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京阪バス・京都競馬場シャトルバスのうち、山崎線(JR山崎・阪急大山崎~京都競馬場)の運行が2024年2月18日をもって終了となるようです。今後、京都競馬シャトルバスは阪急西山天王山駅から利用することになります。

JR山崎・阪急大山崎発着のバスは、臨時・八幡山崎線(正月3が日のみ運行)が運行取りやめとなったばかり。続いて競馬シャトルも消えることになります。

JR山崎駅発着の定期路線には京都京阪バス【13】号経路(淀山崎線)と阪急バス【80】系統があるが、淀山崎線は平日の運行がなくなりました。淀山崎線は2021年まで京阪バス(男山営業所)による運行でした。阪急バス【80】系統も撤退する動きがあるようです。


以前にも淀山崎線【13】号経路についての記事を投稿しました。もともと京阪バスの運行路線だったが、2021年12月より京都京阪バス(八幡営業所)に移管されました。

淀山崎線【13】号経路は、京都市南部郊外の桂川両岸を結ぶ路線の一つ。京阪電車淀駅(京都市伏見区)と阪急京都線(大山崎駅)・JR京都線(山崎駅)(大山崎町)を結んでいます。

【13】号経路の主な停留所は、

京阪淀駅~洛西浄化センター~名神大山崎~阪急大山崎駅~JR山崎

で、全長4.9kmの短距離路線です。

京阪と阪急・JRを連絡する路線にもかかわらず、もともと運行本数は非常に少なく、朝と夕方・夜の時間帯に偏っています。京都京阪バス移管前は京阪バス男山営業所が担当していました(さらに以前は、京阪バス洛南→枚方→洛南→京阪シティバス→京阪バス京田辺と、担当移管が頻繁に繰り返されている)。

当【13】号経路ですが、全国的な運転士不足や物流2024年問題に伴い、2023年11月13日より平日の運行が取りやめになります。したがって、土休日のみの運行になります。情報源は↓の記事です。

http://www.kyotokeihanbus.jp/00news/topics2023/20231006_diagram.pdf

「名神大山崎」バス停前には、阪急バス大山崎営業所が構えています。

JR山崎・阪急大山崎駅発着の定期路線バスは、ほかに阪急バス【80】系統(JR山崎~JR向日町)があるが、2時間に1本の運行で本数は少ないです。

淀山崎線と類似の路線系統として、

淀長岡京線【90】号経路(京都京阪バス、阪急バス)
京都競馬場シャトルバス(JR山崎・阪急西山天王山駅~京都競馬場)(京阪バス)
【臨時】八幡山崎線(正月3が日のみ運行)(京阪バス)


が存在します。淀長岡京線【90】号経路は2013年運行開始の新しい路線系統で、比較的安定した利用状況を維持しているようですが、もう少し増便してほしいところですね。当初、京阪バス(京田辺営業所→男山営業所)が担当の1社だったが、【13】号経路と同様、2021年12月より京都京阪バスに移管されました。


京都洛西郊外バス乗り継ぎルートを考えてみました。

今回は長岡京市(乙訓エリア、竹の里)~亀岡市(光秀ゆかりのまち)間について検討したいと思います。実際、次の可能な乗車ルート例が挙げられます(2023年5月現在)。

【ルート1】
JR長岡京駅(西口)   ~ 阪急東向日駅    (阪急バス【80】)
阪急東向日駅       ~ 新林公団住宅前   (阪急バス【63】)
新林公団住宅前      ~ 国道沓掛口     (ヤサカバス【1】)
国道沓掛口        ~ JR亀岡駅     (京阪京都交通【1】【2】ほか)

【ルート2】
JR長岡京駅(西口)   ~ 阪急東向日駅    (阪急バス【80】)
阪急東向日駅       ~ JR向日町     (徒歩)
JR向日町        ~ 国道沓掛口     (ヤサカバス【1】)
国道沓掛口        ~ JR亀岡駅     (京阪京都交通【1】【2】ほか)


以前は阪急バスが京都市内の洛西口駅や阪急桂駅まで足を伸ばしたり、また京阪京都交通は洛西ニュータウンにもっと乗り入れていたと思いますが、現在では向日市~京都市の境目が一つの「壁」になっているようで、洛西ニュータウン内のバスは京都市バスとヤサカバスが主体的となっています。

【ルート2】のように、JR向日町からヤサカバスで洛西ニュータウンを経て、国道9号線のバス停で京阪京都交通(京都亀岡国道線)に乗り換えるほうが、一番無難だと思われます。

【ルート1】は、阪急バス【63】系統が1日数本ゆえ、あまり利用しやすいとは言えません。洛西ニュータウン内の移動は、ヤサカバスが便利でしょう。

3年前、京阪バスの臨時【みつひでライナー】(枚方・高槻~亀岡、京都縦貫道経由)が運行され、高速長岡京(阪急西山天王山駅)からも利用可能でした。

なお、宇治田原・宇治から亀岡まで、

宇治田原~(京都京阪バス)~JR宇治~(京都京阪バス)~京阪淀駅~(京都京阪バス、阪急バス)~JR長岡京

に上記ルートをつなげた乗車プランも可能です。



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全国的に路線バスの縮小・廃止が相次ぎ、特に県境を越える路線が激減しています。

そんな現状のもと、大阪・京都府境を跨ぐバス路線はどれだけあるのか、少し考えてみました。もちろん、これも例外なく減少傾向にあります。

結論から言えば、大阪・京都間については、今でも経路が複数存在し、通過本数も多いほうと言えます。 特に、大阪府枚方市の京阪樟葉駅から出発するバスは、京都府八幡市および京田辺市まで行くものが多く、「京都ナンバー」のバスが賑やかに行き交います。

さっそくですが、大阪・京都府越境路線リスト(直Q、高速、リムジンを除く)を作ってみました。

【京阪バス】
(樟葉駅から)
【5】くずは男山循環
【6】男山南右回り
【7】男山南左回り
【8】中ノ山循環
【9】男山北右回り
【10】男山北左回り
【11B】泉回り
【13B】京阪橋本行き
【14】男山車庫行き
【15】枚方ハイツ行き
【16】【16A】【16B】【16C】松井山手方面行き
【19】【19A】水珀方面行き
【20】男山東右回り
【21】男山東左回り
【30】【30A】【31】松井山手・近鉄新田辺行き(摂南大学北口経由)
【32】【41】石清水八幡宮駅行き
【40】男山車庫行き
【67B】【67D】近鉄新田辺行き(水珀・美濃山口経由)
(カバーエリア:枚方市、八幡市、京田辺市)

(枚方市駅・長尾駅・穂谷から、ほか)
【63】近鉄新田辺→ポエムノール北山(松井山手駅経由)
【75】松井山手駅~穂谷(長尾駅経由)
【78】枚方市駅~天王(津田駅・穂谷経由)
【79】穂谷~近鉄新田辺
【89】【89A】【89B】【89C】松井山手駅~近鉄新田辺(長尾駅・穂谷口経由)
(カバーエリア:枚方市、八幡市、京田辺市)

【阪急バス】
(阪急水無瀬駅から)
【41】【51】新山崎橋~阪急水無瀬駅~JR島本駅~若山台センター
(カバーエリア:島本町、大山崎町)

島本町はちょうど樟葉駅と淀川対岸の位置にあり、大阪府でありながら市外局番は京都075、バスも京都ナンバー(大山崎営業所)の阪急バスがカバー。基本的に島本町内完結型ですが、大山崎営業所からの入出庫の関係上、「新山崎橋」から国道171号線を走行して京都・大阪府境を越境する便もあります。

上記のほか、次の路線系統もわずかながら京都府を掠っています。

(京阪バス)【92】【93】樟葉駅~枚方カントリー口・枚方カントリー
(高槻市営バス)JR高槻駅北~田能・二料・中畑・杉生



京阪バスグループでは過去に、

(京阪バス)【26】枚方市駅~松井山手駅
(京阪バス)【52】樟葉駅~中書島
(京阪宇治交通→京阪バス)【17】樟葉駅~京阪宇治・宇治車庫
(京阪バス)【競馬シャトル】阪急水無瀬駅~京都競馬場
(京阪バス)【12】枚方市駅~近鉄新田辺(穂谷経由)


などもありました。阪急水無瀬発着の競馬シャトルは、阪急西山天王山駅(京都府長岡京市)発着に変更されました。

京都府亀岡市から大阪府豊能町・能勢町に京都交通のバスが乗り入れていたし(京都駅前から能勢妙見山までのロングランもあった!)、また阪急沿線から北摂山地を貫く

(阪急バス)阪急茨木市駅~車作~南掛(亀岡市)
(阪急バス)池田~関西カントリークラブ(亀岡市)
(高槻市営バス)原大橋~亀岡駅前


などもありました。


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京都市西京区大原野にある「南春日町」バス停。

洛西ニュータウンから少し外れた場所にあって、京都市内とは思えないのどかな農村地帯ですが、ここには京都市バス・京阪京都交通・阪急バスの3社が発着していて、なかなか面白いスポットだと思います。南春日町発着の路線系統は以下の通りです。

(京都市バス)
【臨西2】(桂駅西口~洛西バスターミナル)

(京阪京都交通)
【13】【13B】(桂駅東口~長峰)
【14】(京都駅~長峰)

(阪急バス)
【63】(洛西バスターミナル~阪急東向日・JR向日町)


各社時刻表は下記ホームページをご覧ください。

(京都市バス)
https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/672041.htm

(京阪京都交通)
https://www.keihankyotokotsu.jp/bustimetable/timetable.php?stop_cd=1095&no=1

(阪急バス)
https://www.hankyubus.co.jp/rosen/timetable/093701.pdf?3

京阪京都交通は桂駅のほか、京都駅前からのロングラン(【14】系統)もあります。

阪急バス【63】系統は昼間帯を除いて、JR東向日・阪急東向日~南春日町間の折り返し運転となっています。

京都市バス【臨西2】系統は洛西営業所管轄・近鉄バス委託。したがって、京阪・近鉄・阪急3社系列のバス乗務員が南春日町を通る営業運転をこなしていることになります。

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京都市バス横大路営業所(伏見区) は、主に京都駅以南の南区・伏見区を中心とする路線系統を担当しています。

同営業所は、全国で初めて公営交通の運行を民間に委託した営業所。2000年当初から現在にかけて、当営業所管内の路線の多くを阪急バスに委託運営しており、他は京阪バス・エムケイ・ヤサカバス・西日本JRバスに委託していた時期があります。2022年6月現在、横大路営業所は阪急バスとエムケイの2社に委託しています。

さっそくですが、2004~2014年ごろの横大路営業所の運用範囲について調べてみました。当時、従来の伏見区・南区周辺に加え、北西部(北区・右京区方面)の一部路線が横大路管轄の阪急バス委託となり、市内の広範囲をカバーしていました。該当系統は下記の通りです。

(横大路営業所 阪急バス委託路線 2004~2014年)
【6】京都駅前~四条大宮~仏教大学前~玄琢(北区)
【8】四条烏丸~京都外大前~太秦天神川駅~高雄(右京区)
【13】四条烏丸~久世橋西詰・久世工業団地前(南区)
【特13】四条烏丸~久世橋西詰~久我石原町(伏見区)
【臨13】四条烏丸~上鳥羽馬廻(南区)
【18】二条駅西口~久我石原町(伏見区)
【特18】二条駅西口~上鳥羽馬廻(南区)
【22】横大路車庫前~中書島~下鳥羽~菱川~久我~南工業団地前(南区)
【42】京都駅前~東寺東門前~久世橋西詰~洛西口駅前(西京区)
【43】四条烏丸~西大路五条~吉祥院池田町(南区)
【81】京都駅前~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【特81】京都駅前~竹田駅東口~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【南1】竹田駅西口~久我石原町~JR桂川駅前~桂駅東口(西京区)
【特南1】桂高校前~JR桂川駅前~久世工業団地前(西京区、南区)
【南2】竹田駅西口~久我~菱川~免許試験場前~JR長岡京東口(長岡京市)
【特南2】竹田駅西口~久我~菱川~JR長岡京東口(長岡京市)


阪急バス委託路線だけでも、下京区・中京区・南区・伏見区・西京区・右京区・北区・長岡京市の広域をカバーしていました。現在、【6】は九条営業所、【8】は梅津営業所(西日本JRバス委託)、【42】は洛西営業所(近鉄バス委託)がそれぞれ管轄。

横大路営業所の他の委託路線は以下の通りです。

(横大路営業所 阪急バスを除く委託路線 2004~2014年)
【19】京都駅前~(京阪国道経由)~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【20】横大路車庫前~中書島~免許試験場前~京阪淀駅~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【75】京都駅前~西大路五条~太秦天神川駅~山越中町(右京区)
【78】京都駅前~京都駅八条口~久世橋西詰~久世工業団地前(南区)
【84】九条車庫前~京都駅八条口~近鉄上鳥羽口駅前~吉祥院長田町~太秦天神川駅前(右京区)
【南3】竹田駅西口~パルスプラザ前~中書島~横大路車庫前(伏見区)
【南5】京都駅前~稲荷大社前~深草西浦町~竹田駅東口(伏見区)
【臨南5】竹田駅東口~JR藤森駅前~藤森神社~竹田駅東口(伏見区)
【南8】竹田駅東口~藤ノ森~桃陵団地前~中書島~横大路車庫前(伏見区)


【78】系統は2014年以降、洛西(近鉄バス委託)を経て、2022年3月より錦林(京都バス委託)が担当。【75】はもともと梅津営業所の管轄だが、2004~2006年のごく一時期だけ横大路担当(京阪バス委託)でした。【84】系統は2022年現在も横大路営業所(エムケイ委託)の管轄です。


阪急バス京都エリア(長岡京市・向日市・大山崎町・京都市)の運賃改定が2022年6月1日に実施されます。

今回の運賃改定の目玉は、

「長岡京エリアで乗車または降車」 230円均一

です。例えば、以下の乗車区間

新山崎橋~JR長岡京
JR山崎~JR長岡京
阪急東向日~JR長岡京
JR長岡京~免許試験場前
京阪淀駅~JR長岡京

にも適用されます(ちなみに、JR山崎~阪急東向日間の運賃も400円→230円に)。

なお、大山崎町・向日市・京都市西京区のみの乗車・降車は、10~40円の値上げとなります。

詳細は、阪急バスの公式リリーフをご覧ください。
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20220601_kyoto_unchinkaitei.pdf

* * * *

せっかくなので、阪急バス京都エリアのお得な情報を一つお届けしたいと思います。

期間限定のフリーチケット

「もうひとつの京都 周遊パス 竹の里・乙訓エリア」一日乗車券

が販売中です。乗車券の主な内容は下記の通り。

(発売期間) 2022年4月28日~2023年3月20日 (売り切れ次第販売終了)
(発売額)  500円
(発売箇所) 阪急バス向日出張所 都タクシー向日町営業所、
       向日市観光交流センターまちてらすMUKO
       長岡京市観光案内所(阪急長岡天神駅前)
       長岡京市観光情報センター(JR長岡京駅前)
       長岡京@NAVI(阪急西山天王山駅前)
       大山崎町役場
(利用区間) 阪急バス:京都府内の一般路線バス(若山台線を除く)
       ぐるっとむこうバス:全線
       長岡京はっぴぃバス:全線
(注意)   購入時に利用日の押印を受ける必要があります

詳細はパンフレットをご覧ください。
http://www.hankyubus.co.jp/news/images/20220428kyoto.pdf

JR長岡京駅または阪急長岡天神を出発点にすると便利でしょう(特に購入当日利用の場合)。



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長岡京での京阪バスと阪急バスの並びも見納めとなります。京阪バス(男山営業所)担当の淀長岡京線【90】号系統は、2021年12月25日より京都京阪バスに移管されます。なお、共同運行の阪急バスは引き続きそのままの担当です。


西国街道(国道171号線)ルートでの京都~西宮(神戸)間バス乗り継ぎルートを考えてみました。一部区間でR171から外れるところもあるが、幾つかの例を挙げてみたいと思います。

【ルート1】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅北   → 上土室       (高槻市営バス【74】【82】【92】番)
上土室      → 花園・東和苑    (徒歩)
花園・東和苑   → 阪急茨木市駅    (近鉄バス【70】番ほか)
阪急茨木     → JR茨木      (阪急・近鉄・京阪バス)
JR茨木     → 阪急石橋      (阪急バス【92】系統)
阪急石橋     → 西宮北口      (阪急バス【96】系統)

【ルート2】
京都駅      → 竹田駅東口     (京都市バス【81】【南5】系統)
竹田駅西口    → JR長岡京東口   (京都市バス【特南2】系統)
JR長岡京    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
(以下【ルート1】に同じ)

【ルート3】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅南   → 玉川橋団地     (高槻市営バス)
玉川橋団地    → JR茨木      (京阪バス【7】号経路ほか)
JR茨木     → 阪急石橋      (阪急バス【92】系統)
阪急石橋     → 西宮北口      (阪急バス【96】系統)

【ルート4】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅北   → 上土室       (高槻市営バス【74】
【82】【92】番
上土室      → 花園・東和苑    (徒歩)
花園・東和苑   → 阪急茨木市駅    (近鉄バス【70】番ほか)
阪急茨木     → JR茨木      (阪急・近鉄・京阪バス)
JR茨木     → 千里中央      (阪急バス【57】系統)
千里中央     → 阪急豊中駅     (阪急バス【45】【49】系統ほか)
阪急豊中駅    → イオンモール伊丹  (阪急バス【81】【82】系統)
イオンモール伊丹 → 伊丹中央      (徒歩)
伊丹中央     → 阪神尼崎      (阪急バス【56】系統)
阪神尼崎     → 阪神西宮      (阪神バス)
(京都駅~大山崎町役場前間【ルート2】、JR高槻駅~JR茨木間【ルート3】の乗車ルートも可)


【ルート5】
京都駅      → JR桂川駅前    (京都市バス【42】系統)
JR桂川駅前   → JR向日町     (ヤサカバス【1A】系統)
JR向日町    → 阪急東向日     (徒歩)
阪急東向日    → 大山崎町役場前   (阪急バス【80】系統)
大山崎町役場前  → 新山崎橋(営業所前)(徒歩)
新山崎橋     → 阪急水無瀬     (阪急バス【41】【51】系統)
阪急水無瀬    → 上牧        (徒歩)
上牧       → JR高槻駅南    (高槻市営バス)
JR高槻駅北   → 上土室       (高槻市営バス【74】【82】【92】番
上土室      → 花園・東和苑    (徒歩)
花園・東和苑   → 阪急茨木市駅    (近鉄バス【70】番ほか)
阪急茨木     → JR茨木      (阪急・近鉄・京阪バス)
JR茨木     → 千里中央      (阪急バス【57】系統)
千里中央     → 井口堂       (阪急バス【83】系統、
                         箕面市役所前経由)
井口堂      → 阪急石橋      (徒歩)
阪急石橋     → 西宮北口      (阪急バス【96】系統)
(京都駅~大山崎町役場前間【ルート2】、JR高槻駅~JR茨木間【ルート3】の乗車ルートも可)


ほかにも可能なルートが多数存在するが、京都府区間(阪急水無瀬駅以北)と高槻~茨木間で特に工夫が必要です。阪急水無瀬~上牧間は徒歩での乗り継ぎとなります。高槻市と茨木市を結ぶ路線として、阪急バス【65】系統(JR摂津富田駅~JR茨木)も平日2便運行されているが、ここは高槻市営・近鉄・京阪バスを乗り継ぐほうが効率的です。

茨木以西区間は、国道171号線を走る阪急バス【92】【96】系統の2本だけで一気に西宮まで乗り通すことが可能です。国道から外れて千里中央や豊中経由を選択するのも良いでしょう。

京都駅~阪急東向日間は、少し遠回りですが、

京都駅       → 洛西バスターミナル (京都市バス【33】【73】系統)
洛西バスターミナル → 阪急東向日     (阪急バス【63】系統)


も可能です。



ここ数年の間、路線縮小・廃止が急ピッチで進む阪急バス京都地区。 特に向日市~京都市西京区において凄まじいと言うべき状況で、洛西口駅や桂から撤退しています。

さっそく、洛西ニュータウンにおける阪急バス唯一の現行系統・【63】系統について、紹介したいと思います。

主な停留所は、

JR向日町~阪急東向日~向日市役所前~寺戸~右京の里~上里~宇ノ山~灰方(はいかた)~大原野小学校前~南春日町~境谷センター前~洛西高校前~洛西バスターミナル

で、京都府道207・733号(大原野道)などを走行します。通過市区は向日市・京都市西京区。「右京の里」は西京区大原野上里にある住宅団地です。大原野は西山の山麓に開けた野原で、古くから狩りや花見など貴族の行楽スポットとして知られ、静かな里山の風景が広がります。

運行ダイヤは毎時1~2本。JR向日町~洛西バスターミナル間直通は9時~14時台の6往復、他はJR向日町~南春日町の区間運行です。阪急バスの洛西ニュータウン乗り入れが、辛うじて残っている感じですね(ニュータウン内のバスは京都市バス・京阪京都交通がほぼシェアを占めている)。

向日町~右京の里・大原野方面への路線系統としては、他に【64】(右京の里循環)、【66】(向日台団地・右京の里・灰方経由小塩行き)があります。

阪急・JR京都線から洛西ニュータウンへは、阪急洛西口・JR桂川駅または阪急桂駅発着のバスが実用的で便利です。


阪急バス【12】系統・京都免許試験場線。

運行経路・主な停留所は、

免許試験場前→樋爪口→工業団地前→馬場→見場走り(みばしり)→一里塚→JR長岡京→阪急長岡天神南→長岡天満宮前→開田(かいでん)→阪急長岡天神→長岡京市役所前→一里塚→(往路と同じ)→免許試験場前

京都府運転免許試験場は京都市伏見区羽束師にあり、伏見区に踏み入れる阪急バス路線として地味に面白い路線だと思いました。

類似の路線系統として京都市バス【南2】【特南2】系統(竹田駅西口~JR長岡京東口)が存在し、横大路営業所管轄で阪急バス委託というのも興味深いです。免許試験場への路線としては、市バスはJR長岡京東口、阪急バスはJR長岡京・阪急長岡天神からと使い分けができるようになっています。なお、京阪淀駅・中書島駅からは市バス【20】系統を利用することになります。

運行ダイヤは毎時概ね1本設定されており、最終便のみ阪急長岡天神南止めです。「阪急長岡天神南」バス停には当【12】系統のみが停車します。


(当ブログ 関連記事)
京都市バス【南2】【特南2】系統 <竹田駅西口~JR長岡京東口>

http://katanogawara.blog.jp/archives/27595602.html



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京都市南西部郊外の「西山」または「西山・乙訓」と呼ばれる地域、西京区(桂・洛西ニュータウン・大原野ほか)および向日・長岡京市・大山崎町(+南区・伏見区の一部)。

このエリアは大阪府北摂および兵庫県阪神エリアに連なる阪急京都線・JR東海道本線・国道171号線沿線ということもあって、京都府でありながら大阪梅田を中心とする北摂・阪神エリアの雰囲気も感じらる特色のある地域で、共通点も多く見出されます。西山・乙訓地域は京都・北摂・阪神文化の融合エリアと言うほうが的確でしょうか。それゆえなのか、西山・乙訓エリアは京都観光のスポットとしてはやや地味な印象を受けます。

西山・乙訓エリアと北摂・阪神エリアとの類似点を思いつくままに挙げてみました。

○勝竜寺(長岡京市)と勝尾寺(茨木市)→ともに国道171号線で見かける地名
○光風台(長岡京市、豊能町)
○洛西ニュータウンを走る阪急バスは千里ニュータウンの雰囲気を感じさせる
○全国屈指の酒どころ(伏見、伊丹、灘)がある 大山崎・長岡京にはウィスキー・ビールの工場が集積
○三菱電機の製作所(長岡京市)などを核とする工業エリアのあたりは尼崎や伊丹に似ている
○「北ノ口」バス停(向日市物集女、伊丹市)
○京都競馬場(伏見区淀)、園田競馬場(尼崎市)、阪神競馬場(宝塚市)
○大山崎にダイハツ京都工場がある(本社・池田市)
○阪急沿線屈指の紅葉の名所が点在(嵐山、光明寺、善峯寺、箕面、ほか)
○阪急嵐山・箕面・宝塚駅はともに観光地内の終着駅

伏見区(および南区)は基本的に桂川東岸の京阪・近鉄沿線のイメージでしょう。しかし同区は桂川両岸域を跨いで東西に伸びており、西山・乙訓地域とは近接の位置で(阪急バスも伏見区に乗り入れている)、広義の阪急駅勢圏と見なすこともできます。実は国道171号線もわずかながら伏見区を掠っています。京都競馬開催時にはJR山崎・阪急西山天王山駅から桂川対岸の競馬場へシャトルバス(京阪バス)が運行されます(現在、改装工事等のため運休中)。伏見は酒どころという意味で伊丹・灘と共通していますね。

西山・乙訓エリアにおいて「京都らしさ」を感じるものといえば、竹林でしょうか。かつては大阪千里丘陵においても竹林が多かったようですが。

なお、西京区と北隣の右京区エリアを合わせた京都市西部エリアを「洛西」とカテゴライズされることも多く、主に太秦・嵯峨野・嵐山エリアとして語られることが一般的です(西京区の「洛西ニュータウン」は、観光ガイド等の意味する「洛西」エリアとはやや離れているように思われる)。西京区はもともと右京区の一部だったが、桂川を境目に分区され現在に至ります。「嵐山」駅は桂川両岸の阪急・京福(嵐電)に存在するが、町名としての「嵐山」は西京区(阪急側)のほうですね。右京区の四条通には三菱自動車や日新電機などの工場が集積しており、場所柄北摂・阪神エリアとの類似を感じられなくもありません。

西京区は意外なことに大阪府島本町・高槻市に隣接しており、高槻市営バスもわずか1kmだけ西京区の山間部(大阪/京都r6)を走行します。


高槻市営バス上牧線。

JR高槻駅南と高槻市東部の上牧地区を結ぶ路線系統です。運行経路・主な停留所は、

JR高槻駅南~市役所前~阪急高槻駅~天王町~野田~萩之庄南~梶尾南~(道鵜町)~国道上牧西~阪急上牧駅→淀の原南→上牧中央~(往路と同じ)~JR高槻駅南

で、行先番号は往路は【7】または【7A】番、復路は【1】または【1A】番です。主に国道171号線を走行し、一部の便は国道から外れて道鵜町を経由します。イオンモール高槻へのアクセスにも便利です(萩之庄南下車)。

2013年4月に従来の道鵜町線を延長する形で新設されました。上牧地区は島本町との境界に近く、同地区への市営バス乗り入れは尺代柳谷線廃止以来38年ぶりとのことです。また、上牧地区へのバスは阪急バス茨木水無瀬線休止(1997年)以来、16年ぶりでもあります。

運行ダイヤは概ね1時間に1本(1日12本、うち2本は道鵜町を経由)です。淀の原地区が狭隘路のため中型車が使用されます。

阪急上牧から国道171号線を京都方へ500mほど徒歩で、島本町の阪急水無瀬駅に達します。水無瀬駅前からは阪急バス若山台行き・新山崎橋行きが発着しており、市営バス上牧線は大阪~京都間淀川右岸バス乗り継ぎの旅にも重宝できます。せっかくなので、市営バスも水無瀬駅前およびJR島本駅まで乗り入れることはできないものでしょうか? それよりも、新名神開通後にJR島本~樟葉(枚方市)方面へのバスを期待したいところですね。

水無瀬駅前にはかつて、前述の茨木水無瀬線も乗り入れ、阪急バス京都地区と大阪・兵庫地区路線が首の皮一枚で繋がっていました(かつての京阪急行線の名残)。同路線の休止により、京都地区路線は他地区路線と切り離されました(島本町内の路線は大山崎営業所管轄)。茨木水無瀬線の残滓として、茨木~JR富田系統が免許維持路線で残っています。茨木水無瀬線廃止後の一時期、大阪梅田から高槻方面への深夜急行バスとして、この路線免許が活かされたこともあります。

高槻市営バスの尺代柳谷線ですが、もともと国鉄高槻南口~阪急山崎~尺代・柳谷間(京都府長岡京市)の運行だったようで、1975年に廃止されました。廃止後も毎月17日のみ、阪急大山崎駅~柳谷間を運行する柳谷観音参拝バスを高槻市交通部が長年請け負っていました(その後、阪急バスを経て京阪京都交通が担当している模様)。


阪急バス向日市・長岡京市内路線の一部は、2020年12月31日の運行を最後に廃止されることになりました。対象路線は、

【6】阪急東向日~車塚住宅前~洛西口駅前~JR桂川駅前
【77】阪急東向日~JR向日町~下久世~簡易裁判所前~菱川~JR長岡京・阪急長岡天神
【78】JR向日町~阪急東向日~市民体育館前~簡易裁判所前~菱川~JR長岡京・阪急長岡天神


の3系統です。

これに伴い、阪急洛西口駅およびJR桂川駅前発着の阪急バス路線は消失することになります。京都市バスとの重複区間である「中久世」「下久世」「殿城町」「東土川」バス停も廃止。

10数年前まで阪急バスは阪急桂駅まで乗り入れたり、阪急東向日~水無瀬といった乗りごたえのある路線もあったと思うが、ここ近年特に向日市内および京都市(西京区・南区)での路線撤退が急速に進んでいるように感じます。


長岡京市・向日市域 一部系統の路線廃止について(阪急バス)
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20201130m.pdf

 


京都市バス【13】系統。

横大路営業所管轄の均一区間系統ですが、実は桂川築堤を走って向日市との境界付近まで足を伸ばし、なかなか面白い経路を辿ります。

主な停留所は、

四条烏丸~四条大宮~西大路四条(阪急・嵐電西院駅)~ 西大路五条~西大路駅前~吉祥院車道町~吉祥院運動公園前~久世橋東詰~久世橋西詰~(築山→久世工業団地前→久世殿城町→下久世→中久世→久世橋西詰)

で、四条烏丸を起点に、四条通~西大路通~国道171号線経由久世橋西詰まで進んだのち、京都府道123号(桂川築堤)を南へ進み、久世工業団地を経て国道171号線北・東行を走り、久世橋西詰まで時計回りに循環して四条烏丸に戻るという、運行ルートです。久世橋西詰から桂川築堤を走る路線は、唯一この【13】系統のみです。通過行政区は下京区・中京区・右京区・下京区・南区の順です。

京都市の中心部である四条烏丸・四条大宮・西院、およびJR西大路駅から久世工業団地(南区)への通勤・ビジネス客、および南区吉祥院・久世地域から四条通への用務・買い物客等を意識した経路設定だと見られ、日中は概ね30分間隔の運行、夜22時台まであります。かつては三条京阪からの発着でした。

久世工業団地には、主に機械・金属・電機の中小企業が集積するほか、近隣に食品・印刷・硝子工場等が立地しています。向日市との境界手前であり、JR向日町駅が最寄です。

久世殿城町・下久世には、阪急東向日・JR向日町から阪急バス【77】系統も乗り入れているが、近々廃止される見込みです。


阪急バスは、向日市と長岡京市を結ぶ【77】【78】系統廃止の方針を明らかにしました。 

【77】【78】系統はJR向日町・阪急東向日を起点に、国道171号~京都府道203号を経てJR長岡京・阪急長岡天神を結びます。長岡京市内で循環運転のあと、往路と同じ道順で向日市に戻ります。【77】【78】系統は向日市内においては経路が逆で、【77】系統はJR向日町を出ると少しだけ京都市南区(中久世・下久世)に乗り入れ、【78】系統は向日市保健体育センター・市民体育館前などを経由します。

運行本数は【77】系統が土休日1本、【78】系統が平日2本・土休日3本と少なく、【78】系統は【80】系統と同じマイクロバスで運用されます。向日市のコミュニティバスと走行ルートが重なっていることから、2019年10月に減便され、再編1年後も収支が確保できない場合は廃止する方針を示していたとのこと。


阪急バス、77・78号系統廃止へ 京都・長岡京ー向日結ぶ(京都新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad398a0d0d656725e45c76edb23f30c6c4641d6





京阪バス【13】号経路・<京阪淀駅~JR山崎>

桂川を挟んで京阪淀(京都市伏見区)と阪急大山崎・JR山崎(大山崎町)を結ぶ路線系統です。

運行経路・主な停留所は、

京阪淀駅~ 洛西浄化センター~小畑橋~名神大山崎~新山崎橋~阪急大山崎~JR山崎

京阪淀駅(納所交差点)~洛西浄化センター間は京都r204を西へ進み、勝竜寺交差点を左折。国道171号線を高槻・神戸方へ進み、大山崎JCT(名神大山崎)、新山崎橋(阪急バス大山崎営業所前)を経て、「大山崎」交差点で右折。新幹線ガードを潜り抜け、京都r67(西国街道)を南西へ向かい、阪急大山崎駅を通って、終点・JR山崎に到着。JR山崎駅前は京都府と大阪府(島本町)との府県境に当たり、駅ホームは府県境界線と交わります。

走行距離4.9kmの短い路線ですが、阪急バスの車庫前を通り、また全経路にわたって阪急バスも走る(京阪淀駅~洛西浄化センター間:【90】系統 ※1)、阪急大山崎~JR山崎間:【80】系統、ほか)など、なかなか面白い路線と思います。

運行ダイヤは朝と夕方のみ、平日は5往復、土・休日は4往復。男山営業所の担当です。

【13】号経路はもともと京阪バス洛南営業所の担当だったが、1985~96年の枚方営業所を経て、洛南担当に復帰ののち、子会社「京阪シティバス」に移管。2014年3月シティバス解散により、京阪バス直営に復帰(京田辺→男山)。

類似の路線系統に、競馬シャトル<JR山崎~京都競馬場>があります。競馬シャトルは通常運行の【13】号経路とは異なり、「1Dayチケット」は使えないので注意。

なお、正月3が日には臨時<京阪八幡~JR山崎>も運行されます(枚方営業所のBタイプ車使用)。


※1)【90】系統・淀長岡京線は京阪バス(男山)と共同運行


阪急バス「向日市役所前」バス停。

向日市役所前バス停では、京都/大阪r733【柚原向日線】が東西に連なり、 JR向日町・阪急東向日~右京の里・灰方・洛西ニュータウン方面(【63】【64】【66】系統)と、阪急東向日~長岡京~JR山崎(【80】系統)が通ります。

2020年春のダイヤ改正で阪急バス洛西ニュータウン方面および向日市内系統が大幅減便となり、特にJR桂川駅・阪急洛西口駅前発着便は土曜・休日1便のみの免許維持と化しました。

向日市役所の南側には京都向日町競輪場。ここには20数年前まで、京阪バスがJR向日町からの競輪シャトルで乗り入れていました。また、1995年ごろまで【31】号経路<小栗栖団地~阪急東向日駅>(山科営業所)も運行され、その折り返しのために競輪場前(市役所前)まで来ていたようです。阪急東向日駅前にバスループがあるにもかかわらず、スペース的に余裕がなかったのか阪急バス専用で、京阪バスは駅前広場に入らず、踏切西側で降車扱いののち、回送車として府道を西へ直進して折り返す運行形態を取ったいたみたいですね。


阪急京都線の水無瀬駅前。

大阪府島本町の市街地に近く、京都府大山崎町との境界まで直線距離で1~2kmほどの位置にあります。

水無瀬駅からおよそ600m西には、JR京都線の島本駅があり、2008年開業の新しい駅です。

阪急水無瀬駅前から発着するバスについて。

阪急バス・「若山台センター」行きと「新山崎橋」行きのバスが乗り入れています。若山台センター行き(島本町役場前経由)は、平日は毎時3本、土曜・休日は毎時2本の運行本数で、一部の便はJR島本経由です。若山台センター系統の一部は、大山崎営業所への入出庫を兼ね、国道171号線を走り府県境を越境して新山崎橋まで運行されています。したがって、水無瀬駅前に乗り入れる阪急バスは、京都ナンバー(大山崎営業所所属)です。

昔はひたすら国道を走行する京阪急行線などもここを通っていました。急行線廃止後、系統分割が行われ、京都方面からは1980年代初期まで、阪急水無瀬~河原町御池という長距離路線が残っていました。大阪方面からは茨木~水無瀬系統が1997年まで運行されていました(茨木営業所担当。阪急・JR高槻駅前には乗り入れず、ひたすら国道171号線を走行)。茨木~水無瀬系統廃止後、阪急バス京都地区路線(島本町以北)は大阪・兵庫地区路線と完全分離しました。

* * * *

阪急水無瀬駅前からは、かつて京都競馬場(淀)へのシャトルバスが京阪バスによって運行されていました。西山天王山駅開業(2013年)後、水無瀬系統は西山天王山駅発着に切り替えられました。普段は京阪バスが乗り入れることはないが、競馬開催日には大阪地区各営業所の車両を総動員。競馬シャトルバスはJR山崎からも発着します。阪急水無瀬発着便は、香里団地・交野・門真営業所の車両が多かったような印象が強いが、末期は男山営業所も水無瀬系統に入り、旧・宇治交のエアロスターMも阪急沿線に姿を見せることに。


京都市バス横大路営業所(伏見区)と洛西営業所(西京区)。

前から気になっているが、この2つの営業所について、多くの興味深い共通点が見いだせます。例えば、

1) 以前は三菱ふそう車で統一され、車両の顔ぶれはよく似ている

2)調整系統路線とブロック系統を持つ

3)運用エリアの重なる部分が存在する(特に阪急沿線をカバー)、両者間で路線系統移管が頻繁に行われる

4)阪急バス委託の経験がある


といったところでしょうか・・・。

1)の車両の件について、三菱ふそう車は西工ボディの比重が大きかったのも特徴です(京都市バス全体的に西工ボディ車が多かったが)。非採算路線が多いゆえ中型車も配置されており、1997年醍醐営業所廃止までは三菱ふそうのエアロミディで統一されていました。現在は、J-BUS(日野・いすゞ)も多く配置されています。


2)ともに郊外区間に跨るため、均一運賃区間から外れる路線系統も多く、整理券対応の車両が多いです(特に洛西所属は全て整理券車)。近年の均一運賃区間エリアの拡充に伴い、整理券系統は減少傾向にあるが、横大路・洛西営業所エリアは現在のところ、対象外です(横大路営業所管内の伏見区について、中書島以北の市街地区間は基本的に均一エリア。【81】系統も中書島以南は均一区間外であるものの、全区間の運賃は均一運賃と同じで、案内上は均一系統扱い)。

ブロック系統は、横大路営業所は「南ブロック」、洛西営業所は「西ブロック」を基本的に管轄しているが、南ブロックの一部は阪急桂駅にも足を伸ばすこともあり、洛西営業所が一部管轄する時期もありました(【特南1】系統など)。ちなみに、横大路の【南5】系統は均一区間系統で、近年のインバウンドで伏見稲荷大社への利用客が急増するという、希有の大化け路線です。

なお、醍醐車庫が存在していた時代、醍醐管轄の【南6】【南7】系統(竹田駅東口と醍醐地区を結ぶ系統)もありました。したがって「南ブロック」系統は、横大路・醍醐・洛西の3営業所が管轄していたことになります。


3)2)と内容は被るが、主に西京区・南区・右京区南部の阪急沿線を中心に、両営業所のエリアが重なります(阪急桂駅前・洛西口・JR桂駅前など)。かつて横大路営業所管轄だった【42】【78】が洛西に移管される一方、洛西担当だった【69】【特南1】は現在横大路の担当です。

ちなみに、横大路営業所は、阪急バス委託ということで、過去に伏見区と遠く離れた右京区山間部や北区エリアの【6】【8】系統を担当、高雄までカバーしていた時期さえあります。現在も、【69】系統で上野橋を渡って右京区の西院・梅津地区まで足を伸ばします。同じく上野橋を渡る【70】系統は洛西営業所管轄です。

なお、伏見区域の路線は、桂川右岸も含めて、現在横大路営業所のみです(横大路の【南2】【特南2】は長岡京市にも乗り入れる)。


4)横大路・洛西営業所は2014年まで同時に阪急バス委託路線を有していたが、2014年以降は横大路のみです。一方、洛西営業所は近鉄バス委託に一本化。これまた近鉄沿線と離れたエリアで、違和感があります(京都市内の近鉄バス路線は、伏見区南端の向島ニュータウンなどに限られる)。



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JR山崎には、阪急バス【80】系統(阪急東向日行き)と京阪バス【13】号経路(京阪淀駅行き)が発着。

京阪バス【13】号経路(男山営業所管轄)の本数は非常に少なく、朝と夕方の時間帯のみに偏っています。

ただし、京阪バスは臨時便2系統も発着します。

京都競馬開催日の競馬シャトルバスと、正月3が日のみ運行の八幡山崎線です。

上の写真は競馬シャトル運用に入るエアロスターW-1227(高槻営業所所属)です(2019年8月撮影)。競馬シャトルバスでは「1Dayチケット」の利用は不可なので注意。

せっかくなので、阪急バス【80】系統の写真も追加させていただきます。

DSCN6248a

阪急バスと京阪バス停留所標識の組み合わせも、少し妙な感じがしますね。


阪急バス京都地区で乗りごたえがありそうな路線を一つ紹介したいと思います。

【80】系統・<JR山崎~JR長岡京~阪急東向日>

運行経路は、

JR山崎~阪急大山崎~大山崎町役場前~円明寺~小泉橋~阪急西山天王山~(※)~友岡~長岡天満宮前~阪急長岡天神~長岡京市役所前~JR長岡京~一文橋~向日町郵便局前~向日台団地前~向日市役所前~阪急東向日

(※)→阪急西山天王山→円明寺ヶ丘→西法寺→小泉橋→

で、主に狭隘な京都府道67号(旧・西国街道)を走行します。沿線は旧・西国街道沿いの史跡・名所が多く、京都府乙訓3市町を結ぶ、やや長距離の路線なので、乗りごたえはあると思います。

【80】系統は、JR山崎・阪急大山崎発着の阪急バス唯一の路線です(他に京阪バス【13】号・京阪淀駅行きがある)。大山崎町内を通る阪急バスは、ほかにR171経由の阪急水無瀬(島本町方面)~新山崎橋(阪急バス大山崎営業所前)および新山崎橋~長岡京市内系統があり、旧・西国街道経由の【80】系統とは運行経路が大きく異なります。

向日市役所前の向かい側には向日町競輪所があり、かつて京阪バスが競輪場シャトルバスとして乗り入れていました。

運行ダイヤは概ね120分間隔となっています。


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先日、JR長岡京駅から京都市バス【南2】系統に乗車しました。

(特)南2系統は、京都市南部(伏見区)郊外路線の一つ、京都市外の長岡京市に乗り入れる路線として面白い特色があります。運行経路は、

竹田駅西口~城南宮東口~パルスプラザ前~国道赤池~<鴨川>~上鳥羽塔ノ森~<桂川>~久我~神川小学校前~下久我~菱川~免許試験場前~工業団地前~馬場~JR長岡京東口

で、順に油小路通、r202、r123、r79、R171、r213を走行。【特南2】系統は免許試験場前は経由しません。

伏見区久我・羽束師など桂川右岸地域の住民の足としての使命を担うとともに、近鉄京都線・地下鉄烏丸線(竹田駅)およびJR京都線(長岡京駅)から京都府運転免許試験場へのアクセスとしての機能も兼ねていると言えます。伏見区は東は山科区や宇治市および滋賀県と隣接、西は桂川をまたいだ先の長岡京市・向日市との境界まで東西に長く伸びており、特に桂川右岸地域の行政区域は複雑でわかりづらいです。免許試験場およびJR長岡京東口には阪急バスも乗り入れており、当【(特)南2】系統も横大路営業所担当(阪急バス委託)です。

竹田駅西口には、市バス【18】【南1】【南3】系統のほか、京阪バス【24】【24A】【6】号経路も発着しています。


大阪・京都間を淀川右岸ルート(阪急京都線沿線)でのバス乗り継ぎルートを考えてみたいと思います。

島本町水無瀬付近で分断されているので難しいと思っていたが、バス空白地帯の上牧~水無瀬間は徒歩15分圏内なのでさほど難しくないことがわかりました。

モデルルートとして、

【大阪駅前】~(大阪市営バス37系統)~【江口橋】~(阪急バス31系統)~【上鳥飼】~(徒歩)~【柱本団地】~(高槻市営バス)~【阪急高槻駅】~(高槻市営バス7番)~【上牧北】~(徒歩)~【阪急水無瀬】~(阪急バス40系統)~【新山崎橋】~(徒歩)~【大山崎町役場前】~(阪急バス80系統)~【阪急東向日】~(阪急バス63系統)~【洛西バスターミナル】~(京都市バス33・73系統ほか)~【京都駅前】

などが挙げられます。

まず、大阪市~吹田市~高槻市間の乗り継ぎルートが意外に簡単。淀川沿岸地域(摂津市)の府道16号を経由することで茨木市をショートカット、大阪市と高槻市は意外に近いです。高槻市の柱本団地は摂津市との境界に近く、阪急バスも柱本団地まで乗り入れているが、本数はあまり多くないので【上鳥飼】から徒歩で乗り継ぐほうが早いかと思います。

一番の難関は水無瀬以北京都府内の阪急バスでしょう。2時間に1本だけの路線系統が多いので、代替ルートとして例えば

【新山崎橋】~(阪急バス19系統ほか)~【JR長岡京東口】~(京都市バス特南2系統)~【竹田駅西口】【竹田駅東口】~(京都市バス81・南5系統ほか)~【京都駅前】


のほうが毎時1本程度の本数があるため難易度は低いと思います。


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阪急バスのほか京阪バス(【90】号経路)も乗り入れます。
最近の阪急バス京都地区はブルーリボンやエルガの新車が多いようですが、新エアロスターもちゃんと配置されています。
京阪バス【90】号は男山営業所に移管されましたが、主に中型エアロミディが充当されているみたいですね。

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京阪バスも乗り入れています(【90】・<京阪淀駅~JR長岡京>)。



京都市バス【81】系統は伏見区内の生命線と位置づけられる幹線系統だ。

運行経路は、

京都駅~塩小路高倉~京都駅八条口アバンティ前~大石橋~勧進橋~竹田久保町~竹田駅東口~竹田城南宮道~西墨染通~西丹波橋~西大手筋~中書島~京阪中書島・伏見港公園~横大路車庫

で、大石橋(地下鉄九条駅)~西墨染通間は国道24号を走行、旧・京都市電伏見線の後継路線となっている。西墨染通~西大手筋間は一方通行の狭隘な道路を走行するため、横大路行きと京都駅行きでは経路が異なる。案内表示上は均一運賃区間系統(青系統)だが、中書島~横大路車庫間は区間外である(実際には整理券は発行していないようで、単区間車が使われることも多い)。一部の便は京阪中書島・伏見港公園で折り返す。横大路営業所(阪急バス委託)が担当している。

市電伏見線の流れも継ぎ、中書島・大手筋方面から京都駅へ乗り換え無しで直行するため、利用状況は堅調なほうだと言える。ただし、地下鉄烏丸線竹田延伸以降、利用客は以前よりも減少しているようだ。近年になって竹田駅東口を経由するようになり、地下鉄との乗り継ぎの便宜を図っている。京都駅から龍谷大学深草キャンパス(竹田久保町下車)へも、この【81】系統は便利だ(【南5】系統が一番便利だが、伏見稲荷大社への観光客急増で混雑しやすいようなので、【81】系統が無難かも)。

運行ダイヤは平日15分間隔、土・休日は20分間隔となっている。以前はもっと多かったような記憶がある。

ちなみに、市電伏見線の終点・中書島は、京阪中書島駅北側に隣接する一面ホームだった。廃止後はバスのりばとして活用されるが、場所が狭いため、折り返しは奥のターンテーブルで方向転換していた。現在、この場所は自転車置き場となっている。



寝屋川茨木線につづき、京都側の淀川対岸都市連絡バス、淀長岡京線【90】号経路についてレポートする。

2013年12月、阪急京都線の西山天王山駅が長岡京市に開業する。
西山天王山駅では、ちょうど京都縦貫道(~京滋バイパス)と立体交差していて、高速バスのバスストップ(高速長岡京)が併設され、阪急電車との乗り換えが可能となっている。高速長岡京から、関東・北信越・東海・丹後半島・中国・九州各方面へのバスが発着している。

一方、京阪淀駅も高架化完成と同時にバスロータリーが統合整備される(それまで宇治方面行きと大山崎・京都駅方面行きではのりばが離れていた)。

さて、西山天王山駅開業に合わせ、淀川(桂川)両岸を結ぶ路線バスが新たに誕生する。それは、淀長岡京線【90】号経路であり、京阪バスと阪急バスによって共同運行されている。運行経路は、

京阪淀駅~<宮前橋>~洛西浄化センター~落合橋~調子~阪急西山天王山~清水ヶ口~JR長岡京

であり、比較的短距離の路線系統だ。京阪バスは京田辺営業所、阪急バスは大山崎営業所がそれぞれ担当している。毎時1本の運行ダイヤだが、やはりそれなりの需要があるようで、2014年9月には立命館中学・高校の長岡京市への移転に合わせ、増便される。

京阪バスと阪急バスの共同運行は、1997年の吹田八尾線廃止以来のことだ。かつて阪急バスが京阪門真市駅・守口市駅に乗り入れていたが、大阪モノレール門真市開業により廃止される。

京阪バス担当便は京都京阪バス(旧・京阪宇治交通)と同じ緑色の車両(レインボー10.5m車)が入ることもある(運用車両が特に限定されているわけではない)。阪急電車公式Twitterでも話題のネタになった。また、阪急バスは方向幕車で運用されることもあるが、今はどうなのかな・・・


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