京阪9000系唯一の8連、9005F。
9000系は1997年、特急の朝ラッシュ時のみ枚方市停車開始に対応して、8連×5編成の3ドア・セミクロスシート車で登場しました。 デビューからしばらくの間、ラッシュ時間帯などの特急をはじめ、急行・準急などの優等列車を中心にマルチタスクをこなしていました。しかし、2008年中之島線開業以降、9000系は全車ロングシート化に改造されることになり、内装・外観とも7200系や10000系とほぼ同様の純粋な一般車に生まれ変わりました。その後、2016年ごろから5編成のうち4編成が7連化され、他の7連車と共通で準急・普通を中心に快速急行そして特急までの幅広い種別で活躍しています。
唯一8連で残る9005Fは、6000系と共通で一般車8連の運用に就いてきたが、このほど寝屋川車庫で編成分割され、中間9605号が抜かれ半端車になっているとの報告がありました。この様子だと、9005F・7連化の線が濃厚ですね。実際、10年越しの6000系リニューアル工事が完了した今、一般車8連に余裕があるので、7連以下に減車されても不思議ではないでしょう。
問題は、抜かれた9605号の使い道。これまで、7連化で余剰となった7200・9000系中間車は、もともと支線ワンマン用に造られた10000系10001・10002Fの4→7連化に活用されました。しかし現在、半端車は13000系を除いて余剰分がなく、他の10000系4連を7連化するには明らかに不足です。今後の13000系増備や3000系プレミアムカー増結とともに、京阪の車両の動きはカオスですね。