カテゴリ: 神姫バスグループ / 山陽電鉄バス / 北条鉄道 / 三木鉄道


神姫バス【12】系統・岩岡西神線。

JR山陽本線・大久保駅(明石市)から神戸市西区の岩岡地区や西神工業団地などを経て、西区の中心部・地下鉄西神中央駅前を結ぶ路線。神戸市バスから系統番号を含めそのまま引き継いだものです。運行経路は同一系統番号ながら複数存在して少々複雑です。

1)大久保駅~山手小学校前~高丘西口~天郷~岩岡小学校前~上新地~岩岡中学校前~上岩岡~田井西口~(西神墓園)~高和橋~西神工業団地口~西神工業会館~西神中央駅前【兵庫県道148号経由】

2)大久保駅~山手小学校前~高丘西口~天郷~岩岡小学校前~上新地~岩岡中学校前~上岩岡~田井中央公園前~高和橋~西神工業団地口~西神工業会館~西神中央駅前
兵庫県道148号経由】

3)大久保駅~山手小学校前~高丘西口~天郷~秋田~福吉~上村~田井西口~高和橋~西神工業団地口~西神工業会館~西神中央駅前【兵庫県道384号経由】

4)田井北口~神出中学校前~五百蔵


大久保駅~西神中央駅前間の所要時間はおよそ50分程度。明石市大久保地区の高台住宅地・団地から西区の工業団地(福吉地区)、ため池の多い農村田園地帯(神出・岩岡・田井地区など)を経て、西神工業団地・ニュータウンに至り、景色の変化に富んで十分乗りごたえがありそうです。

運行ダイヤは、大久保駅~上岩岡間では西神中央駅前まで通しの「大運転」便を含め、毎時4本が基本的(経由地・経路の違いは無視)。内毎時1本が西神中央駅前直通便です。JR大久保駅を基点に明石市大久保地区および西区福吉・岩岡地区への旅客流動に沿ったダイヤが組まれていると言えます。「大運転」便が運行されない日中時間帯もあるので注意。このほか、大久保駅~ナブテスコ西神工場直行便(系統番号なし)も設定されています。

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兵庫県明石市~姫路市までのバス乗り継ぎルートを調べてみました。

【ルート1】
明石駅      ~ 社(車庫前)   (神姫バス【36】)
社(車庫前)   ~ 姫路駅      (神姫バス【71】)


上の【ルート1】が本数的に乗りやすく最速のようです。ほかに明石駅~土山駅~加古川駅~宝殿駅~北条~姫路という乗り継ぎルートもあるが、明石駅~土山駅間を除いて運行本数は非常に少なく、難易度が高いです。せっかくなので、乗り継ぎリストを作ってみました。

【ルート2】
明石駅      ~ 土山駅北口    (神姫バス【1】)
土山駅南口    ~ 加古川駅     (神姫バス【13】)※1日3本
加古川駅     ~ 宝殿駅北口    (神姫バス【54】)※1日3本
宝殿駅北口    ~ 北条町駅     (神姫バス)※1日3~5本
北条町駅     ~ 姫路駅      (神姫バス)


以前はもっと選択肢が多かったと思いますが、減便縮小が続く今の情勢では、やはり可能性も限られるようです。加古川市内路線も昔より規模が小さくなっているように感じます。



兵庫県小野市にある粟生駅。読み方は「あお」です。

粟生駅にはJR西日本・加古川線、神戸電鉄粟生線、北条鉄道の3社が乗り入れ、共同使用のターミナル駅となっています。ただし、乗車人員は3社合わせて3,000人/日足らずで、さほど賑やかな場所ではありません。ホームは

1番 加古川線(西脇市方面)
2番 加古川線(加古川方面)
3番 北条鉄道 
4番 神戸電鉄


がそれぞれ使用。

当駅は神戸電鉄粟生線の終点かつ同社路線の最西端であるとともに、北条鉄道の起点であります。北条鉄道はもともと加古川線と同じ国鉄の路線(北条線)だったが、1985年に第三セクター化されました。加古川線・北条線とも長年非電化だったが、加古川線は2004年電化されました。3路線ともJRと同じ規格のレール幅だが、現在直通運転は行われていません(かつて神戸電鉄のレールも加古川線ほかとつながっていたようですが)。

粟生駅は英語表記で「AO」。地味ながら「日本で一番短い英語表記駅名」として知られています。ちなみに「日本一短い駅名」は三重県のアレですね。 

北条鉄道といえば、昨年JR東日本・五能線からキハ40が譲渡されたことで話題になっています。

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加古川線103系3550番台

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北条鉄道(3番のりば)

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のりかえ案内標

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2番ホームと隣接する駅舎

「キハ40形を呼んだ男」が振り返る1年 その忘れられない光景とは
(朝日新聞デジタル)

https://www.asahi.com/articles/ASR1N5RKXQDTPQIP001.html



既にネット・SNSで話題になっていますが、来月2023年11月5日(日)をもって、阪急バス【6】系統(三宮~有馬温泉)が廃止されます。

神戸市の中心街・三宮と有馬温泉を結ぶ交通手段は、西日本JRバスの直行便(有馬エクスプレス)があり、鉄道利用だと北神線~神戸電鉄が最短ルートとなっています。 一般路線バスの三宮有馬線(阪急バス、神姫バス)も細々と運行されているが、一般の温泉客は運行本数の多い有馬エクスプレスに流れていること、また北神線の神戸市営化に伴う運賃値下げなどもあって、三宮有馬線の利用客が激減しているようです。さらに昨今の全国的な乗務員不足や物流2024年問題などを受け、阪急バスは伝統的な三宮有馬線に大鉈を振るうことになりました。

阪急バス撤退後も神姫バスは引き続き運行するが、来年2024年春に路線の再編があるようです。

阪急バスでは、三宮有馬線と同日、老舗の豊中・石橋西宮線、阪北線(梅田~園田)、宝塚空港線が廃止されます。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006s.pdf


六甲山を縦断する神戸三宮~三田間バス乗り継ぎルートを調べてみました。

【ルート1】(特急バス直行)
三宮(神姫バスターミナル)        
          ~ 三田駅       (神姫バス【特急】)

【ルート2】(有馬温泉・岡場駅経由)
三宮        ~ 有馬温泉(太閣橋) (阪急バス・神姫バス【6】)
有馬温泉(太閣橋) ~ 金仙寺口      (阪急バス【45】【75】【95】ほか)
金仙寺口      ~ 岡場駅       (阪急バス【44】【74】ほか)
岡場駅前      ~ イオンモール神戸北 (神姫バス【68】ほか)
イオンモール神戸北 ~ 三田駅       (神姫バス【67】ほか)

または

岡場駅前      ~ 三田駅       (神姫バス【66】)(平日のみ)

【ルート3】(谷上駅経由)
三宮        ~ 谷上駅       (阪急バス・神姫バス【6】)
谷上駅       ~ 三田駅       (神姫バス【14】)

【ルート4】(神戸駅・谷上駅経由)
三宮        ~ 神戸駅       (神戸市バス【7】、
                       神姫バス山手線)
神戸駅南口     ~ 三田駅       (神姫バス【14】)




神戸の中心部・三宮と三田の間は、鉄道利用だと北神線+神戸電鉄(谷上乗り換え)が最短最速でしょう。北神線開通前は、神戸高速+神戸電鉄(新開地乗り換え)が最短ルートだったが、やや遠回りな上、神戸電鉄菊水山~鵯越付近の急カーブ・勾配区間が存在するため、スピードは遅いです。むしろ、尼崎まで迂回してでもJR(神戸線新快速+宝塚線)を使うほうが早いかもしれません。

三宮~三田間には特急バス(新神戸トンネル、阪神高速北神戸線、六甲北有料道路経由)が古くから運行され、鉄道よりも早くて安いということでバスに人気があるようです(かつて丹波篠山市や丹波市までのロングランもありました)。これとは別に、神戸駅(南口)~三田間にて、ほぼ神戸電鉄に沿う形で一般道経由の神姫バス【14】系統も運行されています。

特急バス以外のルートを選ぶなら、運行本数面での難易度としては、【ルート2】の阪急バス主体の乗り継ぎ(有馬温泉経由)が、乗り換え回数は多いものの一番低いかもしれません。岡場駅前~三田駅直通の便は平日1日数本しかないので、注意。イオンモール神戸北を経由するほうが便利でしょう。



神姫バス【快速38】系統・<神戸駅南口~白川台~押部谷>。

当路線系統は、神戸市の中心市街地(JR神戸駅南口)に乗り入れる神姫バス一般路線の一つ。 神戸駅南口に乗り入れる神姫バスは、他に【14】系統(谷上・三田方面行き)およびポートアイランド方面への路線が発着。【14】と【快速38】は神戸駅南口1番のりばからの発車。

【快速38】系統は、神戸駅・新開地と須磨区白川台を結ぶことが主な役割。1往復だけさらに先、西区木見・木幡を経て押部谷まで足を伸ばします。主な停留所は、

神戸駅南口~新開地~湊川公園~夢野2丁目~白川峠~白川台3丁目※~白川台~中畑~木見~木幡~栄駅前~押部谷(栄)
※「白川台3丁目」は西行きのみ停車

神戸駅南口~白川台間は上記停留所のみに停車します。

運行本数は平日10往復、土休日6往復。白川台方面行きは夕方の18時帯(そして平日は19時帯も)に各3本、神戸駅行きは朝時間帯に多く設定されています。昼間の運行本数は非常に少ないので注意。白川台方面へは、神戸市バス【70】系統(名谷駅~白川台)また神姫バス【14】系統(名谷駅~明石駅)が便利でしょう。

運行経路図は、下図で合ってると思いますが・・・。
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山陽バスは主に兵庫県神戸市垂水区を中心としたエリアで路線を運行しています。以前、明石市の明石駅前まで乗り入れていましたが、山陽バスの明石駅乗り入れは2021年に廃止されました。

しかし、現在も明石市内に山陽バスの運営する路線が存在します。 それは、JR土山駅・山陽西二見駅~二見人工島系統(二見線)。

二見線は2006年まで明石市営バスの運行でした。二見線の運行順路・主な停留所は、

JR土山駅南口~土山南~明石西高校前~山陽西二見駅~【(人工島エリア)海浜公園前、二見浄化センター前、海浜プール前、水産技術センター前、東新島8番、ほか】

運行ダイヤは朝と夕方以降に偏っており、土日祝日は1日3本のみの運行です。整理券方式のため、垂水営業所の整理券対応車両が使用されます。



神姫バスが新しいサービスを開始しました。

スポーツ自転車をそのまま車内に積載できるサービスが2023年4月から開始。対象路線は、三宮吉川線(神戸三宮バスターミナル~吉川図書館前(三木市))。神戸市街地から国道428号線をたどりながら六甲山を越える路線系統で、北播磨の自然の中でサイクリングが楽しめます。年間を通じたバスの自転車積載サービスは兵庫県初とのことです。

該当便は朝9時の三宮発と午後4時40分(土日祝日は午後3時発)の吉川発の1往復。起点・終点のみでの乗降が可能です。

分解不要!スポーツ自転車そのまま乗車OK 神姫バスがサービス開始(神戸新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef4f1e707f6e82e3bd97f747bdba35301f215c76

神姫バス 三宮吉川線
http://katanogawara.blog.jp/archives/33682077.html


神姫バス【57】系統(明石駅~学園都市駅前)について調べてみました。

明石駅(JR・山陽)と学園都市駅(神戸市営地下鉄西神・山手線)を結ぶ路線です。

学園都市駅前(神戸市西区)には、その名の通り、大学や専門学校等が集積しています(流通科学大、神戸市看護大、兵庫県立大神戸商科キャンパス、神戸市外国語大、ジェームス山自動車学院、神戸工業高専、トヨタ神戸自動車大学校)。

主な停留所は、

明石駅~天文町~人丸小学校前~明石高校前~免許試験場~自動車学校前~神戸学院大学KAC~池上5丁目~伊川谷駅~太山寺小学校前~学園都市駅前

運行ダイヤは15分ヘッド(毎時4本)。免許試験場や神戸学院大学および学園都市エリアの学生利用が多いと思われます。当【57】系統とは別に、明石駅~学園都市駅前間の特急「ユニティエクスプレス」も運行されています(特急便は2023年4月1日改正で減便されるようです)。


阪急バス三田線【17】系統(金仙寺口~三田駅)が2023年3月17日(金)の運行をもって廃止する、と発表されました。

廃止停留所は、

平田、平田橋、日下部、新道場、宅原口、八景中学校前、京口、三田本町、平成大橋、三田駅

です。

なお、共同運行の神姫バスは引き続き運行します。

三田阪急の閉店に続いて、阪急バスも三田市から全面撤退となります。

阪急バス三田線は、もともと宝塚からのロングランだったと思いますが、JR福知山線(宝塚線)の複線電化に伴う本数大幅増などにより、バスは本数減・区間縮小の一途をたどり、ついに廃止ということになりました。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20230217s.pdf


神姫バスのレア路線系統を一つ。

【69】系統・<有馬温泉~神戸三田プレミアム・アウトレット>です。主な停留所は、

有馬温泉(太閣橋)~有馬温泉駅~岡場駅前~藤原台北町5丁目~吉尾インター~小名田口~上大沢~フルーツパーク~善入~神戸三田プレミアム・アウトレット

主に兵庫県道82号線・73号線を走行。全区間神戸市北区です。有馬温泉駅~岡場駅前間には途中の停留所はありません。

運行ダイヤは土休日1往復、有馬温泉(太閣橋)10:00発、神戸三田プレミアム・アウトレット15:15発。わずか1往復のみではあるが、観光・レジャー・買い物に利用しやすい時間帯の設定だと思います。

有馬温泉発着の神姫バスは、【69】系統1便を除き、他は三宮行き(阪急バスと共同運行)です。また、フルーツパークには、【特急】(神戸空港・三宮~三田方面)も乗り入れています。 



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三田駅から【22】【23】が1日数本ここまで来ます。土日祝日は1日3本で、三田駅行き最終便は13:02発。

波豆川バス停について、以前書いたレポート ↓ もご覧いただければ幸いです。
http://katanogawara.blog.jp/archives/40555744.html

 


神戸市須磨区~明石市間のバス乗り継ぎルートを考えてみました。

須磨区~垂水区の間は、海岸に山が迫る地形で人家が少ないため、海岸通り(国道2号線)を走るバスは存在しないようです(景色はとても良く、JR山陽本線の有名撮影スポットでもあるのですが)。また、少し前まで朝霧駅~明石間の山陽バスなどもあったが、免許維持路線になってしまい、海岸ルートでの乗り継ぎはほぼ不可能に等しい状況です。

したがって、神戸市営地下鉄の通る山の手の住宅地を迂回することになります。

【ルート1】
須磨一の谷      ~ 妙法寺駅前  (神戸市バス・神姫バス【75】系統)
妙法寺駅前      ~ 名谷駅前   (神戸市バス【73】系統)
名谷駅前       ~ 明石駅    (神姫バス【14】系統)

【ルート2】
須磨一の谷      ~ 妙法寺駅前  (神戸市バス・神姫バス【75】系統)
妙法寺駅前      ~ 名谷駅前   (神戸市バス【73】系統)
名谷駅前       ~ 垂水東口 または 垂水駅前   
                    (山陽バス【5】【12】系統)
垂水駅前       ~ 学園都市駅前 (神戸市バス・山陽バス【48】系統)
学園都市駅前     ~ 明石駅    (神姫バス【特急】または【57】系統)


他のルートも探せばもちろん可能だと思いますが、上記2つのルートを選ぶほうが無難なようです。


先月投稿した「宝塚~三田間 バス乗り継ぎルート」
http://katanogawara.blog.jp/archives/40231617.html
において、阪急バス「波豆」バス停と神姫バス「波豆川」バス停の位置がとんでもなく離れていることを見落としていました(コメントでのご指摘に感謝します)。

ここで改めて、神姫バス「波豆川口」「波豆川」バス停について、調査し直しましたので、レポートを書きます。

波豆川口・波豆川バス停周辺の地図は以下の通り(【図1】)です。

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【図1】「波豆川口」「波豆川」バス停周辺地図

神姫バス「波豆川口」「波豆川」バス停は三田市波豆川にあります。波豆川口バス停から東へ数kmのところに、阪急バス「上佐曽利」バス停(宝塚市)があります。

波豆川という河川は、波豆川集落から南へ下り、神戸水道千刈水源地・千刈ダムを経て、神戸市北区道場付近で武庫川に合流します。

阪急バス「波豆」バス停は、宝塚市波豆字湯谷にあり、千刈水源地の北畔にあたります。「波豆」という地名そのものは宝塚市内にあるが、「波豆川」という町名は三田市のもののようですね。下の【図2】は、波豆川流域の地図です。

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【図2】波豆川流域地図


 


(元記事)
http://katanogawara.blog.jp/archives/40231617.html

三田市側の神姫バスの乗車ルートに見落としがあったので、書き直しました。不手際を心からお詫びいたします。



宝塚市と三田市の間のバス乗り継ぎルートを考えてみました。

2022年6月現在、これは意外に難易度が高いようです。かつては、宝塚~山口~三田(国道176号線経由)の阪急バス、また宝塚駅前から宝塚市北部の西谷地区を経て三田市へ抜けるルートも可能だったと思うが、現在では三田へ乗り入れる阪急バスもほぼ壊滅状態で、JR武田尾駅から出発するほうが無難でしょう。

さっそくですが、武田尾~三田間の乗り継ぎルートを紹介したいと思います。

JR武田尾駅(福知山線)は大阪近郊区間の秘境駅で知られ、武庫川渓谷の絶景と鄙びた温泉の佇む静かな観光スポット。宝塚市街地から武田尾への抜け道はなく、迂回が必要で、秘境感十分ですね(ツーリングで武田尾を訪れる人も結構多いようです)。それだけ、福知山線複線電化と線路付け替えがいかに難工事だったのかを物語っています。

標準乗車ルートは、

(ルート1)
JR武田尾駅      ~ 波豆(はず)  (阪急バス【10】【11】系統)
波豆          ~ 香下峠     (徒歩)
香下峠         ~ 三田駅(北口) (神姫バス【25】系統)


(ルート2)
JR武田尾駅      ~ 上佐曽利(かみさそり)  
                      (阪急バス【2】【3】【4】系統)

上佐曽利        ~ 波豆川口    (徒歩)
波豆川口        ~ 三田駅(北口) (神姫バス【22】【23】系統)

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武田尾駅からの阪急バスは小型車

少し前まで、西谷から三田市まで阪急バス(旧・西谷バス)が乗り入れていたが、残念ながら宝塚市内で打ち切りに。宝塚市・三田市の境界付近は上記2ルートとも徒歩連絡です。

宝塚市側の阪急バスは(ルート1)(ルート2)とも、1日数本あります。阪急バスの時刻は公式ホームページ中の下記URL(pdfファイル)をご覧ください。

(武田尾駅発)
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/timetable/314801.pdf?3

(波豆発)
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/timetable/311601.pdf?2

(上佐曽利発)
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/timetable/312501.pdf?4


(ルート1)の神姫バス【25】系統は1日2往復だけで難易度は高いでしょう。(ルート2)の上佐曽利・波豆川口経由は神姫バス【22】【23】系統は1日4往復以上あるので、比較的容易だと思います。

神姫バス【25】系統の時刻を以下に記載します。

【香下峠:三田駅行き】
(平日・土休日共通)
10:56 15:26

【三田駅(北口):関西学院千刈キャンプ前行き(香下峠下車)】
(平日・土休日共通)
10:20 14:45


(ルート2)の神姫バス【22】【23】系統の時刻については割愛します(各自で精査をお願います)。

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※実際に乗り継ぎ行動をされる場合、自己責任でお願いいたします。万一、乗り遅れその他トラブル、不利益を被った場合、管理人は一切の責任を負いかねますので、ご了承願います。



神戸市中心部のみを走る神姫バス路線を一つ紹介したいと思います。

三宮と新開地・神戸駅を結ぶ山手線で、通称「みどりの神姫バス」

主な停留所は、

三宮センター街東口~地下鉄三宮駅前~北野坂~地下鉄県庁前~大倉山~湊川公園東口~新開地~神戸駅前

で、大半は神戸市営地下鉄西神・山手線の真上を走行します。

当路線は2022年4月1日に神戸交通振興(神戸市バス)より引き継がれました。運賃は神戸市バス均一区と同じ。

運行ダイヤは07時~16時帯までの毎時帯1~2本(0本の時間帯あり)。神戸営業所の管轄です。

https://www.shinkibus.co.jp/sys/frames/view/1473



神姫バスの長距離路線バスを一つ。

【36】系統・<明石駅~三木営業所・社>。 明石駅から主に国道175号線を北進し、播州平野北東部の三木市・小野市・社町(加東市)を結ぶ路線です。主な停留所は、

明石駅~明石郵便局前~玉津曙~王塚台7丁目~平野八幡神社前~田井北口~三木営業所~小野本町1丁目~小野~イオン小野前~古川~社(車庫前)

本路線系統の興味深い点の一つは、子午線(東経135度)に沿って走行すること。明石市(兵庫県)は子午線の町で知られ、その象徴的なランドマークとして明石市天文科学館があります。

子午線は明石市から北上すると、神戸市西区、西脇市、丹波市、京都府福知山市、兵庫県豊岡市を経て、最北端の京都府京丹後市網野町に達します。特に西脇市内には北緯35度線との交点が存在し、「日本へそ公園」(JR加古川線にもその名前の駅がある)が整備されています。国道175号線は瀬戸内海の港町・明石市と日本海の港町・京都府舞鶴市を最短で結ぶ近畿の主要幹線道路の一つで、ほぼ子午線と寄り添うルートです。

逆に子午線を南へ下ると、明石海峡から淡路島東の沖を経て和歌山市沖ノ島付近に達します。

終点・社では、西脇・三田・神戸三宮・姫路など県内南部各方面へのバスに乗り継ぐことができます。

運行ダイヤは平日毎時1~2本、土休日毎時1本で比較的乗りやすい路線だと思います。多くの便は三木(営業所前)で折り返すが、1日数本は社までのロングランです。


県境越えの面白い路線バスを一つ紹介したいと思います。

兵庫県丹波篠山市と京都府福知山市(旧・三和町)を連絡する唯一の路線バスです。三和バス(旧三和町営バス)による運行で、丹波篠山市北東部の草山温泉と福知山市三和町の中心部を結んでいます。 主な停留所は、

アルバインホテル(草山)~草山温泉~下遠方~立岩~友淵~大原野~特養前~菟原診療所~菟原~三和郵便局前~総合会館~細見辻~千束~福祉センター前~ミニフレッシュ三和店前

で、主に兵庫/京都府道97号と国道9号線を走行。草山~下遠方間は丹波篠山市、他は福知山市です。草山では篠山口駅からの神姫グリーンバス、菟原~千束・福祉センター前・ミニフレッシュ三和店前の国道9号線上ではJRバス園福線(園部~福知山駅)に乗り継ぐことが可能です。

運行ダイヤは、

(三和町→草山方面)
(第1便)福祉センター前 06:51→千束 06:52→細見辻06:53→友渕07:07→草山07:11
(第2便)細見辻09:30→友淵09:45
(第3便)福祉センター前 12:58→千束 13:00→細見辻13:01→友渕13:17→草山13:20

(草山→三和町方面)
(第1便)草山07:13→友渕07:18→細見辻07:31→千束07:32→
                福祉センター前07:33→(綾部行き、綾部市立病院08:07)
(第2便)友渕09:47→細見辻10:02→千束10:03→福祉センター前10:04
(第3便)草山13:23→友渕13:28→細見辻13:41→千束13:42→福祉センター前13:44


で、土休日・年末年始は運休。北行きの(第1便)のみ、綾部市街地までのロングラン走行です。全停留所の時刻表は、福知山市公式ホームページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/uploaded/attachment/17375.pdf
をご覧ください。

かつて、神姫バスは篠山方面から草山温泉を経て菟原まで越境乗り入れていました。福知山駅にも柏原(丹波市)あたりから神姫バスが来ていたようです。

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神姫バス【82】系統・<西神中央駅前~三木営業所>。

神戸市西区の地下鉄西神中央駅と三木市を結ぶ路線バスです。 主な停留所は、

西神中央駅前~高塚高校前~養田~高和小学校前~藤原橋~田井東口~田井北口~山西~小林~鶯谷~三木中町 / 三木本町~三木営業所

兵庫県道65号線、国道175号線(旧道)、兵庫県道22号線などを走行します。神戸市最西端付近ののどかなところを走るようで、乗りごたえがありそうですね。

三木市内には神戸電鉄粟生線が通っています。2008年までは三木鉄道(旧・国鉄三木線)もありました。しかし、神戸市内からの交通ルートとしては、鉄道よりもバスのほうが圧倒的に便利で、三宮~三木市内を結ぶ短距離高速バス・恵比須快速線が運行されているほか、本数は少ないながら西神中央駅前から当【82】系統もあります。

【82】系統の運行ダイヤは、平日8往復、土休日4往復。

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神姫バス【82】系統 経路マップ



丹波篠山市と三田市を跨ぐ数少ないバス路線を一つ紹介したいと思います。

神姫グリーンバス【8】系統・<篠山口駅~藍本駅>

【8】系統はひたすら国道176号線を走行します(JR福知山線と並行)。主な停留所は、

篠山口駅~南矢代~波賀野~国道古市~油井不動尊前~草野~細田橋~日出坂~藍本駅前

細田橋~日出坂間が丹波篠山市と三田市との境界にあたります。

運行本数は平日4往復(土休日運休)で、

(篠山口駅発)07:30、13:25、14:25、15:28
(藍本駅前ロータリー)07:50、13:49、14:49、15:59


藍本駅前は三田市内ですが、同駅発着のバスはほぼこの【8】系統のみ。平日1便だけ【36】三田駅行き(12:50発)があります。

かつて、神戸三宮と丹波篠山市を結ぶ特急バスなどもあったが、軒並み廃止されてしまいましたね。

藍本駅より大阪方へ一つ隣、相野駅からも丹波篠山市(旧・今田町)へのバス路線が発着しています。


神姫バス【14】系統・<神戸駅南口~谷上駅~三田駅>。

神戸市街地と三田を六甲山系縦断で結ぶ路線系統で、神戸電鉄と並行する形です。主な停留所は、

神戸駅南口~平野~天王谷~二軒茶屋~峠~やきもち地蔵~谷上駅~六甲登山口~有馬口~五社~岡場~田尾寺南口~新道場~三田本町~三田駅(南口

で、主に国道428号線と兵庫県道15号線を走行。

神戸市街地と三田市内を結ぶ路線としては、三宮バスターミナルからの特急バス(阪神高速北神戸線・六甲北有料道路経由)が本数も多くて便利ですが、これと別に一般道を走る路線もあるとは驚きました。

運行ダイヤは1日5往復、内2往復は神戸駅~谷上駅間の区間便。全区間の所要時間は85分、運賃860円です。



三田阪急(兵庫県三田市)が2021年8月1日、最後の営業を終えました。

三田阪急は三田駅前の商業施設「キッピーモール」の核テナントとして、 2005年オープン。以降16年間、三田駅前の顔として地域住民に親しまれてきたが、近隣の商業施設との競争激化や新型コロナ災禍の打撃で業績が悪化していたといいます。

三田阪急の店舗形態は、ワンフロアの郊外型店舗でした。このご時世において、郊外の百貨店はもはや貴重な存在だが、やはり閉店は寂しいですね。阪急の跡にどんな店が入るのでしょうか・・・。

三田阪急、16年の歴史に幕 「小さくて身近な店」惜しむ声(神戸新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6c002df65f99037677bcac8fa05b8e6e31146c5




神姫バスが農産物を輸送する「貨客混載」事業を本格的に開始しました。

対象路線は三田市北東部の「三田ー小柿線」。同市高平地区で収穫された農産物を直売所の「パスカルさんだ一番館」に運ぶもので、該当便は、

高平小学校前 11:07発 → 三田駅北口 11:30着(土休日は運休)

です。毎週火曜日と金曜日の週2回、「貨客混載バス」に設定されます。

今回の「貨客混載バス」は今年1月19日~3月末に神姫バスとJA兵庫六甲・生産者グループが連携して、実証実験が実施されました。終点・三田駅北口で乗客を降ろした後、回送で「パスカルさんだ一番館」最寄の停留所で、同館職員がコンテナを受け取り、店頭に並べるというもの。実証実験期間中の収入は約26,000円で、大人片道運賃約50人分にあたると言います。しかも経費もかからない純粋な利益なのだから、「貨客混載バス」サービスに成功の見通しが付いたということでしょう。5月7日から本格運行となりました。

この事業を立ち上げた背景に、以下の事情があります。

バス路線を運営する神姫バス側としては、少子高齢化や新型コロナ災禍の影響で利用客減少が続き赤字で苦しい中でも、路線を何とか守りたい。

かたや農家の生産者としては、農産物を直売所まで車で運んでいるが、免許を返納する高齢者も増えており、運転が不安で「野菜を作りたくても作れなくなる」との声が上がっているとのこと。ベビーカーに野菜を積み、バスで運ぶ高齢者もいたといいます。

この「貨客混載バス」事業は、バス路線と農業の両方を維持することにつながるもので、渡りに船と言えるでしょう。


三田市内の一般路線バスを活用した「貨客混載バス」を本格的に運行します(神姫バス)
https://www.shinkibus.co.jp/sysfiles/wtn/1318/202105061400.pdf

バス路線守りたい 農産物輸送「貨客混載」本格スタート 生産者の負担も軽減(神戸新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d53bd4fa48cf5d368bb50f814e1d0f1d698b1fc



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西工58MCの写真あまり撮っていなかったと思いますが・・・。

 


大阪市内と兵庫県三田市を結ぶ短距離高速バスが地味に好評のようです。神姫バスによる運行ですが、2021年4月1日ダイヤ改正で大幅増便(平日34往復、土休日32往復)と合わせ、阪神バスも2往復が新たに加わります。

運行経路・主な停留所について、便によって経由地・行き先が異なり複雑ですが、主に以下の5ルートが設定されています。

1)新大阪駅北口~大阪梅田(ハービス大阪)~イオンモール神戸北~関西学院大学
2)新大阪駅北口~大阪梅田(ハービス大阪)~イオンモール神戸北~神戸三田アウトレット
3)新大阪駅北口~大阪梅田(ハービス大阪)~弥生が丘5丁目~ゆりの木台4丁目(~関西学院大学)
4)新大阪駅北口~千里ニュータウン~関西学院大学(一部便千里ニュータウン始発あり)
5)新大阪駅北口~千里ニュータウン~~弥生が丘5丁目~ゆりの木台4丁目(~関西学院大学)


大阪~三田間といえば、JR宝塚線(福知山線)の電車が便利と思われるが、鉄道と離れた北神エリア(イオンモール、神戸三田アウトレット)や関西学院大学キャンパスなどと直結しているのがポイントでしょう。京阪バス直Q京都号のような感じでしょう。運賃は710~960円。

今度の改正で経路1)~3)の一部便について、大阪伊丹空港乗り入れも新設されます。

新型コロナ災禍に伴い全国的に鉄道・バスの減便のニュースが続く中、大阪三田高速線は数少ない大増便案件ということで注目材料だと思いました。神姫バスでは、同日の全エリアにまたがる改正で姫路市内~三宮・神戸空港線ほか複数の新路線が設定され、かなり攻めの展開に打って出たように見えます(もちろん減便・休止の路線も多いですが)。

一つ気になるのは「新大阪駅北口」のりば。新大阪駅前には高速バスのりばが複数箇所あり、慣れないとわかり辛いです。大阪三田線の発着する「新大阪駅北口」は、北西角のニッセイ新大阪ビル前にあります(ここから三重方面への近鉄バス・三重交通も発着)。

参考までに、本年年明けより運行中の大阪空港交通宝塚大阪ライナーは、3月31日をもって運行休止となります。着席通勤の需要を見込んで運行したものの、片道1,000円という割高な運賃設定(類似ルートの大阪三田線よりも高い)ゆえに利用客が少なかったようです。

2021年春 ダイヤ改正について(神姫バス)
https://www.shinkibus.co.jp/sysfiles/wtn/1293/dia210401_6.pdf

高速 三田~大阪線 時刻表(神姫バス)
https://www.shinkibus.co.jp/sysfiles/wtn/1292/sandaosaka210401_2.pdf



山陽バスは神戸市垂水区・西区および明石市東部のエリア(山陽電鉄・JR神戸線と地下鉄西神・山手線の間)をカバー。エリアの規模こそ小さいものの系統数は多いです。

明石線【60】【67】系統は明石駅前に乗り入れる2つだけの系統ですが、2021年4月1日より運行休止となります。したがって明石駅前への山陽バス乗り入れが撤退することに。運行経路は、

【60】明石駅~上ノ丸~明高下~朝霧丘~朝霧2~朝霧小学校前~松が丘小学校~明舞北センター~南多聞台7~明舞センター~狩口台1~明舞団地口~朝霧駅前

【67】明石駅~銀座~明石市役所前~大蔵海岸公園前~朝霧2~大蔵谷清水~松が丘5→明舞センター→南多聞台7~明舞北センター→松が丘小学校→松が丘5~朝霧駅前


で、【60】系統は明石城跡・公園東~山の手、【67】系統は海岸沿い(本州では貴重な国道28号線単独区間!)を走ります。走行区域は明石市内ですが、明舞団地~松が丘付近の兵庫r487が神戸市垂水区(狩口台、南多聞台)との境界線となっています。

明石線廃止後の代替路線として、神姫バス【80】系統(明石駅~大蔵海岸公園前~朝霧2~明舞センター~明舞北センター~朝霧小学校前~明高下~明石駅)を利用することになります。


山陽バスでのNicoPa利用終了と明石線の再編について
http://www.sanyo-bus.co.jp/topics/detail.html?id=443

60・67系統休止地図
http://www.sanyo-bus.co.jp/media/1613383623_24835700.pdf




神姫グリーンバス・兵庫県丹波地区路線を一つ紹介。

丹波篠山市(旧・篠山市)と丹波市を国道経由で結ぶ路線です。主な停留所は、

篠山営業所~京口橋~篠山呉服町~篠山本町~篠山産業高校前~矢代~西紀中学校~西紀支所~鐘ヶ坂~柏原駅~柏原本町~丹波医療センター

で、 兵庫r77~R176を走ります。「柏原」は近畿地方のJRに同じ漢字の駅名が3つ存在することで有名(読み方はそれぞれ異なる)。丹波市の「柏原」は「かいばら」と読みます。

丹波エリアの神姫バスグループも、かつては複数の市町を跨いだり、府県境を越えて京都府福知山市に乗り入れる路線もあったようですが、現在では篠山営業所~柏原駅・丹波医療センター系統がほぼ唯一のようです。

運行ダイヤは平日5往復(丹波医療センター発着は2往復)、土休日は3往復(柏原駅折り返し)。

一見、JR福知山線と並行しているが、JRとはかなり離れており、特に丹波篠山市の中心市街地は鉄道の通らないエリアです。福知山線は鐘ヶ坂峠を避けて川代渓谷から迂回するルートを取っています。昔、篠山口駅から市内東部の福住を結ぶ国鉄篠山線が走っていたが(もともと京都府の園部と結ぶ計画だった)、これもやはり市街地の南の外れを通るため、利用客は少なく廃止。


今回は神姫バスの面白い乗り継ぎルートについて考察してみたいと思います。

播磨地方を中心に兵庫県南部を広くカバーする神姫バスは、何気に長距離を走る一般路線も多いです。特に面白いのは、三田市と姫路市の間を最低2本のバス乗り継ぎで移動できること。

三田駅発社(加東市)方面行き(【10】【13】系統)は1日数本設定されています。発車時刻は

平日  07:10 08:30 12:35 15:23 16:30 17:50
土日祝 07:10 08:20 13:10 15:23 17:10


走行ルートは兵庫r17(吉川・東条町経由)で中国自動車道に並行する形となります。

「社(車庫前)」または「社町駅」で姫路駅行きのバス(【71】系統、R372経由)に乗り換えます。社町~姫路系統は60~120分に1本の運行で、比較的利用しやすいです。

なお、平日ダイヤ限定で、社~アスティかさい(北条町駅)~姫路駅という乗り継ぎルートも可能です。社~アスティアかさい系統は平日2往復のみの運行で乗りやすいとは言えないが、北条町駅~姫路間は毎時1本確保されています。

昔、神戸電鉄粟生線~北条鉄道~神姫バスで神戸~姫路間大回りルートを乗車したことがあります。


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一昔前、神姫バスにいた観光マスクのエアロスターM。形式はU-MPあたりでしょうか?
三ノ宮~西脇市間の急行バスで運用中の姿です。
 


神姫バスの短距離高速バスを一つ紹介したいと思います。

恵比寿快速線。

三ノ宮・神戸空港と西区および三木市のニュータウン(恵比須ほか)を結ぶ路線で、阪神高速を経由するが、神姫バスでは路線バス扱いとなっています(短距離高速バスと位置づけることもできる)。関西では数少ない都市・郊外間連絡バスです。

運行系統は幾つかあるが、三ノ宮~恵比須駅系統が基本となっています。運行経路・主な停留所は、

神戸空港~三ノ宮(神姫バスターミナル)~ <阪神高速32号新神戸TN>~<阪神高速7号北神戸線>~(藍那出入口)~<兵庫r52>~神戸複合産業団地口~木幡~栄駅前~押部谷駅前~緑が丘駅前~緑が丘中1丁目~東自由が丘~あかねが丘~中自由が丘~恵比須駅(or 三木営業所)

神戸空港~三ノ宮(神姫バスターミナル)~ <阪神高速32号新神戸TN>~<阪神高速7号北神戸線>~(藍那出入口)~<兵庫r52>~神戸複合産業団地口~木幡~栄駅前~押部谷駅前~緑が丘駅前~緑が丘中1丁目~三木北高校前~青山5丁目

で、「自由が丘」「緑が丘」「恵比須」「青山」など東京を連想させる地名が多いのも特徴と言えます(東京の「えびす」は渋谷区にあり、「恵比寿」と書く)。

藍那出入口からの一般道区間では、神戸電鉄粟生線と完全に並行します。全区間にわたって神戸電鉄と競合しているが、運賃・所要時間の面でバスのほうが有利であり、粟生線は存亡の危機と言われます。運行本数も三ノ宮~恵比須系統で30分に最低1本は確保されて非常に多く、都市・郊外間バスとしては成功しているほうと言えます。

運用車両にエアロバスが使用されるが、一般路線バスと同様、ICカードの利用が可能です。阪神高速を走行する関係上、シートベル付きで、座席定員制となっています。運賃は三ノ宮~恵比須間で700円。土・休日に1本、神戸空港行きがあります。


姫路と鳥取を結ぶ高速バス。

かつて国道29号線(因幡街道)経由の一般道で運行されていました(2001年廃止)。山陰方面への高速道が整備された現在は、播但道~中国道~鳥取道経由で運行されています。

神姫バスと日ノ丸自動車との共同運行で、1日4往復。所要時間はおよそ2時間30分、全区間の運賃は2,500円。主な停留所は、

姫路駅~姫路城大手門前~山崎IC~佐用平福~大原IC~西粟倉~智頭福原~用瀬~河原~鳥取駅~日ノ丸本社前~鳥取大学前

で、姫路城や鳥取大学へのアクセスが便利です。

姫路・鳥取間は鉄道だと、智頭急行経由の特急【スーパーはくと】が早くて便利です(高速バスのルートもほぼ【スーパーはくと】に沿っている)。1往復だけ播但線豊岡・城崎温泉経由の【はまかぜ】もあるが、下りは夜、上りは朝早く、鳥取方面への観光・ビジネスには使いづらいです。かつては、播但線経由がメインルートだったが、智頭急行開通後、【スーパーはくと】にとって代わりました(このほか、姫新線・因美線経由の急行【みささ】もあったが、所要時間・快適さの面でバスに完敗)。


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近鉄バスのブルーリボンシティ・ワンステップが神姫バスグループへ移籍している模様です。

https://twitter.com/shinkibus6501/status/1206811745785765889
 


かつて、阪急バスは三田市にも多く乗り入れていたように記憶しています。
有馬温泉からの西宮市山口地区を経由し三田への路線もあったが、現在はその残滓であろう【17】系統<金仙山口~三田>が1日2往復のみです(他に宝塚-三田系統もあったように思いますが)。これとは別に、三田駅北口から宝塚市西谷地区へのバス(旧・西谷バス→阪急田園バス)もあるが、本数は1日3~4本のみと少ないです。

さっそく、三田線【17】系統ですが、運行経路・主な停留所は、

金仙寺口~山口センター前~下山口~天上橋~名来(ならい)~平田~新道場~宅原口~八景(はっけい)中学校前~三田本町~三田

「金仙寺口」バス停は兵庫r82・西宮市山口町上山口1丁目に設置。走行経路の大半は有馬川の流路に沿う形です。有馬川は六甲山系北麓に源流を発し、有馬温泉および西宮市山口地区を経て、神戸市道場地区で武庫川に合流、武田尾・宝塚を経て西宮浜で大阪湾に注ぎます。さっそくr82を北へ辿り、R176交点・「新明治橋」を左折、三田市内までそのまま北へ進路を取ります。名来~平田間で神戸市北区(道場地区)に入り、宅原交差点の先で三田市に越境。ほどなく八景中学校前交差点を左折、兵庫r17~r141を辿りながら神戸電鉄三田線と並行、終点・三田駅前(南口)です。

三田駅はJR福知山線(宝塚線)と神戸電鉄の共同駅であり、ここから神姫バスの路線が三田市内をはじめ、神戸三宮への特急バス、そして三木・社方面への長距離路線が発着する拠点ターミナルで賑やかです。阪急バス【17】系統は(南口)1番のりばからの発車です。大阪方面へはJR福知山線のほうが早くて便利です。

有馬温泉と三田を結ぶバスは、もともと系列会社・神鉄バスの路線だったが、2002年10月阪急バスに移管。その後の度重なる減便・運行区間短縮の結果、現在の阪急バス三田線【17】系統の形に落ち着きます。


神姫バスの面白い路線を一つ紹介したいと思います。

三宮~淡河(おうご)~吉川庁舎前系統です。

さほどの長距離というわけではないが、国道428号線~兵庫r354を走行するのが特徴で、乗りごたえはあると思います。主な停留所は、

三宮駅~(ノンストップ)~小橋~(ノンストップ)~淡河本町南~淡河本町北~南僧尾~北僧尾~吉川総合公園~みなぎ台~吉川インター前~吉川中学校前~吉川庁舎前

「小橋」バス停は北区箕谷付近にあり、三宮駅~小橋間は新神戸トンネルをぶち抜いて直行。小橋~淡河本町南に亙る国道428号線は、急カーブ・勾配の連続する山岳道路で、この間に停留所はありません。急勾配も一段落すれば淡河地域であり、山陽道とクロス。山陽道の淡河バスストップには大阪空港~姫路線が停車するが、一般路線バスとは接続していません。淡河~僧尾地区は未だ神戸市内だが、農村風景の広がる長閑なところです。程なく三木市に入り、国道428号線から県道354号線に進路を転じて、吉川総合公園からみなぎ(美奈木)台を巡り、旧・吉川町の中心部に至ります。

運行ダイヤは平日4往復、土休日3往復と少ないです。

国道428号線は、中国道吉川ICと神戸市街地を結ぶ短距離の国道で、400番台としては全線にわたって整備されているほうで、走りやすいです。ただし、箕谷以南では住宅地や団地の連続する典型的な郊外道路で交通量が多く、また六甲山麓急斜面にあたり勾配やカーブも多いので注意が必要です。


ふと気が付いたんだけど、神姫バスの一般路線車には、三菱ふそう「ブルドック」がなかったみたいですね。

神姫バスは、昔から三菱ふそうのイメージが強く、1978年に「ブルドック」が登場する以前は、三菱自工ボディのMR470が多かったようです。三菱自工のほか、西工「カマボコ」のふそうMRもありましたな。呉羽ボディはなかったと思います。

三菱ふそうのMP117・118系へのモデルチェンジに合わせ、三菱自工が「ブルドック」と呼ばれる新しい車体を世に出し、1984年まで量産が続きました(1980年より呉羽自工も「ブルドック」で車体デザインを共通化する)。古くから三菱自工を採用している神姫バスで、「ブルドック」がお目にかかれないのは意外だと思いました。神姫バスでは、1980年代前半、三菱ふそう車大型の一般路線車(MP系)は、なぜか西工ボディに一本化していたようです。

神姫バスに限らず、兵庫県のバスでは、神戸市営バスを除いて、「ブルドック」を導入しているところは少なかったようですね。


兵庫県加古川市は、来年4月から神姫バスの加古川市内路線の運賃をICカード利用で最大200円に抑える方針を示しました。距離・路線に関係なく、運賃は160~200円となります。住民の負担を軽減させることで、利用を促し公共交通の維持につなげたい考えで、通常運賃との差額は市が補填するといいます。

今回、加古川市がこの方針を打ち出した事情として、「市南部の『かこバス』が100円または200円であり、市北部の路線と比べて不公平と感じる市民もいた」と説明しています。

バス運賃上限200円といえば、丹後半島の丹海交通バスの例を連想させます。ただし、加古川市の神姫バスについては、ICカード利用(「ニコパカード」)が条件。加古川市内で最も高額な運賃は、JR加古川駅~都台間の590円ですが、「ニコパカード」利用で、市内のバス停で乗降すれば、200円が上限となります。

加古川市内の路線バス、上限200円に 来年4月から(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201907/0012503708.shtml


神姫バスの長距離路線を一つレポートしてみました。

神戸三宮と西脇市を結ぶ急行バス

運行経路は、

三ノ宮駅~新神戸駅~【阪神高速32(新神戸TN)】~(箕谷JCT)~【R428】~【r85】~【r38】~三木本町~福有橋(三木駅前)~【r23】~【r18】~小野~イオン小野~社営業所~滝野社IC~【r17】~野村(西脇市駅前)~西脇(アピカ)~西脇営業所

で、阪神高速32号線・新神戸トンネルを抜けた後、一般道を走行、三木市・小野市・加東市(社町、滝野町)を経由します。「三ノ宮駅」では神姫バス神戸三宮バスターミナル(JR三ノ宮駅東)からの発車です。「急行バス」と称するだけに、西脇営業所所属の専用のハイデッカー車両(三菱ふそうエアロエース、エアロバス)が使用されるが、運行区間の大半が一般道であり、一般路線バスとしてはかなりな長距離(57km)の部類に入れることができます。以前は、パノラマデッカーやワンロマ車に後扉を設置した車両が充当されていました。

運行ダイヤは毎時概ね1本(平日、土休日19往復)の運転。全区間の運賃1,380円、所要時間はおよそ2時間。

鉄道との競合区間は、神戸市街地-三木市・小野市間は神戸電鉄粟生線、神戸市-西脇市間はJR神戸線+加古川線が該当します。しかし、神姫バスは神戸の繁華街である三宮に直通していること(JRも三ノ宮は通りますが)、およびJR加古川線利用だと遠回りになることから、運賃・時間でバスのほうが優位に立っていると言えそうです。全便新神戸駅にも乗り入れているため、三木・小野・加東・西脇市方面から新幹線利用にも便利と言えます。加古川線は電化されましたが、神戸市内(JR神戸線)への直通電車は設定されておらず、さほど便利になったとは言えません。また、神戸電鉄粟生線は存続が危ぶまれるほど危機的状況にあると言われています。


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篠山市にある阪急バス・後川(しつかわ)バス停。

日生中央(猪名川町)から杉生(すぎお)線【41】系統がr12・<猪名川渓谷ライン>経由でここまで乗り入れています。

篠山市まで阪急バスが乗り入れるようになったのは、さほど昔のことではなく、1985年だったそうです。当初、はるばる川西能勢口駅(川西バスターミナル)から30km以上に及ぶ長距離運行だったが、川西市北部~猪名川町南部の清和台地区ニュータウン開発に合わせ、日生中央駅発着に短縮され系統分割。その後も減便が続き、現在1日2往復となっています。

近い将来、後川への乗り入れ(杉生新田-後川間)が廃止になるようです。廃止後、篠山市が杉生バス停までコミュニティバスを運行する計画(ただし前日までに要予約、後川地区の住民・親族以外は利用不可)が協議中です。

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/kikakukakari/assets/2018/07/04_180627tikoukaigi.pdf


なお、後川バス停から少し北へ徒歩で神姫グリーンバスの「後川上」バス停があり、篠山市中心部および籠坊地区などへのバスが発着しています。


2018年7月1日、阪急バス・神姫バス共同運行の三宮・有馬線ダイヤ改正が実施される予定です。あわせて「神戸空港」「花山東町」の2停留所が新設されます。

神戸空港発着便は神姫バス1往復のみです(神戸空港発14:55、有馬温泉発10:05)。



今から17年前、2001年4月初旬、バイク(100ccスクーター)で兵庫県南西部、姫路・相生方面へひたすら往復する旅に出ました。

走行経路は、往路はR2~R250、復路はR250~R2~R43だったと記憶しているが、正直疲れました。さらにこの日は花冷えで、長時間バイクに乗ってて体が寒く風邪引きそうでした。道中で海が見えたのも須磨海岸~明石ぐらい、典型的な郊外国道そのものであまり楽しくなかったです。引き返そうかなとも思ったりしたが、ここまで来て今更引き返すわけにもいかず、とにかくひたすら西へ進むのみ。

それでも、姫路城の門前、および春の播磨灘海岸と室津漁港の歴史的景観は一番印象に残りました。寒い思いをしてわざわざここまでやって来た甲斐はあったと思いました。

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寒い日だったが春の穏やかな日差しが輝く播磨灘

室津漁港
室津漁港

室津御茶屋跡
室津の町並み

この旅行中にデジカメで撮影した写真は残念ながら上の3枚ぐらいしかありません。
当時、デジカメのメモリカードの容量が320MBぐらいで小さく、しかも高価ゆえ、なかなか簡単に買えるものではなく、現在のようにガシガシ撮りまくるというわけにはいきませんでした(今では8GBのカードが安くなり、デジカメの機能も大幅に進歩、携帯電話・スマホにも標準仕様として組み込まれ、誰もが気軽に写真生活を過ごせるようになったのはとてもありがたい)。

ちょうどUSJが大阪・此花区に開園したばかり、帰りのR43からUSJの案内標識を見て開園ブームを実感しました。


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1980年代前半の日野大型車といえば、K-RC301系。

1970年代までは都市部や平地では出力の小さいRE120系が主力だったのが(高出力のRC300系は主に山岳路線用とされていた)、1980年の排ガス規制K-実施を機にエンジン出力をアップしたK-RC301系(標準尺:RC301、長尺:RC321、短尺:RC381)を導入するバス事業者も多く(過渡的にK-RE121系を購入したところもある)、エンジン音が大きく変わったことで日野車のイメージも随分変わったものです。車体スタイルについて、純正の日野車は1970年代のRE・RCと基本的に同じモノコックの車体デザインを踏襲していたものの、排ガスK-規制により後側のルーバーは廃止され、スッキリした仕上がりとなりました。ほかに、富士重3Eや西工53MC(末期にはスケルトン化した58MCも)などを架装するものもありました。

関西でK-RC301系を導入していた事業者は、

京阪・京都バス・阪神・神姫・南海・和バス・近鉄・奈良交・京都市・神戸市

などが挙げられます。京都バス・近鉄・奈良交・南海・和バス・阪神・神戸市・神姫は1980年に入っていち早くK-RCを導入していたのに対し、京阪や京都市バスはしばらくK-RE121系を購入。京阪の一般路線用は1981年、京都市バスは1982年にK-RCを導入しました。奈良交通のRCには奈良市街地および団地・ニュータウン輸送用のRC321とローカル用のRC301があり、RC321は3ドア車もあって賑やかでした。近鉄はRC321に一本化、和バス、神戸市と神姫はRC381を採用。京都市バスはRC301とRC381を導入。南海・京都市・神戸市では西工53MCのRC、京阪や京都バスでは富士重3EのRCも導入していました(京都バスは富士重3E・5Eに一本化、京阪バスの富士重は1982年のみ)。特に京阪のRCについて、1982年以降は前面窓が大型化され前扉横の小窓も設定され、モノコックバスとしては画期的なスタイリッシュな印象となりました。

スケルトンボディが本格化する1983年、「爆音車」で有名なK-RTに移行するバス事業者もありました。京都市・近鉄・奈良交ではいち早くスケルトンのRTを購入。一方、京阪・京都バス・阪神・神戸市・神姫は1983~84年初頭にかけても引き続きモノコックRCを納車(京都バスは富士重5Eに)。南海・和バスは1983~84年の日野大型車の導入はなかったようです。爆音車RTを導入したバス事業者は全国的には多くなく、1984年の排ガスP-規制以降、大型車は「ブルーリボン」HT235シリーズにモデルチェンジ、多くのユーザーから支持を得ることになります。

日野ユーザーでありながら大阪市営バスではRCの納入は1台もなく、1983年にいきなり爆音車RTをぶち込み、モノコック53MCのRTという珍車もあったようです(RTはエンジンの形が特徴的であって、さすがに日野純正モノコックボディのRTというわけにはいかなかったのだろう。西工もスケルトン化58MC発売前だった事情もあると思われる)。


全但バスと神姫バスで共同運行の特急バス姫路-城崎温泉線<キャッスルロード>が2月25日をもって運行終了となる予定です。

2015年4月に運行開始、土曜・休日限定で運行してきたが、やはり利用客は少なかったのでしょうか?

http://www.zentanbus.co.jp/information/17682/


<関連記事>
【全但バス】城崎-東京夜行バス運行開始
http://katanogawara.blog.jp/archives/19513446.html



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ヤマトヤシキ姫路本店が建物老朽化を理由に来月で一時閉店となる予定です。
加古川店は営業継続です。加古川店は加古川そごう跡で2001年開店。
姫路本店の再開・建て替え計画については未定とのこと。

姫路城を訪れる外国人観光客は増えているにもかかわらず、ヤマトヤシキへの客足は伸び悩むばかりで赤字が続いているとのこと。創業者一族は経営から退き、投資ファンドにヤマトヤシキの経営権を譲り渡す形となりました。

https://mainichi.jp/articles/20171230/k00/00e/040/174000c

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神戸市街地某所にて、神姫バスエアロスターを見かけました(2012年8月撮影)。
社番・ナンバーは不明です。

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2009年5月、明石駅前にて。
エアロスターMとKが綺麗に並んでいます。
1枚目の写真の一番後ろに今はなき明石市営バスがいますね。
エアロスターMに比べKが古く見えます。
神姫バスはもともと呉羽製車両は少なく、エアロスターKもかなりレアだったかと思います。

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兵庫県篠山市河原町にあるバスターミナル、「本篠山」バス停。
ここからJR篠山口駅をはじめ篠山市内各方面への神姫グリーンバスが発着しています。
かつては、国鉄バス(→西日本JRバス)が園部(京都府南丹市)方面とか大阪府能勢町に越境する路線などもあったが、全て撤退しました。
本篠山バス停は、まるで鉄道駅ホームのような雰囲気ですね。

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西日本JRバス車庫の跡地
広大な駐車場となっているようだ


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2011年8月、姫路駅前にて撮影しました。
神姫バスも既に行先表示機LED化が急速に進み、幕車は残り少なくなっていたかと思われます。
「回送」表示も懐かしいですね。
最近では「すみません回送中です」が流行っているようですが・・・。


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久しぶりに阪急バス関係のレポート記事をアップする。

今回は兵庫県猪名川町北部の里山をのんびりゆく長距離路線、杉生線【41】【61】系統について、解説レポートする。

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運行経路は、

【41】日生中央-猪名川高校前-紫合(保健センター前)-北田原-川床口(道の駅いながわ前)-猪名川町スポーツセンター前-木津-町営北プール前-杉生(すぎお)-杉生新田-猪村-後川(しつかわ)

【61】日生中央-猪名川高校前-紫合(保健センター前)-北田原-川床口(道の駅いながわ前)-猪名川町スポーツセンター前-木津-町営北プール前-杉生(すぎお)-島-柏原

で、県道12号<川西篠山線>を経由する。【41】系統は国境を越えて丹波の篠山市に越境する。

2002年までは、川西バスターミナル(川西能勢口駅前)から発着する長距離路線だったが、系統分割により現在の形となった。

運行ダイヤは能勢営業所担当時代は【41】【61】系統がセットで交互に日生中央から毎時1本発着していたが、現在、基本的に【61】系統のみが1~2時間おきの運転となり、【41】系統は5往復に減便。さらに摂丹国境を越えて篠山市の後川まで直通する便は2往復だけとなっている(他は杉生新田で折り返し)。

日生中央発着に変わってから2012年までは能勢営業所が担当していたため、大阪ナンバーの車両で運用されていたが、同営業所の廃止により猪名川営業所に移管される。

川西バスターミナル発着時代、終点・後川までの片道運賃は1,000円を超えていたと思われ、そのため、猪名川地区の車両に装備される旧式運賃表はコマ数も多く4桁表示が可能な仕様だった。


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最果ての終点・後川(篠山市)

後川バス停から少し北へ歩いて、神姫グリーンバス「後川上」から篠山市街地・籠の坊および小柿(→乗り継いで三田へ)方面へ乗り継ぐことは可能。
ただ、こちらも本数が少ないため、時刻表を事前に調べておくほうが無難だろう。

杉生線系統のバス停を見るや、他で見覚えのある地名も結構ある。

「杉生」は高槻市の最北端、京都府亀岡市との府県境にもある。
高槻市営バスはJR高槻駅北からここ杉生まで乗り入れている。
同じ摂丹国境にあたるところだが、高槻市の北部は実は旧・丹波国であり、かつては京都府樫田村だった。

「柏原」は近畿地方の各地で見られる。JRでは「柏原」駅が関西本線(大阪府柏原市)、東海道本線(滋賀県米原市)、福知山線(兵庫県丹波市)の3つもあるが、読み方はそれぞれ異なり、順に「かしわら」、「かしわばら」、「かいばら」である。猪名川町の「柏原」は同じ県内の丹波市「柏原」と混同しやすい。

「木津」といえば、私個人的に京都・奈良の境目にあたる木津川市(関西本線・奈良線・片町線の「木津」駅)のことをまずイメージするが、猪名川町、そして篠山市(旧・今田町)にもあるし、神戸電鉄粟生線や京都丹後鉄道(丹後木津→木津温泉)にも「木津」駅がある。

そして「北田原」は奈良県生駒市のことが思い浮かぶ。奈良交通の終点(京阪バスと共同)であり、かつては大阪府交野市に越境し磐船街道経由で私市まで乗り入れていた(京阪バスが交野から田原地区まで乗り入れている)。



本年4月1日より、富士重工はSUBARUに社名を変更した。

かつて、富士重工はバス車体を生産していたが、2002年より製造中止となり、西日本車体工業(西工)に一本化。富士重のバス車体には、日産ディーゼルのほか、いすゞ・三菱・日野、国内全てのシャーシが組まれていた。しかし、1998年より、日野・三菱への架装を中止し、撤退への動きを見せるようになる。

富士重と西工のバスは、地方により分布状況が偏っていた。
西工は系列の西鉄バスをはじめ、主に京都以西の西日本各地に分布していたが、2000年ごろより滋賀県や東日本、北海道でも購入する事業者が現われる。しかし、それも長く続かず、2010年に西工のバス製造からの撤退が決まる。

一方、富士重のバスは、県によってばらつきがある。
どちらかといえば、東日本が多いが、西日本でも滋賀・岡山・広島などでなぜか多く分布し、西工王国の九州においても富士重を購入する事業者があった。また、国鉄バスでも富士重が好まれ、特に近畿・中国・四国では富士重架装の三菱車が多かった(ちなみに、国鉄バスでは日野車体+いすゞも名物だった)。

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国鉄バスの富士重3E(三菱MP)

さて、問題の兵庫県だが、国鉄バスを除いて富士重を購入した事業者は知らない。
兵庫県では西工を採用した事業者が多い。
阪急バス、神姫バス、阪神電鉄バス、神戸市バス、尼崎・伊丹・明石・姫路市営バス、・・・。
特に阪急バスは関西最大級の西工王国であり、神姫バスも西工+三菱が多く、公営バス(神戸市を除いて廃止)もやはり西工が多かった。阪急バスが西工モノコック(53MC)でいち早く下段ワイド窓を採用したのも、やはり西工だからこそ可能だったのかもしれない。

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