カテゴリ: 熊野御坊南海バス / 明光バス / 龍神自動車


三重交通熊野新宮線(【13】系統)について。

この路線は和歌山県新宮市と三重県熊野市を結ぶ路線バス。主に国道42号線を走行し、車窓から白砂青松の熊野灘(七里御浜)や奇岩・鬼ヶ城などの絶景を楽しむことができます。

主な停留所は、

新宮駅前~熊野大橋~鵜殿駅前~井田駅前~御浜町阿田和~紀南病院前~阿田和駅前~御浜町役場前~市木~神志山~獅子岩~熊野市駅前~新町~鬼ヶ城東口~大泊~小阪~飛鳥~大又~大又大久保

運行系統は新宮駅前~新町新宮駅前~大又大久保の2系統があります。元・国鉄バス紀南線を引き継いだ路線のようで、かつて紀勢本線全通前の時代は特に重要視されていたことでしょう。南紀営業所(熊野市)の担当です。

新宮市を出て熊野大橋を渡るとさっそく三重県に。新宮~熊野市駅・新町付近までは開けた地形であるため沿線人口も多く、JR紀勢本線とほぼ完全に並行する形で毎時1本程度の本数が確保されています。大泊以北の国道42号線は海岸線と離れ山道の難所に一変します(ここから国道311号線が分岐、熊野灘のリアス式海岸に沿って尾鷲市をめざす)。小阪交差点では北山峡を経て奈良県吉野・橿原方面につながる国道309(~169)号線と接続。終点・大又大久保バス停は、尾鷲市との境界である大又トンネル坑口の2kmほど手前です。紀勢本線全通前はここから先、大又峠を越える国鉄バスがあったようですね。

国道42号線・熊野新宮線の走行区間には、名古屋南紀高速線(新宮駅前~名古屋)および松阪熊野線(三交通南紀~松阪)なども並走しており、名古屋高速線は大泊付近から市街地など一部区間を除いて紀勢道(R42バイパス)でショートカットします。松阪熊野線も元は国道を走る特急バスだったが、一般路線(各駅停車)化されています(長距離を走行するため特別仕様の専用車両を充当)。

かつて、新宮~熊野市駅前・鬼ヶ城*1)間は南海グループの熊野交通(現・熊野御坊南海バス)と共同運行でした。また、新宮市内に三重交通の新宮車庫も設置され、和歌山ナンバーの三重交通もいました。

その昔、奈良大仏殿前・大和八木より国道169号線(北山峡)から熊野市経由新宮までの奈良交通特急バス(のちに川上村・上北山村~新宮間に短縮)も運行、新宮市に奈良交通の営業所もありました(したがって和歌山ナンバーの奈良交通車両もいた)。七里御浜の海岸線を走る奈良交通のバスは特に異彩を放っていたことでしょう。現在も新宮駅には「日本最長距離の一般路線バス」で知られる奈良交通八木新宮特急バス(国道168号、五條・十津川経由)が1日3往復乗り入れています。


*1)現在、三重交通に「鬼ヶ城」バス停は存在しないが、2021年4月1日ダイヤ改正で新設される予定。


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JR紀勢本線白浜駅前から発着する明光バス。

南紀白浜といえば、白浜温泉・白良浜海水浴場・三段壁などで有名で、京阪神方面からのレジャー・観光客で賑わいます。特急【くろしお】も新大阪-白浜間の便が多くなっています。

ただ、JR白浜駅は海岸と離れているため、ここからバスに乗ることになります。かつて、この駅は「白浜口」だったそうです。お盆休みということもあって、列車もバスも混雑していました。

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名勝・三段壁です。

明光バスといえば、一昔前は京阪バスの中古車(RC、HT)が集結していました。


和歌山県を中心に近畿南部および東海地方に広大な店舗網を有するスーパー、オークワ。

オークワの歴史は、紀南地方・三重県熊野市の食料品店創業(1938年)に始まり、1959年には和歌山県初のスーパーマーケットとして新宮市に「主婦の店新宮店」を開店。1969年に「株式会社主婦の店オークワ」と改称以降、「オークワ」ブランドを確立し、和歌山県内をはじめ周辺の大阪南部や奈良・三重県に店舗網を順次拡大します。1987年に大証第2部に上場、2001年には東証第1部に上場を果たします。

2000年代中盤以降、拡大路線はさらに続き、長良川・揖斐川・木曽川を越えて愛知・岐阜県など東海地方への本格的に進出。一方、兵庫県南部の明石・加古川市にも新たに出店。さらに静岡県の株式会社パレを合併し同県にも進出。

現在、オークワグループの店舗は、和歌山・大阪・奈良・三重・兵庫・岐阜・愛知・静岡の8府県に及んでいます。本社は和歌山市。

一時期、大阪北部の大東・寝屋川・高槻・摂津市にも出店するが、摂津・大東市の2店舗を除いて撤退しました。大阪府内では大和川以南の泉州・南河内地域が主な縄張りとなっています。近鉄沿線の東大阪・八尾・柏原市にオークワの店舗があってもよさそうだが、今のところ1つもありません。

兵庫県ではもともと新参者であり、三田市に1店舗出店を果たす一方、加古川市の店舗は短命に終わっています。

岐阜県ではJR高山本線・太多線・中央本線沿線にも満遍なく進出、長野県境に近い中津川市にも出店しているのは驚きです。

京都府や滋賀県については、同じニチリウグループの平和堂(株)と協定を結んでいるため、店舗はありません(大阪・岐阜・愛知では平和堂勢力圏と被っているが、大阪府北部は原則的に平和堂がカバー)。

兵庫県の中部・北部では北近畿全域をカバーするさとう(株)(ニチリウグループ、本社・福知山市)がかなり押さえており、オークワと一部オーバーラップしかけている地域もあります。さとうも近年、京都南部および大阪北部への進出を果たしています。


国道309号線の富田林市以東(以南)はローカル・山岳国道の様相が強くなります。

富田林市【川西南】交差点より先、もう少し片側2車線が続くが、大阪府唯一の「村」・千早赤阪村に入る手前、片側1車線の典型的なローカル国道に変わります。大阪市北部の東淀川区から千早赤阪村(→部分開通してるバイパス)までR479~309号経由で途中一度の「右左折無し」で走行可能であることは驚きです。近い将来千早赤阪村区間のバイパス整備が完成すれば、東淀川区から奈良県御所市まで右左折無しでドライブが可能となるでしょう。葛城・金剛山系の山道に差し掛かり、高度を上げて阪奈国境の水越トンネル(水越峠への旧道も健在)。金剛山は大阪最高峰の山で、標高1125m以上ゆえ冬場は雪化粧することも珍しくありません。晴れた日には関西空港・淡路島および吉野大峰山脈まで遠望できるそうです。R309に並行するような形で、金剛山を挟んでR310が河内長野市~五條市を結んでいるが、R310の奈良県側は道路状況が良くないため、五條市へはR309~奈良r30経由あるいはR371で一旦和歌山県(橋本市)へ迂回するルートが一般的です。

トンネルを抜けると奈良県御所市。山を下り、【室】交差点でR24とクロス、もう少し進んで京奈和自動車道御所南IC。再び緩やかな上り坂となり、JR和歌山線と近鉄吉野線の接続する吉野口駅前。吉野口駅は奈良県唯一の公式駅弁販売駅であり、柿の葉寿司などが名物です。和歌山線と近鉄吉野線を通り越し、吉野郡大淀町に。「大淀」といえば、大阪市北部・十三大橋南詰のR176と別れたあたりにも同じ地名がありました。これも何かの縁でしょうか(笑) ちなみに、かつて大阪市「大淀区」もあったが、北区と合併ゆえ消滅。再び下り坂となり、R370と少しだけ重複しながら吉野川(紀ノ川)に沿い、商店街の中に差し掛かると【岡崎】交差点。



一般国道の指定区間(主に近畿圏)を例えば次のように変更したらどうか、と思っています。

※2017年4月22日の記事
http://katanogawara.blog.jp/archives/16409590.html
の改訂・変更です。

【308号】
(現行)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市
(変更)大阪市(心斎橋)~東大阪市~暗峠~奈良市~<奈良・京都府道44号>~加茂町~和束町~信楽町中野~<307号重複>~信楽IC~<滋賀県道53号>~湖南市~<滋賀県道13号>~<477号重複>~<滋賀県道13号>~八日市市街~<滋賀県道52号>~<8号重複>~彦根市

【422号】
(現行)大津市~紀伊長島町→全区間指定解除

【368号】
(現行)伊賀市(上野市街地)~名張市~美杉村(津市)~飯南町~勢和多気
(変更)大津市~<旧422号>~信楽町~<旧422号>~伊賀市~名張市~美杉村~飯南町~勢和多気~<三重県道13号>~<三重県道37号>~伊勢市街地~伊勢IC

【173号】
(現行)池田市~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市
(変更)大阪市西淀川区(大和田/R43と接続)~<大阪府道10号>~大阪空港~中国池田IC~池田市街地~川西市~能勢町~京丹波町~綾部市~<27号重複>~山家~<京都・福井県道1号>~若狭本郷~<27号重複>~小浜市

【426号】
(現行)福知山市~出石町~豊岡市
(変更)大阪市城東区(蒲生四丁目/R1と接続)~<大阪府道8号>~今福鶴見~<479号重複>~花博記念公園西口~<花博通>~門真JCT~<1号バイパス>~<油小路通>~<堀川通>~御薗橋~<京都府道38号>~鞍馬~<477号重複>~花背~<京都府道38号>~佐々里峠~<京都府道38号>~美山町~<京都府道12号>~和知(京丹波町)~<27号重複>~綾部市~<京都府道8号>~福知山市街地~<9号重複>~登尾TN~出石町~豊岡市

【427号】
(現行)明石市~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市
(変更)神戸市長田区~<兵庫県道22号>~神戸西IC~<兵庫県道22号>~三木市街地~<兵庫県道22号>~<175号重複>~西脇市~青垣町~朝来市(山東町)~<9号重複>~<兵庫県道10号>~出石町~<426号重複>~<312号重複>~<兵庫県道3号>~城崎温泉~<兵庫県道11号>~竹野町~<兵庫県道11号>~香住町(R178接続)

【477号】
(現行)四日市市~甲賀市(土山)~竜王町~野洲市~(琵琶湖大橋)~大津市(堅田・伊香保)~大原(左京区)~花背峠~京北(右京区)~南丹市(八木町)~南丹市(園部町)~能勢町~川西市~<173号重複>~池田市
(変更)四日市市~南丹市(八木町)~<京都府道73号>~本梅(亀岡市)~能勢町~川西市(多田)~<兵庫県道12号>~川西能勢口駅前~<兵庫県道13号>~尼崎市(西本町 / R43と接続)
(南丹市園部町をショートカット)

【166号】
(現行)羽曳野市~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市
(変更)堺市街地(R26と接続)~<大阪府道12号>~松原市~<大阪府道12号>~藤井寺市~<170号旧道と重複>~羽曳野市(古市)~大和高田市~桜井市~東吉野村~松阪市

【309号】
(現行)熊野市~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区
(変更)尾鷲市~<311号重複>~新鹿(熊野市)~<三重県道737号>~上北山村~天川村~下市町~御所市~富田林市~松原市~大阪市平野区

【310号】
(現行)堺市~大阪狭山市~河内長野市~五條市
(変更)堺市~大阪狭山市~河内長野市~<現・371号>~橋本市(R24と接続)

【370号】
(現行)奈良市(針IC)~宇陀市~大宇陀町~吉野町~五條市~橋本市~九度山町~高野町~紀美野町~海南市
(変更)大阪市天王寺区(四天王寺前 / R25と接続)~<大阪府道30号/阿倍野筋>~堺東駅前~<大阪府道30号>~南陵町~<大阪府道34号>~泉が丘~<大阪府道34号>~亀の甲~<310号重複>~河内長野市~<現・310号>~五條市~<24・新480号重複>~橋本市~九度山町~高野町~紀美野町~海南市

【371号】
(現行)河内長野市~橋本市~高野町~龍神村(田辺市)~中辺路町(田辺市)~串本町(不通区間2ヶ所あり)
(変更)和泉市(R26と接続)~<現・480号>~かつらぎ町~<現・480号>~高野町~龍神村~中辺路町~串本町

【480号】
(現行)和泉市~かつらぎ町~高野町~花園町~有田川町~有田市
(変更)向日市(R171と接続)~<京都府道79号>~横大路~観月橋~<京都府道7号>~宇治市街地~<京都府道3号>~<京都府道62号>~宇治田原町~<京都府道62号>~<163号重複>~笠置町~<京都・奈良府県道4号>~柳生~<369号重複>~針IC~<369号重複>~宇陀市~<現・370号>~吉野町~<169号重複>~<24号重複>~橋本市~<現・371号>~高野町~花園町~有田川町~有田市

【424号】
(現行)紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)
(変更)泉佐野市(R26と接続)~熊取町~<大阪・和歌山府県道62号>~紀の川IC~紀の川市~貴志川町~有田川町~龍神村(田辺市)~南部(田辺市)

【新規指定A】
南森町(R1と接続)~天神橋筋8~<大阪府道14号>~上新庄~<479号重複>~吹田市役所前~<大阪府道14号>~茨木IC~<171号重複>~今城町~<大阪・京都府道6号>~下矢田(亀岡市)~<9号重複>~南丹市(園部町)~<京都府道19号>~南丹市(美山町)(162号と接続)

【新規指定B】
尼崎市(武庫川 / R43接続)~<兵庫県道192号>~<兵庫県道42号>~宝塚IC~<兵庫県道51号>~有馬温泉~<県道51号>~有馬口駅~<県道51号>~箕谷IC~<428号重複>~<兵庫県道85号>~三木東IC~<県道85号>~社町~<372号重複>~下宮木~<兵庫県道23号>~北条町(加西市)~<県道23号>~福崎IC~<県道23号>~安志(姫路市)~<29号重複>~山崎IC~<兵庫県道53号>~播磨徳久駅~<179号重複>~佐用町~<179号重複>~<岡山県道46号>~和気町~<374号重複>~備前市(R2・R250接続)

【新規指定C】
<大阪中央環状線(近畿道下道)>
大阪空港(新・R173接続)~豊中市(蛍池東4 / R176接続)~千里JCT~吹田JCT~奈良~鳥飼大橋~守口JCT~門真JCT~東大阪JCT~八尾市~喜連瓜破~松原JCT~東八田~堺JCT~高石市(葛の葉町北 / R26接続)~助松JCT~<大阪府道29号(阪神高速湾岸線下道)>~りんくうタウン~<481号重複>~関西空港





少し意外と思われるかもしれないが、三重交通のバスは和歌山県に乗り入れている。

三重交通の乗り入れる和歌山県内の地域は、主に三重県境にあたる新宮市内であり、
かつては新宮市内に営業所・車庫を保有し、和歌山ナンバーの三重交通バスも存在した。
現在、新宮・熊野・尾鷲方面路線は熊野市の南紀営業所が管轄している。

和歌山県に乗り入れる三重交通の路線系統といえば、東京高速バス(大宮・東京-勝浦線)と名古屋南紀高速バス(名古屋-新宮駅前)、そして一般路線の熊野新宮線【13】系統がある。

かつては南海グループの熊野交通バスも新宮駅前-鬼ヶ城系統を運行し、三重県熊野市まで足を伸ばしていた。

新宮-熊野市間は三重県最南端の地域にあたるが、市外局番は和歌山県扱いの073xであり、関西電力の管内で、関西の影響はかなり大きいようだ。ただしJR東海のエリアである(逆に、西部の伊賀地方は関西圏の一部で、JR西日本エリアであるにもかかわらず、市外局番は059x、中部電力の管内)。

ちなみに、かつて新宮駅から熊野市を経て国道169号下北山方面への奈良交通バスも運行されていて、新宮市内に奈良交通の営業所も設置されていた(したがって和歌山ナンバーの奈良交通バスも存在)。日本一の長距離路線バスで知られる八木新宮線(168号十津川経由)は現在も運行されており、ちょうど今、旧型のブルーリボン専用車(1992年式)引退を前に、ファンたちで賑わっている。


和歌山県田辺市・白浜町を営業エリアとする明光バス。

明光バスは近鉄グループであり、最近は近鉄バス中古車が移籍してそのままの塗装で使用される例が多いが、少し昔の1990年代は京阪バスの中古車が多く転入していた。

京阪バスからの移籍車は1990~92年ごろ、モノコックの日野K-RE121およびK-RC301が大量に移籍してきた。1980年代の香里団地・交野営業所の主力で思い出深い車両だった。1996年に「青春18きっぷ」で紀伊半島一周したとき、紀伊田辺で途中下車して明光バスを見ると、「あれ、これどっかで見たことある車両やんか」と思わず目を疑ったら・・・。その後、スケルトンのP-HT235BAおよび観光兼用Bタイプ(メトロ窓)も加わる。モノコックのRCは1999年までに引退した模様。京阪中古車も残り少なくなった2007年ごろより、本家の近鉄バスから中古車が転入するようになる。

残念ながら明光バスの写真は持ち合わせていないので、よそ様のページより画像を拝借する。

7-01
K-RC301 フロントの視野拡大窓&セーフティウィンドウが京阪中古車の特徴
これより少し古い標準窓のものも移籍していた


mk-ht235
P-HT235BA逆T字窓
このあたりの車両まで京阪バスから転入していた


ここ2年ほど、明光バスの路線大幅縮小の動きが続いているのは気になる。
地方ばかりか都市近郊のバス事業者でも運転手不足で路線縮小・減便を余儀なくされている。
京阪バスがこのところ不祥事続きなのも心配だ。

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