カテゴリ: 北近畿(丹後・但馬・若狭)の話題


兵庫県丹波篠山市の「2つ隣の市町村」を挙げてみました。

まず、丹波篠山市に隣接する市町村をリストアップしましょう。

(兵庫県)
猪名川町、三田市、加東市、西脇市、丹波市

(大阪府)
能勢町

(京都府)
南丹市、京丹波町、福知山市


したがって、解答は以下の通りとなります。

(兵庫県)
川西市、宝塚市、神戸市(北区、西区)、三木市、稲美町、加古川市、小野市、加西市、多可町、朝来市、豊岡市

(大阪府)
豊能町

(京都府)
亀岡市、京都市(右京区、左京区)、綾部市、舞鶴市、与謝野町、宮津市

(滋賀県)
高島市

(福井県)
おおい町


丹波篠山市は兵庫県北東部の一角に位置し、東西に長く伸びています。その結果、「2つ隣の市町村」は兵庫県東部の大半、阪神地域の川西市・宝塚市、播磨地域東部の加古川市・小野市・加西市、さらに日本海側(但馬)の豊岡市までをカバーすることに。豊岡市は京都府福知山市を挟んだ向かい側に位置します。惜しくも、明石市・姫路市はあと一歩で及ばず。三木市と丹波篠山市が隣同士でないのも、ちょっと意外でした。

他府県を見ると、大阪府は豊能町だけですね(大阪府能勢町に隣接する府内の市町村は豊能町のみ)。一方、京都府では京都市・綾部市・舞鶴市・与謝野町に及び、さらに滋賀県・福井県の市町村もリストに挙がっていることは驚きです。それなのに、同じ県内で距離も近い西宮市や伊丹市、また大阪府内の市が一つも挙がっていないのは意外です。

兵庫県の市町村で、「2つ隣の市町村」が滋賀県・福井県に及ぶのは、丹波篠山市が唯一です。これも、隣の京都府南丹市が大阪・兵庫・滋賀・福井4府県に隣接している結果です。


京都府北部および兵庫県北部にご当地ナンバーがあってもよいのでは、と思うことがあります。

京都府は「京都」ナンバー、兵庫県は「神戸」ナンバーと「姫路」ナンバーしかありません。

「京都府北部」といえば、一般的には日本海側の地域、行政では中丹・丹後と区分されるエリア(綾部市・福知山市以北)でしょう。気象情報の地域区分とちょうど重なりますね。

「兵庫県北部」も同様、日本海側の旧・但馬国の地域を指し、 行政では但馬県民局管轄のエリアに該当するでしょう。兵庫県の但馬地域は、「姫路」ナンバーとなっています。

もし、京都府北部、兵庫県北部にご当地ナンバーが設定されるとすれば、以下の候補が自然に考えられるでしょう。

(京都府北部)「福知山」、「舞鶴」、「丹後」
(兵庫県北部)「豊岡」、「但馬」

新型コロナのもとで強い外出自粛要請が出された頃、鳥取県内で姫路ナンバーの車が嫌がらせを受けたとのニュースがありました。おそらく、兵庫県新温泉町・香美町あたりの住民の自動車なのでしょう。姫路ナンバーの車といえば、瀬戸内海側の兵庫県播磨西部地域というイメージが先行し、鳥取県境に近い但馬地域も含んでいることは、意外に見落とされているのかもしれません。仮に、「豊岡」もしくは「但馬」ナンバーだったとしたら、鳥取県民との親近感や相互理解は強まっていただろう、事情はまたちがっていたかもしれません。

http://route861.livedoor.blog/archives/32731288.html


枚方・交野から天橋立・丹後半島への最速ドライブルートといえば、第二京阪~京都縦貫道でしょう。もっとも原付2種(125cc以下)などは走行不可なので、一般道を選ぶ必要があります。 以下のルートがおススメです。

【ルート1】
枚方市・交野市~【R170】~高槻市~【大阪/京都r6】~亀岡市~【R9】~福知山市~【R176(与謝野町経由)】~宮津市・天橋立

【ルート2】
枚方市・交野市~【R1】~【京都外環状線(r79)】~長岡京市~向日市~洛西ニュータウン~【R9】~福知山市~【R176(与謝野町経由)】~宮津市・天橋立


昔、急行【丹後】に沿ったルートを生真面目に、すなわち綾部・西舞鶴を通るR27~R178経由で天橋立まで走ったことがあるが、やや遠回りである上、所々で渋滞に嵌ったこともあって、滅茶苦茶時間がかかりました(GW期間中という事情も重なったものと思います。まぁ、これも自分の心がけが悪かったためだと反省)。舞鶴市内に用事等がなければ、福知山市からR176・加悦谷へ回るほうが早くて快適です。以前、加悦SL広場という絶好の休憩ポイントがあったが、残念ながら閉館してしまいました。旧・SL広場の道路向かい側には、道の駅「シルクのまち かや」があったはずですが、今は「よさの野菜の駅」になっているそうですね。

R176・加悦谷ルートは、豊岡市や城崎・山陰海岸方面(久美浜経由)を目指すときにも意外に使えそうで、結構応用範囲が広いと思います。


京都府福知山市を拠点に北近畿(京都府・兵庫県北部)最大の流通業、さとう。 

年々北近畿の人口減少に悩まされる中、近年さとうは京都府南部・兵庫県南部そして大阪府北部、すなわち京阪神エリアへの店舗展開を少しずつ進めています。

大阪府では枚方市への1号店(2013年開店、フレッシュバザール山田池)出店を皮切りに、2022年4月現在

枚方市 2店舗
高槻市 1店舗
吹田市 1店舗
寝屋川市 1店舗

が営業中。

兵庫県では北部の但馬地域はもとより、中部の丹波地域から播州平野東部へ徐々に南下してドミナンスを高めているが、今後人口最大の神戸市や阪神エリアへの進出が課題でしょう。

京都府では京丹波町以南の中部・南部は店舗数が多くなく、少し前まで南丹市・亀岡市が限界だったが、近年は長岡京市・城陽市に1店舗ずつ出店。亀岡市内でも昨年27年ぶりに2号店がオープンしました。

さとうグループの京阪神エリアでの今後の新規出店地域候補を私なりに予想してみました。

【京都府】
京都市(西京区、南区、伏見区)、向日市、八幡市、久御山町、宇治市、京田辺市、精華町、木津川市

【大阪府】
茨木市、摂津市、箕面市、池田市、豊能町、交野市、四條畷市、門真市、守口市

【兵庫県】
三田市、猪名川町、宝塚市、川西市、伊丹市、尼崎市、神戸市(北区、西区ほか)、明石市


予想の根拠の一つは高速道路網に沿った展開ですね。京都府では京都縦貫道から国道171号線(南区、伏見区、向日市)、京滋バイパス(久御山町、宇治市)、京奈和道(京田辺市、精華町、木津川市)に沿った進出ルートが現実的でしょう。さすがに奈良県への進出はなさそうですね。

大阪府では丹波地域に近接の北摂エリア(豊能町、池田市、箕面市、茨木市ほか)、あるいは名神・第二京阪ルートに沿った南下ルート(摂津市、交野市、四條畷市、門真市、守口市)が考えられます。さらに大阪市内へ出店するなら、北部地域(東淀川・淀川・西淀川・旭・鶴見区など)が主体となりそうです。東大阪市以南への進出は、オークワがカバーしているエリアでもあることから、考えにくいでしょう。

兵庫県については、まず丹波篠山市に隣接する三田市・猪名川町、あるいは三木市の隣の神戸市北区・西区への進出が望まれるでしょう。そこから、さらに阪神エリア南部をめざす。

私個人的に、廃止された京阪バス香里団地車庫跡地(枚方市)に、食品スーパーができたらどうだろうか、と思っています。そのとき、平和堂(フレンドマート)、さとう(フレッシュバザール)、関西スーパーが出店したら面白いでしょう。

(参考資料)
さとう 京都・亀岡市に出店 広域集客見込む(食品新聞 2021年5月5日)

https://shokuhin.net/43023/2021/05/05/ryutu/kouri/



京都府内各市の人口について調べてみました。2021年4月1日現在の人口は上位から並べて次の通りです。

京都市      1,464,890
宇治市         179,783
亀岡市           86,197
長岡京市          80,694
舞鶴市           80,383
木津川市          77,960
福知山市          77,349
城陽市           74,643
京田辺市          73,777
八幡市           70,479
向日市           56,882
京丹後市          50,867
綾部市           31,878
南丹市           31,650
宮津市           16,769

(出典:https://uub.jp/cty/kyoto.html

人口上位順に並べてみると、もちろん平成の市町村合併の影響もあるが、意外なことに2つ気づかされ驚きを感じました

(1)舞鶴市は京都府北部そして北近畿を代表する港湾都市として栄え、一昔前(30年ほど前)は京都市・宇治市に次いで3位だったようです。

それが最新の統計によると亀岡市が3位にランクイン。8万5千人を超え、9万の大台も射程範囲でしょう。

亀岡市は京都市の西に位置する盆地の地形で、なおかつ大阪府北摂山間部エリア(高槻市・茨木市・豊能町・能勢町)に隣接する立地条件にあり、ここ30数年の間JR山陰本線複線電化および京都縦貫道の開通整備と合わせ、京都市および大阪のベッドタウンとして発展してきました。かつて明智光秀ゆかりの城下町として栄えた地で、保津川下りや湯の花温泉などの観光名所を抱え、また2020年には亀岡駅北口にサンガスタジアムが開業しました。

舞鶴市の人口は長岡京市にも抜かれ、5位に転落しています。府北部の過疎化と京阪神都市圏への人口集中の流れを感じます。

(2)八幡市と京田辺市の順位関係が意外でした。両者はともに府南部の木津川西岸下流域にあってお隣同士でもあるが、京田辺市が八幡市に20年遅れて(1997年に)市制化されたのに、人口が八幡市を超えていることに驚きました。京田辺市の人口は対岸の城陽市といい勝負で、府北部の福知山市を追い抜くポテンシャルさえ感じられます。

京田辺市は京都・大阪・奈良3都市のちょうど中間に位置しており、「京阪奈」エリアの中核都市です。同市の人口増加の要因として、松井山手地区(京阪東ローズタウン)の開発、同志社大学キャンパスの開校、JR片町線(学研都市線)の電化・輸送改善などが挙げられます。京田辺市は一休さんと高級茶・玉露で有名です。

八幡市は京都市(平安京)の南西の鬼門かつ三川(木津川・宇治川・桂川→淀川)合流地点にあたり、男山に鎮座する石清水八幡宮の門前町として栄えました。同市は高度経済成長期の1970年代に大阪府枚方市との境界付近に男山団地をはじめ大規模住宅地の開発が進められ、人口が急増した結果、1977年に市制化されました。その後、一時は枚方市との越境合併をめざす住民運動も盛り上がったようです(生活圏としては枚方市樟葉地区と一体化)。1990年代以降、京田辺市と一体で松井山手地区の宅地開発が進んだものの、人口は減少傾向にあります。


昔、(旧)京都交通バスは、四条河原町・四条京阪を経て東山区の祇園まで乗り入れていました。

祇園を起点に国道9号線(五条通)経由、亀岡・園部行き急行、和知・福知山方面行き快速、東舞鶴・天橋立行き特急など、京都府内を縦貫する長距離バスが行き交っていました。日野RC・RT・HUの急行仕様や西工カマボコのカスタム仕様車(日野RC、三菱MS)、トイレ付きのエアロスターK長尺車など特徴ある車両が多く、バスファンには楽しかったことでしょう。京都縦貫道もまだ一部しか開通しておらず、今思えば一般道を走行する長距離の一般路線バスは貴重ですね。

JR山陰本線(嵯峨野線)の複線電化前は、バスの長距離利用客もそれなりに多かったことでしょう。 何よりも京都市最大の繁華街である四条河原町に直通していたのが大きなアドバンテージと言えるでしょう。

しかし、モータリゼーション化の波に加え、山陰本線の電化・高速化などにより、慢性的な渋滞で遅延の多い長距離バスは利用客離れが進み、1996年8月には祇園営業所・案内所は廃止。祇園へのバス乗り入れも廃止されました。祇園営業所の跡地は、どうなっているんでしょうか?

その後、園部以北への長距離バスは全面的に見直され、亀岡・園部急行線も徐々に減便。京都交通は経営悪化に伴い、2004年会社更生法の適用で倒産。翌年、園部(南丹市)以南エリアの路線は京阪バスグループの「京阪京都交通」に生まれ変わって運営されることになり、現在に至ります。

綾部・福知山・舞鶴など北部地域については、新たに日本交通グループ傘下の新・「京都交通」を設立。京阪京都交通とは独立の会社法人となっています。

旧・京都交通と京阪バスとは直接の関係はないものの、京阪バスの中古車(日野RE、三菱MRなど)が京都交通に移籍することもしばしばありました。京阪宇治交通のエアロスターMが登録ナンバー(京都ナンバー)そのままで嫁いだ事例もあります。


京都府では、新型コロナ感染拡大の影響で利用客が減少している府内の公共交通の活性化を図り、観光需要を喚起するため、「もう一つの京都」キャンペーンを展開中。2020年8月29日より、お得な「もうひとつの京都 周遊パス」の発売が開始されます。発売期間は2021年3月31日まで(売切れ次第 販売終了)。

周遊パスには以下4種類があります。

1)「海の京都エリア」 1日乗車券 大人2,200円 2日乗車券 大人3,000円
(利用範囲)京都丹後鉄道、丹後海陸交通、京都交通バス

2)「森の京都エリア 亀岡・南丹版」 大人1,500円(小児運賃の設定なし)
(利用範囲)京阪京都交通、南丹市営バス(有効期間内に限り、各社路線でそれぞれ1日ずつ利用可能)

3)「森の京都エリア 美山京北バスたびきっぷ」 大人2,300円
(利用範囲)西日本ジェイアールバス(京都駅前~周山)、京北ふるさとバス、南丹市営バス

4)「お茶の京都エリア」 大人1,000円(小児運賃の設定なし)
(利用範囲)京都京阪バス、京阪バス、奈良交通(和束木津線、JR加茂駅~岩船寺・浄瑠璃寺間)


詳細は下記のページをご覧いただければ幸いです。
http://www.pref.kyoto.jp/ktr/news/20200801.html



(その1)
http://katanogawara.blog.jp/archives/35145646.html
のつづき。

佐々里峠区間が一段落すると、若狭湾へ流れる由良川の旅となります。

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佐々里峠区間 冬季は通行止


西へ20kmほど走り、茅葺き屋根の民家群が視界に入るようになり、美山まで来たことを実感。

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かやぶきの里 美山

R162(周山街道)との交点(「安掛」交差点)が京都r38の終点です。R162を小浜方面(北行き)へ3kmほど走らせ、「静原」交差点を左折。京都r12を西に進み、由良川の旅は続きます。

京丹波町和知(旧・船井郡和知町)との境界手前には大野ダム。京丹波町の「市場」交差点を右折し、R27を綾部・舞鶴まで走り続けます。

* * * *

問題はこのあと。綾部市に入る手前までは、景色も良くて頗る快調だったが、ここから先、所々で渋滞に巻き込まれ、不快感を喫する「地獄の旅」となってしまいました。

さっそく、綾部市街地へ近づくにつれて、R27は渋滞。綾部市街地を過ぎて舞鶴市内までは流れは普通だったけど、西舞鶴(「大手」交差点)でR178(R175重複)に入り、由良川河口の丹後由良あたりで再び渋滞。そして天橋立付近は大渋滞・・・。さすがにGW中盤とあって当然でしょう。

今から思えば、R27~R178ルートを取ったのは大失敗でした。そもそも舞鶴市に寄る目的・理由などなく、ただ鉄道の走るルート(JR舞鶴線~京都丹後鉄道宮津線)に惑わされただけのようですね。綾部市街地から、引き続き由良川の流れに沿うルートを取る、すなわち府道で福知山市内を経て、R176経由で加悦谷に抜け、宮津市へ回るほうが、風景も良いし渋滞も少なく快適だったでしょう(由良川は福知山市からR175のルートで大江を経て丹後由良へ流路を取る)。京都~宮津・天橋立方面の特急列車も、今では福知山から京都丹後鉄道宮福線経由なので(急行【丹後】の時代は、ご丁寧に西舞鶴から宮津線を回っていた)。京都縦貫道(R478)も、綾部JCTから舞鶴市街地を通らず(舞鶴大江ICは通るが)、宮津・丹後方面へ短絡していますね。

岩滝口(「消防署前」交差点)からR178で丹後半島を周回。

「舟屋の町」で有名な伊根町の「道の駅」で、遅い昼食をとりました。時刻は確か午後2時を回っていたと思います。三条京阪からの走行距離は190km近く、同じ京都府内とはいえ随分遠くまで来たことを実感。というより、わざわざ花背・佐々里峠を大回りしたことが大きいのですがね。あと、伊根町に入る手前あたりは、狭隘区間だったため、渋滞に嵌りました。

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伊根の舟屋

* * * *

今回、かやぶきの里・美山と、舟屋の町・伊根を走行ルートに入れながらの丹後半島周回の目的の一つは、「京都府の魅力」を堪能することだったと思います。京都府は丹後半島から奈良県境にまで及ぶ、南北に細長く伸びる都道府県の一つですが、「京都府」を実感できるのは、せいぜい京丹波町より南側の地域でしょう。綾部・福知山・舞鶴以北の中丹・丹後地域まで「京都」というには、少し違和感があります。このあたりは、隣の兵庫県北部・但馬地方と合わせて一つの県にするほうが、一体感があるように思われます。

* * * *

経が岬を経て、強い西日を浴びながら、網野・久美浜(京丹後市)を通り過ぎ、やっとこさ兵庫県(豊岡市)に越境。三条京阪から兵庫県境までの走行距離は260km程で、京都府の広さを改めて実感。奈良・三重県境の南山城村から走るとすれば、300kmを超えることになるわけですが、それでも京都府の面積はさほど広くありません(面積ランキングは31位)。

豊岡市街地に着く頃には、もう日が暮れていました。これから、R312・R9・R427・R176経由で、ひたすら兵庫県を縦断して大阪市内まで走り続けるわけですが、まずR312で渋滞。和田山からR427で丹波市へ抜け、R176を快適に進んだと思えば、三田市内から長い渋滞。西宮北ICから、兵庫r82に脱して市街地へ抜けようとしたところ、またもや渋滞に呑まれるばかり・・・。山道の暗闇の中、方向感覚を失いつつも、何とか山を下りて、高級住宅地の甲陽園・夙川にたどり着きます。阪急電車の走る音が耳に入るや、ようやく大阪に帰ってきたと実感。R2に入り、日付が変わる頃に大阪梅田に着きました。

* * * *

この旅行の感想について一言でいえば、「疲れるだけの旅だった」。

あちこちで渋滞に嵌って苛立ちや焦りを感じながらの旅になったわけですが、仮に綾部~宮津間のルートをR176・加悦谷経由に取れば、もう少し快適だったことでしょう。

ただ、どうも天の神様からは、何かしら叱責を食らったようでもあります。渋滞に遭ってペースを乱されるのも、「天罰」の一つだったのではと勝手に妄想してみたり、後ろめたさは感じましたね。



今から22~23年ほど前のGW、バイク(小型二輪)で丹後半島一周の旅に出ました。

当日の天気は爽やかな五月晴れでした。さっそく、三条京阪に立ち寄り、【川端通り】を北に進みます。朝の鴨川の風が心地良かったです。出町柳駅前の三角合流点のところで、高野川と鴨川(賀茂川)を渡り、賀茂川左岸沿いの【加茂街道】を快走。青々とした若葉に包まれる「緑のトンネル」で、最高の気分(^-^)

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出町柳の三角合流点 右が賀茂川、左は高野川
両河川を挟んで糺の森・下鴨神社がある

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【加茂街道】の「緑のトンネル」

御薗橋(加茂川)を渡り、京都r38(旧道区間含む、別名【鞍馬街道】)を南丹市美山町までひたすらトレース。京都産業大学前を経て、叡山電鉄二軒茶屋駅付近から鞍馬まで、電車と並走。

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叡山電車貴船口付近
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鞍馬の町並み

鞍馬の町並みをゆっくり進んで間もなく、勾配の角度を上げ、本格的な北山の山岳道路に。「百井別れ」からしばらくR477との重複区間となります。この交差点を右折するとR477最大の酷道区間で、百井峠を越えて大原に。R477は途中を経て、琵琶湖大橋を渡り、近江盆地を東に向かって鈴鹿山脈を越え、三重県四日市市に至ります。なお、百井別れ交差点でR477をそのまま道なりに進路を取るなら、鋭角カーブが必要で、初心者ドライバーは避けるほうが無難。

百井別れを過ぎると、花背峠も近く、高度をさらに上げつつ、カーブも連続するようになります。

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花背峠

花背峠も京都市左京区。この先も、まだまだ左京区が続きます。

花背の里には茅葺き屋根も何軒か見られるが、大半はトタン屋根に張り替えられています。やはり茅葺きの手入れが難しく、職人が激減しているためでしょう。
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花背の里

下り坂が一段落し、桂川の谷間にたどり着いたところ(花背大布施町)で、R477が左(西方向)へ別れます。R477は桂川の流路にほぼ沿う形で京北町(右京区)から亀岡・園部を経て、大阪府能勢町・池田市を目指します。

ここから再びr38の単独区間となって、美山(南丹市)方向、すなわち桂川の流路と反対の進路を取り、京都市最果ての山里・広河原に。京都バス【32】系統が出町柳駅から広河原まで、1日3往復運行されています。広河原には京都市唯一のスキー場があり、京都府内有数の豪雪地帯です。

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花背~広河原あたりの風景 中央の川は桂川

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広河原バス停

ここから佐々里峠区間に差し掛かり、急勾配・カーブがしばらく続きます。佐々里峠が中央分水嶺にあたり、太平洋側と日本海側の境目です。峠で京都市(左京区)は終わり、南丹市(美山町)に。

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佐々里峠

佐々里峠を越え、茅葺きの里・美山をのんびり走り続けます。やがて、由良川に出会い、河口のある丹後由良まで、この川に ”五合目ほどまで” 寄り添う旅となります。由良川の源流は、美山町の北東・芦生原生林にあり、滋賀・福井との府県境(丹波・近江・若狭三国境)に近いところです。



西日本ジェイアールバスと全但バスは、2019年12月21日より、京都~城崎温泉間の直通高速バスを運行開始すると発表。

京都駅烏丸口発着で、途中春日ICなどに停車することから、新名神・舞鶴若狭道・北近畿豊岡道経由のルートのようです。京都縦貫道~(綾部JCT)~舞鶴若狭道経由の可能性もありそうですね。

1日2往復の運行、所要時間3時間30分~45分、片道運賃3,900円。

JRの特急【きのさき】への影響も注目でしょう。

https://trafficnews.jp/post/92016





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北近畿タンゴ鉄道(現・京都丹後鉄道)時代のタンゴエクスプローラーです。
塗装イメージは、283系オーシャンアローに似ていますね。京都駅にはタンゴエクスプローラーとオーシャンアローが両方乗り入れていたので、なおさら間違いそうです。
 


福知山市に本社をもち、北近畿一帯に店舗網を有するスーパー、さとう(フレッシュバザール)。

近年、従来の守備範囲である北近畿(京都府北部、兵庫県北部、福井県若狭地方)での出店余地が少なくなったため、兵庫県南部や京都府南部そして大阪府をはじめとする京阪神都市圏へ進出することで、活性化を図っています。

兵庫県南部においては、丹波地域(丹波市、篠山市)に隣接する西脇・加東・姫路市など東播地区への進出が目立っており、昨年神戸市垂水区へ新たに出店。2017年、神戸市北区に総合物流センターを開設し、いよいよ神戸市内および阪神地区への進出が本格化しそうな勢いです。

大阪府では2013年に初めて枚方市に出店。現在、枚方市に2店舗、高槻市に1店舗があります。

京都府南部では、長岡京市に加え、昨年城陽市にも出店を果たしました。

従来、北近畿とはなじみの薄かった京都南部および大阪府北河内地域に少しずつ店舗網を広げているのも、京都縦貫道と第二京阪によって福知山市と短時間で結ばれるようになった結果だと言えます。

今後、新たな出店が予想される地域として、

兵庫県:神戸市、明石市、三田市、猪名川町、川西市ほか
大阪府:能勢町、豊能町、茨木市、島本町、交野市、寝屋川市、四條畷市
京都府:京都市(西京区、右京区、伏見区)、向日市、宇治市、京田辺市、八幡市

が挙げられます。


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路線バス運転手不足が全国的に深刻な問題となっている中、丹海バスが宮津市6路線から今年度末で撤退する見込みです。

丹海バスは丹後半島の宮津市・京丹後市で運賃上限を200円としているため、利用客が以前よりも増加しているそうです。しかし、例によって運転手不足の問題に直面、宮津市内山間部・海岸部の6路線から撤退する意向を示しました。撤退後、宮津市が直営で通学用マイクロバスなどを使用して運行することが検討されています。

丹海バス 宮津6路線撤退へ 運転手不足、今後は市直営に
https://mainichi.jp/articles/20181201/ddl/k26/020/387000c


一般国道の指定区間(主に近畿圏)を例えば次のように変更したらどうか、と思っています。

※2017年4月22日の記事
http://katanogawara.blog.jp/archives/16409590.html

および2017年5月24日
http://katanogawara.blog.jp/archives/17500451.html

の変更です。

【308号】
(現行)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市
(変更)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市~<奈良・京都府道44号>~加茂町~和束町~信楽町中野~<307号重複>~信楽IC~<滋賀県道53号>~湖南市~<滋賀県道13号>~<477号重複>~<滋賀県道13号>~八日市市街~<滋賀県道52号>~<8号重複>~彦根市

【173号】
(現行)池田市~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市
(変更)大阪市西淀川区(大和田/R43と接続)~<大阪府道10号>~大阪空港~中国池田IC~池田市街地~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市~<R27重複>~山家~<京都・福井県道1号>~若狭本郷~<R27重複>~小浜市~<R27重複>~敦賀市

【426号】
(現行)福知山市~出石町~豊岡市
(変更)大阪市城東区(蒲生四丁目/R1と接続)~<大阪府道8号>~今福鶴見~<479号重複>~花博記念公園西口~<花博通>~門真JCT~<1号バイパス>~<油小路通>~<堀川通>~御薗橋~<京都府道38号>~鞍馬~<477号重複>~花背~<京都府道38号>~佐々里峠~<京都府道38号>~美山町~<京都府道12号>~和知(京丹波町)~<27号重複>~綾部市~<京都府道8号>~福知山市街地~<9号重複>~登尾TN~出石町~豊岡市

【427号】
(現行)明石市~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市
(変更)神戸市長田区~<兵庫県道22号>~神戸西IC~<兵庫県道22号>~三木市街地~<兵庫県道22号>~<R175重複>~西脇市~青垣町~朝来市(山東町)~<R9重複>~養父市~<兵庫県道6号>~<兵庫県道48号>~宍粟市波賀~<R29重複>~鳥取市(R9と接続)

【477号】
(現行)四日市市~甲賀市(土山)~竜王町~野洲市~(琵琶湖大橋)~大津市(堅田・伊香保)~大原(左京区)~花背峠~京北(右京区)~南丹市(八木町)~南丹市(園部町)~能勢町~川西市~<173号重複>~池田市
(変更)四日市市~南丹市(八木町)~<R9重複>~南丹市園部町~本梅(亀岡市)~能勢町~川西市(多田)~<兵庫県道12号>~川西能勢口駅前~<兵庫県道13号>~伊丹市(北村 / R171と接続)~<兵庫県道13号、新R309重複>~尼崎市(西本町 / R43と接続)

【166号】
(現行)羽曳野市~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市
(変更)堺市街地(R26と接続)~<大阪府道12号>~松原市~<大阪府道12号>~藤井寺市~<170号旧道と重複>~羽曳野市(古市)~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市~<三重県道37号>~伊勢市(R23・42と接続)

【309号】
(現行)熊野市~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区
(変更)尾鷲市~<311号重複>~新鹿(熊野市)~<三重県道737号>~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区~<松虫通>~西成区~<なにわ筋・主要地方道41号>~尼崎市(南町4)~<新R477重複>~伊丹市(北村 / R171と接続)

【371号】
(現行)河内長野市~橋本市~高野町~龍神村(田辺市)~中辺路町(田辺市)~串本町(不通区間2ヶ所あり)
(変更)大阪市北区(東天満、R1と接続)~<谷町筋~阿倍野筋、大阪府道30号>~堺市(鳳東町)~<大阪府道61号>~堺IC~<大阪府道61号>~和泉市~<R170重複>~河内長野市~<現R371>~串本町

【424号】
(現行)紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)
(変更)泉佐野市(R26と接続)~熊取町~<大阪・和歌山府県道62号>~紀の川IC~紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)

【167号】【260号】を統合<伊勢市~鳥羽市~志摩市~南伊勢町~紀伊長島町>

【新規指定A】
茨木市(畑田・名神茨木)~<大阪府道14号>~吹田市役所前~<R479重複>~上新庄~<淀川通>~長柄橋北詰~<天神橋筋>~南森町~<堺筋>~恵美須町(R25と接続)

【新規指定B】
尼崎市(武庫川 / R43接続)~<兵庫県道192号>~<兵庫県道42号>~宝塚IC~<兵庫県道51号>~有馬温泉~<県道51号>~有馬口駅~<県道51号>~箕谷IC~<428号重複>~<兵庫県道85号>~三木東IC~<県道85号>~社町~<372号重複>~下宮木~<兵庫県道23号>~北条町(加西市)~<県道23号>~福崎IC~<県道23号>~安志(姫路市)~<29号重複>~山崎IC~<兵庫県道53号>~播磨徳久駅~<179号重複>~佐用町~<179号重複>~<岡山県道46号>~和気町~<374号重複>~備前市(R2・R250接続)

【新規指定C】
<大阪中央環状線(近畿道下道)>
大阪空港(新・R173接続)~豊中市(蛍池東4 / R176接続)~千里JCT~吹田JCT~奈良~鳥飼大橋~守口JCT~門真JCT~東大阪JCT~八尾市~喜連瓜破~松原JCT~東八田~堺JCT~高石市(葛の葉町北 / R26接続)~助松JCT~<大阪府道29号(阪神高速湾岸線下道)>~りんくうタウン~<481号重複>~関西空港

【新規指定D】
伊丹市(北村交差点、R171・新R309接続)~<新R477重複>~川西市~<兵庫県道12号バイパス>~猪名川町紫合北ノ町~<兵庫県道12号>~日置東~(R372重複)~<兵庫県道77号>~大山下~(R176重複)~丹波市(水分れ)~<兵庫県道7号>~<R427重複>~朝来市~<R9重複>~<兵庫県道10号>~出石町~<R426重複>~<R312重複>~<兵庫県道3号>~城崎温泉~<兵庫県道3号>~<兵庫県道11号、R178旧道>~香住町(R178接続)

【新規指定E】(京都市内環状線)
京阪国道口(R1接続)~(R171重複)~西大路九条~<西大路通>~千本北大路~<北大路通>~烏丸北大路~(R367重複)~高野~<東大路通>~東福寺~<九条通>~京阪国道口


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R176の道なりにある「加悦SL広場」(京都府与謝野町)。
R176の福知山市~宮津市区間は、京阪神から天橋立・丹後半島への快適なドライブコースとなっています。
福知山市からかなり急な坂を登り与謝トンネルを抜けると、加悦谷の眺望がとても感動的です。
下り坂が一段落したところに加悦SL広場と道の駅があり、ドライブ・ツーリングの一服にはもってこいです。

かつて、国鉄宮津線(現・京都丹後鉄道)の丹後山田駅(→野田川駅)から加悦駅(→SL広場)まで加悦鉄道というローカル線が延びていました。この先、与謝峠を越えて福知山を目指していたようですが、1983年に廃止されました。加悦鉄道の歴史を今に伝えるミュージアムとして、加悦大江山鉱山駅跡地をSL広場として整備され、多くの観光客や鉄道ファンが訪れます。加悦鉄道で活躍していたSL・気動車・レールバスのほか、南海貴志川線で活躍していた1201形などもなぜか展示されています。展示車両の一部は車内開放されており、喫茶店・レストランも営業されています。

なお、福知山駅からR176・加悦谷経由宮津・天橋立を結ぶ丹海バスが運行されており、未成区間を含む加悦鉄道の代替ルートを担っていると言えます。

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与謝峠から加悦谷の眺望は最高


福知山市と豊岡市を結ぶ国道426号線。

400番台の国道としては全体的に走行しやすい普通の3桁国道だが、距離が50km程度と短いのがもったいないような気がしています。これもせっかくなので、思い切って指定区間を次のように延長するのはどうでしょうか?

【蒲生4(大阪市城東区):R1接続】~(大阪・奈良r8)~【今福鶴見】~(R479重複)~【花博記念公園西口】~(花博通)~【花博記念公園口・門真JCT】~(R1バイパス)~【下三栖】~(油小路通)~【九条油小路】~(堀川通・R1重複)~【堀川五条:R1・8・9接続】~(堀川通・京都r38)~【御薗橋】~(京都r38・市原バイパス)~【鞍馬駅前】~(京都r38)~【百井別れ】~(R477重複)~【花背】~(京都r38)~【佐々里峠】~(京都r38)~【安掛】~(R162重複)~【静原】~(京都r12)~(R27重複)~【味方(綾部市)】~(京都r8)~【西堀】~(R9重複)~【野花】~<現・R426>~豊岡市(R178接続)

すなわち、花博通~第二京阪側道~堀川通~鞍馬街道などを指定区間に追加することにより(R1バイパスはR426に格下げ)、京都・大阪市内へ延長するというもの。北近畿(京都・兵庫北部)の3桁国道であって大阪府北河内地域などを通る異色の国道となります(笑) 現行のR426はごく普通の地方国道ですが、新・R426は佐々里峠区間(左京区広河原~南丹市美山町佐々里)が冬季通行止となるほか、鞍馬~花背峠の急勾配・狭隘区間なども含まれ(かの酷道477との重複区間でもある)、「酷道」の要素が加わります。ただし、それ以外はやはりごく普通の国道で、全区間のトレース(冬季を除いて可能)はさほど難しくないと思われます(R477よりは走りやすいだろう)。沿線の史跡名所・有名施設として鶴見緑地、西本願寺、二条城、上賀茂神社、鞍馬寺、美山かやぶきの里、城下町・出石などが挙げられます。

接続・並行・交差する鉄道は

大阪地下鉄長堀鶴見緑地線
JR片町線
京阪交野線
京阪本線
近鉄京都線
JR東海道本線・山陰本線・東海道新幹線
阪急京都線
京都市営地下鉄東西線
叡山電鉄鞍馬線
JR山陰本線
JR舞鶴線
JR福知山線
京都丹後鉄道宮福線

京阪間では沿線にバスの車庫・営業所も多く、京阪バス交野営業所が新R426に面するほか、同門真・洛南営業所や京都京阪バス八幡営業所、京都市バス九条・西賀茂車庫などが国道の近くに立地しています。


もう20年近く昔のことですが、実は100ccのスクーターで酷道157号温見峠越えの大回り日帰り旅行をしたことがあります。

走行経路は、

【枚方市】~(R307)~【彦根市】~(R8、R21)~【瑞穂市】~(岐阜r156)~【本巣市】~(R157)~【根尾村】~(R157)~【温見峠】~(R157)~【大野市】~(R476)~【池田町】~(福井r201?)~【武生】~(R8)~【敦賀市】~(R27)~【小浜市】~(R162)~【美山町】~(京都r12)~【和知町】~(R27、R9)~【亀岡市】~(京都・大阪r6)~【高槻市】~(R170)~【枚方市】

だったと記憶しています。通過府県は大阪→京都→滋賀→岐阜→福井→京都→大阪の順。枚方~甲賀市信楽間はR168+R163+京都r5の迂回ルートも可能で、さらに京丹波町和知から少し大回りR173・能勢町経由にすれば、大阪→奈良→京都→滋賀→岐阜→福井→京都→兵庫→大阪の2府5県を巡ることになります。

しかし、あの洗い越しと「落ちたら死ぬ」で有名な絶壁酷道157号をよくスクーターで走り通せたものです。

帰りはR8の敦賀湾・杉津海水浴場界隈に沈みかける夕日の絶景が印象的でした。


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全但バス「太田」バス停(豊岡市但東町)。国道482号線の道なりです。

但東町畑山橋交差点から主要地方道2号線<宮津養父線>へ入って東(宮津方面)へ向かって、中山地区の子午線(東経135度)をクロス、府県境の緩やかな岩屋峠を越えて下ると、丹後ちりめんの里・岩屋集落に至ります。


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丹海バス「岩屋公民館前」(与謝野町)。

全但バスと丹海バスは北近畿丹後半島地域を代表する二大バス事業者。
兵庫県側は全但バス、京都府側は丹海バスがそれぞれ地域輸送を担っています。
共に阪急阪神グループで、丹海バスのバス停標デザインは阪急バスと同じですね。

しかし、日本海に面する丹後半島が京都府というのも違和感がありますね。
位置関係からして兵庫県と思われやすいが・・・。
丹後・但馬地域は一つの独立した県でまとまるほうがよさそうに思います。
仮にそうなれば、全但バスと丹海バスは合併するのが自然でしょう。


本日8月1日より東京・城崎温泉間の夜行バスが運行開始となりました。

http://www.zentanbus.co.jp/information/16002/

但馬地域と首都圏を結ぶ初めての高速バスですが、全区間の所要時間は驚異の14時間以上です!

理由はその運行経路にあります。

東京ディズニーランド~秋葉原~京都~新大阪~三ノ宮~加古川駅~姫路駅~和田山IC~豊田町(豊岡)~城崎温泉駅

で、ご丁寧に京阪神三都および姫路を回って播但道を北上するというものです。

東京~京都・大阪・神戸間は8~10時間と常識的な線ですが、ここから先、但馬地域各地がまた遠いわけです。

明らかに新幹線+<きのさき> or <こうのとり>の倍以上の所要時間であり、在来線普通列車利用でも7時間程度でしょう。所要時間だけではどう見ても鉄道利用には叶いません。果たして需要はあるのでしょうか?

なお、姫路~城崎間は隔日(2日に1回)運行なので注意。東京~姫路間は毎日運行です(神姫観光バスによる運行)。



今ふと気づいたんだが、兵庫県但馬地方(豊岡、城崎ほか)と京阪神を直通する列車は、同じ県内の神戸市よりも、大阪市および京都市発着列車のほうが多い。

豊岡・城崎温泉からは大阪・新大阪へ福知山線経由の特急<こうのとり>、京都へは山陰本線経由<きのさき>がそれぞれ発着している。<こうのとり>は7往復、<きのさき>は4往復で、287・289系電車で運転されている。

神戸市(神戸、三ノ宮)へは、<はまかぜ>が播但線経由大阪行きが1日3往復発着している。播但線の一部は非電化のためキハ189系使用だが、気動車の利点を生かし山陰本線城崎温泉以西の非電化区間へ進んで香住・浜坂そして鳥取まで乗り入れる。

すなわち、大阪へは福知山線経由と播但線経由の2ルートが存在、播但線経由のほうが距離が長い。ただし、和田山以西~大阪間を乗り通すとき、特急券の料金は距離の短い福知山線経由で計算することになっている。

福知山線経由<こうのとり>のほうが早いのに播但線経由の<はまかぜ>が存在する理由は、姫路や神戸への利便性確保のためで、兵庫県内優等列車としての使命を担っている。実際、<はまかぜ>は大阪駅発着の時点では空気輸送のことが多く、三ノ宮・神戸から客の出入りが見られる。<はまかぜ>の新大阪発着は無く、代わりに<こうのとり>が全て新大阪まで乗り入れている。

<はまかぜ>の魅力の一つは車窓から海の景色を楽しめることだろう。JR神戸線須磨-明石間付近で明石海峡と淡路島、城崎温泉以西の山陰本線では山陰海岸(日本海)の絶景が堪能できる。

福知山線経由の<こうのとり>も、実は少しだけ神戸市を掠る(道場駅付近)が、神戸市街地とは遠く離れた山あいのところにある。神戸市内へは三田で神戸電鉄、宝塚で阪急今津線・神戸線、もしくは尼崎でJR神戸線に乗り換える必要がある。尼崎は昔、基本的に各駅停車しか止まらなかったが、JR東西線開通後、新快速や<こうのとり>なども停車し、各方面への乗り換えの利便を図っている(<はまかぜ>は尼崎通過)。

このほか、豊岡-京都間には宮津線(京都丹後鉄道)経由の特急列車(豊岡-久美浜間各駅停車)も2往復運転されている。宮津線経由だと大半の区間が京都府内であり、丹後地域~京都市内を直通する役目を担っている。


京都市と小浜(若狭地方)を結ぶバスは、ありそうで最近までなかった。

京都と小浜は古来から文化・経済面でのつながりが深く、両都市間を最短で結ぶ道路は国道162号線(高雄・京北・美山経由、周山街道)と国道367号線(大原・朽木経由、鯖街道)の2本がある。かなり昔、国鉄バスが162号線経由で運転されていた(→現在の西日本JRバス京都京北線)。一方、出町柳駅前と朽木(高島市)を国道367号線で結ぶ長距離バス(京都バス)が冬季を除く土曜・休日のみに運行されている。

京都・小浜間を結ぶ列車は、現在は運転されていないが、山陰本線園部-綾部間電化(1996年)までは、気動車急行「丹後」が小浜線に乗り入れていた(ただし、小浜線内は敦賀発の片道1本のみ「わかさ」→西舞鶴で宮津線からの「丹後」と連結、他は普通列車)。舞鶴線・小浜線電化後、特急「まいづる」が小浜まで臨時延長していた時期もあったが、取り止めとなっている。

現行の京都・小浜間高速バスは、京都交通(日本交通グループ)と西日本JRバスの共同で運行されている。走行経路は、京都縦貫道~舞鶴若狭道であり、西舞鶴・東舞鶴駅にも立ち寄り、かつての急行「丹後」と同様のルートだ。

大阪と小浜を結ぶ高速バスは、2003年から近鉄バス・福井鉄道バスの共同で運行されてきたが、2016年より大幅に減便され福井鉄道単独での運行となっている。



京都府北部の丹後半島を拠点とする丹海バスの写真を見て、ふと思った。

丹海バスの「京都ナンバー」を見るや、やはり丹後半島が京都府であることに違和感を覚える。

「京都府が日本海に面している」ことを知らない人も多いのは納得。
そもそも綾部・福知山・舞鶴以北の丹後半島地域は、あまり「京都」という実感がないだろう。
「海の京都」という言葉も秘かに流行っているが、やはり違和感は拭えない。

位置関係からして、どちらかといえば兵庫県だと思われやすいところだが、兵庫県にしてもやはり違和感はある。むしろ、但馬と一体化して独立した一つの県を作ったほうがよいかと思う。

北西から南東に細長く伸びる京都府だが、「京都府」を実感できるのは、せいぜい美山町(南丹市)および京丹波町あたりより南側の地域ではないだろうかと思う。

丹後半島よりは、むしろ東側の福井県若狭地方のほうが、物理的にも歴史的に京都との親近感が強い。位置的にも京都市の真北にあたり、古来から複数の「鯖街道」によって若狭小浜と京都が結ばれ、交流は盛んだった。

ただし、京都と小浜を結ぶ列車は現在運転されていない。
京都と丹後半島を結ぶ列車は、同じ県内ということもあって、「タンゴエクスプローラー」などが1日数本運転されているが、府県境を越えるとやはり難しいのかな。せっかく小浜線も電化されているので、特急「まいづる」を小浜まで延長することは現実的可能性として考えられるんだが(一時期、臨時で延長運転が行われたこともあるが、やめてしまった)。非電化時代は急行「丹後」が小浜線内普通列車、あるいは「わかさ」として敦賀まで乗り入れていた。




一般国道の指定区間(主に近畿圏)を例えば次のように変更したらどうか、と思っています。

※2017年4月22日の記事
http://katanogawara.blog.jp/archives/16409590.html
の改訂・変更です。

【308号】
(現行)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市
(変更)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市~<奈良・京都府道44号>~加茂町~和束町~信楽町中野~<307号重複>~信楽IC~<滋賀県道53号>~湖南市~<滋賀県道13号>~<477号重複>~<滋賀県道13号>~八日市市街~<滋賀県道52号>~<8号重複>~彦根市

【422号】
(現行)大津市~紀伊長島町→全区間指定解除

【368号】
(現行)伊賀市(上野市街地)~名張市~美杉村(津市)~飯南町~勢和多気
(変更)大津市~<旧422号>~信楽町~<旧422号>~伊賀市~名張市~美杉村~飯南町~勢和多気~<三重県道13号>~<三重県道37号>~伊勢市街地~伊勢IC

【173号】
(現行)池田市~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市
(変更)大阪市西淀川区(大和田/R43と接続)~<大阪府道10号>~大阪空港~中国池田IC~池田市街地~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市~<27号重複>~山家~<京都・福井県道1号>~若狭本郷~<27号重複>~小浜市

【426号】
(現行)福知山市~出石町~豊岡市
(変更)大阪市城東区(蒲生四丁目/R1と接続)~<大阪府道8号>~今福鶴見~<479号重複>~花博記念公園西口~<花博通>~門真JCT~<1号バイパス>~<油小路通>~<堀川通>~御薗橋~<京都府道38号>~鞍馬~<477号重複>~花背~<京都府道38号>~佐々里峠~<京都府道38号>~美山町~<京都府道12号>~和知(京丹波町)~<27号重複>~綾部市~<京都府道8号>~福知山市街地~<9号重複>~登尾TN~出石町~豊岡市

【427号】
(現行)明石市~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市
(変更)神戸市長田区~<兵庫県道22号>~神戸西IC~<兵庫県道22号>~三木市街地~<兵庫県道22号>~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市(山東町)~<9号重複>~<兵庫県道10号>~出石町~<426号重複>~<312号重複>~<兵庫県道3号>~城崎温泉~<兵庫県道11号>~竹野町~<兵庫県道11号>~香住町(R178接続)

【477号】
(現行)四日市市~甲賀市(土山)~竜王町~野洲市~(琵琶湖大橋)~大津市(堅田・伊香保)~大原(左京区)~花背峠~京北(右京区)~南丹市(八木町)~南丹市(園部町)~能勢町~川西市~<173号重複>~池田市
(変更)四日市市~南丹市(八木町)~<京都府道73号>~本梅(亀岡市)~能勢町~川西市(多田)~<兵庫県道12号>~川西能勢口駅前~<兵庫県道13号>~尼崎市(西本町 / R43と接続)
(南丹市園部町をショートカット)

【166号】
(現行)羽曳野市~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市
(変更)堺市街地(R26と接続)~<大阪府道12号>~松原市~<大阪府道12号>~藤井寺市~<170号旧道と重複>~羽曳野市(古市)~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市

【309号】
(現行)熊野市~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区
(変更)尾鷲市~<311号重複>~新鹿(熊野市)~<三重県道737号>~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区

【310号】
(現行)堺市~大阪狭山市~河内長野市~五條市
(変更)堺市~大阪狭山市~河内長野市~<現・371号>~橋本市(R24と接続)

【370号】
(現行)奈良市(針IC)~宇陀市~大宇陀町~吉野町~五條市~橋本市~九度山町~高野町~紀美野町~海南市
(変更)大阪市天王寺区(四天王寺前 / R25と接続)~<大阪府道30号/阿倍野筋>~堺東駅前~<大阪府道30号>~南陵町~<大阪府道34号>~泉が丘~<大阪府道34号>~亀の甲~<310号重複>~河内長野市~<現・310号>~五條市~<24・新480号重複>~橋本市~九度山町~高野町~紀美野町~海南市

【371号】
(現行)河内長野市~橋本市~高野町~龍神村(田辺市)~中辺路町(田辺市)~串本町(不通区間2ヶ所あり)
(変更)和泉市(R26と接続)~<現・480号>~かつらぎ町~<現・480号>~高野町~龍神村~中辺路町~串本町

【480号】
(現行)和泉市~かつらぎ町~高野町~花園町~有田川町~有田市
(変更)向日市(R171と接続)~<京都府道79号>~横大路~観月橋~<京都府道7号>~宇治市街地~<京都府道3号>~<京都府道62号>~宇治田原町~<京都府道62号>~<163号重複>~笠置町~<京都・奈良府県道4号>~柳生~<369号重複>~針IC~<369号重複>~宇陀市~<現・370号>~吉野町~<169号重複>~<24号重複>~橋本市~<現・371号>~高野町~花園町~有田川町~有田市

【424号】
(現行)紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)
(変更)泉佐野市(R26と接続)~熊取町~<大阪・和歌山府県道62号>~紀の川IC~紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)

【新規指定A】
南森町(R1と接続)~天神橋筋8~<大阪府道14号>~上新庄~<479号重複>~吹田市役所前~<大阪府道14号>~茨木IC~<171号重複>~今城町~<大阪・京都府道6号>~下矢田(亀岡市)~<9号重複>~南丹市(園部町)~<京都府道19号>~南丹市(美山町)(162号と接続)

【新規指定B】
尼崎市(武庫川 / R43接続)~<兵庫県道192号>~<兵庫県道42号>~宝塚IC~<兵庫県道51号>~有馬温泉~<県道51号>~有馬口駅~<県道51号>~箕谷IC~<428号重複>~<兵庫県道85号>~三木東IC~<県道85号>~社町~<372号重複>~下宮木~<兵庫県道23号>~北条町(加西市)~<県道23号>~福崎IC~<県道23号>~安志(姫路市)~<29号重複>~山崎IC~<兵庫県道53号>~播磨徳久駅~<179号重複>~佐用町~<179号重複>~<岡山県道46号>~和気町~<374号重複>~備前市(R2・R250接続)

【新規指定C】
<大阪中央環状線(近畿道下道)>
大阪空港(新・R173接続)~豊中市(蛍池東4 / R176接続)~千里JCT~吹田JCT~奈良~鳥飼大橋~守口JCT~門真JCT~東大阪JCT~八尾市~喜連瓜破~松原JCT~東八田~堺JCT~高石市(葛の葉町北 / R26接続)~助松JCT~<大阪府道29号(阪神高速湾岸線下道)>~りんくうタウン~<481号重複>~関西空港





一般国道の指定区間(主に近畿圏)を例えば次のように変更したらどうか、と思っています。

【308号】
(現行)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市
(変更)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市~<奈良・京都府道44号>~加茂町~和束町~信楽町中野~<307号重複>~信楽IC~<滋賀県道53号>~湖南市~<滋賀県道13号>~<477号重複>~<滋賀県道13号>~八日市市街~<滋賀県道52号>~<8号重複>~彦根市

【422号】
(現行)大津市~紀伊長島町→全区間指定解除

【368号】
(現行)伊賀市(上野市街地)~名張市~美杉村(津市)~飯南町~勢和多気
(変更)大津市~<旧422号>~信楽町~<旧422号>~伊賀市~名張市~美杉村~飯南町~勢和多気~<三重県道13号>~<三重県道37号>~伊勢市街地~伊勢IC

【173号】
(現行)池田市~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市
(変更)大阪市西淀川区(歌島橋)~<大阪府道10号>~大阪空港~中国池田IC~池田市街地~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市~<27号重複>~山家~<京都・福井県道1号>~若狭本郷~<27号重複>~小浜市

【426号】
(現行)福知山市~出石町~豊岡市
(変更)大阪市(本町)~<中央大通>~深江橋~<479号重複>~花博記念公園西口~<花博通>~門真JCT~<1号バイパス>~<油小路通>~<堀川通>~御薗橋~<京都府道38号>~鞍馬~<477号重複>~花背~<京都府道38号>~佐々里峠~<京都府道38号>~美山町~<京都府道12号>~和知(京丹波町)~<27号重複>~綾部市~<京都府道8号>~福知山市街地~<9号重複>~登尾TN~出石町~豊岡市

【427号】
(現行)明石市~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市
(変更)神戸市長田区~<兵庫県道22号>~神戸西IC~<兵庫県道22号>~三木市街地~<兵庫県道22号>~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市(山東町)~<9号重複>~<兵庫県道10号>~出石町~<426号重複>~<312号重複>~<兵庫県道3号>~城崎温泉~<兵庫県道11号>~竹野町~<兵庫県道11号>~香住町

【166号】
(現行)羽曳野市~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市
(変更)堺市街地(26号と接続)~<大阪府道12号>~松原市~<大阪府道12号>~藤井寺市~<170号旧道と重複>~羽曳野市(古市)~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市



先日、京都市の行政区全面的に再編したほうがよいのでは、という記事をエントリーした。

http://katanogawara.blog.jp/archives/12551534.html


京都府全体についても、やはり市町村再編が望まれるのではないか(他の都道府県についても同様だが)。

まず、大きなポイントは

◎綾部市以北の中丹・丹後地域を兵庫県但馬地方と合わせて、「豊岡県」をつくる

明治初期の廃藩置県の頃、北近畿一帯が一つの「豊岡県」だった時期がある。現在の福知山市・舞鶴市以北の丹後半島および兵庫県北部の丹波・但馬地方全体で「豊岡県」を構成していた。当時、綾部市(旧・何鹿郡)以南の現在の京都府にあたる地域が、「京都府」だった。

新・「豊岡県」は基本的には明治初期の豊岡県と同じものでよいと思うが、篠山市・丹波市の加古川流域については、むしろそのまま兵庫県のほうが理にかなっている(丹波市の旧・春日町と市島町を豊岡県にすればよい)。明治初期の京都府がなぜ「綾部市以南」までだったのかは少し気になる。また、「京丹後市」はもちろん名称の変更が必要だし、やはりいくつかの町単位に分けるほうが、住民生活者の目線で理想的だろう。「京都丹後鉄道」も当然のことながら、元の「北近畿丹後鉄道」などに改称する必要がある。また、福知山市も豊岡市もとにかく広くなりすぎたので、ここもやはり住民目線での再編が必要だろう(観光地のネームバリューを高めるべく、大江・出石・城崎の町名復活も望まれる)。

ついでに兵庫県も、南東部・猪名川流域の尼崎・伊丹・川西市および猪名川町は大阪府に編入するほうが自然ではないかと思う(現に市外局番は大阪府扱い)。


新・「京都府」は、現在の船井郡京丹波町および南丹市以南とする。

まず、南丹市の再編が必要だろう。中央分水嶺をまたいで日本海側と瀬戸内海側の両側の地域を抱える南丹市だが、やはり

(旧)八木町・園部町・日吉町(+亀岡市の一部縁辺部) → 新・園部市
(旧)美山町 → 新・美山町

あたりが、地理的条件からして一番自然だろう。

京都市の縁辺部については、先の記事でコメントしたように、

伏見区醍醐一ノ切町~三ノ切町(郵便番号520の地域) → 滋賀県大津市
伏見区桂川右岸 → 向日市、長岡京市
伏見区淀 → 久御山町 または 新・淀町
伏見区向島 → 久御山町 または 宇治市
南区桂川右岸 → 向日市
西京区府道6号線付近 → 大阪府高槻市
右京区嵯峨堀畑 → 亀岡市
右京区京北町 & 左京区花背・広河原 → 新・京北町
左京区久多 → 滋賀県新・朽木町(旧・朽木村と合併)

ぐらいが、地域的つながりの観点から自然だろうと思われる。

八幡市の男山丘陵西側の地域は、典型的な大阪のベッドタウン住宅街であって大阪府枚方市樟葉(くずは)の生活圏にあたり、枚方市(ただ、これだと枚方市が広くなりすぎるので、枚方市北部と一体で「くずは市」もあり)に越境編入するほうがまとまりがよいだろう。実際、八幡市制化(1977年)直後の1980年代、枚方市との越境合併を求める住民運動が活発だったという。ただし、石清水八幡宮のある男山山上は、地形的に京都盆地の縁辺部にあたり、「平安京を裏鬼門から守る」ための神社としての歴史的文脈からして、京都府のままのほうがよいだろう。

一方、淀川・桂川対岸の大阪府島本町は、京都府(大山崎町)に越境編入しても違和感はなさそうだ(市外局番、郵便番号とも京都府扱い)。

「平成の大合併」が一段落する頃に誕生した木津川市(相楽郡木津・山城・加茂町を合併)については、やはり不自然さは拭えない。(旧)木津町と精華町を合併して一つの市を構成するのならともかく(精華町は結局合併に参加せず)、木津川対岸の山城町までを巻き込むのはいかがなものか。山城町は井手町(綴喜郡)と合併するほうが良かった。浄瑠璃寺・岩船寺などのある東側の加茂町も単独のままのほうがよかったように思う(あるいは相楽郡東部の笠置・南山城と合併するほうがまだよい)。

木津川市や相楽郡など、奈良に近い最南端の地域は、奈良県と思われやすく、いっそのこと奈良に編入したほうがよいかと思いきや、地形的には京都盆地の南縁辺部であり、微妙なところだ。


大阪と福井県西部・若狭地方を結ぶ昼間高速バス「わかさライナー」。

わかさライナーは2003年9月より運行開始する。
2003年といえば、若狭路の交通が大きく変わった年だった。JR小浜線の電化と同時に、舞鶴若狭自動車道の小浜以西が開通。JR小浜線は電化後も特急列車は臨時を除いて運転されることはなく、列車本数も少なくて相変わらず不便だ。やはり延伸する高速道路には叶わないということだろう。

「わかさライナー」は舞鶴若狭道を経由し、近鉄バスと福井鉄道との共同運行の体制がとられた。運行経路は、

なんば(OCAT)-大阪駅前(地下鉄東梅田駅)-大阪国際空港(伊丹空港)-(中国道、舞鶴若狭道)-和田駅前-道の駅・シーサイド高浜-本郷駅前-小浜駅前-道の駅・若狭おばま

で、所要時間約3時間30分程度。近鉄バスの若狭地方への進出は意外だった。当初はあべの橋バスステーション(JR天王寺駅)に乗り入れていたが、のちに廃止される。一方、伊丹空港への乗り入れは2008年に開始。最盛期には1日5往復以上あったが、2013年には4往復に減便され、さらに2016年6月より、近鉄バスが撤退、福井鉄道の単独運行となり、1日2往復に減便される。

福井県若狭地方は事実上関西文化圏にあり、関西電力の原子力発電所が林立しているが、行政関係は名古屋を中心とする中部地方の管轄下で、三重県伊賀地方と同様の立場だ(名鉄グループの福井鉄道バスが若狭地方をもカバーしているのは少し違和感がある)。かつて、名古屋から米原・敦賀経由小浜線に直通する気動車急行「大社」「エメラルド」が運転されていた。


とあることから、兵庫県北部の但馬地方の郵便番号について興味深いことを知った。

兵庫県内の郵便番号は、上3桁が

650台 神戸市・芦屋市、淡路島
660台 阪神
670台 姫路・播磨地域

と大別できるが、日本海側の但馬地方は、姫路ナンバーの地域にもかかわらず、意外にも大半の市町村が南東部の阪神と同じ660台(667、668、669)なのだ。例外は、播但線沿線の朝来市の旧生野町・朝来町。

ついでに丹波地方も調べてみたら、篠山市・丹波市も669であり、三田市などと同じだ。

660台は大阪市に隣接する尼崎の地域区分局を表しており、尼崎市を拠点にJR福知山線および山陰本線に沿った地域全体をカバーしていることになる。但馬地方から県都・神戸市への交通はとにかく不便であり(むしろ大阪市や京都市へ行くほうがまだ便利)、それをカバーする目的も兼ねて播但線経由の特急「はまかぜ」(キハ189系)が現在も運行中である。また、浜坂・新温泉町方面から神戸三宮への長距離バス(全但バス)も1日数本運行されている。

なお、JR福知山線は終点・福知山駅だけ京都府であるが、福知山市の位置が大阪・京都よりもかなり西へ寄ってるだけに兵庫県と思われやすい。大阪・尼崎方面から但馬へは、JR福知山線経由だと福知山付近で一旦京都府に踏み入れるも、山陰本線を西へ進んで再び兵庫県に入る経路をたどることになる。

ちなみに、衆議院小選挙区の兵庫5区について、但馬・丹波地域全体に加えて、大阪のベッドタウンである三田市・猪名川町まで広範囲に及ぶことに、違和感や不満を持つ住民も多いだろう。せいぜい三田市・猪名川町・篠山市・丹波市だけで一つの選挙区を作り、但馬地域は独立した一つの選挙区にするのが自然だろう。あるいは、尼崎・伊丹・川西・猪名川の4市町は大阪府に編入するほうが、より合理的だと思われる(実際、市外局番は大阪府扱いなので)。



1996年3月の福知山駅前です。
電化直前の山陰本線園部-綾部間、および廃止される急行「丹後」「但馬」などを名残惜しんで、「青春18きっぷ」の旅に出ました。

福知山駅は高架工事前で、旧・京都交通の古いバスも見れました。

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西工カマボコのMS512です(1976年式)。もともと京都国道線で活躍していて祇園・四条河原町・亀岡界隈で見かけることもあったが、1992年ごろより綾部・福知山ローカルに転用されました。1998年ごろまで現役だったようです。車体が長いですね~。

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同じく京都交通の日野RE121。京阪バスからの移籍車です。かつて、京都交通には京阪バスからの8~10年落ち中古が流れることも多かったようです。その後、京都交通の亀岡・南丹市以南の路線が京阪バスグループの「京阪京都交通」として生まれ変わるとは思いませんでした。

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福知山駅に到着したキハ58系の急行「みやづ」(大阪発宮津行き)です。電化後の福知山線を走行する気動車急行でしたが、かつての「丹波」「だいせん」とはちがってわずか2両の短い編成で、しかも毎日運転の臨時列車でした。これも1996年3月改正でなくなりました。

福知山駅には、京都交通のほか、西日本JRバス(園福線)および丹海バスも乗り入れています。かつては氷上方面から神姫バスも乗り入れていました。

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