洛南 N-6247

と報告されています。このほか、洛南営業所に新車2台(LV290)納車されたとの報告もあるが、社番は不明です。


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