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高槻市営バスでは、2024年4月1日ダイヤ改正が実施される予定です。

2024年問題に対応するため、多くの路線で減便などの大幅なダイヤ改正が行われます。一方、玉川橋団地線では平日ダイヤに限り増便されるようです。

また、奈佐原線、萩谷線、阿武山・塚原線ではJR高槻駅北乗り入れが廃止され、全便JR富田駅発着に変わります。JR高槻駅~JR富田駅間は国道線に乗り継ぐか、JR(高槻-摂津富田間)を利用することになります。合わせてJR富田駅前バスのりばも変更されます。

令和6年4月1日ダイヤ改正について(高槻市営バス公式ホームページ)
https://www.citybus.city.takatsuki.osaka.jp/oshirase/2023120600019/

令和6年4月1日JR富田駅のりば変更案内ポスター
https://www.citybus.city.takatsuki.osaka.jp/oshirase/2023120600019/file_contents/r604tonda.pdf



1980年代前半の高槻市内のバスについて、思いつくままに書いてみました。

高槻市を走る路線バスは、阪急沿線・北摂エリアでありながら、古くから高槻市営バスと京阪バスの2社局が主なシェアを占めてきました。 市営バスは高槻市域を隈なくカバーし、京阪バスは鉄道の通っていない枚方~高槻・茨木の淀川両岸連絡路線を運行。高槻市営バスは現在、大阪府唯一の公営バス事業者です。このほか、阪急バスと近鉄バスも市内に乗り入れていました。阪急バスは現在、市南西部の柱本地区を拠点に千里丘・阪急茨木市駅・JR吹田の各方面を結ぶ路線が残っています。

1980年代前半の高槻市といえば、阪急高槻市駅立体化工事のことを思い出します。そして少し前の1979年、国鉄(→JR)高槻駅南口整備とともに松坂屋がオープンしました。国鉄高槻駅前のバスのりばは、当時南口・北口・西口の3箇所がありました。各のりばに高槻市営バスが発着し、また南口からは枚方行きの京阪バスも乗り入れています。北口と西口は2004年の再開発事業に伴い、新・北口ロータリーに整備統合され、アクトモールが開業(アルプラザ高槻が核店舗)。北口では1973年から西武百貨店が営業を続けてきたが、2019年高槻阪急に生まれ変わりました。

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高槻市営バスの車両カラーは1983年まで阪急バスと似た青とベージュの塗装デザインでした。1984年以降納車のスケルトン車両(西工58MC)からは、黄緑と白をベースとする現在の塗装デザインに変わり、既存のモノコック車(西工53MC)の一部も新カラーに塗り替えられました。また、北部山間部(樫田地区)を経て京都府亀岡市まで市営バスが乗り入れていたが、1983年廃止。現在も、JR高槻駅北から府県境手前の杉生まで1日3本のバスがあります(ちなみに、樫田地区行きの高槻市営バスは途中、京都市西京区の端っこを通ります)。

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京阪バス、特に枚方高槻線は旅客需要が旺盛で運行本数が多いが、1980年代当時、「国鉄高槻行き」は本数が少なかったです(昼間は30分に1本)。阪急に比べて国鉄(JR)の利用客が少なかったためだと思いますが、JRが高槻に新快速停車するようになって利用客は増加し、今では15分ヘッドで運行中です。枚方高槻線は阪急とJRで基本的に系統分離が採られているが、一部時間帯で阪急高槻経由のJR高槻発着便が設定されています。変り種路線として、朝夕時間帯に阪急高槻~枚方市駅~香里団地直通系統もありました。

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かつて茨木~富田~水無瀬間を国道171号線経由で阪急バスが走っていました。もともと京阪急行線だった名残で、水無瀬(島本町)から先、京都市の河原町御池までロングランのバスもありました(河原町御池乗り入れは1982年廃止)。茨木~水無瀬系統は1997年茨木~JR摂津富田に短縮され、辛うじて高槻市内乗り入れは維持したものの、その後も減便は続き、2021年には跡形もなく廃止されました。2002~2008年ごろの一時期、茨木~水無瀬系統の路線免許を活用して、大阪梅田~高槻間の深夜急行バスが運行されたこともありました。

近鉄バス(鳥飼営業所)は茨木市・摂津市をカバーしているが、かつて高槻市南西部の三島江・柱本・富田地区にも乗り入れていました。

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高槻市営バス屈指の狭隘路線、梶原線。

JR高槻駅南・阪急高槻駅から大阪府道67号線(西国街道)を通って梶原東に至る路線です。西国街道は狭隘区間のため、小型車で運用されています。

2023年12月1日より、梶原線の運行経路が一部変更されます。萩之庄~梶原東間の走行路がJR京都線脇の新道に切り替わります。これに合わせ、3停留所(梶原西、梶原、梶原東)が移設されます。また、梶原~梶原東間には、「梶原中」停留所が新設されます。

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萩之庄バス停

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梶原東バス停だったかな・・・

梶原線の運行経路を一部変更します(高槻市営バス)
https://www.citybus.city.takatsuki.osaka.jp/oshirase/2023081800060/



先月あたりから、帝産湖南交通に高槻市営バスの移籍車が入っていることが報告されています。

該当車両は、西工V8(KL-LV280L1)の1台、滋賀200か1405。

近年、帝産湖南交通には全国各地からの中古譲渡車が多くなっているが、まさか高槻市営バスから来るとは驚きでした。しかも、三菱ふそう主体の帝産であって、西工+いすゞというのも、意外ですね。

さらに、神戸市バスからエルガミオ(KK-LR233J1改)2台が入っています。登録番号は滋賀200か1407、滋賀200か1408。

帝産湖南交通には、基本的に三菱ふそう車が入るが、過去にもふそう以外の意外な中古車が入ったことがあります。その好例として、元・南海バスの日野ブルーリボン(大型車)、およびレインボー(中型車)。南海バスからは三菱ふそう車(MP、MK)が大量に流れ込んだ時期があるが、日野車2台がこれに追随する形でした。



2023年4月1日に高槻市営バスのダイヤ改正が実施される予定です。

このダイヤ改正で、新しい経路・停留所が設定されます。前島線(JR高槻駅南~前島)の経路が一部変更されます。現在の国道171号線経由を改め、安満遺跡公園前経由となります。これに伴い、「安満遺跡公園(子ども未来館)」、「安満遺跡公園東」、「高垣町」の3停留所が新設されます。したがって、前島線(JR高槻駅南~前島)の道順は以下の通りとなります。

JR高槻駅南~市役所前~阪急高槻駅~安満遺跡公園(子ども未来館)~安満遺跡公園東~高垣町~野田~北大冠校前~六中前~東天川~前島

なお、JR高槻駅南から国道171号線を東へ向かう他の路線系統(六中前・グリンピア前島・道鵜町・上牧方面発着)については、経路変更はありません。

https://www.citybus.city.takatsuki.osaka.jp/oshirase/2022122200029/



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先日、高槻市営バス【4】番(JR高槻駅南→阪急富田駅)を全区間乗り通してみました。以前、下記のレポート

http://katanogawara.blog.jp/archives/40643394.html

に述べたように、狭隘路を走行するため中型車(エルガミオ)での運用です。休日の昼間で混んでおらず、乗降客の多い阪急高槻駅からでも余裕で着席できる利用状況でした。基本的に西(富田方面)へ向かうにつれて徐々に下車するという旅客流動ですね。

終点・阪急富田駅バス停からは、阪急高槻駅南行き(【1】)のほか、富田団地循環(【18L】【18R】)、芝生住宅方面(【28】【36】【37】【38】)が発着。富田周辺の道路が狭隘路のため、中型車が多く出入りします。

阪急富田駅とJR摂津富田駅との間は商店街を徒歩2~3分の距離にあります。摂津富田駅からのバスは北口ロータリーからの発車、奈佐原・萩谷・塚原・日赤病院方面行きの高槻市営バスが乗り入れています。昨年まで阪急バスも茨木から来ていたが廃止されました。


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高槻市営バス・空谷橋(からたにばし)バス停にて。

当バス停は主要地方道(大阪・京都府道6号)【枚方亀岡線】に設置されているが、ここは京都市西京区。市営バス唯一の高槻市外にあるバス停です。JR高槻駅北~樫田地区(田能・中畑・二料・杉生)系統が1日数本行き来します。府道は空谷橋~出灰バス停の1kmほどの間、一旦京都市西京区を通過するため、高槻市営バスも暫し京都市内を走行します。

空谷橋は樫田地区の南側(高槻市街地側)の玄関口にあたるが、芥川渓谷の人里離れた寂しい場所ですね。


高槻市営バス有数の狭隘路線を一つ紹介したいと思います。

JR高槻駅南と阪急富田駅を津之江経由で結ぶ路線系統です。 主な停留所は、

JR高槻駅南~市役所前~城西町~城西橋~津之江~如是(にょぜ)校前~東五百住(ひがしよすみ)~阪急富田駅(※)

JR高槻駅南から南南西方向に進んで高槻市役所前を通り、国道171号線交点を(大阪府道16号線へ)直進し、城西町交差点を右折。ここから先、「如是」や「五百住」といった変わった難読地名が多いのも特徴。阪急富田駅前付近は狭隘路のため、原則中型車で運用されます。

運行ダイヤは基本的に毎時1本で、7時~21時帯まで設定されています。

富田地区といえば、古い町並みと酒蔵が見どころで、今も2軒酒造家が残っています。

JR高槻駅前と富田地区を結ぶバス路線としては、北口から発着する路線もあり、JR摂津富田駅を経て奈佐原・塚原方面と結んでいます。

阪急富田駅とJR摂津富田駅の間は、商店街を歩いて2~3分の近い場所にあります。

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※ JR高槻駅南周辺の順路は、
(富田方面)→市役所前→阪急高槻駅→弁天駐車場前→JR高槻駅南→市役所前→(富田方面)
です。


先日、阪急京都線の上牧駅を訪問しました。

上牧駅は高槻市東部に位置し、島本町との境界もすぐの場所です。JR高槻駅南から阪急上牧駅まで高槻市営バスに乗車しました。上牧地区に市営バスが乗り入れるようになったのは、2013年のこと(1975年の尺代柳谷線廃止以来)。

阪急上牧駅の隣は高槻市と水無瀬。大阪梅田方の高槻市-上牧間は4.3kmで、阪急では最も長い駅間距離です。一方、京都河原町方の上牧-水無瀬間は0.8kmで、直線ということもあり、上牧駅ホーム上から水無瀬駅が肉眼で視認できます(京阪の野江-土居間各駅を想起させる光景)。

阪急の隣には東海道新幹線が並走しています。新幹線開業前、「阪急電車が新幹線の線路を走った」という有名な伝説があります。もともと阪急(旧・新京阪)は地上を走っていましたが、新幹線の高架の重みで阪急の線路が地盤沈下する恐れが指摘され、阪急も新幹線並走区間(上牧-大山崎間)を高架化。阪急の高架化工事中のとき、先行的に完成した新幹線の線路を暫定的に活用して阪急の電車を走らせたという話です。

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阪急上牧駅改札口前

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上牧駅ホームの隣は新幹線が爆走

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高槻市営バスも乗り入れている 運用車両は中型車



先日、阪急水無瀬方面からイオン高槻のシャトルバスがあるということを教えていただきました。

さっそく調べてみました。

運行ルートは、

イオン高槻(正面出入口横 タクシー乗り場)→ジオ阪急水無瀬ハートスクエア→阪急水無瀬駅→JR島本駅→若山台→東大寺3丁目→ジオ阪急水無瀬→島本町役場→イオン高槻

の循環運転。運行本数は9時~18時までの時間帯で毎時1本。

料金は無料ですが、イオン高槻を利用後店舗から乗車する場合は、イオン系カードの提示が必要です。

島本町から高槻市への抜け道に活用することも可能ですが、そのときはイオン高槻で買い物しましょう(笑)


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シモハナ物流ラッピング車 【32】川久保行き

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【7】上牧行き



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高槻市営バス「出灰(いずりは)」バス停。

JR高槻駅北と北部山間部の樫田地区(田能・中畑・二料・杉生)を結ぶ、1日数本のバス(樫田線)が止まります。大阪・京都府道6号【枚方亀岡線】上に設置されています。

樫田線は、道路の関係上、空谷橋~出灰間のおよそ1kmにおいて京都市西京区を通過します(「空谷橋」バス停は西京区)。出灰から北は樫田地域で旧・丹波国に属し、かつて京都府南桑田郡樫田村でした。 したがって、出灰付近は摂津・山城・丹波3国の国境ということになります。「出灰」という地名は、高槻市と京都市西京区の両方に存在します。

市営バスは昔、京都府亀岡市(国鉄亀岡駅前)まで乗り入れていました。現在、府県境(亀岡市境界)手前の杉生が市営バスの最北端です。


阪急バス茨木富田線【65】系統。

JR茨木と高槻市の摂津富田駅を国道171号線経由で結ぶ路線系統で、高槻市域に乗り入れる数少ない阪急バス路線。かつての京阪急行線の残滓です。 1997年までは高槻市を通り越して島本町の水無瀬まで走り、阪急バス大阪・兵庫地区と同京都地区路線(島本町を含む)とは首の皮一枚でつながっていましたが、水無瀬直通廃止に伴い京都地区路線は離れ孤島化に。

茨木富田線の主な停留所は、

JR茨木~茨木警察署前~上穂積~春日~三咲町~総持寺前~国道富田~JR富田

で、春日(名神茨木)~国道富田間は国道171号線を走行。京阪急行線の面影を垣間見ることのできる区間です。JR富田駅には高槻市営バスが頻発しています。

運行ダイヤは平日3往復、土休日運休。内1便は三咲町~JR富田間の区間運行です。発車時刻は、

(JR茨木・10番のりば)
07:36、12:45

(JR富田)
08:10(三咲町行き)、13:20、18:53


国道171号線「西河原」交差点では、近鉄バス花園・東和苑線(阪急茨木発着)と交差しているのも興味深いです。運行本数も近鉄バスのほうが多いです。

JR富田以東の廃止(休止)区間について、一時期深夜急行バス大阪梅田→高槻の運行に路線免許が活かされたこともあるが、数年後に取り止めとなりました。富田~水無瀬間は高槻市営バスを2本乗り継ぐことになります(上牧~水無瀬間は徒歩連絡)。


高槻市営バス上牧線。

JR高槻駅南と高槻市東部の上牧地区を結ぶ路線系統です。運行経路・主な停留所は、

JR高槻駅南~市役所前~阪急高槻駅~天王町~野田~萩之庄南~梶尾南~(道鵜町)~国道上牧西~阪急上牧駅→淀の原南→上牧中央~(往路と同じ)~JR高槻駅南

で、行先番号は往路は【7】または【7A】番、復路は【1】または【1A】番です。主に国道171号線を走行し、一部の便は国道から外れて道鵜町を経由します。イオンモール高槻へのアクセスにも便利です(萩之庄南下車)。

2013年4月に従来の道鵜町線を延長する形で新設されました。上牧地区は島本町との境界に近く、同地区への市営バス乗り入れは尺代柳谷線廃止以来38年ぶりとのことです。また、上牧地区へのバスは阪急バス茨木水無瀬線休止(1997年)以来、16年ぶりでもあります。

運行ダイヤは概ね1時間に1本(1日12本、うち2本は道鵜町を経由)です。淀の原地区が狭隘路のため中型車が使用されます。

阪急上牧から国道171号線を京都方へ500mほど徒歩で、島本町の阪急水無瀬駅に達します。水無瀬駅前からは阪急バス若山台行き・新山崎橋行きが発着しており、市営バス上牧線は大阪~京都間淀川右岸バス乗り継ぎの旅にも重宝できます。せっかくなので、市営バスも水無瀬駅前およびJR島本駅まで乗り入れることはできないものでしょうか? それよりも、新名神開通後にJR島本~樟葉(枚方市)方面へのバスを期待したいところですね。

水無瀬駅前にはかつて、前述の茨木水無瀬線も乗り入れ、阪急バス京都地区と大阪・兵庫地区路線が首の皮一枚で繋がっていました(かつての京阪急行線の名残)。同路線の休止により、京都地区路線は他地区路線と切り離されました(島本町内の路線は大山崎営業所管轄)。茨木水無瀬線の残滓として、茨木~JR富田系統が免許維持路線で残っています。茨木水無瀬線廃止後の一時期、大阪梅田から高槻方面への深夜急行バスとして、この路線免許が活かされたこともあります。

高槻市営バスの尺代柳谷線ですが、もともと国鉄高槻南口~阪急山崎~尺代・柳谷間(京都府長岡京市)の運行だったようで、1975年に廃止されました。廃止後も毎月17日のみ、阪急大山崎駅~柳谷間を運行する柳谷観音参拝バスを高槻市交通部が長年請け負っていました(その後、阪急バスを経て京阪京都交通が担当している模様)。


先日、久しぶりに松坂屋高槻店を訪れました。

松坂屋の店内は去年までと大きく変わっていました。

まず、4階にジュンク堂書店がオープン。隣のグリーンプラザ1号館にあったのが移転開業となったようですね。

3階の紳士服・カジュアルがなくなり、婦人服・子ども服のフロアに変わっていました。メンズカジュアルは2階に移転(縮小)したようです。

松坂屋高槻店は大阪郊外では貴重となった百貨店。開店から41周年を迎え、かなりの老舗ではないでしょうか。西武高槻から生まれ変わった高槻阪急ともども、複数の百貨店が生き残り競合する郊外エリアとして、今後の動きが気になるところですね。


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松坂屋高槻店開店当時(1979年)の様子



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京阪バス枚方茨木線と高槻市営バスの共用バス停・「唐崎」(唐崎中1・2丁目)。

唐崎付近のバス通りは道幅が狭く、対向車離合に苦労するところですね。

画像は西行き(京阪バス茨木方面)のりばで、高槻市営バスは【1A】JR高槻駅南行き(芝生・下田部経由)と【19】玉川橋団地行きが発着します。

東行き(枚方方面)は、新幹線を挟んだ東側に設置されており、市営バスは【1】JR高槻駅南行き(玉川橋団地始発、竹の内小学校経由)が発着するが、本数は少ないので注意。




 


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西国街道(r67)を走る高槻市営バス梶原線。
狭隘路を通るため、小型バス(リエッセ)が使われています。

萩之庄~梶原付近ではのどかな田園風景が残り、JR・阪急の撮影好スポットでもあるが、新名神開通に伴い、景色もかなり変わりそうですね。
 


京阪バス高槻営業所管内のレア路線を一つ紹介したいと思います。

枚方高槻線【5】号経路・<阪急高槻~ 番田一丁目>

運行経路は、

(往路)阪急高槻→春日町→辻子→大塚→竹ノ内町→番田→番田一丁目

(復路)竹ノ内町→番田一丁目→枚方大橋北詰→大塚→辻子→春日町→阪急高槻



往路と復路では起終点と経路が少し異なります。運行本数は

(復路)竹ノ内町発 平日2本、土・休日1本
(往路)阪急高槻発 平日2本、土1本、休日運休


の免許維持路線(2020年5月改正より)で、実態は【1B】【2B】号経路<竹ノ内町~阪急・JR高槻>の派生的系統です(【1B】【2B】も本数の少ないレア系統。番田・番田一丁目を通らない点で【5】号経路と異なる)。

2017年までは、【5A】号経路・JR高槻発着(市役所前、阪急高槻経由)として昼間時間帯に数本運行されていたが、運用適正化により廃止。

京阪バスの番田一丁目への乗り入れは、1980年。もとは高槻市営バスが番田線として乗り入れていたが、当時としては珍しく、京阪バスへの民間委譲により、【5】号経路の新設となりました。近年、高槻市営バスが<JR高槻駅南~玉川橋団地>系統として、番田地区への乗り入れ復活しています。


1980年代半ば、すなわち昭和60年前後の高槻周辺について、思いつくままに挙げてみました。

○阪急高槻市駅高架工事中(下り線高架化は1989年、上り線高架化は1993年に供用開始)

○高槻市営バスにスケルトン車(西工58MC)導入 合わせて塗装変更開始(1984年)

○1985年国鉄ダイヤ改正(新快速の新大阪停車、昼間時間帯の快速電車高槻以東各駅停車 & 普通電車の201系統一と合わせ高槻-加古川系統の新設)

○高槻市営バス杉生~亀岡間廃止と同時に、国鉄(JR)高槻駅北~樫田地区(田能・二料・中畑)系統運行(1983年)

○ニチイ(→サティ)南高槻店開業(1985年)(2005年閉店→跡地付近にMaxValue)

○ダイエー高槻店(1971年開業)が「Dランド」を経てトポスに店名変更(→2000年閉店→跡地はマンション)


1980年代後半の高槻のイメージいえば、やはり阪急高槻市駅高架工事中でしょうか。高架工事の間、高槻市営バスの阪急高槻乗り入れが休止となるが、高架完成後には路線再編が行われ、阪急高槻への市営バス乗り入れが復活することになります。

国鉄がJRに生まれ変わり、東海道本線(JR京都線)は列車本数大増発と221・223・207系電車の投入、そして新快速の高槻停車(1990年)などの輸送改善が続くもとで、阪急京都線は京阪間輸送で苦戦が強いられ、1997年より特急が終日高槻市に停車するようになります。

阪急高槻の南にあったダイエー高槻店ですが、いつしかDランド→トポスに店名が変わりましたね。1994年国道171号線沿いにジャスコ高槻(→イオンモール高槻)開店後、ダイエー(トポス)の売上減が目立ち、2000年に閉店しました。

センター商店街にニチイ(マイカル)がありました。市街地の南側にニチイ南高槻店が開業するが、ここも20年の短命に終わりました。

阪急高槻と松坂屋を結ぶ商店街にはJoshinがあり、当時の郊外店としては珍しくパソコンが並ぶマニアックなお店で、「ミニ日本橋」という感じでした。ちなみに、阪急高槻市駅から大阪日本橋・恵美須町(地下鉄堺筋線)まで一本の電車が直通していますね。阪急高槻周辺の商店街といえば、意外に大阪ミナミのような雰囲気も感じられるが、偶然でしょうか?

高槻市営バスの現行塗装は1984年に導入。先代の塗装は阪急バスと似ているものだったが、新塗装は緑を基調とするものに変更されました。ちなみに、高槻市内における阪急バス路線は、市営バスおよび京阪バス(枚方高槻・茨木線ほか)のテリトリーゆえ、柱本地区とJR富田駅前などわずかに乗り入れる程度です(1997年までは京阪急行線の残滓として、茨木~水無瀬系統が国道171号線を通っていた)。

当時、私は自転車で府道6号を走らせ亀岡までよく遠征に出ました。途中、京都市西京区に越境するところでおいしい湧き水があり、これで一息ついたものだが・・・。


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高槻市営バス「土室」バス停。

「土室」は「はむろ」と読みます。所在地は土室町。

近隣に「氷室」(ひむろ)バス停があり、漢字・読みとも「土室」と混同しやすいので注意ですね。

「土室」の由来は、「埴輪の窯」。「土室」バス停北、名神の向こう側、上土室1丁目の新池に「史跡新池ハニワ工場公園」があり、古墳時代や埴輪づくりの様子を学ぶことができます。高槻・茨木界隈、特に土室周辺には古墳が多く集積しています。

「土室」バス停から名神下りに沿って徒歩15分ほどの場所に、近鉄バス「花園・東和苑」バス停(茨木市花園)があります。ここからJR総持寺・阪急茨木市駅行きのバスが発着します。


高槻市営バスの北部山間部直通路線を一つ紹介したいと思います。

山間部への路線系統といえば、

○JR高槻駅北~原大橋~樫田地区(田能線)
○JR高槻駅南~阪急高槻駅~成合~川久保(成合・川久保線)
○JR高槻駅北~JR富田駅~関西大学~萩谷(萩谷線)


の3系統があるが、ここでは、3番目の萩谷線をレポートすることにします。

萩谷線は、樫田方面(田能線)ほどの長距離路線というわけではないが、少しだけ茨木市に踏み入れたり、終点・萩谷から続く道路(大阪r115)がダート(林道)となるなど、なかなか面白いネタがあると思いました。

運行経路・主な停留所は、

JR高槻駅北~JR高槻駅西~高槻橋~サンスター前~明治大阪工場前~JR富田駅~宮田~氷室~南平台西口~奈佐原~上奈佐原~西の口~月見台~関西大学~阿武山口~変電所前~萩谷総合公園~萩谷

で、JR高槻駅北~JR富田駅間はR171を走行、JR富田駅から先は大阪r127・115を北へ進み山間部へ分け入ります。

JR高槻駅西には、かつてバス広場があり、富田方面のほか日吉台方面行きなどのバスも発着していたが、駅前再開発に伴い、北口ロータリーに統合されました。上奈佐原より先、山間部運賃(対キロ区間制)が適用されます。「西の口」は景勝・摂津峡の西入口。摂津峡への観光にも使えそうですね。関西大学高槻キャンパス前を経て、変電所前付近で少しだけ茨木市に越境ののち、萩谷総合公園を経て(萩谷総合公園での折り返し便あり)、山あいの集落・萩谷に到着。r115はここから先、ダート(林道)として田能とつながっています。

萩谷または萩谷総合公園への直通便は大半がJR富田駅からの発着であり、運行ダイヤは概ね1時間に1本で、そこそこの本数が確保されています。JR高槻駅北からは1日4便の設定です。

関西大学へは、萩谷線とは別に、JR高槻駅北から郡家本郷・南平台小学校・平安女学院大学経由もあり、そちらのほうが本数が多いです。


JR高槻駅北の西武高槻から高槻阪急に生まれ変わりました。その記念として、4階催事場で「高槻今昔写真博覧会」(2019年10月14日まで)が展示中です。

40~50年ほど昔の高槻駅前周辺の写真が展示されています。

JR高槻駅前南口ロータリー整備・松坂屋開店40周年でもあり、ちょうど良い歴史的タイミングですね。

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高槻市営バス二料(にりょう)バス停。
中畑・杉生と並び、北部山間部・樫田地区の終点の一つです。

二料へは高槻市街地から主要地方道r6【枚方亀岡線】を北へ上り、田能集落にて大阪/京都r733【柚原向日線】を西(「茨木」の案内標識に従う)へ入ります。「二料」の一つ手前のところにある「二料山荘」は、昔ながらの酒蔵風の屋敷で、かつては旅館だったと思われるが、今はお米づくりや芋掘りなどの農林業体験イベントができる施設となっています。

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二料山荘

二料集落からr733をもう少し進むと、京都府亀岡市東別院に至り、主要地方道r46【茨木亀岡線】に合流します。

r733は亀岡市西別院柚原(R423交点)を起点に、同市東別院地区から、一旦大阪府高槻市樫田地区に入り、二料・田能・中畑集落を縫ったのち、再び京都府(京都市西京区)に入り、大原野地区から向日町競輪場前などを経て向日市街地に至ります。途中区間大阪府に越境しながら、終点・基点が京都府という面白い府道です。


高槻市営バスの路線を一つレポートさせていただきます。

今回は、JR高槻駅北発着の【57】番(JR高槻駅北行きは【11】番)。

運行経路は、

JR高槻駅北~芥川小学校前~真上~緑が丘~服部図書館前~芝谷町~芝谷古墳前~寺谷町

で、芝谷町・寺谷町地区の丘陵地帯住宅地への足となっています。JR高槻駅北から真上・緑が丘方面(すなわち、r6<枚方亀岡線>を走行)への路線は他にもいろいろあり、樫田地区山間部への長距離路線も含まれるが、【57】番は比較的短距離の路線系統となっています。もちろん、全線均一区間運賃。

北地区路線ゆえ緑が丘営業所の管轄となっているが、【57】番については朝ラッシュ時に南部地区担当の芝生営業所所属の車両も一部入っています。ちなみに、芝谷町~寺谷町間には、JR高槻駅南・阪急高槻駅発着、美しが丘・日吉台口経由の【57A】番も通っています(芝生営業所管轄)。

高槻市は意外に古墳が多いですね。大阪府内の古墳といえば、堺の仁徳天皇陵を筆頭に、泉州・南河内を連想されるかと思いますが、高槻・茨木の三島地域も大小の古墳が点在しており、今城塚古墳公園は高槻の人気スポットの一つとなっているそうです。


久しぶりに高槻市営バスについての記事をアップしようと思います。

今回は市南西部のJR高槻駅南~下田部団地系統(下田部線)について。

下田部線は、

【16】JR高槻駅南-市役所前-阪急高槻駅-沢良木町-春日町-辻子-若松町-西冠- 下田部団地
【17B】JR高槻駅南-市役所前-阪急高槻駅-沢良木町-春日町-辻子-若松町-西冠- 下田部団地-唐崎橋-(芝生)車庫前


の2系統があり、JR高槻駅南-阪急高槻駅-辻子間(R170・外環状線)は京阪バス枚方高槻線(【1A】号経路)との共有区間となっています。京阪バス辻子-阪急・JR高槻の運賃は、高槻市営バスに合わせて210円です。辻子交差点で大阪r14に進路を転じて南西方向へ向かい、下田部団地に至ります。辻子交差点前後に京阪バス「南辻子」バス停があるが、高槻市営バスは止まらないので注意(京阪バス枚方行きは「辻子」と「南辻子」は目と鼻の先の至近距離にあるが、辻子を境目に運賃が変わるので、南辻子で降車する人は少ない)。JR高槻駅南行きの系統番号(行先番号)は【1】系統です。

下田部線は高槻市営バスのドル箱路線の一つ。1993年以前は別の経路を取っていたそうだが、経路変更以降、利用客を順調に伸ばしているとのことです。

このほか、2017年に新設された【19】JR高槻駅南-玉川橋団地系統(竹の内小学校・番田・唐崎経由)も、若松町まで上記2系統と同じ経路を取ります。これは下田部団地経由・【16A】系統の経路を変更したもの。本数は1日数本にとどまっています。


【成合】 → 成合東の町

【上成合】 → 成合北の町

【霊松寺】 → 芥川小学校東

【下天神】 → 霊松寺北

【上天神】 → 天神町2丁目

【真上南】 → 真上1丁目

【名神町】 → 名神高槻前

【学園町】 → 安岡寺町1丁目

【日赤病院前】 →高槻赤十字病院

【大和】 → 阿武山小学校

【市役所前】(北のりば) → 市役所北

【北大塚】 → 大塚町2丁目

【車庫前】 → 芝生図書館

【富田団地中央】 → 川添公園

【西の町】 → 仁寿会前


まず、【北大塚】ですが、京阪バス「北大塚」バス停(R170・外環状線)と離れており、乗り間違いを防ぐためにも「大塚町2丁目」ぐらいに改称したほうがよいかと思います。

【市役所前】バス停は北のりばと南のりばでは阪急電車の線路を隔てて少し離れており、市役所に一番近い南のりばはそのまま、北のりばは「市役所北」ぐらいにするほうがよいでしょう。北のりばは京阪バスと共用であり、京阪バスのほうも「高槻市役所北」ぐらいにするほうがするほうがよいかと思われます。




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高槻市南西部の柱本団地。
高槻市営バスと阪急バスが乗り入れています。
意外にも高槻市営バスよりも阪急バスのほうが発着本数は多く、阪急バスはJR千里丘および阪急茨木東口へ出ています。高槻市営バスはJR高槻駅南行きが毎時2本の発車です。
この付近に阪急バス柱本営業所があります。また、昨年までこの付近に近鉄バス(阪急茨木東口~西面口~柱本~鳥飼八防方面)も乗り入れていました。


阪急バスの面白そうな路線はないものか探してみたら、阪急茨木東口からの路線がありました。それは【141】【144】<阪急茨木東口~柱本団地>。

運行経路は、

【141】阪急茨木東口~南新町~茨木団地前~大同町~二階堂~目垣~西面大橋~三島江~三島江南口~柱本営業所前~柱本団地

【144】柱本団地→三島江南口→西面大橋→西面大橋(府道上)→目垣→二階堂→大同町→茨木団地前→南新町→阪急茨木東口

で、主に大阪府道138号~16号を走行し、高槻市南西部の柱本団地が終点です。

近鉄バス水尾・桑田循環(【83】【84】号)や京阪バス寝屋川茨木線(【12】号経路)に似ているが、運行経路はそれぞれ少しずつ異なっており、阪急茨木東口からのバスは阪急バス柱本団地方面行きのみです(近鉄・京阪バスは阪急茨木南口からの発車)。目垣付近で京阪バス寝屋川茨木線の経路とクロス。また、高槻市内においては高槻市営バスが隈なくカバーしているため、同市内に乗り入れる阪急バス路線として希少価値?があり(ほかにJR茨木~摂津富田系統もあるが)、柱本営業所(主に摂津市方面の路線を管轄)も設置されています。当【141】【144】系統も柱本営業所の担当です。なお、柱本団地にはJR高槻駅南からの高槻市営バスも発着しています。

運行ダイヤは概ね【141】系統が毎時1本で、「柱本営業所前」バス停には柱本団地行きのみが停車。【144】系統は1日1本のみの片道運行です。


大阪・京都間を淀川右岸ルート(阪急京都線沿線)でのバス乗り継ぎルートを考えてみたいと思います。

島本町水無瀬付近で分断されているので難しいと思っていたが、バス空白地帯の上牧~水無瀬間は徒歩15分圏内なのでさほど難しくないことがわかりました。

モデルルートとして、

【大阪駅前】~(大阪市営バス37系統)~【江口橋】~(阪急バス31系統)~【上鳥飼】~(徒歩)~【柱本団地】~(高槻市営バス)~【阪急高槻駅】~(高槻市営バス7番)~【上牧北】~(徒歩)~【阪急水無瀬】~(阪急バス40系統)~【新山崎橋】~(徒歩)~【大山崎町役場前】~(阪急バス80系統)~【阪急東向日】~(阪急バス63系統)~【洛西バスターミナル】~(京都市バス33・73系統ほか)~【京都駅前】

などが挙げられます。

まず、大阪市~吹田市~高槻市間の乗り継ぎルートが意外に簡単。淀川沿岸地域(摂津市)の府道16号を経由することで茨木市をショートカット、大阪市と高槻市は意外に近いです。高槻市の柱本団地は摂津市との境界に近く、阪急バスも柱本団地まで乗り入れているが、本数はあまり多くないので【上鳥飼】から徒歩で乗り継ぐほうが早いかと思います。

一番の難関は水無瀬以北京都府内の阪急バスでしょう。2時間に1本だけの路線系統が多いので、代替ルートとして例えば

【新山崎橋】~(阪急バス19系統ほか)~【JR長岡京東口】~(京都市バス特南2系統)~【竹田駅西口】【竹田駅東口】~(京都市バス81・南5系統ほか)~【京都駅前】


のほうが毎時1本程度の本数があるため難易度は低いと思います。



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昨年末に納車された高槻市営バスエアロスター(MP38)です。
LED行先表示機もフルカラーで見やすいですね。
同じく高槻に乗り入れている京阪バスもそろそろ新エアロスターが期待されるところです。


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高槻市営バス・前島バス停。

淀川の沿岸に面する終点で、大阪府道17号線<枚方高槻線>の道なりにあります。府道17号線はその名称が示す通り枚方市と高槻市を結んでいるが、淀川にぶった切られる分断府道となっています。かつては「前島の渡し」があったようだが、対岸両地点を結ぶためには枚方大橋へ大回りしなければなりません。17号線の枚方市側は牧野~招提~長尾~杉というややわかりにくいルートであり、また長尾付近は一方通行もある狭隘な生活道路でミスコースしやすいです。

バスはJR高槻駅南・阪急高槻駅からR171を東へ進路を取り天王町で右折、北大冠校や六中前を経て府道17号末端区間(高槻市側)に入り、終点・前島に至ります。

付近には「クリンピア前島」(熱利用センター)などの公共施設があります。


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分断府道17号線

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前島から淀川対岸(枚方市)を見渡す
北東方向のくずはセンチュリー・男山方面を撮影
将来、この付近に新名神(高槻~八幡~城陽)が開通する予定


高槻市営バスに新型エアロスターが芝生営業所に配属され今週から運用開始しました。さっそく川久保線系統にも入ったようです。代替として最古参のエアロミディ10.5mは廃車となったようです。

http://katanogawara.blog.jp/archives/11511815.html



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高槻市営バス北西部山間部の終点、萩谷。

JR富田駅(摂津富田)から大阪府道115号線を北上、南平台西口、奈佐原、関西大学、萩谷総合公園を経て萩谷に至ります。途中、少しだけ茨木市へ越境するが、この間にバス停は存在しないので、事実上高槻市内のみで完結していることになります。

萩谷から先は林道として田能方面へ通じているが、車両乗り入れはあまりおススメできないと思います。


全国的にIC乗車券化の流れが進む中、高槻市営バスもICカードに移行、磁気カード・紙製回数券廃止の予定です。1Day・2Day磁気乗車券ももちろん廃止となります。

来年4月1日より、ICカード(ICOCA・PiTTaPaほか)は均一運賃区間内も含め、乗車時・降車時の「2回タッチ」が必要になるとのことです。この「2回タッチ」方式を活用して、乗継割引などのサービスも導入する予定です。

http://www.city.takatsuki.osaka.jp/kurashi/bus_kotsu/bus/oshirase/1505368416477.html

乗継割引は「2回タッチ」にしなくても、京都市バス均一区間のように1回タッチでも可能だと思いますが・・・。

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高槻市営バスの原大橋バス停。

JR高槻駅北から府道6号<枚方亀岡線>で住宅地の坂道を上り上の口バス停の小さな峠を過ぎると、扇状地のあるのどかな原集落の先が「原大橋」。多くの便はここで折り返します。この先、山間部に入り、樫田地区(田能・中畑・二料・杉生方面)へのバスが1日数本あります。運賃も原大橋を境目に均一区間から山間部対キロ制に変わります。

かつては原大橋から樫田地区を経て亀岡までのバスが発着していましたが、1983年ごろ廃止されました(これと引き換えに高槻駅北から樫田地区へのバスが運行開始)。

原地区を貫く清流・芥川では魚釣り・バーベキュー・花見などが楽しめます。
原地区では昔から寒天づくりやどぶろくが盛んでした。現在、寒天干しは見られなくなり、どぶろくづくりも農家一軒(大阪唯一)となったそうです。


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高槻市営バス北大塚線についてレポートする。

運行経路は、

【15】JR高槻駅南-市役所前-阪急高槻駅-松原-沢良木町-天川町-須賀町-大冠町-東和町-深沢住宅-北大塚

【15A】JR高槻駅南-市役所前-阪急高槻駅-天王町-六中前-須賀町-東和町-大冠町-深沢住宅-北大塚


で、行先番号(通常の系統番号とは異なる)は北大塚行きは上記の通り【15】【15A】、JR高槻駅南行きは【1】である。芝生営業所の管轄。

「北大塚」バス停は京阪バス(枚方高槻線)にもあるが、R170号(外環状線)の京阪バスとは走行ルートが異なり、主に東側の市道などを経由する。終点・北大塚バス停も京阪バスとは離れている。

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終点・北大塚バス停

工場や大型商業施設の多いR170号とは対照的に、市営バス北大塚線の沿線は府営深沢住宅や天川住宅、および周辺の中低層住宅、そして第六中学校や冠小・中学校、南大冠小学校など公立学校も多く、生活感のある下町の路線風景が続く。

東和町バス停付近には、「おやつセンター」という面白い名前のお店があり、お好み焼き・たこ焼き・回転焼・おでんなどが安く、子どものおやつにぴったりなものが揃ってる。大人も十分楽しめそうだ。

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私が枚方から高槻まで自転車・バイクで移動するとき、外環状線ではなく市営バス北大塚線のルートを走ることもある。交通量の多い外環状線の歩道は狭く、自転車はやや走りづらい。

運賃は全区間均一220円。京阪バスだと辻子から先は北大塚・枚方大橋北詰まで230円となる。


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JR高槻駅北バスのりばが西武前にあった時代です。
このあたりの風景は今とあまり変わっていません。
2004年にアクトモールがオープン、バスのりばが移設(JR高槻駅西と統合)されました。
来年、西武高槻がH2Oに譲渡される予定で、今後の動きに期待ですね。


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アクトモール開業直前の頃。芥川商店街の隣です。平和堂のマークが見えますね。


高槻市営バス玉川橋団地線<JR高槻駅南~阪急高槻駅~玉川橋団地>が4月1日より運行経路変更となります。

http://www.city.takatsuki.osaka.jp/kurashi/bus_kotsu/bus/oshirase/1482214835733.html

運行経路は、

JR高槻駅南~市役所前~阪急高槻駅~松原~春日町~辻子~若松町~北大樋町南大樋町竹の内小学校前番田鷲打橋~唐崎~西切~玉川橋団地 
太字は新設のバス停)

で、行先番号は玉川橋団地行きは【19】(【16A】から変更)、JR高槻駅南行きは【1】となります。番田~玉川橋団地間は京阪バス枚方茨木線と完全重複することになります。

以前、京阪バス【5A】号経路・<JR高槻~阪急高槻~番田一丁目>を玉川橋団地まで延伸したらどうか、という記事を書いたことがあります:
http://naohiko.exblog.jp/18541173/

この私案に近い形が、今度の高槻市営バス玉川橋団地線の経路変更で実現することになります。

問題は運行本数。現行の玉川橋団地からの市営バスの運行本数は1日4本だけですが、増便されるのか気になるところです。






阪急バスのかつての京阪急行線の残滓と思われる【65】系統・茨木富田線。

運行経路は、

JR茨木-茨木警察署前-上穂積-春日-(国道171号線)-国道富田-JR富田

で、走行経路から往年の急行線の面影を残していると言える。高槻市内に乗り入れる阪急バスの数少ない路線系統だ。これとは別に、高槻市南西部に阪急バス柱本車庫があり、淀川に近い大阪府道16号・<大阪高槻京都線>経由摂津市およびJR吹田方面の路線を担当している。

【65】系統は茨木営業所が担当しており、1997年までは富田から先、さらに国道171号をひたすら東へ進んで水無瀬(島本町)まで運行していた。水無瀬から大山崎・長岡京方面へのバスが運行されており、京都方面へ乗り継ぐことももちろん可能だった。さらに昔は水無瀬から京都市中心部の河原町御池まで行くバスもあったようだ。

阪急水無瀬駅前には、ほかに京都競馬開催時に京阪バスのシャトルバスも乗り入れ、淀から京都市街地や久御山・宇治方面へのバスに乗り継ぐことも可能だった。現在、水無瀬からの競馬シャトルバスは西山天王山駅発着に代替されている。

ただ、現在も富田から水無瀬経由京都方面へのバス乗り継ぎの旅をするのは一応可能だ。高槻市営バスに乗り継いで上牧まで出て、水無瀬駅まで徒歩連絡となる。

【65】系統の運行本数は1日3往復のみと非常に少ない。10年ほど前は毎時1本程度あったように記憶しているが・・・。





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阪急高槻駅にて。
臨時バスでレアな行先表示を出しててシャッターチャンスを狙ってみたが、「回送」表示に変わってしまいました。




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高槻市営バスではマイナーな車両、三菱エアロミディ・ロング車(10.5m車)。
2003年、芝生営業所に5台導入される(形式:KK-MK27HM)。
JR高槻駅南および阪急高槻駅以南の地域で時々見かけるが、市内北部地域(JR京都線より北側)の成合~川久保、および美しが丘~日吉台口~寺谷町に顔を見せることもある。

同じ時期に、京阪バス高槻営業所にもこのエアロミディ・ロング車が集中的に投下され、大型車と混用で運用されている。また、2004年末には同営業所に日野レインボー・ロング車も配置された。しかし、旅客需要の高い高槻営業所管内において、中型ロング車はやはり使いづらいようで、昨年秋ごろに投入されたエルガIIの玉突きで、中型ロング車が優先的に置き換えられた。

※上の写真は、「バス三昧」さまより拝借させていただきました。


大阪への進出攻勢をじわじわ強める北近畿の総合スーパー、さとう(本社・福知山市)。
このほど、大阪府3店舗目が高槻市辻子にオープンした。

http://www.sato-kyoto.com/dnt2/_sato//access/files/7/1480839888_open_takatsuki_1130.pdf

大阪府下の2店舗はともに枚方市だったので、今回高槻市に開店したのは少し意外でもあった。
もともと、亀岡市に隣接している高槻・茨木・能勢から出店するものだと思っていたんだが、枚方市から始まるとは意外だった。京都縦貫道~第二京阪で枚方と北近畿が高速道で結ばれるようになったためだと思われる。今後は大阪府北部へ少しずつ店舗網を広げていくことが予想される。




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2009年撮影。
新エアロスター投入前でした。

高槻市営バスの三菱エアロスターといえば、1997年、それまで西工(いすゞ、日野)ばかりだったところに突如デビューして驚いたことを記憶しています。
デビュー当初は方向幕でしたが、行先表示機はのちにLED化改造されました。
先代エアロスターは2011年までに引退し、一部は京都京阪バスに移籍しました。


高槻市営バスの成合・川久保線は、特色のある路線系統だと言える。

JR高槻駅南および阪急高槻から発着する市北東部山間部への路線であり、運行経路は、

【33】JR高槻駅南-阪急高槻駅-八丁畷-日吉台東口-成合中の町-上成合-川久保


で、主に府道79号線<伏見柳谷高槻線>を走行する。新名神JCT(工事中)および日吉台の東側を通る(日吉台へはJR高槻駅北から【65】日吉台行きがあるが、府道79号に面している東側の地域は【33】が便利)。上成合-川久保間は「山間区間」に入るため、運賃は対キロ区間となる。川久保は山間の集落で数年前まで高槻市最後の分校、磐手小学校川久保分校があった。バスは川久保までだが、この先、府道79号は島本町から京都府に入り、長岡京市に至る(正式の指定区間は他の府道と重複しながら、東へ進んで京都市伏見区に入り、羽束師・横大路や大手筋商店街を経て、国道24号との交差点である御香宮までとなっている)。

担当営業所は主に平地の南部地域(JR高槻駅南・阪急高槻駅発着)を管轄する芝生営業所であり、この川久保線は芝生営業所唯一の多区間路線(整理券車)であることが面白い。


高槻市内の「沢良木町」バス停。
国道170号(大阪外環状線)道なりにあり、京阪バス(枚方高槻線)と高槻市営バスの共同使用だ(ただしバス停柱は各社局単独)。もともと、京阪バスのほうは「学校前」だったが、2015年3月より名称変更される。私立高槻中学・高校前なので、京阪バスは「学校前」だったわけだが、単純に「学校前」では、どこの学校のことかと思うので少し不親切だろう。高槻中学・高等学校は、大阪医科薬科大学の付属校として、昭和15年10月現在地の沢良木町に創立された名門校だ。そういえば、昔、京阪バス車内放送で、「京大進学○○塾前」とのCMをやっていた記憶がある。

隣の茨木市にも似たような地名があり、大阪モノレールの駅名にもなっている。漢字は「沢良宜」で一文字だけ異なるが、読み方は同じ「さわらぎ」だ。「沢良宜」は「佐和良義神社」に由来しているようだ。神社の案内板によると「サワラ」は金属器を示し、「ギ」はムラを表す(http://tokk.hankyu-ad.jp/sanpo/110101.pdf)。ここ「沢良宜」の地は銅鐸の一大生産地で、弥生時代の文化がいっぱい埋もれているようだ。

高槻の「沢良木町」については、詳しいことはよくわからないが、おそらく茨木の「沢良宜」と似たような歴史的由緒があるのだろう。

高槻市を含む衆議院大阪10区地域は、大阪府内でも独特の政治的風土を有している。ちょうど大阪・京都の中間地点にあたり、京都の文化・経済的影響も強い。市章も大阪市と京都市のものを合成したものだ。大阪府下全域で維新の制圧状態にある中、この地域は社民党の女性T氏が強く、大阪府会議員でも共産党が議席を持つ数少ない地域だ。


高槻市の辻子・南辻子バス停。
国道170号(大阪外環状線)にあり、京阪バス枚方高槻線が発着するほか、「辻子」バス停には高槻市営バス(下田部団地方面から)も停車する。

阪急・JR高槻から枚方行きの京阪バスに乗ると、辻子までは高槻市営バスに合わせて運賃220円だが、南辻子より先は京阪バス単独区間となるため230円となる。「辻子」・「南辻子」両バス停について、枚方行きのりばは目と鼻の先であり、徒歩で30秒もかからない位置関係にあって、なおかつ運賃が変わるため、南辻子で降りる人は珍しい。

反対方向の高槻駅行きについては、「辻子」バス停の標識は珍しく京阪バスと高槻市営バスの共通である(バス停標識は京阪バスのものを使用)。

枚方市駅からの運賃は、「辻子」「南辻子」どちらも230円である。

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高槻市北部山間部の樫田地区(田能・中畑・二料・杉生)をゆく市営バス(JR高槻駅北行き)です。
過疎の山奥にまで路線バスを運営しているあたり、高槻市営バスはさすがですね。

阪急京都線沿線にありながら、高槻市内においては阪急バスの存在感が薄い。

高槻市内のバスは主に高槻市営バスと京阪バスがシェアを占めている。JR高槻、阪急高槻市駅、JR富田から高槻市内各地へは高槻市営バス、そして高槻・茨木駅前と淀川対岸の枚方市を結ぶ京阪バス(高槻営業所)がそれぞれ分担している。阪急バスは市西部のJR富田駅付近と南西部の柱本付近へ細々と乗り入れているにすぎない。ただし、柱本には阪急バス柱本営業所を構えている。なお、モノコック車時代(1983年以前)の市営バスは阪急バスと似た塗装をしていて、阪急バスと間違ったりした(その後、緑と白の新カラーに変更されたモノコック車もある)。

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高槻市営バス旧カラー
(高槻市営バス通信より拝借)


阪急京都線は「新京阪」だった事情ゆえ、もともと京阪バス(京阪自動車)が茨木や箕面・池田方面にも足を伸ばし、茨木にも営業所(現在は阪急バスの車庫)を構えていた。しかし、戦後京阪電鉄の分離独立に合わせ、茨木以西および長岡京・向日町方面の路線の大部分は阪急バスに譲渡され今日に至る。

一方、高槻市営バスは阪急バスから譲り受けた日の出バスが前身であり、1954年大阪府下郊外都市唯一の市営バスとして営業開始する。

さて、高槻市内の阪急バスについてだが、まずJR富田に乗り入れるバス(【65】・<JR茨木~JR富田系統>)は、なんと1日3往復だけに減ってしまった。以前は毎時1本ぐらいあったように記憶しているが・・・。かつては、京阪急行線の残滓としてJR茨木~阪急水無瀬系統(国道171号経由)もあり、高槻市役所および阪急高槻市駅付近を通過していたが、1997年に富田以東が廃止され、大阪・兵庫エリアと京都エリア(島本町を含む)の阪急バス路線網は分離してしまう。

一方、摂津・茨木市との境界に近い柱本地区については、JR千里丘・阪急茨木東口からのバスが柱本団地へ乗り入れている。かつてはJR吹田まで乗り入れる系統もあったが、近年の路線再編で見直された(なお、摂津市に入ったところにある上鳥飼からはJR吹田行きのバスがある)。千里丘(【33】【35】)および阪急茨木東口(【141】【144】)へは毎時各2本は確保されている。なお、柱本付近には近鉄バスも茨木から乗り入れているほか、京阪バス寝屋川茨木線も通っている。


参考までに、高槻市の東側に隣接する三島郡島本町の事情にも少し触れる。
島本町内においては阪急水無瀬およびJR島本から若山台センターへの路線系統(【40】【50】)が主力となっており、大山崎営業所が管轄している。大山崎営業所への入出庫系統として、【40】・<新山崎橋~阪急水無瀬・若山台センター>系統がある。
ちなみに、島本町の市外局番は大阪府内でありながら075で、京都府乙訓郡大山崎町との越境合併の話も出たほどだ。JR山崎駅ホームにも大阪・京都府境が通っていることで知られている。
また、2年前まで、阪急水無瀬から京都競馬場(淀)へのシャトルバス(京阪バス)も運行されていたが、阪急西山天王山駅開業後、距離の短い同駅への乗り入れに変更となった。さらに、前記のように、茨木からの阪急バスも発着していて(茨木営業所担当)、大阪・兵庫エリアと京都エリアの境目でもあった。


主要地方道枚方亀岡線(大阪・京都府道6号線)。
高槻市街地から北摂山地を南北に突き通して京都府亀岡市に至る道路のこと。正式の指定区間は枚方市の枚方大橋南詰~亀岡市緑橋交差点(JR亀岡駅付近)だが、枚方-今城交差点(高槻市)間は国道170・171号線と重複するため、枚方市内において府道6号線の標識(ヘキサ)を見ることはできない。

枚方亀岡線は、大阪北東部の枚方・交野・高槻方面から京都府北部および福井県若狭地方への最短経路としてドライバーやライダーたちに重宝されている。さらに、亀岡から国道372号線とセットで、湯の花温泉から大阪府の最北端・能勢町、そして篠山を経て加東・西脇・姫路など兵庫県南西部への快適な抜け道としても使える。

枚方亀岡線の単独区間は、国道171号線と接続する今城交差点から始まる。
名神高速をアンダークロスした辺りまでは、住宅地・大型チェーン店と田畑の入り混じる、典型的な郊外の風景が広がる。その後、住宅密集地帯に差し掛かるとともに少しずつ勾配がきつくなってカーブも増え、山間部へ近づいたことを実感する。この辺りから少し西へ分け入ると、名勝・摂津峡などがある。安岡寺・松ヶ丘など、丘陵地帯の住宅街の真ん中を突き抜け、小さな峰に達したところに、高槻市営バス「上の口」バス停がある。摂津峡へはここからも近い。JR高槻駅北からのバスの大半はここで折り返す。

ここから短い下り坂をゆくと、視界が開けるが、住宅街はすっかり途切れ、長閑な里の風景が広がる。原という地名で、どぶろく(濁酒)が有名だ。

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清流・芥川が寄り添い、原大橋バス停から先、本格的な山道に変わる。
原大橋より先の山間部(樫田地区)へ行くバスは1日数本しかない。この付近には、原養魚場があり、川遊びと鯉料理が楽しめる。しかし、ほどなくして、のどかな里山の雰囲気をぶち壊す採石場が現れる。そのため、この府道はダンプが多いので、自転車・バイクは特に注意が必要だ。なお、この付近に新名神(高槻-神戸間)が通る予定となっていて、現在工事が進んでいる。

やがて京都府に一旦越境する。高槻市営バスも京都府に踏み入れることになる。京都市西京区大野原という地名だが、事実上の飛び地であることから、道路は大阪府茨木土木事務所が管理しており、公立小中学校も高槻市に委託する形となっている。かつて、この辺りにおいしい湧き水があったが・・・

再び大阪府(高槻市)に戻ったところで、出灰バス停。ポンポン山へのハイキングコースの出発点でもある。
もうひと踏ん張りすれば高槻森林観光センターへ達し、やがて視界が開けると、田能集落。

これより先、樫田トンネルを抜けると、亀岡市街地まで下り坂が続く。急な下りが一段落したところで、高槻市最北端の集落、杉生。市営バスの終点であり、最果ての雰囲気満点だ。

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もう少し進んで左から茨木亀岡線(府道46号線)と合流すると、すぐに府県境。ここから先、京都府亀岡市。

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田能・樫田界隈は、大阪府でありながら「丹波国」。
その昔、ここは京都府南桑田郡樫田村だったが、亀岡よりは高槻との結びつきが強いことから、住民の要望を受けて大阪府高槻市に編入されることとなった。

かつて亀岡市内区間の道路は1~1.5車線幅で狭隘だったが、現在改良が進み両側2車線で走りやすくなっている。それだけスピードの出しすぎには注意しないといけない。やがて開けたところで亀岡盆地、国道9号線との交差点に到達する。

府道6号線はここで終点かと思いきや、この先もう少し続き、JR亀岡駅前をめざして交差点を直進する。旧城下町を通り、道は旧街道の雰囲気で曲がり角が多く、少しわかりにくい。

1983年まで高槻市営バスが亀岡市街地まで乗り入れていた。原大橋-亀岡間の運行だったが、亀岡乗り入れ廃止後、高槻駅から田能・樫田地区まで直通するバスが運行されるようになり、現在に至る。

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