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2023年12月20日を最後に、金剛自動車のバス事業が廃止されました。金剛自動車は大阪府富田林市を中心とする南河内エリアの路線を運営してきましたが、先日の廃止に伴いバス事業98年の歴史にピリオドを打ちました。

翌日より、富田林市・太子町・河南町・千早赤阪村の4市町村の作る協議会によって、金剛自動車のバス路線を引き継ぎ、「4市町村コミバス」に生まれ変わりました。コミバスの愛称名は募集中とのことです。

「4市町村コミバス」の路線図・運賃・時刻表は、以下のURL等に詳しく掲載されています。

【4市町村コミバス 運行経路・運賃・運行のご案内】(富田林市)
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/soshiki/29/98472.html

【4市町村コミバス 運行ルート:pdfファイル】
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/94396.pdf

【4市町村コミバス 路線運行系統図:pdfファイル】
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/94655.pdf

【4市町村コミバス 運賃表:pdfファイル】
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/94744.pdf

【新たな交通サービスの開始について】(千早赤阪村)
https://www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp/kakuka/sangyokensetsu/toshiseibi/koukyo_koutsu/8562.html

【千早線 富田林駅前~金剛登山口 時刻表:pdfファイル】
https://www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp/material/files/group/11/100noritugi.pdf
(千早赤阪村役場で乗り継ぎとなります)

「4市町村コミバス」の運行事業者は、近鉄バス・南海バス・千早赤阪村ほか。さっそく南海バスが近鉄富田林駅前に出入りするようになり、近鉄バス他と並ぶ賑やかな光景が生まれました。南海バスは泉北営業所が担当しているようです。



本年12月21日をもってバス事業が廃止される大阪府南河内地域(富田林市ほか)の金剛自動車。

これを受けて、バス路線の今後について地元市町村などによる協議会が開かれ、全14路線のうち通勤・通学などの利用客の多い主要5路線について、近鉄バス・南海バスが運行継続することになりました。2社の引継対象路線は、

(近鉄バス)
阪南線、さくら坂循環線、喜志循環線

(南海バス)
東條線、千早線


上記5路線は「コミュニティバス」という形で運行されるそうです。四條畷市コミュニティバス(京阪バス)や西宮さくらやまなみバス(阪急バス)と同様の運行形態ですね。当面、運賃は現在の水準を維持とのこと。大阪の最高峰・金剛山への登山アクセスは確保されることになります。

ただ、喜志循環線を除く4路線は減便となる見通しです。

残り9つの路線については、路線の統合も含め、コミュニティバスや乗り合いタクシーを走らせる方針とのことです。

ともあれ、主要5路線が維持されるとのことで、ひとまず安心しました。

「5路線」通勤通学時は減便せず、運賃体系を維持・・・金剛バス法定協(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20231020-OYO1T50015/



堺市と大阪市の南港ポートタウン・海遊館エリアを直結する南海バス堺南港線。 

堺南港線の歴史は新しく、2011年9月1日運行開始。そのメインとなる路線系統は、【43】【43V】系統(堺駅前~ポートタウン東・ATC・海遊館)。停車停留所は、

堺東駅前→(ノンストップ)→堺駅前→南港フェリーターミナル(【43V】のみ)→ポートタウン東→インテックス大阪東→ATC→海遊館(天保山)→堺駅前→(ノンストップ)→堺東駅前

一般路線バスの扱いですが、阪神高速経由のため、リムジンバス車両が使用されます。ATC~天保山間は大阪港咲州トンネルを通ります。関西において海底トンネルを走行するレアなバス路線ですね。運賃は全区間均一510円。堺市内のみ、南港エリアのみの利用は不可。

運行ダイヤは平日デイタイム(9~15時帯)、土休日は8~21時帯にわたって毎時概ね1本。南港フェリーターミナル経由の便(【43V】)が数本設定されています。堺市内~大阪南港・天保山方面間の鉄道での往来は意外に不便で、バスが重宝されているようです。高速道経由で510円の運賃は、鉄道よりも安いです(鉄道利用だと、550円~)。

朝時間帯および平日の夕方~夜時間帯は、天保山直通便【43】【43V】の代わりに、【41】【41V】または【42】【42V】(インテックス大阪東 / ATCで折り返し)を運行。通勤時間帯のため、昼間時間帯よりも本数が多く設定されています。


南海バスでは、大阪市内および堺市内を起点とする深夜急行バスが3系統設定されています。2020年4月以来、3年以上にわたって新型コロナの影響で運行休止が続いているが、一日も早い運行再開が待たれるところです。

さっそくですが、深夜急行バスの一つの系統、梅田・なんば~河内長野~林間田園都市系統について、レポートしたいと思います。

走行ルートは、阪神高速1号(環状線)・14号(松原線)、国道309号線、大阪府道202号線、国道310・371号線など。以下の各バス停に停車します。

梅田(24:35発)→なんば(01:05発)→(阪神高速1・14号)→広国神社前→下黒山西→菅生口→藤沢台1丁目→津々山台1丁目北→公園前→高辺台3丁目→久野喜台2丁目→金剛駅前→北村→亀の甲→樫木病院前→東茱萸木4丁目→千代田駅前→石坂→本多町→河内長野駅前→七ツ辻→郵便局前→三日市町駅筋→三日市町駅前→加賀田口→美加の台駅前→慶賀野→林間田園都市駅前(02:30着)

当路線系統は、深夜急行バスでは最長の距離を走り、紀見トンネルを抜けてわずかながら和歌山県に乗り入れているのが特徴です。かつて和歌山県内にも南海(電鉄)バスが走っていたが、和歌山バス、和歌山バス那賀、南海りんかんバスに分社化されており、当路線系統が和歌山県内唯一の南海バス路線かつ深夜バスとなっています。

運行日は梅田・なんば発平日・土曜(休日は運休)。堺営業所のリムジン「Sorae」仕様(トイレ付き)が使用されます。

なお、阪神高速松原線(14号線)は、工事のため喜連瓜破~三宅JCT間で通行止め(2025年3月までの予定)となっています。運行再開した際の代替走行ルートが気になりますね(このままなし崩し的に廃止の可能性も考えられます)。


南海バス泉大津光明池線について。

当路線は、南海泉大津駅前・JR和泉府中駅前~和泉中央駅~光明池駅を結ぶ路線です。系統番号は【320】【321】【321V】。主な停留所は、下記の通りです。

【320】泉大津駅前~池浦中央~和泉府中駅前~府中町南~阪本~池田下~和泉中央駅~和泉和田~公団西口~変電所前~光明池駅

【321V】泉大津駅前~池浦中央~和泉府中駅前~府中町南~阪本~池田下~和泉中央駅~和泉和田~光明池車庫~光明台センター~光明台1丁目~城山台四丁~城山台口~東室堂~光明池駅

【321】泉大津駅前~池浦中央~和泉府中駅前~府中町南~阪本~池田下~和泉和田~光明池車庫~光明台センター~光明台1丁目~城山台四丁~城山台口~東室堂~光明池駅


主に大阪府道38号線、国道480号線などを走行します。走行区域は泉大津市・和泉市・堺市南区。接続する鉄道は、南海本線(泉大津駅前)、JR阪和線(和泉府中駅前)、泉北高速鉄道(和泉中央駅、光明池駅)。

運行ダイヤは、終日毎時間帯にて1本(上記3系統のうちの一つ)が設定されています。【321V】を基本としつつ、時間帯によっては一部経由地の異なる【320】【321】が運行されることもあります。【321】は和泉中央駅には立ち寄らないので注意。ただし、土・日・祝日は全便【321V】として運行。光明池営業所の担当です。

泉大津駅前~和泉中央駅~和泉和田間には、父鬼線(【331】【333】【335】ほか)が同じ経路を走ります。


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なぜか南海堺東駅ビルの写真を撮っていました。

堺東駅は南海高野線の主要駅で堺市の市街地中心部にあり、堺市役所の最寄り駅。駅ビルには高島屋があります。また、駅西側には商店街が連なり、堺市内随一の繁華街です。

1990年代当時、駅南側にダイエーがあったのを覚えています。その昔、イズミヤなどもあったそうですが。


堺市中心部~河内長野市間のバス乗り継ぎルートを調べてみました。

【ルート1】
堺東駅前   ~ 深井駅    (南海バス【140】)
深井駅    ~ 泉ヶ丘駅   (南海バス【125】)
泉ヶ丘駅   ~ 河内長野駅前 (南海バス【470】)

【ルート2】
堺東駅前   ~ 国分峠東   (南海バス【306】)
国分峠東   ~ 河内長野駅前 (南海バス【401】)

【ルート3】
堺東駅前   ~ 光明池駅   (南海バス【308】)
光明池駅   ~ 河内長野駅前 (南海バス【401】)


やや難易度が高いと思っていましたが、乗り継ぎ回数の少ないルートが複数存在するのは少し意外でした。堺東駅前発着の【306】【308】系統は、所要時間1時間を超え、乗りごたえがありそうです。また、【401】系統(光明池駅~河内長野駅前、天野山線)もなかなかのロングランで、国道170号線旧道の峠道区間(和泉市・河内長野市境界付近)は一つの見どころでしょう。

かつて、国道310号線経由で堺市街地と河内長野を結ぶロングラン系統(→現・北野田線【131】の前身)もあったようです。また、近鉄バスも八尾市(志紀車庫)から河内長野まで乗り入れていたようです。


大阪キタ(梅田)~堺市内のバス乗り継ぎルートを調べてみました。

【ルート1】
大阪駅前     ~ なんば      (大阪シティバス【8】【75】系統)
なんば      ~ 地下鉄住之江公園 (大阪シティバス【29】系統)
地下鉄住之江公園 ~ 堺駅西口     (大阪シティバス【89】系統)
(または)
住之江公園駅前  ~ 堺東駅前     (南海バス【61】系統)

【ルート2】
大阪駅前     ~ 大正区役所前   (大阪シティバス【55】系統)
大正区役所前   ~ 地下鉄住之江公園 (大阪シティバス【76】系統)
地下鉄住之江公園 ~ 堺駅西口     (大阪シティバス【89】系統)
(または)
住之江公園駅前  ~ 堺東駅前     (南海バス【61】系統)

【ルート3】
大阪駅前     ~ 住吉車庫前    (大阪シティバス【62】系統)
住吉車庫前    ~ おりおの橋    (大阪シティバス【64】【65】系統)
おりおの橋    ~ 錦綾町      (徒歩)
錦綾町      ~ 堺東駅前     (南海バス【9】系統ほか)

【ルート4】
大阪駅前     ~ 住吉車庫前    (大阪シティバス【62】系統)
住吉車庫前    ~ 地下鉄あびこ   (大阪シティバス【63】【65】系統ほか)
地下鉄あびこ駅  ~ 天美西住宅前   (北港観光バス あびこ天美北線)
天美西      ~ 堺東駅前     (南海バス【9】系統ほか)



南海(本線)の堺駅前までなら、大阪シティバスのみで完結するのは驚きです。【ルート1】が本数も多く、最速でしょう。かつて、堺東駅前(南海高野線)にも旧・大阪市営バスが乗り入れていました。また、地下鉄御堂筋線なかもず延伸前、あびこ駅から北花田・金岡方面への南海バスも発着していました。

【ルート3】の上本町・あべの・住吉車庫前・おりおの橋経由も試す価値があると思います。「おりおの」は漢字で「遠里小野」と書きます。「遠里小野」という地名は、大和川両岸の大阪市(住吉区)と堺市(堺区)に跨って存在します。おりおの橋~錦綾町間の徒歩ルートマップを【図1】に示します。

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【図1】おりおの橋~錦綾町 徒歩ルート

少し遠回りですが、【ルート4】の住吉車庫前・地下鉄あびこ・天美地区(松原市)経由も面白いでしょう。



堺市中心部から近鉄富田林駅までのバス乗り継ぎルートを考えてみました。以下のルート例が挙げられます。

【ルート1】
堺駅南口   ~ 北野田駅前  (南海バス【131】系統)
北野田駅前  ~ 富田林駅前  (近鉄バス【43】【44】番)

【ルート2】
堺東駅前   ~ 河内松原駅前 (南海バス【23】【25】系統)
河内松原駅前 ~ 平尾     (近鉄バス【74】番)
平尾     ~ 富田林駅前  (近鉄バス【43】【44】番)

【ルート3】
堺駅南口   ~ 初芝駅前   (南海バス【33】系統)
初芝駅前   ~ 平尾     (南海バス【151】【161】系統ほか)
平尾     ~ 富田林駅前  (近鉄バス【43】【44】番)

【ルート4】
堺東駅前   ~ 深井駅    (南海バス【105】【140】系統)
深井駅    ~ 泉ヶ丘駅   (南海バス【125】系統)
泉ヶ丘駅   ~ 金剛駅前   (南海バス【222】系統ほか)
金剛駅前   ~ 金剛高校前  (南海バス【257】系統ほか)
金剛高校前  ~ 富田林駅前  (近鉄バス【35】【36】系統)



【ルート1】の国道310号・北野田ルートが一番楽だと思います。【ルート2】の河内松原駅経由も比較的容易でしょう。【ルート3】は南海バスの本数は少ないので注意。これら3ルートに共通の近鉄バス【43】【44】番は、あのPL塔のところを間近に通り、高台からの見晴らしも良く、一つの見どころでしょう。【ルート4】の泉ヶ丘・金剛経由は、やや遠回りで乗り換えも多いが、変化に富んで面白いでしょう。特に金剛駅前~富田林駅間はバスの本数が多く、どこかでうまく乗り継げるはずなので、さほど難しくないと思います。

このほか、新金岡~美原区(平尾)経由や鳳~東野田経由なども可能だが、本数の少ない路線系統も多く、難易度は相当なものだと思います。

なお、朝または夜の時間帯に限り、近鉄バス【41】番・(河内松原駅~富田林駅前)もあります(南行き:平日・土日祝日とも朝2本、北行き:平日・土曜夜1本、休日同2本)。



南海バス堺営業所管内のなかなか面白そうな路線を一つ取り上げてみました。

【33】系統・<堺駅南口~初芝駅前>。

主な停留所は、

堺駅南口~宿院~安井町~一条通~永山園~向陵中町~八幡池~中もず駅前~中もず団地前~初芝駅前

で、国道26号線~国道310号線~大阪府道2号(中央環状線)~大阪府道35号線を走行。堺市堺区・北区・東区の順に通過します。

鉄道との接続は、

南海本線・空港線(堺駅南口)
阪堺電車(宿院)
南海高野線・JR阪和線(向陵中町→三国ヶ丘駅)
大阪メトロ御堂筋線・南海高野線・泉北高速(中もず駅前)
南海高野線(初芝駅前)

です。永山園バス停付近から終点・初芝駅前まで、南海高野線と並行する形となります。堺市の中心部、堺市役所・堺東駅前へは、「一条通」下車が便利です。

主に北区・東区の府道35号線沿線と堺市中心部の間の旅客流動を意識した路線設定だと考えられます。

大半の区間で南海高野線と並行しているためか、運行本数は少なく、

(平日)5往復、(土休日)2往復

です。

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南海高野線・北野田駅(堺市東区)には、南海バスのほか、近鉄バスも乗り入れています。近鉄バス一般路線で南海の駅前に乗り入れるのは北野田駅のみ(かつて河内国分・松原から堺東まで乗り入れていました)。

近鉄バスが堺市北野田に乗り入れているのは少し意外かもしれませんが、旧・美原町が堺市美原区に編入後、近鉄バスの北野田への乗り入れが増えたようです。逆に、もともと近鉄バスのエリアである美原区には、南海バスも乗り入れています。

北野田駅前発着の近鉄バスは、

(3番のりば)
【38】【39】 大保・多治井行き(東区役所・北余部経由)
(【39】番は南海バスと共同運行)

(4番のりば)
【43】【44】 富田林駅前行き(平尾・木材団地経由)
【47】【48】 さつき野東行き(平尾経由)


で、駅前ロータリー(西口)は南海バスとの共用です。

ここでは、近鉄富田林駅と結ぶ【43】【44】系統についてレポートします。

主な停留所は、

北野田駅前~東野~菅生~(平尾西)~平尾~木材団地~PL病院南~PL本庁前~富田林駅前

で、主に大阪府道36・35号を走行。通過市区町村は堺市東区・大阪狭山市・堺市美原区・富田林市(全行程の大半は堺市内)の順です。

運行ダイヤは概ね毎時1~2本で、一部の便は「平尾西」経由の【43】番、他は【44】番です。

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南海バスPL病院線について調べてみました。

南海金剛駅前から富田林市西部の住宅地・団地を巡回して富田林病院・PL病院を結ぶ路線です。 次の2系統が設定されています。

【461】金剛駅前→寺池台小学校前→寺池台4丁目→公園前→藤沢台1丁目→中央センター前→富田林病院前→PL病院→向陽台3丁目→藤沢台5丁目→葛城中学校前→金剛高校前→高辺台小学校前→金剛駅前

【462】金剛駅前→津々山台1丁目→津々山台2丁目→小金台2丁目→富田林病院前→PL病院→向陽台3丁目→藤沢台5丁目→葛城中学校前→金剛高校前→公園前→高辺台3丁目→金剛駅前


金剛駅前付近のみ大阪狭山市であるほかは富田林市内を走ります。

運行ダイヤは平日・土曜のみの運行(日曜・祝日は運休)。金剛駅前の発車時刻(2022年4月1日改正)は、

【平日】
(461系統)07:45 09:25 11:00 12:50 14:30 16:05
(462系統)08:32 10:10 11:50 13:35 15:20 16:57

【土曜】
(461系統)07:45 09:25 11:00 12:50
(462系統)08:32 10:10 11:50 13:35


【461】【462】系統はなぜか河内長野営業所の管轄です。富田林病院前へは、金剛団地線【257】系統(金剛高校前・藤沢台5丁目経由、泉北営業所担当)も発着しており、そちらのほうが本数が多くて便利です。

向陽台・藤沢台エリアには、近鉄富田林駅前からの近鉄バスも乗り入れています。

富田林といえば、あのPL塔でしょう。毎年8月1日にはPL花火芸術が開催され、南大阪の夏の風物詩として有名ですが、新型コロナウイルスの影響で今年の開催は中止すると発表されました(3年連続)。

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富田林市 金剛団地・向陽台・藤沢台・PL病院周辺地図


2022年3月末で南海バス小深線のうち、【409】系統(河内長野駅~石見川)が廃止されました。

【409】系統は河内長野駅前から国道310号線を奈良県五條市に向かって進み、金剛山系の石見川集落を結ぶ路線系統でした。

代替交通手段として、2022年4月1日より河内長野市が河内長野駅前から石見川・小深・太井・鳩原地域バスを運行開始。小中学校のスケジュール(授業・部活)に合わせて毎月の運行内容を決定し、毎月中~下旬頃に翌月分の時刻表を知らせるもののようです。日曜・休日は運休。利用は沿線住民の方に限られ、観光客など外部の人は利用できません。運行スケジュール詳細は河内長野市ホームページ

https://www.city.kawachinagano.lg.jp/soshiki/20/66658.html

をご覧ください。

河内長野市石見川方面への公共交通での観光は、小深バス停から徒歩ということになります。

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以前、南海バス小深線について投稿した記事もあります。

南海バス 小深線について


南海バス【170】系統(北野田・鳳線)。

堺市東区(北野田)と西区(鳳)を東西に横断する路線系統ということで、 なかなか興味深いと思いました。主な停留所は、下記の通り。

鳳駅前~西堺警察署前~長承寺~富木~鳳高校前~福泉小学校前~八田西町~小阪西町~小阪~東山~深井駅(東口)~東山~東山車庫前~福田中~伊勢道~大美野噴水前~北野田駅前

主に大阪府道30号【大阪和泉泉南線】と36号【泉大津美原線】を走行します。走行市区は、堺市西区・中区・東区の順ですが、富木バス停付近のみ高石市を掠ります。鳳駅前の主な商業施設前(鳳ウイングス、アリオ鳳)を通ります。東区の大美野噴水前は、ロータリー型の珍しい交差点で、一つの見どころでしょう。

鉄道接続駅は、

鳳駅前(JR阪和線)、深井駅(泉北高速鉄道)、北野田駅前(南海高野線)

かつて、鳳駅前からさらに西(海寄り)の浜寺公園駅前まで運行される時期もあったようだが、西区役所(旧・西支所)開設に伴う路線再編成で、鳳駅前で系統分離されました。鳳駅前北に西区役所、深井駅前付近には中区役所があります。

運行ダイヤは、平日8本、土休日5本で、あまり乗りやすいダイヤではありません。全区間の所要時間はおよそ1時間で、乗りごたえは十分ありそうです。深井駅前~北野田駅前間には【172】系統も加わり、同区間においては毎時合計2本が確保されています。

東山営業所の担当です。

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【170】系統 経路マップ


大阪市・住之江公園に乗り入れる南海バス路線を一つ紹介したいと思います。

【61】系統・<堺東駅前~住之江公園駅前>。

南海高野線・堺東駅と大阪メトロ・住之江公園駅を結ぶ路線です。運行経路・主な停留所は、

堺東駅前~熊野小学校前~大小路~花田口~綾の町電停前~内川橋~海山通→浅香山通→松屋→イオンモール堺鉄砲町→住之江公園駅前→松屋→イオンモール堺鉄砲町→七道駅前通→海山通~堺東駅前

大小路~綾の町電停前間は阪堺電車の軌道併用区間。イオンモール堺鉄砲町~住之江公園駅前周辺の経路が少々複雑で、大阪市内では住之江公園駅前以外には止まりません。大和川を渡るルートは北行は国道26号線、南行は大阪府道29号線です。

運行ダイヤは昼間時間帯(9~16時)毎時1本、全区間の運賃は280円。

住之江公園には、ほかに堺浜方面から【71】【91】系統が乗り入れています。また、大阪シティバス【89】系統も住之江公園と堺駅西口(南海本線)を結んでいます(運賃は均一210円)。本数は同【89】系統のほうが多く、運転時間帯もほぼ終日にわたります。

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南海バス【61】系統 経路概略図



泉州地域を中心とする大阪府南部。泉州地域は一般的に泉北地域(和泉市以北)と泉南地域(岸和田市以南)に二分され、基本的に南海電鉄・泉北高速鉄道・JR阪和線および南海バスグループが当地域の公共交通を支えています。バスについて、大阪第二の政令都市・堺市~泉北ニュータウンを抱える泉北地域は南海バスまたは南海ウイングバスの運営なのに対し、泉南地域(関空関連を除く)は子会社の「南海ウイングバス南部」が管轄しています。

南海ウイングバス南部・和泉中央岸和田線について調べてみました。泉北(和泉市)と泉南(岸和田市)の両地域を橋渡しする貴重なバス路線ということで、興味を感じました。

運行経路・主な停留所は、

和泉中央駅~唐国~箕形~東ヶ丘町~城東小学校前~田治米北~久米田駅前~(徳州会病院 または 市民病院前)~和泉大宮駅前~岸和田郵便局前~岸和田駅前

で、大阪府道223・229・30号線などを経由。和泉中央駅~箕形間は和泉市、他は岸和田市です。和泉中央駅から岸和田市は意外に近いですね。鉄道との連絡は、

和泉中央駅(泉北高速鉄道)
久米田駅前(JR阪和線)
和泉大宮駅前(南海本線)
岸和田駅前(南海本線)


があります。

系統番号は【661】~【668】で一部経由地も異なるが、基本的には和泉中央~岸和田駅前間直通の西行き(【662】【664】)と東行き(【661】【663】)系統が毎時1本の運行です。平日ラッシュ時間帯には、和泉中央駅~東ヶ丘町間の区間便も増発されます。



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南海高師浜線が高架工事のため、2021年5月より3年間運休です。

高師浜線は、南海本線羽衣駅から分岐し高師浜駅を結ぶ1.5kmの支線。全区間大阪府高石市内にあります。

高師浜は白砂青松の景勝地として知られ、『万葉集』『古今和歌集』などの歌に詠まれてきました。江戸時代は紀州街道沿いの町として賑わいました。大正時代には「東洋一の海水浴場」として海水浴客の人気を集め、また鉄道(南海高師浜線)開通に合わせ、高級住宅街として開発が行われ、邸宅街として栄えてきました。高師浜駅の駅舎は西洋風の洒落た姿で、邸宅街の雰囲気に溶け込んでいます(高架化時に3連ステンドグラスは解体される予定だったが、地元の熱意に支えられ、高石市に寄贈される)。

起点の羽衣駅では、JRの東羽衣駅とも接続しており、東羽衣支線(戸籍上の路線名は阪和線)が発着、阪和線の鳳駅に連絡します。羽衣駅は現在連続高架工事中であり、南海本線とともに高師浜線の羽衣ー伽羅橋(きゃらばし)間も立体化されることになりました。

これに伴い、高師浜線は全区間運休中。工事は2024年までの予定です。運休中は代行バス輸送が実施されます。

代行バスは南海バスの車両で運行、停留所は以下4つです。

羽衣-伽羅橋(北)~伽羅橋(南)~高師浜

羽衣駅~伽羅橋(北)間のうち、南海本線高架脇を走る区間は、暫定的にバス専用路となっています。高師浜停留所は、大阪府立臨海スポーツセンター敷地内に設置されています。伽羅橋(北)・伽羅橋(南)間のみの利用は不可です。

運行ダイヤとしては、基本的に羽衣駅~高師浜駅間の直通運行だが、平日朝ラッシュ時の上りのみ、伽羅橋(北)始発羽衣駅行きの区間便が追加。日中は概ね毎時3~4本の運行。所要時間は全区間通しで約15分です(鉄道の5倍)。


(2021.6.15 訂正)
高師浜駅の駅舎そのものが高石市に寄贈されたかのように書きましたが、誤りでした。駅舎のパーツである、3連ステンドグラスが寄贈されました。お詫びいたします。情報ソースは↓
http://blog.livedoor.jp/pahoo/archives/65820889.html



河内長野市山間部を走る南海バス小深線。

小深線は河内長野駅前(南海高野線・近鉄長野線)を起点に、国道310号線を奈良県五條市方面へ走り、金剛山または石見川までの路線です。

小深線の系統と主な停留所は、以下の通りです。

【408】河内長野駅前~河合寺~昇條坂~葛ノ口~観心寺~小深~千早大橋~金剛登山口~鱒釣場~金剛山ロープウェイ前
【409】河内長野駅前~河合寺~東中学校前~清見台東口~葛ノ口~観心寺~小深~石見川口~石見川
【410】河内長野駅前~河合寺~東中学校前~清見台東口~葛ノ口~観心寺~小吹台
【411】河内長野駅前~河合寺~東中学校前~清見台東口~葛ノ口~観心寺~小深~千早大橋~金剛登山口~鱒釣場~金剛山ロープウェイ前


金剛山方面行き(【408】【411】)石見川行き(【409】)は小深バス停から先、経路が二手に分かれます。前者は大阪r214~r705に分かれて千早赤阪村に入り、後者はR310をそのまま進み、河内長野市最後の集落・石見川まで行きます。

千早大橋・金剛山へは近鉄富田林駅から金剛バスも運行されています。

金剛山(1125m)は大阪最高峰の山として人気の登山スポットで、頂上付近から大阪府と奈良県を一望できます。千早赤阪村は『太平記』の英雄・楠木正成ゆかりの地で、金剛山麓に千早城跡(正成公が立てこもったところとして有名)などがあり、歴史の見どころも多いです。

【408】と【409】【410】【411】は河合寺~葛ノ口間の経路が異なるので注意(【408】は東中学校前・清見台東口を通りません)。清見台へは三日市町駅前からの【434】系統が便利です。

なお【410】系統の終点・小吹台は千早赤阪村です。

石見川から先、R310は金剛トンネルを抜けて奈良県五條市に達するが、奈良県側区間は整備状況が良くないため、河内長野~五條間のドライブルートは和歌山県橋本市経由(R371+R24または京奈和道)が一般的のようです。R310は五條市(R24交点)からそのまま直進してR168(十津川街道)に改め、十津川・本宮を経て遠路新宮を目指します。

運行ダイヤは、河内長野駅発車時刻(2021年5月現在)で下記の通り。

(平日)
【408】【411】 金剛山ロープウェイ前行き 7~15時台 7本(毎時0~1本)
【409】       石見川行き        10本
【410】       小吹台行き        毎時1~2本



(土休日)
【408】【411】 金剛山ロープウェイ前行き 7~15時台 7本(毎時1~2本)
【409】       石見川行き        6本
【410】       小吹台行き        毎時1本


金剛山への登山・観光客が多いことから、土休日ダイヤの【408】【411】は概ね毎時2本が確保されています。他の系統もそこそこの本数があるので乗りやすいと言えます。


南海高速バスにこんな路線があっても良さそうだと思いました。

1)和泉中央・泉北NT~枚方津田~京都(京阪バスと共同)
南海岸和田~JR和泉府中~和泉中央~光明池~栂・美木多~泉ヶ丘~【阪和・近畿・第二京阪】~津田駅~高速京田辺~京都駅八条口

2)なんば・梅田~亀岡・南丹美山(阪急バス・京阪京都交通と共同)
なんば(OCAT)~大阪駅前・梅田~【阪神高速池田線・名神・京都縦貫道】~西山天王山~JR亀岡駅前~【京都縦貫道】~JR園部駅西口~【京都r19】~美山

3)新大阪・梅田~かつらぎ~五條(奈良交通と共同)
新大阪駅北口~大阪駅前・梅田~【阪神高速松原線・阪和道】~(岸和田和泉IC)~【R480】~かつらぎ町~【京奈和道】~橋本駅~五条駅~五條バスセンター


1)京都と南大阪(主に泉州)を結ぶ高速バス(関空リムジンは別)はあってもよさそうだと思います。既に京都~東大阪・八尾系統(近鉄バス、大阪バス)が運行されており、同様に鉄道利用だと乗り換えが多くて不便な泉州方面から京都への観光・ビジネス等の需要ポテンシャルは小さくないでしょう。同じ大阪府内でも南部と北部の間の行き来はあまり便利とは言えず、中間の枚方市や交野市を経由するルートも欲しいところ。岸和田だんじり祭りのときには、京都方面からも利用しやすいよう増便すればよいでしょう。

2)大阪~亀岡・南丹(京都府)については、以前何度か書いてきました。大阪市内はせっかくなので梅田に加えてなんばまで乗り入れて欲しいところ。大阪~亀岡間は国道423号線(新御堂筋)が最短経路ですが、府県境の山間部区間は急カーブも多くて道路の状態が意外に良いとは言えず、やはり高速(名神・京都縦貫道)を走るほうが所要時間が短くなりそうです。

3)和歌山県紀北(かつらぎ町・橋本市)および奈良県五條市から大阪市内(特にキタ)へは、鉄道利用だと(JR和歌山線はあるが)遠回りを強いられて不便なので、高速バスのポテンシャルがありそうです。京奈和道(国道24号線)の五條-和歌山市間、および国道480号線鍋谷トンネルの開通で大阪と和歌山県紀北(紀ノ川沿岸)への往来がしやすくなったので、高速バスの新設も期待されるところでしょう。


南海バス東山営業所【145】系統について。

路線名は「野遠北野田線」で、地下鉄新金岡駅と南海北野田駅を結ぶ路線系統です。

運行経路・主な停留所は、

地下鉄新金岡駅前~北区役所前~大泉緑地前~野遠(のとう)~石原~大饗(おわい)~北余部~南余部~北野田北口~北野田駅前

で、大阪中央環状線(r2)~大阪府道26号~大阪府道36号を走行。通過市町村は堺市北区・美原区・東区の順です(東区と美原区の境界はやや複雑に入り組んでいる)。

運行本数は1日5往復と少なく、何気に希少価値がある路線系統と思います。

新金岡駅前~大饗間には、美原金岡線【146】系統(美原区役所前行き)がほぼ30分間隔で運行されており、【145】系統はその補完系統と見ることができます。

北野田駅前には美原区・富田林市方面から近鉄バスも乗り入れています。


南海バス河内天美線(【9】【9C】系統)について。

堺東駅前(南海高野線)と河内天美駅前(近鉄南大阪線)を地下鉄北花田駅前経由で結んでいます。

南海と近鉄を結ぶ南海バス路線としては、布忍線(堺駅前~河内松原駅前)があるが、河内天美線は布忍線とは経路が異なり、大阪府道12号【堺大和高田線】よりも北側の府道187号を東西方向に走ります。

主な停留所は、

堺東駅前~中向陽町~錦綾町~愛泉学園前~浅香~東浅香山町~地下鉄北花田駅前(イオンモール堺北花田)~北花田二丁~天美西~河内天美駅前

「浅香」バス停は、大阪シティバスにも同じ停留所があるが、大和川を隔てて離れているので注意(所在地は大阪市住吉区浅香1丁目)。南海バスの「浅香」バス停は堺市堺区(浅香山町)です。JR阪和線の「浅香」駅も堺市内にあり、南海バス「浅香」バス停から100m北です。南海高野線の「浅香山」駅も堺市ですね。

大和川を挟んで大阪市と堺市の両岸に「浅香」を冠する地名が存在するのは、かつて大和川の流路は現在と異なり、両岸は大阪城から南北に連なる上町台地として「陸続き」だったことを示唆しています。堺市内のJR阪和線・南海高野線の交点に「三国ヶ丘」という駅があるが、この付近がちょうど摂津・和泉・河内3国の境目だったようです。

北花田駅前のイオンモール(旧・ダイヤモンドモール)には、2017年まで阪急百貨店(北花田阪急)も入っていました。南大阪初の阪急百貨店ということで開店当初(2004年)は話題を集めるが、やはり御堂筋線1本で結ばれる梅田本店の求心力が大きいようで、撤退。

北花田駅前より河内松原駅前行き(【29】系統)も発着しています。

堺市から松原市に入り、終点・河内天美駅前です。

運行ダイヤは堺東駅前~河内天美駅前間を通して概ね毎時2本(30分間隔)。区間便として堺東駅前~地下鉄北花田駅前(【9C】系統)が設定されています。


南海バス【333】系統・<泉大津駅前~父鬼>

南海バス有数の長距離路線です。南海本線泉大津駅から主に国道480号線(父鬼街道)を南東へ進み、JR和泉府中駅や泉北高速鉄道和泉中央駅、和泉青葉台、国分峠などを経て、和泉山脈の父鬼(ちちおに)集落(和泉市)を結んでいます。

所要時間1時間18分、山間部に乗り入れることもあり、乗り応えのありそうな路線ですね。運賃は片道710円です。運行ダイヤは1日4往復。光明池営業所管轄です。

「父鬼」というインパクトの強い地名ですが、その由来は昔この「宿山」と呼ばれる地を父鬼氏が治めていたことによるそうです。集落内の八坂神社(「父鬼」バス停すぐ)内の案内板にその由来が記されているとのこと。

父鬼から国道をさらに南進すると、鍋谷峠(鍋谷トンネル)を抜けて和歌山県かつらぎ町へ抜け、高野山へ至ります。鍋谷トンネル開通(2017年)により、大阪と和歌山の間の往来がしやすくなりましたね。大阪方面から高野山へは3本の国道があるが、480号線が一番走りやすいようです。


大阪と和歌山市を結ぶ高速バス、「和歌山特急ニュースター号」

大阪バスとクリスタル観光との共同運行で、2020年7月より運行開始のニューフェイス。

途中の停留所は、

大阪空港~大阪駅~和歌山駅東口

で、 所定9往復ですが、2020年8月17日より4往復が運休中。

所要時間は、大阪空港~和歌山間で2時間ジャスト、大阪駅~和歌山間1時間30分。

運賃は

大阪空港~和歌山 大人 2,400円
大阪駅~和歌山  大人 2,200円

ですが、各種割引もあります。

JR【紀州路快速】(大阪~和歌山間)の運賃1,270円よりは高く、所要時間はほぼ互角ですが、混雑しやすいJRの快速に比べ、高速バスは座席確保が確実であり、その分の価値はあると言えます(JRの特急利用だと新大阪発の【くろしお】しかない)。

また、大阪伊丹空港と直結していることも、ポイントでしょう。



PL塔・PL学園に象徴される富田林市。

富田林市の玄関となる駅前は、東側の近鉄富田林駅と西側の南海金剛駅があります(金剛駅の所在地は大阪狭山市)。

両駅間を直接結ぶバスはないものの、間に控える団地・住宅地・ニュータウンへのバスが運行されています。どちらかといえば、なんばに直結する南海高野線金剛駅前からのほうが便利です。 

富田林市公式ホームページには、市内を走るバス路線図や運行経路などがリリースされています。
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/soshiki/29/1149.html

その中には、金剛駅~富田林駅間の乗り継ぎルートも紹介されています。
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/63887.pdf

(近鉄富田林行き)
金剛駅前→(南海バス【257】系統)→<藤沢台1丁目~富田林病院前間>
    →(近鉄バス【35】【36】番)→富田林駅前


(南海金剛駅前行き)
富田林駅前→(近鉄バス【35】【36】番)→<向陽台2丁目~金剛高校前>
     →(南海バス【257】系統)→金剛駅前


富田林駅前からは南海北野田駅前を結ぶ近鉄バス【40】【44】番も運行されています。


阪和国境を越えるバスを一つ紹介したいと思います。

和歌山バス那賀(株)運営の【粉河熊取線】

和歌山県紀の川市と大阪府熊取町を大阪/和歌山r62(犬鳴山越え)で結ぶルートで、停留所は、

粉河駅前(JR和歌山線)~長田観音前~打田国道口~勢田西~重行~神通~犬鳴山~中大木~大阪体育大学口~青年会場前~熊取駅前(JR阪和線)

府県境の峠を越える貴重な路線バスですね。所要時間45分、運行ダイヤは毎時1本(一部運行空白の時間帯もある)で全区間の運賃は650円。鉄道利用だとJR和歌山線・阪和線の大回り(和歌山駅乗り換え)で運賃も990円なので、バスのほうが安くて早いです。

熊取町の大阪体育大学は学校法人浪商学園の経営で同本部も併設されているが、元々遠く離れた北摂三島地域が拠点でした。同じ法人経営の学校として、島本町(2020年4月高槻市から移転)に大阪青凌学園中学・高校、茨木市(学園町)に浪商幼稚園があります。

ちなみに、和歌山バス那賀には高槻市営バスの中古車(中型車)が移籍しています。熊取町・泉佐野市を走る国道170号線(大阪外環状線)も高槻市が起点であり、意外に高槻と何かしらの縁がありますね。

犬鳴山は自然に恵まれた山あいの温泉郷。関空にも近い温泉郷として人気があります。犬鳴山ルートは阪和間の快適ドライブルートの一つとして重宝されています(海岸寄りだと国道26号線などは渋滞しやすく、抜け道の選択肢は有料道路に限られる状況)。



滋賀県の帝産湖南交通バスは、伝統的に三菱ふそう車で統一されています。

しかし、ここ15年程の間、自社発注よりも移籍車の比重が上がり、ごくまれに三菱以外の車両が帝産湖南交通に入ることもあります。

その1台は、元南海バスの日野ブルーリボンU-HU3KPAA。 登録番号は「滋賀200か610」で2009年ごろ転入。2004年ごろより南海バスから三菱エアロスターMが続々転入、最古参の「ブルドック」を一掃しました。南海からの移籍が大詰めとなった頃に、日野車も2台加わり、1台がこのブルーリボン(他1台は中型レインボー)。1992年式のようです。

ブルーリボンは帝産湖南交通では異彩を放つ存在です。2年前の2018年現在も現役だったようで、移籍車にしては長寿を保っているそうですが、今はどうでしょうか?

帝産湖南交通には、1990年前後のエアロスターK・M(自社発注)もまだ残っているようで、昨年の時点で名物のP代観光マスク車(滋賀22き55)もまだ稼動していたみたいです。


南海バス河内長野・泉ヶ丘線【470】系統。

河内長野市と泉北ニュータウンを結ぶ数少ない路線系統で、なかなか面白そうだと思いました。

運行経路・主な停留所は、

河内長野駅前~石坂~千代田駅前~南海西友前~貴望ヶ丘~大野~近畿大学病院前~狭山ニュータウンセンター~大野台6丁目~槙塚台センター~茶山台南口~泉ヶ丘駅

南海高野線・近鉄長野線の河内長野駅から、南海千代田駅前、近畿大学病院、大野台、槙塚台などを経て、泉北高速鉄道・泉ヶ丘駅を結ぶ路線で、河内長野市・大阪狭山市・堺市南区の3市に跨ります。

河内長野駅前~千代田駅前間は国道310号線を走行、南海高野線と並行します。千代田といえば南海電鉄の車両工場で有名ですね。千代田駅から貴望ヶ丘(きぼうがおか)を経て、大阪狭山市に越境。大野台、近畿大学附属病院や狭山ニュータウンを巡回したのち、堺市南区に入ります。槙塚台・茶山台地区を回り、終点・泉ヶ丘駅に到着。

運行ダイヤは概ね毎時1本(9時台~16時台)。河内長野営業所管轄です。


2020年3月1日より、南海バス・南海ウィングバス金岡・南海ウィングバス南部の3社が、系統番号を全面変更されます。

今度の系統番号変更の主旨は、系統番号に関する国土交通省のガイドラインに基づき、日本人旅行者や訪日外国人にも分かりやすい系統番号を採用し、行先経由地などの識別性を向上させる、 としています。

原則的な附番のルールは、下記の通りとなります。

(1)系統番号の3桁化
東山営業所   → 100+既存番号
泉北営業所   → 200+既存番号
光明池営業所  → 300+既存番号
河内長野営業所 → 400+既存番号
空港営業所   → 500+既存番号
岸和田営業所  → 600+既存番号
泉南営業所   → 700+既存番号
※堺営業所は既存番号を踏襲、2桁とする

(2)経由地、延長便、途中止め便など「走り方のアルファベット」を3桁系統番号に併記
途中止め便・・・C(cut)
延長便・・・・・L(length)
経由便・・・・・V(via)

例えば、

光明池営業所管内【6】系統 → 【306】系統

東山営業所【18】系統    → 【118】<堺東駅前~堀上緑地一丁~堺東駅前>
                   (循環)
              → 【118C】<堺東駅前~堀上緑地一丁>

堺営業所【35-1】系統     → 【35V】

のような変更となります。

系統番号変更と同日、「横山高校前」(和泉市)は「国分峠東」に改称されます。

詳細は以下のPDFファイルに記載されています。
http://www.nankaibus.jp/var/rev0/0002/7807/202021711812.pdf

http://www.nankaibus.jp/var/rev0/0002/7808/202021492321.pdf




DSCN6904

堺市美原区の「平尾」バス停。

大阪r35(R309旧道)沿いの旧集落であり、近鉄バスと南海ウィングバスが発着します。

近鉄バスは、「河内松原駅前行き」「さつき野東行き」「北野田駅前行き」「富田林駅前行き」の各方面へ毎時1~2本ずつ発着しています。

南海ウィングバスは、南海高野線の初芝駅前方面へ毎時3本確保されており、一部は中もず駅前まで運行されます。
 


南海バス(ウイングバス金岡) で一つ気になった路線。

【53】【61】系統・<中もず駅前~初芝駅前~平尾>

堺市北区・東区の南海高野線沿線と美原区(旧・南河内郡美原町)を結ぶ路線で、何気に面白そうだと思ったので、簡単レポートしてみました。

運行経路・主な停留所は、

中もず駅前~中もず団地前~金田新田~初芝駅前~日置荘小学校~原寺~余部西口~北余部~農芸高校前~黒山~船戸下→美原高校前→平尾→菅生口→船戸下~(復路)

で、主に主要地方道・大阪r35【堺富田林線】を辿ります。

まず、「中もず駅前」ですが、正式駅名は漢字4文字の「中百舌鳥」。南海高野線・泉北高速鉄道・地下鉄(大阪メトロ)御堂筋線が接続する要衝です。御堂筋線では、ひらがな4文字の「なかもず」表記で案内されます。御堂筋線については、ここが終点なので、「なかもず」という行先表示を見ることも多いでしょう。「中もず駅前」バスのりばは北口と南口があり、平尾線は北口駅前広場からの発車です。

バスは初芝駅前付近まで、南海高野線に並行。「中もず団地前」は高野線「白鷺」駅への最寄バス停です。平尾行きのバスは、初芝駅前からのほうが本数が多く、毎時2~3本が確保されています(中もず駅からの便は1~2時間に1本程度)。

初芝駅前から先、高野線と離れ、r35を東へ進みます。「日置荘小学校」バス停は、東区役所への最寄です(「東区役所北」交差点がある)。ほどなく美原区に入り、北余部西付近で阪和道をアンダークロス。「船戸北」は美原区役所への最寄。「船戸下」を過ぎると、舟渡北~南交差点まで一瞬R309を走行ののち、再びr35単独区間に。舟渡南以南のr35はR309旧道区間です。羽曳丘陵の斜面に当たるため、カーブや勾配の続く山道の様相に変わり、旧集落の平尾に到着。

「平尾」には近鉄バス(河内松原駅前、富田林駅前、北野田駅前行きほか)も乗り入れています。
r35をそのまま辿ると、木材団地・PL学園方面富田林市街地に至ります(近鉄バス・富田林駅前行きに乗り換え)。


2019年9月23日より、堺市西区のJR阪和線鳳駅前ロータリー新設に伴い、南海バスの鳳駅前乗り入れが開始します。 停留所名は新「鳳駅前」。現在の「鳳駅前」は「西堺警察署前」に改称されます。また、「西区役所前」停留所はロータリー廃止に伴い、府道30号線沿いに移設されます。

該当路線は以下の通りです。

【1】堺東駅前~鳳駅前(堺営業所)
【70】鳳駅前~深井駅~北野田駅前(東山営業所)
【M2】石津川駅前~鳳駅前~堺市立総合医療センター前(東山営業所)
【6】堺東駅前~鳳駅前~栂・美木多駅前~横山高校前(光明池営業所)
【7】堺東駅前~鳳駅前~栂・美木多駅前(光明池営業所)
【8】堺東駅前~鳳駅前~光明池駅(光明池営業所)

http://www.nankaibus.jp/info/dia/190923.html

私個人的に鳳界隈には馴染み薄く、もう20年近く前だったかな、鳳駅で下車し、ダイエー鳳店(おおとりウイングス)に寄った記憶があります。


2019年9月20日~11月24日の期間限定(毎日運行)で、高速バス京都高野山線が新たに運行されることになりました。運行会社は京阪バスと南海りんかんバス。

運行本数は午前・午後各1往復、所要時間は2時間40分。停留所は、

京都駅八条口
高速京田辺
奥の院前(高野山)

の3箇所です。

https://www.keihanbus.jp/news/sysimg/00558/link_1PD0m.pdf

京阪神から高野山への交通は、鉄道(南海高野線)が主ですが、高野山まで直通する列車は少なく不便です。高速バスがあってもよさそうですが、やはり道路の整備が遅れていたために、なかなか実現に踏み切れなかったものと思われます。

今回新設される京都高野山線は、京都・高野山の2大観光地を結ぶため、双方を移動する観光客の需要は当然見込めるでしょう。新幹線から高野山への直通利用も考えられます(新幹線からの場合、新大阪・なんばで乗り換えが必要、さらに南海の高野山直通列車は少ない)。

走行ルートも気になるところ。おそらく、

第二京阪~近畿道~南阪奈・大和高田BP~京奈和道~国道480号

と予想できます。下界から高野山へ分け入る国道はR370・371・480の3本があるが、R371は狭隘酷道のため選択肢から外されるでしょう。


DSCN6020

なんば発深夜急行バスの案内板です。

南海バス(泉北ニュータウン・和泉中央方面、金剛・河内長野・林間田園都市方面)、奈良交通(白庭台・学研奈良登美ヶ丘・高の原・州見台方面、学園前・奈良方面、五位堂・高田・八木・桜井方面)の共同使用となっています。
 


南海バス路線について一つレポートしたいと思います。

北野田線【31】【32】系統・<堺駅南口~北野田駅前>。運行経路は、南海本線堺駅(堺市堺区)と高野線北野田駅(同東区)を主にR310(高野街道)経由で結んでおり、

堺駅南口~宿院(阪堺線乗り換え)~一条通~永山園(仁徳天皇陵前)~三国ヶ丘駅前~中もず駅前~府立大学前~大野芝~(【31】:~西小学校前~登美丘中学校前~中大美野)/ (【32】:~下草尾~福町) ~大美野噴水前~北野田駅前

となっています。比較的長距離の路線系統で乗りごたえはあります。【31】【32】系統は途中の大野芝で経路が分かれ、【32】はそのままR310を直進、【31】は市道に入り、ロータリー交差点で有名な大美野噴水前で合流、北野田駅前に至ります。

全区間に渡って南海高野線と並行する形であるが、高野線とは少し離れていることもあって利用状況は安定しており、【31】【32】系統合わせて15分間隔のダイヤとなっています。堺市街地では南海本線・阪堺線、そして南海高野線・JR阪和線(三国ヶ丘駅前)に接続、市内の主要鉄道路線への乗り継ぎは可能です。ただし、堺市街地の中心である南海堺東駅前(市役所前)は通らないので注意が必要です(堺東駅前へは「一条通」で下車)。また、「中もず駅前」こと中百舌鳥駅では南海高野線・泉北高速線・地下鉄御堂筋線が接続しているが、北野田線バスのりばはR310沿いに設置されているため、駅から少し離れています。

運用担当は東山営業所で、主に中型車が使用されています。全区間の運賃は540円と割高です(そもそも南海バスの運賃は全体的に割高感がある)。京阪バス大阪地区の運賃を適用すれば、3区280円(樟葉駅~新田辺間などに相当)というところでしょうか。

R310は堺市と大阪狭山・河内長野方面を結ぶ国道だが、両側2車線で信号も多いため渋滞しやすく、大阪狭山・富田林・河内長野方面へのドライブルートは泉北ニュータウン迂回が定番となっています。
 


P4160018
東口のりば


P4160020
西口のりば


一度乗ってみたいと思っている南海バスの長距離路線について、レポートさせていただきます。

美木多線【6】系統・<堺東駅前~横山高校前>

運行経路は、

堺東駅前~一条通~【大阪r30】~西区役所前~鳳駅前~【大阪r30】~上~【大阪r36】~草部~【大阪r36】~福泉小学校前~万崎~【大阪r215】~福泉高校前~一の坂~野々井~桧尾~栂・美木多駅~【大阪r215】~下別所~【大阪r61】~【R170旧道】~横山高校前(国分峠)

という少々複雑なものですが、堺市中心部の南海堺東駅前から西区役所やJR鳳駅を経て、泉北高速鉄道栂・美木多駅に立ち寄りつつ泉北ニュータウン栂地区と光明池地区の谷間を通り抜け、横山高校前に至る路線です。走行区間の大部分は堺市内(堺区・西区・南区)だが、末端区間のみ和泉市であり、終点・横山高校前付近はかなり山間部に近く長閑なところであり、またR170旧道の渋い雰囲気とあって、一度乗ってみたい路線です。

大阪府立横山高校は2008年に閉校となりましたが、バス停の名称はなぜかそのまま。横山高校跡地は和泉市総合スポーツセンターに変わっています。

運行ダイヤは1~2時間に1本。【6】系統の区間便と言える【7】系統・<堺東駅前~鳳駅前~栂美木多駅>も毎時1~2本運転されているが、【7】系統は一の坂~栂美木多間の経路が異なる(桃山台経由)ので注意。

運行管轄は光明池営業所です。

一般国道の指定区間(主に近畿圏)を例えば次のように変更したらどうか、と思っています。

※2017年4月22日の記事
http://katanogawara.blog.jp/archives/16409590.html

および2017年5月24日
http://katanogawara.blog.jp/archives/17500451.html

の変更です。

【308号】
(現行)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市
(変更)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市~<奈良・京都府道44号>~加茂町~和束町~信楽町中野~<307号重複>~信楽IC~<滋賀県道53号>~湖南市~<滋賀県道13号>~<477号重複>~<滋賀県道13号>~八日市市街~<滋賀県道52号>~<8号重複>~彦根市

【173号】
(現行)池田市~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市
(変更)大阪市西淀川区(大和田/R43と接続)~<大阪府道10号>~大阪空港~中国池田IC~池田市街地~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市~<R27重複>~山家~<京都・福井県道1号>~若狭本郷~<R27重複>~小浜市~<R27重複>~敦賀市

【426号】
(現行)福知山市~出石町~豊岡市
(変更)大阪市城東区(蒲生四丁目/R1と接続)~<大阪府道8号>~今福鶴見~<479号重複>~花博記念公園西口~<花博通>~門真JCT~<1号バイパス>~<油小路通>~<堀川通>~御薗橋~<京都府道38号>~鞍馬~<477号重複>~花背~<京都府道38号>~佐々里峠~<京都府道38号>~美山町~<京都府道12号>~和知(京丹波町)~<27号重複>~綾部市~<京都府道8号>~福知山市街地~<9号重複>~登尾TN~出石町~豊岡市

【427号】
(現行)明石市~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市
(変更)神戸市長田区~<兵庫県道22号>~神戸西IC~<兵庫県道22号>~三木市街地~<兵庫県道22号>~<R175重複>~西脇市~青垣町~朝来市(山東町)~<R9重複>~養父市~<兵庫県道6号>~<兵庫県道48号>~宍粟市波賀~<R29重複>~鳥取市(R9と接続)

【477号】
(現行)四日市市~甲賀市(土山)~竜王町~野洲市~(琵琶湖大橋)~大津市(堅田・伊香保)~大原(左京区)~花背峠~京北(右京区)~南丹市(八木町)~南丹市(園部町)~能勢町~川西市~<173号重複>~池田市
(変更)四日市市~南丹市(八木町)~<R9重複>~南丹市園部町~本梅(亀岡市)~能勢町~川西市(多田)~<兵庫県道12号>~川西能勢口駅前~<兵庫県道13号>~伊丹市(北村 / R171と接続)~<兵庫県道13号、新R309重複>~尼崎市(西本町 / R43と接続)

【166号】
(現行)羽曳野市~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市
(変更)堺市街地(R26と接続)~<大阪府道12号>~松原市~<大阪府道12号>~藤井寺市~<170号旧道と重複>~羽曳野市(古市)~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市~<三重県道37号>~伊勢市(R23・42と接続)

【309号】
(現行)熊野市~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区
(変更)尾鷲市~<311号重複>~新鹿(熊野市)~<三重県道737号>~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区~<松虫通>~西成区~<なにわ筋・主要地方道41号>~尼崎市(南町4)~<新R477重複>~伊丹市(北村 / R171と接続)

【371号】
(現行)河内長野市~橋本市~高野町~龍神村(田辺市)~中辺路町(田辺市)~串本町(不通区間2ヶ所あり)
(変更)大阪市北区(東天満、R1と接続)~<谷町筋~阿倍野筋、大阪府道30号>~堺市(鳳東町)~<大阪府道61号>~堺IC~<大阪府道61号>~和泉市~<R170重複>~河内長野市~<現R371>~串本町

【424号】
(現行)紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)
(変更)泉佐野市(R26と接続)~熊取町~<大阪・和歌山府県道62号>~紀の川IC~紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)

【167号】【260号】を統合<伊勢市~鳥羽市~志摩市~南伊勢町~紀伊長島町>

【新規指定A】
茨木市(畑田・名神茨木)~<大阪府道14号>~吹田市役所前~<R479重複>~上新庄~<淀川通>~長柄橋北詰~<天神橋筋>~南森町~<堺筋>~恵美須町(R25と接続)

【新規指定B】
尼崎市(武庫川 / R43接続)~<兵庫県道192号>~<兵庫県道42号>~宝塚IC~<兵庫県道51号>~有馬温泉~<県道51号>~有馬口駅~<県道51号>~箕谷IC~<428号重複>~<兵庫県道85号>~三木東IC~<県道85号>~社町~<372号重複>~下宮木~<兵庫県道23号>~北条町(加西市)~<県道23号>~福崎IC~<県道23号>~安志(姫路市)~<29号重複>~山崎IC~<兵庫県道53号>~播磨徳久駅~<179号重複>~佐用町~<179号重複>~<岡山県道46号>~和気町~<374号重複>~備前市(R2・R250接続)

【新規指定C】
<大阪中央環状線(近畿道下道)>
大阪空港(新・R173接続)~豊中市(蛍池東4 / R176接続)~千里JCT~吹田JCT~奈良~鳥飼大橋~守口JCT~門真JCT~東大阪JCT~八尾市~喜連瓜破~松原JCT~東八田~堺JCT~高石市(葛の葉町北 / R26接続)~助松JCT~<大阪府道29号(阪神高速湾岸線下道)>~りんくうタウン~<481号重複>~関西空港

【新規指定D】
伊丹市(北村交差点、R171・新R309接続)~<新R477重複>~川西市~<兵庫県道12号バイパス>~猪名川町紫合北ノ町~<兵庫県道12号>~日置東~(R372重複)~<兵庫県道77号>~大山下~(R176重複)~丹波市(水分れ)~<兵庫県道7号>~<R427重複>~朝来市~<R9重複>~<兵庫県道10号>~出石町~<R426重複>~<R312重複>~<兵庫県道3号>~城崎温泉~<兵庫県道3号>~<兵庫県道11号、R178旧道>~香住町(R178接続)

【新規指定E】(京都市内環状線)
京阪国道口(R1接続)~(R171重複)~西大路九条~<西大路通>~千本北大路~<北大路通>~烏丸北大路~(R367重複)~高野~<東大路通>~東福寺~<九条通>~京阪国道口


大阪市平野区【平野警察署西】交差点より先は、現在のR309指定区間とほぼ同じです。 

これまで<松虫通>を東へ進路を取ってきたところをここで右折、進行方向は南に転じ、しばらくの間R479・<内環状線>と重複。地下鉄平野駅前より阪神高速松原線の下道と化し、【瓜破】交差点でR479と別れます。すぐ傍に地下鉄喜連瓜破駅があります。「喜連瓜破」駅は喜連と瓜破の複合駅名で、阪神高速松原線のランプも「喜連瓜破」です。

R479・<内環状線>は豊中市~吹田市~東淀川区を経て、大阪市東部郊外を南北縦断ののち、【瓜破】交差点より西に進路を転じ、長居公園前を経て住之江区【浜口】交差点でR26と接続します。面白いことにR479は豊中市で尼崎市からのr606<西宮豊中線>と連続しており、新・R309も尼崎市の【若王寺】交差点でr606をぶった切っています。

さて、R309は【瓜破】交差点をそのまま南へ直進。この先、富田林市まで基本的に片側2車線が続き、特に堺市美原区~富田林市間は高速道路並みに整備され走りやすいです。大和川を渡ったあと、もう少しだけ大阪市内です。このあたりの大和川を挟んだ大阪市と松原市との境界は複雑に入り組んでおり、府立平野高校も所在地こそ大阪市平野区だが大和川の南岸にあって松原市との境界に取り囲まれています。

松原市に入って阪神高速三宅ランプ前を通過、松原市役所前を通り近鉄南大阪線をオーバークロス、さらに南へ進んで【丹南】交差点で大阪r2・<中央環状線>とクロスののち、堺市美原区に。美原区は2006年以前は南河内郡美原町だったが、堺市の政令都市化をめざして合併、堺市美原区になりました。美原区は堺市にあって独特な立場であり、旧国名は河内に属しているばかりか、町名も美原区だけ「○丁目」が使われています(ほかの区では「○丁」)。また、美原区には鉄道は通っていなくて、近鉄河内松原駅前から近鉄バスが乗り入れるほか、堺市内(地下鉄新金岡駅、中百舌鳥駅ほか)から南海ウィングバスも来ています。

松原市~美原町~富田林市あたりはため池や古墳が多いのも特徴で、南河内~泉州らしい風景が広がります。阪和自動車道と交差する【下黒山】付近には黒姫山古墳があります。【平尾】を過ぎたあたりから上り坂となって丘陵地帯に差し掛かり、大阪木材工場団地前、さらに進んで向陽台・金剛東団地など、近接の泉北ニュータウンと似た雰囲気に変わり、下り坂となってR170・<外環状線>と接続する【新家】に。

R170は高槻市八丁畷を起点に、大阪東部~和泉山脈麓を回って関西空港のある泉佐野市に至る文字通りの<大阪外環状線>(R171交差点を起終点とするのは新・R309と共通)。<外環状線>と並行して旧道のR170も国道指定されたまま残っています。【新家】交差点を直進したのち、近鉄長野線をアンダークロスすると【川西南】交差点でR170旧道と交差。


 R2と交差する大阪市福島区【浄正橋】交差点から<なにわ筋>をそのまま南下、さっそく堂島・中之島エリアに入り、ABCホール、福沢諭吉誕生地、大阪大学中之島センター、京阪中之島駅、大阪市科学館ほか、大阪を代表する歴史・文化・科学などの施設が集積し、近い将来なにわ筋線開通とともに今後の発展の期待が膨らむ地域となっています(京阪中之島線は現状閑散としているが)。もう少し南下すると大阪市内の貴重なオアシスで親しまれる靭公園を縦にぶった切り、【靭本町1】交差点で港国道・R172とクロス。そして、【阿波座1】交差点で阪神高速大阪港線&<中央大通>とクロス。<中央大通>の一部は暗峠の酷道で知られるR308の指定区間に含まれており、奈良市から先、木津川市~和束町~甲賀市~湖南市などを経て彦根市まで新たな指定区間となっています。

<なにわ筋>をそのまま南へ直進、地下鉄長堀鶴見緑地線西大橋駅、若者ファッションの街として賑わう堀江地区を通って道頓堀川を渡り、【幸町1】交差点(地下鉄千日前線・阪神なんば線桜川駅前)で阪神高速堺線&<千日前通>とクロス。桜川駅の西側は南海汐見橋線(正式には高野線の一部区間)汐見橋駅と隣接しています。私個人的にこの近くを通ると、なぜかミュージシャンの上田和寛君のことを連想してしまいます(笑) さらに進んで大阪環状線芦原橋駅をアンダークロス。西成区に入り【中開】交差点でR43と交差、さらに南へ直進すると、やがて南海汐見橋線が西側から寄り添ったあたりで進路を東に転じ、【岸里】交差点(地下鉄四つ橋線岸里駅)でR26と交差。

ここから先、そのまま直進し<松虫通>に入ります。南海本線・高野線をアンダークロス(天下茶屋駅が近い)、阪堺電車阪堺線を踏切でクロス、上町台地に差し掛かり閑静な高級住宅街で知られる帝塚山が近いです。やがて阪堺電車上町線を平面クロスし、【松虫】交差点(大阪r30・<阿倍野筋>と接続)。さらに東へ直進し、【昭和町駅前】(地下鉄御堂筋線)、阪神高速松原線およびその下を通る地下鉄谷町線、そしてJR阪和線をクロス。かつて地下鉄谷町線と同じルートで南海の軌道線・平野線(現在の阪堺電鉄上町線と阿倍野駅から分岐)が通っていたが、谷町線八尾南開業と代替する形で廃止。近鉄南大阪線をアンダークロスし、そのまま直進すると【平野警察署西】交差点でR25およびR479<中央環状線>と接続。


堺市に乗り入れる大阪市営バス(→大阪シティバス)路線について一つ紹介したいと思います。

【89】系統・<地下鉄住之江公園~堺駅西口>。

運行経路は、

地下鉄住之江公園~南加賀屋~浅香山西~三宝公園~戎島~堺駅西口

で、地下鉄四つ橋線と南海本線を府道29号(新なにわ筋)経由で結んでいます。

距離は意外に短く、住之江公園~堺駅間は徒歩30分程度で可能と思われます。運行ダイヤは平日1時間に1・2本、土休日は1時間1本の運行となっています。運賃は堺市内区間も含め均一210円です。

かつては堺市内に大阪市営バス複数の路線を有していたが(堺駅からさらに出島に乗り入れていたが、南海バス堺市内中回り線に転換)、現在この【89】系統が唯一の路線系統です。これは旧・阪堺電鉄(現在の阪堺電気軌道と異なる)を買収した大阪市電阪堺線を転換した名残です。

【89】系統の現在の担当管轄は住之江営業所。住之江営業所の担当範囲は地下鉄桜川~なんば~上本町六丁目およびドーム前千代崎以南の市内南部地域を隈なくカバーしており、東は平野区加美・長吉地域、西は南港ポートタウンとかなり広いです。

地下鉄御堂筋線中百舌鳥開通以前は南海バスも大阪市内の地下鉄あびこから発着しており、また最近まで南海バス堺南港線も大阪市内に乗り入れていました。


「日本最古の国道」である竹内街道・横大路が日本遺産に認定されました。
これを記念して、2月18日・3月18日に竹内街道・横大路でつながるぐるりんバス(乗り降り自由、近鉄バス・奈良交通・南海バスとの共同運行)を運行する予定です。運行ルートは以下の通りです。

◎2月18日(日)
Aコース 羽曳野⇔太子⇔葛城⇔大和高田⇔橿原
Bコース 橿原⇔明日香⇔桜井

◎3月18日(日)
Cコース 堺⇔松原⇔羽曳野
Dコース 羽曳野⇔太子⇔葛城

料金は当日500円、前売り400円。運行間隔は15~60分おき。

http://www.kintetsu-bus.co.jp/news/detail.php?no=20180205175521


昨年の2・3月も竹内街道周遊無料バス運行が開催されたが、今回は堺市から桜井市・明日香村までの広範囲にわたって運行され、近鉄バス・奈良交通のほか南海バスも加わることで注目です。


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南海堺駅に隣接しています。
南海線車窓より撮影(2018年2月)。


大阪第二の政令都市・堺。

吹田市・摂津市の国道についての記事
http://katanogawara.blog.jp/archives/23129486.html
で、大阪南部・堺市の国道についての意外な事実のコメントをいただきました。

堺市内を通る国道は、政令都市にもかかわらず

R26(大阪市~和歌山市)
R309(熊野市~天川村~富田林市~大阪市)
R310(堺市~河内長野市~五條市)

の3本しかなく、しかも2本は300番台国道です。旧・美原町(→美原区)との合併前はR26・310の2本だけでした。さらにR26とR310は総延長100kmにも満たない短距離国道で、南海高野線と並行するR310に至っては大半の区間が片側1車線で一昔前の3桁国道の雰囲気が色濃く残っています。堺市街地から大阪狭山・富田林・河内長野方面へは、R310よりも泉北ニュータウン経由の府道を回るのが一般的のようです。また、金剛山越え区間の河内長野~五條間は奈良県側が一部状態が悪いため、R371+R24で一旦和歌山県(橋本市)に入るルートが奨励されています。

R309は紀伊半島の「酷道」で有名ですが、大阪市平野区~松原市~富田林市間は片側2車線に整備されており、まるで高速道路のような雰囲気です。R309はR479(大阪内環状線)からそのまま真っ直ぐつながっており、大阪市北部の東淀川区から千早赤阪村まで右左折無しで進路を取ることが可能です。なお、美原区には南海バスのほか近鉄バスも乗り入れています。



大阪南部のバス路線について一つレポートを試みる。

今回は堺市と松原市方面を結ぶ南海バス布忍線と近鉄バス堺線について。

まず、南海バス布忍線(【23】【24】【25】【28】系統)の運行経路は、

堺駅前~宿院~安井町~一条通~堺東駅前~阪和堺市駅前~蔵前西~蔵前町~南花田町~布忍駅筋~高見の里駅前~河内松原駅前

で、堺市北部を府道12号線<堺大和高田線>経由で東西に結んでいる。「堺駅前」で南海本線、「宿院」で阪堺電車、「堺東駅前」で南海高野線、「阪和堺市駅前」でJR阪和線、そして「布忍駅筋」「高見の里駅前」「河内松原駅前」で近鉄南大阪線にそれぞれ接続する。蔵前西~蔵前町間で交差する府道28号線<大阪高石線、通称:ときはま線>の地下には地下鉄御堂筋線も通っているが、御堂筋線の駅には乗り入れていない。

御堂筋線の北花田駅と河内松原駅を結ぶ北花田線【29】系統もあり、運行経路は、

地下鉄北花田駅前~蔵前町~南花田町~布忍駅筋~高見の里駅前~河内松原駅前

で、事実上布忍線の一系統となっている。

運行ダイヤは布忍線は概ね20分毎、北花田線【29】系統は1時間毎である。

布忍線・北花田線とも堺営業所が担当している。


かつては近鉄バス堺線が柏原市の近鉄大阪線河内国分駅前から堺東駅前までロングランで乗り入れていた。堺東駅前~河内松原駅前間は南海バス布忍線と同経路だがノンストップだった。廃止時期は1990年代。運行経路は、

堺東駅前~(ノンストップ)~布忍~河内松原駅前~藤井寺駅~土師ノ里~国分駅前

で、河内松原駅以東は近鉄南大阪線と並行する。近鉄大阪線と同南大阪線のほか、南海高野線とも結ぶ路線系統(阪和堺市駅前乗り入れ無し)だが、近鉄バスが堺東駅前まで乗り入れていたとは少し信じがたい。



そろそろ南海バス関係の記事を何かでっちあげようと思っていたところ、一つ面白そうな高速バスを見つけました。

それは大阪・京都と山形県を結ぶ酒田線。
関西と東北地方日本海側を結ぶ数少ない高速バスということで、興味を感じました。
本年4月に運行開始したそうです。

運行経路は、

湊町OCAT~南海なんば高速BT~大阪駅前(桜橋ロアルビ前)~高速京田辺~京都駅八条口~庄内観光物産館~エスモールBT(鶴岡)~庄内町余目駅前~イオン酒田南店~酒田庄交BT


で、庄内交通との共同運行です。

途中、第二京阪、北陸自動車道、日本海東北自動車道を経由します。
南行きはUSJまで直通し、大阪観光の利便を図っています。

所要時間は13時間あまり、運賃は14,000~15,000円とやや高めです(東京方面の倍ぐらい)。

鶴岡・酒田の観光名所に「鳥海山」「月山」などがあります。

かつて、関西と東北地方日本海側を結ぶ列車が多く運転され、その代表的なものとして寝台特急<日本海>、特急<白鳥>、急行<きたぐに>などがありました。しかし、1982年11月の上越新幹線開通後、急行<きたぐに>は新潟止まりになり、1988年の青函トンネル開通時に<日本海>の函館延長で盛り返したものの、その後は北陸新幹線開通を前にどんどん廃止に追い込まれ、関西発の日本海縦貫列車は全て金沢折り返しとなってしまいました。



一時期南海バスにお世話になったことがある。

しかし、南海バスは、とにかく運賃が高いこと。
南海電車の運賃も割高感がある。
例えば、難波-河内長野間では500円を超え、京阪の淀屋橋-出町柳間などに比べて高い。
やはり、都市間連絡の京阪・阪急・阪神とちがって、南海沿線は京阪神都市間に比べて人口が少なく、他社線との競合もさほど激しくないため、運賃は割高に設定せざるを得ないということなのだろうか?

何はともあれ、南海バスの路線についてレポートを一つ書いてみようと思う。
今回は比較的長距離の天野山線【1】系統・<河内長野駅前~光明池>

この【1】系統は、「スルッとKANSAI 3Dayチケット」で何度か乗車したことがある。
天野山線【1】系統の特色は、河内長野(南海高野線・近鉄長野線)と泉北ニュータウン南側の光明池駅を国道170号旧道&480号経由で結んでいること。運行経路は、

河内長野駅前-野作(のうさく)-清崎-天野山-南面利(なめり)-横山高校前-国分峠-和泉青葉台-柑橘試験場前-公団西口-光明池駅

で、天野山サイクルセンターへはこの路線系統が便利だ。170号線旧道はやや山岳道路のようであり、旅行気分になれる(運転士にとってはなかなか厳しい路線環境だろう)。国分峠から先、480号線を泉大津方面へ下る。片側1車線ゆえ、自動車試験場のある光明池付近を中心に渋滞しやすい。

泉北ニュータウンは確か西日本最大のニュータウンで、北の千里を上回る規模のようだ。
ただ、泉北ニュータウン内の南海バスは中型車もかなり多く見られ、運賃は京阪・阪急バスに比べて割高感があり、あまり利用しやすいとは言えない。

天野山線は河内長野営業所の担当で、基本的に大型車で運用されている。

170号旧道を通るバスといえば、京阪バス高宮四条畷線<寝屋川市駅~四条畷駅>および近鉄バス四条畷線<四条畷・住道-瓢箪山駅前>などがある。



P4050007

和歌山バスの富士重7E(日デ)の写真があったのでアップしてみました。

何気に和歌山県では富士重を購入するバス事業者が多かったようです。
和歌山バスのほか、熊野交通や三重交通でも富士重を導入していました。




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大阪市営バスの路線系統について一つレポートを書いてみたくなった。

今回は、大阪市街地を南北に縦断する長距離路線、【62】系統についてエントリーする。

運行経路は、

大阪駅前~淀屋橋(市役所前)~天満橋~京阪東口~大阪城大手前~上本町六丁目~上本町九丁目~天王寺警察署前~あべの橋~松虫~北畠公園前~播磨町~万代東二丁目~府立総合医療センター~住吉車庫前


で、土佐堀通(京阪電車の上)~上町筋~谷町筋~あべの筋を走行する。大阪駅前~淀屋橋間は御堂筋・四ツ橋筋が一方通行のため、南行き(梅田新道、御堂筋経由)と北行き(肥後橋から四ツ橋筋経由)では運行経路・バス停が異なっている。

「京阪東口」は交差点の名称でもあって、かつて天満橋駅が京阪電車の地上ターミナルであったときの名残だ。すなわち、ここに京阪天満橋駅東口の降車用改札口があって、大阪市電・バスに乗り換えていた。現在、京阪東口にはOMMビルが立地している。天満橋・大手前周辺は大阪府庁を核とする官庁街で、名門・大手前高校もある。大阪城公園の西側の入口にも面している。

天満橋~あべの橋(天王寺駅)間は地下鉄谷町線と並行しているが、バスは谷町筋の一つ東側、京阪東口から上町筋に入って、地下鉄から少し離れた上町地域をカバーしている。谷町線(谷町九丁目)と近鉄上本町駅(上本町六丁目)の乗り換えは意外に不便で、長い地下通路を歩かされる。近鉄上本町駅へは、谷町線よりも市バス【62】系統などのほうが意外に便利で、乗り降りがラク(路面電車も同様)だし、車窓から町の景色を楽しめるのが何よりだろう。

あべの橋(天王寺駅前)から松虫付近までは阪堺電車上町線の軌道併用区間だ。阪神高速松原線とアンダークロスする阿倍野交差点より、谷町線は南から南東に向きを変え、高速松原線の真下に沿って平野・喜連瓜破方面、八尾南に至る。かつて、上町線の阿倍野駅から平野線(南海)が分岐して谷町線延伸区間に沿って平野を結んでいたが、八尾南開業と同時に廃止された(阪堺電車はかつて南海電鉄直営の軌道線だった。平野線廃止後、軌道線を経営分離して阪堺電車となる)。

谷町筋~阿倍野筋は大阪府道30号線(大阪和泉泉南線)の指定区間に含まれており、大阪市北区(国道1号線東天満交差点が起点)から泉南市まで45km以上に及ぶ。熊野街道の流れを継承している(熊野街道の起点は天満橋)。阿倍野筋の西側には帝塚山で知られる閑静な高級住宅街がある。阪堺上町線は帝塚山界隈を通って、住吉神社前で阪堺線に合流し、我孫子道・浜寺公園まで直通する。

市バス【62】系統は阿倍野筋をひたすら南下し、やがて終点・住吉車庫に到着、梅田・大阪駅前からの小旅行を終える。阿倍野筋こと府道30号線はこの先、大和川を渡って南海堺東駅前などを経て、鳳付近からJR阪和線に寄り添いながら和泉府中・熊取・日根野方面に至る。堺東駅前~鳳間には南海バスのシャトルバスが専用車両でピストン運行されている。

【62】系統は住吉営業所が主に担当しており、運用車両については、少し前まで日産ディーゼル(富士重ボディ)や日野が多かったように記憶しているが、最近は三菱エアロスターなどもよく見かける。利用状況が堅調で終日運行本数は多い。特にあべの橋付近では混雑しやすいようだ。全区間乗車すれば1時間はかかるだろう。


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富田林市西部の玄関、南海金剛駅。
南海高野線は富田林市を通っていないものと思ったこともあるが、実は少しだけ掠っています。
東側の近鉄長野線および国道170号線(東高野街道)の通る富田林市街地は、昔の寺内町も残っていて歴史的由緒のある地域ですが、対照的に西側の金剛駅前周辺は団地や住宅地が多く、開発が進んでいるという印象を持ちます。近鉄奈良線の学園前駅に近いようなイメージがありますね。金剛駅から富田林市中心部へのバスは途中で乗り換えることになります。


第二京阪の京田辺パーキングエリアに「高速京田辺」バス停がある。
高速京田辺へはJR学研都市線の松井山手駅から約350mのところにある(駅から徒歩またはバス)。

高速京田辺には、京阪バス直Q京都号(京都交野なんば線)、京都東大阪特急(大阪バス)のほか、名古屋・静岡・長野・新潟・関東および南紀白浜方面への高速バスも停車し、学研都市線沿線から全国各地への高速バス利用者の便宜を図っている。高速バスの運行事業者は、西日本JRバス、南海バス、明光バス、大阪バスなど。特に南海高速バスの大半が第二京阪経由で京田辺バスストップに停車するのは意外だ(阪急・近鉄は名神経由)。あと、東京~京都・奈良・王寺系統(西日本JRバス)も高速京田辺に停車する。

京阪バス直Q京都号でも、松井山手駅・大阪国際大学発着系統は「高速京田辺」に止まらないので注意。そもそも、「高速京田辺」という名称では、間違いやすいのではないか。京田辺市街地とはかなり離れており、学研都市線の京田辺駅で降りたらえらいことになる。副名称に「松井山手」ぐらい入れたほうが良いだろう。

「高速京田辺」へは、一般路線バス利用で「高速京田辺前」下車。近鉄新田辺・松井山手駅から【66A】【66B】号経路などに乗車する。


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