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阪急バス妙見口能勢線廃止に伴い、能勢電・妙見口駅から阪急バスが消えることになりました。以下の写真の光景は、もう見られなくなります。

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阪急バス【29】系統・北摂霊園線。

当路線系統は北千里・千里中央から箕面市北部(勝尾寺、北摂霊園)および豊能町の山間部に向かう長距離路線として、運行経路が地味ながら面白いと思いました。 

途中の主な停留所は、北大阪急行・箕面萱野駅開業(2024年3月23日)以降のもので、

阪急北千里駅~千里中央~箕面萱野駅~粟生間谷西4丁目~持国天橋~勝尾寺~北摂霊園内~高山~川尻~余野(東能勢中)~希望ヶ丘4丁目

阪急北千里駅~粟生間谷西4丁目間(橙字)では、上に記した停留所を除いて無停車の「特急」として運行されます。箕面萱野駅開業後も千里中央乗り入れが維持される、数少ない箕面市北部方面の路線系統です。箕面市粟生間谷地区から豊能町・国道423号線にかけて、大阪府道4号線を国道423号線を走破する唯一の路線という意味で希少価値が高いと言えます。勝尾寺~高山間は明治の森・箕面国定公園に指定されたゾーン。豊能町高山地区はキリシタン大名・高山右近ゆかりの地で知られ、高山城跡や棚田などが見どころです。

運行本数は、

(平日)北千里~希望ヶ丘4丁目 3往復
(土休日)北千里~希望ヶ丘4丁目 1往復、北千里~北摂霊園 5往復

となります。改正前は土休日も希望ヶ丘方面直通が3往復あったのが1往復に減便されます。



阪急バス豊能西線【9】系統。

千里中央を起点に箕面有料道路(トンネル)を経て、箕面森町西から豊能町西部の東ときわ台・光風台方面を結ぶ路線。途中東ときわ台・光風台地区で系統番号が【2】に変わります。同じ箕面森町方面へ向う【1】系統とは異なり、止々呂美南・箕面森町センターなどは通らず、大阪府道116号線【豊能池田線】経由で箕面森町西~ときわ台方面まで短絡します。

運行順路は、

千里中央→白島(はくのしま)→箕面森町西→東ときわ台7丁目→支所前→東ときわ台2丁目→東ときわ台9丁目→東ときわ台7丁目→光風台駐輪場→光風台駅

新光風台2丁目→新光風台4丁目→光風台小学校前→光風台駅→光風台駐輪場→支所前→東ときわ台2丁目→東ときわ台9丁目→箕面森町西→白島→千里中央


:9系統、水色:2系統として運行)

走行市町は豊中市・箕面市・豊能町に及び、千里中央発着路線としてはかなりの長距離路線と言えます。ただし、千里中央~白島間の市街地区間はノンストップ。千里中央~光風台間の運賃は680円。運行ダイヤは1日6本。光風台駅で能勢電鉄(妙見線)と接続。

当系統をはじめ箕面市・茨木市山間部および豊能町に向う路線系統は、2024年3月北大阪急行電鉄・箕面萱野延長開業に伴い、箕面萱野駅発着に短縮されます(千里中央乗り入れは廃止)。

大阪市内~豊能町西部エリア(光風台、ときわ台など)間の往来は、もともと阪急宝塚線~能勢電鉄経由がメインルートでした。しかし、箕面有料道路および箕面森町~豊能町間を結ぶ道路開通に伴い、北大阪急行・千里中央駅からバスまたは自動車が一般的なルートに変わりつつあり、箕面萱野延伸開業後、ますますこの傾向に拍車がかかりそうですね。最近の能勢電鉄の運行体系見直しも、箕面萱野延伸を見据えたものでもあると言えます。

(関連記事)
大阪府道116号線【豊能池田線】
https://amanogalaxy.livedoor.blog/archives/24405067.html



北大阪急行電鉄・箕面萱野延伸に伴い、2024年3月箕面市・茨木市を中心に阪急バスの路線が再編されます。このほど、詳細が阪急バスホームページに掲載されました。ここで取り上げる阪北線【50】系統も再編の対象です。

【50】系統は、新大阪~日出町~阪急豊中駅~柴原阪大前駅~箕面を結ぶ路線で、元は大阪梅田発着(【13】系統)でした。現在の運行体系に変わったのは、2020年。基本的に新大阪~柴原阪大前駅間の運行ですが、平日1往復のみ箕面までのロングランがあります。2024年3月の路線再編に伴い、箕面発着便が廃止されることになりました。

並行する阪急宝塚線大阪梅田~箕面線直通列車も、2022年12月全廃されました。これも、北大阪急行・箕面萱野延伸を先取りする一連の流れと見られます。



大阪府豊能町、国道423号線に設置されている阪急バス「余野」バス停。

国道423号は大阪市梅田新道と京都府亀岡市を結ぶ国道。新御堂筋や箕面グリーントンネルも指定区間に含まれます。北摂・阪神間から京都方面への抜け道にも重宝されます。

余野は豊能町東部の中心部で町役場や郷土資料館などが立地。池田・千里中央・茨木の各方面からバスが発着する結節点です。亀岡市との境界にも近く、府境手前の「牧」まで阪急バスが乗り入れます(池田発着系統のみ)。牧地区は、旧・丹波国で、もとは京都府南桑田郡でした。また、数年前まで、余野から野間峠を経て能勢妙見山へのバスも発着していたが、廃止されました。

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兵庫県尼崎市の神崎橋西詰にて。

ちょうど神崎川が大阪府大阪市(淀川区)との境界にあたります。

神崎川西詰に「西川」バス停があります。2018年当時、阪急バス・阪神バス(尼崎市内線)が発着していました。その後、阪急バス(加島線)の乗り入れは廃止。阪急バスは梅田・十三から来ていました(その昔、塚口や伊丹まで走っていました)。今では加島線も梅田乗り入れ一般路線もなくなりました。

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阪急バス【21】系統・<JR吹田駅(北口)~万博記念公園駅>。

当路線はJR京都線から万博記念公園(エキスポシティ)への新たなアクセス路線として、近年増便されました。従来、JR茨木駅から阪急バスと近鉄バスの共同運行により、多くの便数が確保されてきました。しかしここ数年の間、阪急バスは運休、続いて近鉄バスも2023年10月に大幅減便されるなどの大鉈ぶりです。万博記念公園へは大阪モノレールが便利だが、JRとモノレールとの接続がないため、残念ながら茨木駅からの利便性は低下。

その代わり、JR吹田駅(北口)と万博記念公園を結ぶ【21】系統が増強されています。主な停留所は、

JR吹田駅(北口)~片山小学校前~上山手町~佐井寺南が丘~竹谷~佐井寺~五月丘~亥子谷(いりこのだに)~山田西~新小川~山田宮ノ前~山田樫切山~万博記念公園駅

運行ダイヤは土休日9~17時帯に毎時1本(平日は運休)。【21】系統の区間便として、【20】系統(JR吹田駅→五月が丘西→佐井寺→JR吹田駅)が設定されています。【20】系統は平日・土休日とも運行で、【21】系統運転日には、【20】【21】交互に30分間隔のダイヤが組まれています。



枚方から西宮までのバス乗り継ぎルート。

2023年11月5日まで茨木・石橋(国道171号線)乗り継ぎの神ルート(もとをたどれば京阪バス枚方石橋・西宮線に由来)があったが、同日の運行を最後に阪急バス石橋西宮線が廃止されました。さらに2023年12月には、京阪バスの吹田乗り入れも廃止予定です。したがって、今後可能な乗車ルートを大幅に見直す必要があります。

【ルート1(茨木・石橋・大阪空港・伊丹・尼崎経由)】
枚方市駅     ~ JR茨木    (京阪バス【7】ほか)
JR茨木     ~ 阪急石橋阪大前駅 (阪急バス【92】)
阪急石橋北口   ~ 大阪国際空港 (阪急バス【1】)
大阪国際空港   ~ 本町      (伊丹市営バス【25】)
伊丹中央     ~ 阪神尼崎駅   (阪急バス【56】)
阪神尼崎     ~ 阪神西宮    (阪神バス尼崎西宮線)


【ルート2(守口・大阪駅・尼崎経由)】
枚方市駅     ~ 京阪香里園   (京阪バス【1】【9A】)
京阪香里園    ~ 寝屋川市駅   (京阪バス【22】【26】)
寝屋川市駅    ~ 大日駅     (京阪バス【1A】【6】ほか)
大日駅      ~ 京阪本通    (京阪バス【9】ほか)
京阪本通     ~ 守口車庫前   (徒歩)
守口車庫前    ~ 大阪駅前    (大阪シティバス【34】【78】)
大阪駅前     ~ 加島西     (大阪シティバス【97】)
加島西      ~ 西川      (徒歩)
西川       ~ 阪神尼崎    (阪神バス【23】)
阪神尼崎     ~ 阪神西宮    (阪神バス尼崎西宮線)

(または)

大阪駅前     ~ 佃       (大阪シティバス【92】)
佃        ~ 阪神尼崎    (国道2号線を徒歩)
阪神尼崎     ~ 阪神西宮    (阪神バス尼崎西宮線)

【ルート3(上鳥飼・吹田・園田経由)】
枚方市駅     ~ 茨木市役所前  (京阪バス【7】ほか)
茨木市役所前   ~ 上鳥飼北    (京阪バス【12】)
上鳥飼北     ~ 上鳥飼     (徒歩)
上鳥飼      ~ JR吹田駅   (阪急バス【31】)
JR吹田駅    ~ 阪急園田駅   (阪急バス【24】)
阪急園田駅    ~ 阪神尼崎    (阪神バス【23】)
阪神尼崎     ~ 阪神西宮    (阪神バス尼崎西宮線)

吹田を経由する場合、本数は少ないが上鳥飼から阪急バス柱本線【31】系統を利用するのも手です。茨木・寝屋川どちらからも寝屋川茨木線【12】号経路で上鳥飼へ回ることはできるが、茨木経由のほうが乗り継ぎ回数が少なく早いかもしれません。京阪バス【9A】号経路(上新庄経由)に近いルートをとるときは、

京阪本通~(徒歩)~地下鉄太子橋今市~(大阪シティバス【86】)~上新庄駅前~(徒歩)~吹田簡易裁判所前~(阪急バス【24】)~阪急園田駅

が可能です。

このほか、千里中央~豊中~伊丹経由なども可能。


2023年11月6日の阪北線【11】系統(梅田~阪急園田駅)廃止をもって、大阪梅田・阪急三番街から阪急バス一般路線は「うめくる」を除き、消滅することになります。

梅田に乗り入れていた阪急バスの写真を並べました。

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加島線【18】系統 加島駅経由西川行き
北口(ヨドバシ)から発車していた時代

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来月廃止予定の阪北線【11】阪急園田駅行き
もともと阪急百貨店前から発車していた
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阪北線【13】豊中行きも阪急百貨店前から発車
箕面までのロングランもあった

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梅田を出発した加島線【18】系統
道路向かいには梅田貨物ターミナルがあった

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加島線【18】梅田行き

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末期の【11】系統
大阪駅高架下から発車

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ヨドバシ前を通る末期の加島線【18】系統
のりばは大阪駅北口バスターミナルに変更

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大阪駅北口バスターミナルで発車を待つ加島線【18】系統

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廃止1年前の加島線【18】系統
再開発の進む「うめきた」エリアを通る



大阪府池田市(阪急池田駅)と兵庫県尼崎市(阪神・JR尼崎駅)の間のバス乗り継ぎルートを調べてみました。

かつて、阪神尼崎駅~阪急池田駅を伊丹・川西市経由で直通するバス(阪急バス尼崎線)がありましたが、現在は少し遠回りのルートを取らないといけません。 幾つかルート例を挙げてみたいと思います。

【ルート1】(石橋・北村経由)
阪急池田駅      ~ 阪急石橋北口  (阪急バス【1】【11】)
阪急石橋北口     ~ 北村      (阪急バス【96】)
北村         ~ 阪神尼崎駅   (阪急バス【56】)

【ルート2】(大阪空港経由)
阪急池田駅      ~ 大阪国際空港  (阪急バス【1】)
大阪国際空港     ~ 本町      (伊丹市営バス【25】)
伊丹中央       ~ 阪神尼崎駅   (阪急バス【56】)

【ルート3】(石橋・髭茶屋経由)
阪急池田駅      ~ 阪急石橋北口  (阪急バス【1】【11】)
阪急石橋北口     ~ 髭茶屋     (阪急バス【96】)
髭茶屋        ~ 阪神尼崎    (阪神バス【43】)

【ルート4】(千里中央・吹田経由)
阪急池田駅      ~ 呉羽の里    (阪急バス【1】【11】)
呉羽の里       ~ 千里中央    (阪急バス【81】【82】【83】)
千里中央       ~ JR吹田駅(北)(阪急バス【4】【12】ほか)
JR吹田駅(南)   ~ 阪急園田駅   (阪急バス【24】)
阪急園田       ~ 阪神尼崎    (阪神バス【11】)


【ルート5】(千里中央・豊中経由)
阪急池田駅      ~ 呉羽の里    (阪急バス【1】【11】)
呉羽の里       ~ 千里中央    (阪急バス【81】【82】【83】)
千里中央       ~ 阪急豊中駅   (系統多数)
阪急豊中駅      ~ 伊丹一丁目   (阪急バス【81】【82】)
伊丹中央       ~ 阪神尼崎駅   (阪急バス【56】)


【ルート1】~【ルート3】のように、阪急石橋北口または大阪国際空港経由のルートが、直接的で近いです。ただ、千里中央から吹田または豊中へ少し大回りのルートも、また一興でしょう。


※2023年11月以降、阪急バス豊中西宮線(【97】)が廃止されるので、【ルート1・3】は使えなくなります。



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大阪駅前JRガード下。

御堂筋(国道176号)の一部ですが、このガード下には独特の面白い空間が広がります。

大阪駅ホーム東側の端で東海道本線(JR京都線)と大阪環状線が並走する区間であるため、ガードにかなりの幅があり、地下道のような雰囲気です。

このガード下から発車するバスもあります。大阪シティバスの多くの路線系統は大丸前の広場から発車するが、一部の系統および阪急バス阪北線(上津島・園田方面行き)は御堂筋~JRガード下にのりばが設定されています。少し前まで、タクシーのりばも設置されていたが、西側に移転した模様です。

ガードの西側はJR大阪駅1階コンコース(御堂筋口)で、ここから大丸やグランフロントなどへ直結。

東側は新梅田食道街と呼ばれる庶民的な雰囲気の飲食店街で賑わいます。ここはもともと、旧国鉄時代の施設関係の退職者に対する救済事業として設立されたそうです。南側の阪急百貨店、北側の阪急大阪梅田駅ビルやホテルに挟まれた谷間の位置にあり、上品で華やかな阪急のイメージと異なる雰囲気が面白いですね。

ガードの地下は大阪メトロ御堂筋線の梅田駅ホーム。御堂筋線は10両の長い編成のため、ホームはJRガードの両端を跨いでいます。梅田で乗り換えるとき、阪神および谷町線(東梅田)は天王寺・なかもず寄り、阪急は新大阪・千里中央寄りの車両に乗ると便利です。


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先日、JR千里丘駅(摂津市)から枚方市駅までバス乗り継ぎをしました。千里丘と枚方の間をバスだけで行き来できることに、少し驚きです。幾つかのルートを紹介したいと思います。

【ルート1】 (柱本団地・唐崎西口乗り換え)
JR千里丘駅      ~ 柱本団地   (阪急バス【33】【34】ほか)
柱本団地        ~ 唐崎西口   (高槻市営バス)
唐崎西口        ~ 西切     (徒歩)
西切          ~ 枚方市駅   (京阪バス【7】ほか)

【ルート2】(柱本団地・阪急高槻市駅経由)
JR千里丘駅      ~ 柱本団地   (阪急バス【33】【34】ほか)
柱本団地        ~ 阪急高槻駅  (高槻市営バス)
阪急高槻        ~ 枚方市駅   (京阪バス【2】ほか)

【ルート3】(上鳥飼北・寝屋川市駅経由)
JR千里丘駅      ~ 上鳥飼北   (阪急バス【34】)
(または)
JR千里丘駅      ~ 上鳥飼    (阪急バス【33】【34】ほか)
上鳥飼         ~ 上鳥飼北   (徒歩)

上鳥飼北        ~ 寝屋川市駅  (京阪バス【12】)
寝屋川市駅       ~ 京阪香里園  (京阪バス【22】)
京阪香里園       ~ 枚方市駅   (京阪バス【1】【9A】)

【ルート4】(南摂津駅・茨木経由)
JR千里丘駅      ~ 南摂津駅   (阪急バス【33】【34】ほか)
南摂津駅        ~ 阪急茨木市駅 (近鉄バス【20】【21】)
阪急茨木        ~ 枚方市駅   (京阪バス【7】ほか)


実際に乗車したのは、【ルート1】でした。寝屋川経由の【ルート3】にしようとも考えたが、酷暑のもと上鳥飼北での乗り継ぎ・待ち時間がきつそうなので、スーパーのある柱本団地経由にしました。しかし、柱本団地発着のバスも各方面(JR千里丘駅、阪急茨木市駅東口、阪急・JR高槻)へ毎時1~2本と多くはなく、やはり炎天下での待ち時間は・・・。その点では、【ルート4】(南摂津駅・阪急茨木市駅経由)のほうが一番楽と言えそうです(南摂津駅前にはオークワがある)。


衝撃的なニュースが入りました。

能勢電鉄の運営する妙見の森関連事業、および妙見ケーブル線(兵庫県川西市)が2024年6月24日の営業をもって廃止すると発表されました。営業を終了する事業は以下です。

鋼索線(妙見の森ケーブル:黒川~ケーブル山上)
索道線(妙見の森リフト:ふれあい広場~妙見山)
その他事業(妙見の森バーベキューテラス など)

https://noseden.hankyu.co.jp/upload_file/noseden/information/newsrelease202306231.pdf

能勢妙見山への公共交通は、

能勢電・妙見口駅~(阪急バス【5】【6】【8】)~ケーブル黒川駅~(妙見の森ケーブル)~ケーブル山上~(徒歩)~ふれあい広場~(妙見の森リフト)~妙見山

が現在唯一の可能なルートです。上記ケーブル・リフトの廃止後、公共交通では妙見山に到達できないことになりますね(妙見口駅からのハイキングコースでもアクセス可能です)。「妙見口」駅は大阪府豊能町に属し、大阪府最北端の鉄道駅。妙見山(能勢妙見山)は標高660m、大阪府豊能町と兵庫県川西市の境界です(三角点の所在地は大阪府豊能町)。上記ルートは大阪府と兵庫県を跨いでいます。

能勢妙見山は古くから信仰の対象とされ、山頂近くに日蓮宗の能勢妙見堂があります。当山は西南日本の標高600m付近でのブナ自生の南限とされ、天然記念物に指定。

能勢妙見山へは、以前池田(阪急池田駅)からもバス(国道423号線経由)が運行されていました。ケーブル・リフト廃止後、代替交通手段として、北大阪急行の千里中央または箕面萱野からのバスが、最も可能性のあるものと考えられるが、能勢妙見山を訪れる人は減少しているようで、期待薄でしょう。


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茨木~宝塚間バス乗り継ぎルートについて調べてみました。

次のルート例が挙げられます。

【ルート1】(石橋・昆陽里経由)
JR茨木駅     ~ 阪急石橋阪大前駅 (阪急バス【92】)
阪急石橋阪大前駅  ~ 昆陽ノ里     (阪急バス【96】)
昆陽ノ里      ~ 昆陽里(阪神バス)(西へ約300m徒歩)
昆陽里       ~ 宝塚       (阪神バス)

【ルート2】(石橋・大阪空港経由)
JR茨木駅     ~ 阪急石橋阪大前駅 (阪急バス【92】)
阪急石橋北口    ~ 大阪国際空港   (阪急バス【1】)
大阪国際空港    ~ 宝塚       (阪急バス【90】)

【ルート3】(千里中央・豊中・伊丹・中山寺経由)
JR茨木駅     ~ 千里中央     (阪急バス【57】)
千里中央      ~ 阪急豊中駅    (阪急バス 系統・本数多数)
阪急豊中駅     ~ JR伊丹東口   (阪急バス【81】【82】)
JR伊丹      ~ JR中山寺    (伊丹市営バス【4】【5】ほか)
JR中山寺駅(南口)~ 宝塚市役所前   (阪急バス【72】)
宝塚市役所前    ~ 宝塚       (徒歩)

【ルート4】(千里中央・豊中・伊丹・昆陽里経由)
JR茨木駅     ~ 千里中央     (阪急バス【57】)
千里中央      ~ 阪急豊中駅    (阪急バス 系統・本数多数)
阪急豊中駅     ~ JR伊丹東口   (阪急バス【81】【82】)
JR伊丹      ~ 昆陽里      (伊丹市営バス 系統・本数多数)
昆陽里       ~ 宝塚       (阪神バス)


阪急バスのみで完結すると思いきや、難易度は高いようです。【ルート2】が阪急バス完結で唯一挙げた例ですが、2時間に1本の路線系統も多く、特に【90】(大阪国際空港~宝塚)の便は夕方以降に偏っています。伊丹市営バスや阪神バス(尼宝線)なども利用するほうが無難でしょう。ちなみに、JR中山寺駅は宝塚市内ですが、宝塚市と伊丹市の境界が複雑に入り組んでいる事情ゆえなのか、伊丹市営バスが乗り入れています。

ちなみに、枚方から宝塚までの乗り継ぎルートでは、JR茨木まで京阪バスに乗車し、以降上記ルートを乗り継ぐことになります。かつて大阪市内経由、こと野田阪神前から阪神バスで宝塚まで乗り通すことも可能だったようです(現在も、土休日1本だけ野田阪神前から阪神バスで尼崎市内まで乗り通すことが可能ですが)。


阪急バス東能勢線【81】【181】系統。

阪急茨木市駅を起点に、JR茨木駅から茨木市北部山間部地域(泉原・忍頂寺・銭原・音羽方面)を経て、豊能町東部の希望ヶ丘・余野を結ぶ長距離路線です。

主な停留所は、

【81】阪急茨木市駅(西口)~茨木市役所前~JR茨木駅~府民センター前~茨木警察署前~上穂積~郡~中河原南口(茨木営業所前)~福井~上福井~彩都あかね1~彩都あかね3~庄之本~泉原~千提寺口~忍頂寺~下音羽~銭原クラブ前~銭原~切畑口~余野(東能勢中)

【181】阪急茨木市駅(西口)~茨木市役所前~JR茨木駅~府民センター前~茨木警察署前~上穂積~郡~中河原南口(茨木営業所前)~福井~上福井~彩都あかね1~彩都あかね3~
庄之本~泉原~千提寺口~忍頂寺~千提寺口~上音羽~希望ヶ丘東←余野(東能勢中)

【81】【181】系統は、阪急茨木市駅~JR茨木駅~忍頂寺間は同一ルートで、大阪府道139・14号・国道171号・大阪府道110・43号線を走行。国道171号と府道110号交点(中河原交差点)の北西角には阪急バス茨木営業所・整備工場、道路向かい側にはアル・プラザ茨木が立地しています。上福井までは、茨木サニータウン方面の路線(【83】【86】【87】)も乗り入れています。

千提寺口~忍頂寺界隈をはじめ茨木市北部~豊能町の山間部は、キリシタン大名で有名な高山右近の領地で、「隠れキリシタン」の里として知られ、千提寺口バス停から東900mのところに茨木市立キリシタン遺物資料館があります。

忍頂寺から先、【81】系統はそのまま北へ進路を取って府道43号~109号を走行、切畑口から国道423号線を少し南下して終点・余野(東能勢中)に到着します。途中の「銭原(ぜにはら)クラブ前」は集会所のことで、茨木市北部山間部では集会所のことをなぜか「クラブ」と言うそうです(同様の例として、「車作クラブ前」バス停もあります)。銭原クラブ前バス停の府道から分岐して北へ1.5kmのところには、「茨木台」という住宅地があるが、住所は京都府亀岡市。

【181】系統は忍頂寺から先ほど通った道を引き返して、千提寺口から府道110号線を西に進むルートを取ります。峠を越えて豊能町に入ると、希望ヶ丘地区を経て、余野(東能勢中)に至ります。希望ヶ丘にはバブル期前後に入居開始の住宅団地「北大阪ネオポリス」が広がっているが、交通の不便な山間部(公共交通は阪急バスのみ、千里中央発着便が最も本数が多い)にあって、なおかつ少子高齢化が深刻な問題になっているようで、前出の「茨木台」ともども、いわば「限界ニュータウン」として話題になることもしばしば(「絶望ヶ丘」と揶揄されることもあるようです)。希望ヶ丘地区に阪急バス豊能営業所が設置されており、北行き(阪急茨木市駅行き)の便は全て「希望ヶ丘東」止めです。したがって、「余野発着」の【181】系統は、南行きのみに限られます。

運行ダイヤは以下の通りです(2023年5月現在)。

(北行き)
【【81】(阪急茨木市駅→余野)】
阪急茨木市駅(西口) 09:48 13:18 20:19(平日、土休日共通)
【【181】(阪急茨木市駅→希望ヶ丘東(豊能営業所前))】
阪急茨木市駅(西口) 08:13 17:48(平日、土休日共通)


(南行き)
【【81】(余野→阪急茨木市駅)】
余野(東能勢中)06:32(平日)
06:37(土休日) 11:37 18:47(平日、土休日共通)
【【181】(余野・希望ヶ丘東→阪急茨木市駅)】
余野(東能勢中)08:02(平日)
 08:07(土休日)
希望ヶ丘東 08:07(平日) 08:12(土休日) 16:14(平日、土休日共通)

平日、土休日とも運行本数は共通ですが、(南行き)の土休日に限り一部時刻が異なります。

なお、阪急茨木市駅~忍頂寺間には区間便の【81】系統も設定されています。ただし、総本数は多くなく、余野・希望ヶ丘東直通便を含め、概ね2時間あたり1本のダイヤです。

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阪急・近鉄バス共同運行のエキスポシティ線(JR茨木駅~万博記念公園駅)について、阪急バス担当便(急行【100】系統)が2023年3月26日(日)の運行をもって終了することになりました。これに伴い、「JR茨木駅④」と「日本庭園前」バス停は休止となります。

なお、近鉄バス(各停便)は引き続き運行します。

エキスポシティ線は2015年のエキスポシティ開業に合わせて運行開始。ルーツは1970年大阪万博開催時の国鉄茨木駅~万博会場シャトルバスに遡ります。万博終了後、旧・エキスポランドへのアクセスとして定期運行となるが、大阪モノレールの開通などに伴い利用客が減少、さらにエキスポランドでの悲惨な事故で閉鎖となったことが拍車をかけて、バス路線もほぼ壊滅状態に。

エキスポシティ線の運行開始当初、阪急・近鉄バスとも多くの便数(15分間隔)が設定されていました。阪急バスは急行便、近鉄バスは各停便をそれぞれ分担。2017年以降、減便が続き、現ダイヤでは平日は運休、土日祝日のみの運行となっています。

エキスポシティ発着のバスといえば、一時期梅田からの直行バスも設定されていました。

茨木~エキスポシティ系統運行終了後、阪急バスのエキスポシティ発着路線は、【21】(JR吹田駅~エキスポシティ)のみ(土日祝日のみの運行)となります。【21】系統は本年1月のダイヤ改正で増便されました。今後、JR吹田駅からエキスポシティへのアクセスは改善される一方、茨木駅からのアクセスは後退することになります。


高槻市と大阪市淀川区を結ぶバイパス、「十三高槻線」こと大阪府道14号線バイパス。淀川西岸部において京都~大阪を結ぶ主要幹線道路として、長年にわたり整備が進められてきました。該当区間は高槻市辻子交差点(国道170号交点)から南西に真っ直ぐ伸び、JR南吹田駅(吹田市)を経て大阪市淀川区の東三国駅(新御堂筋交点)までに及びます。2023年3月現在、摂津市正雀の阪急京都線と交差する部分で分断区間が残っています。これも同年中に跨線橋が供用開始、結果全通する予定となりました。

十三高槻線は、辻子交差点からさらに北東へ伸び、阪急上牧駅手前の高槻市五領町で国道171号線と接続する予定です。また、高槻市前島地区から淀川東岸の枚方市まで「牧野高槻線」として新たな橋が架けられ(新名神とは別の場所です)、十三高槻線と接続する計画になっています。

十三高槻線および牧野高槻線が全通すれば、枚方市北部と新大阪が近くなりますね。もしかしたら、樟葉駅と新大阪を結ぶ高速バスでも運行されるのでしょうか? 

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枚方~新大阪つながる「第二の国道171号線」
阪急またぐ正雀跨線橋が完成間近「十三高槻線」

https://trafficnews.jp/post/124718



2023年1月23日、阪急バス吹田市内線・吹田線(吹田営業所管内)のダイヤ改定が実施されました。 

この改定での注目点は、以下の通りです。

(路線の新設・延伸)
【7】阪急千里山駅~佐井寺~亥子谷~吹田SST~JR岸辺駅(北口)
【17】五月が丘→亥子谷→吹田SST→JR岸辺駅(北口)
(【7】【17】は平日のみの運行)

(運行本数増発)
【12】JR吹田駅(北口)~上山手町~亥子谷~万博記念公園
(土休日:9~17時台、毎時1本の運行に増便)


改定に合わせて、以下の停留所名の変更が行われました。

阪急山田   → 阪急山田駅
南千里    → 阪急南千里駅
JR吹田   → JR吹田駅(南口)
JR吹田北口 → JR吹田駅(北口)
JR岸辺北口 → JR岸辺駅(北口)
JR岸辺南口 → JR岸辺駅(南口)
阪急千里山  → 阪急千里山駅
阪急豊津   → 阪急豊津駅
JR南吹田  → JR南吹田駅
江坂駅前   → 江坂駅

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20230123s.pdf


毎年1月18・19日には、池田市・尊鉢厄神釈迦院にて大祭が開催されます。

これに合わせ、阪急バスの臨時系統が阪急池田駅~阪急豊中駅間にて運行されます。 途中の停留所は、

阪急池田駅~池田市役所前~光明公園前~尊鉢~荘園口~井口堂~石橋~清風荘~(蛍池東町)~(蛍池)~(千里川)~阪急豊中駅

国道176号線経由、阪急宝塚線と完全に並行します。阪急池田駅→阪急豊中駅行き(南行き)は、「蛍池東町」「蛍池」「千里川」バス停には止まりません。

10時~17時帯の間、30分間隔で運行されます。

当臨時路線は、豊中~池田間を国道176号線経由で走破する貴重な路線です。この間、1日1便しか停車しない停留所も多く、

「光明公園前」  :【9】(阪急石橋北口→阪急池田駅) 平日1本

「石橋」「清風荘」
「蛍池東町」「蛍池」
「千里川」    :【97】(阪急豊中駅→西宮北口)   平日1本

のみが発着。尊鉢臨時のための免許維持という意味合いが強いようです。

今年の尊鉢厄神臨時バスの案内です(運行済)。
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20230118son.pdf


阪急豊中駅と千里中央を結ぶ豊中市内東西連絡バス(阪急バス)には、いろんな路線系統があり複雑です。系統番号を変えて連続運行という形態が取られているようで、よそ者にはつかみきれません。 

今回、最も北側を通る【40】【46】系統ほかについて調べてみました。さっそくですが、主な停留所は以下の通りです。

阪急豊中駅~宮山幼稚園前~柴原口~柴原~宮山~春日町四丁目~永楽荘四丁目~北緑丘~北緑丘団地~豊島高校前~新船場南橋~千里中央

阪急豊中駅前から大阪府道43号線(旧道)を北上ののち、市道小野原豊中線を東に進路を取り、しばし箕面市に越境して豊中市に戻り、千里中央に到着します。「豊島高校前」のバス停は箕面市だが、学校敷地は豊中市です。基本的に【40】(北緑丘団地経由)で運行されるが、同団地を経由しない【46】が一部の便で設定されています。

千里中央からの西行きに限り、【41】【43】【44】系統も設定されています。これらは、阪急豊中駅から系統番号を変えて東行き(桃山台駅方面)として連続運行するもので、【40】と同じ経路です。

運行ダイヤは、平日・土休日とも、毎時6本以上(土休日もほぼ終日にわたり毎時6本)。平日の朝時間帯に限り、【46】系統として運行される便が多く設定されています。平日23時台以降には「深夜バス」(運賃2倍)として運行されます(京阪バスの「深夜バス」と同様ですね)。

阪急豊中駅から同方向へ運行される路線は、ほかに【50】(新大阪~阪急豊中駅~柴原阪大前駅)、【48】(阪急豊中駅~柴原阪大前駅~少路二丁目~北緑丘団地)などが存在します。

管轄営業所は千里営業所。以前、豊中市日之出町に豊中営業所(本社と併設)があったが、廃止されました(豊中市南部は吹田営業所が担当)。

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枚方市から西宮市・甲子園までのバス乗り継ぎルートを考えてみました。

以下のルートが挙げられます。

【ルート1(寝屋川・吹田・園田経由)】
枚方市駅      ~ 京阪香里園   (京阪バス【1】【9A】)
京阪香里園     ~ 寝屋川市駅   (京阪バス【22】【26】【26A】)
寝屋川市駅     ~ 大日駅     (京阪バス【1】【4】【5】【6A】ほか)
大日駅       ~ JR吹田    (京阪バス【9A】)
JR吹田      ~ 阪急園田駅   (阪急バス【24】)
阪急園田駅     ~ JR尼崎    (阪神バス尼崎市内線)
JR尼崎      ~ 阪神甲子園   (阪神バス)

【ルート2(茨木・石橋・西宮北口経由)】
枚方市駅      ~ JR茨木    (京阪バス【7】ほか)
JR茨木      ~ 阪急石橋阪大前駅 (阪急バス【92】)
阪急石橋阪大前駅  ~ 西宮北口    (阪急バス【96】)
西宮北口      ~ JR甲子園口  (阪急バス【39】【51】ほか)
JR甲子園口    ~ 阪神甲子園   (阪神バス)


寝屋川経由だと、京阪バス【9A】(摂南大学~大日駅~JR吹田)と阪急バス【24】(JR吹田~阪急園田駅)を使って一気に距離を稼げますね。茨木経由の場合は、枚方~茨木~石橋~西宮北口間を3本乗り継ぐのが王道でしょう(その昔、枚方から石橋さらに西宮北口まで一本でつながっていたそうです)。

ちなみに摂南大学(寝屋川市)からだと、次のルートに置き換えられます。

【ルート1a(吹田・園田経由)】
摂南大学      ~ JR吹田    (京阪バス【9A】)
JR吹田      ~ 阪急園田駅   (阪急バス【24】)
阪急園田駅     ~ JR尼崎    (阪神バス尼崎市内線)
JR尼崎      ~ 阪神甲子園   (阪神バス)

【ルート2a(茨木・石橋・西宮北口経由)】
摂南大学      ~ JR茨木東口   (京阪バス【12】)
JR茨木      ~ 阪急石橋阪大前駅 (阪急バス【92】)
阪急石橋阪大前駅  ~ 西宮北口    (阪急バス【96】)
西宮北口      ~ JR甲子園口  (阪急バス【39】【51】ほか)
JR甲子園口    ~ 阪神甲子園   (阪神バス)




千里丘(摂津市)~八尾間のバス乗り継ぎルートを調べてみました。

千里丘~八尾は、かつて吹田八尾線として一本のバス路線で結ばれ、比較的遅くまで近鉄バスが運行を続けていました。

先日投稿した「吹田~八尾 バス乗り継ぎルート」
http://katanogawara.blog.jp/archives/41329353.html
と似ているようで、細かい違いがあって、面白いです。

【ルート1(上鳥飼・寝屋川・萱島経由)】
JR千里丘駅     ~ 上鳥飼北   (阪急バス【34】【36】ほか)
上鳥飼北      ~ 寝屋川車庫前 (京阪バス【12】)
            または寝屋川市駅
寝屋川車庫前    ~ 京阪萱島駅   (京阪バス【14】)
萱島        ~ 近鉄八尾駅前  (近鉄バス【39】【44】)

【ルート2(江口橋・上新庄・布施経由)】
JR千里丘駅     ~ 江口橋    (近鉄バス【55】)
江口橋       ~ 上新庄駅   (大阪シティバス【37】)
上新庄駅      ~ 布施駅前   (大阪シティバス【86】)
布施駅南口     ~ 近鉄八尾駅  (大阪バス布施八尾線)

【ルート3(JR吹田・上新庄・布施経由)】
JR千里丘駅     ~  千里丘五丁目 (すいすいバス「ひまわりルート」)
千里丘五丁目    ~  千里丘七丁目 (徒歩)
千里丘七丁目    ~  JR吹田    (阪急バス【12】)
JR吹田       ~  上新庄駅北口 (京阪バス【9A】)
上新庄駅      ~  布施駅前   (大阪シティバス【86】)
布施駅南口     ~  近鉄八尾駅  (大阪バス布施八尾線)
 

【ルート1】のように、上鳥飼北~寝屋川市・萱島経由が比較的乗りやすいように思います。一番難しいところといえば、京阪バス【14】号経路かもしれません(1時間に1本なので)。

【ルート2】の近鉄バス【55】番は土日休日運休なので、実行可能なのは平日限定となります。代わりも兼ねて、「すいすいバス」+阪急バス乗り継ぎでJR吹田に抜ける【ルート3】も挙げてみました。

北摂エリアの摂津市や茨木市に近鉄バスが走っていること自体、驚きでしょう。かつて、東大阪市・八尾市から前記の吹田八尾線、あるいはエキスポランドを結ぶ近鉄バス路線もあったが、全て廃止されました。


2022年12月17日(土)の阪急電車・能勢電鉄ダイヤ改正に合わせ、阪急バスの一部エリアでダイヤ変更が実施されます。

今回ダイヤ変更の対象エリアは、池田市内(池田市内線、東能勢線、満願寺線)が中心。 特に伏尾台関係で大きな変更があり、伏尾台営業所は廃止されます。伏尾台営業所廃止に伴い、関連路線は、

東能勢線(阪急池田駅~伏尾台) 豊能営業所
池田市内線(阪急池田駅~阪急石橋北口) 石橋営業所
満願寺線(阪急川西能勢口駅~愛宕原ゴルフ場) 伊丹営業所


にそれぞれ移管されます。

同ダイヤ変更に合わせ、「池田」バス停は「阪急池田駅」に改称されます。

今回、

【132】 JR川西池田駅~伏尾台
【150】 JR川西池田駅~愛宕原ゴルフ場(満願寺線)


にも変更があり、【132】系統は廃止、【150】系統(満願寺線)は阪急川西能勢口発着(JR川西池田駅乗り入れ廃止)に変更されます。【132】【150】ともども伏尾台営業所の管轄で、【132】系統は県境(猪名川)を跨いで【150】系統の送り込みを兼ねています。ダイヤ変更後は、土休日に【151】系統(阪急川西能勢口→阪急池田駅)の片道1便だけが運行されます(阪急川西能勢口08:57発)。

東能勢線、満願寺線、池田市内線のダイヤ変更について(阪急バス)
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20221217f.pdf

運行系統図(石橋営業所)(2022年12月17日より)
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/route/2113_ishibashi.html

運行系統図(伊丹営業所)(2022年12月17日より)
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/route/2121_itami.html



阪急バス・津雲台センター前バス停(吹田市)にて。

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ロータリー型交差点が特徴です。千里ニュータウン内には、このタイプの交差点が幾つか存在します。「津雲台センター前」バス停には、千里中央・桃山台駅からのバスが毎時3本程度来ます。

交差点北側には、懐かしい「ピーコック」があります。ピーコックストアはもともと大丸グループだったが、イオングループに売却され、今では「光洋」というスーパーが運営しており、店名は「KOHYO」に変わっています。津雲台店については、今も「ピーコック」という店名で残っているのだから、驚きました。ロゴマークもそのままですね。
 


大阪府能勢町内を通る阪急バス路線をリストアップしてみました(2022年10月現在)。

(西能勢線:山下駅から)
【73】山下駅~能勢町宿野
【74】山下駅~口山内~能勢町宿野(土休日運休)
【77】 山下駅~能勢町宿野~豊中センター前

(妙見口能勢線:妙見口駅から)
【8】箕面森町センター~妙見口駅~ケーブル黒川前~倉垣方面(循環)(土休日運休)

上記のように、西部地区(能勢電山下駅から国道173号線経由)と東部地区(同妙見口駅から国道477号線経由)に大きく分けることができます。少し前まで、能勢町の西部地区と東部地区を横断する路線もあったが、軒並み廃止。

西能勢線はかつて、池田(阪急池田駅)からのロングランだったが、国道173号線の渋滞や能勢電鉄と並走していることなどから、山下駅(兵庫県川西市)発着に短縮されました(173号線の一庫ダム以南は、4車線化で以前より流れがスムーズになった)。

妙見口能勢線【8】系統については、かつて京都府亀岡市から南下してきた旧・京都交通(2005年解散)の路線の一部を引き継いだもの。箕面森町への乗り入れは比較的近年のことで、千里中央からのバスと接続が図られています。2021年3月までは、妙見口駅から能勢町宿野までを結ぶ町内東西連絡系統も辛うじて存在しました(さらに以前は国道173号線沿線の森上・今西まで運行されていた)。

妙見口駅バス停について、京都交通のほうは「吉川」という停留所名でした。妙見口駅は大阪府豊能町の終着駅、大阪府最北端の鉄道駅です(能勢電は能勢町には行きません)。ケーブル黒川前では能勢妙見山へのケーブルに接続しているため、日祝日には妙見口駅からの区間便(【5】【6】系統)も多く運行。黒川は兵庫県川西市内で、国道477号線をもう少し北上して大阪府能勢町に入ります。このあたりの府県・市町境界は複雑ですね。

2012年まで能勢営業所があったが、西能勢線は猪名川営業所、妙見口能勢線は豊能営業所にそれぞれ移管。能勢営業所は、さらに日生中央から兵庫県猪名川町北部~丹波篠山市(杉生・後川方面)への路線も受け持っていました。

このほか、1987年まで国鉄バス(西能勢線)が丹波篠山市の本篠山・福住から国道173号線を南下、能勢町最北端の集落・天王を経て、森上まで乗り入れていました。JR発足直前に国鉄バス西能勢線は撤退、能勢町内の天王以南は阪急バス(デマントバス)の運行となるが、その数年後には町のスクールバスへの転換を経て、能勢町教育委員会の運行に移管されました。天王小学校そのものも2015年春に閉校しました。

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能勢町内 バス路線マップ(2022年10月現在)



久しぶりのバス乗り継ぎルートシリーズです。

今回は大阪梅田~池田間を検討してみました。阪急宝塚線の電車で一直線ですが、鉄道のようにストレートというわけにいかず、意外に難しいようです。

【ルート1】 
大阪駅前      → 三国本町   (大阪シティバス【69】系統)
(または)
梅田        → 三国本町   (阪急バス【11】系統)
三国本町      → 阪急豊中駅  (阪急バス【50】系統)
阪急豊中駅     → 千里中央   (阪急バス 系統多数)
千里中央      → 呉羽の里   (阪急バス【81】【82】【83】)
呉羽の里      → 池田     (阪急バス 系統多数、経路複数)

【ルート2】
大阪駅前      → 上新庄    (大阪シティバス【37】系統)
上新庄       → JR吹田   (京阪バス【9A】号経路)
JR吹田      → 千里中央   (阪急バス【2】【12】系統)
千里中央      → 呉羽の里   (阪急バス【81】【82】【83】)
呉羽の里      → 池田     (阪急バス 系統多数、経路複数)

カギは千里中央を通ることでしょう。千里中央は北摂第一のバスターミナルなので、ここを通るようにすれば、プランを立てやすいと思います。

吹田経由の場合、京阪バス(守口上新庄線)を含むのも意外です。少し遠回りですが、次の守口経由も可能です。

【ルート3】
大阪駅前      → 守口車庫前  (大阪シティバス【34】【78】系統)
土居        → JR吹田   (京阪バス【9A】号経路)
JR吹田      → 千里中央   (阪急バス【2】【12】系統)
千里中央      → 呉羽の里   (阪急バス【81】【82】【83】)
呉羽の里      → 池田     (阪急バス 系統多数、経路複数)


平日限定で次のルートも可能です。

【ルート4】
大阪駅前      → 三国本町   (大阪シティバス【69】系統)
(または)
梅田        → 三国本町   (阪急バス【11】系統)
三国本町      → 箕面市役所前 (阪急バス【50】系統) 
          ※新大阪18:00→三国本町18:15→箕面行き
           箕面07:36→箕面市役所前07:40→新大阪行き のみの1往復
箕面市役所前    → 呉羽の里   (阪急バス【81】【82】【83】)
呉羽の里      → 池田     (阪急バス 系統多数、経路複数)


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阪急バス最果ての終点、「豊中センター前」。

所在地は大阪府能勢町宿野。主要地方道54号【能勢園部線】上にあり、約300m北へ直進すると京都府亀岡市との府県境です。

豊中市青少年自然の家「わっぱる」がすぐ近くにあることから、「豊中センター前」というバス停名が付いています。

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豊中市立青少年自然の家 わっぱる

当バス停に発着するバスは【77】系統・山下駅(能勢電)行き(猪名川営業所管轄)が発着するが、本数は非常に少ないです。発車時刻表(2022年8月現在)は以下の通りです。

【「豊中センター前」発車時刻表】
   【77】山下駅行き
(平日)06:35 11:05
(土休日)06:45 11:05 19:15


【「山下駅」発車時刻表】
   【77】豊中センター前行き
(平日)10:05 19:40
(土休日)10:05 18:20


亀岡市との境界地点からさらに北へ約800m進むと、突き当りの「広野」交差点。このあたりは、地形的に「能勢町の延長」という感じ(亀岡市土ヶ畑を源流とする大路次川は、能勢町内を貫流し、兵庫県川西市の一庫ダムを経て猪名川に合流)で、サニータウンという分譲住宅地が広がっています。

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主要地方道54号線 大阪府能勢町/ 京都府亀岡市境界地点

京阪京都交通(亀岡市ふるさとバス)「広野」バス停があり、ガレリアかめおか・運動公園ターミナル・JR千代川駅からバスが来ています。「広野」に発着するバスは、「豊中センター前」よりも総本数はもう少し多いですね。京都市内方面から「広野」へは、JR千代川駅から乗車するほうが便利でしょう。

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豊中センター前~広野 周辺地図

余談ですが、京阪バスグループには2つの「広野」バス停があります。一つは上記・京阪京都交通、もう一つは大阪府枚方市茄子作東町/茄子作4丁目の「広野」(京阪バス)です。


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阪急バス 3210(茨木営業所)

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近鉄バス 6507(鳥飼営業所)
レインボー10.5m車(「うなぎ」)がまだまだ活躍中

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近鉄バス 6854(鳥飼営業所)
このタイプの車両は同じ茨木市内を走る阪急・京阪バスにもいる

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阪急バス 3147(茨木営業所)
現在の阪急バスはエアロスターが主流

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阪急・近鉄 LV290どうしの対面

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茨木市役所前バス停(東行き) 阪急・近鉄共同用

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「茨木市役所前」バス停(東行き) 近鉄・京阪共同用
近鉄バスは水尾循環【83】【84】番のみここから発車
京阪バス・【7】枚方市駅行きが通過したばかり

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「茨木市役所前」バス停(西行き) 阪急・近鉄・京阪3社共同
さりげなく京阪バス・【12】寝屋川市駅行きが対向

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近鉄バス 6355(鳥飼営業所)
ブルーリボンIIも近鉄バスの主力



阪急バス東能勢線【126】系統。

当路線は阪急池田駅前(池田市)から国道423号線を山間部(亀岡方面)へ走り、豊能町東部を結ぶ長距離路線です。

主な停留所は、

池田~西本町~絹延橋~木部~伏尾~久安寺~北摂池田メモリアルパーク前~下止々呂美~止々呂美ふるさと自然館前~上止々呂美~北摂信愛園前~余野~妙見口~牧~妙見口~余野~余野(東能勢中)~希望ヶ丘四丁目

通過市町村は大阪府池田市・箕面市・豊能町。牧バス停は国道423号線最北端の阪急バス停留所で、京都府亀岡市との境界とは目と鼻の先(北へ200m)。府県境からさらに北へ300mほど進むと、京阪京都交通「神地」バス停があり、亀岡市街地まで乗り継ぐことも可能です。

池田~久安寺間は伏尾台への路線系統競合して総本数は多めだが、先は山間部に入るため1~2時間に1本となります。久安寺はあじさいや紅葉の名所で知られる古刹(西暦725年行基による開祖)。

【126】系統は牧経由(京阪バス枚方尊延寺線の穂谷・天王経由と同様の感じ)、【26】系統は余野から最短経路で希望ヶ丘へ直行します。池田から牧まで直通する便は1日4~5往復のみ。かつて、池田から府県境を越えて関西カントリークラブ(亀岡市)まで行くバスも運行されていました。

逆に亀岡駅方面から旧・京都交通バスが大阪府に越境し、豊能町余野や能勢妙見山まで乗り入れていました。

希望ヶ丘は昭和末期~平成初期に開発された山あいの住宅団地ですが、市街地から20km前後、バスで1時間程度の距離にあり、鉄道の通らない交通の不便な場所ゆえ、近年高齢化が進んで「限界ニュータウン」いう深刻な社会問題を抱えているようです。希望ヶ丘には阪急バス豊能営業所があり、当・東能勢線をはじめ、茨木・千里中央・池田の各地と豊能町を結ぶ路線系統を管轄しています。

京都市営地下鉄東西線を洛西ニュータウンから、亀岡・豊能を経て千里中央あたりまで伸ばそうという考えもあるそうですが、実現可能性はほぼ皆無でしょう。仮に実現すれば、千里中央から六地蔵(京都府宇治市)までのロングラン列車を運行するのでしょうか? 

それよりは、梅田や千里中央から亀岡までの近距離高速バスを運行するほうが現実的だと思いますが。

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大阪(梅田)~伊丹間のバス乗り継ぎルートを考えてみました。

かつて、梅田~伊丹市内を結ぶ阪急バス(加島線)が運行されていましたが、加島線は全面撤退しました。

2022年7月現在の可能な乗り継ぎルートを調べてみました。

(ルート1)
梅田       ~ 阪急園田駅 (阪急バス【11】系統)
阪急園田     ~ ピッコロシアター 
                 (阪神バス尼崎市内線 【21】系統)
ピッコロシアター ~ 伊丹中央  (阪急バス【56】系統)

(ルート2)
梅田       ~ 阪急園田駅 (阪急バス【11】系統)
阪急園田     ~ JR猪名寺 (阪神バス尼崎市内線 【21】系統)
(徒歩)
猪名寺西口    ~ 伊丹中央  (阪急バス【56】系統)

(ルート3)
梅田       ~ 日出町   (阪急バス【11】系統)
日出町      ~ 阪急豊中駅 (阪急バス【50】系統)
阪急豊中駅    ~ イオンモール伊丹 / 阪急伊丹
                 (阪急バス【81】【82】系統)

(ルート4)
梅田       ~ 日出町   (阪急バス【11】系統)
日出町      ~ 城山町   (阪急バス【50】系統)
城山町      ~ 阪急曽根駅 (徒歩)
阪急曽根駅    ~ イオンモール伊丹 (JR伊丹駅東口)
                 (阪急バス【95】系統)

(ルート5)
大阪駅前     ~ 佃     (大阪シティバス【92】系統)
佃        ~ 阪神杭瀬  (徒歩:国道2号線経由)
阪神杭瀬     ~ 長洲本通  (阪神バス 尼崎市内線 系統多数)
長洲本通     ~ 尼崎総合文化センター (徒歩)
尼崎総合文化センター ~ 伊丹中央 (阪急バス【56】系統)


意外に選択肢が多く、どれに乗るか迷ってしまいますね。

豊中市と伊丹市を結ぶバスは、阪急バス【81】【82】系統(阪急豊中~伊丹)のほか、近年同【95】系統(緑地公園~阪急曽根~イオンモール伊丹)も新設され、選択肢に加わりました。ただ、本数的には阪急豊中経由のほうが乗りやすいでしょう。

(ルート1)(ルート2)の阪急園田経由が、本数・乗り継ぎやすさなどを考えて、難易度が低いように思います。

もう少し以前だと、野田阪神から阪神バスとか、新大阪~大阪国際空港~JR・阪急伊丹(阪急バス、伊丹市営バス)というルートも可能でした。

なお、廃止された阪急バス加島線ルートには、現在も大阪シティバス【97】系統が運行されています。


阪急バス【55】系統・グリーンハイツ線。

北大阪急行電鉄・桃山台駅発着系統の一つですが、途中の停留所は2つ(東泉丘小学校前、ジオ緑地住宅前)だけの短距離路線。桃山台駅前付近を除き、豊中市内(桃山台駅前は吹田市)を走ります。

運行本数は概ね20分間隔で、乗りやすい路線と言えます。

緑地公園グリーンハイツ前で行き止まりなのが少し気になるところ。一歩先へ進んで、西泉丘3丁目~服部緑地北方面まで乗り入れても良さそうな感じもしますが、意外に袋小路の道路状況になっていて、先へ進めないのも理由かもしれません。ただ、「東泉丘4」交差点付近にバス停はあってもよさそうですね。

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阪急バス阪北線【11】系統・<梅田~阪急園田駅>のダイヤ改正が2022年6月27日(月)に実施されます。変更内容は下記の通りです。

【梅田→阪急園田駅】
(平日)17:26梅田→上津島止めを阪急園田駅行きに延長

【阪急園田駅→梅田】
(平日)07:40阪急園田駅発の運行を取りやめ
(土休日)淀川警察署前~済生会病院前までの発車時刻を変更

同日より、上記【11】系統の管轄営業所が大阪営業所から吹田営業所に変更されます。

また、以下の停留所名の変更が行われます。

庄内出張所前 → 庄内幸町5丁目
阪急園田   → 阪急園田駅


https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20220627h.pdf

阪急バス大阪営業所は2020年に新設(豊中営業所の移転)され、高速路線および豊中営業所管轄一般路線の一部を移管。今回のダイヤ改正をもって、大阪営業所の一般路線担当はわずか2年足らずで終了となる見込みです。

また、2022年7月1日付けで大阪空港交通と阪急観光バスが合併することに伴い、阪急バス高速路線が阪急観光バスに移管されます。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20220301o.pdf



実は寝屋川市と尼崎市の間をバス2本の乗り継ぎで行き来することが可能です。

それは以下の乗車ルートとなります。

摂南大学     → JR吹田   (京阪バス【9A】号経路)
JR吹田     → 阪急園田   (阪急バス【24】系統)


両者とも、比較的近年に設定された路線系統。

特に京阪バス【9A】号経路は、同社大阪地区では屈指の長距離路線で、所要時間はおよそ80分。仁和寺・大日駅・京阪守口市駅を経由。全区間の運賃は3区290円で、大阪シティバス・阪急バスとの競合区間もあるため、「整理券コマ数の多さ」も見どころの一つでしょう。

阪急バス【24】系統は、JR南吹田・江坂駅前・庄内駅前を経由、終点・園田付近(猪名川以西)のみ兵庫県に越境します(他は吹田市・豊中市)。京阪バスからは「田中町」「(吹田)簡易裁判所前」での乗り換えも可能です。JR吹田~阪急園田間の運賃は240円。

両路線系統とも運行本数は毎時1本。摂南大学発吹田行きの時刻は毎時52分(平日9~15時帯、土休日8~16時帯)です。

阪急園田から先、阪神バス(尼崎市内線)に乗り継いで、JR尼崎・阪神尼崎・園田競馬場方面へたどり着くことができます。



バス乗り継ぎネタはこれまで時々書いてきました。今ふと気づいたのですが、大阪駅前(梅田) から茨木市までのバス乗り継ぎについて、2022年5月現在での可能なルートを挙げてみたいと思います。なるべく無駄な大回りのないものをいくつか挙げます。

【ルート1】
大阪駅前      → 江口橋     (大阪シティバス【37】系統)
江口橋       → 上鳥飼     (阪急バス【31】系統)
上鳥飼       → 柱本団地    (徒歩)
柱本団地      → 阪急茨木市駅(東口)
                    (阪急バス【141】系統)
(または)
上鳥飼       → 上鳥飼北    (徒歩)
上鳥飼北      → JR茨木東口  (京阪バス【12】号経路)


【ルート2】
大阪駅前      → 江口橋     (大阪シティバス【37】系統)
江口橋       → 鳥飼八防    (阪急バス【31】系統)
鳥飼八防      → 阪急茨木市駅  (近鉄バス【20】【21】番)

【ルート3】
大阪駅前      → 守口車庫前  (大阪シティバス【34】【78】系統)
土居        → 摂南大学   (京阪バス【9A】号経路)
摂南大学      → JR茨木東口 (京阪バス【12】号経路)

※守口車庫前(大阪シティバス)=土居(京阪バス)

【ルート4】
大阪駅前      → 三国本町   (大阪シティバス【69】系統)
(または)
梅田        → 三国本町   (阪急バス【11】系統)
三国本町      → 阪急豊中駅  (阪急バス【50】系統)
阪急豊中駅     → 千里中央   (阪急バス【47】【49】ほか)
千里中央      → JR茨木   (阪急バス【57】系統)



意外にも、【ルート3】(守口・寝屋川市経由)が難易度が一番低いように思われます。梅田と茨木市の間を3本のバスで、しかも大阪シティバスと京阪バスだけで行き来できるのは驚きです。京阪バス【9A】号経路は毎時1本(「土居」の摂南大学行き発車時刻は毎時40分)、同【12】号経路(寝屋川茨木線)は毎時2本なので、比較的乗りやすいルートと言えます。

【ルート1】【ルート2】(江口橋・摂津市経由)で一番ネックとなるのは、阪急バス【31】系統。2時間に1本のダイヤなので、事前に時刻表を調べるほうが無難です。【ルート1】では、上鳥飼北から京阪バス【12】号経路が本数が多く便利です。阪急バス【31】系統は、上鳥飼からさらに少し進んで「摂津ふれあいの里」行きもあり、柱本団地により近い場所にあるが、本数が少ないので上鳥飼からの徒歩連絡が無難でしょう。

【ルート2】は【ルート1】の変形版ですが、鳥飼八防から近鉄バスのほうが本数が多い分(毎時3本)、難易度は低めでしょう。

【ルート4】は少し遠回りの豊中経由。千里中央~茨木間は次のルートも可能です。

【ルート4a】
千里中央      → 阪大東口     (阪急バス【102】系統)
阪大東口      → 阪急茨木市駅   (近鉄バス【22】系統)


【57】系統(メゾン千里丘線)は2時間に1本に減便され、難易度は高くなりました。しかし、上記【ルート4a】だと、阪急バス【102】系統は毎時1本以上、近鉄バス【22】番は土休日毎時4本、平日は毎時6本と本数が多く、乗り継ぎがスムーズな分、所要時間は短いでしょう。

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阪急バス茨木~池田間の北摂山麓乗り継ぎルートを考えてみました。

茨木市~池田市を結ぶ路線として、国道171号線経由の【92】系統(阪急・JR茨木~石橋阪大前駅)があります。同系統はその昔、京阪バスの路線として開業、枚方~茨木~石橋というロングランがあったようです。

さっそくですが、ここでは国道171号線を外し、のどかな山麓道路(大阪府道4号~9号)を走る乗り継ぎルートを調べてみました。最短モデルルート(西行き)は以下のようになります。

阪急茨木市駅  → 粟生団地  【85】系統(JR茨木駅・福井・宿久庄経由)
粟生団地    → 阪急箕面駅    【36】系統
(徒歩)
箕面市役所前  → 呉羽の里  【82】系統(桜経由)
呉羽の里    → 池田    【1】【2】系統(五月丘経由)


一つの「関門」は、【85】系統(茨木~粟生団地)でしょう。運行本数は非常に少ないです(平日7本、土休日5本)。【85】系統の発車時刻表を予め調べてプランを立てるほうがよいでしょう。

【85系統 阪急茨木市駅 発車時刻】
(平日)07:58 10:48 12:48 14:48 16:48 18:48 20:49
(土休日)10:48 12:48 16:48 18:48 20:49


これさえクリアできれば、比較的本数が多くて楽になるでしょう。ただ、【36】系統(粟生団地~箕面)は概ね毎時1本で、土休日は90分空く時間帯もあるので注意。

箕面駅前からそのまま府道9号線を西へ進みたいところですが、「東畑」(池田市)までバスはほとんどないので、少し迂回する必要があります。箕面市役所前から【82】系統(井口堂行き)に乗車し、「呉羽の里」で乗り換えます。ここから池田までは本数が非常に多いので楽です。五月丘あたりの高台は特に景色が良く、乗りごたえ十分でしょう。

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茨木~粟生団地~箕面~呉羽の里~池田 乗り継ぎルート

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粟生団地を走るバス

(追記 2022.4.15)
箕面市役所前・警察前~新稲~東畑間について、西行きは【83】系統、東行きは【81】系統が数本結んでいるが、本数は多くありません。比較的本数の多い【82】系統(桜~呉羽の里経由)を利用するほうが無難でしょう。以下の記事も参考にしていただければ幸いです。

阪急バス【81】~【83】系統 <千里中央~呉羽の里・井口堂>ほか
http://katanogawara.blog.jp/archives/39681061.html



阪急バスの一般路線に電気バスが登場します。

2022年4月11日(月)より豊中・吹田市内で運行開始。 対象路線は千里営業所管内【61】【67】【71】【76】【77】系統。

既に大阪大学のキャンパス間輸送で運行中ですが、通常の一般路線での運行は今回が初めてです。電気バスの普及は予想以上に早いかもしれません。

http://www.hankyubus.co.jp/blog/220407ev.html




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大阪駅・梅田をぐるりと巡回する小型バス・うめぐるバス(UMEGLE-BUS)。

阪急バスの一路線で、経路・停留所は次の通りです。

阪急大阪梅田駅→茶屋町→済生会中津病院→グランフロント大阪(北)→グランフロント大阪(南)→JR大阪駅(西)→西梅田→JR北新地駅→梅田新道(きた)→阪神大阪梅田駅/地下鉄東梅田駅→グランフロント大阪(東)→阪急大阪梅田駅 (反時計回りのみ)

「阪急大阪梅田駅」のりばは、茶屋町口改札が最寄です。

運行ダイヤは、

(平日)阪急大阪梅田発 08:05~18:40 34本
(土休日)阪急大阪梅田発 10:20~18:00 24本


平日・土休日共通の昼間時間帯は20分間隔での運行なので、利用しやすいと言えます。

運賃は大人100円、小児50円。

専用の小型車で運用されるが、代走で一般路線中型車が使用されることもあります。

https://www.hankyubus.co.jp/rosen/pdf/umegle.pdf



茨木市山間部に新しい道路が開通する予定です。

新名神・茨木千提寺ICと府道46号線【茨木亀岡線】を結ぶ延長1.3kmの道路です。開通日時は2022年3月24日14時。 この道路の開通後、新名神から茨木市中心部(特に阪急茨木市駅)への新しいアクセスルートが成立します。r46とR171の交点(西河原西交差点)前後での渋滞緩和が今後の課題でしょう。

大岩線開通に伴い、近い将来阪急バス車作線などにも影響があるかもしれません。

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都市計画道路「大岩線」が茨木亀岡線まで延伸。3月24日開通。(Impress Watch)
https://news.yahoo.co.jp/articles/675364c87d8c7ce6a8b3ca80af06bb1b525f0602




梅田に乗り入れていた阪急バス・加島線。

かつてはドル箱路線だった加島線も、2年前廃止されてしまいました。在りし日の加島線の写真をここに並べました。

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阪急バス箕面中央線【81】【82】 【83】系統。

千里中央と箕面市中心部(稲・桜地区)および池田市東部(旭丘・井口堂地区)を結ぶ路線です。

運行経路・主な停留所は、

【81】千里中央~新船場北橋~市立病院前~芝西~箕面市役所前→桜→桜ヶ丘→呉羽の里→石澄(渋谷高校前)→畑四丁目→新稲→箕面六丁目→箕面警察前→箕面市役所前~芝西~市立病院前~新船場北橋~千里中央

【82】千里中央~新船場北橋~市立病院前~芝西~箕面市役所前~桜~桜ヶ丘~呉羽の里~旭丘~水月公園前~井口堂←阪急石橋北口

【83】千里中央~新船場北橋~市立病院前~芝西~箕面市役所前→箕面警察前→箕面六丁目→新稲→畑四丁目→石澄(渋谷高校前)→呉羽の里→桜ヶ丘→桜→箕面市役所前~芝西~市立病院前~新船場北橋~千里中央


通過市は豊中・箕面・池田の3市で、箕面市立病院・箕面市役所・箕面警察署など箕面市の公共施設を結んでいます。阪急箕面駅前には乗り入れていないが、箕面警察前または箕面六丁目下車・徒歩で乗り継ぎ可能です。箕面六丁目~畑四丁目間の大阪府道9号線は山麓の小高いところを走ります。井口堂は阪急バス石橋営業所前。【82】系統の東行きは阪急石橋北口からの発車です。

運行ダイヤは、千里中央発(7番のりば)で基本的に【82】【83】合わせて毎時3本(土休日の朝・夜は毎時2本)。このうち【82】は2本、【83】は1本ですが、【83】の代わりに【81】となる時間帯もあります。【81】【83】は箕面市役所前~箕面警察~新稲~呉羽の里間、逆回りです。

なお、【82】系統の東行き(千里中央行き)は、阪急石橋北口発着(平日毎時2本、土休日毎時1本)で本数も復路と異なり、少しわかりづらいです。

類似路線系統として、(箕面市内線)【19】【20】系統(千里中央-白島-箕面)などがあります。

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阪急バス箕面中央線 経路概略図




今振り返れば、1997年は阪急バスにとって、大きな歴史の転換点と言えるかもしれません。 

1997年は関西圏において鉄道新線開通が相次ぎました。JR東西線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線(門真南延伸)、大阪モノレール(大阪空港-門真市間全面開業)、京都市営地下鉄東西線など。

阪急バスにとって特に影響が大きかったのは、JR東西線と大阪モノレールでしょう。

* * * *

JR東西線の開通は、阪急バス老舗のドル箱路線だった加島線(梅田~十三~加島駅前~西川~阪急塚口)に大きな影響を与えました。加島線の通る大阪市淀川区三津屋・加島地区は、もともと鉄道空白で町工場が集積する地域ゆえ、バスの需要も相当高かったようで、加島線は「待たずに乗れる」ダイヤでした。また、1979年ごろまで、阪急伊丹や昆陽ノ里までのロングラン路線(阪丹線)もありました。

東西線開通後も、加島線はいち早く「スルッとKANSAI」に対応するなど、先進的なサービスを導入されるが、本数は徐々に減らされていきます。特に2010年以降、凄まじい減便ラッシュが続き、合わせて路線縮小(ギリギリ兵庫県越境の神崎橋西詰、西川バス停で打ち切り)。2020年7月に全廃され、94年の歴史に幕を閉じました(加島出張所も閉鎖)。加島出張所廃止後、大阪市内の十三に阪急バス大阪営業所開設されました(豊中営業所からの移転)。

加島線の大阪市内区間は、大阪シティバス【97】系統とほぼ経路重複するが、梅田~十三大橋間の北行きルートが異なり、福島区も少しだけ掠っていました。梅田ののりばも、大阪駅北口(ヨドバシ前)からの発着で、大阪シティバスや阪急バス他路線(阪北線)と異なる場所でした。

* * * *

大阪モノレール全面開業は、並行路線の廃止・縮小をもたらしました。大阪空港-千里中央~阪大本部前系統(千里空港線)や千里中央-エキスポランド~茨木系統(千里茨木線)、吹田八尾線などが該当します。

千里空港線は昼間でも10分間隔で運行されるほどのドル箱路線でした(廃止後、千里中央-阪大本部前間は阪大病院線として引き続き運行)。

千里茨木線は、休日・夏休みに臨時便が出るほど盛況だったが、大阪モノレールの先行開業(1990年)以降、減便・縮小が続くようになり、2018年を最後に全系統が廃止されました。

吹田八尾線(近鉄・京阪バスと共同運行)については、モノレール開通前年の時点で、既に路線の大幅縮小・減便の進んだ末期的状態で、開通と同時に完全撤退(休止)。これに伴い、京阪守口市駅・門真市駅から阪急バスは撤退。吹田八尾線の最盛期には、阪急バスも近鉄八戸ノ里駅、近鉄八尾、国鉄八尾まで足を伸ばしていました。

近鉄沿線の東大阪市・八尾市に阪急バスが乗り入れていたことは、驚くべき事実でしょう。今では、「阪神なんば線マジック」のおかげで、阪神尼崎・阪神芦屋・神戸三宮などで阪急バスと近鉄電車を乗り継ぐことも可能です。

* * * *

1997年といえば、廃止された長距離路線も相当あったと思います。私個人的に、茨木~水無瀬系統と茨木~南掛(京都府亀岡市)廃止の印象が強いです。

茨木水無瀬線は京阪急行線の残滓で国道171号線経由。阪急バス大阪・兵庫エリアと京都エリアが首の皮1枚でつないでいました。同路線は茨木-富田(摂津富田駅)間に短縮され、京都地区路線(水無瀬・島本以北)は他地区と切り離されました。そして茨木富田線は、2021年12月に全廃されたばかりです。茨木水無瀬線の免許は、その後深夜急行バス(梅田→高槻)に活かされたようです(これもわずか数年の短命に終わる)。

茨木~南掛(なんげ)系統は、車作線の一つの路線系統で、安威川の流路に沿って大阪/京都府道46号【茨木亀岡線】を北上。大半が車作または竜仙峡折り返しだが、1便だけ京都府亀岡市に越境、南掛まで足を伸ばしていました。車作線は安威川ダムの建設に伴い、当時と路線形態が大きく変わっています。南掛には亀岡市街地から京阪京都交通(旧・京都交通)が乗り入れています。

* * * *

参考までに、京都市営地下鉄東西線開通の影響についても、少し触れたいと思います。もちろん、阪急バスのエリアと離れているため、直接の影響は見られません。ただ、京都市バスの路線大再編と同時に民間委託が始まり、阪急バスもそれに参入することになります。これまで横大路営業所(伏見区)と洛西営業所(西京区)を受託した実績があり、現在は横大路のみを担当しています。

地下鉄東西線といえば、洛西ニュータウン延伸構想は昔からあり、最近では洛西から亀岡を経て千里中央に直結させたいという、夢のまた夢のような話もあるようですね。


阪急バス柱本線【34】【35】【36】系統・<JR千里丘駅~柱本団地>。

数少なくなった高槻市内の阪急バス路線として、ふと気になりました。 ここで紹介する路線系統はJR千里丘駅(摂津市)と高槻市最南端・柱本地区を結ぶ路線。

運行経路・主な停留所は、

JR千里丘駅~阪急摂津市駅(※)~摂津警察署前~摂津市役所前~新幹線公園前~南摂津駅~鳥飼八防~上鳥飼~(摂津ふれあいの里)~柱本~柱本団地~柱本営業所前~(復路)
(※)阪急摂津市駅のりばは市道上とロータリーの2ヶ所がある

基本ダイヤとして、【34】系統(阪急摂津市駅ロータリー・摂津ふれあいの里経由)と【36】系統がペアで合わせて毎時2本確保されており、比較的乗りやすいです。柱本団地には阪急茨木市駅行き【141】系統も発着するが、千里丘駅行きのほうが本数が多く便利です。

【35】系統は(JR千里丘駅→柱本団地)の片道運行路線です。

JR千里丘・阪急摂津市駅発着の阪急バス路線は、ここで紹介した柱本線のみです。他に近鉄バスも乗り入れているが、本数は少ないですね。


茨木市域を中心とする阪急バスダイヤ改定が2021年12月18日(土)に実施されます。

対象路線は、

箕面山麓線、粟生団地線、小野原東線、忍頂寺車作線、石橋線、茨木彩都線、
茨木サニータウン線、メゾン千里丘線

1)路線新設

(粟生団地線)
【60】千里中央→北千里→今宮三丁目→阪急小野原住宅中央→新家→外院の里→粟生団地
【62】千里中央~北千里~今宮三丁目~阪急小野原住宅中央~新家~外院の里(循環)
【21】粟生団地→青松園前→白鳥→新船場北橋→千里中央
【22】千里中央~新船場北橋~白鳥~青松園前~粟生団地

(茨木サニータウン線)
中河原南口~上福井~桑原橋を結ぶ循環運行(昼間時間帯)
(右回り)【88】→【77】、【87】→【77】
(左回り)【77】→【83】または【87】


2)廃止・減便路線
【65】<阪急茨木~JR茨木~JR富田>(忍頂寺車作線)は廃止。高槻市内に乗り入れる数少ない阪急バス路線だが、【65】系統廃止後は柱本線のみとなります。

メゾン千里丘線【57】<JR茨木~阪急山田~千里中央>が昼間時間帯概ね120分間隔に減便されるのも気になるところです。

3)停留所名称の変更
特に鉄道駅の停留所名の変更例が多く、

北千里   → 阪急北千里駅
箕面    → 阪急箕面駅
阪急石橋  → 阪急石橋阪大前駅
阪急茨木  → 阪急茨木市駅
JR茨木  → JR茨木駅


のように、正式名称+「駅」が付くスタイルに変わります。

詳細は、阪急バス公式リリース
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20211201i.pdf
をご覧ください。



阪急バス千里中央~阪大本部前(吹田キャンパス)系統について。 

千里中央発着路線としては地味な印象を受ける路線系統ですが、意外に系統数・経路が多く複雑です。

最も本数の多い系統は【164】【171】【72】(千里営業所管轄)。【164】【171】系統は、千里中央を発車すると、阪大東口までノンストップです(中央環状線経由)。阪大東口・阪大医学部病院前・阪大医学部前・阪大本部前の順に停車します。【171】系統は阪大本部前からさらに続き、阪大歯学部病院前・金蘭会学園前・藤白台四丁目を経て北千里まで行きます(片道運行のみ)。

【72】系統【171】と逆方向のみの運行ですが、千里中央発着の循環路線(時計周り)となっています。すなわち、

【72】千里中央→北町二丁目→青山台四丁目→北千里→藤白台四丁目→金蘭会学園前→阪大歯学部病院前→阪大本部前→阪大東口→(ノンストップ)→千里中央

上記3系統とは別の系統も運行されています。【101】【102】【103】【105】系統(千里中央~阪大本部前~茨木美穂ヶ丘)(茨木営業所管轄)で、基本的に【164】系統と同様、中央環状線経由ですが、万博記念公園内を周回し、記念公園西口・阪大南口などにも停車。運行本数は多くないので注意。土休日は【102】系統が毎時1本のダイヤです(1便のみ【105】系統・茨木営業所前行き)。

阪大病院・本部前には阪急・JR茨木から近鉄バスも乗り入れています。


西国街道(国道171号線)ルートでの京都~西宮(神戸)間バス乗り継ぎルートを考えてみました。一部区間でR171から外れるところもあるが、幾つかの例を挙げてみたいと思います。

【ルート1】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅北   → 上土室       (高槻市営バス【74】【82】【92】番)
上土室      → 花園・東和苑    (徒歩)
花園・東和苑   → 阪急茨木市駅    (近鉄バス【70】番ほか)
阪急茨木     → JR茨木      (阪急・近鉄・京阪バス)
JR茨木     → 阪急石橋      (阪急バス【92】系統)
阪急石橋     → 西宮北口      (阪急バス【96】系統)

【ルート2】
京都駅      → 竹田駅東口     (京都市バス【81】【南5】系統)
竹田駅西口    → JR長岡京東口   (京都市バス【特南2】系統)
JR長岡京    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
(以下【ルート1】に同じ)

【ルート3】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅南   → 玉川橋団地     (高槻市営バス)
玉川橋団地    → JR茨木      (京阪バス【7】号経路ほか)
JR茨木     → 阪急石橋      (阪急バス【92】系統)
阪急石橋     → 西宮北口      (阪急バス【96】系統)

【ルート4】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅北   → 上土室       (高槻市営バス【74】
【82】【92】番
上土室      → 花園・東和苑    (徒歩)
花園・東和苑   → 阪急茨木市駅    (近鉄バス【70】番ほか)
阪急茨木     → JR茨木      (阪急・近鉄・京阪バス)
JR茨木     → 千里中央      (阪急バス【57】系統)
千里中央     → 阪急豊中駅     (阪急バス【45】【49】系統ほか)
阪急豊中駅    → イオンモール伊丹  (阪急バス【81】【82】系統)
イオンモール伊丹 → 伊丹中央      (徒歩)
伊丹中央     → 阪神尼崎      (阪急バス【56】系統)
阪神尼崎     → 阪神西宮      (阪神バス)
(京都駅~大山崎町役場前間【ルート2】、JR高槻駅~JR茨木間【ルート3】の乗車ルートも可)


【ルート5】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅北   → 上土室       (高槻市営バス【74】【82】【92】番
上土室      → 花園・東和苑    (徒歩)
花園・東和苑   → 阪急茨木市駅    (近鉄バス【70】番ほか)
阪急茨木     → JR茨木      (阪急・近鉄・京阪バス)
JR茨木     → 千里中央      (阪急バス【57】系統)
千里中央     → 井口堂       (阪急バス【83】系統、
                         箕面市役所前経由)
井口堂      → 阪急石橋      (徒歩)
阪急石橋     → 西宮北口      (阪急バス【96】系統)
(京都駅~大山崎町役場前間【ルート2】、JR高槻駅~JR茨木間【ルート3】の乗車ルートも可)


ほかにも可能なルートが多数存在するが、京都府区間(阪急水無瀬駅以北)と高槻~茨木間で特に工夫が必要です。阪急水無瀬~上牧間は徒歩での乗り継ぎとなります。高槻市と茨木市を結ぶ路線として、阪急バス【65】系統(JR摂津富田駅~JR茨木)も平日2便運行されているが、ここは高槻市営・近鉄・京阪バスを乗り継ぐほうが効率的です。

茨木以西区間は、国道171号線を走る阪急バス【92】【96】系統の2本だけで一気に西宮まで乗り通すことが可能です。国道から外れて千里中央や豊中経由を選択するのも良いでしょう。

京都駅~阪急東向日間は、少し遠回りですが、

京都駅       → 洛西バスターミナル (京都市バス【33】【73】系統)
洛西バスターミナル → 阪急東向日     (阪急バス【63】系統)


も可能です。



阪急バス茨木営業所【85】系統。 

阪急・JR茨木と箕面市内を結ぶ路線系統ですが、運行ルートがなかなか面白いと思いました。主な停留所は、

阪急茨木~JR茨木~府民センター前~茨木警察署前~上穂積~春日~中河原南口(阪急バス茨木営業所前)~福井~宿久庄(しゅくのしょう)~鳥羽~川合~奥~粟生団地

大阪府道14号、国道171号、大阪府道110号を経て、「福井郵便局前」交差点を左折して山麓沿いの市道を西に進み、宿久庄付近から大阪府道4号を通って箕面市に入り、大阪モノレール彩都線の下を跨いで粟生団地まで行きます。阪急・JR茨木~福井間はサニータウンや茨木市北部~豊能町山間部(千提寺口・銭原・余野方面)への路線系統も通ります。「宿久庄(しゅくのしょう)」という変わった地名ですが、かつて荘園のあったところで、酒造米の名産地だそうです。

運行ダイヤは1~2時間に1本。

粟生団地からは千里中央・箕面・余野方面へのバスも発着しており、特に千里中央系統は本数が圧倒的に多くて便利です。


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杉原バス停(廃止)に掲示されていたものです。

既に能勢営業所は廃止されましたが、まだ路線系統はそれなりの規模でしたね。杉生線はまだ柏原や後川(篠山市)へも乗り入れていたし、日生中央~森上系統も残っていました。西能勢線は能勢町東端の杉原まで首の皮一枚でつながっていました。


阪急バス妙見口能勢線【8】系統。

箕面市の箕面森町から豊能町西部のときわ台・妙見口駅、および妙見山ケーブル前を経て、能勢町東部(倉垣・歌垣地区)を循環する路線系統です。運行経路・主な停留所は、

箕面森町地区センター→東ときわ台七丁目→妙見口駅→ケーブル前→黒川→地黄局前→豊能警察署前→奥の院→倉垣→奥山内→七面口→奥田橋→歌垣登山口→倉垣→(往路と同じ)

通過市町村は大阪府箕面市・豊能町・兵庫県川西市・大阪府能勢町で、ケーブル前~黒川間のみ川西市を通ります。

本路線系統のルーツは旧・京都交通(→京阪京都交通)吉川線・森上線・野間線にあります。かつて妙見口駅(吉川)を起点に、現在の国道477号線ルートでケーブル前・倉垣・歌垣地区を経て京都府亀岡市の本梅車庫を結んでいました。また能勢町西部の森上・今西地区に達する路線も京都交通が運行していました。加えて京都駅から能勢妙見山までのロングラン系統(亀岡駅経由)も存在、歌垣・倉垣地区を経て野間峠から山頂を目指していました(妙見山頂には池田から国道423号線で阪急バスも乗り入れていた)。

能勢町内の京都交通は2003年6月にほぼ撤退するが(京都駅~妙見山系統のみ2005年まで残る)、能勢町の経費補助を受けることでもって阪急バス妙見口能勢線に転換されました(系統番号は無しだった)。

これとは別に、山下駅前(川西市)から国道173号線経由で倉垣・杉原地区を結ぶ阪急バス(西能勢線)も1日数本設定されていました。

しかし2010年代末期より、能勢町内バス路線について大幅減便・縮小の動きがあり、妙見口能勢線関連も例外ではありません。妙見口駅と倉垣・歌垣地区を結ぶ路線も妙見口駅~箕面森町を延長して現【8】系統が誕生するも、運行本数は平日1日3便のみに(箕面森町センター06:44、11:49、15:49。土休日運休)。

さらに西能勢線も倉垣・杉原から撤退。妙見口能勢線【8】系統は能勢町内の他路線とつながりがなくなり孤立状態です。


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2016年当時の画像です。

阪急バスは新エアロスターが増殖しつつある中、西工(96MC)もまだ残っていました。近鉄バスのほうはHR10.5m車(通称うなぎ)もよく見られました。


大阪シティバス【97】系統。

大阪駅前から国道176号線と府道41号線【大阪伊丹線】(十三筋)を経て淀川区西部地域を結ぶ、一つの主幹系統です。主な停留所は、

大阪駅前~中津~十三~十三北~三津屋~東淀工業高校前~加島東~加島~加島西~加島駅前

通過区は北区・淀川区です。十三~加島間沿線には食品・製薬・化学・製紙などの工場が多く、工場への通勤路線としての側面も持ち合わせています。

かつて、当【97】系統とほぼ同じ経路で阪急バス加島線が運行されていました。大阪駅前(梅田)ののりばはシティバスと阪急バスで場所が異なり、阪急バスは北口、シティバスは南口からの発車。その関係から、阪急バスの西行き(加島行き)はシティバスと一部運行経路が異なり、少しばかり福島区を掠って中津・十三へ回るルートでした。

JR東西線開通前はシティバス【97】系統、阪急バス加島線とも利用状況は旺盛で本数も非常に多く、大阪市内屈指のドル箱路線だったようです。阪急バスのほうは加島から神崎川を渡って兵庫県に入り、尼崎市や伊丹市までのロングラン系統もありました。東西線開通後、徐々に本数は減らされ、阪急バスにいたっては最終的に40分間隔にまで減便、2020年夏撤退しました(阪急バス加島出張所も廃止)。

【97】系統の現行ダイヤは、毎時3~4本以上の運行本数があります。かつての阪急バスと合わせて「待たずに乗れる」ダイヤから見ると、相当減便されていることがわかります。現在では、シティ【97】系統が加島地域を走る唯一のバス路線となっているようです。中津営業所と酉島営業所の管轄です。

【97】系統の車窓の見どころとして、大阪シティバス中津営業所、十三大橋・阪急三複線や北方貨物線などがあります。

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