2024年03月12日 奈良交通 近鉄生駒駅にて(2014年) 近鉄生駒駅前に停車中の奈良交通ブルーリボンシティ・田原台行き。上の連絡デッキの柵に「生駒ゑびす祭り」(往馬大社・生駒神社)の垂れ幕が掲げられていますね。正月の祝賀気分の余韻が残る、ちょうど鏡開きの頃だったと思います。当日、ここから田原台行きのバスに乗車し、京阪バス【18】号経路(田原線)に乗り継いで、私市まで移動しました。 京阪交野線(旧・信貴生駒電鉄)はもともと枚方と生駒を磐船街道に沿って結び、さらに現在の近鉄生駒線とつなげる計画だったが、私市から先の山峡地形に阻まれて実現しませんでした。京阪バス田原線も2023年9月に廃止されてしまいました。したがって、磐船街道をバスで移動することももはや不可能に。
2024年01月09日 奈良交通【102】【103】【112】ほか <学園前駅~鹿ノ台北2丁目> 奈良交通・鹿ノ台線(学園前駅~学研奈良登美ヶ丘~鹿ノ台北2丁目)。近鉄学園前駅を拠点に奈良市西北部の団地・住宅地を南北に貫く路線系統の一つです。主な停留所は、学園前駅(北口)~鶴舞町2丁目~登美ヶ丘1丁目~登美ヶ丘2丁目~登美ヶ丘3丁目~北登美ヶ丘1丁目~学研奈良登美ヶ丘駅(※一部便市道沿いのバス停に停車)~樋の平~鹿ノ台東1丁目~鹿ノ台北2丁目学園前駅で近鉄奈良線、学研奈良登美ヶ丘駅で近鉄けいはんな線と接続。学研奈良登美ヶ丘駅構内は奈良市と生駒市の境目にあり、境界が入り組んでいます。国道163号線を跨いで鹿ノ台という住宅街に入ります。鹿ノ台は県境を挟んで京都府精華町(光台)に隣接しているが、両者間の車両での直接の行き来は不可です(国道163号線に回る必要があります)。当路線系統には【102】【103】【112】【113】の4種類が設定されており、以下の相違点があります。【102】学研奈良登美ヶ丘駅(南)に停車【103】学研奈良登美ヶ丘駅(南)に停車、急行便(学園前駅行きのみ運行)【112】各駅停車【113】急行便(鹿ノ台北2丁目行きのみ運行)【103】【113】急行便は、学園前駅~学研奈良登美ヶ丘間の一部の停留所を通過します。運行ダイヤは、平日15分間隔、土休日20分間隔での【112】系統を基本としています。朝夕ラッシュ時には他の3系統が加わります。
2023年08月29日 京阪バス 田原線【18】号経路 メモリアル 京阪バス【18】号経路・田原線(京阪交野市駅~田原台1丁目)が2023年9月9日(土)に廃止されることになりました。【18】号経路は、京阪交野市駅(大阪府交野市)から京阪私市を経て、国道168号線(磐船街道)の山道を南下し、奈良県生駒市の北端に踏み入れつつ、大阪府四條畷市の田原台を巡り、田原台1丁目に至る路線。途中、磐船街道沿いに「星のブランコ」や磐船神社などの見どころがあります。京阪バスで唯一奈良県に乗り入れる路線だが、田原線の廃止に伴い、奈良県から路線撤退となります。かつて、田原台から国道163号線を西に進み、清滝峠から四條畷市街地を経て、京阪大和田駅前(門真市)までの長距離路線でした。1960年代から運行の老舗路線で、1970年代後半までボンネットバスが使用されていたようです。【18】号経路は、現在土休日に2往復のみの免許維持路線。交野営業所の管轄です。最終運行日は2023年9月3日(日)となります。磐船街道には、かつて近鉄東生駒駅から京阪私市まで奈良交通(私市線【67】系統)が乗り入れていました(2002年廃止)。ちなみに、 現・京阪交野線を開通させた信貴生駒電鉄は、同線を私市から磐船街道に沿って生駒まで伸ばし、さらに現在の近鉄生駒線とつないで信貴山へのアクセスルートにする計画でした。京阪交野市駅に到着する【18】号経路・午前便田原台1丁目バス停には奈良交通(生駒駅行き)が多く出入りする夕方の京阪交野市駅行き出発を待つ(2002年)星のブランコバス停府民の森 ほしだ園地(星のブランコ)哮橋(いかるがばし)バス停奈良交通(私市線)は既に撤退しているバス停の路線図(交野営業所管内)もかなり古いまま羽衣橋バス停大阪府(交野市)・奈良県(生駒市)境界手前にある北田原バス停奈良県区間では奈良交通のバス停標を間借り「京阪バス」の文字は消える森山バス停生駒市から四條畷市に入ったところにある中番バス停照湧バス停四條畷市コミュニティバス「田原台二丁目」と同じ場所田原線廃止に伴い「照湧」バス停はなくなるコミュニティバスは京阪バス(門真営業所)が運用おまけ 四條畷市コミュニティバス四條畷市街地(四条畷駅ほか)と田原台地区を直結
2023年07月14日 奈良交通【115】【130】系統 <JR・近鉄奈良駅~佐保台方面> 奈良交通【115】【130】系統(JR・近鉄奈良駅~佐保台方面、佐保山線)。当路線系統は、JR・近鉄奈良駅から佐保台3丁目経由、JR平城山(ならやま)駅東口または近鉄高の原駅を結ぶ路線です。主な停留所は、【115】JR奈良駅西口~油坂船橋商店街~近鉄奈良駅~佐保橋~鴻ノ池~市営球場~奈保山御陵~高の原ゴルフセンター~佐保台3丁目~佐保台2丁目~佐保台西口~平城大橋~朱雀6丁目~高の原駅【130】JR奈良駅西口~油坂船橋商店街~近鉄奈良駅~佐保橋~鴻ノ池~市営球場~奈保山御陵~高の原ゴルフセンター~佐保台3丁目~佐保台2丁目~平城山駅東口JR奈良駅(西口)から近鉄奈良駅を経て、【やすらぎの道】+奈良県道44号を北上。鴻ノ池・市民球場付近は、かつて奈良ドリームランドがあったところですね。ドリームランドの跡地はどうなったのでしょうか? 「奈良阪町北」交差点から【ならやま大通り】を西に進みつつ、佐保台地区を巡回。佐保台にはちょうどJR平城山駅(東口)に隣接しています。平城大橋を渡り、朱雀地区を経て、近鉄高の原駅に至ります。基本的に【130】系統(JR・近鉄奈良駅~高の原駅)が毎時2本の運行ダイヤです。【115】系統(平城山駅東口発着)の本数はごくわずか(朝方に奈良駅行き2本、深夜に平城山駅行き1本)ですが、実質的に【130】系統の区間便と見なせます。平城山駅へは「佐保台2丁目」バス停を代用することも可能です。ただし、平城山駅の東側にはJRの車庫(吹田総合車両所奈良支所)が設置されているため、駅舎から東口バスのりばまで200mほどの距離があります(歩道橋で連絡)。JR・近鉄奈良駅~奈保山御陵間は、府県境を越えて京都府木津川市の州見台や加茂方面を結ぶ路線系統との共用区間でもあり、発着総本数は多いです。佐保山線は上記2系統のほか、区間便として【117】(佐保台3丁目~高の原駅)も設定されています。高の原駅(近鉄京都線)は基本的に特急は通過ですが、近年通勤時間帯を中心に高の原に停車する特急が増加傾向(朝方の京都行き、夕方以降の奈良・橿原神宮前・伊勢方面行き)にあります。【115】【130】系統 運行マップ(青色)
2023年06月01日 王寺~大和高田 バス乗り継ぎルート バス乗り継ぎルート、奈良県編を一つ。奈良盆地西部の王寺~大和高田間を調べてみました。王寺~大和高田間はJR和歌山線によって最速最短ルートで結ばれ、また国道168号線が和歌山線に並行しています。両者間を近鉄で移動するとなれば、遠回りになります(新王寺~西田原本 / 田原本~大和八木~大和高田の2回乗り換えが必要)。両地点間を直接結ぶバスはあるようでないですね。ただ、途中の徒歩を含め1回の乗り継ぎで何とかたどり着くことが可能です。【ルート1】王寺駅(南) ~ 馬見北9丁目 (奈良交通【13】【15】)馬見北9丁目 ~ 竹取公園東 (馬見北9丁目から東1km程度徒歩)竹取公園東 ~ 近鉄大和高田駅(大阪線) または 高田市駅(南大阪線) (奈良交通【8】【12】【13】)※【12】は近鉄大和高田駅止まり【ルート2】王寺駅(南) ~ 五位堂駅 (奈良交通【13】)五位堂駅 ~ 築山 (国道165号線を東1.5km程度徒歩)築山 ~ 近鉄大和高田駅(大阪線) または 高田市駅(南大阪線) (奈良交通【8】【12】【13】)※【12】は近鉄大和高田駅止まり馬見北9丁目~竹取公園東五位堂駅~築山 徒歩ルート
2023年02月12日 学生時代 旅行すればよかったと思うところ(その1) 学生時代~30代前半ごろまでを振り返り、訪問すればよかったと思う場所・地域などを思いつくままに書いてみました。(その1)では、主に近畿圏(京阪神)エリアについて。 1、服・カバン・時計などの買い物2、もっと北摂・神戸・泉州・奈良方面などを積極的に訪れればよかった3、バイクでの紀伊半島縦断の旅1、服・カバン・時計などの買い物今の自分だったら、梅田まで積極的に出向くでしょう。特にグランフロント大阪には、ワンランク上のお手ごろセレクトショップが多く入っており、訪れるだけで楽しいです。私が10~20代の頃、枚方のビオルネ・イズミヤ・近鉄百貨店、あるいはダイエー・長崎屋などでよく購入していました。しかし、残念ながら店自体消えたり、衣料品売場は縮小・陳腐化してしまい、かつてのようになかなかお気に入りのものが見つからないのが現状ですね(→楽天・Amazon・zozoなどネットショップで買うほうがはるかに良い)。当時の自分の姿を振り返れば、正直あまりおしゃれとは言えず(家の人にも呆れられるほどだった)、そのわりに結構無駄な買い物が多かったと反省しています(決して贅沢しているわけではないが)。普段のカジュアルなら、今時ユニクロあるいは無印良品で十分でしょう。私個人的に高槻阪急(内の店舗)を結構重宝しています。また、梅田に行く機会に、阪神百貨店デパ地下・スナックパークで昼食を買うのも、一つの楽しみ。昭和のころなら、デパートの食堂という楽しみ方もあったでしょう。あるいは、天神橋筋商店街(JR環状線・天満下車)の安くて美味い店に入るのも、別の楽しみですね。ちなみに、一番新しいスーツは、阪急三番街の専門店で購入しました。2、もっと北摂・神戸・泉州・奈良方面などを積極的に訪れればよかった休日はなぜか、京都に現実逃避することに異様なこだわりを持った時期がありました。北摂(阪急沿線)・阪神、神戸、姫路、東大阪、南大阪(泉州、南河内)、奈良大和路、伊勢志摩など、他エリアで楽しめるところは多いのに、実にもったいないことだと思いました。たこやき・お好み焼き、かすうどん、神戸南京町、明石焼き、たこめし、えきそば(姫路)、鶴橋の焼肉、泉州かしみん焼き、瓢箪山ドーナツ、天理ラーメン、にゅうめん、伊勢うどん、ほかさまざまなB級グルメの旅。あるいは駅弁めぐりの旅(神戸・姫路・篠山口・米原・吉野口・和歌山・松阪ほか)。賑やかな商店街めぐり(尼崎、神戸水道筋・元町・長田、石橋、千林、駒川、瓢箪山、大和高田、天理ほか)。阪急・阪神・近鉄電車などにもっと積極的に乗り回る。阪急・阪神・近鉄・南海バス、そして奈良交通・三重交通の面白い長距離路線めぐり。北摂エリアでは、池田市は特に訪ねたいところ。小林一三記念館、カップヌードルミュージアム、五月山公園、久安寺ほか、見どころがいっぱいあるじゃないですか!兵庫県立美術館とかファッション美術館(六甲アイランド)を見て、B級グルメでランチ、ケミカルシューズを楽しみながら買い物する、余裕があれば須磨海岸あるいは有馬温泉湯めぐりという「神戸の休日」。これは自分のファッションのレベルアップの「上級編」でしょう(入門~基本編はユニクロ・無印または高槻阪急、基本~中級編はグランフロント、という感じにとらえています)。近鉄沿線では石切神社、生駒山上、佐伯美術館、西ノ京、天理、橿原今井町、大和高田、明日香村、富田林寺内町、当麻寺、長谷寺、室生寺などを巡りたいところですね。3、バイクでの紀伊半島縦断の旅20代半ばごろ、なぜか国道310+168号経由の、大阪市内~堺市~河内長野~五條~十津川~新宮(~熊野市~尾鷲~伊賀~宇治~京都市内)ルートのバイク旅行に嵌っていました。今の自分なら、むしろ国道309号線(黒滝・天川・上北山村)経由にこだわるでしょう。それも、この国道が「兵庫県(三田・宝塚・伊丹)から十三・なにわ筋を経て、奈良県および三重県東紀州(尾鷲)まで続いている」ものと考えて、一旦兵庫県へ大回りします。枚方・交野からなら、国道168号線をそのまま単純に(生駒・王寺・大和高田経由)南下すればいいじゃないか、と言われそうですが(笑)仮に309号線が兵庫県三田・宝塚市あたりから続いているとすれば、阪急・阪神バス、神姫バスが同国道を走ることになるだろう、近鉄・南海バス、そして奈良交通も同じ国道を走る、阪急バスグループの営業所が沿線に複数立地する、阪急電車と平面交差する(おそらく)唯一の一般国道、さらに山陽新幹線と絡み合ったり、などの意味で興味深い存在になるだろう、と想像してみる(残念ながら、「国道309号線を走ることになるはず」の阪急バス加島線・園田線・三田線、近鉄バス松原線、奈良交通北山峡線など、廃止された路線も多い)。さらに、阪急沿線と奥吉野(例えば天川村・洞川温泉あたり)を直結する阪急高速バスがあれば、また大阪空港・新大阪経由にすれば、東京・名古屋方面からの(東海道)新幹線を含め全国各地から吉野路への観光客利用がある程度見込めるかもしれない、と考えてみる。熊野・尾鷲から先、国道42号線を北上、松阪・津・亀山を通り、鈴鹿峠から水口、そして近江希望が丘へ回って琵琶湖大橋を渡り、京都大原・修学院(左京区)までの強行軍に挑戦したいところですね(シメには一乗寺のラーメンも良さそうだな)。
2023年02月05日 相楽東部広域バス 月ヶ瀬口駅~加茂駅 京都府相楽郡東部の国道163号線を東西に走る「相楽東部広域バス」。月ヶ瀬口駅(南山城村)と加茂駅(木津川市)を結び、JR関西本線と完全並行する形です。主な停留所は、月ヶ瀬口駅~道の駅お茶の京都みなみやましろ村~月ヶ瀬ニュータウンガス店~南大河原会館前~南山城村役場前~大河原駅~上有市~笠置町役場前~笠置駅~笠置いこいの館~木屋~加茂駅(西口)走行市町村は南山城村・笠置町・和束町・木津川市の4市町村にまたがり、鉄道駅のない集落(月ヶ瀬ニュータウン、笠置町有市、和束町木屋)をこまめに回ります。2023年2月現在、運行日は月・水・金・土(祝日となる場合も運行)、1日4往復です。全区間の所要時間は63分前後。特に加茂駅での大阪方面(大和路線)との乗り継ぎに配慮したダイヤとなっています(他の駅での乗り継ぎはあまり良くありません)。日曜日が運行日に設定されていないのは残念ですが、土曜日そして祝日となる場合も運行、遠方からの観光客も利用しやすいようになっています。なお、南山城村営バスは廃止されました。代わって、「やまなみ交通村タク」という予約制の交通システムが導入され、村内移動と村外移動系統を設定。平日のみの運行です。相楽東部公共交通 総合時刻表(2022年3月12日版)https://www.pref.kyoto.jp/kotsu/news/documents/20220909_sogojikokuhyo_hp.pdf
2022年12月08日 枚方・交野から和歌山市への快適な一般道ルート 枚方・交野から和歌山県北部(和歌山市・紀北エリア)への快適一般道ルートについて、検討してみました。単純に考えて、枚方市~(R1または第二京阪)~大阪市内~(R26ほか)~和歌山市が最短最速のように見えるが、正直渋滞が多く、快適とは言えません。実際紀南ツーリング(125cc以下)の帰りに和歌山市→大阪市内をR26経由(泉州沖寄り)で走行したことあるが、 所々渋滞にはまり疲れました。結論からいえば、枚方・交野を含め大阪北東部・京都方面から和歌山県内を目的地とする場合、一般道のみでの泉州沖寄りのルートは、なるべく外すほうがよさそうです(高速・有料道路を使う場合は、もちろん第二京阪+近畿道+阪和道が最速定番のルートでしょう)。例えば、以下のルート例がおススメできると思います。【ルート1】(生駒・大和高田・五條・紀ノ川経由)枚方市・交野市~【R168】~龍田大橋~【R25】~法隆寺前~【奈良r5】~大和高田市~【R24】~【奈良r254】~【奈良r30】~【奈良r261】~【R310】~五條市本陣~【R24】~橋本市大野~【高野山参詣大橋】~【和歌山r13】~【R424】~【和歌山r130】~【和歌山r10】~【和歌山r9】~【和歌山r143】~和歌山市街地【ルート2】(富田林・河内長野・橋本・紀ノ川経由)枚方市・交野市~【R170(外環状線)】~河内長野市~【R371】~【R24】~橋本市大野~【高野山参詣大橋】~【和歌山r13】~【R424】~【和歌山r130】~【和歌山r10】~【和歌山r9】~【和歌山r143】~和歌山市街地【ルート3】(富田林・河内長野・鍋谷・かつらぎ・紀ノ川経由)枚方市・交野市~【R170(外環状線)】~河内長野市~【R170(外環状線)】~和泉市(大野町北)~【R480】~かつらぎ町~麻生津大橋~【和歌山r13】~【R424】~【和歌山r130】~【和歌山r10】~【和歌山r9】~【和歌山r143】~和歌山市街地(※ R480鍋谷トンネルは原付50cc以下は通行不可→旧道の峠道を利用)【ルート4】(富田林・河内長野・泉佐野・紀ノ川経由)枚方市・交野市~【R170(外環状線)】~河内長野市~【R170(外環状線)】~泉佐野市~【大阪/和歌山r62】~紀の川市~【R424】~【和歌山r130】~【和歌山r10】~【和歌山r9】~【和歌山r143】~和歌山市街地【ルート1】は、京阪交野線・近鉄生駒線・JR和歌山線に沿ったルートであり、枚方と生駒・王寺が鉄道で結ばれるはずだった歴史に思いを馳せるのも面白いかもしれません。【ルート2】【3】【4】は大阪外環状線(R170)を利用する生駒・金剛・和泉山麓ルート。ただ、特に河内長野市以北では所々で渋滞が発生しやすく、あまり快適とは言えません。多少の道路混雑は覚悟の上、辛抱するしかないでしょう。R170旧道を走る方法もあるが、瓢箪山のアーケード(車両通行止)もあるし、両側2車線の狭い道幅ゆえ四條畷市内や大和川の前後で渋滞しやすく、あまりおススメできません。渋滞ポイントをうまく外すよう、外環状線と旧道を使い分けて走るほうが良さそうです。R170から逸れて、河南町・千早赤阪村に寄って河内長野市へ回るのも一つの方法。
2022年11月15日 大阪梅田~信楽 バス乗り継ぎルート これまで、大阪梅田(大阪駅前)を起点する各方面へのバス乗り継ぎルートについて、相当数を投稿してきました。 今回は陶芸の里・信楽(滋賀県甲賀市)までのルートを考えてみました。これも、一昔前だったら、梅田~(近鉄バス阪奈線)~近鉄奈良駅 / 国鉄奈良駅~(国鉄・JRバス)~信楽(~水口)という乗車ルートが可能でした。2022年現在、次のルートで何とかやろうと思えば可能です(ただし、同日内にたどりつけるかどうかは不明)。【ルート1(奈良・加茂経由)】大阪駅前 ~ 近鉄・JR奈良(『大阪~奈良 バス乗り継ぎルート 2021年』参考)近鉄・JR奈良駅 ~ 加茂駅東口 (奈良交通【106】【107】【209】ほか)加茂駅西口 ~ 和束湯船 (奈良交通【66】)和束湯船 ~ 石倉橋 (徒歩)石倉橋 ~ 信楽駅 (甲賀市コミュニティバス)やはり、奈良市内経由が最短最速だと思われます。加茂駅以東は、徒歩区間も含め、基本的にかつての国鉄・JRバス近城線と同じルートです。和束湯船~石倉橋間は、国道307号線(信楽町朝宮地区)へ最短で抜ける道があるので(京都・滋賀県道5号ではない)、そちらを使います(【図1】。近城線もこの道路を走行していました)。【図1】湯船(和束町)~石倉橋(甲賀市)間の抜け道ルート【ルート1】の応用として、石倉橋から逆方向の大石小学校方面行きに乗車すると、大津市内(石山・浜大津・堅田方面)へ抜けることも可能です。近城線が水口までのロングランだった時代、水口からさらに国鉄バスに乗り継いで、草津、あるいは三重県の亀山・湯の山温泉まで足を伸ばすこともできましたね。* * * *期間限定で、次の京田辺・宇治田原経由も可能です。【ルート2(京田辺・宇治田原経由、期間限定)】大阪駅前 ~ 守口車庫前 (大阪シティバス【34】【78】)土居 ~ 近鉄新田辺 (京阪バス乗り継ぎ、詳細ルート略)近鉄新田辺 ~ 維中前 (京都京阪バス【62】ほか)維中前 ~ 茶屋村 (京都京阪バス【186】)茶屋村 ~ 石倉橋 (徒歩)石倉橋 ~ 信楽駅 (甲賀市コミュニティバス)期間限定の土・日祝日に、京都京阪バス【186】号経路が宇治田原町の奥(茶屋村方面)まで1日3本運行されています(運行スケジュールは毎年変わります)。茶屋村から国道307号線を東へ向かって府県境を徒歩で跨ぎ、石倉橋から先、【ルート1】と同様に信楽駅まで乗り継ぎます。* * * *かつて次の国道163号線経由の乗り継ぎルートも可能だったと思います。梅田~(近鉄バス)~産業大学前~(近鉄バス)~四条畷~(近鉄バス)~高山~(奈良交通)~山田川駅~(奈良交通)~加茂駅~(国鉄・JRバス)~信楽
2022年10月18日 初めてバイクで紀伊半島縦断の旅をした日 もう27~30年近く昔のことですが、初めてスクーターで紀伊半島縦断の旅をした日のことを書いてみたくなりました。GW終盤のある日のことでした。乗車車種は50ccのスクーター。 走行ルートは、確か往路は、大阪府枚方市→【R168】→奈良県大和高田市→【R165】→橿原市→【R169】→吉野町→【R169】→三重県熊野市五郷だったと記憶しています。R169こと東熊野街道をかなり奥まで走ってみたのですが、当時大迫ダム(川上村)工事に伴う道路改良前で、いわば「酷道」区間も多く残り、50ccのスクーターでは文字通り、酷だったようです。R169の最高峰・新伯母トンネル手前(大台ケ原道路との分岐点)まで来て紀伊山地の険しさを実感、上北山村・下北山村を経て、やっとこさ三重県熊野市へ突入。このまま熊野灘の海岸まで走りたいところだが、時間がないので五郷(R309との分岐地点)で引き返すことに。R169はこの先、絶景・瀞峡で有名な和歌山県飛び地の北山村を経て、同県新宮市をめざします(途中、奈良県十津川村もわずかながら掠る)。当時のR169・川上村にて新伯母トンネル上北山村側坑口とりあえず、先ほど通ってきた道をそのまま逆に走りました。途中、奈良交通の新宮行き特急バスと出会うが、R169(北山峡)ルートは既に大和八木からの直通もなくなり、湯盛温泉(川上村)発着の小さいバスだったことにびっくり(登録番号も和歌山ナンバー)。道の駅・吉野路上北山で一服、2階のレストランで遅すぎるランチ(おやつタイムにしても少し遅い)に、さんま寿司・めはり寿司セットをいただきました。道の駅・上北山と併設の上北山温泉その後、単純にR169を吉野町方面まで往復するのは面白くないからと、上北山村天ケ瀬から分岐するR309こと行者還林道に寄ってみました。私個人的に最近でこそ、R309の指定区間を大阪市内(平野区)から兵庫県阪神エリアまで延伸したらどうか、と思っているが、当時ある妙な呪縛にかかっていたこともあって、そんな余計なことなど全く考えもせず、正直R309にはあまり興味がなかったです。天川村に入り行者還林道もようやく峠を越したかと思いきや、この先下市町までまだまだ険しい酷道区間が続き、日も暮れて相当疲れました。50ccのスクーターではなおさらでしょう(笑)。翌日バイトもあり、「サザエさん症候群」のような感覚でしたね。もし仮にこの国道が遠く兵庫県から伸びているとすれば、わざわざ宝塚や伊丹あたりから、天川村・上北山村まで興味津々にトレースするでしょう。R309そのものも、行者還林道区間を除いて改良され、快適に走りやすくなりました。枚方市基準だと、当然ながらR168とは全然違う方向へ走ることになり、枚方大橋あるいは鳥飼大橋を渡って北摂エリアを西へ向かうわけだが、実際100~125ccのスクーターでこのルートを走行したこともあります(詳しいルートレポートなどは、この記事をご覧いただければ幸いです)。
2022年09月20日 奈良交通 2022年10月1日ダイヤ改正 奈良交通は2022年10月1日(土)にダイヤ改正が実施されます。変更内容は以下2点。1)(平城営業所管内)木津高山線【71】<山田川駅~木津駅>、【72】<山田川駅~木津駅~鹿背山>廃止(→「宮之堀」「白口」「鹿背山」停留所廃止)2)(葛城営業所管内)八木新宮線の大和八木発2便目、新宮発3便目について、土曜・日祝日ダイヤに限り、一部停留所を通過する観光特急【やまかぜ】に変更木津高山線【71】【72】系統は、現在朝と夕方を中心に数本運転されているが、木津川市コミュニティバス「きのつバス」に代替されます。八木新宮線は「高速道路を使わない日本最長路線バス」で有名ですが、今度登場する観光特急【やまかぜ】は、五条駅~ホテル昴間において停車する停留所は、五条駅、星のくに、上野地、十津川村役場、十津川温泉、ホテル昴のみとなります。走行道路も国道168号線バイパスに変更、所要時間が短縮されます。なお、運用車両は他の便と共通です。詳細は、下記公式ホームページのリリースをご覧ください。https://www.narakotsu.co.jp/news/news_1411.htmlhttps://www.narakotsu.co.jp/rosen/yagi-shingu/totsukawa-timetable.html#yamakazeこのほか、2023年度をめどに、木津和束線(加茂駅-和束町小杉)の一部短縮も検討されています。具体的な廃止検討区間は、京都府和束町内の湯船地区-小杉間とのこと。和束町では2022年9月30日より、予約制の乗り合い型公共サービスの実証実験が実施される予定です。https://mainichi.jp/articles/20220916/ddl/k26/040/239000c
2022年08月05日 奈良県を走行する三菱ふそう路線車 日野自動車のエンジン不正事件に伴い、日野・いすゞ製新型車両の大半が出荷停止に追い込まれ、今後全国のバス会社や運送・建設などへの影響が懸念されます。近年、京阪バスグループにおいては、ほぼ日野・いすゞ車のみが納車されているが、今後しばらく三菱ふそう車一択にせざるをえない状況のようですね。さっそくですが、奈良県内を走行する三菱ふそう路線車について、思いつくままに書いてみました。奈良県のバスといえば、周知の通り奈良交通が圧倒的シェアを占めています。近鉄バス・奈良交通・三重交通をはじめ近鉄グループのバス事業者は伝統的に日野またはいすゞを購入、三菱ふそうの特に一般路線車はレアです。特に奈良交通の一般路線用で過去に三菱ふそう車を納入した例は、皆無のようです。今後、奈良交通や近鉄バスでも三菱ふそう車を納入されることになるのか、気になります。奈良県内を営業運行した実績のある三菱ふそう一般路線車としては、以下の会社・路線が挙げられます。国鉄・西日本JRバス(近城線:加茂営業所)国鉄・西日本JRバス(阪本線:加茂営業所五条支所)国鉄バス(五新線:新宮支所?)京阪バス(京都奈良線:洛南→山科営業所)京阪バス(田原線:交野営業所)京阪バス(四條畷市コミュニティバス:門真営業所)南海りんかんバス(真土線ほか:橋本営業所)国鉄バスの西日本(近畿以西)エリアには基本的に三菱ふそう車が配置され、近鉄王国の奈良県なども例外ではありません。国鉄バスでは富士重ボディも積極的に採用され、「富士重架装の三菱ふそう」という車両も多かったです。奈良県内においては、国鉄奈良駅から京都府加茂・和束町を経て滋賀県の信楽・水口を結ぶ近城線、五条駅から紀伊半島縦断の五新線として計画されたバス専用道路を走行する阪本線、そして新宮(和歌山県)から本宮を経て十津川温泉あたりまでを結ぶ五新線がありました。奈良県および周辺の国鉄~JRバスは2002年に撤退(路線の一部は奈良交通に継承)。続きを読む
2022年07月24日 奈良交通【73】系統 <大和西大寺駅~歌姫町> 奈良交通歌姫線【73】系統について。当路線は大和西大寺駅と歌姫町を結ぶ短距離の路線です。主な停留所は、大和西大寺駅~佐紀町・大極殿~佐紀中町~歌姫町平城京の一条大路にあたる奈良県道104号線を東に進み、大極殿前の佐紀町交差点を左折、奈良/京都府県道751号線(歌姫街道)を北上し、終点・歌姫町に達します。歌姫街道は、佐紀町交差点からそのまま南(バスの進行方向と反対)に進むと、平城京の旧・朱雀大路(みやと通り)に続きます。歌姫町バス停府県道751号線は歌姫町からさらに北へ進むと、平城・相楽ニュータウンを通り、京都府木津川市に達します。当道路の歌姫町付近は離合困難な狭隘区間が存在するが、平城・相楽ニュータウンから奈良市街地への抜け道として利用されているため、通勤時間帯などは渋滞しやすいです。歌姫線は2022年8月1日にダイヤ改正が予定されています。土曜・休日は運休となります(現行ダイヤでも土・休日の運行本数は少ない)。平日も10時~13時帯の運行はなく、朝と夕方を中心とする時間帯に毎時1~2本のダイヤとなります。
2022年05月30日 奈良交通【23】系統 <榛原駅~針インター>ほか 奈良交通都祁榛原線【23】系統。近鉄榛原駅(宇陀市)と奈良市旧都祁村の針インターチェンジを結ぶ路線です。主な停留所は、榛原駅(北口)~あかね台住宅~宇陀警察署~宇陀総合体育館前~貝が平口~吐山南口~吐山~都祁南之庄~都祁中学校~針郵便局~針インター主に国道369号線・奈良県道781号・同38号線、そして国道25号線「非名阪」も少し通ります。走行区間の大半が奈良市というのは意外です(これも平成の市町村合併の結果)。針ICは名阪国道(国道25号線)と国道369号線の交点であり、道の駅針T・R・Sがあります(なお、国道369号には和歌山県からの同370号も重複。370号は針ICが終点)。運行本数は1日8~9往復。全区間にわたり自由乗降が可能です。【23】系統の派生路線として、【24】(榛原駅~貝が平口~山辺高校)が1往復だけ運行されています(土・休日および山辺高校の休校日は運休)。榛原営業所の管轄です。「針郵便局前」バス停
2022年04月04日 奈良交通 大台ケ原線 イオンモール橿原乗り入れ 奈良交通大台ケ原線【特急230】(大和上市~大台ケ原)が、橿原市発着に延長運転される予定です。運行ルート・停車停留所は次の通りです。イオンモール橿原~大和八木駅~橿原神宮前駅東口~湯盛温泉杉の湯~不動窟~わさび谷~和佐叉山登山口~伯母峯~大台ケ原運行期間は2022年4月23日~11月23日。ダイヤは平日・土休日共通で、(南行き)イオンモール橿原 07:50 → 大和八木駅 08:15 → 橿原神宮前駅東口 08:30 →(北行き)大台ヶ原 16:00 →橿原市から国道169号線を走行するルートで、かつて奈良市や大和八木から同ルートで熊野・新宮を結ぶバス(熊野線)がありました。現在、熊野線と同じルートを走る一般路線バスはほぼ当【230】系統のみですが、これと別に大淀バスセンター・大和上市と下桑原(下北山村)を結ぶコミュニティバス【r169ゆうゆうバス】も1日1往復運行中です。奈良交通 【特急230】運行ルートマップ
2022年01月28日 奈良交通【82】系統 <高の原駅~高山サイエンスタウン> 奈良交通【82】系統高の原高山線。当路線は高の原駅(奈良市)と高山サイエンスタウン(生駒市)を国道163号線経由で結ぶ路線ですが、そのルーツは古く、興味深い歴史があります。現【82】系統の主な停留所は、高の原駅~兜台一丁目西~南陽高校~乾谷~柘榴(ざくろ)~学研奈良登美ヶ丘駅~鹿ノ台東一丁目~国道鹿畑~奈良先端科学技術大学院大学~高山サイエンスタウンで、奈良市・精華町(京都府)・生駒市の3市町を走り、府県境越境路線としても面白いです。高の原駅を出発すると、程なくして京都府精華町に入り、相楽ニュータウン(兜台)を経て国道163号線を西に入って奈良県(生駒市・奈良市)に戻ります。南陽高校は京都府山城通学圏の府立進学校として位置づけられ、「京都五本山」(堀川・西京・嵯峨野・桃山・南陽)の一つに数えられています。当【82】系統は、学研奈良登美ヶ丘駅に立ち寄ったのち、国道をさらに西へ進んで、生駒市の高山サイエンスタウンに至ります。高の原駅で近鉄京都線、学研奈良登美ヶ丘駅で近鉄けいはんな線(~大阪メトロ中央線)にそれぞれ接続。平城営業所の管轄で、運行ダイヤは概ね60~120分に1本(平日13往復、土休日9往復)。【82】系統 経路概略図* * * *高の原高山線の歴史は1930年、奈良電鉄が山田川駅~柘榴(京都府精華町)を結ぶバス路線を開設したことに始まります。1952年生駒市の鹿畑まで延伸、1963年には高山を越え、大阪府境に近い山口川(国道168号線)まで延伸されます。山口川開通と同時に近鉄観光バス→近鉄バス(近鉄自動車局)上狛営業所に移管されるが、1973年以降奈良交通の路線になります。高山地区には、大阪側(四条畷)から近鉄バスが乗り入れていました。山口川ではどんな形で折り返していたのか、気になります。その後、国道鹿畑までに短縮されるが、関西学研都市高山地区まちびらきに合わせ、高山サイエンスタウンに延伸。一時期、JR木津駅から発着する便もあったようです。2004年、起点が山田川駅から高の原駅に変更され、ほぼ現在の形の【82】系統が成立。その後、近鉄けいはんな線の延伸開通に伴い、学研奈良登美ヶ丘駅経由に変更され、現在に至ります。山田川駅には、かつて国道163号線を逆方向(東)に進んで、笠置・月ヶ瀬口経由上野市駅(三重県伊賀市)に至る長距離路線も発着していました。「奈良県を通らない」奈良交通の路線でした。
2021年12月18日 奈良交通 夜行高速バス「やまと号」について 奈良交通では奈良県各地と東京方面を結ぶ高速バス(「やまと号」)が3系統運行されています。1)奈良新宿線2)五條新宿線3)奈良-横浜・京成上野・東京ディズニーリゾート2021年12月18日現在、奈良新宿線は運休中です。 2)3)の運行経路を以下紹介します。2)五條バスセンター~住川~近鉄御所駅~忍海バスセンター~高田市駅~近鉄高田駅~八木駅~桜井駅北口~天理駅~大和高原都祁~大和高原山添~バスタ新宿~新宿・京王プラザホテル3)五位堂駅~上牧町役場~片岡台三丁目~王寺駅(南口)~法隆寺バスセンター~近鉄郡山駅~JR奈良駅(東口)~近鉄奈良駅~天理駅~大和高原都祁~大和高原山添~本厚木駅~横浜駅(YCAT)~京成上野駅~東京スカイツリータウン前~東京ディズニーランド~東京ディズニーシー~西船橋駅~JR津田沼駅~京成津田沼駅2)は五條・御所・橿原・桜井方面、3)は香芝・王寺・大和郡山・奈良市方面からの利用が主体的で、両方とも天理駅に乗り入れます。ただし、東京エリアでの発着地は異なるので注意。運休中の1)を補完救済するため、2021年12月15日よりJR・近鉄奈良駅~天理駅間の直通連絡バス(「夜行高速バスやまと号」連絡バス)を運行、2)に乗車できるように措置が取られています。奈良駅から新宿方面へ行く場合などに利用すれば良いでしょう。
2021年11月16日 南紀開発バス かつて和歌山県太地町を走っていた「南紀開発」バス。太地といえば、クジラ・黒潮の町で有名ですね。南紀開発バスは近鉄グループだったようで、1988年奈良交通南紀営業所に受け継がれました(路線名は太地線に)。海と離れた内陸県をカバーする奈良交通ですが、三重県・和歌山県に越境して海辺を走る光景も日常的に見られ、新宮市に南紀営業所・車庫も設置されています。太地線には、鹿マークの代わりに太地町を表すくじらマークの描かれた専用のマイクロバス(いすゞP-MR112F)が充当されたようです。さすがに海辺の町で「奈良交通」は違和感がありましたね。ただ、奈良交通運営時代も長くなく、2001年4月に廃止。その後、太地町営じゅんかんバスに代わるが、運行は奈良交通が受託しています。現在、和歌山県に乗り入れる奈良交通の路線は、特急・八木新宮線だけになりました。
2021年10月04日 奈良交通【34】系統 <高の原駅~木津駅東口> 奈良交通高の原梅美台線【34】系統。近鉄高の原駅(奈良市)から京都府木津川市の州見台・梅美台方面への路線バスにはいくつかの系統が存在するが、 【34】系統は唯一JR木津駅東口まで乗り入れます。【34】系統の主な停留所は、高の原駅~平城高校~朱雀六丁目~州見台8丁目北~州見台6丁目~梅美台西~関西光科学研究所~梅美台小学校~梅美台5丁目~梅美台2丁目~木津城址公園~木津城山台中央~木津駅東口奈良・京都府県境を縫う一つの路線系統で、州見台~木津駅東口間は京都府木津川市を走ります。当路線系統の沿線にJR平城山(ならやま)駅があるが、駅前への乗り入れはありません(高の原梅美台線では【30】のみ平城山駅を経由する)。州見台・梅美台地区へは近鉄高の原駅からバスが便利です。【34】系統の運行ダイヤは6~21時台(土休日は20時台)まで毎時1本。平日ダイヤ終日と土休日の夕方以降は、【30】または【31】系統(梅美台3丁目行き)も毎時1本設定以上されています。
2021年09月07日 奈良・山の辺の道 バス乗り継ぎルート 奈良市~明日香村間の可能なバス乗り継ぎルートを考えてみました。天理・桜井経由のいわば「山の辺の道」ルートが可能です。観光も兼ねた具体的な乗り継ぎプランは、以下のようになります。JR奈良駅(東口) → 天理駅 (奈良交通【50】【82】系統ほか)天理駅 → 三輪明神参道口 (奈良交通【59】【61】【62】系統ほか)三輪明神参道口 → 桜井駅北口 (同上)桜井駅南口 → 安倍文殊院 (奈良交通【36】系統)安倍文殊院 → 明日香奥山 (同上)明日香奥山 → 岡寺駅前、飛鳥駅ほか上の乗車プランでは、三輪明神大神神社、安倍文殊院、そして明日香村の多くの古墳群その他スポットを楽しめます。天理で屋台のラーメンを味わうのもまた魅力的でしょう。
2021年07月27日 奈良公園 1988年ごろ 1988年ごろの奈良公園の写真を発掘しました。鹿さんの背後に奈良交通のブルーリボンが写り込んでいますね。さほど古い車両には見えないが、この塗装も懐かしいです。
2021年06月07日 大阪~奈良 バス乗り継ぎルート 2021年 大阪・奈良間バス乗り継ぎ最新ルートを調べてみました。以前にも、このネタについての記事を投稿したと思いますが、2021年現在可能なものを幾つか挙げてみました。ただし、梅田(大阪駅)~近鉄奈良駅間に限定します。【ルート1】大阪駅前 → 地下鉄門真南 (大阪シティバス【36】系統)地下鉄門真南 → 門真団地 (京阪バス 【7】【7A】号経路)門真団地 → 京阪大和田駅前 (京阪バス【1】【2】号経路)京阪大和田駅前 → 四条畷駅 (京阪バス【21】号経路)四条畷駅 → 田原台一丁目 (四條畷市コミュニティバス)田原台一丁目 → 俵口 (奈良交通【86】系統ほか)俵口 → 学研北生駒駅 (奈良交通【183】【186】系統)学研北生駒駅 → 学園前駅 (奈良交通 系統多数あり)学園前駅(南口)→ 近鉄奈良駅 (奈良交通【48】【161】系統ほか)【ルート2】大阪駅前 → 地下鉄門真南 (大阪シティバス【36】系統)地下鉄門真南 → 門真団地 (京阪バス 【7】【7A】号経路)門真団地 → 京阪大和田駅前 (京阪バス【1】【2】号経路)京阪大和田駅前 → 四条畷駅 (京阪バス【21】号経路)四条畷駅 → 田原台一丁目 (四條畷市コミュニティバス)田原台一丁目 → 生駒駅南口 (奈良交通【86】系統ほか)生駒駅南口 → 東生駒駅 (奈良交通 系統多数あり)東生駒駅 → 帝塚山住宅 (奈良交通【74】【75】系統)(徒歩)帝塚山南二丁目 → 富雄駅 (奈良交通【47】系統ほか)富雄駅 → 若草台 (奈良交通【50】系統)若草台 → 奈良県総合医療センター(奈良交通【28】系統)奈良県総合医療センター→近鉄奈良駅 (奈良交通【77】系統ほか、西ノ京経由)難易度的には【ルート1】が一番たやすいでしょう。【ルート2】について、富雄駅・若草台などでの乗り継ぎパターンは他にも存在する(近鉄郡山駅経由など)が、煩雑になるので割愛させていただきます。かつては、梅田~奈良を阪奈道路経由で結ぶ近鉄バスもあり、また国道25号線経由での河内国分・王寺乗り継ぎルートなどもあったようですが、近鉄バスの梅田乗り入れは全面撤退しており、現在は大阪シティバス・京阪バス・奈良交通の3社を外すことはできません。参考までに、近鉄奈良駅から先、奈良市東部山間部の柳生・月ヶ瀬、または京都府加茂・和束方面への乗り継ぎもできます。月ヶ瀬地区からさらに三重交通で三重県伊賀市までの到達が可能です。
2021年05月19日 奈良交通 富雄庄田線について 奈良交通富雄庄田線。奈良市西部の近鉄(奈良線)富雄駅を起点に、富雄川に沿って主要地方道7号線【枚方大和郡山線】をそのまま北へ進み、学研北生駒駅(近鉄けいはんな線)を経て、 生駒市北東部の高山地区を結ぶ路線です。主な停留所は、富雄駅~二名~育英西校(一部便のみ)~平野橋~生駒上町~上町高樋~真弓橋~学研北生駒駅~高山~高山学校前~高山八幡宮~庄田~高船口~高山狭戸~傍示(ほうじ)・南~傍示~生駒北スポーツセンター富雄地区は隣の学園前とともに、有名私立学校や大学が比較的多い住宅地エリアで、ラーメン激戦区でもあります。奈良の「ご当地ラーメン」といえば、天理が有名でしょう。富雄には奈良県で数少ないダイエー(→イオン)もあったが、2019年閉店。富雄庄田線の一部の便は育英西中学・高校を経由します。「平野橋」までは奈良市、ここから先は生駒市を走ります。【ならやま大通】と交差する学研北生駒駅付近までは住宅地やマンションが密集しているが、この先は民家も少なくなり、のどかな里山の景色に変わります。国道163号線(「高山」バス停)を交差し、茶筅とおかきで有名な高山地区を走ります。高山地区は京都府(精華町、京田辺市)や大阪府(交野市、枚方市)との境界も間近。「高船口」から東へ進んで京田辺市高船へ抜けれます。高船から三山木駅行きのバス(奈良交通京都営業所)が1日2本だけ発着しています。茶筅の里 高山富雄庄田線で使用される車両「傍示」交差点を(南側から)右折すると、枚方市穂谷・尊延寺へ抜けることができます。穂谷から枚方市駅・新田辺・松井山手方面行きの京阪バスが発着。京田辺市へ抜けるのであれば、傍示~穂谷を徒歩で乗り継ぐほうが早いでしょう。「傍示」交差点を左折すると、くろんど池自然公園に。くろんど池は、私市(交野市)から府民の森・ハイキングコースで結ばれています。くろんど池周辺ではキャンプ・バーベキュー・ボート・アスレチックなどを手軽に楽しむことのできる、自然豊かなスポットです。県道7号線は傍示バス停から先、峠区間(傍示越)に差し掛かり、交野市倉治を経て枚方市に至ります。古く平安時代から河内と大和・紀伊(熊野詣)を結ぶ道路として重宝される歴史的な道路のようですが、枚方・交野方面へのドライブルートとしては、穂谷・尊延寺へ抜け国道307号線を走行するのが一般的です(県道7号線は峠区間の交野市側が狭隘路のため)。運行系統・ダイヤは、【153】【156】系統(傍示行き)が毎時1本を基本とし、時間帯によっては【155】系統(北生駒駅行き)が毎時1~2本加わります。また、高山学校前(【151】)・庄田(【152】)折り返しも1日1~2本あります。「生駒北スポーツセンター」には土休日のみの乗り入れます。傍示バス停傍示交差点前 枚方へは右折してR307へ
2021年04月09日 大和西大寺駅南口 バスのりば開設など 2021年4月1日、奈良交通大和西大寺駅南口のりばが新しく設置されました。大和西大寺駅南口に乗り入れる路線系統は、阪奈国道線 【160】【161】【162】系統大阪空港リムジンバス 奈良・天理線です。改正後の【160】【161】【162】系統は【160】高畑町~近鉄奈良駅~大和西大寺駅南口~学園前駅(南)【161】近鉄奈良駅~奈良市庁前~大和西大寺駅南口~学園前駅(南)【162】近鉄奈良駅→奈良市庁前→大和西大寺駅南口の運行経路となります。合わせて「西大寺南町」「菅原東」バス停が新設されます。大阪伊丹空港奈良・天理線の運行順路は、下記の通りに変わります。大阪空港~第二阪奈生駒~大和西大寺駅南口~奈良県コンベンションセンター~新大宮駅~近鉄奈良駅~JR奈良駅(東口)~天理駅大阪空港リムジンバスの大和西大寺駅乗り入れは、地味ながら前向きの動きと言えます。学園前・高の原・西ノ京方面からの利用が期待できるでしょう。* * * *大和西大寺駅の高架化と近鉄奈良線大和西大寺~奈良間地下化・移設工事の事業化が決定したばかりですが、着工までに少なくとも20年以上かかりそうですね。大和西大寺の「開かずの踏切」は早く何とかしてほしいところですが、あの複雑な配線構造では相当な難工事が予想されます。近鉄奈良線の地下化は、世界遺産に登録されている平城京跡公園を突っ切る区間を移設してほしいとの要請によるもの。以前から移設・地下化は検討されていたが、実現は果たしていつでしょうか?
2021年02月25日 奈良交通 奈良西大寺線について 奈良交通の奈良西大寺線。JR奈良駅・近鉄奈良駅と大和西大寺駅を奈良県道104号経由で結ぶ路線です。一見地味な印象を受けるが、平城宮跡の北縁部を走り、いにしえの都に思いを馳せながらの旅を楽しむことのできる、なかなか乗りごたえのある路線のように思われます。該当系統は【11】【12】【13】【14】系統。運行経路・主な停留所は、JR奈良駅西口~油坂船橋商店街~近鉄奈良駅~<やすらぎの道>~法蓮仲町~育英学園~佐保小学校~奈良高校~教育大附属中学校~一条高校前~法華寺北町~(航空自衛隊:【13】【14】のみ)~平城宮跡・遺構展示館~佐紀町(さきちょう)・大極殿~大和西大寺駅で、奈良の名門校が集中する文教地域(法蓮町ほか)を通ることも特徴と言えます(県立奈良高校は現在の平城高校へ移転予定らしい)。航空自衛隊奈良基地には3つの巨大な前方後円墳に囲まれているのも興味深いですね。佐紀町・大極殿~大和西大寺駅間には、狭隘路線で知られる歌姫線【73】系統も通ります。運行ダイヤは基本的に【12】系統(JR奈良~大和西大寺駅)が毎時2本確保されており、利用しやすいほうと言えます。【11】系統は大和西大寺駅~一条高校前、【13】はJR奈良~航空自衛隊の区間便です。奈良営業所の管轄です(大和西大寺発着の歌姫線・押熊線は平城営業所担当)。平城宮跡・大極殿
2021年01月10日 奈良交通 天理都祁線 【18】【21】系統 奈良交通天理都祁線【18】【21】系統。かつて天理駅から名阪国道経由三重県の上野(伊賀市)、そして津までを結ぶ長距離バス(上野天理線)が奈良交通・三重交通の共同で運行されていました。さらに昔、近鉄バスとの共同で大阪市内~上野間の路線を運行したこともありました(2005年高速バス大阪伊賀線が新設されるが、現在土休日のみの運行に縮小)。しかし、モータリゼーション化に呑まれ、年々本数削減・縮小。2016年には三重交通の天理乗り入れも撤退しました(現在も辛うじて国道山添~上野間が残っている)。2021年1月現在天理市から名阪国道を走るバスは、奈良交通の【18】【21】系統(天理~都祁間)のみです。 「都祁」は「つげ」と読み、かつて山辺郡都祁村でしたが、平成の合併により奈良市に編入されました。同じ名阪沿いに同じ読み方のJR「柘植」駅(三重県伊賀市)があるのは何かの縁でしょうか?運行経路・主な停留所は、天理駅~天理中大路~国道櫟本~【名阪国道】~国道針~針インター~都祁中学校~山辺高校で、【18】系統は天理駅~針インター、【21】系統は天理駅~山辺高校間の運行です。現在の運行ダイヤは、(平日)【18】系統 3往復、【21】系統 3往復(土休日)【18】系統 運休、【21】系統 2往復平日ダイヤのみ、針インターで国道山添行き(【38】【39】系統)に連絡しています。上野までの乗り継ぎもやろうと思えば可能ですが・・・。
2020年11月19日 奈良交通【25】系統 <木津→近鉄奈良駅> 奈良交通【25】系統・<木津→近鉄奈良駅>。京都府木津川市木津と近鉄奈良駅を国道24号~369号経由で結ぶ路線で、土曜日に片道1本のみ(木津発12時40分)の免許維持路線です。「木津」バス停は、国道24号線「木津」交差点に設置されており、JR木津駅から西へ徒歩5分。主な停留所は木津→川原田→一条高校→宮跡庭園(ミ・ナーラ前)→奈良市庁前→新大宮駅→油阪船橋商店街→近鉄奈良駅「ミ・ナーラ」は旧・奈良そごうですね。JR奈良駅には乗り入れないので注意。平城営業所の担当です。平城営業所の管轄範囲は奈良市北部・生駒市および京都府木津川市・精華町・和束町・京田辺市のかなり広範囲に及びます。大和西大寺駅を起点とする狭隘路線の押熊線・歌姫線、加茂駅~和束町系統(西日本JRバス近城線からの転換)、そして京田辺市の三山木駅~同志社大学系統なども管轄しています。
2020年10月22日 高槻・枚方~奈良を結ぶバスがあれば 枚方~奈良を結ぶバスがあればどうか、と考えてみました。枚方から奈良方面へは、距離的には近い位置関係だが。鉄道利用だと丹波橋(京都市伏見区)で京阪→近鉄に乗り換えが定番ルートで大回りです。枚方市東部(津田・藤阪・長尾)や交野市からだと、JR学研都市線経由で木津乗り換え、奈良まで最短ルートで結ばれており、京田辺や祝園で近鉄に乗り換えることも可能ですが、いずれにせよ乗り換えが多くてあまり便利とは言えませんね。もし枚方と奈良市を結ぶバスが運行されるとすれば、以下の経路が最適・最速でしょう:JR高槻~阪急高槻~枚方市駅南口~【国道307号線】~(田辺IC)~【京奈和道】~(木津IC)~【国道24号線】~JR奈良駅~近鉄奈良駅~東大寺大仏殿~春日大社本殿磐船街道(国道168号線)経由ももちろん考えられるが、やはり高速道を使うほうが早いでしょう。どうせなら、高槻からも利用しやすいようにしましょう。高槻からの場合、JR京都線で京都駅まで出て近鉄またはJR奈良線乗り換えが最短ルートだが、やはり観光地まで乗り換え無しの直通バスがあるほうが便利でしょう。近い将来、新名神高槻~城陽間が開通すれば、枚方市駅始発として枚方市駅北口~阪急高槻~JR高槻~(高槻IC)~【新名神】~(城陽JCT)~【京奈和道】~奈良方面という経路設定も考えられそうです。
2020年09月06日 北摂~大阪~吉野~東紀州~伊勢 ジグザグ走行記(その2) (その1)http://katanogawara.blog.jp/archives/35942820.html上北山村天ケ瀬からはR169・R309重複区間であり、北山川の流路に従って走行。整備が進んでいる分、快適に走りやすくなります。大淀町から上北山村へは、R309よりもR169を使うほうが所要時間も短く実用的です。道の駅・吉野路上北山でトイレ休憩。昔、この駅のレストランで名物・さんますしとめはりすしのセットメニューを味わった記憶があります。駅から北山川を渡ると上北山温泉があり、長距離トラックやドライバー、ツーリング族に重宝されています。上北山温泉北山川の水が綺麗ださらに南へ走り続け、下北山村に入り、池原ダムが見えると、尾鷲からのR425と合流。R425は紀伊山地を東西に横断する国道(尾鷲市~御坊市)ですが、全国最大級の「酷道」として知られます。ほんの少しばかりR425と重複します。尾鷲市へはR425よりもR169+R309+R42を迂回するほうが早く着きます。別れたR425は十津川・龍神を経て御坊市に抜けるが、特に牛廻越の前後は危険なのであまりおススメできるルートではありません。R169・R425分岐点(下北山村下池原)本来ならR309を正式起点(熊野市R42交点)まで走るべきところですが、下桑原から国道を離脱、奈良r229に入り、不動トンネルから和歌山県飛び地・北山村へ抜けてみました。北山村は和歌山県唯一の村。R169は三重県熊野市五郷でR309と分かれ、北山村・瀞峡を通り、複雑に入り組んだ奈良・和歌山・三重の3県境付近を掠りながらR168と合流、熊野川に沿って和歌山県新宮市に至ります。北山村が和歌山県の飛び地となったのも、伝統産業である木材を下流の新宮市に流す関係だと言われています。北山村といえば、全国唯一となった瀞峡の筏下りですね。和歌山県北山村を流れる北山川渓谷北山村の木材はこの川を下って新宮まで流されてきた対岸は三重県熊野市今回は北山川(奥瀞橋)を渡り、三重r40【熊野矢ノ川線】およびr34【七色峡線】を走って熊野市街地へ抜けました。しばし北山川に沿って流路と反対方向へ進み、七色峡と呼ばれる地点から突然r34に県道番号が変わります。三重r40(奥瀞橋東詰付近)熊野市立神上小中学校旧校舎?熊野市神上集落にて新大峪トンネルを抜けて坂を下ると熊野市街地・熊野灘に。JR熊野市駅前の食堂でさんま寿司を味わいました。紀勢本線熊野市駅前JR東海の管内である
2020年09月05日 北摂~大阪~吉野~東紀州~伊勢 ジグザグ走行記(その1) 2年前の夏、バイクで兵庫~大阪~奈良~三重をジグザグルートで走行する旅に出ました。目的は国道309号線を走ることですが、考えがあって敢えて兵庫県(川西・伊丹市)に立ち寄りました。さっそく、川西市内から兵庫r13(産業道路)を南下。 程なくして伊丹市に入り、R171(西国街道)交点(北村交差点)。実はここをR309の起点(終点)と考えて、大阪市内から南河内を経て、奈良県南部の紀伊山地を縦断し三重県東紀州を目指すのです。北村交差点を直進し、伊丹市街地を通過、山陽新幹線ガード下の交差点を左折。これより兵庫/大阪r41を大阪市西成区の岸里交差点(R26交点)までひたすらトレース。尼崎市に入り、JR福知山線の踏切を通り越して、閑静な住宅地・団地の中を通り抜け、阪急神戸線の踏切をクロス。名神の下を潜り、神崎川を渡って大阪府大阪市(淀川区)に入り、阪急十三駅前までそのまま直進。十三筋とも呼ばれ、今年夏まで阪急バス加島線が走っていたが廃止。仮にこの道路をR309の指定区間に編入されるとなると、阪急バスがR309を走ることになって面白いと思っていたが、加島線は廃止され、また園田線(【88】系統)も今年9月に廃止予定です。伊丹坂トンネル(兵庫r13)北行き(川西・猪名川方面)のみに設置伊丹市内は高台で意外に起伏に富んだ地形阪急バス「猪名寺」バス停園田線【88】系統が平日2本だけこれも2020年9月に廃止される尼崎市 御園団地団地内には阪神バス尼崎市内線が走る阪急神戸線を踏切でクロス神崎川を渡る阪急バス加島線も過去の光景にしかし、阪急電車の踏切もあり、神戸・宝塚・京都線の結集する十三駅前から、奈良県の行者還林道まで一本の国道309号線で結ばれたらということを想像してみるのも面白いもの。十三大橋南詰(中津浜)までR176との重複区間であり、阪急三複線と並走。中津浜で右に分かれ、なにわ筋を南下。「うめきた」と呼ばれるエリアで(元は北野というところだったそうだ)、JR東海道本線および環状線福島駅下(その地上に梅田貨物線が並行し駅手前に踏切あり)を潜り、R2(阪神国道)交点(ここがR309とR2の交点であることを想像すると)である浄正橋交差点(阪神福島駅、JR東西線新福島駅)。大阪駅・梅田界隈がR2・R176・R309の3本の国道によって形成される三角形こと「梅田デルタ」の重心にあたるとしたら、これまた興味深いと思います。浄正橋交差点をそのまま南へ直進を続け、中之島(京阪中之島駅前)から、大阪市内のオアシスとして重宝されバラ園などで有名な靭公園、若者ファッションの聖地・西堀江を通り、浪速区に。湊町(JR難波)が近いです。JR芦原橋駅(環状線)あたりから低中層住宅や団地も多くなって郊外に抜け出した感覚に。やがて南海汐見橋線が右から寄り添い、岸里交差点(R26交点)に。天下茶屋駅にも近く、交差点角に西成区役所があります。この交差点をさらに直進し、松虫通を東へ進みます。南海(本線・高野線)のガードを潜り、阪堺電車2路線(阪堺線、上町線)を踏切で跨ぎ、上町台地の住宅街(帝塚山)を通って、JR阪和線、近鉄南大阪線をアンダーパスする辺りまで来ると、南河内や奈良吉野に一歩近づいた感覚に。いよいよR309の旅本番ですね。阪堺電車上町線の踏切大和川に架橋される高野大橋(R309旧道より)R309は阪神高速松原線の下を通る富田林市のシンボル PL塔現R309の終点は大阪市平野区のR25交点です。ここから進路を南~南東に転じ、R309現ルートをトレース。大和川を渡って松原市、堺市美原区、富田林市、そして千早赤阪村(大阪府唯一の村!)などを通過し、金剛山系を登って水越トンネルをぶち抜け、奈良県御所市に。高度を下げて奈良盆地の南縁を通り、R24および京奈和バイパスをクロス。明日香村も近いです。JR和歌山線・近鉄吉野線の接続する吉野口駅西側を通過ののち(引退間近の105系がやってきたので撮りたかったが)、両線をオーバークロスし、大淀町に。大淀町からはいよいよ紀伊半島縦断の旅本番であり、R309の本領発揮といったところでしょう。吉野川(紀ノ川)を渡って下市町に入り、ほどなくして急カーブ・急勾配が始まり、急峻な紀伊山地に突っ込んだ感じになります。黒滝村の道の駅に立ち寄って、名物・串こんにゃくで一服。さらに標高を上げ、長いトンネル2本を抜けて天川村に。天川村の入り口までは改良が進んで走りやすくなりました。一昔前まではこのあたりのR309も「酷道」だったようで、今も奈良交通の下市口~天川村系統が旧道の一部を走ります。道の駅 吉野路・黒滝名物・串こんにゃくで一服天川村といえば、洞川温泉で有名ですね(洞川へは奈良r21が分岐)。また、奈良r53を西へ入ると、十津川・野迫川・高野山方面へ行くことも可能です。私個人的に、北摂(川西能勢口・池田・大阪国際空港)と黒滝・天川・洞川温泉を結ぶ高速バスがあれば面白いですね。奈良県へのエントリーは阪神高速・南阪奈を使い、御所ICからR309のルートが最適でしょう。奈良・吉野路を定期旅客路線として走る阪急バスを見てみたいものですね(奈良交通との共同運行にすれば面白い)。* * * *天川村~上北山村間は行者還林道の「酷道」区間で有名。天川村内は川迫川の渓谷美(みたらい渓谷ほか)が堪能できます。十津川(熊野川)の上流域であり、ここから流れる水は十津川・本宮を経て新宮市の熊野灘に注ぎ込みます。行者還トンネル付近の標高は六甲山や比叡山を超える1,200mです。行者還林道の入り口に差し掛かるみたらい渓谷(→この辺りがみたらい渓谷への遊歩道入口)紀伊山地の狭隘路でよく見られる素彫トンネル川迫川渓谷R309の最高峰 行者還トンネル西坑口トンネルの向こう側は上北山村行者還林道の上北山村区間は、遠くへ連なる山並みの眺望が印象的ですね。国道であることを示す「おにぎり」はしっかり立っています。山を下って5kmほどのところ(天ヶ瀬)でR169(東熊野街道)と合流。行者還トンネル東坑口付近からの眺望行者還林道区間(上北山村)でもR309おにぎりマークはしっかり
2020年09月02日 奈良交通 高速バス名古屋線 奈良交通の中距離高速バス奈良~名古屋系統について。運行経路・停留所は、JR奈良駅~近鉄奈良駅~天理(櫟本)~大和高原都祁(針テラス内)~大和高原山添~名鉄バスセンターで、名阪国道~東名阪経由で運行されます。名古屋-奈良間の高速バスは2005年愛知万博開催の頃に運行開始したようです。当初、数往復の便が設定されていたが、現在は2往復。名鉄バスと共同運行です。運賃は大人片道2,700円。奈良県内(奈良~大和高原山添間)のみの利用は不可です。名古屋-奈良間の鉄道ルートは、近鉄特急(大和八木・大和西大寺乗り継ぎ)または新幹線+近鉄(京都乗り換え)が定番ルートですが、いずれにせよ乗り換えがあるのでやや不便と言えます。それをカバーするべく、名古屋-奈良間には2006年までJRの急行【かすが】が関西本線経由で運行されていました。昔は数本設定されていたが、国鉄末期から20年ほどの間、わずか1往復だけが細々と残りました。観光シーズンにはそれなりの利用客はあったようだけど、亀山でJR東海とJR西日本に分かれているという複雑な事情などから廃止されることに。ちょうどそのタイミングに前後して、高速バスが増便されるが、現在は2往復に減っています。
2020年08月07日 奈良交通【82】系統 <生駒駅北口~北田原> 奈良交通【82】系統<生駒駅北口~北田原>。近鉄生駒駅(北口)から北条・新生駒台北口を経て、国道168号線(磐船街道)を北へ走り、大阪府交野市との境界手前の北田原まで行く路線系統です。主な停留所は、生駒駅北口~生駒郵便局~俵口~俵口阪奈中央病院~北条~松美台~新生駒台北口~南田原~出店~山口川~下田原~北田原で、生駒駅南口発着・田原台(四條畷市)方面行き(【79】【96】【97】系統ほか)と経路は似ているが、俵口阪奈中央病院以北は別ルートとなるので注意。また、生駒駅北口~新生駒台北口~出店間には生駒台循環系統および学研北生駒駅行き(【77】【189】系統)の系統も走っています。山口川~北田原間には、京阪バス田原線【18】号経路も運行されており(土休日のみ2往復)、京阪私市・交野市駅まで乗り継ぐことも可能です。かつて、京阪私市~東生駒間を磐船街道経由で結ぶ奈良交通【67】系統が運行され、京阪交野線(旧・信貴生駒電鉄枚方線)生駒延伸計画をバスで実現していましたが、2002年廃止。山口川付近の国道では、このほか、四條畷市コミュニティバス(京阪バス)も通るが、コミュニティバスは国道168号線には停車しません。運行ダイヤは毎時1本。北大和営業所の管轄です。
2020年07月02日 三重 自転車遠征記(その3) (その2)http://katanogawara.blog.jp/archives/35468947.htmlしかし、転んでもただは起きない受験生だった自分。前回の抜け道は失敗だったと反省。遠回りではあっても走りやすい道から回るほうが、確実に目的地にたどり着けるはずだ。受験でも同じだろうが、とお説教を食らったようでした。ということで、8月上旬、予備校の夏期講習休みの日に、再度名張へ挑戦。受験勉強そして文化祭の準備練習よりも、サイクリングへの執念は尋常ではありませんでした。2年前の高1のとき、風邪で寝込んだり雨の多い天候不順とかであまり思うように動けなかったりして、その私怨は根強かったと思います。実は、この日、家族で映画を観にいこうと誘われたんだけど、断りました。しかし、後になってみればこの選択に悔いを残すことに。今度は、R168~奈良r5~奈良r14~R165、すなわち法隆寺・田原本・桜井・榛原経由で、近鉄大阪線に沿うわかりやすいルートを往復しました。R165はもちろん坂道も多いが、比較的走りやすかったです。宇陀市榛原以東は宇陀川(淀川水系・名張川の支流)の流路に従い、名張までは標高を下げてゆきます。目の前を近鉄特急が賑やかに行き交い、小さい頃、志摩半島まで海水浴に連れて行ってもらったことを懐かしみながら、ひたすら国道を走り続けました。目的地・名張への到達はめでたく達成。名張市は伊賀盆地南西部の都市(人口7万人)で、三重県にして珍しく大阪のベッドタウン。近鉄の列車ダイヤも一般列車は大阪志向で、特急での着席通勤も珍しくありません。大阪通勤圏のほぼ東限に当たるため、名張以東はローカルムードが濃厚です。名張といえば、探偵小説家・江戸川乱歩(1894-1965)の生誕地として有名。名張市周辺の見どころとして、赤目四十八滝や香落渓などがあります。さて、問題はその後。行きで燃え尽きたのか、今度は帰り道で死にそうになりました。炎天のもと熱射病寸前のヘトヘトで、地獄でしたね。目的達成の喜びよりも孤独感と疲れだけが残り、家族との誘いを断って遠くへ飛び出したことを後悔する始末でした。みんなで揃って出かけたほうが美味しくて涼しい楽しみを満喫できたのに、後の祭り・・・。* * * *しかし、これに懲りることなく、夏休み最後の日には、また別のところへ自転車で走ったのです。やはり丸一日炎天下を走ったため、今度も「疲れるだけの旅」でしたね。本当は文化祭の練習に来るように電話があったんだけど、サボりました。炎天下の孤独のもと、後ろめたさもあって、結局疲労感だけが残りましたね。今思えば、当時の自分の不徳が実に恥ずかしい限りです。自分のやりたい目標を意地でも達成しようという姿勢は良いが、現実社会においてやるべきことは多く、TPOを弁える必要があります。そもそも、あの酷暑のもと、一人無理を押し通しても、寂しい思いをして疲れるだけでいいことはなかった。それよりも高校最後の文化祭の練習にみんなで力を合わせるほうが利徳が大きいはずで、悔いを残すことなく高校を卒業、幸先の良い大学生活のスタートを切ることもできたでしょう。
2020年07月01日 三重 自転車遠征記(その2) (その1)http://katanogawara.blog.jp/archives/35467015.htmlで書いたように、6月初旬の伊賀上野への自転車の旅は比較的軽々とこなせて快調でした。これを弾みに、今度は夏休みに同じく伊賀盆地南部・名張市への遠征を計画。しかし、真夏の炎天下ゆえ、それは決して甘くはありませんでした。さっそく、7月半ば・試験休みの日に実行。梅雨明け間際の夏空が広がり、奈良市街地~(奈良r80)~山添村経由で名張を目指します。奈良市まではR168(磐船街道)~阪奈道路を快調に全力疾走。JR奈良駅で一服、駅の立ち食いうどんで小腹を満たします。寺院風の駅舎が健在で古都の玄関にふさわしい佇まいでした。駅前で京都行きの京阪バス(京都奈良線)を目にして、少しびっくり。京阪バスが奈良まで来ていることに改めて驚きを感じました。JR奈良駅には平成初期まで加茂・和束・信楽方面へのJRバス(近城線)も乗り入れていましたね。大阪梅田・京都から奈良までの近鉄バス長距離路線もありました(ちなみに奈良交通の京都駅~大和八木系統も1往復だけ存在)。さて、問題はここから。名張への最短経路ということで奈良r80【奈良名張線】を走り大和高原に突入。山道ゆえ急坂が多く、炎天下のもとでは思ったよりもハードでめげかけました。梅雨入り前にR163を伊賀上野まで走ったときとは気象条件や道路状況が大きく異なるので、当然といえば当然でしょう。とにかく汗びっしょり、喉が渇くばかりで死にそうでした(苦笑)幾つかの峠道をこなし、山添村までは何とか頑張れたんだけど、あまりに疲れたので結局名張市まであと一歩のところで断念。ただ、同じ道をそのまま戻ってもしんどいだけなので、月ヶ瀬村から南山城村へ抜けるルート(奈良/京都r82ほか)を取りました。国道25号(非名阪)を少し東へ走り、奈良/三重県境の五月橋から名張川に沿って、梅林で有名な月ヶ瀬村を通り、高山ダムから大河原へ。ここから国道163号線を西へ走りました。前回、伊賀上野まで走ったときの道ですね。山城町(木津川市)からはR24を山城大橋まで北上。途中、奈良交通上狛車庫がありましたね。元々近鉄バスの車庫だったようで、京都奈良線(近鉄バス)の区間便がここで折り返していました。その近くにドライブインもあり、一服するにはちょうど良いところでした(これもいつの間にか消えてしまった)。京田辺市の国道307号線では、京阪バス【12】号経路・枚方市駅発新田辺行きにばったり出会いました。
2020年05月14日 奈良交通【63】【92】系統 <王寺駅~国道横田~シャープ前> 奈良交通の路線を一つ紹介したいと思います。今回は、王寺駅~法隆寺前~国道横田~シャープ前系統について。運行経路は、国道横田以西は国道25号線、国道横田~シャープ前(大和郡山市)間は奈良/京都r754をほぼそのまま走ります。国道横田はR24・25交点。途中の主な停留所は、王寺駅(北口)~竜田大橋~竜田神社~法隆寺前~中宮寺前~小泉口~今国府~パナソニック~筒井駅~国道横田~ シャープ前で、【63】系統は国道横田折り返し、【92】系統はシャープ前まで直通です。王寺駅~法隆寺前間には他の系統(【62】系統ほか)も多く設定されており、関西各私鉄からの「奈良・斑鳩1Dayチケット」も利用可能です。法隆寺への参拝は、JR法隆寺駅下車よりも、王寺駅からバスのほうが便利です。運行ダイヤは、【63】系統(王寺駅~国道横田)は概ね毎時1本、【92】系統(王寺駅~シャープ前)は平日の朝・夕方のみの運行で、シャープ工場への通勤向けの系統となっています。県道r754は国道24号旧道で、木津川市(京都府)~県庁前~JR奈良駅前~横田を結んでいます。昔、京都~奈良間の路線バス(近鉄・京阪・奈良交)もr754を通っていました。以前、王寺駅~法隆寺前~JR・近鉄奈良駅系統が運行されていたと思いますが、法隆寺前で系統分割されたみたいですね。さすがに王寺~奈良駅間のバスを通して乗る人はいないでしょう(笑)
2020年03月06日 奈良交通 深夜急行バス「はんな号」運行終了 奈良交通の深夜急行バス「はんな号」が2020年3月31日深夜出発便を最後に運行終了することになりました。「はんな号」は大阪市内(梅田・なんば)と奈良県内各方面を結ぶ深夜急行バス。終電後の帰宅手段として、バブル経済の1990年2月に1路線で運行開始、 2015年には3路線に拡充。しかし、昨今の「働き方」改革による利用客減少のため、運行維持が困難な状況にあり、「はんな号」を廃止することになったとされています。現行の運行ルートには、1)梅田・なんば~東生駒・学園前・奈良ルート2)梅田・なんば~生駒・登美ヶ丘・高の原ルート3)梅田・なんば~五位堂・高田・八木・桜井ルートがあります。https://www.narakotsu.co.jp/news/news_1046.html
2019年10月19日 ミ・ナーラ(旧・奈良そごう) かつて奈良そごうのあった複合集客施設「ミ・ナーラ」。ミ・ナーラは国道369号線(二条通)沿いに立地しています。最寄り駅は近鉄新大宮駅だが、駅から離れているため(徒歩15分)、新大宮駅および近鉄・JR奈良駅から無料シャトルバスが出ています。また、奈良交通バス「宮跡庭園」で下車するルートも可能です。「宮跡庭園」の名が示すように、ここは長屋王邸宅跡であり、奈良そごう開業前の発掘調査で5万点の木簡が出土しています。ミ・ナーラには、現在、食料品店や雑貨店など約70店舗が入居しており、上層階にはラウンドワンスタジアムや奈良市美術館などがあります。昨年夏、奈良市美術館で開催された奈良県バス運行100周年記念写真展を見に行きました。さて、奈良そごうですが、バブル絶頂期の1989年10月に開店。「マイカーで通える郊外型高級百貨店」として、奈良県や京都府南部、三重県西部の住民を商圏に取り込むとの触れ込みで開業しました。奈良県内では近鉄百貨店以外では唯一の百貨店として注目を集め、「奈良にもそごうが来る時代なのか」と思わせるほどの景況感でした。最上階の7階には回転展望レストラン、5階には「川の流れる世界のレストラン街」などがあり、外観・内装とも、いかにもバブル期らしい豪奢な造りでした。しかし、奈良そごうがキラキラ輝きを見せたのも束の間のこと、バブル崩壊後、そごうグループの経営が傾き、わずか11年余りの2000年12月に閉店。せっかくの豪奢な建物も、無駄に大きいだけの負債と化しました。その後、2003年にイトーヨーカドーが開業するものの、2017年に閉店。イトーヨーカドーも、前身のそごうも同じセブン&アイの傘下に入ったのは、偶然ではないのかもしれません。ミ・ナーラ無料シャトルバス
2019年09月28日 北摂と奈良県を結ぶ高速バスはどうか 京阪・南海バス京都高野線運行開始に習って、大阪北部を中心とする北摂地域から奈良県への高速バスがあればどうか、と思いました。観光シーズンなど期間限定でもよいので、特に交通の不便な県南部の吉野・大峰山・大台ケ原方面へのバスがあると面白いかもしれません。例えば、阪急川西能勢口~池田~大阪国際空港~【阪神高速11号(池田線)】~【阪神高速1号(環状線)】~【阪神高速14号(松原線)】~(松原JCT)~【阪和道】~(美原JCT)~【南阪奈】~(葛城IC)~【奈良r30】~【R309】~下市口駅~大淀バスセンター~【R309】~黒滝案内センター~【R309】~天川川合~【奈良r21】~洞川温泉は、比較的道路状況が良く、所要時間も3時間以内に収まりそうで、中距離高速バスとしては妥当な線だとは思いますが・・・。運行会社は、阪急バスと奈良交通の共同運行ぐらいが良いでしょう。仮に実現すれば、阪急バス(高速線)の奈良県進出を果たすことになります。問題はトイレ休憩の場所ですが、御所南パーキングエリア、大淀バスセンターあたりが適切だと思われます。
2019年09月16日 奈良交通 傍示 奈良県最北端のバス停「傍示」(生駒市)。「傍示」は「ほうじ」と読みます。近鉄富雄駅前・学研北生駒駅から主要地方道【枚方大和郡山線】(大阪・奈良r7)を辿ってきた奈良交通バスの終点です(土曜・休日は、ここから2つ先の「生駒北スポーツセンター」発着となる)。富雄駅行きが毎時1本の発車となっています。傍示は、大阪府(交野市・枚方市)との境界に近い里山の集落です。近くにくろんど池があり、私市(交野市)からの府民の森・ハイキングコースのゴールとなっています。r7はこの先、北へ進むと生駒山系の峠を越え、交野市(倉治)を経て枚方に至るが、交野市区間の峠区間は狭隘路で道路状況が悪く、二輪通行禁止となる日(特に土曜・休日)もあります。枚方へは、ここから京阪奈墓地を経て穂谷(R307)への抜け道に入ることが奨励されています。穂谷からは京阪バス枚方市駅行きなどが発着しています。傍示付近に設置される案内標識「枚方」が3つも表記されているが、R307マークの示す道が奨励ルート
2019年07月14日 なんば 深夜急行バスのりば なんば発深夜急行バスの案内板です。南海バス(泉北ニュータウン・和泉中央方面、金剛・河内長野・林間田園都市方面)、奈良交通(白庭台・学研奈良登美ヶ丘・高の原・州見台方面、学園前・奈良方面、五位堂・高田・八木・桜井方面)の共同使用となっています。
2019年06月01日 奈良交通【48】系統・<学園前駅~尼ヶ辻駅~近鉄奈良駅> 奈良交通の乗りごたえがありそうな路線を一つ探してみました。【48】系統・<学園前駅~近鉄奈良駅>。運行経路は、学園前駅(南口)~学園南3丁目~西郊住宅~学園大和町(奈良西警察署前)~奈良国際ゴルフ場前(阪奈学園前IC)~藤の木台1丁目~藤の木台2丁目~東坂~(国道308号線)~ 宝来~尼ヶ辻駅~三条大路五丁目~三笠中学校前~三条大宮町~大森町~JR奈良駅(東口)~近鉄奈良駅比較的わかりやすいルートであり、暗峠奈良街道こと国道308号の狭隘路を経路に含んでいる点が一つ面白いと思いました。あまり知られていないかもしれませんが、尼ヶ辻駅(近鉄橿原線)北の踏切はR308です。区間便として【41】<学園前駅~尼ヶ辻駅>があります。「学園前」駅が帝塚山学園前のことであることは、ご存知でしょう(近鉄電車の車内放送で「帝塚山学園前」とアナウンスされます)。かつて、一度だけ帝塚山学園の学園前キャンパスに入ったことがあります(目的は交通史関係の学会講演を聴くことだったが・・・)。そのとき、学園前駅周辺で安くて美味そうな食堂を探してみましたが、見当たらなくてがっかりでした。学園前近辺でお手頃ランチなら、ラーメン激戦区で有名な隣の富雄駅、もしくは大和西大寺駅まで出るほうが無難でしょう。学園前駅~藤の木台2丁目~東坂間は【23】系統・赤膚山線と共通経路で、運行本数は毎時5本以上なのに対して、【48】(【41】)系統は毎時1~2本のダイヤとなっています。このほか、学園前駅~藤の木台1丁目間は、【34】【35】西の京高校行き、【27】【28】【29】若草台・奈良県総合医療センター行きも乗り入れているが、本数はさほど多くありません。運用担当は奈良営業所です。
2019年05月22日 奈良県に乗り入れる近鉄バス路線 近鉄バスの一般路線は、大阪府・京都府の近鉄沿線を中心とするエリアをカバー。 大阪府下では、四條畷市~東大阪・八尾~富田林市の中河内・南河内地域に加え、近鉄沿線とは離れた北摂の茨木・摂津市にも離れ孤島的に路線網を有します。京都府内においては、かつては京都駅~奈良を結ぶ長距離路線もあったが、今は伏見区の向島ニュータウンを中心とする、ごく限られたエリアのみとなっています(ほかに京都市バス洛西営業所管内路線を委託管轄しているが)。昔は奈良県内に奈良営業所を設置(1998年廃止)、前述の京都奈良線および阪奈生駒線(梅田-奈良)していました。奈良県に乗り入れる路線としては、四条畷~高山(生駒市)、大阪阿部野橋~天理といったユニークな路線もあったが、全廃。現在、奈良県に跨る近鉄バスの一般路線はどれだけ残っているのでしょうか? 調べてみましたが、該当する路線は、【50】高安山~信貴山門のみしかありません。阪奈生駒線の残滓と言うべき【16】<住道駅前~生駒登山口>が少しだけ奈良県生駒市に乗り入れているかと思いきや、大阪府下(大東市)で完結しています。かつては阪奈道路経由で梅田・京橋と近鉄奈良を結ぶ長距離路線もあったが、現在は梅田乗り入れさえも撤退(休止)するという状況です。大阪阿部野橋~天理系統は西名阪経由で、末期は中型車HRが西名阪を疾走していたそうです。後年の高速バス大阪伊賀線運行(近鉄・三交共同運行)の布石になったとも言えるが、これも軒並み本数が減らされました(平日は運休)。
2019年05月03日 南海りんかんバス 真土線 和歌山県の南海りんかんバス(本社・橋本市)について、一つレポートしてみました。 南海りんかんバスは橋本市および高野山エリアを管轄。奈良県境に当たり、一部路線は奈良県にも伸ばしています。かつては南海電鉄直営のバス(→南海バス)だったが、1992年に会社設立、翌年4月より分社化により営業しています。真土線(橋本駅前~真土)。系統番号は【54】で、運行経路は、橋本駅前~水源地前~下兵庫~上兵庫~門前~隅田駅口~真土で、国道24号線を走行。終点・真土は奈良県五條市との境界手前です。かつては、ここから県境を跨いで五條バスターミナルまで、JR和歌山線と完全並行する形で奈良交通と共同運行していました。2002年には南海りんかんバス単独運行となり、2008年3月31日限りで真土以東の奈良県区間が廃止されました。現在の運行ダイヤは、平日4往復、土休日2往復となっています。2008年以前、五條市に乗り入れていた時代は、京阪バス田原線【18】号経路とともに、奈良県下の数少ないスルッとKANSAI対応のバス路線でした。
2019年03月08日 三重交通 月ヶ瀬梅林臨時バス ちょうど梅の見ごろを迎える奈良・月ヶ瀬梅林(奈良市月ヶ瀬村)。旧・月ヶ瀬村は奈良・三重・京都の3府県境にあたる高原地帯。村内を名張川が南北に流れ、美しい渓谷を呈しており、梅の見ごろには遠方から多くの観光客が訪れます。また、梅とともに大和茶の産地としても有名です。月ヶ瀬村は奈良市街地よりは三重県伊賀市のほうが距離的に近いため、伊賀市との結びつきが強く、伊賀鉄道上野市駅から月ヶ瀬村への三重交通バスが運行されています。月ヶ瀬村の郵便番号は、以前三重県扱いの518でした(現在は奈良県扱い)。毎年梅の見ごろに、JR月ヶ瀬口駅、近鉄名張駅から月ヶ瀬梅林への三重交通臨時バスが運行されます。JR月ヶ瀬口駅は奈良県ではなく京都府南山城村。月ヶ瀬カントリークラブの住所も南山城村です。南山城村は京都府唯一の「村」で、奈良・三重・滋賀3県に隣接しており、なおかつ三重県と隣接する京都府唯一の市町村となっています。そもそも、京都府が三重県に隣接していることは意外な事実。三重交通のバス(高速を除く)が京都府に乗り入れているのも驚きです(かつては定期便で京都府南山城村に乗り入れていた)。南山城村に乗り入れるバスは、かつては奈良交通(山田川駅~上野市、ほか)もあったが、奈良交通は全面撤退。現在、民営バスでは三重交通の臨時バスのみとなっています。今シーズンの月ヶ瀬梅林臨時バスの運行経路・ダイヤは、◎JR月ヶ瀬口駅~月ヶ瀬梅林JR月ヶ瀬口駅~月ヶ瀬CC~ロマントピア~尾山口(月ヶ瀬梅林)、1日6.5往復運行日 3月2日~3月24日◎近鉄名張駅前~月ヶ瀬梅林名張駅(西口)~桔梗が丘(北口)~尾山診療所前(月ヶ瀬梅林)、 1日1往復運行日 3月2日~3月24日の土曜・休日http://www.sanco.co.jp/shuttle/h31_tsukigase.pdf月ヶ瀬湖(名張川)と八幡橋京都府最南端はこの付近に
2018年11月20日 近鉄電車で行くスキー 近鉄電車でスキー、といえば意外に思われるかもしれません。しかし、近鉄沿線にはスキー場があるのです。一つは、三重県菰野町の御所在山。近鉄四日市で湯の山線に乗り換え、終点・湯の山温泉駅からR477を西へ進みます。御所在山は滋賀に隣接する鈴鹿山脈の最高峰であり、頂上からは東に伊勢湾~濃尾平野、西に琵琶湖が見渡せます。奈良県南部の吉野・大峰山系にもスキーやスノースポーツの楽しめるところがあります。紀伊半島の真ん中にあたるが地形が急峻で標高も高いため、冬場の冷え込みは相当なもので(六甲山や近畿北部の丹波高地よりも気温は低いはず)、山間部では積雪も珍しくありません。吉野・大峰界隈には有名なスキー場が2つあります。一つは天川村の洞川温泉近くにスノーパーク洞川。吉野線大和上市駅から奈良交通バスで「洞川温泉」まで約90分、さらにタクシーに乗り換えて約10分のところで、公共交通では不便ですね。もう一つは、和佐又山スキー場(上北山村)。大普賢岳(標高1,870m)の麓にあります。大和上市駅から奈良交通・大台ケ原行きのバスに乗り、「和佐又山登山口」から徒歩1時間のところです。このほか、相互乗り入れ先の阪神電車まで含めば、六甲山スキーもありですね(笑) 六甲山へは京阪神から一番気軽に行けるのが何よりでしょう。
2018年08月07日 奈良交通六条山線について 奈良交通の路線について一つレポートしたいと思います。今回は、奈良市街地(近鉄・JR奈良駅)と唐招提寺・薬師寺・西ノ京方面を結ぶ六条山線について。系統番号は【63】【64】【72】【77】【78】があり複雑なように見えるが、運行経路は県庁前 / 高畑町 / 春日大社本殿 ~ 近鉄奈良駅~油阪船橋商店街前~JR奈良駅~<国道308号線>~三条大路五丁目 ~都跡小学校~唐招提寺~薬師寺~西ノ京駅~六条柳町~国立奈良医療センター~六条山~奈良県総合医療センターであり、近鉄・JR奈良駅および奈良公園・春日大社方面と西ノ京(唐招提寺、薬師寺)を結んでいることから、観光客にとって重要な路線と言えます。近鉄奈良駅では8番のりば(R369西行き)からの発車です。「奈良・斑鳩1Dayチケット」での利用も可能で、奈良市中心部から鉄道ではやや不便な唐招提寺・薬師寺(近鉄橿原線西ノ京下車、近鉄奈良駅からの場合、大和西大寺で乗り換える必要がある)への足として重宝されています。また、国立奈良医療センターや奈良県総合医療センターにも乗り入れており、地元利用客と合わせ休日や観光シーズンにはかなり混雑します。三条大路五丁目交差点から先、都跡小学校~西ノ京方面あたりの景色はのどかな大和路を実感させます。旧・平城京の西郊にあたり、奈良公園・東大寺・春日大社周辺とはまた違った雰囲気を感じます。西ノ京駅前付近の狭隘区間に対応して、中型車での運用となっています。西ノ京駅前を通る六条山行き道路が狭いのがわかる