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神姫バス【12】系統・岩岡西神線。

JR山陽本線・大久保駅(明石市)から神戸市西区の岩岡地区や西神工業団地などを経て、西区の中心部・地下鉄西神中央駅前を結ぶ路線。神戸市バスから系統番号を含めそのまま引き継いだものです。運行経路は同一系統番号ながら複数存在して少々複雑です。

1)大久保駅~山手小学校前~高丘西口~天郷~岩岡小学校前~上新地~岩岡中学校前~上岩岡~田井西口~(西神墓園)~高和橋~西神工業団地口~西神工業会館~西神中央駅前【兵庫県道148号経由】

2)大久保駅~山手小学校前~高丘西口~天郷~岩岡小学校前~上新地~岩岡中学校前~上岩岡~田井中央公園前~高和橋~西神工業団地口~西神工業会館~西神中央駅前
兵庫県道148号経由】

3)大久保駅~山手小学校前~高丘西口~天郷~秋田~福吉~上村~田井西口~高和橋~西神工業団地口~西神工業会館~西神中央駅前【兵庫県道384号経由】

4)田井北口~神出中学校前~五百蔵


大久保駅~西神中央駅前間の所要時間はおよそ50分程度。明石市大久保地区の高台住宅地・団地から西区の工業団地(福吉地区)、ため池の多い農村田園地帯(神出・岩岡・田井地区など)を経て、西神工業団地・ニュータウンに至り、景色の変化に富んで十分乗りごたえがありそうです。

運行ダイヤは、大久保駅~上岩岡間では西神中央駅前まで通しの「大運転」便を含め、毎時4本が基本的(経由地・経路の違いは無視)。内毎時1本が西神中央駅前直通便です。JR大久保駅を基点に明石市大久保地区および西区福吉・岩岡地区への旅客流動に沿ったダイヤが組まれていると言えます。「大運転」便が運行されない日中時間帯もあるので注意。このほか、大久保駅~ナブテスコ西神工場直行便(系統番号なし)も設定されています。

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西宮~神戸三宮間を結ぶ路線バスには、阪神バス西宮神戸線があります。国道2号線(阪神国道)を東西に貫き通し、路面電車の阪神電車国道線がルーツです。 国道線廃止後、大阪市内(野田阪神前)・尼崎~神戸三宮間を結ぶ阪神バスに引き継がれました。しかし、これも後年、大阪~杭瀬、杭瀬・尼崎~西宮間と西宮~神戸三宮(税関前)間に系統分割され、現在に至ります。

今回、あえて阪神バス西宮神戸線を使わない乗り継ぎルートを調べてみました。

【ルート1】(阪急夙川経由)
西宮北口・JR西宮   ~ 阪急夙川   (阪急バス【1】【2】)
阪急夙川        ~ JR芦屋   (阪急バス【11】【13】)
JR芦屋        ~ JR甲南山手 (徒歩)
JR甲南山手      ~ 阪神御影南口 (神戸市バス【31】)
阪神御影        ~ JR六甲道  (神戸市バス【16】【36】)
JR六甲道       ~ 三宮     (神戸市バス【2】)
(または)
六甲口         ~ 三宮     (神戸市バス【92】)

【ルート2】(西宮浜経由)
阪神西宮南口      ~ 泉町     (阪神バス鳴尾浜線)
泉町          ~ 大東町    (徒歩)
大東町         ~ 阪神芦屋   (阪急バス【12】)
阪神芦屋        ~ JR甲南山手 (徒歩)
JR甲南山手      ~ 阪神御影南口 (神戸市バス【31】)
阪神御影        ~ JR六甲道  (神戸市バス【16】【36】)
JR六甲道       ~ 三宮     (神戸市バス【2】)
(または)
六甲口         ~ 三宮     (神戸市バス【92】)


芦屋市内では阪急バス、神戸市内では神戸市バスに乗車することになります。芦屋市・神戸市境界付近は徒歩ですが、1~2kmほどの距離で所要時間30分程度と見ておけばよいでしょう。芦屋市内を走るバスは、阪神バス西宮神戸線を除いて、阪急バスが全面的にカバーしており、芦屋浜営業所が運用拠点となっています。



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神戸市兵庫区の有馬街道(国道428号線)・平野商店街を走る市バス(【9】系統?)です。

平清盛ゆかりの地で知られるスポット。かつてここに神戸市電の終点がありました。
 


兵庫県小野市にある粟生駅。読み方は「あお」です。

粟生駅にはJR西日本・加古川線、神戸電鉄粟生線、北条鉄道の3社が乗り入れ、共同使用のターミナル駅となっています。ただし、乗車人員は3社合わせて3,000人/日足らずで、さほど賑やかな場所ではありません。ホームは

1番 加古川線(西脇市方面)
2番 加古川線(加古川方面)
3番 北条鉄道 
4番 神戸電鉄


がそれぞれ使用。

当駅は神戸電鉄粟生線の終点かつ同社路線の最西端であるとともに、北条鉄道の起点であります。北条鉄道はもともと加古川線と同じ国鉄の路線(北条線)だったが、1985年に第三セクター化されました。加古川線・北条線とも長年非電化だったが、加古川線は2004年電化されました。3路線ともJRと同じ規格のレール幅だが、現在直通運転は行われていません(かつて神戸電鉄のレールも加古川線ほかとつながっていたようですが)。

粟生駅は英語表記で「AO」。地味ながら「日本で一番短い英語表記駅名」として知られています。ちなみに「日本一短い駅名」は三重県のアレですね。 

北条鉄道といえば、昨年JR東日本・五能線からキハ40が譲渡されたことで話題になっています。

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加古川線103系3550番台

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北条鉄道(3番のりば)

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のりかえ案内標

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2番ホームと隣接する駅舎

「キハ40形を呼んだ男」が振り返る1年 その忘れられない光景とは
(朝日新聞デジタル)

https://www.asahi.com/articles/ASR1N5RKXQDTPQIP001.html



2023年8月17日を最後に、神戸市営地下鉄西神・山手線&北神線用7000系および1000形が引退しました。 

神戸市営地下鉄(神戸市交通局)の車両には幾つかの形式が存在するが、7000系のみ出自が異なります。7000系は旧・北神急行電鉄の車両。北神急行電鉄は北大阪急行などと同様、阪急グループの子会社でした。北神線(新神戸-谷上間、7.5km)はかつて北神急行電鉄が運営していました。北神線の開通は1988年。六甲山北側(神戸市北区)の神戸電鉄有馬線から中心市街地・三宮へ短絡することを目的に建設されました。7000系は開通前年の1987年にデビューしました。5編成×5両(当初)を製造。VVVFインバーター制御方式を採用。北大阪急行8000形と同世代ですね。

北神線は六甲山地を縦断するため、谷上駅付近を除いてほぼ全線が「北神トンネル」に等しく、1997年北越急行開通までJRを除く日本の鉄道で最長の山岳トンネルでした。開業当初から神戸市営地下鉄西神・山手線と相互乗り入れが行われたため、同線の規格に合わせたアルミ合金製19m3扉車体で、窓配置や編成の構成も西神・山手線の車両(1000・2000・3000形)と統一されています。北神線開通に合わせ、市交側では2000形という新形式も登場しています。

7000系は当初5両編成だったが、翌年1989年6連化されました。

開業から30年近く経過し、神戸市北区における地域振興・人口増加を図ることを目的に、北神急行電鉄の事業を神戸市に譲渡し、合わせて北神線の運賃値下げが実施されることになりました。2020年6月1日より、北神線は神戸市営地下鉄が運営。

西神・山手線~北神線用の既存1000形・2000形・3000形および7000系は全て、6000形に代替統一する形で引退が始まり、2023年8月の1000形(第17・18編成)および7000系を最後に、全編成の定期運用がなくなりました。1000形よりも新しい2000・3000形が先に全廃になったのは意外でした。


神戸市バス【64】系統。

【64】系統は市バス路線としてユニークな特徴を持っています。当路線系統は中央区の三宮と六甲山裏の北区箕谷地区を新神戸トンネル経由で結ぶ路線で、市バス唯一の急行便です。

主な停留所は、

三宮駅ターミナル前~地下鉄三宮駅前~(ノンストップ)~新神戸駅前~(新神戸トンネル)~箕谷~箕谷駅前~松が枝町~日の峰2~桂木2~大原1~神戸北町

中央区-箕谷地区間において神戸電鉄と競合するが、運賃・距離・所要時間の面で、バスのほうが圧倒的優位に立っています。市バス【64】系統は、神戸の中心街・三宮に直結しているのが何よりの強みでしょう(神戸電鉄利用の場合、山岳鉄道の線形の悪さゆえにスピードが上がらず、さらに新開地で乗り換えが必要)。三宮へは谷上駅乗り換え・神戸市営地下鉄北神線(旧・北神急行)経由も可能で、北神線市営化の恩恵で運賃は値下げされたが、それでもバスのほうが運賃は安いです。ほぼ終日にわたり利用客は非常に多く、「ロングバス」といわれる車両が導入されています。

新神戸トンネルの箕谷料金所脇には駐車場が整備されており、全国に先駆けてパークアンドライディングを実施しているのも、当路線系統の特徴と言えます。

運賃は、「均一区」と「近郊区」に跨り、対キロ制が採用されています。三宮駅ターミナル前~箕谷駅前間大人450円、三宮駅ターミナル前~神戸北町間大人500円。


世の中には「地下鉄」を名乗りながら、地上鉄道をオーバークロスする、立場逆転の路線が存在します。その好例は、大阪メトロ(地下鉄)の弁天町駅(中央線)、九条駅(中央線)、西中島南方駅(御堂筋線)。これら3駅では、JR大阪環状線、阪神なんば線、阪急京都線をそれぞれオーバークロスしています。

「新幹線よりも高いところ」を走る地下鉄もあります。

それは、神戸市営地下鉄西神・山手線。該当箇所は、西神・山手線の名谷-総合運動公園間。西神・山手線は名谷駅より西側は地上の高台を走り、名谷-総合運動公園間では山陽新幹線の上を通っているのです。山陽新幹線は、六甲山系を数本の長いトンネルで東西に貫き、地下鉄との交差地点は奥畑トンネルと高塚山トンネルの短い隙間にあたります。

神戸総合公園内で新幹線と地下鉄との交差風景を撮影するのも面白そうですね。

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神戸市バス【36】系統について調べてみました。

本路線系統は、神戸大学へのアクセスを担う主力路線であるほか、六甲団地・六甲台・鶴甲団地住民の利用も多く、神戸市バスのドル箱路線の一つと言えます。

主な停留所は、

阪神御影~御影大手筋~御影公会堂前~JR六甲道~六甲口~阪急六甲(北口)~六甲登山口~神大文理農学部前~神大本部・工学部前~神大正門前~六甲団地前~六甲台~六甲台北~神大発達科学部前→鶴甲2→鶴甲団地→鶴甲3→神大発達科学部前~(以降、北行きと逆ルート)

で、阪神御影またはJR六甲道を起点に、基本的に鶴甲団地を一方向循環して戻る運行形態となっています。運行本数は多く、特に阪急六甲においては、【2】系統とともに存在感が大きいです。

【36】系統との類似路線として、【16】系統(阪神御影~神大国際文化学研究科前~鶴甲2~六甲ケーブル下)があります。【16】系統は阪急六甲では南口からの発着であるほか、幹線道路(兵庫県道95号)を経由する点などが異なります。

【36】系統は石屋川・魚崎営業所の共同担当となっています。

なお、阪神御影駅には特急は停車するが、近鉄直通の快速急行は止まりません。


神戸電鉄の列車種別について調べてみました。

神戸電鉄といえば、新開地-鈴蘭台間を除いて、基本的に「各駅停車」というイメージです。特に粟生線は、普通・準急とも全区間各駅停車となっています。一方、三田線・有馬線では、鈴蘭台以北も通過運転をする急行特快速が設定されています。なお、準急は鈴蘭台以北各駅停車です。

神戸電鉄の列車ダイヤは意外に複雑でわかりにくく、新開地発(北行き)の準急は三田方面行き、新開地行き(南行き)の準急は粟生線からの直通、という設定がされているようです。 

さっそくですが、神戸電鉄の特快速について、簡単にまとめてみました。

特快速は、設定本数が非常に少なく、三田発新開地行きが平日2本(三田6:47、7:02発)の片道のみの運転。特快速の停車駅は、

三田~岡場間各駅停車、谷上、山の街、北鈴蘭台、鈴蘭台、湊川、新開地

です。所要時間はおよそ55分。同区間通しの「普通」と5分ほどの差しかなく、山岳鉄道ゆえの線形の厳しさや列車本数の多い朝ラッシュ時間帯という事情などから、スピードアップは難しいようです。


神戸市須磨区~明石市間のバス乗り継ぎルートを考えてみました。

須磨区~垂水区の間は、海岸に山が迫る地形で人家が少ないため、海岸通り(国道2号線)を走るバスは存在しないようです(景色はとても良く、JR山陽本線の有名撮影スポットでもあるのですが)。また、少し前まで朝霧駅~明石間の山陽バスなどもあったが、免許維持路線になってしまい、海岸ルートでの乗り継ぎはほぼ不可能に等しい状況です。

したがって、神戸市営地下鉄の通る山の手の住宅地を迂回することになります。

【ルート1】
須磨一の谷      ~ 妙法寺駅前  (神戸市バス・神姫バス【75】系統)
妙法寺駅前      ~ 名谷駅前   (神戸市バス【73】系統)
名谷駅前       ~ 明石駅    (神姫バス【14】系統)

【ルート2】
須磨一の谷      ~ 妙法寺駅前  (神戸市バス・神姫バス【75】系統)
妙法寺駅前      ~ 名谷駅前   (神戸市バス【73】系統)
名谷駅前       ~ 垂水東口 または 垂水駅前   
                    (山陽バス【5】【12】系統)
垂水駅前       ~ 学園都市駅前 (神戸市バス・山陽バス【48】系統)
学園都市駅前     ~ 明石駅    (神姫バス【特急】または【57】系統)


他のルートも探せばもちろん可能だと思いますが、上記2つのルートを選ぶほうが無難なようです。


神戸市の「長田」駅について。

「長田」駅は、神戸市営地下鉄(西神・山手線)、神戸高速鉄道線と神戸電鉄の3つが存在します。

地下鉄と神戸高速鉄道線の「長田」駅は、共に地下駅で連絡通路でつながっており、神戸高速線のほうは正式に「高速長田」という駅名になっています。長田区の中心であり、駅前に長田区役所があります。

神戸電鉄の「長田」駅は、これら2つの「長田」駅と北へおよそ1kmほど離れているため、乗り換えはできません。両方の駅の間は、神戸市バス【3】系統が最短で結んでいます。鉄道利用の場合、神戸高速鉄道(東西線)~(新開地)~神戸電鉄を迂回することになります。

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【図1】地下鉄・高速長田駅と神戸電鉄長田駅周辺地図

また、地下鉄・神戸高速「長田」駅の南西およそ600mの場所には、JRと地下鉄(西神・山手線、海岸線)の「新長田」駅があります。神戸高速線の駅としては、高速長田から西へ一つ目、「西代」駅が最寄となります。

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【図2】地下鉄・高速長田駅と新長田駅の周辺地図

「長田」駅と同じ名前の駅は、旧国名付きを含め、全国各地にいくつか存在します。関西エリアでは大阪府東大阪市に「長田」駅(大阪メトロ中央線、近鉄けいはんな線)、和歌山県に「紀伊長田」駅(JR和歌山線)があります。

また、同じ読み方で漢字が異なる「永田」駅もあり、JR外房線(千葉県)、秩父鉄道(埼玉県)に現存します。


【関連記事】
神戸市バス【3】系統 <吉田町1丁目~長田・新開地循環>

http://katanogawara.blog.jp/archives/39650328.html



神戸市中心部のみを走る神姫バス路線を一つ紹介したいと思います。

三宮と新開地・神戸駅を結ぶ山手線で、通称「みどりの神姫バス」

主な停留所は、

三宮センター街東口~地下鉄三宮駅前~北野坂~地下鉄県庁前~大倉山~湊川公園東口~新開地~神戸駅前

で、大半は神戸市営地下鉄西神・山手線の真上を走行します。

当路線は2022年4月1日に神戸交通振興(神戸市バス)より引き継がれました。運賃は神戸市バス均一区と同じ。

運行ダイヤは07時~16時帯までの毎時帯1~2本(0本の時間帯あり)。神戸営業所の管轄です。

https://www.shinkibus.co.jp/sys/frames/view/1473



神戸市バス【92】系統について調べてみました。

本路線は灘区と中央区の三宮を山手幹線経由で結んでおり、 利用者数は神戸市バスで上位を誇るドル箱路線です。主な停留所は、

石屋川 / 石屋川車庫前~六甲口~将軍通~水道筋1~水道筋6~阪急王子公園~王子動物園前~上筒井1~上筒井6~雲中小学校前~布引(新神戸駅前)~加納町2~三宮~(元町1丁目、三宮センター街東口)

当路線はJRと阪急との間を東西に貫いており、神戸市電(主に石屋川線)の代替機能も併せ持ちます。鉄道駅との接続は阪急王子公園、布引(新幹線)、三宮のみで意外に少ないです。神戸市バスの石屋川車庫は、元・神戸市電の車庫でした。

運行ダイヤは平日・土休日とも毎時6本以上の本数があり、利用客の多さを伺えます。

類似の路線として、山麓を走る【2】【18】系統(JR六甲道~三宮)があり、こと【2】系統は市バストップクラスの利用者数・本数を誇ります(ちなみに、【18】系統は摩耶ケーブル前後で「桜のトンネル」を通り抜ける唯一の路線バスであり、観光路線としての性格が強い)。



神戸市バス【3】系統について調べてみました。ある意味、希少価値のある路線だと思いました。

長田区・兵庫区を循環する路線系統で、運行経路・主な停留所は以下の通り。

吉田町1~金平町~東尻池8~東尻池2~御蔵菅原~地下鉄長田駅前~長田神社前~長田8~名倉町~房王寺町5~菊水町10~夢野町3~夢野町2~湊川公園西口~新開地~七宮町~中央市場~中之島~和田岬~吉田町1

七宮町~中之島~和田岬~吉田町1~東尻池8間は浜辺に沿い、地下鉄海岸線の真上を走ります。この区間を通るバスは、当【3】系統のみであり、JR和田岬線・和田岬駅に接続しているのも面白いと思いました。

和田岬を中心とする海岸地区は工場や倉庫の集積するエリア(三菱グループや川崎重工の工場が集中)、長田・湊川地区は神戸市内の主要な商業地区、名倉・夢野地区は山の手の住宅地が広がり、景色の変化に富んだ路線として、乗りごたえがありそうですね。

名倉町~房王寺町5付近に神戸電鉄の「長田」駅があるが、地下鉄長田駅と離れているので注意。

運行ダイヤも概ね毎時3~4本、両方向の循環運転なので、乗りやすいと言えます。吉田町1丁目で打ち切る便は【臨3】系統として運転されます。松原営業所(阪急バス委託)の運行です。

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神戸市バス【3】系統 経路概略図



神戸市内に存在する2つの「六甲」駅。

阪急神戸線の「六甲」(灘区)と神戸電鉄有馬線の「神鉄六甲」(北区)です。

両者の「六甲」駅は六甲山を隔てて直線距離で7km以上離れており、間違って下車するととんでもないことになります。

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「神鉄六甲」は1928年開業時「六甲北口」を名乗っていました。その後、「六甲登山口」を経て、1988年現在の「神鉄六甲」に改称されました。

開業当初の「六甲北口」のほうが一番わかりやすいと思うのに、なぜこの駅名にしたのでしょうか・・・。少なくとも「唐櫃(からびつ)」、または「唐櫃六甲台」ぐらいにするほうが、阪急六甲との混同を防げると思うのですが。

阪急六甲から神鉄六甲までの乗車ルートとして、

六甲~(阪急神戸線・神戸高速)~新開地~(神戸高速・神戸電鉄)~神鉄六甲 870円(45分)
六甲~(阪急神戸線)~神戸三宮~(神戸市営地下鉄)~谷上~(神戸電鉄北神線)~神鉄六甲 770円(25分)

の2つが存在します。三宮で地下鉄に乗り換えるほうが早くて安いですね。以前は新開地経由のほうが運賃面で分がありました。

北神線は神戸電鉄有馬線から神戸市中心部(三宮)への短絡ルートとして1988年開通。全長7km以上のトンネルで六甲山地を貫き、北越急行開業前はJR以外の日本の鉄道で最長の山岳トンネルでした。北神線は2020年まで北神急行の運営だったが、割高運賃が泣き所で市営化への要望が高まり、神戸市営地下鉄として運営されることになりました。


1981年当時の神戸市バス関係の写真を数点発掘したので、編集加工しました。

当時の神戸市バスといえば、私個人的に三菱ふそう「ブルドック」のイメージが強いです。「ブルドック」は京阪バスでもメジャーな存在だったが、阪急バスや大阪・京都市バスなどの三菱ふそう車は西工ボディが比較的多数で、純正のブルドックはレアでした。

阪急六甲から市バス六甲登山線に乗車しましたが、途中車両故障のため立ち往生し、後続の阪急バスに乗り換えたことを記憶しています。

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1981年頃の阪急六甲駅前の写真を発掘しました。

バスの写っている部分のみをカット編集し、当ブログで公開させていただきます。

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阪急六甲発着の神戸市バス(【2】【36】系統)は三菱ふそうが多かった
手前にブルドック、奥には旧式のMR410 ともに三菱自工車体

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駅東側には阪急バス六甲登山線の車庫・のりばがある

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六甲登山線には当時、高出力のエアサス三菱ふそうMS512(呉羽車体)が使用されていた
 


神戸市バス【64】系統。

本路線は神戸の中心部・三宮と六甲山の裏側を新神戸トンネル経由で結ぶ系統で、神戸市バスでは唯一の急行便です。また六甲山の裏側まで達する数少ない市バス路線です。

途中の停留所は、

三宮駅ターミナル前~三宮~新神戸駅前~【(阪神高速)新神戸トンネル】~ 箕谷~(日の峰・桂木地区、各駅停車)~神戸北町

三宮~箕谷間は地下鉄北神線(旧・北神急行)とほぼ完全に並行する形で両地点を短絡します。ただし北神線は箕谷には行かず谷上駅で神戸電鉄有馬線と接続。通過区は中央区・北区。全走行区間のうちトンネルがおよそ半分を占めています。

終点・神戸北町バス停は神戸電鉄北鈴蘭台駅から北西1kmの位置にあります。全区間にわたり神戸電鉄有馬線と競合する形ではあるが、運賃・所要時間の面では三宮に直通する神戸市バス【64】系統のほうが圧倒的に優位で(三宮~箕谷間450円、運賃は普通区・近郊区の両方に跨る)、神戸電鉄は市街地ターミナル(新開地駅)のロケーション、また山岳鉄道ゆえの線形の悪さなどで苦戦を強いられる状況です。

本路線は1976年新神戸トンネル開通と同時に新設。当時は三宮駅前~箕谷駅前間の運行だったが、1990年に神戸北町まで延伸されました。

運行本数は終日にわたり毎時4~6本以上で、需要は旺盛のようです。


山陽バスは神戸市垂水区・西区および明石市東部のエリア(山陽電鉄・JR神戸線と地下鉄西神・山手線の間)をカバー。エリアの規模こそ小さいものの系統数は多いです。

明石線【60】【67】系統は明石駅前に乗り入れる2つだけの系統ですが、2021年4月1日より運行休止となります。したがって明石駅前への山陽バス乗り入れが撤退することに。運行経路は、

【60】明石駅~上ノ丸~明高下~朝霧丘~朝霧2~朝霧小学校前~松が丘小学校~明舞北センター~南多聞台7~明舞センター~狩口台1~明舞団地口~朝霧駅前

【67】明石駅~銀座~明石市役所前~大蔵海岸公園前~朝霧2~大蔵谷清水~松が丘5→明舞センター→南多聞台7~明舞北センター→松が丘小学校→松が丘5~朝霧駅前


で、【60】系統は明石城跡・公園東~山の手、【67】系統は海岸沿い(本州では貴重な国道28号線単独区間!)を走ります。走行区域は明石市内ですが、明舞団地~松が丘付近の兵庫r487が神戸市垂水区(狩口台、南多聞台)との境界線となっています。

明石線廃止後の代替路線として、神姫バス【80】系統(明石駅~大蔵海岸公園前~朝霧2~明舞センター~明舞北センター~朝霧小学校前~明高下~明石駅)を利用することになります。


山陽バスでのNicoPa利用終了と明石線の再編について
http://www.sanyo-bus.co.jp/topics/detail.html?id=443

60・67系統休止地図
http://www.sanyo-bus.co.jp/media/1613383623_24835700.pdf




神戸市内の阪急バス路線について一つレポートを書いてみました。

【150】【151】【158】系統・西鈴神戸線

神戸市街地と六甲山系の山間部(北区)を結ぶ路線系統の一つ。市街地と北区山間部を結ぶ神戸市内の阪急バスといえば、三宮~有馬温泉や表六甲線などもあるが、神戸(高速神戸)駅前を拠点とする西鈴神戸線や鈴蘭台線など唐櫃(からと)営業所管轄の路線は、神戸電鉄バス・神戸市バスからの譲渡路線であり、前者とは系譜が異なります(三宮~有馬系統は神鉄バスとの共同運行)。神戸電鉄は阪急阪神グループであり、神戸電鉄バスの車両も阪急バスと車体デザイン仕様は共通していますが。

西鈴神戸線の運行経路・主な停留所は、

【150】神戸駅前~新開地~湊川公園西口~熊野橋~夢野町3丁目~菊水町10丁目~滝山町~鵯越駅前~ひよどり台~病院前~しあわせの村中央~星和台口~西鈴蘭台駅前~泉橋~日の峰1丁目~やきもち地蔵前~広陵町3丁目~鶯谷公園前~筑紫が丘4丁目~筑紫が丘5丁目

【151】谷上駅→箕谷→松が枝町→日の峰1丁目→泉橋→西鈴蘭台駅前→星和台口→市民防災総合センター→ひよどり台→鵯越駅前→滝山町→菊水町10丁目→夢野町3丁目→熊野橋→湊川公園西口→新開地→神戸駅前

【158】神戸駅前~新開地~湊川公園西口~熊野橋~夢野町3丁目~菊水町10丁目~滝山町~鵯越駅前~ひよどり台~病院前~しあわせの村中央~星和台口~西鈴蘭台駅前~泉橋~日の峰1丁目~松が枝町~箕谷~谷上駅

市街地から山へ登るルートも国道428号線(有馬街道)ではなく、神戸電鉄の線路に絡み込むように、西側の鵯(ひよどり)トンネルからひよどり台・しあわせの村・西鈴蘭台駅を回ります。鵯越(ひよどり)は歴史的に有名な場所で、平安時代末期の一ノ谷の戦いにおける奇襲「鵯越の逆落とし」で知られます。「病院前」バス停は神戸リハビリテーション病院の最寄であり、総合福祉ゾーン「しあわせの村」内の一施設です。

西鈴神戸線はもともと神戸電鉄バスとして運行開始。のちに神戸市バスとの共同運行という形になるが、2003年10月神鉄バス担当便は阪急バスに移管。神鉄バス唐櫃営業所は阪急バスに譲渡されました(運行・整備は神鉄バスに委託)。

神戸市バス担当便も2013年より阪急バスに譲渡され、現在阪急バス単独の運行です。これに対応して神戸市バスから阪急バスに譲渡されたエアロスター(KL-MP25JM)の1両(5008)は、最近豊中営業所に転属し大阪ナンバーに登録替という稀有な変遷をたどっています。

運行ダイヤは【150】【158】系統合わせて概ね30分間隔であり、大半の便は【158】系統(神戸駅前~谷上駅前)として運行。【150】系統の一部には神戸駅前~西鈴蘭台駅前間の区間便もあります。【151】系統は平日ダイヤの朝1便のみ、南行きの片道運行です(「病院前」は経由しません)。



神戸新交通ポートアイランド線の長い駅名、「京コンピュータ前」。

この駅はポートアイランド線の神戸空港延伸に伴い、「ポートアイランド南」駅として2006年開業。 その後、理化学研究所のスーパーコンピューター「京」が稼動することに合わせ、2011年現駅名に改称されました。副駅名に「神戸どうぶつ王国」が付いています。

2019年8月、「京」のシャットダウンにより、この駅名がどうなるのか注目でした。

「京」の後継マシンとして、「富岳」が2021年度に本格稼動の予定です。それに合わせ、2021年6月、「計算科学センター前」という名称に改称されることになりました。駅名改称にはシステム改修等に多額の経費を要することから、変更後の名称を恒久的なものにしつつ、副駅名を「神戸どうぶつ王国・『富岳』前」にするとしています。

「富岳」は、計算速度で連続世界一、性能4冠を達成されたそうです。おめでとうございます。

本格稼動を前に新型コロナウイルス関連の研究で既に活用が始まっており、コロナ克服の希望の星として期待が高まっています。


スパコン富岳の最寄り駅 「計算科学センター」に(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202011/0013870548.shtml

スパコン「富岳」再び世界一 2期連続で性能4冠達成(産経新聞)
https://www.sankei.com/economy/news/201117/ecn2011170001-n1.html






神戸市バス松原営業所が少し気になったので、簡単にレポートを書いてみました。

松原営業所の所在地は神戸市兵庫区芦原通5丁目、最寄バス停は「松原通5丁目」。最寄り駅はJR兵庫駅から徒歩10分程度で、道路(兵庫r489)を挟んだ向かい側には兵庫県警察本部交通機動隊があります。ちなみにJR兵庫駅からは山陽本線和田岬支線(通称・和田岬線)が分岐することで有名ですね。

さて、松原営業所といえば、阪急バスの委託であることに興味を感じました。京都市バス横大路営業所と同様の運営形態ですね。車両の整備も阪急バスに委託されており、阪急阪神エムテックが担当しています。

松原営業所の担当路線は、灘区・中央区・兵庫区・長田区そして須磨区南部を通る路線(土休日のみ北区の再度山にも足を伸ばす)。相当な広範囲をカバーしていると言えます。主な路線系統として、

【2】 JR六甲道~阪急六甲~布引~三宮神社 / 元町1丁目
【3】 吉田町1丁目~地下鉄長田駅前~湊川公園西口~新開地~和田岬~吉田町1丁目
【4】 神戸駅前~新開地~兵庫駅前~地下鉄長田駅前~丸山~大日丘住宅前
【10】 須磨水族園~月見山駅前~JR鷹取駅前~板宿~新長田駅前~須磨水族園
【25】 三宮バスターミナル~再度公園~森林植物園前(再度山ドライブウェイを走行)

などがあります。

以前は【61】系統<神戸駅南口~鈴蘭台>も担当していたが、現在は阪急バス単独の運行です。

しかし、阪急バス乗務員の運用範囲は実に広いこと。一般路線に限れば、北摂・阪神エリアを中心に、京都市内(京都市バス横大路営業所を含む)から大阪梅田、神戸市内(神戸市バス松原営業所を含む)、そして能勢町、猪名川町、三田市の山間部までをカバーしているのですよ。以前は兵庫県篠山市(後川)や京都府亀岡市(南掛ほか)、大阪府守口・門真市~八尾市(吹田八尾線)、京都市北区~右京区高雄(市バス【8】系統)までの乗務もありましたね。


神姫バスの短距離高速バスを一つ紹介したいと思います。

恵比寿快速線。

三ノ宮・神戸空港と西区および三木市のニュータウン(恵比須ほか)を結ぶ路線で、阪神高速を経由するが、神姫バスでは路線バス扱いとなっています(短距離高速バスと位置づけることもできる)。関西では数少ない都市・郊外間連絡バスです。

運行系統は幾つかあるが、三ノ宮~恵比須駅系統が基本となっています。運行経路・主な停留所は、

神戸空港~三ノ宮(神姫バスターミナル)~ <阪神高速32号新神戸TN>~<阪神高速7号北神戸線>~(藍那出入口)~<兵庫r52>~神戸複合産業団地口~木幡~栄駅前~押部谷駅前~緑が丘駅前~緑が丘中1丁目~東自由が丘~あかねが丘~中自由が丘~恵比須駅(or 三木営業所)

神戸空港~三ノ宮(神姫バスターミナル)~ <阪神高速32号新神戸TN>~<阪神高速7号北神戸線>~(藍那出入口)~<兵庫r52>~神戸複合産業団地口~木幡~栄駅前~押部谷駅前~緑が丘駅前~緑が丘中1丁目~三木北高校前~青山5丁目

で、「自由が丘」「緑が丘」「恵比須」「青山」など東京を連想させる地名が多いのも特徴と言えます(東京の「えびす」は渋谷区にあり、「恵比寿」と書く)。

藍那出入口からの一般道区間では、神戸電鉄粟生線と完全に並行します。全区間にわたって神戸電鉄と競合しているが、運賃・所要時間の面でバスのほうが有利であり、粟生線は存亡の危機と言われます。運行本数も三ノ宮~恵比須系統で30分に最低1本は確保されて非常に多く、都市・郊外間バスとしては成功しているほうと言えます。

運用車両にエアロバスが使用されるが、一般路線バスと同様、ICカードの利用が可能です。阪神高速を走行する関係上、シートベル付きで、座席定員制となっています。運賃は三ノ宮~恵比須間で700円。土・休日に1本、神戸空港行きがあります。


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神戸電鉄・有馬温泉駅です。
このアングルから温泉街の佇まいは感じられるが・・・。

有馬温泉へは、神戸市街地の新開地から神戸電鉄が直通しています。ただ、神戸電鉄は山岳鉄道ゆえに高速走行は難しく、所要時間がかかるのが泣き所。大阪や京都方面からだと遠回りになってしまいます。三宮・大阪・京都からは、直通バスが安くて便利ですね。


神戸新交通ポートアイランド線に「京コンピュータ前」(神戸市中央区港島南町)という長い駅名があります。

京コンピュータ前駅は、元は「ポートアイランド南」駅で、ポートアイランド線の神戸空港延伸に伴い、2006年開業。この駅は、2011年7月、理化学研究所計算科学研究機構の次世代スーパーコンピューター「京」が稼動したことに因み、「京コンピュータ前」という名に改称されました。 「京」は稼動当時、コンピューター性能のランキングを表すTOP500で1位でした。駅前周辺は、三宮方の隣駅・医療センター駅とともに、神戸医療産業都市に指定されており、大学や民間の研究施設が進出しています。また、「神戸どうぶつ王国」などの施設も所在しており、副駅名にもなっています。

しかし、2019年8月30日をもって、「京」がシャットダウンする予定です。これに合わせ、駅名のほうもどうなるのか注目ですが、今までのところ未定のようです。



神姫バスの長距離路線を一つレポートしてみました。

神戸三宮と西脇市を結ぶ急行バス

運行経路は、

三ノ宮駅~新神戸駅~【阪神高速32(新神戸TN)】~(箕谷JCT)~【R428】~【r85】~【r38】~三木本町~福有橋(三木駅前)~【r23】~【r18】~小野~イオン小野~社営業所~滝野社IC~【r17】~野村(西脇市駅前)~西脇(アピカ)~西脇営業所

で、阪神高速32号線・新神戸トンネルを抜けた後、一般道を走行、三木市・小野市・加東市(社町、滝野町)を経由します。「三ノ宮駅」では神姫バス神戸三宮バスターミナル(JR三ノ宮駅東)からの発車です。「急行バス」と称するだけに、西脇営業所所属の専用のハイデッカー車両(三菱ふそうエアロエース、エアロバス)が使用されるが、運行区間の大半が一般道であり、一般路線バスとしてはかなりな長距離(57km)の部類に入れることができます。以前は、パノラマデッカーやワンロマ車に後扉を設置した車両が充当されていました。

運行ダイヤは毎時概ね1本(平日、土休日19往復)の運転。全区間の運賃1,380円、所要時間はおよそ2時間。

鉄道との競合区間は、神戸市街地-三木市・小野市間は神戸電鉄粟生線、神戸市-西脇市間はJR神戸線+加古川線が該当します。しかし、神姫バスは神戸の繁華街である三宮に直通していること(JRも三ノ宮は通りますが)、およびJR加古川線利用だと遠回りになることから、運賃・時間でバスのほうが優位に立っていると言えそうです。全便新神戸駅にも乗り入れているため、三木・小野・加東・西脇市方面から新幹線利用にも便利と言えます。加古川線は電化されましたが、神戸市内(JR神戸線)への直通電車は設定されておらず、さほど便利になったとは言えません。また、神戸電鉄粟生線は存続が危ぶまれるほど危機的状況にあると言われています。


私個人的に、神戸市バスにはあまり馴染みがないが、過去に乗車した記憶のある路線を一つレポートしてみました。

【7】系統・<三宮駅前~夢野町2~神戸駅前>。 一度だけ、新開地から三宮まで乗車した記憶があります。運行経路は、

市民福祉交流センター前~中央区役所前~三宮駅前~中山手3~山本通3~諏訪山公園下~平野~夢野町2~鴨越町~湊川公園西口~新開地~神戸駅前

で、六甲山麓の山本通などを経由、少し山岳路線な雰囲気があり、車窓の景色はなかなか楽しかったと思います。鉄道と離れた山麓の住宅地を通るため、利用状況は良好で日中は10分間隔での運行となっています。沿線には神戸山手大学(諏訪山公園下下車)、神戸女子大(中山手3下車)などの大学があります。


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本日、阪神淡路大震災から24年を迎えました。
阪神間を中心に関西各地で強い地震。
このとき、生まれて初めて大きな地震を経験し、ものすごいショックでした。
テレビ・ラジオを聴くと、神戸が焼け野原に・・・
この大震災で6434人の尊い命が奪われました。

昨年6月の大阪北部地震では、阪神淡路以来の強い地震を再び経験。
その後、西日本集中豪雨災害、相次ぐ台風、北海道地震と、災害続きの1年でした。
今年こそは災害の少ない平和な一年であってほしいと願っておりますが、
メディア等では近々南海地震が日本列島を襲うとかと騒がれているそうですが、
どうなることでしょうか?


新神戸と神戸市北区の谷上を結ぶ北神急行電鉄の市営化の動きがあるようです。

北神急行(新神戸-谷上間)は六甲山裏側の北神地区と神戸市街地への短絡を目的に、阪急グループ(現・阪急阪神HD)傘下で1988年開通。北神急行線のほぼ全てが六甲山を貫くトンネル区間となっています。新神戸駅を跨いで神戸市営地下鉄西神・山手線と直通運転を行っており、地下鉄の一部のような感じになっています。谷上駅では神戸電鉄と接続。

北神急行は北摂(三田方面)および北神地区から神戸市街地への利便性が高い反面、初乗り運賃が360円と高く、利用低迷の要因となっています。さらに、バブル期に旺盛に進められた北神・三田地区ニュータウンの開発は減速、大阪方面へは利便性の向上したJR宝塚線に流れたこともあって、北神急行の乗客は低迷。

この現状を打破すべく、市営化で運賃引き下げへの動きが生まれているようです。神戸市交通局の料金体系に当てはめると、新神戸-谷上間は270円になるとのこと。運賃の大幅値下げや宅地開発などで周辺人口が増えれば、阪急側にとっても神戸三宮駅利用客の増大につながるなどのメリットがあるといいます。折りしも阪急神戸線と地下鉄西神・山手線との直通運転計画が本格的に進んでおり、北神急行の神戸市への譲渡はそのための駆け引きと見ることもできそうです。

北神急行、神戸市営化で値下げ 阪急と譲渡協議へ
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201812/0011937272.shtml



本年7月20日より、阪急バス表六甲線・<阪急六甲~六甲山上>の運行本数が大幅削減となる予定です。
土曜日(平日夏と共通)は1往復、日祝日は2往復のみの運行となります。

阪急六甲から六甲山・摩耶山へは、神戸市バス【16】系統・六甲ケーブルを利用することになります。

<六甲ケーブル山上駅~摩耶ロープウェー山上駅>系統(六甲山観光と共同運行)については、夏ダイヤは概ね30分間隔の運行のままとなります。




2018年7月1日より、神戸市バスが三宮~摩耶~六甲ケーブル下の「六甲・摩耶急行バス」運行を開始しました。

運行期間は7月1日~11月30日まで、運行経路は

三宮駅ターミナル前~地下鉄三宮駅前~新神戸駅前~摩耶ケーブル下~六甲ケーブル下

で、所要時間は50分、運賃210円。

210円の運賃で50分間の六甲山の旅行を楽しめるのが何よりですね(^-^)

運行本数は、

(7月1日~7月19日、9月1日~11月30日)

月~木曜   1日5往復
金・土日祝日 1日6往復

(7月20日~8月31日)
1日6往復

の予定です。





このほど、神戸新交通ポートアイランド線に乗る機会がありました。
接近・発車メロディーは、「おや、これどこかで聴いたことあるな」と思ったら・・・

それは、JR京都駅、またJR京都線主要駅(新大阪、高槻ほか)のメロディと全く同じ曲です!

1997年の京都駅ビル開業以来使われているもので、かつては西武秩父駅でも使われていたとのこと。

神戸新交通ポートアイランド線では、神戸空港開通を機に現在のものが使われるようになったようだが、その理由は謎です。



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三宮のそごう神戸店は阪神神戸三宮駅と併設されています。
写真は2009年、阪神なんば線開通ブームのときのものです(当時は「三宮」駅)。
「阪神なんば線開通」「伊勢志摩・名古屋へは近鉄特急で」の垂れ幕が、近鉄との相互乗り入れ開始という、新しい時代への期待と熱気を表しています。
来年春でなんば線開通10周年を迎えます。早いものですね~。
 
なお、そごう神戸店は阪急阪神百貨店(H2O)グループに経営譲渡されました。


昨日夜、神戸電鉄粟生線三木駅前の民家からの出火で、駅舎にうつって全焼。
炎上前後に電車が到着し、乗客11人全員を降ろしたあと避難したといいます。

被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

長期的な利用客減少で存続の危ぶまれる粟生線。今回の火災で廃線に追い込まれるのではと危惧されているが、一夜明けて本日運行本数を半減させ再開したとのことで、ひとまずほっとしました。

神戸電鉄の駅舎全焼、炎上前後に電車到着 乗客降り避難
https://www.asahi.com/articles/ASL346DNML34PTIL00K.html

神戸電鉄、運行本数半減させ再開 三木駅の駅舎全焼
https://www.asahi.com/articles/ASL3533XZL35PTIL006.html?iref=twitter



一昔前の神戸市バスの車両は、関西の公営バスの中でもかなり独自色が濃かったように思います。

神戸市バスといえば、私個人的に三菱ふそう・ブルドック車のイメージが強いです。

1970~80年代当時、神戸市バスの三菱車は純正の三菱自工ボディが多かったようです。関西の公営バスで三菱自工ボディを積極的に導入していたところは、神戸市ぐらいでしょう。1970年代末~80年代の三菱大型路線車の主力・MP117・118シリーズの車両といえばもちろん「ブルドック」が多く、もともと三菱自工(名古屋)の設計だったのが1980年より呉羽自動車(富山)も三菱自工のデザインに統一化されます。しかし、神戸市営バスについては、とことん純正の「三菱自工製ブルドック」にこだわり、1984年まで導入が続きました(1982~83年になると、大阪や京都の市営バスなどでは呉羽スケルトン車のMP118が導入されるが)。関西の公営バスで「ブルドック」が導入されたのは、京都市バスの電気バス数台のほかは神戸市バスのみです。神戸市バスのブルドックといえば、【36】系統・<阪神御影~鶴甲団地>や【2】系統・<JR六甲道~阪急六甲~三宮>などを思い出します。神戸市バスのMP117・118シリーズは「ブルドック」のみで、西工ボディほかは存在しなかったようです。

なお、神戸市バス発注流れと言われるブルドックが滋賀交通に2台導入されたことは有名です。1960~70年代初頭のバス窓MR520が大半だった滋賀交通に新風を吹き込み、貴重な冷房車でした(2004年まで現役だった)。

神戸市バスは三菱ふそうばかりか日野車などもかなり特徴的でした。神戸市では爆音車のRTは購入しなかったと思われ、1980~83年までモノコックRC381(日野車体・西工53MC)を継続導入していたのも、関西の公営バスとしてはかなり珍しいです。


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2017年11月訪問。
神戸市営バスの写真が少ないので、適当に撮影してみました。
一昔前は三菱ふそうが多かった印象が強いですが、最近10年間ではブルーリボンIIなどが増えているようです。

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廃止の危機に直面する神戸電鉄粟生線。

実は一度だけ、「スルッとKANSAI3Dayチケット」で神戸電鉄粟生線に乗車したことがあります。
ただし、新開地からさっそく車内で爆睡してしまい、目が覚めた頃には加古川を渡って終点・粟生も近かったと記憶しています。よって、車窓の風景はほとんど覚えていません。

粟生から先、北条鉄道の旅をして、北条町駅から神姫バス姫路駅行きに乗車しました。

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