全国的なバス運転士不足に伴い、京阪バスでは2024年春までに16路線廃止が決まっています。その第1弾として、既に7路線廃止されました。大津営業所【25】号経路・<石山駅~びわこ浜大津>は2024年春に廃止の予定です。
大津【25】号経路は、石山駅と大津駅・びわこ浜大津間を湖岸経由で結ぶ路線。主な停留所は、
石山駅~膳所公園~義仲寺~大津駅~びわこ浜大津
当路線はもともと大津市内の主幹系統の一つで、近江鉄道バスとの共同運行が取られてきました。しかし、ここ近年では本数が激減しており、京阪バス担当便は現在1日8往復しかありません。当路線は西武大津へのアクセスにも便利だったが、2020年閉店。鉄道(JR琵琶湖線、京阪石山坂本線)と並行していることなどから、廃止が決まりました。
大津市街地におけるバス空洞化が急速に進んでいるように思います。主要ターミナルの大津駅や浜大津ですら、バスの発着総本数は激減しており、百貨店(西武大津)もなくなるなど、県庁所在地とは思えぬほどの衰退ぶりです。電車で京都駅まで10分の場所にあるがゆえに、大津市街地の求心力が小さいという特殊事情もあるでしょう。県内の鉄道駅で乗降客数のトップは草津駅です(一時期、南草津駅がトップに躍進したこともあった)。
大津駅・浜大津に発着する京阪バスの路線としては、ほかに【66A】号経路・比叡平線があるが、そちらも存廃の危機に瀕しており、大津市中心部から京阪バスがなくなるのも時間の問題かもしれません。