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南海の高速バスは面白い路線が多い。

和歌山・和泉中央・堺・なんば~東京
神戸・なんば・京都~立川・昭島・玉川上水
大阪(なんば、大阪駅前)~秋葉原・成田空港・銚子
堺・大阪(なんば、大阪駅前)・京都~小田原・藤沢・鎌倉
神戸・大阪(なんば、大阪駅前)・京都~長野・湯田中
堺・大阪(なんば、大阪駅前)・京都~柏崎・長岡・三条
大阪(なんば・梅田)~鳴門・徳島
大阪(なんば、大阪駅前)~高松

が運行されている。近鉄や阪急の高速に比べて地味だが、和歌山・和泉中央・堺・なんばなど南海・阪和沿線各地から、鎌倉・立川・銚子といった関東の中小都市を結ぶ個性的な路線系統が多い。さらに、大阪・京都間は名神経由の阪急・近鉄とは異なり、第二京阪を経由して高速京田辺に停車する(長野・湯田中系統を除く)のも面白い。

第二京阪を経由する高速バスは、このほか

なんば~交野・河内磐船~高速京田辺~京都駅八条口(京阪バス直Q京都号)
八尾~京都(近鉄バス)
東大阪~高速京田辺~京都(大阪バス)
京都~高速京田辺~みなべ・田辺・白浜(明光バス)

なども挙げられる。近鉄バスグループは基本的に名神経由だが、八尾京都線および京都白浜線は第二京阪を通る。和歌山県の明光バスは南海グループではなく近鉄の系列だ。以前、近鉄バスも京都白浜線の運用を担当していた。一方、京阪の直Q京都号は「高速バス」ではなく、一般路線としての扱いになっているようだ(京阪交野市駅~河内磐船駅間のみの乗車も他の一般路線と同じ運賃で可能)。


2006年12月、所用で堺市に行くため、「スルッとKANSAI 3Dayチケット」を使った。
その帰りは、光明池・河内長野・橿原神宮前などを寄り道する大回りの旅に出た。

まず、泉北ニュータウンの南側にある光明池駅から南海バス【1】河内長野行きに乗る。この路線系統は河内長野営業所担当で、光明池・泉北ニュータウンでは少し異色の存在とも言える。R480~R170旧道を走行、ローカル国道の旅が楽しめる路線だ。R480に入るや、ニュータウンの風景から一転、田舎道の雰囲気に変わる。全区間乗り通して600円ぐらいだったと思うが、南海バスの運賃は京阪・阪急バスでは信じられないほどの割高感がある。冬の夕方だったので既に日は傾いていた時分だったかと思う。

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河内長野営業所管轄の【1】系統だが、珍しく三菱ふそうエアロスターが入っていた


河内長野からは近鉄電車乗り継ぎの旅となる。河内長野駅では南海高野線と近鉄長野線が接続しているが、近鉄の行先表示には「長野」と旧国名を略して表記され、一瞬長野県と勘違いしてしまいそうだ(→最近、旧国名も省略せず「河内長野」と表示案内する例が増えている)。まず、古市まで準急|大阪阿部野橋行きに乗る。古市で橿原神宮前行きに乗り換える。列車種別は普通なのか準急、急行なのかは覚えていない。南大阪線でも、古市以東の普通はワンマン運転が行われていて、支線の長野線よりもローカル化している印象さえある。古市を境に旅客需要が大きく変わるため、古市駅では電車の増・解結作業を見る機会が多く、阿部野橋へ向かう電車は古市で増結される。

橿原神宮前の駅ナカはなかなか楽しい。橿原線と南大阪・吉野線とでは出自が異なるゆえ、レール幅も違うままで直通運転が不可能なので、乗り換えが必要だ。しかし、両のりば間の連絡通路には、喫茶店・食堂・土産物屋・ベーカリー・コンビニ・ドラッグストアなどが並んでいて、乗り換えの間に一息つくのも良い。急行|京都行きに大久保まで乗る。大久保から京阪宇治まではバス(京阪シティバス【21】号経路)で移動。

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「京阪シティバス」も過去のものに


宇治からは、2600系0番台の乗り継ぎの旅となる(笑)。宇治線中書島までは試作クーラーの異端車2621F、隣の2番ホームにやってきた急行|淀屋橋行きも7連化された2600系0番台で、京都側先頭車はなんと2601号だった!

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南海バスからの移籍車はメトロ窓が特徴的ですね。
南海からはふそうエアロスターMが大量に転入してきたが、エアロスターKも1台、ほかになんと日野ブルーリボン、レインボーも1台ずつ移籍してきました。

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