カテゴリ:京阪バスグループ > 京阪バス【比叡山・滋賀地区】 / 江若交通


全国的なバス運転士不足に伴い、京阪バスでは2024年春までに16路線廃止が決まっています。その第1弾として、既に7路線廃止されました。大津営業所【25】号経路・<石山駅~びわこ浜大津>は2024年春に廃止の予定です。

大津【25】号経路は、石山駅と大津駅・びわこ浜大津間を湖岸経由で結ぶ路線。主な停留所は、

石山駅~膳所公園~義仲寺~大津駅~びわこ浜大津

当路線はもともと大津市内の主幹系統の一つで、近江鉄道バスとの共同運行が取られてきました。しかし、ここ近年では本数が激減しており、京阪バス担当便は現在1日8往復しかありません。当路線は西武大津へのアクセスにも便利だったが、2020年閉店。鉄道(JR琵琶湖線、京阪石山坂本線)と並行していることなどから、廃止が決まりました。

大津市街地におけるバス空洞化が急速に進んでいるように思います。主要ターミナルの大津駅や浜大津ですら、バスの発着総本数は激減しており、百貨店(西武大津)もなくなるなど、県庁所在地とは思えぬほどの衰退ぶりです。電車で京都駅まで10分の場所にあるがゆえに、大津市街地の求心力が小さいという特殊事情もあるでしょう。県内の鉄道駅で乗降客数のトップは草津駅です(一時期、南草津駅がトップに躍進したこともあった)。

大津駅・浜大津に発着する京阪バスの路線としては、ほかに【66A】号経路・比叡平線があるが、そちらも存廃の危機に瀕しており、大津市中心部から京阪バスがなくなるのも時間の問題かもしれません。


江若交通【140】<堅田駅西口~比叡山頂>。

奥比叡ドライブバスとして知られます。途中の停留所は、

堅田駅西口~(ノンストップ)~おごと温泉駅~横川~峰道~西塔~延暦寺バスセンター~東塔~比叡山頂

比叡山ドライブバスは京都市内(京都駅、三条京阪、出町柳駅)から京阪バス・京都バスが運行されているほか、滋賀県側の湖西線堅田駅・おごと温泉からも江若交通が1日1往復のみ設定されています。これとは別に、京阪バス比叡平線【56】【56A】(三条京阪~比叡山頂)もあります。ただし、比叡山ドライブバスはいずれの系統も、3月第3土曜日~12月第1日曜日までの期間の季節運行です(【56】【56A】は三条京阪~比叡平間のみの運行に)。

運行ダイヤは

堅田駅西口 09:00発 → おごと温泉駅09:10 → 比叡山頂 09:50
比叡山頂  16:00発 → おごと温泉駅16:39 → 堅田駅西口 16:49
(平日・土休日共通)

です。全区間の運賃は1,500円。

走行区域の大半は滋賀県大津市ですが、途中比叡山ドライブウェイで京都市左京区を掠る箇所があり、終点・比叡山頂バス停は左京区にあります。比叡山頂へは京都側の叡山電車八瀬駅からケーブル・ロープウェイを乗り継いでアクセスすることも可能です。

これとは別に、横川・延暦寺バスセンター~比叡山頂間のシャトルバスも毎時1~2本設定されており、江若交通(【141】【142】系統)が運行しています。

かつて、大津駅~比叡山~堅田駅というロングラン運行もあり、京阪バスも堅田駅まで乗り入れていたようです。

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阪急・阪神・近鉄・京都市営地下鉄および京阪(大津線)の2022年12月17日(土)同時ダイヤ改正に合わせ、京阪バスの一部営業所管内でダイヤ変更が実施されます。今回、山科・男山・京田辺・枚方・高槻の5営業所が対象です(高槻営業所については、茨木線の深夜時間帯時刻調整のみ)。

さっそくですが、山科営業所管内のダイヤ改正内容についてまとめてみました。

今度の改正では、比叡平地区(京都比叡平線、大津比叡平線)と京都比叡山線で大きな変更があります(他の路線系統については特に変更なし)。

京都比叡平線・京都比叡山線は、京都・滋賀を越境する数少ないバス路線。比叡平線は大津市比叡平地区と京都・大津両市街地を結ぶ、住民の貴重な公共交通手段として維持されてきましたが、利用状況が芳しくなく、存続が危ぶまれる状況のようです。

今度のダイヤ変更の内容は以下の通りとなります。

【大津比叡平線】
○【65A】【66】廃止
○【66A】(比叡平~比叡平口~大津京駅・大津駅)新設
 平日 :大津京駅(一部大津駅)発9便、比叡平発7便
 土休日:大津京駅(一部大津駅)発6便、比叡平発5便
○「茶ヶ崎」「競艇場前」「三保ヶ崎(北行・国道上)」「三丁目東(南行)」停留所を廃止

【京都比叡平線・京都比叡山線】

○比叡山オンシーズンは【56】【56A】を(三条京阪~比叡平・比叡山頂)に変更
 上記2系統に加え【57】(京都駅~三条京阪~比叡山頂)を運行
○比叡山オフシーズンは【56】【56A】を(三条京阪~比叡平)として運行
○両シーズンとも運行本数は減便、始発繰下げ、終発繰上げ


土休日ダイヤの比叡平発三条京阪行き最終便は大幅に繰り上がり、14時帯以降の便はなくなります(特に京都・滋賀バス乗り継ぎの旅をするときは注意)。

基本的に大津市内路線は大津営業所の管轄ですが、比叡平系統のみ山科営業所が担当しています。

【56】【56A】号経路を三条京阪から四条河原町まで延長すれば、阪急京都線からの乗り継ぎを含め、もう少し集客が見込めるものと思いますが・・・。

京都比叡山線・京都比叡平線では、京阪バス「1Dayチケット」は使えないので注意。


2022年12月17日(土)ダイヤ改正等について(山科営業所)
https://www.keihanbus.jp/pdf/unyb/dia/20221217/local_20221217_yamashina.pdf


滋賀県内のバスで県境を跨ぐ路線について調べてみました。

かつて、以下の長距離路線がありました。

京都市中心部(京都駅、四条大宮、三条京阪など)
          ~大津・びわこ・八日市・ 信楽・水口方面
            (京阪バス、近江鉄道、帝産湖南交通、滋賀交通)

草津駅~三重県(亀山、湯の山温泉) (国鉄・JRバス、滋賀交通、三重交通)

石山駅~宇治(【宇治川ライン】含む) (京阪バス、京阪宇治交通)

奈良・加茂~信楽~水口(近城線) (国鉄・JRバス)

上野市・伊賀上野~信楽      (三重交通)


これらの越境路線は現在ほぼ壊滅的で、滋賀県内のバス路線そのものも昔に比べ縮小傾向にあります。

2022年現在、県境を跨ぐ滋賀県のバスをここに挙げてみたいと思います。

1)京阪バス【56】【56A】号経路 (三条京阪~百万遍~比叡平)

2)京阪バス【57】号経路 / 京都バス【51】系統
            (京都駅~三条京阪~出町柳~比叡山頂)

3)京都バス【10】系統 (出町柳駅前~大原~朽木学校前)

4)西日本JRバス若江線 (近江今津駅~上中駅~小浜)


1)は現在、京都市と大津市を往来できるほぼ唯一の路線。比叡平で大津京駅方面行き(京阪バス【25】【66】号経路)に乗り継ぐことになるが、比叡平~大津市内路線は存続の危機に瀕しているようです。本年中に京阪バス大津地区のダイヤ改正が実施されるそうですが、さらなる路線縮小色が濃厚でしょう。

2)は比叡山ドライブバスですね。京都側からはバスが運行されているが、比叡山から大津・琵琶湖方面へは、坂本ケーブルを利用します。このほか、比叡山内のシャトルバスもあります。

3)は3月~12月の土・休日朝に1往復のみの免許維持路線。国道367号線(鯖街道)経由、京都市内から一気に高島市(旧・朽木村)まで足を伸ばすことができます。車窓から安曇川渓谷の美しい絶景を堪能でき、乗りごたえ十分でしょう。

4)はJR湖西線とJR小浜線(福井県)を短絡するメインルートであり、かつて江若交通も同ルートで運行されていました。京阪神から福井県若狭路へは、もともと湖西線・近江今津駅(高島市)から若江線に乗り継ぐルートが定番となっています(小浜線経由だと敦賀または舞鶴を大回りすることになる)。運行本数も10往復以上あり、比較的乗りやすいでしょう。

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江若交通堅田葛川線【51】系統。

江若交通では屈指の長距離路線系統で、堅田駅から伊香立・途中・花折峠を経て国道367号線(鯖街道)沿線、安曇川谷の葛川地区までを結んでいます(全走行区間大津市内)。 主な停留所は、

堅田駅~南庄~伊香立診療所前~下在地~伊香立中学校前~北部クリーンセンター前~途中~花折峠口~木戸口~葛川(かつらがわ)郵便局前~梅ノ木~細川

堅田~途中間は概ね国道477号線を西に進み、途中から国道367号線(鯖街道)を北上します。花折峠から先、安曇川の清流と渓谷の絶景を楽しむことができます。

運行ダイヤは、

春分の日~12月第1日曜日の間の土休日運行
堅田駅 08:50 → 細川 09:34
細川  09:44 → 堅田駅 10:27


2・3年前、途中~葛川地区路線が大幅減便・縮小され、堅田駅発着系統として辛うじてこの1便のみが残っています。

途中~葛川地区には、このほか出町柳駅(京都市)と朽木学校前(高島市)を結ぶ京都バス【10】系統が1往復乗り入れており、3月16日~12月15日までの土曜休日のみの運行です(出町柳駅前07:45→朽木学校前09:02、朽木学校前09:30→細川09:44→出町柳駅前10:47)。


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京阪バス上千町バス停(大津市千町3)が2021年12月7日廃止されました。

当バス停は岩間寺への道中でかなり山あいの場所でした。昨年12月まで【50】号経路(上千町→石山駅)が平日の早朝1便だけ乗り入れていました。やはりこのバス停を利用する人はほぼ皆無だったようで、「年1回のみ」の免許維持路線に。その後結局1度も運行されることなく、廃止に至りました。

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上千町バス停廃止後も、岩間寺臨時シャトルバスはここを通過します。


京阪バスでは2021年11月1日~2022年1月23日の間、大津市内で展開される観光イベントに合わせて無料周遊バスを運行します。この運行には環境にやさしい電気バスや自動運転バスが使用されます。合わせて、デジタルチケット「京阪バス大津市内1日フリーきっぷ」が販売されます。

【運行ルート・運行期間】
(1)JR大津駅~琵琶湖ホテル~びわ湖大津プリンスホテル
2021年11月1日~2022年1月23日の毎日運行
11月1日~12月23日の平日のみ一部便を電気バスで運行予定

(2)琵琶湖ホテル~びわ湖大津プリンスホテル(ノンストップ)
11月22日~12月23日の毎日運行
全便小型自動バスで運行予定

【デジタルチケット「京阪バス大津市内1日フリーきっぷ」】
○発売期間 2021年11月1日~2022年1月23日
○利用期間 上記期間のうち1日乗り放題
○利用範囲 京阪バス大津市内路線(近江神宮前以南)
○料金 大人600円、小児300円
○購入方法 スマートフォン(バス車内に設置されたNFCタグまたはQRコードを読み込む。決済はApple Pay、Google Pay、クレジットカード)


運行ルート・時刻・チケット購入方法その他、詳細は下記パンフレットをご覧ください。
https://www.keihanbus.jp/news/sysimg/00979/link_GS7On.pdf


電気バスはBYD製(社番F-8000)が充当されます。同車は2021年12月下旬より、京都駅ステーションループで使用される予定です。


江若交通浜大津線【102】【103】系統。

大津市中心部(JR大津駅、京阪びわ湖浜大津駅)から湖岸西側の唐崎・坂本・雄琴地区を経て、市北部の堅田地区を滋賀県道558号(旧・国道161号線)経由で結ぶ主幹系統です。主な停留所は、

大津駅~県庁前~京町通~びわ湖浜大津~競艇場前~茶ヶ崎~イオンスタイル大津京前~柳ヶ崎(びわ湖大津館前)~際川~唐崎~下阪本~比叡辻~おごと温泉ホテル前~おごとホテル~仰木道~堅田駅

概ねJR湖西線と並行するが、湖西線は大津市中心部をショートカットしており、県庁・大津駅・浜大津など中心市街地と堅田地区の間の旅客をカバーしています。

湖西線は関西と北陸を短絡する路線であり、京都市の山科駅から東海道本線(琵琶湖線)と分岐して、長等山トンネルをぶち抜け、大津京駅(旧・西大津駅)へ回るルートを取っています。大津京駅は湖西線側の大津市の玄関口と位置付けられ、京阪石山坂本線と接続しているため、一部の【サンダーバード】も停車します。大津市役所へは大津京駅下車(または京阪大津市役所前駅)が便利です。

当江若交通【102】【103】系統は、旧161号線の慢性的な道路渋滞の影響もあって利用状況は良いとは言えず、現状概ね1~2時間に1本の運行ダイヤとなっています。一昔前はもっと本数も多かったと思いますが、県庁のある大津市街地があまり栄えておらず(京都駅まで電車で10分の場所ゆえ)、バス路線も全体的に縮小が進んでいるようです。

大津駅から堅田方面へは、山科乗り換えが面倒でもJRを使うほうが安くて早いです。

【102】【103】系統は大津京駅前は通らないので注意(「茶ヶ崎」下車)。大津市役所へは「競艇場前」下車が便利です。せっかくなので、市役所へもう少し近い「尾花川」経由にすればよいと思います。



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京阪バス大津営業所管内路線図(2006年7月改正)です。

このダイヤ改正で西大津駅(現・大津京駅)以北の唐崎・坂本地区から撤退、また免許維持路線と化した京津国道線の成れの果て(【46】号経路)も消滅しました。その後も辛うじて西大津バイパス経由の【47】号経路が残りましたが、現在年1本のみ運行の超免許維持路線です(あるいは事実上の廃止?)。

比叡平線【66】系統は競輪場前を経由していました。大津駅~大津プリンスホテル系統(無番号)もありましたね。

南部・大石地区の小田原系統(【4G】)は2008年10月に運行開始します(京阪宇治バス石山~宇治田原系統の代替)。
 


かつて石山(大津市)~信楽(甲賀市)間は帝産湖南交通(田上経由)またはJRバス(国道422号、南郷・大石経由)で結ばれ、京阪神から信楽への観光・レジャーにとても便利でした。

しかし、ここ20年ほどの間、帝産湖南交通の石山・信楽直通系統はほぼ壊滅状態(石山駅~ミホミュージアム系統は1日5往復運行中)、JRバスは完全撤退するなど、信楽へのバスは以前よりも不便になったようです。

しかし、2021年4月現在、石山・信楽間のバス乗り継ぎもやろうと思えば可能です。かつてJRバスの走った国道422号線ルートで、京阪バス(【4】号経路)+甲賀市コミュニティバス(朝宮線)(大石小学校で乗り継ぎ)が基本的です。

有効な乗り継ぎ時刻は以下です。

【平日】
(石山→信楽)
京阪石山寺 07:15 → 信楽駅 08:18(直通)
石山駅 09:54 → 大石小学校 10:17 / 10:35 → 信楽駅 11:25
石山駅 13:54 → 大石小学校 14:17 / 14:30 → 信楽駅 15:20
京阪石山寺 18:10 → 信楽駅 19:10(直通)
石山駅 18:40 → 大石小学校 19:05 / 19:15 → 信楽駅 20:05

(信楽→石山)
信楽駅 06:10 → 京阪石山寺 07:10(直通)
信楽駅 09:45 → 大石小学校 10:30 / 10:46 → 石山駅 11:09
信楽駅 13:30 → 大石小学校 14:15 / 14:26 → 石山駅 14:49
信楽駅 17:05 → 京阪石山寺 18:04(直通)
信楽駅 18:20 → 大石小学校 19:05 / 19:11 → 石山駅 19:33


【土曜】
(石山→信楽)
石山駅 11:14 → 大石小学校 11:37 / 11:45 → 信楽駅 12:35
石山駅 17:24 → 大石小学校 17:49 /18:00 → 信楽駅 18:50

(信楽→石山)
信楽駅 10:50 → 大石小学校 11:34 / 11:46 → 石山駅 12:09
信楽駅 17:05 → 大石小学校 17:49 / 18:02 → 石山駅 18:27


【日祝日】
(石山→信楽)
石山駅 11:14 → 大石小学校 11:37 / 11:45 → 信楽駅 12:35
石山駅 17:34 → 大石小学校 17:57 / 18:00 → 信楽駅 18:50

(信楽→石山)
信楽駅 10:50 → 大石小学校 11:34 / 11:46 → 石山駅 12:09
石山駅 17:34 → 大石小学校 17:57 / 18:05 → 石山駅 18:28


平日のみ京阪石山寺~信楽駅間の直通便が2往復あるが、観光目的での利用には使いにくい時間帯です。土日祝日は1日2往復のみなので注意。新型コロナ感染拡大に伴い、京阪バスは2021年3月31日まで土曜は休日ダイヤでの運行だったが、4月1日より通常の土曜ダイヤが適用されます。

運賃は京阪バス(石山寺~大石小学校)330円、朝宮線300円の片道合計630円です。往復乗車するなら、京阪バス「1Dayチケット」(650円)を使うほうが少しお得です。


(当ブログ 関連記事)
帝産湖南交通 石山駅~ミホミュージアム系統

http://katanogawara.blog.jp/archives/34120816.html



石山駅と大津市中心部(大津駅・浜大津)を国道(1号線)経由で結ぶ「国道線」。

近江鉄道バスと京阪バスによって運行されているが、現在いずれも平日のみの運行で、特に京阪バスは西行きのみ片道2本(【11】【14】号経路)だけの免許維持と化しています。

主な停留所は、

石山駅~東レ北門前~滋賀病院前~国道膳所~マツダ前~大津市民病院~松ヶ枝街~県庁前~大津駅~浜大津

京阪バスは大津市民病院前(【11】・石山団地始発)または大津駅(【14】)までの運行で、市民病院への通院客に配慮したものと言えます。近江鉄道は平日毎時概ね1本です。大津市民病院前にはかつて京阪バス大津営業所がありました(1993年、現在地の石山寺4丁目に移転)。

大津駅前は滋賀県庁最寄駅にしては、京都市と至近距離にあるせいか寂れている印象を受けます(滋賀県内鉄道駅の最大乗降客数はJR南草津駅。「近江商人」で知られる滋賀県の商業の中心地は彦根・湖東地区だろう)。同じ大津市内でもむしろ石山駅や瀬田駅のほうが賑わっているように思います。「浜大津」は京阪「びわ湖浜大津」駅への改称に合わせ、京阪バスの停留所名も「びわ湖浜大津」に変更されましたが、国道経由での浜大津乗り入れは近江鉄道のみです。浜大津もせっかく琵琶湖汽船の発着するターミナルなのに、残念ながらあまり活気が感じられません。

国道線と同じ区間には、かつて帝産湖南交通や滋賀交通も乗り入れ、信楽・水口方面から京都駅や三条京阪までロングラン走行していました。

国道線に比べ、市街地を走る湖岸線のほうがまだ本数は多いものの、やはり一昔前ほどの本数には及びません。西武大津(「義仲寺」下車)も昨年夏、市民に惜しまれながら閉店し、市街地の空洞化が心配されます。跡地にはマンションが建つとのことですが・・・。


京都バス朽木線【10】系統。

京都バス屈指の山岳部長距離路線であり、京都市左京区の出町柳駅前から主に国道367号線(鯖街道)を走り、大原から滋賀県大津市に入り途中を経て花折峠を越え、比良山系と丹波高地の谷間に達し、安曇川の流路に沿って高島市の朽木学校前を結んでいます。京都・滋賀府県境を越境する貴重な路線バスです。

主な停留所は、

出町柳駅前~高野車庫~修学院駅前~宝ヶ池~花園橋~八瀬駅前~(八瀬バイパス)~八瀬大橋~野村別れ~大原~途中~花折峠口~葛川梅の木~細川~朽木栃生~朽木大野~朽木学校前

ですが、一部区間でバイパス・新道を通るため、他の大原方面系統に比べて停留所は少なめです。

運行ダイヤは

3月16日~12月15日の土曜・休日 および 8月14・15・16日のみ

1往復の運行です(出町柳駅前07:45発、朽木学校前09:30発)。

途中~細川間は堅田駅からの江若交通【50】【51】系統との共用区間です。当区間で堅田駅行きの江若バスに乗り換えることも可能ですが、本数は少ないので注意。この【50】【51】系統は2021年春に廃止されるようです。

終点・朽木学校前から江若交通安曇川駅行き【220】系統への乗り継ぎも可能です(1~2時間ごとに1本)。朽木学校前にはくつき温泉や朽木朝市・道の駅「くつき新本陣」などがあります。

ここから国道367号線を北へ数キロ、徒歩で今津町の「近江追分」バス停まで赴き、西日本JRバス若江線(近江今津駅~小浜)に乗り継ぐことで、京都~小浜間の鯖街道を通すこともやろうと思えばできます。かつては江若交通と共同運行で江若便は安曇川駅から出ていたそうですが・・・。


京阪バス山科・洛南・大津営業所管内でダイヤ改正が実施される予定です。

実施日は2020年12月7日(月)

(山科・洛南営業所)
https://www.keihanbus.jp/pdf/t2020/local_20201207_yama_raku.pdf

(大津営業所)
https://www.keihanbus.jp/pdf/t2020/local_20201207_ootu.pdf

今回の主な変更点は、以下の通りです。

(山科・洛南)
○ 【308】(京都駅八条口~大石神社~西本願寺)廃止
○【87B】(三条京阪~京阪六地蔵)、【92】(大宅~京都市役所前~大宅)、【82】(大宅~四条大宮~大宅)(「山科団地」経由便のみ)廃止
○【311】(京都駅八条口~西本願寺~堀川五条~国道東野~大宅)、【312】(京都駅八条口~西本願寺~堀川五条~栗栖野~醍醐BT~小栗栖~京阪六地蔵)新設
○比叡山線【56】【56A】の一部便を比叡平~比叡山頂間延伸(比叡山オフシーズンは三条京阪~比叡平間のみの運行)
○【6A】(醍醐BT~京都駅八条口)の一部便を【6】(醍醐BT~竹田駅西口)に短縮、【6A】号は2時間ごとの運行に

(大津)
○「浜大津」を「びわ湖浜大津」に変更
○国道・湖岸線関係経路を再編、【25A】【66】【66A】石山駅~比叡平間直通は廃止(【65A】大津駅~比叡平間に短縮、山科営業所に移管)
○【30】(石山駅→大津車庫)廃止
○【50】(上千町→石山駅)は毎年12月7日のみの運行に変更
○【無番】(石山団地~新浜)廃止
○【3】【31】(石山駅→国分団地)夜時間帯に一部増便

ダイヤ改正後、比叡山線【56】【56A】号経路では、1Dayチケットの利用は不可となるので注意(三条京阪~比叡山頂間は840円)。



滋賀県内のお得なバス乗車券を1点紹介したいと思います。

「琵琶湖横断1日フリー乗車券」

近江鉄道バス・江若交通の守山・堅田・坂本エリアが、琵琶湖大橋を跨いで1,000円で自由に周遊できます。

http://www.ohmitetudo.co.jp/bus/pass/biwakoticket/index.html/

周遊エリア内の主な観光名所・施設は、

(守山市)(湖東)
佐川美術館
ピエリ守山
成人病センター内・11階展望レストラン
ラフォーレ琵琶湖プラネタリウム
琵琶湖博物館

(大津市)(湖西)
浮御堂
雄琴温泉
日吉大社
ケーブル坂本
比叡山延暦寺
西教寺

などがあり、入場割引などの特典が付いています。

モデル周遊ルートとして、

守山駅→佐川美術館→堅田駅→比叡辻→(徒歩)→比叡山坂本駅→ケーブル坂本駅→(坂本ケーブル)→ケーブル山頂駅→(根本中堂山中散策)→ケーブル山頂駅→(坂本ケーブル)→比叡山坂本駅

パンフレットに紹介されており、フリー乗車券を利用すると、路線バス代で640円もお得となっています。

チケットはびわこ横断エコバス(守山駅~堅田駅)車内などで販売されています。


京阪バス大津営業所は、基本的に大津市内の京阪石山坂本線(石山寺~浜大津~大津京駅)を中心とする一般路線を管轄。南は南郷・大石地区、北は大津京駅(旧・西大津駅)~近江神宮前~比叡平までをカバーしています。しかし昭和・平成初期の頃に比べて路線の数や運用範囲はかなり縮小されており、特に大津営業所が国道1号線沿線の大津市民病院前から石山地区への移転後、その傾向が目立ちます。

大津営業所移転前は、京津国道線として三条京阪・京都駅・四条大宮~浜大津・西大津駅~琵琶湖大橋、比叡山線として堅田、また宇治川ラインで京阪宇治駅までの広範囲をカバーしており、魅惑的な長距離路線も数多く存在していました。 ほかに大津駅・三条京阪・四条大宮からびわこ競艇場(柳ヶ崎)までの臨時系統もありましたね(競艇輸送は大阪地区ほかからも応援あり)。

大津営業所が現在地に移転したのは1993年(平成5年)。移転に伴うダイヤ改正で、京津国道線は山科営業所に移管、宇治川ラインは廃止(その後も京阪宇治交通担当便はしばらく残る)、石山駅~大石~中畑・外畑系統は大石小学校で系統分割して「大石ゾーン線」(【4B】【4C】ほか)を設定するなど、長距離路線は整理されました。なお、堅田・琵琶湖大橋からは1990年以前に撤退したようです。

その後も縮小は続き、京津国道線(山科営業所管轄)は1997年京都市営地下鉄東西線開通に伴い、山科駅以西、京都市街地への乗り入れを廃止(→その後、京津国道線はほぼ跡形もなく消滅)。2006年には大津市北部の唐崎~坂本地区から路線撤退し、大津京駅付近が運行エリアのほぼ北限となります。浜大津~石山駅を結ぶ大津市街地路線なども往時に比べてかなり本数が減っており、ターミナルである大津駅や浜大津が寂れている様子からも、凋落傾向が伺えます。

大津市北部~湖西線沿線をカバーする江若交通も、やはり同様に縮小傾向が目立ちます。

滋賀県は現在でも全国屈指の人口増加県ですが、湖西線よりも東海道本線(琵琶湖線)沿線の草津・守山・栗東市などが特に伸びているようで、比較的新しい南草津駅が県内トップの乗降客数を誇るまでに急成長。京阪バス大津営業所管内も石山駅を拠点とする路線系統が比較的堅調と言えます。


京阪バス山科営業所管内の路線系統図は、1997年京都市営地下鉄東西線開通前は比較的シンプルで分かりやすいものでした(阪急東向日駅や浜大津・西大津駅にも乗り入れ、さらに京都奈良線も管轄するなど、かなり広範囲の運用だった)。現在の山科・醍醐地区路線路線は、廃止された京都市バス醍醐営業所の路線を引き継いでいることや、京都駅八条口発着稲荷山トンネル経由路線の新設等もあり、非常に複雑で分かりづらくなっています。

山科営業所管内の路線系統を系統番号ごとに大きく分類してみました。

【1桁】   :京阪六地蔵~醍醐・日野地区系統(【3】【8】【直通9】)
【10番台】  :三条京阪~三条通経由(【17】【19】)
【20番台】  :山科駅~醍醐・六地蔵方面(【20】【21】【22】【24】
                      【26】【28】【29】ほか)
        大宅~醍醐地区(【23】【25】ほか)
【40番台】  :山科駅~大津方面(【48】)
【50番台】  :比叡平・比叡山線(【56】【57】ほか)
【70番台】  :将軍塚青龍殿系統(【70】)
【80番台】  :六地蔵・醍醐地区~五条通~四条河原町・烏丸方面
【90番台】  :醍醐BT・大宅~五条通~四条河原町・烏丸方面(烏丸御池経由)
【300番台】  :京都駅八条口~稲荷山TN~山科・醍醐方面(【301】【303】【305】)


1桁系統(1~9)のうち、【8】号経路は六地蔵~日野誕生院系統をそのまま維持。【3】号経路は<京阪六地蔵~小栗栖団地~醍醐バスターミナル>系統として東西線開通後に新設されました。【直通9】<丹波橋駅東口~京都橘大学>は丹波橋駅発着の異色系統で、途中の停留所はJR六地蔵のみです。2018年3月まで、醍醐BTと伏見区中部の竹田駅方面を結ぶ【2】【6】号経路も管轄していたが、洛南営業所に移管。合わせて【6】号経路は龍谷大学前・稲荷大社前経由京都駅八条口まで延伸されました。

10・20番台は東西線開通前の三条六地蔵線・山科六地蔵線を引き継いだものですが、三条通を走るバスは地下鉄東西線と並走することから大幅に削減されてしまい、寂しくなったものです。

40番台はかつての京津国道線(京都駅・四条大宮~浜大津・西大津駅)からの継承。従来大津営業所の管轄だったが、1993年大津車庫移転に合わせ山科営業所に移管。東西線開通後は山科駅以東に短縮される形で残るものの、年月の経過とともに利用客減が加速し、滋賀県への乗り入れはほぼ軒並み撤退。現在【48】号経路が唯一残存、西大津バイパスを走り、辛うじて大津市の藤尾・小金塚まで行きます。

比叡山線の50番台は東西線開通の影響を受けることなく、ほぼそのままの推移です。

東西線開通後に新たに登場したのは80番台。山科・醍醐・六地蔵地区と京都市中心部を五条通(国道1号線)経由で結ぶ路線系統は、市バス醍醐車庫廃止もあって、三条通系統とは対照的に増強される形となりました。系統数が多く経路も複雑で覚えにくいです(さらに五条坂付近では東行きと西行きで経路が異なる)。90番台はその派生であり、四条通2車線化に伴う渋滞回避のため、一部を烏丸御池→御池通→四条河原町経由の循環ルートに変更。

300番台は京都駅八条口を起点に2010年開通の稲荷山TNを通る醍醐急行線として新設。稲荷山TNは当初は阪神高速京都線だったが、2019年より無料化とともに運賃も値下げされています。2013~15年の一時期、観光シーズンを中心に醍醐急行線を京都駅から第二京阪経由香里団地・京阪香里園まで延長運転する便もありました。


京阪バス大津営業所の車両に大きな動きが報告されています。

今回の目玉は、自動運転実証実験用に新車N-9003(エルガミオ)。登録ナンバーは滋賀200か1350。外観スタイルは普通のエルガミオですが、実証実験用ということで一般の車両と異なり真っ白な塗装となっています。行先表示機は京阪バス初めてのフルカラーLEDで、以降の新車に導入されるのかが気になるところ。

エアロミディW-1106・W-1109が大津へ転属しました(前配置は門真、京田辺?)。登録ナンバーは順に、滋賀200か1353・1352。大津でのエアロミディは久しぶりということで、注目を集めているそうです。石山駅近辺では帝産湖南交通のエアロミディとの美しいショットも狙えそうですね。

この玉突きとして、レインボーIIの2台(W-3017・3018)が洛南へ転属。洛南の代替車は今のところ確認されていないようなので、近いうちにダイヤ改正が実施され、増発または新路線の設定があるかもしれません。


京阪バス大津営業所のレア路線系統、【50】号経路<上千町→石山駅>

運行本数は平日朝のみ上千町発1本の片道運行のようです。

運行経路・主な停留所は、

上千町→中千町→北千町→滋賀大西門→野々宮→石山幼稚園前→石山小学校前→石山寺山門前→京阪石山寺→唐橋前→松原→石山駅

で、上千町から発車するバスも、この【50】号経路1本だけ。

次の中千町から先、【52】【53】【55】号経路が石山駅まで同じ経路を走ります。

かつて、上千町には【8】号経路(運行経路は現【50】とほぼ同じようだが)がもう少し多く乗り入れていたようですが・・・


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上千町バス停(大津市千町3丁目)
のどかな山あいの集落にある

上千町バス停は西国三十三所の名刹で知られる岩間寺への入口。上千町から西に向かってさらに3kmほど山を登ります。岩間寺は京都(宇治市)・滋賀の府県境手前にあります。毎月17日・法要の日には、石山駅からシャトルバスが運行されます。



江若交通の深夜湖西急行バスが2020年3月13日で運行終了となります。

深夜湖西急行バスは、山科駅を起点に、大津市内のJR湖西線沿線住宅地などを小まめに巡回。平日の金曜日深夜に運行されています(山科駅の発車時刻は日付が変わって土曜日の0:45)。

運行ルート・停留所は、

山科駅→日吉台団地口→北大津高校前→けやき通り→レークピアセンター前→衣川→堅田駅→ 琵琶湖大橋口→美空南→フレスコ→向陽店前→小野駅

運賃は終点・小野駅まで1,550円。

運行開始となったのは2010年以降の新しい路線で、10年足らずの短命で終わることになります。廃止までの運行日数はあと1日を残すのみとなりました。

http://www.kojak.co.jp/pickup/nightbus/



京阪バス大津営業所管内、大津市大石地区ゾーン線の一系統、【4G】号経路

【4G】号経路は、元は京阪宇治交通(→京阪宇治バス)の石山駅~維中前(宇治田原)~京阪宇治系統でした。 運行経路・主な停留所は、

大石小学校前~大石中~奥出~小田原口~小田原

で、滋賀県道783号【宇治田原大石東線】をそのまま辿ります。民家の少ない、なだらかな山間部にあたります。r783は大阪北河内および京都府南山城地域と琵琶湖を短絡する快適な抜け道ルートとして重宝されます。

【4G】号経路は、2008年10月に京阪宇治バス【96】号経路<維中前~猿丸神社~大石小学校~石山駅>を代替する形で新設。すなわち、府県境区間の維中前~猿丸神社~小田原間を廃止、残る大津市内区間を京阪バス大石ゾーン線に編入する形となります。ただし、大石小学校~奥出~寿長生の郷間には、過去に石山駅から京阪バス【4A】号経路が乗り入れ、石山駅発着で大石小学校を越える数少ない路線系統でした(廃止時期は不明)。

運行ダイヤは、平日5往復、土休日3往復です。

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小田原バス停と回転場



毎年、紅葉のシーズンに、三条京阪まで運行される近江鉄道バス。

かつての京都八日市線(京阪バスと共同運行)の「残滓」と言える路線で、2000年代以降も、紅葉シーズン限定で三条京阪までの片道運行として残っている、免許維持路線です。運行ルートは、

【名神】→(京都東IC)→四ノ宮→国道山科→五条別→京都薬科大学→御陵→日ノ岡→九条山→蹴上→三条弘道→神宮道→東山三条→京阪三条

で、滋賀県内は名神を疾走しつつ京都市内区間の三条通は、京阪バス一般路線(【17】【19】号経路ほか)と同じ各駅停車なのが面白いです。昔、三条通~国道1号線経由で京都市内と滋賀県各地を結ぶバス路線(京阪バス、帝産湖南交通、滋賀交通)が多く存在していたことも、髣髴とさせるものです。

この京阪三条線が路線が運行されるのは、定期観光バスの送り込みが目的。そのために、観光車によって運用され、乗り得な路線と言えます。

さて、京阪三条線の近年の状況ですが、2013年までは八日市始発だったが、2014年以降、立命館大学(びわこ・くさつキャンパス)始発に短縮されました *1)2)。さらに、今年2019年は年1回のみの運行となった模様です。

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「京都薬科大学」バス停

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「三条広道」バス停

*1)[免]近江鉄道バス 京阪三条線(抹茶目録)
https://yaplog.jp/special-rapid/archive/1087

*2)年に一月の限定路線~京阪三条線(まるよし電車区)
http://railway.cocolog-nifty.com/denshaku/2015/10/post-894a.html



琵琶湖大橋を渡って堅田と守山を結ぶ路線バス。近江鉄道と江若交通の共同運行となっています。

近江鉄道バスは、瀬田・草津・守山・近江八幡・八日市など、主に湖東エリア(JR琵琶湖線沿線)をカバーしているが、琵琶湖大橋を渡って湖西エリアに足を伸ばす路線もあります。一方、江若交通は湖西地区(坂本・堅田・志賀・高島方面)をエリアとしています。大津市堅田に乗り入れる近江鉄道バスは異色の存在と言えるかもしれません。

JR堅田駅前から発車したバスは、そのまま国道に入らず、堅田駅口、今堅田2丁目、今道内湖と堅田の旧市街地を巡回したのち、R477に入り、琵琶湖大橋(有料)を渡ります。琵琶湖大橋西詰の「道の駅・琵琶湖大橋米プラザ」へは「匂当内侍前(こうとうないじまえ)」下車が便利です。

琵琶湖大橋を渡ると、守山市に入ります。琵琶湖大橋東詰北側には、守山市最大のショッピングセンター・ピエリ守山があります(「琵琶湖大橋東詰」下車)。近くに佐川美術館などもあり、堅田駅から「免許センター前行き」(江若交通)、守山駅から「佐川美術館行き」(近江鉄道)もあるので、そちらが便利です。

バスは大橋東詰交差点を直進、しばらくR477の指定区間で、「美咲レークニュータウン前」・「みずほ団地口」など、新興住宅地や団地の多い地域となるが、やがてのどかな田園風景に変わります。「浜街道」との交点である洲本町交差点(「洲本」バス停)をそのまま直進し、県道11号線単独区間となります(R477は「浜街道」へ左折)。

「河西口」付近から、再び住宅地やロードサイド店の密集する典型的な郊外風景に変わり、守山市街地に。一部の便は、立命館守山中学・高校および市民ホール前を経由するため、「播磨田町北」交差点を右折します。市民ホールの向かい側(北)には守山市民運動公園・市民球場があります。市民球場の北側には市立守山中学校があるが、近くの立命館守山中学と混同しそうですね。

立命館守山経由を除く便は、「播磨田町南」交差点を「くすの木通り」へ右折、県立総合病院に寄ります。立命館守山経由の経路とここから再び同一経路となるはずです。「すごやか通り」を南東に向かって、守山市民病院前・守山市役所前を通り、「吉身一丁目」交差点を右折すると、終点・守山駅(西口)に到着。JR守山駅前は市の中心から東へ離れています。守山は新快速の停車駅です。

守山市は面積はさほど広くはなく、草津市・栗東市・野洲市のほか、琵琶湖を隔てて大津市に隣接しています。


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内畑に停車中のエアロスターKです。
大石ゾーン線の一つですが、珍しく大型車が使用されていました。
 


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大津市坂本地区の日吉大社参道を走行する江若交通バスです。
かつては、京阪バスも坂本地区まで乗り入れていたが、現在は大津京駅以南のみとなっています。
京阪石山坂本線の「坂本」駅は、昨年「坂本比叡山口」に改称。JR湖西線の「比叡山坂本」駅と混同しそうな気がしますが・・・。


江若交通に新車の三菱ふそう・エアロスター(2KG-MP38FK)が納車されました。 ナンバーは滋賀230か191。京阪グループ、しかもこれまで日野・いすゞのみだった江若交通に三菱ふそうの新車が始めて投入されたことで、話題を呼んでいます。江若交通には、かなり昔、京阪バスから三菱ふそう車(MAR470)が移籍した例があり、今回の三菱車はそれ以来のことのようです。今後、親会社の京阪バスでも三菱車の納入が復活するんでしょうか?

帝産湖南交通には山陽バスからいすゞ・エルガが移籍しました。形式はPKG-LV234L2、登録ナンバーは滋賀200か1276。従来、三菱ふそうのみでほぼ統一されていた帝産ですが、今回のいすゞ・エルガの移籍にはこれまた驚きました。帝産では10年前、南海バスから日野ブルーリボンとレインボーが移籍した実績があります(今も在籍しているんでしょうか?)。帝産カラーの日野車もなかなかいい感じで、今回転入してきたエルガの帝産カラーにも、特に違和感は覚えません。


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京阪バス・U代レインボー、帝産湖南交通の南海移籍車エアロスター、京阪700系ラッピング編成がうまいこと並んでいます。
 


Twitterの情報より。

京阪バス大津営業所に新車2台入りました。
いすゞLV290シリーズ、N-6284・6285の2台です。

代替はHRロングN-3154・3155、門真に転属となりました。これにより、門真のエアロミディ・ロングN-1080・1081が除籍になった模様です。 N-1080・1081は国内初のエアロミディ長尺(2002年登場)として記念すべき車両で、交野生え抜きのN-1090・1091などがいなくなったあとも、つい先日まで現役でした。残念ながらエアロミディそのものが生産中止となったようで、今後の中型車はいすゞエルガミオあたりになるんでしょうか?


昨年9月末の改正で「10月1日のみの運行」となった京阪バス【47】号経路・<山科駅-大津京駅>(西大津バイパス経由)。

今年は10月1日に運行されることなく廃止が決まりました。これで京都市内と滋賀県を結ぶバスは、京阪バス比叡平線・比叡山線と季節運行の京都バス朽木線、近江鉄道バスのみになってしまいました。


京阪バス【47】号経路・<山科駅-大津京駅>が年1回の運行に(2017.9.23)
http://katanogawara.blog.jp/archives/20783858.html

京都・滋賀バス乗り継ぎルート(2018.2.27)
http://katanogawara.blog.jp/archives/24698258.html



【商工会議所前】 → 大津中央郵便局

【木ノ下町】 → なぎさ公園

【国分町】 → 国分二丁目

【滋賀大前】 → 滋賀大東口

【南郷】 → 南郷五丁目 

【野々宮】 → 石山寺三丁目西
 
【北千町】 → 千町一丁目

【中千町】 → 千町四丁目

【奥出】 → 寿長生の郷口

【ゴルフ場前】 → 大津カントリー

【曽束中】 → 貴船御霊神社


この夏休み期間中、滋賀県で「路線バスでビワイチ!」イベントが開催されます。

これに合わせて、お得な「ビワイチ1日乗車券」の以下3コース分が発売されます:

【湖西・湖北コース】堅田駅→米原駅(今津・マキノ・長浜)
【湖東コース】米原駅→野洲駅(彦根・近江八幡)
【湖南コース】野洲駅→堅田駅(草津・大津)

値段は

1日券(1コース用) 大人2,000円 子供1,000円
3日券(3コース用) 大人5,000円 子供2,500円

使い方・注意点は、

○ルートは指定されている(乗り降り自由の切符ではありません)
○各コース(1日)だけの参加も可能
○ルート上のバス停ならどこからでもスタートおよび離脱が可能

それぞれのコースに1日かかり、したがって「ビワイチ」するのに3日間が必要です(1日で一周は無理)。


夏休み限定!「ビワイチ乗車券」でお得に琵琶湖一周路線バスの旅!

近江鉄道バス公式サイト



京阪バスは6月29日、自動運転バスの実用化に向けた研究を始めると発表しました。
大津市と協定を結んで実証実験を行い、早ければ2020年に本格的導入するとのこと。

国内のバス事業者が自動運転の事業化に向けて協力する自治体は珍しいとのこと。バス会社側は運転手不足の課題を解消、自治体側にも路線維持を図れるメリットがあるといいます。

京阪バス、自動運転を実験 大津と協定(産経新聞)



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一昔前、京都市内と滋賀県各地を結ぶバスが京阪バス・帝産湖南交通・滋賀交通などによって旺盛に運行されていました。しかし、京阪京津線三条-御陵間廃止&地下鉄東西線開通以降、京都市と滋賀県を結ぶバスは一気に減ってしまい、伝統の京津国道線も京阪バス【47】号経路・<山科駅~大津京駅>が年1回のみ運行の免許維持路線となり、京都・滋賀間のバス乗り継ぎが難しくなっています。

現在、可能な乗り継ぎルートとして、まず山中越・比叡平経由の

【京都駅、三条京阪】~(京阪バス56・56A・57号)~【比叡平】~(京阪バス25・66号ほか)~【大津京駅、浜大津、石山駅】

が挙げられます。三条京阪~比叡平系統は1時間あたり1本の乗車機会が確保されているので、さほど難しくないかと思います。問題は比叡平地区での乗り継ぎ。大津京駅・石山駅行きのバスは1~2時間に1本しかなく、うまく時間を合わせる必要があります。バスの待ち合わせ時間に、木下美術館(12/1~3/31は休館)や喫茶店・中国料理店などに入るのも良いかと思います。

浜大津・石山駅から近江鉄道バスで草津方面へ乗り継ぐことが可能です。


難易度はかなり高いが、次の経路も可能です。

【出町柳駅前】~(京都バス10系統)~【途中・葛川梅の木・朽木方面】


国道367号(鯖街道)を経由するもので、運行本数は”冬季を除く”土曜・休日のみ1日2本(出町柳7:45、14:55発)ですが、出町柳での発車時間を覚えておけば便利でしょう。【途中】バス停で江若交通堅田駅行きに乗り継ぐことも可能ですが、本数は1日5本で非常に少ないので注意。それよりも、終点・朽木学校前から安曇川駅方面へ乗り継ぐほうが良いかと思います。


京阪バスは主に淀川左岸の京阪沿線、大阪・京都・滋賀・奈良の4府県に路線網を広げているのは周知の通り。

しかし、京阪バスは対岸のライバル・阪急京都線およびJR東海道本線(JR京都線・琵琶湖線)沿線にも乗り入れています(阪急京都線の前身が新京阪だったこともあるが)。京阪バスの乗り入れているJR東海道本線の駅は、大阪方から順に

吹田、茨木、高槻、山崎、長岡京、京都、山科、大津、石山

まず、大阪府下では淀川対岸都市間連絡の高槻・茨木~枚方市駅および茨木~寝屋川市駅系統が筆頭に浮かぶでしょう。枚方高槻・茨木線は全体的に利用客が多く、高槻営業所の大型車で運用されています(【早バス】<長尾口→枚方→JR高槻>と折り返し枚方市駅行きのみ枚方営業所担当)。ただ、10数年ほど前までは、枚方高槻・茨木線のJR駅乗り入れの本数は少なかったし(阪急駅からの本数は多いが)、寝屋川茨木線は2007年開通の新しい路線です(主に寝屋川営業所の担当だが、平日ダイヤでは高槻営業所と共管)。

大阪地区ではこのほか【9A】<JR吹田~上新庄~京阪守口市駅~大日駅>系統もあるが、本数は毎時1本と少なく、中型車が主体(寝屋川営業所)。過去には、【9A】とは異なる経路で、吹田八尾線が守口駅・門真市駅・八戸ノ里・国鉄八尾方面へ発着していました(門真営業所管轄)。

京都地区の京阪バスでは山科駅からのバス発着本数が一番多いです(地下鉄東西線・京阪京津線と接続)。小野・小山・醍醐・六地蔵・藤尾・三条京阪など各方面へのバスが乗り入れており、全便山科営業所の管轄です。

京都地区の他の駅からの京阪バスは京都駅発着の直Q京都号および山科急行を除いて全体的に少ないが、2013年開通の【90】淀長岡京線は毎時1本は確保されており(男山営業所および阪急バスとの共同運行)、ほかに【13】JR山崎~京阪淀駅、【26】淀~京都駅八条口、【57】京都駅~比叡山が運行されています。淀・山崎・京都南部地区の路線系統は、もともと洛南営業所が管轄していたが、その後枚方→洛南→シティバス→京田辺→男山と担当営業所の変遷が目まぐるしいです。なお、正月3が日のみ、石清水八幡宮初詣客の利便を図って臨時バス<JR山崎~京阪八幡>が運行されます(枚方営業所担当)。

また、過去には向日町駅から山科・醍醐方面への長距離バス(国道171号・大宮通・五条通経由)、および向日町競輪場シャトルバスも発着。

滋賀地区では石山駅からのバスが最も本数が多いでしょう。かつては石山駅~大津駅~浜大津~大津京駅(湖西線)以北への路線も多かったかと思うが近年本数は大幅な縮小傾向にあり、住宅地や団地および大学の立地する大津市南部の石山団地・南郷・大石方面への路線が主体的となっています。大津駅からのバスは、現在は県庁所在地の駅前ターミナルとは思えぬほど少ないです(江若バスのほうがもう少し多い)。

JR東海道本線の駅に乗り入れる京阪バスは、高槻・山科・大津営業所が主体的で、かつては三菱ふそう車で統一されていたことは興味深いです。吹田~守口・門真方面系統についても、寝屋川・門真営業所にかなりの数だけ三菱ふそう車も配置されていた時代もあり、JR東海道本線から見る京阪バスといえば三菱ふそうというイメージが強いように思います。


京阪バス大津営業所にエルガLV290の新車が入りました。
社番N-6273です。



江若交通に京阪バス交野営業所の幕ブルーリボンシティ・W-3812が移籍しました。
社番は201号です。

交野(営)に残る幕車はW-3815のみとなった模様です。


西大津バイパスを走行する京阪バス【47】号経路・<山科駅~大津京駅>が、来月より年1回(10月1日のみ)の運行となる予定です。

https://www.keihanbus.jp/news/sysimg/00255/link_epQcI.pdf

この路線系統は京津国道線【46】【47】号・<京都駅・四条大宮~浜大津・びわこホテル・西大津駅>(※西大津駅は現・大津京駅)の残滓であり、かつては毎時1~2本あたりの本数が確保されていたが、地下鉄東西線開通後、山科駅以西の区間が廃止、【46】<山科駅~浜大津>、【47】<山科駅~大津京駅>が細々と残ります。【46】号経路は2006年に廃止、その後も西大津バイパスを経由する【47】号経路は残るが、ダイヤ改正の度に本数は減らされ、現在1日1往復のみとなっています。それが、来月から毎年10月1日のみの運行になると言います。

もともと鉄道と並行していることや道路渋滞の影響などもあって利用客激減に悩まされ、地下鉄東西線開通後は本数が大幅に減らされました。東西線開通のマイナスの影響はバスだけではなく、京阪京津線三条-御陵間が代替廃止(浜大津からの電車は東西線に乗り入れる形で三条京阪・京都市役所前まで運行)されることにより運賃大幅値上げ、ひいては京阪大津線区の経営悪化をもたらし、京都市内の交通体系全体に大きな禍根を残したように思われます。

そもそも、地下鉄東西線が繁華街の四条から離れていることもあって、あまり便利になったようには思えません。大津方面から四条河原町・烏丸へは京都駅からバスまたは地下鉄に乗るのが一番早いが、やはり遠回りで不便ですね。

そこで、大津市堅田・雄琴地区から西大津バイパス経由四条河原町への急行バスがあれば面白いと思います。走行経路としては、

堅田地区~(西大津バイパス)~京都東IC~(国道1号・五条通)~烏丸五条~四条烏丸~四条河原町~河原町五条~(国道1号・五条通)~・・・

あたりが一番早いかと思われます。課題は二車線化された四条通の渋滞でしょう。


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2007年4月撮影。

湖西線近江今津駅からは福井県の若狭・小浜と結ぶ西日本JRバスが発着しています。
京阪神から若狭地方への鉄道といえば、新快速で近江今津駅まで出て、バス乗り継ぎ(国道303号経由)が最短最速です。
近江今津と若狭を連絡する鉄道線の構想も昔からあります。

近江今津駅前にはJRバスのほか、湖国バス(近江鉄道グループ)も乗り入れています。

昔、確か京都-近江今津間の京阪バスもあったようですが・・・。
あと、江若交通もその社名が示す通り、小浜まで乗り入れていましたね。

ちなみに、国鉄バス時代は東海・北陸地方と同じ中部自動車局の管轄で、近畿圏の国鉄バスでお馴染みの三菱ふそう(+富士重ほか)ではなく、伝統的に日野車が使用されてきました。

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近江鉄道富士重7Eと京阪バス・ブルーリボンのツーショットです。
ともに「浜大津」行き表示を出していますね。



かつて、三条京阪・四条大宮・京都駅から三条通を経て大津市内および滋賀県を結ぶバスが盛んに運行されていた。京阪バス【46】【47】号経路のほか、信楽への帝産湖南交通、水口への滋賀交通、そして京都東ICから名神経由で八日市(東近江市)までの長距離バスなどもあった。現在、JRの本数増発および地下鉄東西線開通などの影響もあって、京都と滋賀を結ぶ路線バスは大半が廃止され、その成れの果てとして、西大津バイパスを行く京阪バス【48】号経路が1日1往復だけ残っている。

さて、大津市内と四条河原町・烏丸を結ぶ急行バスがあったらどうかと思っている。例えば、大津京駅・坂本・雄琴・堅田方面から西大津バイパス・三条通経由はどうだろうか?詳しい運行経路として、

堅田駅~雄琴~坂本~大津京駅~<西大津バイパス>~山科駅~<三条通>~三条京阪→河原町三条→四条河原町→河原町五条→<五条通>→烏丸五条→四条烏丸→烏丸御池→京都市役所前→三条京阪→・・・

とする。山科駅にも立ち寄り、京都市街地は循環運行、二車線化されて渋滞しやすい四条通を避ける。

なぜこう考えるのかといえば、滋賀県および山科駅から鉄道で四条河原町方面へは不便だから。地下鉄東西線は京都の繁華街・四条通から外れているし、京阪京津線は御陵から東西線に直通運転することで京阪本線へ乗り継げるように対応しているが、運賃がバカ高いのが困る。京阪山科駅はJRからの乗り換えが便利でせっかく場所が良いのに、地下鉄直通のための割増運賃だけのために、面倒不便でも地下鉄山科駅から乗るのが一般的だ。これも京都市当局の陰謀みたいなものを感じる。せっかく利用客の多かった京津線の軌道併用区間を廃止に追い込まれたために、大津線の経営が悪化し、京阪は割を喰ってしまう。四条通の二車線化も歩道が拡幅され歩きやすくなったのは良いが(これが目的のはずだったが)、車道が渋滞しやすくバスが大幅遅延となるのは問題だ。とにかく京都市の交通行政がここまでお粗末だったとは思わなかった。京阪グループ(京阪バス、江若交通)として、大津から四条河原町への急行バスを運転するなどの「復讐戦」に出てもよいはずだ。


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大津市南部にある京阪バス「大石小学校」バス停。
瀬田川の流れに従って南へ進み、南郷洗堰・立木観音を通って、宇治川ライン(県道3号)と信楽・伊賀方面への国道422号の交差するところから鹿跳橋を渡ったところにある。

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鹿跳橋

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鹿跳橋から下流側(宇治川ラインへ)

石山駅から大石小学校まで【4】または【54】号経路が毎時4本運行されている。
大石小学校から、外畑・内畑・曽束・小田原・桜公園各方面へのフィーダー路線(【4B】~【4H】)が発着している。かつては石山駅から山間部の奥まで乗り入れていたが、大石小学校で系統分割されている。
バスの行先表示機では「大石」の2文字だけ表示される。

なお、2008年までは、石山駅から大石小学校・小田原を経て宇治田原までの路線もあった(京阪宇治交通→京阪宇治バス、昔はさらに京阪宇治まで乗り入れていた)。現在、大石小学校~小田原間は京阪バス【4G】号経路として運行されている。

また、石山駅から南郷・R422経由信楽(甲賀市)までの国鉄・JRバスもあった。JRバス撤退後、公営バスに転換して同じ区間の運行を継続するが、今はどうなっているんだろうか?

京都東ICから国道1号を少し東へ進んで滋賀県大津市に入ったところで、161号西大津バイパスが分岐する。西大津バイパスは、自動車専用道の「湖西道路」(現在、無料化されている)につながり、比叡山・比良山の山麓をたどって北小松(大津市志賀町)あたりまで続く。湖岸沿いのR161大津市内の渋滞を緩和し、京都・大阪と高島・敦賀方面を短時間で結ぶ機能を有している。

西大津バイパスの坂本北IC以南は一般道の扱いとなっていて、最近まで原付(50cc以下)・自転車も通行できたが、去年から最高速度70km/hとなったため、それらが通行禁止となったようだ。京都市内から大津市北部への抜け道として重宝されていたが、原付・自転車・歩行者はR1逢坂越~浜大津を回るしかない。なお、湖西道路は自動車専用道なので125cc以下のバイクも通行できない。

西大津バイパスには京都市内と大津京を結ぶ京阪バスが通っている。かつては四条大宮~西大津駅(現・大津京駅)・琵琶湖大橋方面系統が通っていたが、現在、主に山科駅~藤尾・小金塚系統で、長等トンネルを抜けて大津京駅を結ぶバスは平日1往復だけとなった。



1993年5月某日のことだった。

所用で西大津(現・大津京駅前)に伺った帰りに、京阪バス【47】号経路・四条大宮行きに乗って寄り道した。

当時、京都市内(京都駅、四条大宮、三条京阪)から浜大津・西大津駅・びわこホテルへ京阪バス(京津国道線)が運行されていた。もっとも、特に浜大津方面行き(【46】号経路)は京阪京津線と完全並行していることもあって、利用客は少なかったようだが、1980年代以前の最盛期には、琵琶湖大橋とか大津市南部の大石・外畑方面から四条大宮までの便もあったそうだ。西大津駅行き(【47】号経路)は、国道161号西大津バイパスを通って大津市街地に抜けるルートで、現在も山科駅発着でその成れの果ての路線系統が運行されている(【47】【48】号)が、大津京駅まで直通するのは平日1往復のみとなってしまい(したがって、京都・大津間をバスだけで移動するのは非常に難しくなった)、他は全て藤尾・小金塚(京都市山科区と大津市との府県境が複雑に入り組む住宅地内)で折り返す。

さて、1993年の当日、私が乗車したときは、大津営業所担当で路線・観光兼用BタイプのエアロスターKだった。もともと大津営業所の担当だったが、実はその翌月、大津営業所の移転に伴うダイヤ改正・路線再編があり、【46】【47】号経路は山科営業所に移管された。大津営業所所属のBタイプ車などが山科に転属、京都ナンバーに登録替される。

このダイヤ改正は、京津国道線および大津市内路線縮小への布石だったと言える。4年後の京都市営地下鉄東西線開通(→京阪京津線の三条-御陵間は地下鉄に代替、京津線の併用軌道区間は上栄町-浜大津間のみとなる)を機に山科・醍醐地区から京都市バスが撤退(醍醐車庫廃止)、京阪バスに一元化されるが、東西線と並行する三条京阪発着系統は大幅に削減され、京津国道線は山科駅以西が廃止される。大津市内路線も石山駅および大石小学校で系統分断されるし、その後北部の比叡山坂本地区からも撤退する。

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2007年12月訪問・撮影。
2008年3月より、「大津京」駅に改称されました。
JR大津京駅から徒歩で京阪石山坂本線の皇子山駅へ乗り換えが可能です。

江若交通バスのブルーリボンも相当年季が入っていましたね。
「Jusco」も過去のものとなりました。

かつては、西大津から三条京阪・四条大宮までの京阪バスもあったが、今はこの駅前に乗り入れるバスの本数自体減っているみたいです。

実は、この日、西大津駅から京阪バス【48】号に乗車して山科駅へ抜けました(山科へ行くバスも今では平日1本だけ)。



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近江鉄道の富士重6E 今もまだ残っているんでしょうか?


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京阪バス U代レインボー 大阪地区から転入

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琵琶湖汽船 ミシガン

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京阪石山坂本線600形

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浜大津港と琵琶湖

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大津市大石地区最南端集落にある京阪バス終点、小田原バス停。
宇治田原と大石地区を結ぶ府県道782号線なりにある。
この先徒歩30分~1時間程度で京都府宇治田原町にたどりつくことは可能だ。

もともと、京阪宇治交通(→京阪宇治バス)の宇治・宇治田原~石山駅系統の途中にあったところだが、府県境を越えての利用客が少なく、宇治市街地への乗り入れを取りやめ、宇治田原(維中前)~石山駅間に短縮、そして2008年京阪宇治バス(当時)の滋賀県への乗り入れを撤退する。
その代替手段として、大石小学校~小田原間のみを京阪バス大津営業所(【4G】号経路)が新たに引き継ぐ。
ゆえに小田原の京阪バスのバス停としての歴史は浅い。

実は一度だけ、「3Dayチケット」を使って、大石小学校~宇治田原間のバスを乗車したことがある。この日、石山駅から樟葉までひたすらバス乗り継ぎの旅をした。乗車経路は、

石山駅~大石小学校~維中前~近鉄新田辺~樟葉駅

だった。もちろん今ではこのような乗り継ぎは不可能。

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