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京都市が「観光特急バス」を2024年6月から導入する方針を明らかにしました。

この「観光特急バス」は、停留所を絞った上で京都駅~主要観光地間を結ぶというもの。運賃は市バスの均一区間運賃の2倍強となる500円に設定し、市民と観光客の市バス利用を分離することで混雑緩和を図ることが狙いです。オーバーツーリズム解消に向けた国の規制緩和を活用するもので、全国初のサービスとのこと。

観光特急バスはJR京都駅を起点に、清水寺、祇園、銀閣寺などの主要観光地を巡回するなどの案が浮上しているようです。運賃は500円(小児250円)で、通常の路線バスの2倍強ですが、「地下鉄・ばす一日券」(1,100円)での乗車も可能とし、市民が普段使う路線との住み分けを進めるとしています。

今月4日投開票の市長選で大接戦を制し初当選を決めた松井孝治新市長の「初仕事」として、その成果が注目されるところでしょう。

オーバーツーリズムが特に凄まじい嵯峨野・嵐山コースなどの設定も望まれるでしょう。


京都駅と主要観光地結ぶ500円の「観光特急バス」 6月から全国初導入 
オーバーツーリズム解消へ

https://news.yahoo.co.jp/articles/321b9f7f93241cb8d8b41b44ad91d385330dd633



京都市バス【20】号系統。

当【20】号系統は、京都市バス唯一の京阪淀駅発着路線。市バス最南端を走る路線でもあります。 

運行経路は複雑ですが、横大路車庫前を起点に、以下の順路で運行されています。

横大路車庫前~京阪中書島・伏見港公園~中書島~西大手筋~三栖公園前~国道大手筋~府道横大路~羽束師志水町~菱川~樋爪口(ひづめぐち)~免許試験場前~樋爪町(ひづめちょう)~水垂町(みずたれちょう)~宮前橋西詰~京阪淀駅~納所町~富ノ森~洛水高校前~横大路車庫前

という循環路線ですが、両回りの運行経路が設定されています。実質、京阪中書島~試験場前~京阪淀駅~横大路車庫前間の大回り路線と言えるでしょう(横大路車庫前~下三栖~京阪中書島間は、実態的に回送のような感じ)。途中、桂川の対岸を走る箇所はあるが、走行区域は全線京都市伏見区。中書島または京阪淀駅と伏見区桂川右岸域(羽束師・菱川・樋爪町)を結ぶ路線で、京阪沿線から京都府運転免許試験場へのアクセス路線としての性格も持っています。

鉄道との接続停留所は、京阪中書島・伏見港公園(京阪本線・宇治線)と京阪淀駅(京阪本線)で、いずれも京阪電車のみと接続。

他社バスとの接点・競合は、

京阪中書島~西大手筋:京阪バス、京都京阪バス
樋爪口~免許試験場前:阪急バス
京阪淀駅:京都京阪バス、阪急バス、京阪バス
京阪淀駅~富ノ森~洛水小学校前:京阪バス(京都南部線)

両方向とも、概ね毎時1本の運行です。淀地区の小学校の通学の利便を図るため、平日の朝に府道横大路発京阪淀駅行き(桂川右岸経由)、夕方に京阪淀駅発菱川行き(桂川右岸経由)の区間便も設定されています(ともに休校日は運休)。


京都市バス【93】号系統・<錦林車庫前~嵯峨・嵐山>。

京都市街地中北部を東西に連絡する路線系統の一つ。左京区岡崎地区から丸太町通を経由して主要観光地である右京区嵯峨・嵐山エリアを結んでいます。

主な停留所は、

錦林(きんりん)車庫前~真如堂前~東天王町~岡崎神社前~熊野神社前~丸太町京阪前~河原町丸太町~烏丸丸太町(地下鉄丸太町駅)~文化庁前・府庁前~堀川丸太町~千本丸太町~西ノ京円町(JR円町駅)~妙心寺前~花園駅前~太秦映画村道~常盤・嵯峨高校前~嵯峨中学前~嵯峨嵐山駅前~嵯峨小学校~嵐山天龍寺前(嵐電嵐山駅)~嵐山

京都駅前・四条河原町・三条京阪といった主要ターミナルこそ通らないものの、起点・終点側の岡崎エリア・平安神宮および嵯峨・嵐山エリアに加え、熊野神社・妙心寺・太秦映画村ほか史跡名所が多く、また丸太町通りを東の端から西の端まで直進するというわかりやすさから、一定の利用者数を確保しているようです。起点・錦林車庫前付近には、銀閣寺・吉田山・哲学の道などの観光名所が多く点在しています。

鉄道との接続は、

丸太町京阪前:京阪鴨東線(神宮丸太町駅)
烏丸丸太町 :地下鉄烏丸線
西ノ京円町 :JR嵯峨野線(円町駅)
花園駅前  :JR嵯峨野線
嵯峨嵐山駅 :JR嵯峨野線、嵯峨野観光鉄道
嵐山天龍寺前:嵐電(京福電車)

2023年春、文化庁が東京から京都市(府庁前)に移転したことに伴い、停留所名も「府庁前」から「文化庁前・府庁前」に改称されました。

運行ダイヤは概ね20分間隔のダイヤです。梅津営業所の担当です。



京都バス【18】系統(京都駅前~大原)。

京都駅前と洛北の奥座敷・大原を結ぶ路線バスには、京都バス【17】【18】系統が運行されています。このうち、【18】系統は東大路通経由で休日1日1往復(平日・土曜運休)のみの希少価値のある路線です。

【18】系統の主な停留所は、

京都駅前~烏丸七条~七条京阪前~博物館・三十三間堂前~東山七条~五条坂~祇園~東山三条~京大正門前~百万遍~銀閣寺道~北白川校前~修学院道~花園橋~八瀬駅前~八瀬甲賀小路~八瀬大橋~野村別れ(里の駅大原)~大原

で、京都駅前から順に烏丸通・七条通・東大路通・今出川通・北白川通、そして国道367号線を走行。

【17】系統とはちがって四条河原町・三条京阪を通らない代わりに、国立京都博物館・清水寺・祇園など東山の主要観光スポットを経由するので、東山~大原間の観光利用には使えそうですね。

運行ダイヤは、

京都駅前発 11:58
大原発   16:00


東山通を走行する京都バス路線は意外にレアで、他には【臨東山】(毎時1本)などがあります。


京都市バスは、「バス1日券」(700円)を来年3月末で廃止する方針です。

「バス1日券」は京都市バス・京都バスの均一運賃(230円)エリアで自由に乗り降りが可能。 今回廃止を打ち出された理由は、バスが観光客で混雑し、京都市に苦情が寄せられているため、と説明。市は混雑を緩和するために、今年9月で販売を終了し、来年3月末に廃止する方針を固めたといいます。

なお、バスと地下鉄が両方乗り放題となる券(1,100円)は残す予定です。地下鉄の利用を促し、バスの混雑緩和とともに地下鉄の増収につなげたい考えです。

京都を訪れる観光客の多くは、京都駅前から主要観光地へ乗り換え無しで行き来できるバス利用が一般的ですが、観光シーズンを中心に車内混雑や道路渋滞に見舞われやすいのが現状。ここ10年間、均一運賃区間が相次いで拡大されてきた「負の効果」とも言えるでしょう。

これを地下鉄+バスの動線に変えることで、増収と混雑緩和の一石二鳥を狙うもの。京都の地下鉄は大阪や東京のようにネットワーク状になっていないこともあって、使い勝手があまり良いとは言えず、観光客はバスに流れてしまうのが現状。ただ、定時運行の地下鉄を使い、観光地の最寄り駅からバスを利用することにより、もちろん所要時間の大幅短縮は可能でしょう。この動線が定着すれば混雑の分散化も期待されるところですが・・・。

一番の課題は、京都駅~東山エリア間のルートでしょう。地下鉄を含む鉄道で移動するとなると、乗り換えを強いられて遠回りというイメージがあるし、バス利用だと東山通(特に五条坂~祇園)の渋滞遅延が最大のネック。京都駅(八条口)から堀川五条・五条通を経て山科・六地蔵方面を結ぶ京阪バス【312】号経路も近年新設されたが、私個人的に二条駅~烏丸御池~平安神宮~銀閣寺方面や京都駅~烏丸御池~平安神宮~蹴上~山科方面といった路線も欲しいところ。

観光客に人気の京都市「バス1日券」が来年3月末で廃止へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c19955b519f809aba6595d8c0203856d745fe95



京都駅・京都市中心部、そして観光客で混雑する嵐山を回避した、京都市内バス乗り継ぎルートを調べてみました。乗車区間は、JR向日町~立命館大学前とします。

【ルート1】
JR向日町      ~ 物集女    (ヤサカバス【1】【1A】)
物集女        ~ 二条駅西口  (京都市バス【69】)
二条駅前       ~ 立命館大学前 (京都市バス【55】)

【ルート2】
JR向日町      ~ JR桂川駅前  (ヤサカバス【1】【1A】)
JR桂川駅前     ~ 太秦天神川駅前 (京都市バス【70】)
太秦天神川駅前    ~ 山越中町    (京都市バス【75】)
山越中町       ~ 立命館大学前  (京都市バス【59】)

【ルート3】
JR向日町      ~ JR桂川駅前  (ヤサカバス【1】【1A】)
JR桂川駅前     ~ 久世橋東詰   (京都市バス【42】)
久世橋東詰      ~ 太秦天神川駅前 (京都市バス【84】)
太秦天神川駅前    ~ 山越中町    (京都市バス【75】)
山越中町       ~ 立命館大学前  (京都市バス【59】)


比較的マイナーな(観光客向けではない)路線を選んでみました。市バス【69】【70】号系統は、上野橋(桂川)を渡る数少ない路線系統で、なかなか乗りごたえがありそうです。



京都市バス【南8】号系統(横大路車庫前~竹田駅東口)。

主な停留所は、

横大路車庫前~国道大手筋~三栖公園前~西大手筋~中書島~京阪中書島・伏見港公園~桃陵団地前~御香宮前~丹波橋~桃山中学前~

(北行)最上町→墨染→藤森神社前→藤ノ森→青少年科学センター前→竹田出橋→竹田駅東口
(南行)竹田駅東口→竹田出橋→青少年科学センター前→藤ノ森→下町→伏見インクライン前→



で、北行と南行で一部経路が異なります。最上町→墨染→藤ノ森間の狭隘路を通過することもあって、小型車での運用です。横大路営業所(エムケイ委託)担当。運行ダイヤはほぼ45分間隔。

竹田駅東口~竹田出橋~最上町~桃陵団地前間は、近鉄バス【09】【10】番(竹田駅東口~向島駅)と一部重複しています。 

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【南8】の運行経路

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藤森神社前バス停(2020年)
北行き(竹田駅東口行き)のみが停車

【南8】は元をたどれば、【56】(四条烏丸~京都駅前~藤ノ森中学校前~御香宮前)だったそうです。のちに六地蔵方面醍醐車庫前までのロングランに延長されるが、1988年烏丸線竹田延伸時に京都駅乗り入れは廃止。以降、南ブロック路線への再編を経て(【南6】【南7】)、1997年醍醐車庫廃止と同時に【南8】系統が誕生。2006年現在の運行経路になりました。


最近、大阪シティバスの系統の呼び方について、同じ方から複数の指摘コメントをいただきました。 

多くのバス事業者さんでは「○系統」がそのまま正式呼称ですが、大阪シティバスは特殊で、「○号系統」と呼ぶことになっています。車内音声でも「○号系統」と案内されていますね。

当ブログでは「○系統」という表現で通してきましたが、その件で訂正要請のコメントが寄せられました。私個人的には、冗長さを省いた「○系統」という略称で十分通じるものと考えており、個人の趣味レベルのブログで取り立てて正式呼称にこだわる必要はあるのかな、という感覚です。そもそも、一般の利用客はそこまで神経質ではなく、「○番のバス」という言い方で十分話が通るでしょう。

それでもやはり、正式名称でないとご不満という方もおられるでしょう。当ブログにおきましても、今後(2022年10月25日以降)、大阪シティバスの系統番号呼称については、

「○号系統」 または 番号のみ(呼称略)

の表現で統一することにしました。

ちなみに、京都市バスについても、「○号系統」が正式呼称なので、同様の表現を使います。

(参考資料)
シティバス基礎知識(City bus lovers)

https://citybuslovers.com/fag.html

Weblio 系統番号(バス)
https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E7%95%AA%E5%8F%B7+%28%E3%83%90%E3%82%B9%29_%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E7%95%AA%E5%8F%B7+%28%E3%83%90%E3%82%B9%29%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81



大学のまち・京都市内の大型書店などについて、思いつくままに書いてみました。

昔、 よく河原町三条の駸々堂(しんしんどう)というお店によく立ち寄っていました。確か、書店の上の階は映画館だったと思います。今はミーナ京都というファッションビルに変わっているようです。確か1990年代末までそのままだったと思います。

「シンシン堂」は気づいた頃には、ブックファーストに変わるが、これもいつしか消えてしまいました。駸々堂は京都に本社を構えていたが、元から経営状況が悪かったようで、2000年に倒産。模擬テスト事業は、大阪の五ツ木書房に引き継がれたそうです。

なお、京都には、同じ読み方の「進々堂」という老舗パン屋さんがあります。一昔前、京都周辺のスーパーや大学生協なんかで、進々堂の包装パンが並んでいたと記憶しているが、今はどうなんでしょうか? 私個人的に、白あん入りのメロンパンがお気に入りでした。


私がほかによく訪れていた書店は、京都駅八条口のアバンティ6階(アバンティ・ブックセンター)ですね。

アバンティは、京都市バス八条営業所跡地の再開発事業として1984年にオープンした商業施設。もともとイズミヤを主体としつつ、京阪ホテルや京阪高速バスターミナル(待合室)なども入り、期待のスポットだったが、JR・近鉄京都駅改札口と離れて場所があまり良くないのが残念。京阪沿線からアバンティへ行くときは、中書島から京都市バス【81】系統に乗るほうがラクでしょう(京阪七条からステーションループバスも使えそうだ)。


京都には中規模書店の大垣書店もあり、京都府下を中心に滋賀・岐阜・大阪・兵庫、さらに広島・静岡・東京・北海道にも店舗網を展開。自分に一番身近な店は高槻店(アクトモール内)ですね。


このほか、京大周辺(百万遍)の古書店で昔の時刻表を買ったこともあります。ちなみに百万遍知恩寺では、秋に古本市が開催されていますね。


京都市バス横大路営業所(伏見区) は、主に京都駅以南の南区・伏見区を中心とする路線系統を担当しています。

同営業所は、全国で初めて公営交通の運行を民間に委託した営業所。2000年当初から現在にかけて、当営業所管内の路線の多くを阪急バスに委託運営しており、他は京阪バス・エムケイ・ヤサカバス・西日本JRバスに委託していた時期があります。2022年6月現在、横大路営業所は阪急バスとエムケイの2社に委託しています。

さっそくですが、2004~2014年ごろの横大路営業所の運用範囲について調べてみました。当時、従来の伏見区・南区周辺に加え、北西部(北区・右京区方面)の一部路線が横大路管轄の阪急バス委託となり、市内の広範囲をカバーしていました。該当系統は下記の通りです。

(横大路営業所 阪急バス委託路線 2004~2014年)
【6】京都駅前~四条大宮~仏教大学前~玄琢(北区)
【8】四条烏丸~京都外大前~太秦天神川駅~高雄(右京区)
【13】四条烏丸~久世橋西詰・久世工業団地前(南区)
【特13】四条烏丸~久世橋西詰~久我石原町(伏見区)
【臨13】四条烏丸~上鳥羽馬廻(南区)
【18】二条駅西口~久我石原町(伏見区)
【特18】二条駅西口~上鳥羽馬廻(南区)
【22】横大路車庫前~中書島~下鳥羽~菱川~久我~南工業団地前(南区)
【42】京都駅前~東寺東門前~久世橋西詰~洛西口駅前(西京区)
【43】四条烏丸~西大路五条~吉祥院池田町(南区)
【81】京都駅前~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【特81】京都駅前~竹田駅東口~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【南1】竹田駅西口~久我石原町~JR桂川駅前~桂駅東口(西京区)
【特南1】桂高校前~JR桂川駅前~久世工業団地前(西京区、南区)
【南2】竹田駅西口~久我~菱川~免許試験場前~JR長岡京東口(長岡京市)
【特南2】竹田駅西口~久我~菱川~JR長岡京東口(長岡京市)


阪急バス委託路線だけでも、下京区・中京区・南区・伏見区・西京区・右京区・北区・長岡京市の広域をカバーしていました。現在、【6】は九条営業所、【8】は梅津営業所(西日本JRバス委託)、【42】は洛西営業所(近鉄バス委託)がそれぞれ管轄。

横大路営業所の他の委託路線は以下の通りです。

(横大路営業所 阪急バスを除く委託路線 2004~2014年)
【19】京都駅前~(京阪国道経由)~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【20】横大路車庫前~中書島~免許試験場前~京阪淀駅~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【75】京都駅前~西大路五条~太秦天神川駅~山越中町(右京区)
【78】京都駅前~京都駅八条口~久世橋西詰~久世工業団地前(南区)
【84】九条車庫前~京都駅八条口~近鉄上鳥羽口駅前~吉祥院長田町~太秦天神川駅前(右京区)
【南3】竹田駅西口~パルスプラザ前~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【南5】京都駅前~稲荷大社前~深草西浦町~竹田駅東口(伏見区)
【臨南5】竹田駅東口~JR藤森駅前~藤森神社~竹田駅東口(伏見区)
【南8】竹田駅東口~藤ノ森~桃陵団地前~中書島~横大路車庫前(伏見区)


【78】系統は2014年以降、洛西(近鉄バス委託)を経て、2022年3月より錦林(京都バス委託)が担当。【75】はもともと梅津営業所の管轄だが、2004~2006年のごく一時期だけ横大路担当(京阪バス委託)でした。【84】系統は2022年現在も横大路営業所(エムケイ委託)の管轄です。


しばらく京都市バスネタから遠ざかっていたように思います。

今回、京都市バス【50】系統(北野線)について調べてみました。本路線は京都駅前と立命館大学(衣笠キャンパス)を結ぶ路線ですが、走行経路がなかなかユニークで面白いです。

主な停留所は、

京都駅前~(西洞院通)~四条西洞院~四条堀川~堀川御池~二条城前~堀川中立売~(中立売通)~千本中立売~千本今出川~北野天満宮前~北野白梅町~わら天神前~桜木町~立命館大学

まず、市街地の2車線道路(西洞院通、中立売通)をかなり長距離にわたって走行していることが特徴。これは、京都市電堀川線のルートをほぼ引き継いでいるためですが、堀川線は京都市電唯一の狭軌(1067mm)路線でした。「西洞院」は「にしのとういん」と読みます。

鉄道との連絡は、京都駅前を除くと堀川御池・二条城前(地下鉄東西線)、北野白梅町(京福北野線)のみであり、京都駅と西陣地区(主に上京区西部)および立命館大学との流動が主体的です。また、二条城や北野天満宮などへの観光客も多く利用されます。

運行ダイヤは基本的に毎時間帯3~4本確保されており、特に土・休日の昼間は観光客利用を配慮して毎時4本設定されています。また、平日朝の時間帯は通学時間帯ということもあって、時間帯あたり6~7本あります。

京都駅と立命館大学を結ぶ路線系統としては、ほかに速達性の高い【快速205】系統(西大路通経由)が通学時間帯を中心に運行されます。

また、【50】と類似経路で、観光路線として【急行101】系統が運行されています。

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京都市バス十条線【42】系統<京都駅前~洛西口駅前>。

京都駅前から堀川通・大宮通・国道1号・十条通・久世橋通を経由、南区吉祥院地区を通り、久世橋(国道171号線)を渡って阪急洛西口駅に達する路線系統です。主な停留所は、

京都駅前~下京区総合庁舎前~東寺東門前~九条大宮~東寺南門前~南区総合庁舎前~市民防災センター前~千本十条~塔南高校前~久世橋東詰~久世橋西詰~中久世~JR桂川駅前~洛西口駅前

通過区は下京区・南区・西京区ですが、走行区間の大半は南区で、桂川両岸に跨ります。JR桂川駅前と阪急洛西口駅は500mの圏内にあるが、前者は南区、後者は西京区に属します(洛西口駅ホームの一部は向日市にはみ出している!)。

東寺へのアクセスに利用され、京都駅前~東寺東門前間の利用が多いようです。

運行ダイヤは概ね毎時1本。洛西営業所の管轄で、洛西口駅を拠点に【特西4】系統とセットで運用されているようです(ちなみに【特西4】系統は向日市を走行します)。以前は横大路営業所の担当でした。

【42】系統と類似の路線系統として、【13】【18】【78】系統が挙げられます。 【42】系統は都心部では数少なくなった調整運賃系統です(均一運賃区間は京都駅前~中久世間)。

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【42】系統の路線概略図


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京都駅から清水寺へのルートといえば、市バス【206】系統(東山七条経由、五条坂下車)などが距離的には最短で定番ルートでしょう。

ただ観光シーズンの東山通の渋滞は凄まじく、バスは大混雑で遅延も当たり前、快適とは言いがたいです。近年ではJR奈良線+(東福寺乗り換え)+京阪(清水五条下車)という鉄道利用も奨励されているようですが、やや遠回りで東福寺での乗り換えが面倒な上、清水五条から徒歩なので、所要時間がかかってしまいますね。

しかし、清水寺への穴場的なバス路線があります。

八条口(ホテル京阪前)から京阪バス【311】【312】号経路を使います。

西本願寺・堀川五条から五条通(国道1号線)を東に進んで山科方面へ向かう路線系統で、昨年新設されました。例によって遠回りの印象があるのか利用状況は芳しくないようで、存在意義が疑問視されていますが、実は京都駅から清水寺へ行くときに利用価値があります。八条口の場所はやや不便な場所ですが、市バスやJRに比べて空いているので、その分快適ですね。本数は毎時1本で少ないので注意。


京都市バスの山科地域への運行予定が発表されました。

【特80】系統:河原町三条~山科団地・国道東野、毎日2回の運行、 2021年12月1日からの運行開始予定です。詳細は以下の通りです。

【運行経路・停車停留所】
(往路)河原町三条→四条河原町→川田道(降車のみ)→山科西野(降車のみ)→山科団地(降車のみ)→国道東野
(復路)国道東野→四条河原町→河原町三条

【ダイヤ】
(1回目)河原町三条 19:27発 ~ 国道東野 19:49着 
(2回目)河原町三条 20:57発 ~ 国道東野 21:19着

【運賃】
河原町三条~四条河原町 230円
河原町三条/四条河原町~川田道以東 250円


四条河原町・川田道・山科西野・山科団地・国道東野停留所は、京阪バスとの共同です。

山科区への市バス乗り入れは1997年10月以来24年ぶりとなります。山科区内路線は醍醐営業所(廃止)が担当していましたが、今度新たに運行する【特80】系統はどの営業所が担当するのか気になるところ。整理券対応の路線を持つ洛西または横大路の管轄となる可能性が高いですね。


富士重工のバス部品供給が2022年に終了と発表されました。

この機会に、京阪バスグループに在籍していた富士重たちの画像を集めてみました。

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一昔前の京都バスの主力だった富士重(6E・社番103)

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京阪宇治交通宇治・京田辺地区の主力だった7E(社番4082)
2006年合併時一時的に京阪バス(田辺営業所)に継承された1台 晩年は京阪宇治バスに

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京阪宇治交通くずは・男山コミュニティバスで運用された8Eショート(社番712M)
同ロット車は1997年に合計8台納車され、712Mを除いて京阪宇治バスに継承

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京阪バスに1台だけ投入された中型8E(社番W-5003)寝屋川営業所所属
晩年は京都京阪バスに譲渡

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北大路通を走行中の京都バス【32】広河原行き
2020年まで生き延びた2段窓車7Eショート(社番73)

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京阪宇治交通→京阪宇治バスに在籍していた7E(社番5108)

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はるばる枚方市樟葉(くずは)に姿を現した京阪宇治バス貸切兼用車(社番3076)
かつて樟葉には京阪宇治交通株式会社の本社があった

20080713403
末期(2006~2008年)は京阪バス京田辺営業所所属となった3077
【31】【67】号経路で樟葉駅にも顔を出していた


(注1)「京阪宇治交通」のうち男山・田辺営業所は2006年4月より京阪バスと合併。田辺営業所は2008年移転と合わせ「京田辺営業所」に改称。

(注2)「京阪宇治バス」は京阪宇治交通の存続会社。京阪宇治交通宇治営業所→京阪宇治交サービス→京阪宇治バスの変遷をたどり、2014年4月より「京阪シティバス」(京阪バスの子会社)と合併の上、「京都京阪バス」に改称。


京都市バス【91】系統。

これも地味に面白い路線と思いました。主な停留所は、以下の通り。

四条烏丸~四条大宮~西大路四条~西大路御池~西ノ京円町~妙心寺前~花園駅前~太秦映画村道~常盤・嵯峨野高校前~嵯峨中学前~嵯峨嵐山駅前~嵯峨瀬戸川町~嵯峨釈迦堂前~大覚寺

四条烏丸から四条通へ西へ進み、西大路四条(阪急・嵐電西院駅)から西大路通りを北上、西ノ京円町(JR円町駅)から再び西に進路を変え、丸太町通りを道なりに進みます。嵯峨嵐山駅前の次、嵯峨瀬戸川町停留所通過後、右折し終点・大覚寺に到着。

四条烏丸と妙心寺・太秦映画村・大覚寺方面が一本で結ばれているので、都心部から嵯峨野・嵐山観光の穴場的路線と言えます。嵯峨嵐山駅前では保津川トロッコ列車に乗り換えることもできます。運行本数は概ね毎時3本です。

京都駅から嵯峨野・嵐山への観光ルートとして、地下鉄烏丸線(四条乗り換え)+市バス【91】系統という使い方もできます(市バス【28】系統などよりも、こちらのほうが早くて快適ではないでしょうか)。

洛西営業所(近鉄バス委託)の担当です。以前、【91】系統は整理券路線(調整系統)だったが、2014年に嵐山地区が均一運賃区間に編入されたため、現在は均一系統(青系統番号)です。
 


1992年ごろの京都市内のバスについて、思いつくままに書いてみました。

当時、私は京都市バス【81】系統(伏見線)に乗車することが多かったです。【81】系統は京都市電伏見線を受け継いだもので、伏見区有数のドル箱路線です。丹波橋での京阪・近鉄乗り換えの煩わしさを避けるべく、中書島から京都駅前まで乗ってみたり、あるいは八条口のアバンティ6階大型書店に寄った帰り、【81】系統で中書島までワープということも(アバンティは近鉄・JR京都駅からかなり距離がある)。【81】系統の車両は西工+三菱ふそう(MP)が多く、53MC(通称・ハンペン)もまだまだ沢山残っていました。京阪中書島駅の市電ホーム跡はバスのりばとして活用され、奥のターンテーブルで方向転換していました(京阪バス樟葉中書島線【52】号経路もここから発着。現在ここは自転車駐輪場になっている)。

【206】系統(東山~北大路~千本通循環)にもよく乗りました。ある目的で基本的に京都駅前から東山通を経て百万遍までの利用だったが、暇つぶしに一周してしまうこともあったと思います。【206】系統は西工+日産ディーゼルという癖のある車両が多かったです。京都駅前~百万遍間では河原町通経由の【17】系統を利用することもありました(【17】系統のほうが早いです)。一度だけ、京阪バス比叡山線【7】号経路に乗ったこともあります(ブルドックBタイプ車で、混雑しやすい市バスと違う特別感があった)。

このほか、京都駅八条口(アバンティ前)から【71】系統(九条通経由)で四条大宮へ抜けてみたり、北大路BTから京都国際会館まで【北ブロック】系統(番号は忘れた。当時地下鉄国際会館駅は未開業)、京都駅前から大宮五条までのわずかな区間だけ洛西【73】系統、・・・。

民営バスについて、京阪バス京都奈良線【2】号経路に乗りそびれる痛い思い出があります。ある日の夕方、向島NTから京都駅まで乗ろうと待ったものの、渋滞ゆえなのかなかなか来る気配がなくて苛立ち、諦めました。長距離路線ゆえ渋滞による遅延は日常茶飯事なので、それで怒っていては大人じゃないですね(苦笑)。ただバスに乗ってしまえば、渋滞遅延はむしろ睡眠時間に利用できるので有難いのですが(どうしても急いでいるときは困りますが)・・・。

1992年当時の京都周辺のバスの見どころとしては、

JR長岡京駅のターンテーブル(阪急バス)
JRバス高雄京北線の【富士重3E+三菱】【日野車体+いすゞ】
京都駅発能勢妙見山行き、祇園ターミナル(京都交通)
大和八木行き(奈良交通)
三条京阪発信楽行き(帝産湖南交通)

などが挙げられます。

当時、京都駅前の近鉄百貨店(旧・丸物)にもよくふらふら立ち寄ることもありました。確かレストランフロアのカレー店で遅い昼食をとった記憶があります。そこの女性店員の接客はどうも冷たかったようで、残念ながらあまり良い印象は持てませんでした。しかし、これも私自身の不徳ゆえでしょう。今更ながら反省しています。


京都市バス【71】【特71】系統(梅津線)はある意味でユニークな路線だと思いました。

それは京都駅八条口(京都駅前には乗り入れません)から九条通・大宮通を経て、四条大宮から四条通を西に向かい、右京区の松尾橋まで走るという経路です。主な停留所は

【71】九条車庫前~東寺道~京都駅八条口(アバンティ前)~大石橋(地下鉄九条駅)~九条近鉄前~九条大宮~四条大宮~西大路四条~四条葛野大路~京都外大前~松尾橋

【特71】九条車庫前~東寺道~京都駅八条口(アバンティ前)~大石橋(地下鉄九条駅)~九条近鉄前~九条大宮~四条大宮~西大路四条~四条葛野大路~京都先端科学大学前~太秦天神川駅前~京都外大前~松尾橋


で、【特71】系統は京都先端科学大学前・太秦天神川駅前を経由します。四条大宮~松尾橋間は【3】【29】【67】系統と重複します(【特71】系統は一部経路が異なる)。

四条通の右京区梅津地区には、日新電機、三菱自動車などの大工場が集積するため、朝ラッシュ時には松尾橋行き(西行き)の利用客が多いです。大学は京都外大・京都先端科学大学のほか、大宮七条に龍谷大学のキャンパス(西本願寺に隣接)があります。終点・松尾橋からさらに一歩西に進めば、桂川対岸の西京区に入り、松尾大社(阪急松尾大社駅)に達します。

現行の運行ダイヤは基本的に毎時2本の運行で、昼間時間帯は【71】【特71】が各1本ずつ設定されています。平日朝の時間帯は梅津地区の工場への通勤利用に対応するため、毎時3~5本に増発されます。京都駅八条口から発着のため、京阪バス直Q号や新十条通線からの乗り継ぎが便利です。

九条営業所の担当ですが、一部便に梅津営業所の代走もあります(かつては梅津営業所の担当だった)。

【71】系統と類似の路線に【84】系統(京都駅八条口~上鳥羽口~久世橋東詰~西京極駅前~太秦天神川駅前)があります。

(当ブログ関連記事)
京都市バス【84】系統・<京都駅八条口~太秦天神川駅前>

http://katanogawara.blog.jp/archives/32524078.html



京都市山科区に市バス復活への動きがあるそうです。

かつて山科区および伏見区醍醐地区にも市バスが醍醐営業所の管轄で運行されていました。しかし、1997年地下鉄東西線開通に伴い、同地区から市バスが撤退(醍醐車庫廃止)。以降、京阪バスに一元化され現在に至ります。醍醐車庫跡地付近には地下鉄醍醐駅および醍醐バスターミナルが設置されました。 

ただ、コロナ災禍等による利用客減で、京阪バス山科・醍醐地区は昨年12月のダイヤ改定に減便されました。特に山科区方面から市街地中心部である四条河原町へのバスが大幅減となり、住民の交通の確保が困難となっています。

この問題を改善すべく、京都市は市バスと民営バス(京阪バス)との共同運行に向け、協議を始めたことを明らかにされました。実施は来年度の予定とのことで、順調に展開すれば四半世紀ぶりに山科区に市バスが復活することになります。

ここで一つ気になるのは、どの営業所が管轄するのか。山科区内に営業所を新設することは少し考えにくいので、恐らく九条・横大路・梅津あたりの管轄になるのでしょうか? 山科・醍醐地区の運賃も均一区間とは異なるので、整理券対応となるでしょう。近年の均一運賃区間拡大の流れで、山科・醍醐地区の均一化の可能性もありえますね。


四半世紀ぶり 山科区で市バス復活へ(KBS京都)
https://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/news/2021/02/n20210224_108660.htm



2020年度京都市バスダイヤ改定が2021年3月20日に実施される予定です。 今度の新ダイヤの主な変更点は、下記の通りです。

1)【65】系統の運行経路を一部変更(北泉通経由に変更)

2)上賀茂神社広場前等に整備に伴い、【4】【46】【67】系統を再び上賀茂神社内経由とする

3)三条通歩道拡幅に向け、三条京阪周辺の運行経路を一部系統御池通経由に変更
 (対象系統:【5】【11】【86】)

4)高雄地域の利便性向上に向けた取り組み
 a)市バス【8】系統を栂ノ尾まで延伸、均一区間運賃を栂ノ尾まで拡大
 b)市バス【8】系統とJRバス(高雄・京北線)で等間隔ダイヤとするほか、
   福王子以北で異なる停留所名称を統一
 c) JRバス【立命ライナー】運行開始

5)【52】系統の本格運行化

6)急行【110】系統を【86】系統に統合

7)洛西ニュータウンと阪急桂駅を結ぶ【西3】【西8】系統を減便し、
  阪急洛西口・JR桂川駅へ接続する【特西4】を増便



今度のダイヤ改定の最大の目玉は、【8】系統の全線均一運賃化・栂ノ尾への延伸でしょう。これに伴い高雄地区まで「バス一日券」「市内中心フリー定期券」の利用範囲が高雄地域にまで拡大され、JRバスとともに利便性の向上が期待されます。

比較的地味ではあるが目を離せないものとして、三条通の経路変更があります。既に東行きは御池通経由となっているが、三条大橋の歩道拡幅に伴い西行きも【5】【11】【86】が御池通経由に変更され、分散が図られます。他の系統(【10】【15】【37】【51】【59】系統)は変更ありません。

七本松通経由の【52】系統(四条烏丸~立命館大学)が本格運行に移行することも、前向きの動きと言えるでしょう。

新型コロナ感染拡大に伴う観光客減少により、土休日昼間のダイヤを中心に一部系統の減便(主に100番台系統)が実施されます。

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000279907.html



京阪バス稲荷大社伏見醍醐線【6】【6A】号経路

醍醐バスターミナルと竹田駅西口・京都駅八条口を桃山南口・中書島経由で結ぶ路線です。 主な停留所は、

醍醐バスターミナル~石田駅~石田団地~新六地蔵橋~東町~桃山南口~観月橋北詰~京阪中書島~西大手筋~三栖公園前~油小路丹波橋・アクト京都前~パルスプラザ前~城南宮東口~竹田駅西口(【6】)~竹田出橋~青少年科学センター前~龍谷大学前~稲荷大社前~十条相深町(鳥羽街道駅)~十条駅~京都駅八条口(【6A】)

当系統の原型は、1997年地下鉄東西線開通時に【6】<醍醐バスターミナル~西大手筋>として新設。京都市バス【21】【南6】系統の代替であり、当初より伏見区東部の醍醐地区と同区中心部を結ぶ使命を有しています。その後、油小路通経由竹田駅西口まで延伸されます。そして2018年、伏見稲荷大社への外国人観光客急増の情勢を鑑みて、【6A】号経路として稲荷大社前を経て京都駅八条口まで延長され、かなりのロングラン路線が登場。

【6A】号経路は、地下鉄烏丸線竹田開通(1988年)前の京都市バス【56】系統(京都駅前~醍醐車庫、【南6】系統の前身)に類似していると言えるが、観月橋~京都駅(八条口)間の経路は現【6A】号経路と大きく異なります(現旧重複区間は稲荷大社前~龍谷大学前間。【56】系統は京都奈良線と同じルートだった)。なお、【6A】号経路は竹田駅西口を通りません。

竹田出橋・青少年科学センターには、【2】<醍醐バスターミナル~竹田駅東口>(勧修寺経由)も発着。【6A】号経路の新設に伴い、龍谷大学前・稲荷大社前を通る京阪バスが京都奈良線廃止(1996年)以来の復活となりました。

醍醐バスターミナル~京都駅八条口間は、新十条通(旧・阪神高速京都線)経由の【312】号経路のほうが早くて本数も多いです。

運行ダイヤは、2020年12月7日改定現在、【6】<醍醐バスターミナル~竹田駅西口>と【6A】<醍醐バスターミナル~京都駅八条口>が1時間ごとに交互運行です。改定前は【6A】号経路が毎時1本の運行でした。

運用管轄ももともと山科営業所担当だったが、【6A】号経路新設以降は洛南営業所に持ち替え。【2】号経路も同時に洛南営業所へ移管されました。


1990年前後の京都駅前について、西日本JRバス(旧・国鉄バス)高雄・京北線のことを。

京都駅を起点に大宮通~西大路通を北上ののち、御室・仁和寺から山岳道路の国道162号線(周山街道)を走り、紅葉の名所・高雄(右京区)から、川端康成『古都』の舞台でも知られる北山杉の小集落(北区小野郷など)を小まめにたどり、京北町(右京区)の周山までを結ぶ路線です。京北町はもともと北桑田郡だったが、「平成の大合併」で町民の京都市編入への要望が高まり、2005年京都市右京区に合併されました。

「周山」バス停は京北町および周辺の町へのバスが発着するターミナル拠点であり、国鉄時代は鉄道と同じ「駅」として位置づけられ、その建物と機能は現在も残っています。

以前は周山からそのまま国道を北へ進んで、丹波上川とか中央分水嶺を跨いで美山町(南丹市)のかなり山奥のほう、丹波福居や鶴ヶ岡というところまで乗り入れ、「京鶴線」という路線名でした。さらに古くは、府県境(堀越峠)を越えて福井県小浜市まで達していたそうです。 このほか、周山駅から国道477号線を東に向かう京北町山国方面への支線系統などもあったが、JRバスは1995年ごろまでに本線の京都駅~周山間を残して軒並み撤退(→町営バスなどに移管)。

1990年代初期の頃、高雄・京北線の車両といえば、富士重3E+三菱ふそう(MR470、MP107・118)が多かったイメージです。国鉄バスの西日本(近畿・中国・四国・九州)では富士重+ふそうが多く、京都府内の園福線や近城線なども同様でした。近畿エリアの国鉄・JRバスには、日野(帝国)車体+いすゞという「珍車」も少数ながら生存、高雄・京北線で時々見かけることもありました。高雄・京北線には1980年代、三菱ボディ・エアサス(MAR470)の特別仕様の観光兼用車(京阪バスのBタイプなどと同様のもの)も活躍していたそうですね(元ツーマン車で、ワンマン改造されたようです)。

高雄・京北線の京都市街地の走行経路ですが、一部立命館大学(衣笠キャンパス)経由の便もあり、混雑しやすい市バス(【50】系統ほか)に比べてさほど混んでいないようです。ただ、紅葉のシーズンには高雄方面への観光客で混雑し、猫の手も借りたいほどの盛況ぶりで、各地の車両が応援で京都に結集します。

高雄には四条烏丸から市バス【8】系統も乗り入れています。【8】系統はもともと三条京阪・四条河原町から来ていたが、地下鉄東西線開通により短縮されました。なお、市バスは来年春より高雄まで全線均一運賃区間に変更され、JRバスもこれに合わせる予定です。

高雄・京北線は、1990年代前半の頃、京都駅-七条大宮間の短区間を乗車することもありました。当時、京都近鉄百貨店(旧・丸物)にもよく寄り道していましたね。京都駅ビル(伊勢丹)が開業する前でした。

それから、一度だけ確か福王子(右京区)あたりから四条大宮までこのJRバスに乗った記憶もあります。往路は三条京阪から市バス【8】系統に乗ってきたが、復路はタイミングが合わなかったためか、やって来たJRバスに乗り、四条大宮から阪急で河原町まで出たものと思います。



京都バス朽木線【10】系統。

京都バス屈指の山岳部長距離路線であり、京都市左京区の出町柳駅前から主に国道367号線(鯖街道)を走り、大原から滋賀県大津市に入り途中を経て花折峠を越え、比良山系と丹波高地の谷間に達し、安曇川の流路に沿って高島市の朽木学校前を結んでいます。京都・滋賀府県境を越境する貴重な路線バスです。

主な停留所は、

出町柳駅前~高野車庫~修学院駅前~宝ヶ池~花園橋~八瀬駅前~(八瀬バイパス)~八瀬大橋~野村別れ~大原~途中~花折峠口~葛川梅の木~細川~朽木栃生~朽木大野~朽木学校前

ですが、一部区間でバイパス・新道を通るため、他の大原方面系統に比べて停留所は少なめです。

運行ダイヤは

3月16日~12月15日の土曜・休日 および 8月14・15・16日のみ

1往復の運行です(出町柳駅前07:45発、朽木学校前09:30発)。

途中~細川間は堅田駅からの江若交通【50】【51】系統との共用区間です。当区間で堅田駅行きの江若バスに乗り換えることも可能ですが、本数は少ないので注意。この【50】【51】系統は2021年春に廃止されるようです。

終点・朽木学校前から江若交通安曇川駅行き【220】系統への乗り継ぎも可能です(1~2時間ごとに1本)。朽木学校前にはくつき温泉や朽木朝市・道の駅「くつき新本陣」などがあります。

ここから国道367号線を北へ数キロ、徒歩で今津町の「近江追分」バス停まで赴き、西日本JRバス若江線(近江今津駅~小浜)に乗り継ぐことで、京都~小浜間の鯖街道を通すこともやろうと思えばできます。かつては江若交通と共同運行で江若便は安曇川駅から出ていたそうですが・・・。


京都市バス【13】系統。

横大路営業所管轄の均一区間系統ですが、実は桂川築堤を走って向日市との境界付近まで足を伸ばし、なかなか面白い経路を辿ります。

主な停留所は、

四条烏丸~四条大宮~西大路四条(阪急・嵐電西院駅)~ 西大路五条~西大路駅前~吉祥院車道町~吉祥院運動公園前~久世橋東詰~久世橋西詰~(築山→久世工業団地前→久世殿城町→下久世→中久世→久世橋西詰)

で、四条烏丸を起点に、四条通~西大路通~国道171号線経由久世橋西詰まで進んだのち、京都府道123号(桂川築堤)を南へ進み、久世工業団地を経て国道171号線北・東行を走り、久世橋西詰まで時計回りに循環して四条烏丸に戻るという、運行ルートです。久世橋西詰から桂川築堤を走る路線は、唯一この【13】系統のみです。通過行政区は下京区・中京区・右京区・下京区・南区の順です。

京都市の中心部である四条烏丸・四条大宮・西院、およびJR西大路駅から久世工業団地(南区)への通勤・ビジネス客、および南区吉祥院・久世地域から四条通への用務・買い物客等を意識した経路設定だと見られ、日中は概ね30分間隔の運行、夜22時台まであります。かつては三条京阪からの発着でした。

久世工業団地には、主に機械・金属・電機の中小企業が集積するほか、近隣に食品・印刷・硝子工場等が立地しています。向日市との境界手前であり、JR向日町駅が最寄です。

久世殿城町・下久世には、阪急東向日・JR向日町から阪急バス【77】系統も乗り入れているが、近々廃止される見込みです。


京都バス嵐山営業所管内(主に花園・太秦・嵯峨野・嵐山方面)の運賃。

京都市バス均一区間運賃の拡大に伴い、京都バスの嵯峨野・嵐山地区も大半の路線系統は均一230円となっています。2014年の嵐山地区均一化前は整理券路線ばかりだったが、現在、 【90】系統<阪急嵐山~西山高雄>、および【51】比叡山線を除いて、嵐山営業所管内は全線均一運賃です。

京都市バスの均一運賃区間内で有効の「バス一日券」(600円)で、京都バスにも乗車できます。したがって、市バスの通らない清滝や苔寺(すず虫寺)まで「バス一日券」が利用可能です。

比叡山線(京都駅前~比叡山頂)は嵐山営業所の管轄です。


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京都市内のバスがまた大きく変わりそうです。

京都市内「バス1日乗車券」(京都市バス・京都バス・京阪バス共通) の適用事業者が西日本JRバス(京都京北線)にも拡大されます。通勤・通学用「市内中心フリー定期券」も同様の扱いです。合わせて、均一運賃(230円)区間を右京区の高雄・栂ノ尾まで拡大し、市バス【8】系統の全便を高雄から栂ノ尾まで延伸

これにより、京都駅・四条烏丸~栂ノ尾間の運賃が530円から230円に大幅値下げとなります。したがって、市バス【8】系統は均一区間の「青」系統に変更されますね。

また、均一区間外である西日本JRバスの栂ノ尾~周山(右京区京北町)間の運賃も見直しを検討するとのこと。

高雄は紅葉の名所・神護寺、栂ノ尾は高山寺などに代表される観光地です。西日本JRバスと京都市交通局は今回の施策について、地域住民の通勤・通学や、観光の利便性が大きく向上するとともに、バスの利用分散も図られると見込んでいます。

上記の施策は、国への認可申請などを経て、2021年3月に実施される予定です。


【広報資料】高雄~京北地域の公共交通の利便性向上に向けた取組について
(京都市交通局)

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000273571.html


京都「バス1日券」で西日本JRバス利用可能に 運賃230円区間拡大 市バスも延伸
(乗りものニュース)

https://trafficnews.jp/post/99142




京都市バス【19】系統・<京都駅前~横大路車庫>。

京都駅と横大路車庫を結ぶ路線系統としては、京都市電伏見線の流れを汲んだ【81】系統(国道24号・竹田駅東口経由)が主幹的系統となっているが、【19】系統はほぼ純粋に国道1号線(京阪国道)を直進するもので路線名は京阪国道線。これまた面白いと思いました。

運行経路・主な停留所は、

京都駅前~下京区総合庁舎前~京都駅八条口~大石橋(地下鉄九条駅)~九条車庫前~九条近鉄前(近鉄東寺駅)~東寺南門前~南区総合庁舎前~市民防災センター前~上鳥羽~城南宮~国道下鳥羽~国道大手筋~西大手筋~中書島(京阪中書島駅前)~横大路車庫前

京都駅八条口(アバンティ前)~大石橋間と、末端区間の西大手筋~中書島~横大路車庫前間は、【81】系統との重複区間です。

単純に国道1号線を走るだけのように見えるが、京都駅前周辺では八条口にも乗り入れたり、横大路車庫周辺では大手筋に入って中書島を経由するなどのきめ細かな経路設定となっています。国道1号線沿いに立地する南区総合庁舎および市民防災センター前へのアクセスとして、【19】系統が重宝されます。「九条近鉄前」は市電以来の名称ですが、「近鉄東寺」ぐらいに改称するほうがわかりやすいでしょう。

運賃について、【81】系統は案内上では均一区間系統系統(青色系統番号)扱いなのに対して、【19 】系統は調整区間(白色系統番号)。【81】系統は、中書島~横大路車庫間のみ均一区間外だが、全線運賃は均一区間と同じ(230円)ため、均一区間系統として案内されています。

一方、【19】系統では、城南宮~西大手筋間と中書島~横大路車庫間が均一区間外運賃であり、途中で一旦均一区間外にはみ出しているため、書類上・案内上ともに「調整路線」の扱いです。

横大路営業所担当(阪急バス委託)、運行ダイヤは平日・土曜は60分間隔、日曜・祝日は60~120分間隔です。あまり乗りやすい路線系統ではありません。

【19】系統と類似の路線に、京阪バス【26】号経路<京都駅八条口~京阪淀駅>があります(京都駅烏丸口には乗り入れません)。【26】号経路はかつての京阪急行線の残滓と見られ、九条近鉄前~下鳥羽(国道下鳥羽)間は市バス【19】系統と重複(国道1号線)するが、京阪バスは一部止まらないバス停が存在するので注意。大手筋交差点からは旧1号線(主要地方道【京都守口線】)に入ります。【26】号経路の本数は1日2往復(少し以前は休日の運行がなかったが、復活している)。

なお、市バスは京阪淀駅まで【20】系統がカバーしています。


京都市バス横大路営業所(伏見区)と洛西営業所(西京区)。

前から気になっているが、この2つの営業所について、多くの興味深い共通点が見いだせます。例えば、

1) 以前は三菱ふそう車で統一され、車両の顔ぶれはよく似ている

2)調整系統路線とブロック系統を持つ

3)運用エリアの重なる部分が存在する(特に阪急沿線をカバー)、両者間で路線系統移管が頻繁に行われる

4)阪急バス委託の経験がある


といったところでしょうか・・・。

1)の車両の件について、三菱ふそう車は西工ボディの比重が大きかったのも特徴です(京都市バス全体的に西工ボディ車が多かったが)。非採算路線が多いゆえ中型車も配置されており、1997年醍醐営業所廃止までは三菱ふそうのエアロミディで統一されていました。現在は、J-BUS(日野・いすゞ)も多く配置されています。


2)ともに郊外区間に跨るため、均一運賃区間から外れる路線系統も多く、整理券対応の車両が多いです(特に洛西所属は全て整理券車)。近年の均一運賃区間エリアの拡充に伴い、整理券系統は減少傾向にあるが、横大路・洛西営業所エリアは現在のところ、対象外です(横大路営業所管内の伏見区について、中書島以北の市街地区間は基本的に均一エリア。【81】系統も中書島以南は均一区間外であるものの、全区間の運賃は均一運賃と同じで、案内上は均一系統扱い)。

ブロック系統は、横大路営業所は「南ブロック」、洛西営業所は「西ブロック」を基本的に管轄しているが、南ブロックの一部は阪急桂駅にも足を伸ばすこともあり、洛西営業所が一部管轄する時期もありました(【特南1】系統など)。ちなみに、横大路の【南5】系統は均一区間系統で、近年のインバウンドで伏見稲荷大社への利用客が急増するという、希有の大化け路線です。

なお、醍醐車庫が存在していた時代、醍醐管轄の【南6】【南7】系統(竹田駅東口と醍醐地区を結ぶ系統)もありました。したがって「南ブロック」系統は、横大路・醍醐・洛西の3営業所が管轄していたことになります。


3)2)と内容は被るが、主に西京区・南区・右京区南部の阪急沿線を中心に、両営業所のエリアが重なります(阪急桂駅前・洛西口・JR桂駅前など)。かつて横大路営業所管轄だった【42】【78】が洛西に移管される一方、洛西担当だった【69】【特南1】は現在横大路の担当です。

ちなみに、横大路営業所は、阪急バス委託ということで、過去に伏見区と遠く離れた右京区山間部や北区エリアの【6】【8】系統を担当、高雄までカバーしていた時期さえあります。現在も、【69】系統で上野橋を渡って右京区の西院・梅津地区まで足を伸ばします。同じく上野橋を渡る【70】系統は洛西営業所管轄です。

なお、伏見区域の路線は、桂川右岸も含めて、現在横大路営業所のみです(横大路の【南2】【特南2】は長岡京市にも乗り入れる)。


4)横大路・洛西営業所は2014年まで同時に阪急バス委託路線を有していたが、2014年以降は横大路のみです。一方、洛西営業所は近鉄バス委託に一本化。これまた近鉄沿線と離れたエリアで、違和感があります(京都市内の近鉄バス路線は、伏見区南端の向島ニュータウンなどに限られる)。



2008年当時の阪急桂駅前(東口)です。

京阪京都交通のバスは京阪バス中古車が多く、カラーもそのままですね(^-^)

京阪京都交通のほか、京都市バス【33】【69】【70】【南1】系統も東口に発着します。

昔、京阪バス・淀行き(1995年廃止、末期は枚方営業所担当)や阪急バスも、ここに乗り入れていましたね。淀行きの京阪バスは、七条大宮まで現在の京阪京都交通・京都駅行きと同じ経路を走っていたのも、何かの縁でしょうか?

ちなみに、桂駅西口からは市バス・洛西ニュータウン・桂坂方面行き(京阪京都交通の一部路線も)が発着します。

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少し懐かしい京都バスの車両です。
ブルーリボン・ワンステップ車(社番132)のようですね。
所属は嵐山でしょうか?

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少し前まで、京都周辺で普通に見ることのできた車両。

従来、三菱ふそう車の多かった京都周辺の西日本JRバスも、ここ数年の間、急速にエルガII(LVシリーズ)などに置き換えられました。
 


京都市バス【10】系統。

【10】系統は、四条河原町・三条京阪から河原町通・丸太町通・千本通を走り、北野天満宮・北野白梅町・御室仁和寺などを経て山越中町に至る路線。主な停留所は、

→四条河原町→四条京阪前→三条京阪前→河原町三条→京都市役所前→河原町丸太町→烏丸丸太町→府庁前→千本丸太町→千本今出川→上七軒→北野天満宮前→北野白梅町→府立体育館前→等持院道→妙心寺北門前→嵐電妙心寺駅前→御室仁和寺→福王子→宇多野病院前→山越→山越中町

同じ区間を結ぶ路線系統として、【59】系統(河原町今出川・千本今出川・千本北大路・立命館大学前経由)もあります。 

【10】系統は、北野白梅町~御室仁和寺間の狭隘路を通るところが面白いと思います。【59】系統との共通ルート区間は、

四条河原町~三条京阪前~河原町丸太町
千本今出川
御室仁和寺~山越中町

で、千本今出川では交差点ですれ違うだけ、というのも面白いですね。乗り間違いを防ぐため、

京都府庁・北野天満宮・北野白梅町・妙心寺→【10】系統
同志社前・千本北大路・金閣寺・立命館大学→【59】系統


と覚えておくと便利でしょう。

【10】【59】系統とも梅津営業所担当です。


京都市バス【52】系統。

【55】系統と同様、四条烏丸と立命館大学前を結ぶ路線系統で、一見何の変哲もないようだが、 少し面白い運行経路を辿ります。それは、七本松通を経由すること。主な停留所は、

四条烏丸~四条大宮~みぶ操車場前~千本三条・朱雀立命館前~二条駅前~千本丸太町~丸太町七本松~(七本松通)~上七軒~北野天満宮前~北野白梅町~わら天神前~桜木町~立命館大学前

で、四条大宮・二条駅・北野天満宮前・北野白梅町をカバーしつつ、丸太町七本松~上七軒間は七本松通を走行するというもの。

上京区仁和学区内の市バス運行要望の高まりを受け、2018年3月から試用系統として、現【52】系統を新設。この系統の運行開始に合わせ、「七本松出水」「七本松仁和寺街道」の2停留所が設けられました。右京区(嵐電)の御室仁和寺と混同してしまいそうですが、御室仁和寺に通じる街道が通ることによるものでしょうか? 

運行ダイヤは9~17時台に毎時1本。梅津営業所の担当です。

かつて、これとは別の【52】系統が存在しました。それは【50】系統<京都駅前~立命館大学前>の派生系統ですが、現【52】系統と同様に七本松通経由でした(ちなみに【50】系統の走行ルートは、西洞院通・中立売通を経由するもので、これまた面白い)。旧【52】系統は、1997年10月に廃止されました。


近鉄バス京都地区の路線を一つレポート。

【10】番・<竹田駅東口~向島駅前>。

運行経路・主な停留所は、

竹田駅東口~竹田出橋~竹田城南宮道~西墨染道~丹波橋~桃山~向島~(向島ニュータウン内循環)~向島駅前

で、主に国道24号線を走行。 全区間京都市伏見区内です。路線名は「向島団地線」で、2011年12月に新設されました。もとは向島ニュータウン内の路線だったのを竹田駅まで延伸するという形ですが、丹波橋・桃山界隈においては、京都奈良線および伏見桃山城キャッスルランド系統撤退以来、近鉄バス一般路線が復活したことになります。

竹田駅東口には、京都市バス【南5】【81】【南8】系統のほか、醍醐方面への京阪バス【2】号経路も発着しています。したがって、3社が乗り入れていることになり、賑やかといえば賑やかでしょうが・・・。

運行ダイヤは毎時概ね1本(9・10時~16・17時台)。


京都市バス2019年度の新車が先月末頃より納車され、運用を開始しています。

今年度新車の内容は、大型車は三菱ふそう(エアロスター)、中型車はいすゞ・エルガミオとなっています。

一番の話題は、西賀茂営業所にエアロスターが初めて配置されたことでしょう。該当車両は3781・3782など。これまで西賀茂営業所に三菱ふそう車が配置されたことはあったのでしょうか?

エアロスターの新車は、梅津営業所や九条営業所(京阪)にも配置されました。九条営業所の京阪バス委託は本年3月限りで撤退する予定で、 【5】【6】系統のエアロスターが見れるのも今のうちだけかもしれません。【5】系統といえば、かつて三菱車も多く使用されていたが、1997年地下鉄東西線開通以降、度重なる管轄移管に伴い、日野またはいすゞのイメージが強くなったように感じます。

ちなみに、京都バスでも昨年末、エアロスターの新車が納入されました。嵐山界隈でのエアロスターは違和感があるようですね。


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京都市バス【204】系統・北部循環線。

204系統は北大路バスターミナルを起点に、北大路~西大路~丸太町~白川通~東鞍馬口通などを循環する路線系統です。主な停留所は、

北大路BT~ 大徳寺前~船岡山~千本北大路~金閣寺道~衣笠校前~北野白梅町~西ノ京円前(JR円町駅前)~千本丸太町~堀川丸太町~府庁前~烏丸丸太町~丸太町京阪前~熊野神社前~東天王町~錦林車庫前~銀閣寺道~北白川校前~上終町京都造形芸大前~高原町~田中大久保町~高野~洛北高校前~植物園前~北大路BT

で、京都駅や四条河原町には乗り入れていないものの、京都市街地北部の主な鉄道駅・ターミナルや観光地(金閣寺、銀閣寺、大徳寺、平安神宮、京都御苑ほか)を巡り、利用状況は概ね良好と言えます。左回り・右回り両方とも同じ「204」系統です。一見、京都駅・北大路BT発着の【206】系統を北半分に縮小したような路線だが、運行ルートがかなり異なります(【206】系統は東大路通・北大路通・千本通経由)。

一つ面白いのは、上終町京都造形芸大前~高野間のルート。メインストリートの白川通~北大路通を素直に通らず、やや裏道的な東鞍馬口通に入り、東大路通へ抜けます。

運行ダイヤは15分間隔、烏丸営業所担当です。

烏丸営業所といえば、かつて西工ボディ+日産ディーゼル(UD)という、癖のある車両が所属していましたね(特にモノコック「カマボコ」「ハンペン」のUDは、ルーバーの形状やクーラーユニットの形などで特徴が目立っていた)。


先日、マスメディアでも話題になった京都駅発着【73】系統。

【73】系統は、京都バス・嵐山方面行き京都市バス・洛西ニュータウン行きの2系統が存在しており、しかものりばが近い場所にあるため、嵐山に向かう外国人観光客が市バス【73】系統に誤乗するケースが多発しているそうです。

ここでは、市バスの【73】系統についてレポートしたいと思います。

市バス【73】系統は、京都駅から五条通(国道9号線)を西へ進んで洛西ニュータウンを結ぶ路線系統で、主な停留所は、

京都駅前~烏丸五条~大宮五条~京都リサーチパーク前~西大路五条~西京極運動公園前~西大橋西詰~千代原口~国道中山~国道沓掛口~新林センター前~洛西バスターミナル

京都駅前~烏丸五条間は、京都バス【73】系統と並走する上、目的地の場所も同じ西京区内であるため(市バスの洛西ニュータウンとはかなり離れているが)、なおのこと乗り間違いが起きやすいですね。京都バス【73】系統のほうは、四条大宮・西大路三条・太秦天神川・太秦広隆寺前を回り、嵐山公園から松尾大社前を経て苔寺に行きます。

市バス【73】系統は洛西営業所管轄(近鉄バス委託)。阪急京都線・嵐山線の近くを通るが、阪急電車の駅前には乗り入れていません。

京都駅前と洛西ニュータウンを結ぶ路線系統としては、市バス【73】系統のほか、五条通経由の京阪京都交通、七条通~桂駅前経由の市バス【33】系統や京阪京都交通があります。七条通経由は狭隘区間があるものの、渋滞の多い五条通に比べて所要時間は短くなっています。


京都市バス横大路営業所管内のユニークな過去路線を一つ。

【21】系統<横大路車庫~小野>(六地蔵線)。 運行経路は、

横大路車庫前~府道横大路~国道大手筋~西大手筋~中書島~観月橋~桃陵団地前~桃山南口~六地蔵~町並~石田~醍醐三宝院~醍醐新町 / 醍醐北団地~小野

で、伏見区中心部(中書島、西大手筋)と同区醍醐地区を東西に結ぶ路線でした。観月橋~六地蔵~町並間は、京都r7を辿り(京阪宇治線およびJR奈良線に並行)、町並付近で宇治市に越境。町並以北は、京阪バス山科六地蔵線・三条六地蔵線(【12】【22】号経路など)とほぼ同じルートでした。1997年10月地下鉄東西線開通時、伏見区醍醐地区&山科区からの市バス撤退に伴い、本系統は廃止。京阪バス【6】【6A】号経路(西大手筋~醍醐バスターミナル)に継承されます。京阪バス移管以前も、【8】号経路(日野誕生院線)が桃山南口を経て観月橋・御香宮まで運行されていました(1995年ごろ京阪六地蔵発着に短縮され、京阪バスは桃山南口方面から一時的に撤退)。

伏見区中心部と醍醐地区を結ぶ数少ない市バス路線(他に【南6】【南7】があった)でした。

もともと醍醐営業所(廃止)が管轄していたが、1976年より横大路営業所が担当。その後、1983~88年にかけて、醍醐車庫乗り入れが一時的に復活することもありました。横大路担当として、唯一醍醐地区に足を伸ばす路線系統であり、同地区において市バスの三菱ふそう車は貴重な存在でした(醍醐営業所所属車両は日野車に統一)。

京阪バス【6】【6A】号経路は、後年西大手筋から油小路通(第二京阪側道)を北上して竹田駅西口へ延伸。さらに2018年には、龍谷大学前・稲荷大社前を経て京都駅八条口乗り入れが実現します。元来、山科営業所の担当だったが、京都駅乗り入れを機に洛南営業所に移管されました。


京都市バス「北ブロック」系統の一つ、【北8】。

運行経路は、北大路バスターミナル(BT)を起点に、北大路通~北山通~白川通~北大路通を辿って北大路BTに戻るというもので、北区・左京区の2行政区に跨ります。主な停留所は、

北大路BT~北大路堀川~大徳寺前~船岡山~千本北大路~佛教大学前~上堀川~北山橋東詰~植物園北門前~北山駅前~松ヶ崎駅前~修学院駅前~修学院道~一乗寺木ノ本町~一乗寺地蔵本町~高野~高野橋東詰~洛北高校前~府立大学前~植物園前~北大路BT

路線の形としては循環運転だが、もともと「北ブロック」の調整系統だったこともあるのか、「循環系統」(200番台)の扱いとなっていないのが、特徴です。「右回り」と「左回り」の両方向が運行され、毎時2~3本のダイヤとなっています。ただし、他の循環系統とは異なり、北大路BTで運転を打ち切る(すなわち、連続運転無し)便が多いようです。

地下鉄烏丸線(北大路駅)からの乗り継ぎで、佛教大学やノートルダム女子大、京都工芸繊維大、京都府立大、洛北高校その他への通学のほか、植物園や大徳寺、船岡山(建勲神社)などの観光名所へのアクセスに利用できるが、本数があまり多くないため、決して便利とは言えません。大徳寺・船岡山・佛教大学方面へは【1】系統も利用可能です。府立植物園へは、「植物園前」バス停よりも、地下鉄北山駅下車(北門)が便利です。

左京区高野地区には、イズミヤの店舗が2つ(イズミヤ高野店、カナート洛北)近接するほか、京都バス高野営業所も立地しています。

【北8】系統は、2016年までは調整系統だったが、修学院・岩倉地区が均一運賃区間に含まれたため、現在は均一系統となっています。

烏丸営業所の担当。北大路BTは地下式バスターミナルで、烏丸営業所と一体化しています(日本初の地下営業所)。また、地下鉄北大路駅および北大路VIVREにも直結しています。



京阪京都交通の隠れた長距離路線を一つ紹介したいと思います。

京都駅前と西京区の大原野・長峰を結ぶ大原野線【14】系統。運行経路は、

京都駅前~七条大宮・京都水族館前~梅小路公園~西大路七条~月読橋~桂大橋~桂駅東口~川島町~樫原(かたぎはら)~三ノ宮~国道中山(西京営業所前)~芸大前~国道沓掛~北春日町~南春日町~灰方~長峰

で、所要時間53分、かなり乗りごたえがありそうな路線です。京都駅~桂駅東口間は主に七条通を走行、京阪京都交通の主幹系統の一部となっています(京都市バス【33】系統とも競合)。終点・長峰付近は京都市内とは思えないのどかな里山の風景が広がるところのようです。同じ京都市内の左京区に京の奥座敷で知られる「大原」(京都駅から京都バス「大原」行きが発着)があるが、「大原野」とは全く方向が違うので注意。

運行本数は1日2往復(京都駅前10:48、14:48発 / 長峰 9:45、13:45発)ですが、桂駅東口~長峰間には区間便(【13】【13B】系統)が数本加わります。

昔、京都市バスや阪急バスでこれと類似の路線があったようですが・・・。


三条京阪・四条河原町と立命館大学を結ぶバスは、市バス【12】【15】【51】【59】系統があります。このうち、【12】系統(四条通~堀川通~北大路通経由)と【59】系統(河原町通~今出川通~千本通経由)が本数が多く、主幹系統となっています。今回、レポートする【51】系統は、ある意味で面白いです。

まず、運行経路は、

立命館大学前~小松原児童公園前~衣笠校前~北野白梅町~北野天満宮~上京区総合庁舎~烏丸今出川(地下鉄今出川駅)~【烏丸通】~烏丸御池~【御池通】~京都市役所前~河原町三条→四条河原町→四条京阪前→三条京阪→・・・

で、烏丸通を経由するのが特徴と言えます。河原町三条~四条河原町~三条京阪前間は例によって循環経路で、その後、往路と同じ経路で戻ります。

烏丸通は地下鉄烏丸線と並行するため、特に烏丸今出川~烏丸丸太町間を走行するバスは、この市バス【51】と京都バス【45】系統のみ。烏丸丸太町~烏丸御池間では市バス【65】系統、烏丸御池~四条烏丸間では京阪バス【92】【93】【95】号経路(北行きのみ)が加わるものの、やはり系統数は少なく、その意味で【51】系統のレア度が高いと言えます。

なお、三条京阪~烏丸御池間は、同じ立命館大学発着の【15】系統、烏丸今出川~千本今出川間では【59】系統(御室・山越方面発着)とそれぞれ競合しています。【15】【51】系統は、運行経路・系統番号が共に似ているばかりに、混同しやすいかもしれませんね。

運行ダイヤは概ね毎時1本と少な目の本数となっています。


京都市バスで面白そうな路線を一つレポートしたいと思います。

【69】系統。運行ルートは、

二条駅西口~四条大宮~【四条通】~梅津段町~上野橋~上桂駅前~西京区役所前~千代原口~樫原(かたぎはら)~史跡公園前~物集女(もずめ)~洛西口駅前~JR桂川駅前~北上久世~牛ヶ瀬~桂高校前~桂駅東口

で、二条駅・四条大宮から四条通を西へ進み、右京区西院・梅津地区(京都外大、日新電機)から桂川を渡って(上野橋)、西京区桂・樫原地区を螺旋状に周回するように阪急洛西口駅・JR桂川駅・阪急桂駅の順に巡る路線です。途中、物集女付近で向日市に越境、JR桂川駅前~北上久世付近では南区に踏み入れます。千代原口~物集女間は主要地方道【西京高槻線】(京都・大阪r67)を走行します。二条駅ではJR山陰本線・地下鉄東西線、四条大宮・洛西口駅・桂駅で阪急京都線、JR桂川駅でJR東海道本線(京都線)とそれぞれ接続します。

「物集女」という変わった地名ですが、その由来について、「河内国大鳥郡の百舌鳥(もず)に勢力をもっていた一族が、この地に移り住んだ」という一説があります。古墳時代後期の6世紀には、物集女古墳が造営されたそうです。【西京高槻線】は「物集女街道」とも呼ばれます。
https://www.kyoto-np.co.jp/kp/ojikoji/kaido/mozume.html

【69】系統の担当は洛西営業所かと思われるかもしれませんが、現在横大路営業所(阪急バス委託)の管轄となっています。過去、洛西営業所が長く担当していたが、2014年に横大路営業所に移管されました。

【69】系統の派生として、過去に【特69】系統・<桂駅西口~樫原小学校前~千代原口~松尾大社前~嵐山公園~嵯峨小学校前>という、これまた面白い路線が存在しました。


DSCN6065

京都バスの長距離路線、【32】系統・<京阪出町柳~鞍馬~広河原>。
2019年8月現在、富士重6Eの車両で運行されていました。
二段窓も貴重ですね。
 


京都市バス【17】系統・河原町線。

【17】系統は、

京都駅前~塩小路高倉~七条河原町~四条河原町~河原町三条~京都市役所前~府立医大病院前~河原町今出川~出町柳駅前~百万遍~京大農学部前~銀閣寺道~(白川通)~錦林車庫前

という運行経路で、京都駅前・四条河原町と左京区の京都大学・銀閣寺方面を河原町通経由で結んでいるのが特徴です。 京都駅前と左京区を結ぶ市バス路線といえば、【5】系統(京都駅前~岩倉)が筆頭に挙げられるでしょう。【5】系統の運行経路は烏丸通~四条烏丸~四条河原町~三条京阪~平安神宮と京都の主要繁華街や観光地を通っているのに対し、【17】系統は純粋に河原町通りを直進するため、三条京阪前を通らない点が大きく異なります。銀閣寺道~錦林車庫前間では【5】系統と重複するが、進行方向が逆になるので注意。

利用状況は、四条河原町を経由することから、京都駅前~河原町三条間は混雑しやすいです。河原町通(京都駅前~河原町今出川)では、【17】のほか【4】【205】系統と重複しており、3系統合わせて運行本数は5分おきと多くなっています。京都駅前~四条河原町間を移動する場合、2車線化で渋滞しやすくなった四条通を通らない分、【5】系統などよりも【4】【17】【205】系統のほうが所要時間が早いと思われます(【5】系統の一部便は五条通経由に変更されたが)。

運用担当は錦林出張所です。かつては【5】系統と共通で受け持っていたが、【5】系統は現在、九条営業所(京阪バス委託)の担当となっています。

京都駅前から同じ系統番号で左京区に行く京都バス【17】系統・大原行き(四条河原町・三条京阪・出町柳駅経由)があるので、乗り間違いに注意が必要です。


京都市バスのユニークな路線を一つ紹介したいと思います。

【84】系統・<京都駅八条口~太秦天神川駅>(久世橋線)。

運行経路が京都駅八条口から洛南地域(南区・伏見区)を回って右京区の太秦天神川に至る、という面白い路線です。

九条車庫前~京都駅八条口~河原町八条~九条河原町~地下鉄十条駅前~近鉄上鳥羽口駅前~<久世橋通>~久世橋東詰~<国道171号>~葛野大路九条~(阪急)西京極駅前~四条葛野大路(京都外大前)~太秦天神川駅前

で、近鉄京都線の駅から阪急京都線・嵐電および右京区を連絡していることも特徴です。太秦天神川駅では地下鉄東西線と嵐電が接続しており、右京区役所が併設されています。

横大路営業所管轄(MK委託)で、利用状況が少ないことなどから主に小型車で運用されています(中型車で運用される便もあり、該当便は阪急バス委託)。

久世橋通を西へ進んで、石原交差点(R171交点)を直進、久世橋を渡って、さらにそのまま直進すると、JR桂川駅・阪急洛西口駅を経て、一旦向日市に越境ののち、西京区の洛西ニュータウン、そして京都縦貫道の大原野ICに至ります。京都駅(八条口)と洛西ニュータウン方面をこのルートで結ぶバスを運行すれば、洛西口・桂川駅から上鳥羽・東九条方面、近鉄沿線から洛西ニュータウン方面へも便利になって、それなりの利用があるように思うのですが・・・。

【84】系統は一度乗ってみたい路線です。


京都市バスの現行路線での欠番系統(99以下)をリストアップしてみました。

2、 7、14、21、23、24、25、30、34、35、36、38、39、40、
41、44、45、47、48、49、53、54、56、57、60、61、62、
63、64、66、68、72、74、76、77、79、82、83、85,86、
87、89、90、92、94、95、96、97、98、99

意外に多いですね!

過去に存在して廃止になった系統番号は、

【2】  京都駅前~(烏丸通)~西賀茂車庫
【21】 横大路車庫~醍醐車庫前~小野
【24】 高原町~(河原町通、四条通)~梅津車庫前
【54】 上賀茂神社前~(出町柳駅前、河原町通)~三条京阪・祇園・四条河原町

などが挙げられます。他にも沢山あります。興味のある方は、

市バスの系統を探る
http://www5a.biglobe.ne.jp/~genzo/

でお調べいただけると幸いです。


京都市バスの過去の路線を一つレポートしたいと思います。

【南7】系統・<醍醐車庫前~竹田駅東口>

【南7】系統は、「南」ブロック系統でありながら醍醐営業所(廃止)管轄だったことが、一つの特徴です(このほか【南6】系統も醍醐営業所管轄)。運行経路は、

醍醐車庫前~山科小野(現・小野駅)~蚊ヶ瀬~勧修寺北出町~国立病院前~藤ノ森~龍谷大学前~(→稲荷大社前 / ←竹田久保町)~勧進橋~竹田出橋~竹田駅東口

で、1988年6月地下鉄烏丸線竹田開通に合わせたダイヤ改正で新設。 名神沿いの府道を経由するもので、東海道本線旧線ルート(→未成線の京阪山科線)にあたります。もとは、京都駅八条口まで乗り入れていた【57C】→【57】系統に由来するものです。京都駅八条口発着時代は、

~勧進橋~十条竹田街道~京都駅八条口(R24経由)

という経路でした。【南7】系統と同時に、同じ竹田駅東口と醍醐地区(石田)を結ぶ京阪バス【40】号経路を【南7】系統と似たような経路で新設(藤ノ森~竹田出橋間は【南7】と異なり、名神下の道路を直進)。

1997年10月地下鉄東西線開通時のダイヤ改正で、醍醐車庫は廃止、山科・醍醐地区路線は京阪バス(山科営業所)に一元化されました。【南7】系統および京阪バス【40】号経路は、京阪バス【2】号経路に再編・一本化され、現在に至ります。【2】号経路は、2018年より洛南営業所に移管されています。

ちなみに、藤ノ森・深草界隈には同じ系統番号の京阪バス・京都奈良線【2】号経路が通っていました(1996年廃止)。

【南7】系統で運用される車両は、基本的に中型車(日野レインボー)でした。


京都市バスのユニークな路線系統を一つ紹介したいと思います。

【特南1】系統

京都市バスの【南x】系統といえば、伏見区内を中心とするブロック路線であり、主に横大路営業所が管轄しているが、 【南1】【特南1】系統については西京区の桂地区に乗り入れており、【西x】系統(洛西営業所管轄)の運行エリアに片足突っ込んでいるのが面白いです。実際には、西ブロック系統は阪急京都線以西、洛西ニュータウン方面の路線が大半で、南ブロックとはほとんど被っていませんが。【南1】【特南1】系統は、阪急桂駅東口からの発車で、南区の久世方面を結んでいます。

ここでは【特南1】系統のみに話を絞りたいと思います。【特南1】系統の運行経路は、

桂高校前~下桂~桂駅東口~自衛隊前~川島六ノ坪町~JR桂川駅前~中久世一丁目~中久世~下久世~久世殿城町~久世工業団地前

で、阪急京都線およびJR京都線と久世工業団地・桂高校を結ぶことに特化しています(【南1】系統は阪急桂駅と伏見区の竹田駅西口を結んでいる)。中久世~久世殿城町間はR171を走行。

運行ダイヤは平日・土曜の朝と夕方のみの合計5本(休日の運行無し)。担当営業所は2016年まで洛西営業所だったが、現在横大路営業所(阪急バス委託)が管轄しています。

西京区内に乗り入れている横大路営業所路線には、【特南1】【南1】系統のほか、【69】系統<桂駅東口~洛西口駅~四条大宮~二条駅西口>もあります。

【南x】系統の横大路以外管轄の例として、廃止された【南7】系統(竹田駅東口~醍醐車庫、醍醐営業所管轄)なども挙げられます。


京都市バス【6】系統。

運行経路は、

四条大宮~二条駅前~千本丸太町~千本今出川~千本鞍馬口~千本北大路~佛教大学前~鷹峯~玄琢

で、主に千本通を南北に進路を取り、四条大宮と北区の鷹峯地区を結んでいます。

かつては京都駅発着だったが、2001年より四条大宮発着に短縮されています。ただし、2017年ダイヤ改正で、一部便のみ京都駅発着が復活(→【特6】)しています。

鉄道とは、阪急京都線(大宮駅)、地下鉄東西線・JR嵯峨野線(二条駅)で接続しているが、市街地中心部からやや離れているため、どちらかといえばマイナーな路線系統の印象があります。沿線には佛教大学があるため、学生の利用も多く、また船岡山(千本鞍馬口~千本北大路)への観光にも便利です。

担当営業所は、九条営業所(京阪バス委託)で、【5】系統・岩倉線などと共通となっています。以前、一時的に遠く離れた伏見区の横大路営業所(阪急バス委託)が担当していた時期もあります。


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京都市バス【43】系統。

運行経路は、

四条烏丸~烏丸五条~堀川五条~大宮五条~西大路五条~西大路七条~西大路駅前~吉祥院天満宮前~吉祥院池田町~久世橋東詰、

四条烏丸と南区吉祥院地区を五条通(国道9号線)・西大路通経由で結んでいます。かつては三条京阪前と東土川操車場までの運行だったのが、区間短縮が行われ、現在の経路となっています。横大路営業所(阪急バス委託)の担当。

上の画像は、おそらく梅津営業所の担当だった頃の、三条大橋を渡る日野K-RC301です。正直、この写真を見て違和感を覚えました。【43】系統は伝統的に横大路営業所の担当で三菱ふそうのイメージが強いが、1988~89年の一時期だけなぜか梅津営業所が担当していたようです。
 

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