カテゴリ: 西日本JRバス


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京都府京丹波町にある西日本JRバス・桧山駅。

かつて、国鉄バスに多く設置された「駅」ですが、現存する「国鉄バス時代の駅」は、京丹波町の桧山駅が唯一のようです。

桧山駅には、現在JRバス園福線と京丹波町営バスが発着。旧・瑞穂町の中心で、国道9・173号・京都縦貫道のジャンクション付近に位置します。往時に比べバスの本数は大幅に減り、閑古鳥の鳴く状況ですが、現在も京丹波町におけるバスターミナルとして機能しているようです。しかし、園福線も2023年度中にJRバスが撤退する動きがあります(その後、京丹波町と福知山市が引き継ぐようです)。

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こうやって見ると、鉄道の駅のようですね。

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西日本JRバス園福線(園部駅~桧山~福知山駅)の路線維持が困難であるとのリリーフが発表されました。

https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/detail/1466

具体的な期日は記されていないが、近いうちに撤退する可能性が濃厚です。

園福線は、園部駅(京都府南丹市)と福知山駅(同福知山市)を国道9号線経由で結ぶ路線。JR山陰本線と離れた京丹波町(旧・丹波町)や福知山市旧・三和町地域をカバーしているため、一定の需要はあると思いきや、利用客は低迷しているようで、運転士確保も厳しい状況だといいます。むしろ、今もJRバスの一般路線として残っているほうが奇跡的と言えるかもしれません。

園福線の観光名所・見どころとして、京都府立丹波運動公園、桧山の「バスの駅」などが挙げられます。それから、大阪・神戸の繁華街「梅田」「三ノ宮」というバス停が存在することも、ネタの一つでしょう。

今後JRバスが撤退するとなれば、福知山市内区間(兎原~福知山駅?)は福知山市営バス、園部駅~京丹波町内間(桧山ほか)は京丹波町営バスに、それぞれ引き継がれることが現実的に考えられそうです。
 


三重県北部の四日市・長島温泉と大阪市内を結ぶ高速バス。

新名神の部分開通で三重県と京阪神エリアとの新ルートが開拓され、京都・大阪と三重県各地を新名神経由で結ぶ高速バスが相次いで誕生。ただ、その多くは利用状況が芳しくなかったのか、撤退してしまいました。四日市~大阪線は現在も運行中(新型コロナの影響で2022年11月現在も運休中?)の一路線です。

停留所は、

長島温泉~近鉄四日市~生桑車庫~大阪駅JR高速ターミナル~USJ

三重交通と西日本JRバスとの共同運行で、

三重交通   :近鉄四日市~USJ 平日1往復、土日祝日2往復
西日本JRバス:長島温泉~大阪駅  1往復


の合計3往復の便が設定されています。

三重交通担当便は大阪への出張・観光に合わせた時間帯での設定で、人気のスポット・USJまで直通しているのが特徴的。近鉄特急利用での不便さ(USJへは大阪難波・西九条で2回乗り換えが必要)をカバーしていると言えます。

西日本JRバスは、大阪エリアから長島温泉への観光客をターゲットにしており、朝1便は長島温泉行き、夕方1便は大阪駅行きがそれぞれ設定されています。

なお、JR四日市駅(JR東海)への乗り入れはありません。実際、JR四日市駅の乗降客数は近鉄四日市駅の1割にすぎず、そもそも場所が悪いですね。


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日野自動車のエンジン不正事件に伴い、日野・いすゞ製新型車両の大半が出荷停止に追い込まれ、今後全国のバス会社や運送・建設などへの影響が懸念されます。近年、京阪バスグループにおいては、ほぼ日野・いすゞ車のみが納車されているが、今後しばらく三菱ふそう車一択にせざるをえない状況のようですね。

さっそくですが、奈良県内を走行する三菱ふそう路線車について、思いつくままに書いてみました。

奈良県のバスといえば、周知の通り奈良交通が圧倒的シェアを占めています。近鉄バス・奈良交通・三重交通をはじめ近鉄グループのバス事業者は伝統的に日野またはいすゞを購入、三菱ふそうの特に一般路線車はレアです。特に奈良交通の一般路線用で過去に三菱ふそう車を納入した例は、皆無のようです。今後、奈良交通や近鉄バスでも三菱ふそう車を納入されることになるのか、気になります。

奈良県内を営業運行した実績のある三菱ふそう一般路線車としては、以下の会社・路線が挙げられます。

国鉄・西日本JRバス(近城線:加茂営業所)
国鉄・西日本JRバス(阪本線:加茂営業所五条支所)
国鉄バス(五新線:新宮支所?)
京阪バス(京都奈良線:洛南→山科営業所)
京阪バス(田原線:交野営業所)
京阪バス(四條畷市コミュニティバス:門真営業所)
南海りんかんバス(真土線ほか:橋本営業所)


国鉄バスの西日本(近畿以西)エリアには基本的に三菱ふそう車が配置され、近鉄王国の奈良県なども例外ではありません。国鉄バスでは富士重ボディも積極的に採用され、「富士重架装の三菱ふそう」という車両も多かったです。奈良県内においては、国鉄奈良駅から京都府加茂・和束町を経て滋賀県の信楽・水口を結ぶ近城線、五条駅から紀伊半島縦断の五新線として計画されたバス専用道路を走行する阪本線、そして新宮(和歌山県)から本宮を経て十津川温泉あたりまでを結ぶ五新線がありました。奈良県および周辺の国鉄~JRバスは2002年に撤退(路線の一部は奈良交通に継承)。


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滋賀県内のバスで県境を跨ぐ路線について調べてみました。

かつて、以下の長距離路線がありました。

京都市中心部(京都駅、四条大宮、三条京阪など)
          ~大津・びわこ・八日市・ 信楽・水口方面
            (京阪バス、近江鉄道、帝産湖南交通、滋賀交通)

草津駅~三重県(亀山、湯の山温泉) (国鉄・JRバス、滋賀交通、三重交通)

石山駅~宇治(【宇治川ライン】含む) (京阪バス、京阪宇治交通)

奈良・加茂~信楽~水口(近城線) (国鉄・JRバス)

上野市・伊賀上野~信楽      (三重交通)


これらの越境路線は現在ほぼ壊滅的で、滋賀県内のバス路線そのものも昔に比べ縮小傾向にあります。

2022年現在、県境を跨ぐ滋賀県のバスをここに挙げてみたいと思います。

1)京阪バス【56】【56A】号経路 (三条京阪~百万遍~比叡平)

2)京阪バス【57】号経路 / 京都バス【51】系統
            (京都駅~三条京阪~出町柳~比叡山頂)

3)京都バス【10】系統 (出町柳駅前~大原~朽木学校前)

4)西日本JRバス若江線 (近江今津駅~上中駅~小浜)


1)は現在、京都市と大津市を往来できるほぼ唯一の路線。比叡平で大津京駅方面行き(京阪バス【25】【66】号経路)に乗り継ぐことになるが、比叡平~大津市内路線は存続の危機に瀕しているようです。本年中に京阪バス大津地区のダイヤ改正が実施されるそうですが、さらなる路線縮小色が濃厚でしょう。

2)は比叡山ドライブバスですね。京都側からはバスが運行されているが、比叡山から大津・琵琶湖方面へは、坂本ケーブルを利用します。このほか、比叡山内のシャトルバスもあります。

3)は3月~12月の土・休日朝に1往復のみの免許維持路線。国道367号線(鯖街道)経由、京都市内から一気に高島市(旧・朽木村)まで足を伸ばすことができます。車窓から安曇川渓谷の美しい絶景を堪能でき、乗りごたえ十分でしょう。

4)はJR湖西線とJR小浜線(福井県)を短絡するメインルートであり、かつて江若交通も同ルートで運行されていました。京阪神から福井県若狭路へは、もともと湖西線・近江今津駅(高島市)から若江線に乗り継ぐルートが定番となっています(小浜線経由だと敦賀または舞鶴を大回りすることになる)。運行本数も10往復以上あり、比較的乗りやすいでしょう。

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2020年度京都市バスダイヤ改定が2021年3月20日に実施される予定です。 今度の新ダイヤの主な変更点は、下記の通りです。

1)【65】系統の運行経路を一部変更(北泉通経由に変更)

2)上賀茂神社広場前等に整備に伴い、【4】【46】【67】系統を再び上賀茂神社内経由とする

3)三条通歩道拡幅に向け、三条京阪周辺の運行経路を一部系統御池通経由に変更
 (対象系統:【5】【11】【86】)

4)高雄地域の利便性向上に向けた取り組み
 a)市バス【8】系統を栂ノ尾まで延伸、均一区間運賃を栂ノ尾まで拡大
 b)市バス【8】系統とJRバス(高雄・京北線)で等間隔ダイヤとするほか、
   福王子以北で異なる停留所名称を統一
 c) JRバス【立命ライナー】運行開始

5)【52】系統の本格運行化

6)急行【110】系統を【86】系統に統合

7)洛西ニュータウンと阪急桂駅を結ぶ【西3】【西8】系統を減便し、
  阪急洛西口・JR桂川駅へ接続する【特西4】を増便



今度のダイヤ改定の最大の目玉は、【8】系統の全線均一運賃化・栂ノ尾への延伸でしょう。これに伴い高雄地区まで「バス一日券」「市内中心フリー定期券」の利用範囲が高雄地域にまで拡大され、JRバスとともに利便性の向上が期待されます。

比較的地味ではあるが目を離せないものとして、三条通の経路変更があります。既に東行きは御池通経由となっているが、三条大橋の歩道拡幅に伴い西行きも【5】【11】【86】が御池通経由に変更され、分散が図られます。他の系統(【10】【15】【37】【51】【59】系統)は変更ありません。

七本松通経由の【52】系統(四条烏丸~立命館大学)が本格運行に移行することも、前向きの動きと言えるでしょう。

新型コロナ感染拡大に伴う観光客減少により、土休日昼間のダイヤを中心に一部系統の減便(主に100番台系統)が実施されます。

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000279907.html



1990年前後の京都駅前について、西日本JRバス(旧・国鉄バス)高雄・京北線のことを。

京都駅を起点に大宮通~西大路通を北上ののち、御室・仁和寺から山岳道路の国道162号線(周山街道)を走り、紅葉の名所・高雄(右京区)から、川端康成『古都』の舞台でも知られる北山杉の小集落(北区小野郷など)を小まめにたどり、京北町(右京区)の周山までを結ぶ路線です。京北町はもともと北桑田郡だったが、「平成の大合併」で町民の京都市編入への要望が高まり、2005年京都市右京区に合併されました。

「周山」バス停は京北町および周辺の町へのバスが発着するターミナル拠点であり、国鉄時代は鉄道と同じ「駅」として位置づけられ、その建物と機能は現在も残っています。

以前は周山からそのまま国道を北へ進んで、丹波上川とか中央分水嶺を跨いで美山町(南丹市)のかなり山奥のほう、丹波福居や鶴ヶ岡というところまで乗り入れ、「京鶴線」という路線名でした。さらに古くは、府県境(堀越峠)を越えて福井県小浜市まで達していたそうです。 このほか、周山駅から国道477号線を東に向かう京北町山国方面への支線系統などもあったが、JRバスは1995年ごろまでに本線の京都駅~周山間を残して軒並み撤退(→町営バスなどに移管)。

1990年代初期の頃、高雄・京北線の車両といえば、富士重3E+三菱ふそう(MR470、MP107・118)が多かったイメージです。国鉄バスの西日本(近畿・中国・四国・九州)では富士重+ふそうが多く、京都府内の園福線や近城線なども同様でした。近畿エリアの国鉄・JRバスには、日野(帝国)車体+いすゞという「珍車」も少数ながら生存、高雄・京北線で時々見かけることもありました。高雄・京北線には1980年代、三菱ボディ・エアサス(MAR470)の特別仕様の観光兼用車(京阪バスのBタイプなどと同様のもの)も活躍していたそうですね(元ツーマン車で、ワンマン改造されたようです)。

高雄・京北線の京都市街地の走行経路ですが、一部立命館大学(衣笠キャンパス)経由の便もあり、混雑しやすい市バス(【50】系統ほか)に比べてさほど混んでいないようです。ただ、紅葉のシーズンには高雄方面への観光客で混雑し、猫の手も借りたいほどの盛況ぶりで、各地の車両が応援で京都に結集します。

高雄には四条烏丸から市バス【8】系統も乗り入れています。【8】系統はもともと三条京阪・四条河原町から来ていたが、地下鉄東西線開通により短縮されました。なお、市バスは来年春より高雄まで全線均一運賃区間に変更され、JRバスもこれに合わせる予定です。

高雄・京北線は、1990年代前半の頃、京都駅-七条大宮間の短区間を乗車することもありました。当時、京都近鉄百貨店(旧・丸物)にもよく寄り道していましたね。京都駅ビル(伊勢丹)が開業する前でした。

それから、一度だけ確か福王子(右京区)あたりから四条大宮までこのJRバスに乗った記憶もあります。往路は三条京阪から市バス【8】系統に乗ってきたが、復路はタイミングが合わなかったためか、やって来たJRバスに乗り、四条大宮から阪急で河原町まで出たものと思います。



国鉄バス「名金線」。 

中部地方(東海・北陸)の2大都市、名古屋・金沢両都市の頭文字を取ったもので、この2都市間を岐阜県の山間部経由(愛知・岐阜・富山・石川の4県に跨る)で結ぶ長距離路線でした。現在も、北陸側の金沢駅-福光駅間には西日本ジェイアールバスが「名金線」そのままの名で運行中です。

名金線ですが、国鉄時代末期まで名古屋市と金沢市を一般道経由で急行バスが所要時間10時間をかけて運行されていたとのこと(名古屋鉄道と共同運行)。路線総延長は263kmと国鉄の自動車路線としては最長の営業キロを誇っていたようです(奈良交通八木新宮線よりも長いですね)。

運行ルート詳細については、

名古屋~岐阜~美濃弥富駅前~美濃白鳥~北濃~鳩ヶ谷~城端~福光~堅田町~森本~金沢

で、長良川鉄道(旧・国鉄越美南線)~白川郷~五箇山~JR城端線、言い換えるとR156~R304をメインルートとして走行するもの。現在の東海北陸自動車道に並行する形でした。白川郷・五箇山は合掌造りの集落で世界遺産に登録され、観光地としての人気が急上昇しましたね。名古屋・金沢両側から鉄道では不便ゆえ、白川郷・五箇山への名金線の利用客もそれなりの数だったことでしょう。

国鉄からJRに転換(1987年)後、岐阜県以南がJR東海バス、富山・石川県側が西日本JRバスにそれぞれ継承。1993年当時、名古屋駅~白川郷間にはJR東海バス、また夏から秋にかけての4ヶ月限りで名古屋~金沢間直通便を名古屋鉄道(名鉄バス)がそれぞれ運行していたようです。

その後、東海北陸自動車道の整備に伴い、名鉄バス(五箇山号)は2000年9月を以って取りやめ、JR東海バスも2002年10月名金線を廃止。

現在、名金急行線の走っていた区間には、以下の路線が運行中です。

JR岐阜-美濃市役所前(岐阜バス)
郡上八幡駅-美濃白鳥駅(白鳥交通)
美濃白鳥駅-ひるがのスキー場(白鳥交通)
牧-飯島(濃飛バス高速白川郷線)
白川郷-城端駅前(加能越バス・世界遺産バス)
JR城端駅前-JR福光駅(南砺市営バス)
福光駅-金沢駅(西日本JRバス名金線)
ほか


名古屋~金沢間には北陸自動車道、または東海北陸道経由の2ルートで高速バスが運行されています。鉄道では特急【しらさぎ】(米原経由)のほか、名古屋-富山間に高山本線経由の【ひだ】も設定されています。

なお、国鉄時代には名古屋-越美南線直通の急行列車【おくみの】号もありました(美濃太田まで【のりくら】に連結、越美南線内普通列車)。また、越美南線と福井県の越美北線(九頭竜湖駅)を結ぶ国鉄バスもあったが、軒並み廃止されました。

(参考資料)
名金線(国鉄バス資料室)

http://cortina.hakuba.ne.jp/~tsubame/jnrbus/5meikin1.html

名金急行線(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E9%87%91%E6%80%A5%E8%A1%8C%E7%B7%9A

西日本ジェーアールバス公式HP
https://www.nishinihonjrbus.co.jp/route/

加能越バス 世界遺産バス(高岡・城端・五箇山・白川郷)
http://www.kaetsunou.co.jp/company/sekaiisan/



滋賀県甲賀市にある「バスの駅」・近江土山駅。

近江土山は東海道49番目の宿場町として栄えました(48番目の宿駅は伊勢坂下)。

国道1号線(旧・東海道)沿いに設置され、もとは草津と三重県の亀山や湯ノ山温泉を結ぶ国鉄・JRバス亀草本線の重要拠点でした。鉄道の通らない町であり、国鉄自動車線の近江土山駅が旧・土山町の「国鉄駅」としての役割を担っていました。

現在、JRバスに代わり、甲賀市コミュニティバス(あいくるバス。運行会社は滋賀バス)が甲賀市内の旧土山町・甲賀町・水口町各方面(貴生川駅・甲賀駅・水口駅・大河原ほか)への路線を運行中。特に貴生川駅~(水口駅)~土山~大河原を結ぶ【土山本線】はJR草津線との接続を考慮し、毎時1~2本確保されています。

さらにユニークなものとしては、南草津土山線。新名神を走るコミュニティバスは珍しく、1日4往復が設定されています(学休日運休)。

近江土山駅からR1を大津方へ100mの地点に、土山地域市民センターとあいくるバスの車庫が併設されています。

あいバス土山地区路線図と時刻表は↓
http://www.city.koka.lg.jp/secure/21111/2020.4.1tsuchiyamabus.pdf


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京都市内のバスがまた大きく変わりそうです。

京都市内「バス1日乗車券」(京都市バス・京都バス・京阪バス共通) の適用事業者が西日本JRバス(京都京北線)にも拡大されます。通勤・通学用「市内中心フリー定期券」も同様の扱いです。合わせて、均一運賃(230円)区間を右京区の高雄・栂ノ尾まで拡大し、市バス【8】系統の全便を高雄から栂ノ尾まで延伸

これにより、京都駅・四条烏丸~栂ノ尾間の運賃が530円から230円に大幅値下げとなります。したがって、市バス【8】系統は均一区間の「青」系統に変更されますね。

また、均一区間外である西日本JRバスの栂ノ尾~周山(右京区京北町)間の運賃も見直しを検討するとのこと。

高雄は紅葉の名所・神護寺、栂ノ尾は高山寺などに代表される観光地です。西日本JRバスと京都市交通局は今回の施策について、地域住民の通勤・通学や、観光の利便性が大きく向上するとともに、バスの利用分散も図られると見込んでいます。

上記の施策は、国への認可申請などを経て、2021年3月に実施される予定です。


【広報資料】高雄~京北地域の公共交通の利便性向上に向けた取組について
(京都市交通局)

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000273571.html


京都「バス1日券」で西日本JRバス利用可能に 運賃230円区間拡大 市バスも延伸
(乗りものニュース)

https://trafficnews.jp/post/99142




京都府京丹波町蒲生のドライブイン「丹波の里やまがた屋」が2020年11月末で閉店するそうです。

「丹波の里やまがた屋」は国道9号と27号の交差する要所に立地。すぐ側に京丹波町役場があり、京都府立丹波自然公園も近いです。1960年にトイレを併設した食堂として開店、今年60周年を迎えました。現在は土産物売り場やフードコート、ベーカリーカフェなどが入っています。多くの観光バスや大型トラックの休憩所として親しまれ、またここで一息つくドライバーやライダー、観光客で賑わいを見せてきました。 

私もバイクで丹波・丹後半島方面へ走るときなどは、時々ここで一服しました。

しかし、京都縦貫道の全線開通(2015年)で一般国道(下道)の交通量が激減。私もここ近年、国道9号線の蒲生以西をバイクで走る度に、交通量が少ないと感じますね。また、周辺に道の駅が相次いで開業していることもあって、縦貫道全通後の5年間で売り上げが5割も減ったそうです。今般の新型コロナの影響が売上減に追い討ちをかけ、先行き不透明さが一層深まり、閉店へ踏み切ったとのこと。

閉店後は、代替店舗として道の駅「丹波マーケス」(現店舗より9号線を京都方へ600mほど)などを利用することになります。

周辺の公共交通としてJRバス園福線があります。一昔前は京都交通の長距離快速バス(四条河原町~和知・東舞鶴・天橋立ほか)もここを通っていましたね。


京都の名物ドライブイン「やまがた屋」閉店へ
縦貫道開通で交通量減少、コロナ禍が追い討ち(京都新聞)

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/305199



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少し前まで、京都周辺で普通に見ることのできた車両。

従来、三菱ふそう車の多かった京都周辺の西日本JRバスも、ここ数年の間、急速にエルガII(LVシリーズ)などに置き換えられました。
 


西日本ジェイアールバスと全但バスは、2019年12月21日より、京都~城崎温泉間の直通高速バスを運行開始すると発表。

京都駅烏丸口発着で、途中春日ICなどに停車することから、新名神・舞鶴若狭道・北近畿豊岡道経由のルートのようです。京都縦貫道~(綾部JCT)~舞鶴若狭道経由の可能性もありそうですね。

1日2往復の運行、所要時間3時間30分~45分、片道運賃3,900円。

JRの特急【きのさき】への影響も注目でしょう。

https://trafficnews.jp/post/92016





国道1号線(旧道)鈴鹿峠南側(三重県亀山市関町)の手前に、伊勢坂下というバス停があります。

亀山市営バス「西部ルート」<関駅前~伊勢坂下>の終点ですが、かつては国鉄バス亀草本線が通っていました。すなわち、亀山と草津を国道1号線経由で結んでいましたが、草津線・関西本線とほぼ並行することなどもあり、例によって路線縮小が相次ぎました。JR発足後も鈴鹿峠を越えるバス路線は一応存続、最終的には三雲駅発亀山行きの片道1便が残ったようだが、2000年ごろまでに廃止されたそうです。

亀山駅はJR東海と西日本との境界にあたり、駅構内はJR東海の管轄だが、駅前から発着するJRバスは西日本JRバスで、少し妙に思えます。水口営業所亀山派出所の管轄で、三重ナンバー。亀山駅西側の車両基地・亀山鉄道部がJR西日本管轄であるのと同じ構図ですね。亀山駅からのJRバスは末期は伊勢坂下折り返しだったが、まるで忘れられたような存在でした。

JRバス撤退後の詳しい経緯はわからないが、三重交通に移管されるも撤退し、亀山市が運行することになったようです。


東京-大阪間を結ぶ昼間高速バス。

東京・大阪間の移動といえば、新幹線や航空機のほか、普通列車乗り継ぎ(「青春18きっぷ」使用)、高速バスほか、いろんな交通手段があります。高速バスは新幹線(<のぞみ>)の4倍程度の所要時間ですが、意外にゆったり快適でなかなかの好評のようです。

東京・大阪間の高速バスには、東名道経由のほか中央道経由もあります。特に中央道経由は風光明媚な山岳区間を走行するため、人気があります。その中央道経由の昼の便(昼特急)が今月廃止になるというのです。中央道昼特急は西日本JRバスとJRバス関東の共同運行となっています。

人気があるのに廃止される理由の一つに、中央道経由は渋滞の影響緩和が難しいことが指摘されています。特に東京方面行きの上り便は、小仏トンネル(東京都・神奈川県境)付近で午後に渋滞が発生しやすく、運行上のネックになっていると言います。

なお、中央道経由の夜行便は今後も運行継続です。

東京~大阪のんびり9時間 まもなく廃止のJRバス「中央道昼特急」に乗車 車窓がイイ!!
https://trafficnews.jp/post/85872

 


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旧式の2ステップエアロスターが2台です!


三重交通四日市大阪高速線のダイヤ改正が7月21日(土)に実施予定です。


主な変更点は、

1)大阪駅乗り場を「大阪駅前(東梅田駅)」から「大阪駅JR高速バスターミナル」に変更
2)ナガシマリゾート-神戸三宮線新設(西日本JRバスの運行)
3)運行本数を平日2往復、土休日3往復に増便
4)土山バスストップ、新大阪駅北口乗り入れ廃止

です。

今回、神戸三宮乗り入れ便の新設は何よりのサプライズです。西日本JRバスの運行ですが、三重交通担当便と同様に近鉄四日市にも乗り入れることになっています(JR四日市駅への乗り入れがないのは・・・)。
また、大阪駅前のりばが大阪駅JR高速バスターミナル(JR大阪駅北口)への乗り入れに変わることは、かなりインパクトがあると言えます。


京阪京都交通の路線について一つレポートしたいと思います。

今回は園篠線【44】系統。

園部(南丹市)と兵庫県篠山市福住を結ぶ路線であり、かつての国鉄・JRバス園篠線を引き継いだものです。

昔、園部(京都)と篠山を鉄道で結ぶ計画があり、昭和戦時中に福知山線篠山口駅から国鉄篠山線が現在のR372に沿う形で敷設、福住まで開通。しかし、国鉄篠山線は篠山市の中心部から離れていたこともあって、利用客は少なく、園部への延伸もならず1972年に廃止。篠山市街地へはもともと路線バス(国鉄バス、神姫バス)利用が便利です。

園部と篠山を結ぶバスは京都方面からるり渓や篠山への最短交通ルートをなしていたが、2002年に西日本JRバスが運営から篠山地区の路線バス運営から一斉撤退。福住で系統分割した上、京都(園部)側は京都交通、篠山側は神姫グリーンバスがそれぞれ管轄。その後、京都交通が経営再建で京阪バスグループ傘下の「京阪京都交通」に生まれ変わり、園篠線も京阪京都交通が運営することに。京阪バスカラーの車両が兵庫県下へ乗り入れることになり、異色の存在となっています。

現在の園篠線【44】系統は福住で篠山市街地方面への神姫グリーンバスと連絡、1日5往復が設定されています。運行経路は、R477~R372(天引トンネル)経由です。


国鉄・西日本JRバス近城線。

「近城」とは近江・山城を結ぶという意味で、奈良駅から京都府南山城のお茶どころ、木津・加茂・和束町を経て滋賀県信楽・水口(甲賀市)を結ぶ長距離路線だった。主な機能は関西本線奈良・加茂駅と信楽線(信楽高原鉄道)信楽駅ことであり、大阪南東部および奈良方面から陶都・信楽への交通ルートとしての活路があった。国鉄信楽線は信楽から加茂へ延伸する計画だったという。もし、加茂まで延びていたら、関西本線加茂以東よりも信楽線のほうが先に電化され、大和路快速が信楽・貴生川そして草津まで直通運転していた可能性が大きい。

さて、近城線について、最盛期は奈良から水口まで一本で結ばれていた。水口(水口新町)では草津と亀山を国道1号(旧・東海道)経由で結ぶ亀草線と連絡していた。国鉄末期1985年3月改正の時点では信楽で系統は分断されていたが、それでも奈良と信楽を直通する便は何本か残っていた。その後、府県境を越えて運行する便は減らされ、2002年には西日本JRバス(加茂営業所)が撤退する。加茂~和束町小杉間は奈良交通に継承され現在に至る(当初は京都営業所が担当していたが、近年平城営業所に移管)。なお、近城線の運行経路は、主要地方道5号線<木津信楽線>をそのまま進むものと思っていたが、和束町の清水橋から信楽町朝宮・石倉橋へ抜け(和束町小杉はr5号の道なりに)、R307を東へ向かいつつ、国道からまた外れて信楽駅前へ至るルートだった。和束と並んで朝宮のお茶は全国的に有名。面白いことに、加茂町と信楽町は奈良時代聖武天皇の頃、一時的に都(恭仁京と紫香楽宮)が置かれた地でもあり、近城線はこの2つの旧都を結んでいたことになる。信楽は滋賀県にあって奈良の影響が強い町だと感じられる。

近城線の支線系統として、

加茂~南加茂台~岩船寺~浄瑠璃寺
信楽~江田~多羅尾
石山駅~(国道422号経由)~石倉橋~信楽

などがあった。加茂営業所の車両は平成初期まで大津市・石山駅にも足を伸ばしていた(2002年信楽町→甲賀市コミュニティバスに転換)。石山付近では京阪バス・京阪宇治交通・帝産湖南交通・近江鉄道バスと行き交っていた。また、加茂~岩船寺~浄瑠璃寺系統は奈良交通(エヌシーバス)が引き継いでいる。

<関連サイト>
国鉄バス資料室
http://cortina.hakuba.ne.jp/~tsubame/jnrbus/6kinjo.html

バスでいこ! お茶畑と日本の原風景を訪ねて
http://www.h5.dion.ne.jp/~busiko/kinjyou.htm


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兵庫県篠山市河原町にあるバスターミナル、「本篠山」バス停。
ここからJR篠山口駅をはじめ篠山市内各方面への神姫グリーンバスが発着しています。
かつては、国鉄バス(→西日本JRバス)が園部(京都府南丹市)方面とか大阪府能勢町に越境する路線などもあったが、全て撤退しました。
本篠山バス停は、まるで鉄道駅ホームのような雰囲気ですね。

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西日本JRバス車庫の跡地
広大な駐車場となっているようだ



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2007年4月撮影。

湖西線近江今津駅からは福井県の若狭・小浜と結ぶ西日本JRバスが発着しています。
京阪神から若狭地方への鉄道といえば、新快速で近江今津駅まで出て、バス乗り継ぎ(国道303号経由)が最短最速です。
近江今津と若狭を連絡する鉄道線の構想も昔からあります。

近江今津駅前にはJRバスのほか、湖国バス(近江鉄道グループ)も乗り入れています。

昔、確か京都-近江今津間の京阪バスもあったようですが・・・。
あと、江若交通もその社名が示す通り、小浜まで乗り入れていましたね。

ちなみに、国鉄バス時代は東海・北陸地方と同じ中部自動車局の管轄で、近畿圏の国鉄バスでお馴染みの三菱ふそう(+富士重ほか)ではなく、伝統的に日野車が使用されてきました。


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国鉄・JRバス近城線(加茂駅~信楽方面)の廃止代替として、2002年より加茂~和束町(京都府内)区間のみ奈良交通に引き継がれました。和束町小杉バス停が終点です。この先、府県道をそのまま北東へ進むと滋賀県甲賀市信楽町に到達します。

そういえば、国鉄信楽線(現・信楽高原鉄道)を信楽から先へ伸ばして加茂を目指す計画があったようですね。もし実現していたら、電化して大和路快速が信楽・貴生川まで直通していたかもしれません。

この和束木津線系統は近年まで京都営業所(宇治市大川原)が担当していたが、現在、平城営業所が担当しており奈良ナンバーの車両で運行されています。



京阪神都心から有馬温泉への西日本JRバス高速線があることを初めて知りました。

大阪梅田~有馬温泉の阪急バスは阪急グループを代表する老舗の路線ですが、JRバスも有馬温泉まで足を伸ばしていたとは知りませんでした。便名は「有馬エクスプレス」で、

大阪駅~OCAT(なんば)~三宮バスターミナル~有馬温泉
OCAT(なんば)~大阪駅~新大阪駅~有馬温泉
新神戸駅~三宮バスターミナル~有馬温泉
京都駅~有馬温泉

の4系統から成ります。

京都~有馬温泉系統は「有馬エクスプレス京都号」であり、本年春より運行開始しました。
京都駅14:20発と有馬温泉11:25発の1往復です。
運行経路は名神+中国道経由ですが、来年新名神高槻~神戸間開通後は新名神経由になるものと予想されます。

将来的に新名神が草津田上~城陽~高槻間が開通すれば、首都圏~山陽・山陰・四国・九州方面のバスは新名神経由に変わるでしょう。


かつて、三重県亀山市と滋賀県草津市を国道1号(旧・東海道)経由で結ぶバスが運行されていた。
それは、国鉄バス(→西日本JRバス)亀草線。

亀山・草津間は、鉄道では関西本線・草津線を利用することになるが、甲賀市の中心である水口の市街地へは国道1号線が便利だ。水口に国鉄バスの営業所が置かれ、亀草線や伊賀上野線などの運用拠点だった。また、かなり昔、草津~土山~湯ノ山温泉(鈴鹿スカイライン)という観光向けの路線もあったそうだ(滋賀交通と共同運行)。JRバスになってからもしばらくは亀山まで乗り入れていたかと思うが、鈴鹿峠を越えて三重県への直通はなくなり、2005年には水口からJRバスそのものが撤退した。

国鉄バスのほか、草津~水口間には滋賀交通バスもあった。滋賀交通のバスはとにかく古い車両ばかりで、1990年代初頭になっても1960~70年代式のバス窓(三菱MR520?)が堂々と草津駅に顔を出していた。近江鉄道・帝産湖南交通が行き交う中、滋賀交通のバスを見ると一昔前の時代にタイムスリップしたかのような違和感を覚えた。その滋賀交通(滋賀バス)も、草津-石部間のみに短縮され、水口への路線バスは撤退した。

滋賀交通グループは、観光バスのほうが有名で、近畿・東海地区に複数の営業所が置かれている。


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陶芸の里・信楽への交通は、鉄道ではJR草津線~信楽高原鉄道(信楽線)となるが、京阪神からだと遠回りとなって不便だ。また、信楽線は国鉄時代から戦争・事故・台風災害などにより何度も運休・廃止の危機を経験してきた。最近では、2013年の台風で橋梁が流出し一年以上運休となったことが記憶に新しい。

鉄道では大回りとなって不便なところを、大津市石山と信楽を結ぶバス路線が設定されている。運行経路は2つある:

1)石山駅~野郷原1丁目~名神瀬田東~田上車庫~牧~勅旨~陶芸の森~信楽(帝産湖南交通)
2)石山駅~京阪石山寺~南郷~<国道422号>~朝宮~信楽(国鉄・JRバス→甲賀市コミュニティバス)

帝産湖南交通について、かつては京都御池・三条京阪まで直通していたし、毎時1本あたりの本数も確保されていたように記憶しているが、近年、新名神開通の影響などもあってバスの利用客も減っている模様で、田上車庫・牧で乗り換えないといけなくなった。さらに信楽まで行くバスも1日2本だけとなって、観光には利用しづらくなっている。

南郷・朝宮ルートの国鉄・JRバス(近城線)はもとから本数は少なかったようで、2002年までに撤退。その後、信楽町→甲賀市のコミュニティバスに転換され、石山-朝宮-信楽駅間の路線系統は何とか維持されているものの、やはり1日2往復で、京阪神からの観光客には使いづらい時間帯の運行となっている。

国鉄・JRバスの「近城線」とは、近江と山城(京都府)を結ぶ路線を意味していて、奈良・加茂~和束町~信楽~水口系統が本線、石山・信楽系統他はその支線という扱いだったようだ(加茂営業所)。2002年のJRバス撤退後、加茂駅からの路線は、和束町小杉までに短縮した上で奈良交通(京都営業所)に引き継がれる。

国鉄信楽線は信楽から加茂まで延伸する構想もあった。国鉄バス近城線はその構想に沿った路線系統だったと言える。仮に加茂まで延びていれば、関西本線加茂以東よりも信楽線が先に電化され、大和路快速信楽・貴生川行きが実現していたかもしれない。大阪から信楽へはこのルートが一番早くて便利だろう。

大阪府最北端の能勢町内には阪急バスのほか、かつては旧・京都交通も亀岡方面から乗り入れていた。

実はもう一つ、兵庫県篠山から国鉄バス(園篠線の支線・園篠南線または西能勢線)も乗り入れていた。
篠山市(当時は多紀郡篠山町)の中心部・本篠山からR372を東に進んで福住(かつての国鉄篠山線終点。国鉄バス園篠線は園部および篠山口駅から篠山市内中心部への路線をはじめ、市内および周辺各地への支線系統によって一つの路線網を形成していて、西能勢線はその一つ)というところから、R173を南進、天王峠を越えて、能勢町の最北端・天王集落からはらがたわ峠を越えて能勢町の中心部へ下り、西能勢(阪急バス「森上」バス停と同じ場所)というところまでの路線バスがそれだ。

しかし、能勢町に国鉄バスが乗り入れていたことを知ったのは、かなり後になってからのこと。
1987年のJR発足直前になって国鉄バス(→西日本JRバス)園篠線もかなり整理され、能勢町への路線系統が廃止されたとのこと。そもそも府県境をまたいで能勢町と篠山市の間を利用する人は少なかったようで、主に天王集落から能勢町中心部への地域住民の足として重宝されたことだろう。実際、天王(国鉄バスのバス停名は「摂津天王」)までの能勢町内区間便もあったようだ。国鉄バス廃止後、森上~天王間に阪急デマントバスが運行されるようになるが、10年後の1997年、天王への路線バスは廃止されたようだ。その後、過疎化がさらに進み、2015年春、140年間続いた天王小学校も閉校となった。

現在、篠山市内から西日本JRバスは完全撤退、神姫グリーンバスが一括管轄している。ただし、園篠線の残滓である園部~福住間は京都交通に譲渡されたのち京阪京都交通に引き継がれ、現在も運行中だ(福住で神姫グリーンバスの本篠山行きに接続)。

<参考記事>
園篠南線(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%92%E7%AF%A0%E5%8D%97%E7%B7%9A

【摂津天王】ほか(阪急バス路線物語)
http://hkbusst.blog106.fc2.com/blog-entry-2589.html

能勢町立天王小学校ホームページ
http://www.town.nose.osaka.jp/tennou_es/tennotop.htm


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2007年当時の京都駅前で並ぶ西日本JRバスの光景です。
京都市バスや京都バスなどに比べノンステップ化が遅れていましたが、今年になって新型ブルーリボンが登場、旧式の2ステップ車は引退に追いやられています。


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1・2年ほど前まで活躍していた西日本JRバス京北線、旧・エアロスターMの2ステップ車。
今年に入って、新型エルガ・ノンステップが衝撃デビューで一気に置き換えられてしまったようです。
5年前に京都駅前で撮影したエアロスターMの写真を1枚アップしてみました。

京都市バスの均一運賃区間拡大に躍起だ。

均一運賃、京都市バスが拡大躍起(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20151229000107

去年春、嵐山地区への均一運賃区間拡大が進んだ。これに合わせて、市バスと京都バス共通の均一区間1Dayチケット(500円)が発売開始となり、観光客には好評のようだ。
来春より岩倉地区でも均一運賃区間となる予定だ。さらに、西賀茂地区、横大路(伏見区)、洛西地区、そして高雄方面にも広げようという動きがある。

しかし、市バス均一運賃区間の拡大は、民営バスとの調整でなかなか大変なようだ。
嵐山地区と岩倉地区において実現したのは、京都バスとの調整が取れた結果だ。同じく京都バスのエリアである西賀茂地区は実現の可能性が高い。伏見区の中書島~横大路方面(京阪バスと京都京阪バスが乗り入れているが、本数は少ない)への拡大もそう難しくはないだろう。
ただ、高雄方面への導入については、西日本JRバスとの調整が難しいという。西日本JRバスの京都駅~高雄間の運賃は520円だが、仮に均一運賃区間が高雄まで拡大するとなれば、現行の半額以下(230円)となるため、難色を示しているとのことだ。

しかしそれなら、まず市バスの【8】系統を増強することが筋ではないかと思う。
高雄線【8】系統は、かつては三条京阪・四条河原町から発着し、本数もかなり多かったと記憶している。ただ、地下鉄東西線開通後、三条京阪および河原町か ら撤退し四条烏丸発着に後退した。運行経路も、かつては千本今出川・北野白梅町を経由していたが、東西線の太秦天神川開通後、京都外大前・太秦天神川駅経 由への大幅な経路変更となる。三条京阪撤退後、利用客は伸び悩んでいるようで、中型車(三菱ふそうエアロミディなど)が使われるようになる(三条京阪乗り 入れ時代は日野・いすゞ大型車が多かったと記憶)。もともと梅津営業所担当だったのが、一時期遠く離れた伏見区の横大路営業所担当(阪急バス委託)となっ たこともあるが、2014年春より梅津営業所(西日本JRバス委託)の担当に復帰している。

最近、外国人観光客の増加を背景に、京都市バスも再び拡大路線だが、せっかくなので高雄線【8】系統についても、三条京阪乗り入れを復活させるなどの活性化を望みたいところだ。

http://naohiko.exblog.jp/24820337/

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